全21件 (21件中 1-21件目)
1
![]()
本のタイトル・作者本と鍵の季節 [ 米澤 穂信 ]本の目次・あらすじ閑散とした高校の図書室のカウンターで、図書委員の男子二人が駄弁る。「僕」こと堀川次郎と、シニカルな同級生・松倉詩門(しもん)。「開かずの金庫を開けてくれない?」先輩の図書委員から、亡き祖父の金庫を開けてくれと依頼された二人。本を巡る鍵、謎を開く言葉。しかしそれで、誰が救われるだろうか。913ロックオンロッカー金曜に彼は何をしたのかない本昔話を聞かせておくれよ友よ知るなかれ引用香田先輩は小説が好きで、よく読んでいた。でも、彼は自分から死んでいった。小説は、顔も知らない先輩が死を選ばない理由にはならなかったのだ。この部屋には二万冊の本がある、でも、駄目だった。ほんの一瞬、僕にはそれが途方もなくやりきれなく感じられた。あるいは、読んでいたから死を選んだのだろうか?感想2021年読書:147冊目おすすめ度:★★★図書室が舞台のミステリ。明確な救いがなく、モヤっとが残る、尻の収まりが悪い系だった。本好きの小ネタが散りばめられていて、それは面白かった。図書館や図書室、本屋やらが登場する作品が、無条件で好き。「すんごいラノベっぽい…」と思って著者略歴を見たら、『氷菓』の方だった。(アニメ1話しか見たことないけど…)ひんやりして悲しい感じ、でもその底に残った、心。救われない人と、救われたくない人。どちらかというと、杉井光『神様のメモ帳』を思い出した。ホームズとワトソンの二人が、どちらもタイプの違うホームズ。性善説と性悪説だ、と松倉が言っていたけれど、無自覚な堀川はかなりヤバイ。この子、誰か傍について止めてやった方がいいよ…!松倉みたいなのが!!「昔話を聞かせておくれよ」「友よ知るなかれ」で怒涛のクライマックスに追い込まれ、「うおおおおまつくらああああ」ってなった。ずっと謎を追い求めてきた松倉にとって、堀川の登場は救いだったんだろうか。最後の最後で、彼は、選べたんだろうか。そう思いたい。ブロマンス好きにもおすすめの一冊。(ぼそっ)↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.30
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者「超」英語独学法 (NHK出版新書 649 649) [ 野口 悠紀雄 ]本の目次・あらすじ第1章 ニューノーマル時代になぜ英語力が必須なのか?第2章 どの英語を、どの程度勉強すべきか?第3章 社会人の英語は独学でしか学べない第4章 単語帳を捨て、丸暗記せよ第5章 聞ければ、自動的に話せる第6章 仕事でも必要なサバイバル外国語第7章 書く英語で能力が評価される第8章 AI時代の「超」英語法第9章 英語の勉強は楽しい引用 これは外国語の勉強に限ったことではない。およそ学習に関するすべてについて言えることだ。 だから、これからは、どんなことに対しても、勉強の機会があったらば、それを取り逃さないようにしよう。いかなるときも、決してぼんやり過ごしてはいけない。 私が無駄にしてしまった30年間は、もう取り返すことはできない。しかし、これから30年間の未来を持っている人に、私は声を大にして言いたい。 重要なのは、勉強しようとする意欲を持っているか否かだ。それがあるかないかで、30年後のあなたはまったく異なるものになる。感想2021年読書:146冊目おすすめ度:★★★★今年に入ってから、毎朝1時間、英語を勉強している。NHKの講座が学習のメイン。一人でやっていると、「こんなことやっていて何になるんだ」と思うことがある。日常でも、仕事でも使いやしないのに、私は一体何をしているのか?そんな時、モチベーションアップのため、定期的に読みたくなる英語勉強法についての本。英語が話せるようになった人たちが、「如何にして我は英語を話すようになりしか」を語っているのが面白い。野口さんといえば、私にとっては『「超」整理法』や「超」整理手帳の方…なんですが、経済学者なんですね。エール大学で経済学博士号を取っている。○この本で面白かったところ・英語学習は、「どこに集中し、どこで手を抜くのか」・「英語のユーザー」・英語を完全に聞けるようになるために必要な訓練時間は2,000時間・英語は12種類に分類できる(専門・正式・非正式×聞く・読む・話す・書く)・「これさえできれば大丈夫」という8割を目指す(限界効用逓減の法則)・「英語は味方だ」と考える(野口氏の信奉する「敵味方理論」)→自ら近付いていく・ある程度まとまった文を20回音読して丸暗記するだけで、効果は絶大・Lには「明るいエル」と「暗いエル」がある・外国語を支障なく使えるための勉強時間は4,000時間程度・学校の勉強を2,000~3,000時間とすると、あと1,000~2,000時間・「書いた英語」を発信する時代になった→日本の公教育は会話重視・日本人に難しいのは前置詞と冠詞。・仕事に役立つことのない「消費目的の勉強」は楽しい。言語学が専門ではなく、あくまで自らの経験と、あと参考文献をもとに書いているんだな、という感じ。『アルジャーノンに花束を』でも冠詞を間違えることは無い(著者にその発想がないからでは?)という指摘は興味深かった。日本語では、「人は死ぬ」「人が死ぬ」というように、英語なら冠詞で区別するところを、助詞で区別するんですよ。英語と日本語は、遠い言語なんだなあ。ほんと。「英語で日記を書く」「英語で手帳を書く」といった勉強法をやってみたこともあるけど、私には効果が感じられなかった。それは、「添削」が抜けていたからだと思う。PDCA回せてない。間違った英語をいくら書いても、意味がない。というわけで、今の私は「正しい英語を書く」「覚える」「復元する」に重きを置いている。野口さんもそれを推奨していて、「自分がやっていることが間違いじゃなかった」と心強かった。野口さんは20回の音読を推奨していて、これNHKの「ラジオ英会話」でも「100回音読すればなんとかなる」とおススメしているんですよね。私も、英語を「覚える→復元する」がなかなかできないので、その手前で「覚える(音読する)」をやったほうが良い気がする。何より、「4,000時間勉強すれば言語を習得できる」というのはかなり勇気を貰える内容だった。公教育をのぞけば、あと2,000時間。私は毎日1時間英語を勉強するので、5年半くらいで到達できる。つまり私は、40になる頃には英語がすらすら出来るようになっている…!おお…!じゃあ今の一歩も意味がある。今日の1時間も、やろうと思える。「今が一番若い時」。5年後の私はきっと、「5年前に始めていれば」と思うはず。野口さんも仰っていたけど、言語学習は、なんと言っても楽しいのだ。日本語を覚えた時、漢字が読めなかったことを覚えている?今まで模様だった線が、口を開けて喋り出した時のことを。それが「文字が読める」「意味が分かる」「言葉が出来る」ようになるということ。それが快感なんだ。とても嬉しい。とても楽しい。生きていて、こんなふうに自分の成長を感じられる機会って、そんなにない。くせになる。楽しいから、続けられる。さあ、今日も勉強しよう。これまでの関連レビュー2019.11.19 マンガでカンタン!中学英語は7日間でやり直せる。[ 澤井康佑 ]2020.04.23 海外ドラマで面白いほど英語が話せる超勉強法 [ 出口武頼 ]2020.10.09 フィンランド人はなぜ「学校教育」だけで英語が話せるのか [ 米崎里 ]2021.03.19 英語独習法 [ 今井むつみ ]↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.29
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者心は孤独な狩人 [ カーソン・マッカラーズ ]"THE HEART IS A LONELY HUNTER"by Carson McCullers,1940本の目次・あらすじ1930年代後半、アメリカ南部。シンガーは、同じく聾唖者である同居人・アントナブーロスが精神病院に入ることになり、下宿を始める。物静かな彼のもとには、人がやって来ては好き勝手に話し、去って行く。音楽が頭を占める下宿先の娘。支離滅裂な白人アナーキスト。知性と理を重んじる黒人医師。物思いにふけるカフェの店主。引用おれは何を理解しただろう?なんにも。おれはどこに向かっているのだろう?どこにも。おれは何を求めているのだろう?知ることを。いったい何を知りたいのだ?意味を。どうして?それが謎だからだ。感想2021年読書:145冊目おすすめ度:★★★★タイトルから、勝手に壮年の男性が書いたハードボイルドだと思っていて、表紙の感じもあいまって「なんか手に取りたくない」「読むのに気が重い」となかなか手を付けられず、読み始めてもグイグイ読んでいくことができなかった。ようやく読了…。2段組で389頁。で、これは結局、ハードボイルドまったく関係なかった。ジョージア州(南部だ)生まれの女性が、1940年に23歳で描き上げた(!)のが本書。それぞれが、それぞれの「内側の世界」を抱えながら生きていく物語。差別、貧困、暴力。救いのない物語。けれど時折日常はきらめく。村上春樹訳、という触れ込みがなかったら、まず読まなかったであろう一冊。冒頭で、当時の差別的な表現のオンパレードに「おおおおう…」と面食らったけれど、読み進めていくごとに「当時の雰囲気・空気感」は確かにこの言葉でないと伝わらないだろうな、と感じた。黒人差別問題に関する本を何冊か読んでからだと、この過去があるから、この過去から繋がっているのか、と思う。シンガーさんが、どうしてそんなにアントナブーロスに尽くすのかが分からなくて、「好きなん?」と思っていたら、訳者あとがきで、「同性愛・小児性愛」について描かれているのだと書いてあって、当時はこういう書き方だったんだな…と納得。村上さんが「もっと力をつけたら訳したい」と温めていたもの、らしい。なるほど。こんな作家がいたなんて知らなかった、とあとがきを読んでいたら、カーソンは『結婚式のメンバー』を書いた人だったんですね。これも村上さんが訳しているということで読んだ。不思議な話だった。何処にも行けない人たちの物語。ひとところで、じっとしていられなくて、でも空回りして。諦念と共に受け入れていく。そうせざるを得ない、その場を。逃げることは出来ない。その先にはより悲惨な未来しかないから。『心は孤独な狩人』("THE HEART IS A LONELY HUNTER")って、どういう意味なんだろう?何かを求め続ける、そういう意味だろうか?愛を、目的を、意味を?結局、人は自分の部屋の中で一人遊びをしているだけなのではないか、という気がした。そこで、自分に向かって喋っているのだ。皆がシンガーさんに理想を投影し、聖者に祀り上げたように。シンガーさんが記憶の中のアントナブーロスを、己と一体化するまで昇華したように。鏡にうつされた自分の向こう側に、誰かを映しながら。内側にある、それぞれの孤独の部屋。そこに永遠に安住することができればよいのに、そうはできない。人間の厄介なところだ。鏡の向こうの幻影を追い求める。愛を、理解を、共感を、仲間を、相手を。それは自分の姿をしているかもしれないのに。自分の姿を求めているだけなのかもしれないのに。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.28
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者わたし、定時で帰ります。 ライジング [ 朱野 帰子 ]本の目次・あらすじ定時で帰る管理職 VS 生活残業したい部下!パワハラ・セクハラ・モラハラ企業だったフォースとのコンペが終わってから二週間。―――非管理職の残業を月20時間以内に抑え、売り上げは一億五千万を達成すること。会社の無茶な要求に応え、無事案件受注を果たした結衣たち。晃太郎ともヨリを戻し、順風満帆に見えたが、晃太郎は炎上案件を鎮火するため、仙台に長期出張となる。晃太郎不在のため、結衣はサブマネージャーからマネージャー代理に昇格。一方、入れ替わりに仙台からやってきた若手社員は積極的に残業しようとする。その理由は、生活費―――。定時退社と生活残業、本社と地方支社、創業組と新卒採用に中途退社…。対立の行方は?引用「これ以上は能力が上がらないって、あきらめてしまった人ばっかりになったら、会社はどうなっちゃうんだろう」「それでも上へ行くのをあきらめない人たちのエネルギーだけで動いていくんじゃね?だけどその数が少ないと、負担がでかすぎて――そいつらも潰れるか逃げるかするだろうけど」感想2021年読書:144冊目おすすめ度:★★★★面白かった。自分が春から上司になってこの本を読むと、「自分ならこんな部下がいたらどうするか」という目線で読むんだな、と思った。今回は、「定時退社がすべてじゃないよね」という話でした。生活残業な…根深い問題よな…。前に読んだ本で、日本はプライベートで自己啓発や勉強をしない、とあった。何故ならば、日本では「仕事=その場にいる=勉強=残業」という方程式だから。結衣は新卒入社11年目の33歳。新米サブマネージャー(一時的にマネージャー代理中)。私、新卒ではない入社11年目、育休2回取得の35歳。この春から係長。年齢的にも親近感を覚えながら読んだ。で、結衣の会社は、サブマネージャーだと+2万円の役職手当。マネージャー代理だとさらに+2万円(合計4万円)の手当が付く。いいなあ…!弊社、基本給の○%という手当額。というわけで、私のように(比較的)若いと、基本給は安い。同じ役職でも手当額が違う。ちなみに私、1万ちょいですよ…。で、弊社は年功序列の賃金体系。年上の部下が全員、役職手当プラスした私より給料高いです。ベテランなんて、1.5倍~2倍弱くらいある。え…?ってなるやん?私の責任と仕事量って一体…?そして、役職が付くと有給休暇が取れない。(役職者には、法定の有休消化のため、タイムカード押さずに有休の体で出勤してる奴おるんですよ…?)月に2日くらい有休とる部下がいるんですが、時給換算したら有休取られへん私ってなんぼなん?ってなる。やってらんねー。そりゃ転職考えるわって話です。…で、事務の効率化の話。時短勤務の時から、「自分の仕事を時間内に終える」+「人の仕事を手伝う」くらいやっていて、それで給料削られるってアホらしいな、と思っていました。効率的にやって、必死に時間内に終えるよう働いて、評価は低い。(昇格したので、ある意味そういうことは評価されていたんだ、とは思うのだけど、給料面では評価されていなかったってことだ。)今、時短勤務をやめて定時になり、夫と調整してやむを得ない時はたまに残業もしてます。残業出来るって、楽だよ。そんでカネ貰えるんだよ。なんだコレ。部下もけっこうそういう感じなんですよね。「まあ、定時までに終わらなければ残業すればいいか。お金貰えるし」という。私から見れば、無駄が多い。効率化しようとしていない。むしろ業務を引き延ばしているように思える。「前もこのやり方だった」「前任者からこう引き継いだ」何でやねん。お前の頭なんのためについとんねん。(スイマセン、口が悪くて。)ある人のコップはすぐに溢れる。私がそれぞれフォローに回る。他の人は自分に仕事が回って来ないように皆息をひそめている。チームで働くってこと分かってるか?!ベテランの人に愚痴った。「みんながみんな、ノマちゃんみたいになれるわけじゃないんだよ」そう言われた。今まで私が頑張ってきたことって、何だったんだ。結衣が、定時勤務で仕事を終えられるよう、仕事内容を見直して、見直して、仕事を効率化してきた努力を会社に搾取されていたんだ、と主張する。そうだそうだ!と喝采した。能力給は、出来ない人を置き去りにする、という。それではいけないのだ、とも思う。でも、でもだよ?「昨日の自分より良い自分になりたい」と思わずに働いている人まで、引き連れていく必要、ある?私のマネジメント能力が不足しているんだと言えば、それまでなんだろうけど。もはやある一定の年齢に到達した大人を、若輩者がどうこう出来るとは思えないんよ…。このシリーズ、これからどうなるのかな。「上を目指す」と決めた結衣。これから先、共働き生活、育休が待っているのか?その時彼女がどうするのか、気になる。続きが楽しみ。これまでのレビュー2020.03.10 わたし、定時で帰ります。 2020.03.17 わたし、定時で帰ります。 ハイパー↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.25
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者エンド・オブ・ライフ [ 佐々 涼子 ]本の目次・あらすじプロローグ2013年 今から六年前のこと2018年 現在2013年 その22013年 その32013年 その42013年 その52019年2013年 その62019年2013年 その72014年2019年あとがき引用「佐々さんは『かまいい』という言葉をご存知ですか?こちらの言葉で『おせっかい』という意味です。まぁ、我々のやっていることは、『おせっかい』なんでしょうなぁ。世間は自分のやることに境界を設けたがる。『私の仕事』『あなたの仕事』『誰かの仕事』というように。自分のすべきこと以外は、だれもが『私の仕事じゃない』と言って見て見ぬふりをする。しかし、それでは社会は回っていかんのですよ」感想2021年読書:143冊目おすすめ度:★★★★2020年ノンフィクション本大賞(第3回)第1位。京都で訪問医療を行う渡辺西賀茂診療所。訪問看護師の森山は、2018年、異変を感じて検査する。すい臓がんだった。著者が2013年から2019年まで在宅医療で取材した人々との、出会いと別れ。人は生きて、死ぬことで、何を教え、残すのか。色々と考えさせられる内容だった。特に、西洋医学が発展し、「どこまで」のキリがなくなって、人は治ることを信じてどこまでもどこまでも行かなくてはいけない、というところ。でもそうなんでしょうか?という問い。幼い頃、「どこまで行けばゆるされるのだろう」と思っていた。そのことを思い出した。自分が死ぬことを考えた。それは今日かもしれないし、何十年後かも知れない。どうやって死ぬのかも、何で死ぬのかも分からない。そのとき、私は何を思うのだろう。病を得たら、それをどう受け止めるだろう。子どものとき、死ぬことが怖かった。それは、「自分がいつか、この世界に耐え切れず、自死してしまうのではないか」という怖さだった。一桁の子どもだった私は、ひとりで教会に通いはじめ、信仰に救いを求めた。―――大人になるまで、生きなくては。親のために、まわりのために。私の存在が、赦されるまで。でもその後は?幼い私にとって、死は遠く憧れる安らぎであり、いつか齎される約束された癒しであった。今はさすがに焦がれることはなくなったけれど、どこかにその名残がある。ほっとするのだろうな、と思う。そこで私は、はじめて赦されるのだろうな、と。健康に生きてきて、それは何と傲慢な考えだろう。実際に病を得、あるいは老い、そんなことを忘れて、私は抗うだろう。否定し、傷つけ、当たり散らすだろう。けれど、自分の根底に、魂に刻まれた記憶でもある。死は赦しだ、と。自分の命日を選べるなら、いつにしたい?本の中で、そんな話が出てくる。―――願はくは花の下にて春死なむ。やはり春だろうか?と考えて、思った。ううん、夏だな。私は、夏がいい。うんと煩い蝉の声と、汗だくの喪服。カンと晴れ渡った雲一つない夏空。唐突な夕立ち。それがいちばん、私らしいな。自分のことをひとしきり考えて、思い至る。これは、自らが死に挑む人の記録であると同時に、その人を見送る人の記憶でもある。祖母が、母が、父が、夫が。本の中には、子どもを亡くした親にも触れられていた。その時、私はこんなふうに献身的に家で診られるだろうか。子どもの世話にすら苛々してしまうのに、とても私には出来ないんじゃないか。在宅で診ることが本人の希望であっても、私にはその能力がないのではないか。自分のことばかり考えていた。私が死ぬなら、どうしたいか。でも、自分が看取るならば。渡辺西賀茂診療所は、「観客じゃなくて、一緒に舞台に上がって、賑やかで楽しいお芝居をしたい」と言う。最期に、森山さんを拍手で送りだしていた。こんな人たちと出会えるなら、私もあるいは、頑張れるかもしれない。家族が望むかたちで、在宅看護ができるかもしれない。病気になり、余命宣告を受けた人たちを、「死にゆく人たち」と見ないでほしい、と森山さんが言っていた。それで、ふと祖母のことを思い出した。私はどこかで、彼女を「死にゆく人」だと思っていないか。違うんだ。死ぬことは生きることの一部だけれど、まだ十分じゃない。自分の名前で、過去と、現在と、未来を生きている。124.母親を失うということ [ 岡田尊司 ](2021.07.01「2021年6月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」)を読んで思ったこと。「私」のことを、わかったように語るな。私は、「私」。勝手に記号をつけないで。読みたい本エンジェルフライト 国際霊柩送還士 (集英社文庫) [ 佐々涼子 ]著者の前々作。紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場 [ 佐々涼子 ]著者の前作。京都の訪問診療所おせっかい日誌 [ 渡辺西賀茂診療所 ]参考文献にあげられていたもの。小笠原先生、ひとりで家で死ねますか? 上野千鶴子が聞く (文庫) [ 上野千鶴子、小笠原文雄 ]参考文献にあげられていたもの2。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.22
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者ザリガニの鳴くところ [ ディーリア・オーエンズ ]"Where the Crawdads Sing"by Delia Owens本の目次・あらすじ1969年、ノース・カロライナ。かつて、貧しい白人(トラッシュ)と、南部から逃れてきた黒人が住み着いた湿地で、一人の男の死体が発見される。チェイス・アンドルーズ。女好きで有名な彼は、火の見櫓から落ちたのか、それとも落とされたのか?1952年、湿地。父親の暴力に耐えかね、母は家を出ていった。兄姉たちも次いで皆家を去り、残されたのは6つの末っ子カイアだけ。そして彼女は、ひとりで湿地を生き抜くことになる。引用「わぁ」カイアの口から驚きの声が漏れた。「すごい」「ほら、読めるじゃないか、カイア。文字が読めないころのきみはもういないよ」「それだけじゃないの」カイアの声はささやきに近かった。「気づかなかった。言葉がこんなにたくさんのことを表せるなんて。ひとつの文に、こんなにいっぱい意味が詰まってるなんて」テイトは微笑んだ。「この文章がいいんだ。それほど意味が込められていない言葉だってあるよ」感想2021年読書:142冊目おすすめ度:★★★★2021年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位。過去と現在、章ごとに交錯しながら進む物語。チェイスが死んだ場面から始まり、過去が語られる。過去がどんどん現在に迫って来て、現在の謎解きも犯人を暴こうとする。「結局、チェイスを殺したのは誰?カイアなの?それとも…?」というドキドキ感があった。何と言うか、これはミステリのようでミステリというカテゴリに収まるものではない。湿地の生物の物語であり、うち捨てられた子供が強く生きていく成長物語であり、愛と喪失の物語だ。不思議なタイトル、「ザリガニの鳴くところ」は、生き物があるがままに生きられる場所、を指す。父親の虐待を受け、母親に捨てられ、周囲から放置されて育ったカイア。湿地の生き物に学び、湿地の生き物に生かされ、彼女はあるがままに生きる場所を求める。アマンダ・ハミルトンについては最後まで気付かなかった!やたらこの詩人出てくるな…というくらいの認識でほぼ読み飛ばしていた…。アメリカでは有名な人なんかな~、巻末に参考文献出てくるんかな~と。湿地の湿り気、霧の匂い、朝焼けのきらめき、夕焼けの胸を掻きむしられる美しさ。かもめの羽音。そんなものの中にいたように感じる作品だった。著者は、ジョージア州出身の動物学者で、69歳で本作が初めての小説。だからこそ、リアリティと知識量が圧倒的。ずしんと腹に溜まる作品だったんだけど、一方で思った。美しく、賢く、優しく、そんな主人公でなければ、物語は成立しないんだろうか。運命の人に愛される少女。カイアがカイアでなければ―――きっとほとんどの人間がそうなのだけど―――誰かに愛されることもなく、ただ孤独に生きていたのだろうか。それはきっと、平凡で、文字にならない、救いのない物語。私はたまに、その物語にならなかった物語について考える。たくさんの平行世界のカイアのことを。この本が気に入った人におすすめの本2019.10.22「赤の大地と失われた花 [ ホリー・リングランド ]」2021.03.03「エデュケーション 大学は私の人生を変えた [ タラ・ウェストーバー ]」↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.22
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者男ふたり夜ふかしごはん (単行) [ 椹野 道流 ]本の目次・あらすじ兵庫県、芦屋市。亡くなった祖母の家に住む眼科医の遠峯。そこに転がり込んできた高校の後輩、小説家の白石。二人の同居生活は、かれこれ4年を迎えようとしていた。引用先輩は、敢えてスプーンを使わず、両手で器を持ち上げて口をつけ、スープを一口飲んだ。余計なカトラリーを使うまいと思ったのだろう。感想2021年読書:141冊目おすすめ度:★★★BLじゃないよ!BLみたいな見た目とタイトルだけど、BLじゃないからね!妹に、「ルームメイトしている野郎二人なんだけど、お取り寄せとか実在のお店とかレシピとか、とにかく美味しい物がたくさん出てくる小説なんだ…」と力説すると、「…孤独じゃないグルメ?」と言われた。確かに、小説版孤独じゃないグルメかも。『きのう何食べた?』が好きな人におすすめ。そこまでがっつり料理しないけど。関西(特に兵庫)在住者には、「この店!」となるし、「行きたい!」ってなる。(これがたぶん東京が舞台だったら、「へー」と思って、「東京はようけ店があってよろしいな」と冷めた目で見ていたと思うんだよな。「めざましテレビ」で紹介される店と、「おはよう朝日です」で紹介される店くらいの違いがある。)男ふたりで12ヶ月ごはん (単行) [ 椹野 道流 ]男ふたりで12ヶ月おやつ (単行) [ 椹野 道流 ]これとこれの続編。今回は、4月~3月の1年間の「お夜食」をつづった一冊。(でも、レシピもおやつもあるよ!)いやあほんま、よう食うなあ。がっつり晩飯食うたあとでも、小腹すかして何ぞ食べよるんやもん。食い力あるわあ。先輩が素敵で大好き。引用部分とか、ほんと生活臭がして、しかしそこの配慮が出来るところがまたスマートで。すき…!登場するレシピ・トマトソースのロールキャベツ・テーブルで仕上げる温ポテトサラダ(イカ天、生姜の甘酢漬け入り!)・白魚の雑炊・冷じゃないしゃぶしゃぶ(炒めたニラとモヤシの上に、茹でた豚しゃぶ肉)・水餃子(神戸のみそだれ)・とうもろこしをすりおろして作る冷製コーンスープ・カボチャのグラタン、スープ、サラダ、チャーハン・「カリオストロの城」のパスタ・プルドポーク・冷凍苺(砂糖とレモン汁を入れて潰したもの)を潰して+ヨーグルト最後の方ページ余っていたので、もっとレシピ載せてほしかったなあ。あと、登場したお店一覧も載せてほしい…。登場するお店(抜粋)・洋食グリーン(阪急今津駅)・マグネットカフェ竹園(ホテル竹園芦屋)(JR芦屋駅)・明日の食パン(芦屋本店)登場するお取り寄せ系(抜粋)・丹波篠山「河南勇商店」の丹波おこわ・七味屋本舗の「おばんざいのもと」・白石温麺(いかりスーパーで売ってるらしい)・焼き肉のたれ「銀龍」(「金龍」はにんにく入り)・新潟加島屋のさけ茶漬け・七星ソースの生ぽんず・加賀麩 不室屋の「ふやき御汁 宝の麩」登場するおやつ・『たくみの里 いちごの家』の雪いちご・亀屋良長のスライスようかん・「あんみつ みはし」のあんみつ、泡ぜんざい・六花亭の「ひとつ鍋」この本を読み終わったその日、たまたま実家でこれが出てきて「おおう!」となった。・六花亭のキャラメルこれまでのレビュー2019.11.07 最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ2020.02.13 最後の晩ごはん 秘された花とシフォンケーキ2021.02.08 最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ2021.03.08 最後の晩ごはん 地下アイドルと筑前煮2020.07.08 ハケン飯友 僕と猫のごはん歳時記2021.03.01 男ふたりで12ヶ月おやつ↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.20
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者あいのかたち マグナ・キヴィタス (集英社オレンジ文庫) [ 辻村 七子 ]本の目次・あらすじジナイーダピクニックマーダーケースエピタフジナイーダreprise引用「私にとって『人間』の定義は簡単です。私は自分の意思で自己の生命を保全することができません。それは人間が決めることで、私は人間ではないからです。あなたにはそれができます。すなわちあなたは人間です」感想2021年読書:140冊目おすすめ度:★★★『マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年』の続編短編集。いちおう、前作を読んでいなくても読める、という触れ込みだったのだけど、これ絶対前作読んでから読んだ方がいいですよー!!!時系列的に、『マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年』のずいぶん前の話も、後日談もありました。ハビ主任がめっちゃ出てきた。好き。「ジナイーダ」は、安楽死しようとしていた老人(見た目は壮年)のもとに、ジャンク品のストリップ型アンドロイドがやってきて、死ぬどころじゃなくなる話。ジナイーダのキャラクターがいい。安楽死が許された世界、「死」が人に許された世界で、死を望まないこと、はいっそ困難なんじゃないか。機械的に掛け合わされ、はぐくまれ、生まれ、死後もコピーを置いておけば存在し続ける自分。では、自分とは何なのか?「ピクニック」は、ハビの話。表紙の、建設中のキヴィタスに向かって歩いているハビは、この「ピクニック」のもの。「誰かに人殺しって言ってほしかったんだ」という惹句も、ハビのものでした。ヒトではないものを、ヒトのように扱い、ヒトではないように殺し、人殺しにはなれない。彼がなぜ調律師になったのか、複数の個体を動かしているのか窺える物語。「マーダーケース」は、この中ではちょっと毛色が違う、ミステリ(殺人事件)。殺人者の姿は、想像するだけでオエっとなる。ヒトはヒトのカタチをしているからヒトなんだろうか?「エピタフ」は、エルの生育環境についての記録。ああ、そういうことだったのか、と思う。ただ、19年間も育成してきて、少数精鋭になっても数十日で死亡させるって、かなりロスが大きい気がする。ほかに生かす道はないのか?…と思ったんだけど、たとえば現実世界で生身の人間が戦地に赴いて、そうやって死んでいるよね。何十年もかけてきたものを、一瞬で無に帰す。それをやってきた。ジーニアス・プロジェクトのエルたちの存在は、日渡早紀『ぼくの地球を守って』のキチェ=サージャリアンのようだと思った。エルは、CLAMPの『CLOVER』に出てくる「四つ葉のクローバー」のスウみたいだ。だから、エルが生きていてくれること、傍らに誰かがいること、について嬉しく思う。ひとりがみんな、みんなはひとり。幸福になれなかったたくさんのエルのために。「ジナイーダreprise」「ジナイーダ」の後日談。エルとワンが登場する。「エピタフ」で描かれた愛情表現をするエル。しかし2人がまったく進展してない!笑「ジナイーダ」で登場した孫の伴侶が登場し、「ああ、彼は生きて大人になったのだな」と感慨深かった。あいのかたち、というタイトル。あいのかたち、愛、会い、I。様々な複雑な感情が織りなされている物語でした。引用部分で思ったことが、生死の自己決定権を自身で持てなくなった時、人間にとってそれは何を意味するのだろう、ということ。キヴィタスの世界ではありえないのだろうけど。これまでのレビュー2020.03.12 宝石商リチャード氏の謎鑑定2020.03.14 宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る2020.03.21 宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン 2020.03.24 宝石商リチャード氏の謎鑑定 導きのラピスラズリ2020.09.03 宝石商リチャード氏の謎鑑定 祝福のペリドット2020.09.09 宝石商リチャード氏の謎鑑定 転生のタンザナイト2020.09.14 宝石商リチャード氏の謎鑑定 紅宝石の女王と裏切りの海2020.10.21 宝石商リチャード氏の謎鑑定 夏の庭と黄金の愛2020.12.02 宝石商リチャード氏の謎鑑定 邂逅の珊瑚2021.02.01 宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀2020.09.28 宝石商リチャード氏の謎鑑定 公式ファンブック エトランジェの宝石箱2021.03.19 忘れじのK 半吸血鬼は闇を食む2021.07.16 マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.19
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者ノースライト [ 横山 秀夫 ]本の目次・あらすじあなたが住みたい家を、建てて下さい―――。輸入家具業を営む吉野陶太に指名された、設計士の青瀬稔。かつてコンクリート建築の信奉者だった青瀬は、バブル敗戦兵となり夢を失っていた。……自分が、心から望む家?「ダムの子」として方々を渡り歩いた青瀬が建てたのは、時を刻む木の家だった。光の煙突、北面からの光、ノースライト。吉野宅は『平成すまい200選』に「Y邸」として選ばれ、青瀬はかつての情熱を取り戻す。しかし、吉野はY邸に入居することなく、姿を消す。不審に思った青瀬がY邸に向かうと、そこはがらんどう。ただそこに、ブルーノ・タウトの椅子が置かれていた。引用「知ってたんだろうなあ、タウトは。この世で一番美しいものをさ。形あるものか、観念的なものか、ともかく絶対美と呼べるものの在り処を知っていて、だから自分も美しいものを創造しようとした。それって、自分の心を埋める作業だよな。埋めても埋めてもまだ足りないものを、ひたすら埋めていく終わりなき作業だ」感想2021年読書:139冊目おすすめ度:★★★★2020年本屋大賞第4位。ノースライトっていうタイトルから、なぜかソ連的な何かと戦う飛行兵を想像していたんですが(なんで)、設計士の話でした!面白かった。失踪した吉野を追う、青瀬。なぜ、吉野は姿を消したのか?謎を追い、手掛かりとなるブルーノ・タウトの足跡をたどる青瀬。別れた妻と、月に1度の面会を交わす娘。美術館のコンペに、設計事務所の所長の暗躍。縦糸に横糸が組み合わさって、最初から夢中になって読み進めた。罪の声 [ 塩田武士 ](2019.08.15「8月に読んだ本①」)2021.04.29「ある男 [ 平野啓一郎 ]」2020.08.21「たゆたえども沈まず [ 原田マハ ]」ここらへんが好きな人は好きな感じ。(どうでもいいけど、フラッと謎を追えるのって男だからだよな~、と思う。)ブルーノ・タウト。私、作中ずっと架空の創作人物だと思っていて、巻末に参考文献がたくさん並んでいて「実在の人か!」ってなりました。関連本いろいろ読んでみたいな。謎解きについては、「背の高い女」が出てきた時点で「これアレやろ、あいつやろ」ってなっていてその通りだったのですが、九官鳥が最後にそう効いてくるとは!トウタとカリエも、「ちょっと変わった名前だな」くらいにしか思ってなかった!美術館のコンペも、これ自体が1つの小説として単独で成立しそう。この美術館に行って、絵を見たいなあと思った。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.17
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年 (集英社オレンジ文庫) [ 辻村 七子 ]本の目次・あらすじノースポール合衆国所属、キヴィタス自治州。全56階層からなる巨大な海上プラントは、1億6千万人の人間と、4万9千体のアンドロイドを有する。新人のアンドロイド調律師・エルは、黒豹と少年の野良アンドロイドに出会う。引用「お前も俺も同じ地獄の釜の住人だ。お前だけ天国にいるようなふりをしなくてもいい。俺にはお前の苦労はわかんねーし、お前にも俺のあれこれはわかんねーだろうが、まあ、そんなもんだろ」感想2021年読書:138冊目おすすめ度:★★★★「宝石商リチャード」シリーズの辻村先生が新作を出された、それが前に書いた作品と同じ世界観のものである、ということでその前の作品、である本作を読んでみた。これまで、タイトルがイマイチぴんと来なくて敬遠していたのだ。読んでみて良かった。あー、好き。こういうの、好き。アンドロイド、ロボット、サイボーグ、クローン、人間の入り混じる世界。「攻殻機動隊」を思い出す。人を人たらしめるものは、いったい何か?この本を読んだ後、映画「メトロポリス」も再見した。下層階やサーカスの雑多な感じがたまんない。真堂樹さんの『スラムフィッシュ』シリーズが好きだったんですけど、ああいう感じ。この方が見ている世界は、書きたい世界は、こうなんだろうな。エルも、ワンも、姿を変えたリチャードであり、正義であり。そして私は、この人の世界の描き方が好きだ。世界は辛くて、悲しくて、醜くて、それでも前を向く。エルがワンを救いに行くところ、ムネアツ展開でした。そしてワンがやってくるところも。途中から脳内で映画のように再生されていて、海のきらめきまで見えた。ラスト、主任の正体が明かされたり、この後彼らはどうなったんだろう?今回の新刊は、「前の話を読んでいなくても大丈夫」とのことだったんだけど、エルとワンは出て来ないのかなあ?続きを読むのが楽しみ。これまでのレビュー2020.03.12 宝石商リチャード氏の謎鑑定2020.03.14 宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る2020.03.21 宝石商リチャード氏の謎鑑定 天使のアクアマリン 2020.03.24 宝石商リチャード氏の謎鑑定 導きのラピスラズリ2020.09.03 宝石商リチャード氏の謎鑑定 祝福のペリドット2020.09.09 宝石商リチャード氏の謎鑑定 転生のタンザナイト2020.09.14 宝石商リチャード氏の謎鑑定 紅宝石の女王と裏切りの海2020.10.21 宝石商リチャード氏の謎鑑定 夏の庭と黄金の愛2020.12.02 宝石商リチャード氏の謎鑑定 邂逅の珊瑚2021.02.01 宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀2020.09.28 宝石商リチャード氏の謎鑑定 公式ファンブック エトランジェの宝石箱2021.03.19 忘れじのK 半吸血鬼は闇を食む↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.16
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者ロジカルメモ 想像以上の結果をだし、未来を変えるメモの取り方 [ 村本篤信 ]本の目次・あらすじ第1章 ロジカルメモーメモを最強のアウトプットツールに第2章 メモでアイデアをつくるー知的生産 意思決定 問題解決力第3章 メモで仮説をつくるー企画力 ヒットの法則 自己分析第4章 メモで結果を引き寄せるー仕事 やりたいこと 夢第5章 メモで未来を変えるーコミュニケーション 自己肯定感 希望感想2021年読書:137冊目おすすめ度:★★タイトルと表紙詐欺。これ、メモ術について知りたい人が読んでもまったく役に立たない。メモの方法というわりに、図解もなしで分かりにくいし。冒頭にちょろっと書いてあるだけで、あとは著者の個人語りや、アイディアの出しかたなど。著者はドラァグクイーンとしても活動していて、その体験などのパートは面白かった。(ただ、メモ術は関係ないわな…)メモ術なら2020.11.13「メモの魔力 [ 前田裕二 ]」を読むことをおすすめする。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.15
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者主婦業9割削減宣言 (単行本) [ 唐仁原 けいこ ]本の目次・あらすじ0 序章 育児、仕事、家事、全部真面目にやるのは無理がある1章 「名もなき家事」が主婦の時間を奪っている2章 主婦業削減の最大の難関!毎食の食事問題3章 働く主婦にとって最新家電は投資のしどころ4章 家族はチーム!家族のモチベーションが鍵を握る!5章 私以外にもいた削減主婦たち6章 世界の主婦事情から考える日本の主婦の基準感想2021年読書:136冊目おすすめ度:★★★うーむ。「9割削減」というタイトルがセンセーショナルなんだけど、中身はそんなにラディカルではなかった。よくある、「日本と海外の比較」「家電の導入」「意識改革」などを挙げている。コレ系の本ではよく見かける項目が多く、特筆すべきことはなかった。それでまあ、自分のことについて考えた。私は今年度から、なし崩し的に時短勤務ではなくなった。仕事も毎日忙しい。残業もしている。けれど、「家事と育児」と「仕事」の両立では、まったく悩んでない、なう。我が家には食洗器もロボット掃除機も乾燥機もない。祖父母の援助もない。基本は夫婦二人でやっている。でも別に、しんどくない。(年度当初は「帰りたいのに帰れない」がしんどかったんだけど、そのリミッターを外したらびっくりするくらい精神的にも仕事的にも楽になったんで、もういっそ、「時短勤務をやめる」という選択肢もアリだと思う)何でなのかな、と考えた。まず子供と遊ぶのが好きじゃない。たぶん根本的に子育てに向いてない。子供は愛しい。けれどそれと、「一緒に遊びたい」は別だ。そもそも、自分が子供の頃に親と遊んだ記憶がない。一人遊びか、兄弟、近所の子どもと遊んでいて、大人と遊んでもらったなんてことはなかった。今のこの瞬間、「一緒にいる」ことは大事にしたい。私の人生の一時と、彼らの人生の一時が重なるこの一時は、きっと短いだろうから。けれどそれを特段、重要視しているわけでもない。私の人生はこれまでにも存在したし、これからも続いていく。そこに小さな同居人が増え、家族になり、また別れていく。彼らは彼らの人生を行く。私は私の人生を歩むように。だから、「子どもに100%注力できないから辛い」みたいな辛さが、私には理解できない。子どもからしたら、物足りないのかもしれない。私は、「いっしょにあそぼう」と誘われて「いえ、けっこうです」とお断りする系マミーだから。でも、「子どもと一緒に遊ぶの辛い、楽しくない」って思いながら相手をする方がよっぽどイヤじゃない?自分にとっても、相手にとっても。それならお互い、好きなことをしているほうが良くない?将来、「もっと子供が小さいうちに遊んでやればよかった」とか悔やむんだろうか。でも、そのとき自分がどれほど我慢していたか、も思い出さないといけなくなる。人間は都合のよいことだけを悔やんで、美化する。…何が言いたいのかよく分からなくなってきたけれど。「主婦業9割削減」したそれを、子育てに全振りしなくたっていいんじゃない?という話。で、主婦業9割削減するなら、家事を分けたほうがいいよね。我が家はわりかし家事分担が進んできましたが、「それぞれの得意分野を分担する」がお互い幸せだなと思います。そして、究極は「やらない」が一番家事分担を推し進めました。以前、「保育園に持って行くオムツに名前をスタンプする」をずっと自分だけがやっていることがストレスだったんですよ。で、やめてみた。夫に「名前書いたオムツないんだけど」と言われたら、「あー、ないね」で以上終了。やらない。そしたら夫が自分でオムツのストックを作ってくれるようになりました。デフォルトが「名前書いたオムツ」だったのをやめてみるだけ。やらないこと、を増やし続けていったら、自分が楽になりました。妊娠しているとき、比較社会学の本をよく読んでいました。自分が当たり前だと思って受け入れていること、それによって悩んでいること。それって、実は当たり前じゃないんだよな、と気付ける。今・ここ・日本。それだけの価値観。罪悪感を覚える必要はない。君はよくやっているよ。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.14
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者日本人が知らない世界標準の働き方 [ 谷本 真由美 ]本の目次・あらすじ第1章 「働き方」に悩みまくる日本のサラリーマン・「働き方」=「自分の生き方」か?・日本で異様な人気の『ワーク・シフト』 ・欧州では『ワーク・シフト』はどう読まれているか?・かつての日本では「働き方」の本は売れ筋ではなかった・景気が良かった頃の日本人は世界と未来を見ていた・昭和恐慌の頃よりは絶望していない日本人・自分に自信がない日本の人々・日本人は向上心がありすぎるから悩んでしまう・イギリスの大学教授が「働き方」の本を書かない理由第2章 あなたが悩むのはニッポンの「働く仕組み」がおかしいから・実は仕事が大嫌いな日本人・日本人にとって仕事は重要ではない!?・かつては世界のお手本だった日本の働き方・日本企業を称賛していたドラッカー・日本研究者が無視していること・日本は「世界の劣等生」・忠誠心を重視して新陳代謝が促されない日本の「カイシャ」・年功序列と終身雇用が生産性を奪っている・海外では職場を替えるのが当たり前・年功序列賃金は役所でさえ廃止されている・日本人が仕事に不満を持つ理由・素人に仕事をさせては会社も本人も不幸になる・ライフスタイルの世代間ギャップ・若者を殺している日本の働き方・空気を読んでいるから革新が起きない・こんなに違う!日本と海外の働き方第3章 働き方の激変はグローバルな潮流・世界的に拡大する格差・貧富の差の「3つの要因」と働き方の激変・働く場所の意味が消滅する世界・製造業の仕事は先進国で急速に減っている・「カイシャ」というシステムの終焉・会社員がローリスク、ローリターンだった時代の終わり・インターンにさえ格差が広がっている・欧州の大学が英語での教育を急ぐ理由・高い学費のために子ども部屋おじさんにならざるを得ないアメリカ人・誰もが「自分商店」にならざるを得ない時代・日本も「働き方の激変」にのみ込まれている・日本の終身雇用はすでに崩壊している・グローバル化の波にのみ込まれる日本の若者・35歳天職限界説は日本だけ?第4章 生き残りたければ「自分商店」を目指せ!・働き方に悩む暇はない・仕事の未来を予測せよ・「人気企業ランキング」は参考にしてはならない・「渡り鳥」になれ・「職種の需給予測」を参考にせよ・グローバリゼーションが進む中で生き残れる仕事・生き残れない仕事のランキング・「風が吹けば桶屋が儲かる」はグローバル化時代の仕事でも同じ・ロボットに置き換わる仕事を選んではならない・複雑な判断が必要な仕事はロボットにはできない・自動化が進むホワイトカラーの仕事・コロナ禍での仕事のリスク・生き残るための仕事を選ぶノウハウ・選ぶべきは「やりたい仕事」ではなく「求められる仕事」・生き残りたければ「自分商店」にならなければならない・アイディアを生み出す人々の獲得に邁進する各国第5章 来るべき時代に備えよ・来るべき時代に備えるために・臨機応変に考えよ・リスクを取る・リモートワークの成功法則・危機はチャンスと考えよ・お金持ちのライフスタイルを参考にせよ・本当のお金持ちこそライフスタイルは地味である・家族や友人を大事にする・投資と節税の勉強に時間を費やす・付加価値を生むものにお金を使う・新築住宅を購入するのは負債を抱えるのと同じ・所得ではなく資産で考える・ニューリッチにサービスを提供するビジネスを考える・ライフスタイルジョブという選択感想2021年読書:135冊目おすすめ度:★★★著者は、ITガバナンス、サービスレベル管理、システム監査、オフショア開発及び運用管理、多国籍チームの管理、情報通信市場および規制調査を専門とする。日本、イギリス、アメリカ、イタリアの現地組織での就労経験。現在はロンドン在住。(書籍情報より)自分の働き方について考える。私は何がしたいのだろうか、どう生きていきたいのだろうか。管理職になって「バリバリ」働いていく?労働に時間を、人生の多くを捧げるやり方。オワコンだなあ、それ。自分の幸せは、それではないことは、もう確かだ。古いやり方に、自分を合わせていく。それが窮屈だ。女性活躍、女性管理職登用。それは結局、「俺たちのルールでゲームに参加しろ」と言っていることと同じだ。なあ、お前たちの作ったルールは、もう機能しなくなっているんだよ。残されたコマを消費するだけの人たちは、最後までいるつもり?そのゲームから、みんなはやく降りたほうが良い。自分たちが置かれている盤面を、俯瞰して見れば。「あがり」はもう、ないんだよ。それでもこのゲームを続けるの?自分の働いている会社は、安定しているけど未来を感じない。旧態然としていて、なんら変化が起こらない。こういう本を読むと、世界の潮流と、自分が日々過ごしている日常のギャップに愕然とする。そして焦燥感に駆られる。転職しようかな、と思う。けれど、何ができるだろう?とブレーキがかかる。特別なスキルもない。才能があるわけでもない。努力は嫌いだ。この時代、正社員であることだけでも、有り難く思わなくちゃ。小さい子どもがいて、誰が次に正社員で雇ってくれる?望めば昇格も出来る。そのレールにも乗った。さあ、何が不満なの?私が、独身なら。子どもがいなかったら。子どもが大きくなっていたら。私は、何を選ぶかな?それでも、えいやっと転職しようとしただろうか?安穏とした場所で夢を見ているだけではないのか?私が、独身なら。離婚していたら。私は、今の仕事を続けるんじゃないかな?仕方ない、生活のためだ。自分を、子供を、養わなきゃ。そう言って。転職したいなんて思うこと自体が、贅沢なことなんじゃないか?そんなことをぐるぐると考えている。自分のいる場所だけでなく、ほかの場所も見なくちゃいけない。こういう本を読んで、世界の中の自分の立ち位置を確認する。その危うさに恐れおののく。私はどこまで「逃げ切れる」だろうか?定期昇給と終身雇用の終焉を見るだろうか?子どもたちの時代はどうなるだろう?『ワーク・シフト』の海外での読まれ方(そんなに評価されてない)、中国やアラブの富裕層に向けた、執事養成講座が人気。知らないことがたくさんある。「自分が朝起きて、やりたくてたまらないこと」を続けたい。それが仕事になっても、ならなくてもだ。ただそれを続けるための生活費と、時間が必要なだけ。夢見がちで甘いのだろうな、私は。働くことっていったい、何なんでしょうね?時間を切り売りして身銭を得る―――ビル・ゲイツでも24時間であることは変わらないのだから、人間にとって最も貴重な物は「時間」ということになるのでは?だからこそ『モモ』でも時間泥棒がせっせと時間を集めていた。今の働き方は、これまでの働き方は、「時間」をかけることが「働くこと」だった。つまりそれは、人間にとって最も貴重なものを差し出すということだ。その対価は人によって違うけれど、1時間は1時間。ならば反対に、「時間をかけない」こと、「働く時間を少なくすること」、それでも生活できるようにすること、こそが最高の贅沢であり、人間の尊厳を守るのでは?そんなことをつらつらと、考えている。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.13
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者お探し物は図書室まで (一般書 304) [ 青山 美智子 ]本の目次・あらすじ小学校に併設されたコミュニティハウス。そこにある図書室に、巨大な司書がいる。「何をお探し?」彼女は求める本をレファレンスする。可愛らしい、羊毛フェルトの「付録」付きで。○一章 朋花 二十一歳 婦人服販売員『ぐりとぐら』ぐりとぐら (ぐりとぐらの絵本) [ 中川李枝子 ]二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部『英国王立園芸協会とたのしむ 植物のふしぎ』三章 夏美 四十歳 元雑誌編集者『月のとびら』新装版 月のとびら [ 石井ゆかり ]四章 浩弥 三十歳 ニート『ビジュアル 進化の記録 ダーウィンたちの見た世界』ビジュアル 進化の記録 ダーウィンたちの見た世界 (一般書 148) [ ロバート・クラーク ]五章 正雄 六十五歳 定年退職『げんげと蛙』げんげと蛙4版 (ジュニア・ポエム双書) [ 草野心平 ]引用「いつかって言っている間は、夢は終わらないよ。美しい夢のまま、ずっと続く。かなわなくても、それもひとつの生き方だと私は思う。無計画な夢を抱くのも、悪いことじゃない。日々を楽しくしてくれるからね」僕は言葉を失った。「いつか」が夢を見続けるための呪文だとしたら、その夢を実現させるためには何を言えばいいんだろう。「でも、夢の先を知りたいと思ったのなら、知るべきだ」感想2021年読書:134冊目おすすめ度:★★★★図書室、というから、中学校か高校の図書室を舞台にした青春ものかと思ったら、違った。コミュニティハウスにある図書室が舞台。だから、さまざま年代や職業の5人が訪れる。それぞれに、司書の小町さんは一見関係のないような本をレファレンスする。表紙の可愛らしい羊毛フェルトは、作中で小町さんが作っているもの。それぞれの「再生」は出来過ぎ感もあるんだけど、前向きになれるお話たち。落ち込んでいる時、迷っている時に読むと元気がでると思う。本の持つ力を再認識する。図書室や、図書館。本屋が出てくる物語が好きだ。『海辺のカフカ』『ペナンブラ氏の24時間書店』『赤の大地と失われた花』『図書館は逃走中』『店長がバカすぎて』『この本を盗む者は』…。それは、「ゲートキーパー」のようなんだ。門番であり、水先案内人。キャラクターがそれぞれ魅力的なのだけど、脇役も素敵。眼鏡屋さんの桐山くんが、「何が起きるかわからない世の中で、今の自分にできることを今やってるんだ」と言っているの、コロナの今だからこそ、染みる。五里霧中、その中で、何を目指していけばいいかわからなくて、目指すものすら信じていいかわからなくて。それでも、やれることをやろう。作家志望で水道局員の征太郎が言う。「絶対大丈夫なことなんかないかわりに、絶対ダメって言いきれることもたぶんないんだ。そんなの、誰にもわからないんだ」村上春樹は30歳でデビューした。まだ大丈夫。30歳になった。浅田次郎は40歳でデビューした。ずっとそうして、やっていくんだ。私は、ずいぶん昔に何かの本で読んだ「自分のちっぽけな人生を、誰にも渡さないんだ」という言葉が好き。その覚悟。ギフト スイーツ 資生堂パーラー 花椿ビスケット 24枚入 プレゼント 花 クッキー 東京・銀座 お祝い のし 缶 配送日指定可 包装 リボン メッセージカード 帰省 手土産 お中元 2021年4月度月間優良ショップ受賞作中に、「呉宮堂」の「ハニードーム」というお菓子が出てきて、小町さんは空き箱を裁縫道具入れにしている。私の脳内では、資生堂パーラーの花椿ビスケットに変換されていたのだけれど、元ネタはこれなのかなあ。もうちょっとふっくらしたお菓子のようにも思うのだ。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.12
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者むかしむかしあるところに、死体がありました。 [ 青柳碧人 ]本の目次・あらすじ一寸法師の不在証明花咲か死者伝言つるの倒叙がえし密室龍宮城絶海の鬼ヶ島感想2021年読書:133冊目おすすめ度:★★★★昔話×殺人×ミステリー。斬新だな、これ…。NHKの「昔話法廷」を思い出した。なんというか、ものごとは組み合わせ次第で、まだまだ幾らでも面白くなるし、新しいものが出来るんだなあ。私は「つるの倒叙がえし」が好き。最後「ああ、なるほどー!!!」ってなった。それぞれの話が面白かった。赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 [ 青柳碧人 ]これも出てる。こっちも読みたい。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.10
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者ミ・ト・ン (幻冬舎文庫) [ 小川糸 ]本の目次・あらすじとても寒い日、ルップマイゼ共和国の片隅で、赤ん坊が生まれた。祖父母、父と母、3人の兄が待ち望んだ、女の子。祖母は彼女に小さな赤いミトンを編む。彼女は、マリカと名付けられる。縫物が苦手な彼女は、成長し、寡黙な青年ヤーニスと出会う。マリカは、ヤーニスのためにミトンを編む。引用持っているものは、これだけです。でも、これだけあれば、生きていけます。何もないけど、すべてあるともいえるのです。感想2021年読書:132冊目おすすめ度:★★★★はじめ、フィクションだと思っていて(まあフィクションではあるのだが)、編み物の試験のあたりで、「あれ、こういうのスウェーデンとかの本で見た気が…」となった。ラトビアだったか。ラトビアってヘタリアくらいの知識しかないのだけど…。これは、ラトビアをモチーフにした物語。持てるもので、世界と調和しながら生きていく。結婚を申し込まれても、「はい」にあたる言葉がないから、花で返事をする。気持ちを伝えるために花を贈る。言葉の代わりに。すてき。こういう世界観がすごく好き。寓話的な何か。成長し、恋をして。踊って、花を贈って、ミトンを編む。蜂が飛ぶ。コウノトリが巣をつくる。けれど、ある時、冷たい国が攻めてくる。小川糸さんの書くもの、ちょっと合わないなあと感じていたんだけど、これは好みだった。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.09
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者むしろ、考える家事 [ 山崎ナオコーラ ]本の目次・あらすじきっかけ皿洗いでアイデアを出す料理はパズル物を増やして、複雑な暮らしをポイントを貯めない洗濯と日向ぼっこローリングストック家事を「教える」つくろいもので癒されるレシピを「読む」レシピを暗記する世の中をただよう「ぼんやりしたレシピ」を見つける指示のみで動くオンとオフについて家事をしている間も生きている「基本」の概念ミシンの祈り自分が食べたいものを作る言語芸術としてのレシピ子どもの爪切り図鑑読み家の中、頭の中エコではない手伝い「アート」と「ゴミ」の境目挨拶スキルが上がる声を低くする消えない家事家事と報酬「おばさん」大活躍学校の「掃除の時間」作業用BGM梅仕事のりカレーホモ・サピエンスと想像力家事とは何か?引用どうも、「大人のほとんどが仕事をしたがっているはずだ」と決めつける空気は世間にあるように感じる。(略)「家事をやりたかったのにできなかったかわいそうな人たちがいる。限られた人だけが家事を楽しみ、特定の性別の人を外に追い出して悪かった」という悔いだって、あっていいはずなのに。感想2021年読書:131冊目おすすめ度:★★★「レタスクラブ」(2018年1月号~2020年11月増刊号)に掲載されたもの。雑誌掲載時にいくつか読んでいたので、覚えているものもあった。著者は、書店員の夫と、2人の子どもがいる。途中で幼稚園を選ぶのは勇気があるな…と思った。家事にかけている時間、仕事をしている人は、趣味にいそしんでいる人は、成長している。だったら、私は家事の時間に考えよう。という、著者の家事に対する考え方のスタンスが似ていて、読んでいて「そうそう」と思うことが多々あった。時短、三種の神器。世の中、家事は徹底的に廃していく方向だ。家事=めんどくさい。時間をかけたくない。でも本当に、そうなのだろうか?と、私は思うのだ。ドミニック・ローホーさんが、著書の中で「皿洗いが好き」と言っていた。自分が抱えている悩みもこんなふうにきれいに落ちればよいのに、と。皿洗いをするとき、そのことを私は思い出す。私は、皿洗いと掃除が好き。マイナスをゼロにするのが好きなんだと思う。やることも決まっているし、やってもやらなくても、最悪、影響ないしな。好きな音楽を聴きながら、食器を洗い上げる。すっきりする。ストレス解消。料理は、だいたい好きじゃない。自分が作るもの、そんな美味しくないし。家事としての料理は、毎日やらなくちゃいけないし、料理によって違う作業をしないといけないから。妹は反対に、料理は目に見えた成果が出るし、感想が聞けるので好きだという。人それぞれですね。で、だ。女性活躍というじゃないですか。もっと仕事しろというじゃないですか。男ももっと家事をやれ、協力しろ。それに違和感がある。糸井重里氏が「生きていくことは、爪を切ることまでセットなんだぜ」と言っていた。家事をやらない(できない)ということは、生きる事をなかば放棄しているのと同意義なんじゃないか?じゅうぶんに生きていないということなんじゃないか?家電を使うな、ということじゃなくて。時間をかければいい、ということじゃなくて。自分の面倒を自分で見られること、自分に時間をかけられること。それが、贅沢なことなんじゃなかろうか、と思うのだ。家事、という。家の事。それは、苦痛だろうか。みんなが嫌がることだろうか。私も嫌なことはある。苦痛のこともある。でも、そこを超えた何かがあるんじゃないかと思うんだ。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.08
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者アフリカ人学長、京都修行中 [ ウスビ・サコ ]本の目次・あらすじプロローグ 京都とマリと空間人類学第1章 京都人コード第2章 いけずな京都が私の居場所第3章 揺れる京都第4章 京町家の謎第5章 京都イノベーション感想2021年読書:130冊目おすすめ度:★★★2021.06.01「2021年5月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」で「これから読みたい本」に挙げていた本。日経新聞の書評で紹介されていた。うーん、個人的には前著のほうが面白かった。これは、京都にフォーカスしていて、京都の文化に興味がある人や京都人で「あるある」という人には面白いと思うんだけど、私はあんまり。京都(洛中)に対する漠然とした憧れ、ってある。森見登美彦作品を読んだ時に強く感じる。で、その時にフランス人の先生が言っていたことを思い出す。「パリは、ミュージアム。京都も同じ」京都の学区の話は興味深かった。小学校区がそこまで重要視されているとは!しかし私はむしろ、マリ共和国のほうに興味が沸いた。一夫多妻か一夫一妻は、結婚する時に選ぶらしい。で、一夫多妻になると、4人まで奥さんを持てる。一人につき複数子供がいるから(7、8人とか)すごい人数になる。そのみんな+親戚が、ひとつの中庭を囲った家で暮らしている。奥さんは、2日ごと。ローテーションで全員分のごはんを作る。50数人分のごはん…大変だ…。みんなで作るという選択肢はないのか。しかしあとの日は休める。どっちがいいんだろう。居住空間については、西洋的なものに対する違和感がある。ミニマリストを標榜して、そういう暮らしを目指すと、よけいに思う。机と椅子、ソファはちゃぶ台ひとつで用が済む。スプーンにフォークにナイフ、はお箸があればいい。ベッドは、布団にすれば空間を多用途に使える。フレキシブルであること。身軽であること。自由であること。コンパクトであること。そのためにコントロールしなければならないモノが減ること。時間が減ること。お金が減ること。今の家、机と椅子の暮らしで、それはそれでいいのだけど、ちゃぶ台でも暮らしてみたいなあ。で、思うのだ。昔の暮らしについての造詣も深めたいし、他の、西洋以外の文化も知りたい。自分が「あたりまえ」と思ってきたことに立ち止まって、考えたい。はたして、私は「そう」したいのだろうか?と。選択肢はもっと他にもあるのではないか?これまでのレビュー2020.11.04「アフリカ出身サコ学長、日本を語る [ ウスビ・サコ ]」↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.07
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者犬がいた季節 [ 伊吹 有喜 ]本の目次・あらすじ第1話 めぐる潮の音昭和63年度卒業生第2話 セナと走った日平成3年度卒業生第3話 明日の行方平成6年度卒業生第4話 スカーレットの夏平成9年度卒業生第5話 永遠にする方法平成11年度卒業生第6話 犬がいた季節令和元年夏引用大学入試は志望校の知名度と偏差値が上がるにつれ、全国から優秀な受験生が集まり、しのぎを削る。そんな激戦を勝ち抜くなんて無理だ。たとえ入学できてもきっと高校以上に自分の凡庸さに絶望する。だから今で十分。失敗が怖い。何者でもない自分に絶望するのはもういやだ。背伸びはしない。肩の力を抜いて、自分らしくいられる場所がいい。感想2021年読書:129冊目おすすめ度:★★★★三重県四日市市、近鉄富田山駅のとなりにある有名進学校・八稜高校。通称「ハチコウ」に、ある日一匹の犬が迷い込む。成犬になりかけのその犬は、美術部員である早瀬光司郎に似ていることから、「コーシロー」と名付けられ、学校で飼われることになった。犬が見た景色、犬がいた季節。2021年本屋大賞第3位。物語の軸は、はじめに登場する優花と光司郎。バトンを渡すように、コーシローの世話を託された生徒たちが次々に物語を紡ぐ。タイトルから、犬を題材にした短編集かと思ったら、違った。犬視点は別にいらんかな…とも思ったけど。面白かったです。こういう群像劇のような話が好きだから。舞台が四日市というのもいい。絶妙な距離感というか、「家からでも大学に通える」のだけど、それでいいのかな、という感じがある。地元。その閉塞感と、安心感と。それぞれの物語がキラキラしていて、青春が輝いている。夏の朝露みたいなお話たちでした。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.06
コメント(0)
![]()
本のタイトル・作者非日常の謎 ミステリアンソロジー (講談社タイガ) [ 芦沢 央 ]本の目次・あらすじ「この世界には間違いが七つある」芦沢 央「成人式とタイムカプセル」阿津川辰海「どっち?」木元哉多「これは運命ではない」城平 京「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ「表面張力」凪良ゆう感想2021年読書:128冊目おすすめ度:★★★日常の些細な「?」には、理由がある。はざまに取り残される非日常を暴く物語。コロナで非日常となった日常を続けていく、講談社タイガの創刊5周年企画。物語が、「非日常」を乗り越える力となることを信じて。創刊6年目となる講談社タイガは、小説を楽しめる「日常」を守り続けます。凪良ゆう「表面張力」は『すみれ荘ファミリア』の兄弟が出てくる話だったので嬉しかった。こういう短編って、「この登場人物は○○って作品のキャラクターですよ」って教えてくれたらいいのになあ。好きなキャラが出てきても、それが別の本編シリーズで活躍している人なのか、そうじゃないのかが分からないんだよ…。そういう意味では、城平京「これは運命ではない」が面白かったので、この話(虚構推理?)読んでみたいなあ。この方、「絶園のテンペスト」の漫画原作者なんですね。知らなかった。芦沢央「この世界には間違いが七つある」が一番気持ち悪かった。合間のファンシーな絵柄も相まって。自分の日常の一部が、誰かの日常である、その「日常」の定義ってそれぞれ違うよね、ということが分かってゾワっとした。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.02
コメント(0)
![]()
2021年6月に読んだ本まとめ101.滅びの前のシャングリラ [ 凪良ゆう ]102.デルタの羊 [ 塩田武士 ]103.8割捨てて、すっきり暮らす [ 筆子 ]104.児童文学の中の家 [ 深井せつ子 ]105.毎日に幸せを見つける ひとり暮らしの作り方 [ KADOKAWAライフスタイル編集部 ]106.なぜ、学ぶ習慣のある人は強いのか? 未来を広げるライフシフト実践術 [ 徳岡晃一郎 ]107.落日 [ 湊かなえ ]108.「山奥ニート」やってます。 [ 石井あらた ]109.掟上今日子の鑑札票 [ 西尾維新 ]110.すみれ荘ファミリア [ 凪良ゆう ]111.女ふたり、暮らしています。 [ キム・ハナ ]112.花の子ども [ オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル ]113.キッズファイヤー・ドットコム [ 海猫沢めろん ]114.ダチョウ博士の人畜無害のすゝめ ダチョウのおかげでガクチョウになった! [ 塚本康浩 ]115.働く女子の仕事力アップTips大全 わたしらしく楽しく長く働くために必要なこと [ SHE ]116.1行書くだけ日記 やるべきこと、やりたいことが見つかる [ 伊藤羊一 ]117.息子のトリセツ [ 黒川伊保子 ]118.時間をもっと大切にするための小さいノート活用術 [ 高橋拓也 ]119.空芯手帳 [ 八木詠美 ]120.Story for you [ 講談社 ]121.銀の夜 [ 角田光代 ]122.失われた賃金を求めて [ イ・ミンギョン ]123.ズボラさんでもできる! はじめての断捨離 [ やましたひでこ ]124.母親を失うということ [ 岡田尊司 ]125.線は、僕を描く [ 砥上裕將 ]126.「よそ者リーダー」の教科書 [ 吉野哲 ]127.ミニマリスト、41歳で4000万円貯める [ 森秋子 ]6月に読んだ本は、27冊でした。まあまあ読みました。今月読んだ本だと、『花の子ども』『空芯手帳』『ダチョウ博士の人畜無害のすゝめ』が良かったです。おすすめ。しかし、小説を続けて読むことができない。しんどい。基本的に前情報なし(どういう話か知らない)なので、たぶんそれを把握するところからだから、しんどいのだと思う。ビジネス書や実用書は、「何について書かれた本か」がタイトルからして明確だから、楽なんだ。というわけで、小説の合間に実用書を挟んで読んでいくサンドイッチ方式にしたいと思う…。今月は、「ブログの下書きに本の感想を書く」→「抜粋してTwitterにアップ」というやり方にしてみました。この後、個別の本についての感想が続きます。めちゃくちゃ長い。誰が読むんだこれ…。個別の本について、それぞれ1記事としてアップするほうがいいのかなあ。でもそこまで書くことがない本もあるのだ。1記事にするとなると、それなりの文字量が必要な気がするのだけど、それを「書かなくちゃ」と思うのもイヤなんだよね。気にせず、1行でもいいのだろうが。101.滅びの前のシャングリラ [ 凪良ゆう ]滅びの前のシャングリラ (単行本) [ 凪良 ゆう ]1ヶ月後、隕石が衝突して、世界は終わる。登場人物が魅力的で、読み進めるごとに「終わらないで!」と言いたくなった。伊坂幸太郎『終末のフール』みたいな感じ。この人、好きかも。もともとはBL作家さんらしい。ほかの作品も読んでみたい。102.デルタの羊 [ 塩田武士 ]デルタの羊 [ 塩田 武士 ]自由を得るために、飛ぶんだ。子供の頃に読んだ小説・『アルカディアの翼』をアニメ化するため、奮闘する政策委員会の渡瀬。しかし、アニメ業界には中国資本の暗雲が立ち込める。表紙の絵から勝手に戦争もの(特攻)だと思っていて、冒頭の「アルカディアの翼」で「えっファンタジー?」と意表を突かれ、その後のパートで「あ、これは作中作なんだ」と気付き、しかしさらにその後のパートで「作中作の作中作」になっていて、面白い構成だった。森見登美彦『熱帯』を思いだした。アルカディアの映像化に奮闘する当たりが面白かった。アニメ「SHIROBAKO」のことを思い出してたら、巻末に参考資料として掲載されてましたね。渡瀬が隠れオタで、狭さんと観覧車で話すシーンがお気に入り。映画にしてほしい。実写で見たい。「ヲタクに恋は難しい」のオタク同士の会話もそうなんだけど、なんでオタクってこうなっちゃうんだろう。うん…。比喩がうるさい。私、「ノマさんがいつも敬語で喋るのってオタクだからっすか?」って後輩の子に訊かれたことがあります。しかしこの作品、「今」だからいいけど、アニメ時事ネタが多くて、数年たつと分かるのが難しくなるかも。(プリキュアのパペピプ~のあたり)作中作『アルカディアの翼』が読みたくなったけど、これの映像化は新海誠だな…。103.8割捨てて、すっきり暮らす [ 筆子 ]8割捨てて、すっきり暮らす (TJMOOK) [ 筆子 ]MOOK本。字がかなり大きくて、年配の方向け?そして薄い。さして参考になる内容ではなかった。ミニマリストブロガー・筆子さん。前に読んでいた。巻末に著者の写真があって、「この方だったんだ!」と思った(ブロガーさんって、アイコンのイメージだから…)。ブログ→「筆子ジャーナル」。うちはもう片付け終わっているんだよな…。見渡して、「捨てる物」がない。悩んでいるのは私の子供の頃写真。分厚いフエルアルバムから全部剥がして、厳選した「私の人生」アルバムを1冊作成し、残りをIKEAの書類ボックスに突っ込んである。これ、捨てようかな?見返さないし…と思うのですが、踏ん切りがつかない。子どもの写真って、本人というより親のためのもの、だと思うのですが。親からは家を出る時にすべて持って行くよう言われたので(実家に私物を残すな、と言われていたので)、私の写真はないんですよね。いつか親に見せるときがある…?と思って捨てられない。104.児童文学の中の家 [ 深井せつ子 ]児童文学の中の家 [ 深井 せつ子 ]画家が描く、作品の家。児童文学とあるけれど、後半海外小説だった。間取りや何かを見られるのかと思って手に取ったけど、中は挿絵のような感じ。作品紹介があって、有名だけど読んだことがない作品を読んでみたくなった。私にとっての「児童文学の中の家」は、この本にも登場する『大きな森の小さな家』。繰り返し読んで、憧れた。ルーマ・ゴッテンだったと思うけれど、人形(妖精?)に苔のベッドを用意する物語も好きだったなあ。105.毎日に幸せを見つける ひとり暮らしの作り方 [ KADOKAWAライフスタイル編集部 ]毎日に幸せを見つける ひとり暮らしの作り方 [ KADOKAWA ライフスタイル編集部 ]人気インスタグラマー11人の一人暮らしの様子を伺える一冊。私はインスタを見ないので、彼女らをまったく知らないのだけど、ほんとうに「等身大の暮らし」という感じ。インテリア目当てに開いたけど、きれいに片付いていてすっきりしている友達の家、という感じ。本がたくさんあるお家(裏表紙にもなっている)が素敵だった。インテリアより、毎日のタイムスケジュールや、家計簿があってそれが興味深かった。なんだろう、鞄のなかみ特集的な、人の生活を垣間見る面白さ。一人暮らし、いいなあ。自分にすべての時間を使えて。(妄想)インテリアも、寝る時間も、見るテレビも、夕食だって思い通り。朝はヨガをして、英語のオンラインレッスン。朝食は軽く、プロテインで済ませます。帰宅後はサラダと、作りおいた蒸し鶏でヘルシーに。海外ドラマを見ながら、時間をかけて半身浴。そのあとは英語と資格試験の勉強して、本を少し読んで寝ます。(/妄想)何このゆとりある暮らし…。私が一人暮らししてた時、何してたっけ。たしかタイのカップヌードルを箱買いして、毎日ずーーーっとBBCのSHERLOCKを見て、ひたすら二次創作小説を書いてましたね…。ん、なんか違うね。めちゃくちゃ楽しかったけど。寝ても覚めてもオタ活できるしあわせ。106.なぜ、学ぶ習慣のある人は強いのか? 未来を広げるライフシフト実践術 [ 徳岡晃一郎 ]なぜ、学ぶ習慣のある人は強いのか? 未来を広げるライフシフト実践術 [ 徳岡 晃一郎 ]人生100年時代。60歳(65歳)で定年を迎え、「余生」を送るにはあまりにも長い。その時、必要とされる人材であるためには、学び続けることが必要である。キャリア・シフトのための勉強方法などが載っているのかと思ったけど違った。いまいちどこを主眼にしているのかわかりにくい内容だった。ターゲットは40~50代の勤め人?いろんな人のライフシフトの例が紹介されており、それは興味深かったが、私は「これから先どのような学びをどうやって身に着けていけばよいのか」のヒントが欲しくて読んだので、そういうことには触れられていなかった。後半に女性のインタビューがたくさん載っていたのは良かった。自分に向けられた言葉について結構よく考えます。誰かの言葉に傷ついたり、ショックを受けたりするのは、結局自分の弱みに気づかされるから。それで、そういときこそ実は学びのチャンスなのです。(中略)不安を感じたときこそ、とにかく学ぼう、学べば何か見えるものがあるんじゃないかっていつも思っているんです。最大限どこまで自分を伸ばせるか、どこまで成長を広げられるか、それは自分次第です。(大学教授 柏木千春さん)本の中で、厚生労働省の「能力開発基本調査」が引用されており、2017年に自己啓発を行った労働者は35.1%。「学ばない理由は特にない」が一番の理由。これ、けっこう衝撃。著者によれば、日本は「働くこと=学ぶこと」という認識だからだそう。これが残業体質にもつながっている。今、自分の働き方やキャリア、仕事について色々と考えていて、色んな人にその話をしているのだけど、来年定年の方に「君は、社内応募の制度を使って、大学院に行けばどうか?」と言われ、「ああ、そういう道もあるのか」と思った。大学院!行きたい!でも仕事の範囲で認められることじゃないことを勉強したい!(笑)この本の中で紹介されていた、リンダ・グラットン『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』。NHKのラジオビジネス英語でもインタビュー教材になっていました。これも読みたい。107.落日 [ 湊かなえ ]落日 [ 湊かなえ ]その昔、ベランダに出されていた私が触れた指先。アパートの防火扉の先にいたのは、あなたなの?落ち目になってきた大御所脚本家のアシスタントとして勤める甲斐千尋。彼女は、新進気鋭の社会派映画監督・長谷部香から、地元で起きた「笹塚町一家殺害事件」の脚本の打診を受ける。引きこもりの兄が、妹と家族を殺害した事件。どうして、とりたてて何の変哲もないそれを、監督は映画にしようとしているのか?過去の事件を追ううちに、点が、線へ交わる。でも、知りたいことはあった。それを知らなければ、その先の人生を送っていける自信もなかった。お姉ちゃんについては、冒頭からそうだろうな、と思っていた。昔、なにかのドラマでそんなシーンを見たことがあった気がする。ツーツーツー、と不通音の鳴る公衆電話で、亡き人へ電話をかけ続ける。けれど、お姉ちゃんと事件がそう重なってくるとは。380ページの分厚いミステリー?だけど、気になってすぐに読んでしまった。最後は、ふたりの映画のワンシーンを見たような気分。鉄塔と夕焼け。「リリィ・シュシュのすべて」を思い出した。108.「山奥ニート」やってます。 [ 石井あらた ]「山奥ニート」やってます。 [ 石井あらた ]著者は、1988年生まれ。浪人・留年・大学中退を経て、ネットで知り合ったニートと和歌山県の山奥(最寄駅から車で2時間)に移り住む。NPO法人の代表が移住3日後に亡くなり、自主運営を開始。その後、人口5人の限界集落にある元学校に移り住み、15人のニートと暮らす。面白い本だった。「お金を稼ぐこと」の意味について考えた。山の中では、月に2万円あれば生きていけるのだそうだ。だから、期間労働を少ししたり、ブログ収入などでもやっていける。(ただ、税収入で賄われている部分については、全員がこれでは厳しいのでは?と思う)今の勤労の標準形は、1日8時間+α×週5日。週40時間労働。これ、どう考えても働き過ぎだと思うんだよね。ルトガー・ブレグマン『隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働』を読んだとき、「なぜ私たちは、技術が過去より進歩した今も猶、これほど働かなければならないのか?」と思った。まあ、そこまでは無理だとしても、私は、1日6時間(9時~15時)×週5日か、1日7時間半×週4日の、週30時間労働くらいで本当はやっていけるんじゃないか?と思っている。現時点でも、共働きの我が家では、2人ともその労働時間になって、収入が3/4になっても、やっていける。ただ、社会の仕組みが――会社の労働体系が――それを認めてくれない。(いや、今なら「子どもが小さいから」という時短勤務のカタチで実現は出来るのだけれど)ゴールデンウィークや年末年始。みんなが休めば、仕事は滞らない。みんなが「そういうもの」だと思っているから。じゃあ、出来るんじゃないか?労働時間をもっと短く。漫画『未来のうてな』で、出稼ぎに行く夫に、傍にいて欲しいと妻は言う。お前さま、蓄えはもう十分―――。夫は妻が理解できない。働いて、もっとよい暮らしをさせてやるのに。手を振りほどき、夫は出て行く。妻は息子と2人、村に残される。息子は、異形の者に変わっていく。私はよく、この漫画の場面を思い出す。蓄えはもう十分。それが、今の状況なんじゃないか。もっと別の物を、新しく―――古く。私たちは、取り戻す時なんじゃないか。ちなみに著者は、2017年にご結婚されている。「レンタル何もしない人」の時も思ったけど、意外だった。で、意外と思うこと自体、自分が既存のジェンダー役割だとか、そういうものに縛られているのだろうなと思う。本の中で、山本さんが言う。人にはそれぞれ、自分に合った履き物がある。なのに、今は既製品の靴に、無理に足を押し込んで履いている。だから、歩いているうちにすぐ足が痛くなる。それじゃダメだ。靴に足を合わせるんじゃなく、足に靴を合わせなきゃいけない。昔わらじを自分で編んだように、自分に合わせた履き物を作る。そうすれば、足は傷つかず、どこまでも歩いていける。自分専用のわらじをじっくり作る、そのための時間と場所が必要だ。1日8時間、週に40時間。正社員で働く。それがまっとうだ、と思うと、苦しい。ニートだけじゃない。きっとみんなその型にはまるのは苦しいだろうに。著者は、学生の頃にみんなが前を向いて、先生が黒板に書いた文字を一斉に写すことに違和感を覚えたという。その感覚、覚えがある。静かな教室。ペンを走らせる音。途方もない違和感。叫びだしたい気持ち悪さ。けれどその「ふり」を続けなければいけない、ということ。その絶望。著者が、誰かが自殺したというニュースを目にするたび、平行世界の自分が死んだように感じるそうだ。分かる。それは、どこかで私が死んだのと同じことなんだ。ニートが山奥に集まって暮らしていることを、著者は「Non Family Organization」と呼ぶ。「じゃない」集まり。それが今の世の中に、必要なんだ。109.掟上今日子の鑑札票 [ 西尾維新 ]掟上今日子の鑑札票 [ 西尾 維新 ]頭を撃ち抜かれた忘却探偵は、「忘却探偵であること」を忘却してしまった。犯人の狙いは、今日子さんなのか?明かされる忘却探偵の過去。表紙がネタバレ。というわけで、「打ち切りが決まって慌てて過去を明らかにした」感のある巻だったので、もう最終巻かと思ったら、あとがきで「このシリーズは24巻くらいの予定」とあって拍子抜け。戦場の交渉人とか、影武者とかどっかで聞いたな~、と思って、化物語シリーズだと思い返したのですが、やっぱり「今日子さん=委員長ちゃん」なんですかね?おっぱいについて今日子さんそんなに言及されてないけど、それすらミスリード?厄介がおっぱいフェチじゃないだけ?今日子さんがやたらとファッショナブルなのも、制服しか着ることのなかった彼女の反動だと思えなくもない。眼鏡も眼鏡だし。というわけで、今日子さんの過去と、忘却探偵になった理由が明かされた巻でした。ホワイトの人たち、これからたくさん出てきそうだな。110.すみれ荘ファミリア [ 凪良ゆう ]すみれ荘ファミリア (講談社タイガ) [ 凪良 ゆう ]朝夕食事つきのおんぼろ下宿・すみれ荘。大家の息子である一悟は、虚弱体質で定職に就くこともままならず、時折寝込みながら管理人をしていた。下宿人は3人。月の半分をPMSと生理痛で半死半生となるOL・美寿々。ブラックなTV制作会社に勤務するキツイ物言いの隼人。花屋に勤め、一悟の亡き妻の姉でもある、古株の青子。家族のようで、家族でない、つながり。ある日、一悟が自転車でぶつかった男が、「利き腕にひびが入ったから世話をしてくれ」とすみれ荘にやって来る。作家、芥(あくた)一二三。口数が少なく、不愛想な男の存在が、穏やかな日常に波紋を広げる。勝ちたいと願うことと、負けないことは違う。前者は他者に向けての言葉で、後者は自分に対しての言葉だ。負けるな、負けるなと自分に言い聞かせる言葉だ。『滅びの前のシャングリラ』が面白かったので、凪良さんの作品を他にも読んでみようと思って。不愛想のエログロ作家×病弱年上大家とか、BLなら激萌えなシチュなんですが、これはBLじゃないです。「~荘」系のお話、好きです。疑似家族もの、というか。ほんわか、ちょっと日常のアレコレ、各個人の悩みと葛藤、という話かと思っていたら、空気がどんどん不穏になってきて、「あー、あー、」と思っているうちにラスト。ドロドロのズタボロ。ほのぼの系を期待していたら外れるので注意。むーん、凪良さん、こういう系なのかなあ。だとしたらそこまでストライクじゃないかもしれない。111.女ふたり、暮らしています。 [ キム・ハナ ]女ふたり、暮らしています。 [ キム・ハナ ]"여자 둘이 살고 있습니다"1976年生まれのキム・ハナ。1977年生まれのファン・ソヌ。友人同士のふたりが、家を買って暮らすことになった。家族じゃない、カップルじゃない、W2C4(女2人、猫4匹)の暮らし。面白かった。家は素敵だし(本棚!!!)、食事の写真もとても美味しそうだし、何より楽しそう。同居人との軋轢と和解は、夫と結婚したばかりのことを思い出したし、炊飯器をあけて未だに思う「なぜこの人はごはんの天地をかえさないのか」を改めて思った。人と暮らすことは、難しいよね。でも、本の中で言っていた、「ひとりだと速く行けるけど、ふたりだと遠くまで行けるし、退屈しない」というのに納得する。112.花の子ども [ オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル ]花の子ども [ オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル ]”Afleggjarinn”by Auður Ava Ólafsdóttir母さんは、園芸の天才だった。溶岩が覆う黒い大地を、緑でいっぱいにしたのだから。アイスランド。母を亡くした22歳の青年・アルンリョウトゥルは、庭に咲く八片の薔薇を手に、数千キロ離れた修道院の薔薇園を目指す。そこへ、一夜の情事で自分の子を身籠った友達の友達が、思いがけず生まれてきた我が子を連れてやって来て―――。アンナは笑って一緒に手をたたき、うっとりと娘を見つめたが、またすぐに本を読み始めた。子どもに対する彼女のあっさりとした反応を見ると、僕はちょっと心配になる。アンナが子どもと遊ぶのはほんの一瞬で、ふざけたり、笑い声を上げたり、くすくす笑ったりもするけど、すぐにうわの空になって、興味をなくしてしまうのだ。生まれて初めてアイスランドの小説を読んだ。アイスランド女性文学賞、DV文化賞受賞。フランス語翻訳版で書店員が選ぶパージュ文学賞、ケベック書店員賞(翻訳部門)受賞。北欧理事会文学賞ノミネート。24カ国で翻訳され、フランスでは40万部を突破。日本語訳は、英語版からの翻訳。描写がうつくしく、どこかファンタジーめいていて、とても好みの内容だった。著者のほかの作品も読んでみたいな。キリスト教の「におわせ」は解説で言われないと分からず、こういうところに文化的な背景のギャップを感じる。作品をただ読んでいても、異文化者にすべて理解できるわけではない、というか。アイスランドはジェンダーギャップ指数が11年連続世界第一位らしい。で、この作品はジェンダー・ロール(性別役割)に捉われない新しい男性像を描いたということでアイスランドで評価されているらしいのだけど、そこらへん「?」だった。そこまで新しくない気がするんだけど…優柔不断な草食系男子ってだけでは…?というのが日本と違うのか…?113.キッズファイヤー・ドットコム [ 海猫沢めろん ]キッズファイヤー・ドットコム (講談社文庫) [ 海猫沢 めろん ]子育てエッセイ『パパいや、めろん』が面白かったので、著者の小説を読んでみた。→2020.09.30「171.パパいや、めろん 男が子育てしてみつけた17の知恵 [ 海猫沢めろん ]」家の前に置かれていた赤ん坊を、クラウドファンディングで育てるホストの話。ちょっと思ってたんと違った…。命名権とかまでクラウドファンディングしちゃう系。うーん、内容は斬新だし、著者の子育てを取り巻く状況に対する怒りが詰まっていて、ホストのキャラたちも魅力的。でも文章が私好みではない。私、あくまできれいでうつくしい文章がすきなんだよな…。ちょっと他の作品読むか迷っている。114.ダチョウ博士の人畜無害のすゝめ ダチョウのおかげでガクチョウになった! [ 塚本康浩 ]ダチョウ博士の人畜無害のすゝめ ダチョウのおかげでガクチョウになった! [ 塚本康浩 ]これ、めちゃくちゃ面白かった。おすすめ。京都府立大学学長の話。とにかく鳥が大好きな少年が、ダチョウを研究するに至るまで~ダチョウ抗体の開発。関西弁とノリツッコミでテンポがよく、2020.11.04「186.アフリカ出身サコ学長、日本を語る [ ウスビ・サコ ]」のサコ学長を思い出した。とにかくダチョウLOVE。鳥類愛にあふれている。ダチョウについて知らないことがたくさん知れて面白かった。ダチョウすごいよ、ダチョウ…。あほやけど…。115.働く女子の仕事力アップTips大全 わたしらしく楽しく長く働くために必要なこと [ SHE ]働く女子の仕事力アップTips大全 わたしらしく楽しく長く働くために必要なこと [ SHE ]ビジネス書の内容が網羅的に載っているけど、だからこそ中途半端というか、本の目次を並べたみたいな内容になっていてイマイチ。あと内容盛り込み過ぎて字が小さい。ところどころ、項目ごとに参考図書を載せてくれてるけど、そういう内容(定評のあるそれぞれの分野での本と概要を紹介する)にしたほうがよかったんじゃないかなあ…。116.1行書くだけ日記 やるべきこと、やりたいことが見つかる [ 伊藤羊一 ]1行書くだけ日記 やるべきこと、やりたいことが見つかる [ 伊藤羊一 ]1「今日やったこと」を1行で書く2「それは、自分にとってどんな意味があるのか」を考えて書く3 気付いたことを書く4「やってみよう」と思ったことを書くという、表紙の絵そのまんまの内容で、正直これを一冊にするほどの内容?と思った。日記を書く習慣がある人なら別に読まなくていいかも。いろんな習慣化系の本でも、この本の中でも言われているけど、本を読んで「まずそのとおりにやってみる」人が少なく、それを継続できる人はもっと少ない。だから、日記をつける習慣のない人はまずやってみるべし。この本は、1行書くだけ(というのは嘘で、「今日やったこと」は一行だけど、それ以降を書いたら最低4行じゃない?)だから、手帳の余白にでも始めやすい。日記をつけるのが苦手な人は、バーチカル・ウィークリータイプの手帳に行動ログを残すだけでもいいと思います。「ふりかえる」が大事なんですよね。私、手帳に日記を毎日ずーっと書いているけど、振り返らないからまったく成長しないもの。でも、日々ログを残していると、「あ、これダメだな」「これよかった」と思える。ただ漫然と日々を送るのではなく、「よく生きる」を心がけないとな。117.息子のトリセツ [ 黒川伊保子 ]息子のトリセツ (扶桑社新書) [ 黒川伊保子 ]すこし食傷気味になってきたこのシリーズ(でも読む)。「なぜ、女親にとって男の子は可愛いのか?」が書かれていて興味深かった。しかしまあ、著者の息子愛がすごい。習い事をさせていない我が家も、「まあそれでも大丈夫かな」と著者の子育て方法を読んでいて思った。人の失敗を自分も体験したかのように記憶することで、失敗しなくなる(脳がその回路をショートカットしなくなるらしい)とか、面白い。118.時間をもっと大切にするための小さいノート活用術 [ 高橋拓也 ]時間をもっと大切にするための小さいノート活用術 [ 高橋拓也 ]今すぐA6サイズのノートを使い始めたくなる(笑)色んな人ではなく、著者の提案する使用例。ノートの表からタスク、裏からアイディアを書くときに、上下をひっくり返したら左開きで書ける。へー!本の記録を1ページにまとめるのもいいなあ。ここのところB6サイズのノートや手帳を使っていて、A6より記入スペースが広くて良いのですが、やっぱりかさばるし、重い。その点、小さいノートはいいですね。ミニマム萌え。来年の手帳はやっぱり文庫本サイズにしようかなあ。119.空芯手帳 [ 八木詠美 ]空芯手帳 [ 八木 詠美 ]私が片付けて当然と放置された珈琲カップ。だから、ふと口にしたのだ。「つわりでコーヒーの臭いがだめなんです」と。そして私は妊婦になった。「ねえ細野さん、自分だけの場所を、嘘でもいいから持っておくの。人が一人は入れるくらいのちょっとした大きさの嘘でいいから、その嘘を胸の中に持って唱え続けていられたら、案外別のどこかに連れ出してくれるかもしれないよ。その間に自分も世界も少しくらい変わっているかもしれないし」第36回太宰治賞受賞。津村記久子さんが褒めていたので読んでみたもの。面白かった。結局、どっちだったんだろう?嘘と真実の境目が裂ける。夜の闇を、朝が剥ぎ取るように。子どもの回想がそこで入るのは、ちょっと私好みではなかったけれど。空想と現実が入り混じって、どちらが本当か分からなくなる話、すき。120.Story for you [ 講談社 ]Story for you [ 講談社 ]コロナの夏休み(2020年7月、8月)にwebに掲載された62の短編。すべての漢字にふりがな付き。執筆陣がとにかく豪華!!私の好きな作家さんが何人も書いてらした。海猫沢めろん小野寺史宜折原みと須賀しのぶ辻村深月西尾維新はやみねかおる宮下奈都森見登美彦自身の作品の番外編の人も多い。それはちょっと、ファンには嬉しいけど、それ以外の人には「?」な感じ。だいたい3、4ページの短い話なので難しいのだけど。コロナを題材に扱った小説が増えてきて、これは後世にどう受け止められるのだろうな、と思っている。コロナ?ってなるのかもしれない。マスク?脚注がついたりするのかもしれない。それを読んだ人は、「ああ、歴史の授業で習ったな」って思うのかしら。121.銀の夜 [ 角田光代 ]銀の夜 [ 角田光代 ]きっと何者かになれると信じていた、15歳の私たち。ガールズ・ロックバンド。思い付きのそれは、大人たちに担ぎ上げられて分解した。35になった私は、何者であるかも分からないまま、日々を生きている。たまにイラストの仕事をする「私」は、夫が年下の女と浮気している。娘を芸能人養成スクールに入れた「私」は、望み通りの生活を手に入れた人形だ。あれこれ手を付けては中途半端になる「私」は、それを母の呪いのせいだと断じる。けれど、自分の抱いている漠然とした不安と同じ種類のものを、伊都子も抱いているに違いないと思った。日々の雑事に追われるだけで時間がどんどんたっていくこと。たくさん歩いた気がするのに、ふりかえっても自分の足跡が見つけられないように思えること。たとえば四十歳になるまでに何かしなくてはと思う者の、その「何か」のとっかかりすら見つけられないこと。年齢がドンピシャだったこともあり、ぐっさぐさ胸に刺さった。初出は、「VERY」2005年掲載のもの。15年も前!2019.01.27「きっと何者にもなれないお前たちに告げる。」を書いたときに、感じていた。自分に嘘をついているな、と。だって私は、何者かになりたかったから。そして今もまだ、遠くその何者かに憧れているから。それはいったい、何なのだろう。子供の頃の願い。誰かの力のもとに置かれないこと。自由であること。そう、私は今、自分で自分の口を糊し、決定権を持つ大人になった。それでもなぜ、こんなにも頼りのない子供のように不安になるのだろう?ただしあわせであることを、なぜ物足りないと感じるのだろう。考えすぎだよ、と夫はよく、私に言う。意味なんてない、そんなものを求めてはいけないのだと。働くことに、そしてきっと、生きていくことに。けれどそれでは、私はあんまりにもかなしいのだ。今際の時、私はその問いに自分で答えたい。だから知りたい。たくさんのことを。122.失われた賃金を求めて [ イ・ミンギョン ]失われた賃金を求めて [ イ・ミンギョン ]"잃어버린 임금을 찾아서"by 이민경はじめに 1. 昇進 止まっているエスカレーター2. 考課 「ふりだしに戻る」と「3つ前へ」3. 同一職級 傾いた床 4. 与えられた条件 ハイヒールと砂袋5. 雇用安定性 消えていく女性たち6. 就職 7. 進路選択 8. 達成度評価 9. 資源 終わりーあるいははじまり解説 日本で、女性がもっと受け取れるはずだった賃金の金額を求めよ 西口想「韓国で、女性がもっと受け取れるはずだった賃金の金額を求めよ」から始まる、女性が置かれた状況についての考察。韓国は、男女賃金格差がOECD加盟国中ワースト1位。日本はワースト2位なので、まるで日本の話のようだと思いながら読んだ。何冊か読んだ黒人差別についての本と、重なることが多い。生まれた時に引いたカードが、たまたまそれだっただけ。ただ、女だったから。それだけ。死ぬほど頑張って、何もかもを完璧にこなして、はじめて「女でありながら」昇進できる。そして言われるのだ、「お子さんはどうしているの?ママは1人しかいないのにね。可哀想」。あるいは、「旦那さんも働いているんだし、しんどいなら専業主婦になればいいじゃないですか」。(これは私が実際に昇進してから言われた言葉だ。)まったく馬鹿馬鹿しくてやっていられない。ただ、私はその裏返しにある「男性らしさ」の苦しさも思うのだ。女性がある意味、排除されていたことで免除されていたもの、享受していたこと、がある。たとえば、家事や育児の「時間」を彼らは奪われていたのではないか?そもそも、それらは、「労働」だろうか?労働なんだよ。もちろん、それを誰かが肩代わりしているのなら、それは「労役」だろう。そうじゃなくて、自分の人生を自分でコントールするという「行為」すら、出来ない勤務状況(男性家長制)に置かれているということが問題なんじゃないのか?どんな金持ちでも貧乏でも、白人でも黒人でも、男性でも女性でも、「時間」は平等だ。つまり、「仕事に時間を捧げる」こと、自分の人生を差し出して金に換えること。あるいは金に換えられないが差し出さなければならないこと。その割合が異なること。それが人種や性別によること。時間という資源の分配、それが一番の問題なんじゃないか?ということを、最近考えている。(その時間の値段が人により異なる、というところに差別があるんだけども…この本はそういう話をしているんだけど…)みんな、働き過ぎなのだ。おかしい。絶対にもう、こんなに働かなくてもいいはずなんだ。ブルシット・ジョブ。時間泥棒。昇進していくことは、彼らの仲間になることではないのか、という気がしてならない。けれど、枠組みから外れないのであれば、内部から壊す方がいい?何十年かかるとしても?そういうことを考えている。123.ズボラさんでもできる! はじめての断捨離 [ やましたひでこ ]ズボラさんでもできる! はじめての断捨離 (TJMOOK) [ やましたひでこ ]ムック本。シニア向け。既視感があって、「あれ、これ読んだっけ?」となったけどたぶん読んでない、と思う。例で出てくる家の「実家じゃん」という感じがすごい。ところどころ賛成できないけど、「とにかく収納用品をやめよう」というのは同意する。「最近モノが増えてきて収まりきらないな」から「収納用品を買ったらすっきり収まるかも」の思考回路になったら要注意。とにかくモノを減らす方に尽力した方が良い。今のスペースで収まるように。収納用品というモノが増えてるからね…?我が家はとにかくモノがない。私が、暫く使っていないものはすぐに譲ったり売ったり捨てたりするから。今、来年の娘の入学に向けて、子供たちのオモチャをどんどん処分していっている。ランドセルラックや新しい収納用品を買わなくても、今オモチャを収納しているスチールラックのスペースを開けられるはず。ただ、それが出来るのも子供が成長するまでだろうなあ…。124.母親を失うということ [ 岡田尊司 ]母親を失うということ [ 岡田尊司 ]コロナ禍の2020年5月13日、母が死んだ。腰が痛いと言って入院してから、わずか5日。84歳だった。忙しさにかまけて、会いにも行かなかった。コロナだから、緊急事態だから、感染が怖いからと、言い訳をした。今、後悔が胸に迫る。彼女は9つで母を亡くした。嫁ぎ先では苦労のし通しだった。その人生を、綴る。思い出を、辿る。それはきっと、多くの人にとっては何てことはない人生だろう。どこにでもある話なのだろう。けれど、これは、私の母の。懸命に生き抜いた、彼女だけの物語。母親を失うということの恐ろしさの根源は、自分の人生の始まりからずっと愛着してきた存在からの応答を永久に失うということかもしれない。問いかければ、応えてくれた存在が、もう何の反応も返してくれないということ。やりとりをすることができないということ。その苦しさである。それは呼吸できなくなる苦しさにどこか似ている。母と言う存在が返してくれる言葉や微笑みを、子どもは呼吸しながら生きているに違いない。何の反応も、言葉も微笑みも返ってこないということは、いくら息を吸おうとしても、息が入って来ないような苦しさを催させる。銀の夜 [ 角田光代 ] を読んでいて、「母が死ぬこと」について考えた。母を失うこと。彼女がこの世界からいなくなること。そのタイミングでこの本を読んだ。息子の視点で語られる、母の物語。お母さんは晩年、自伝を書いて、それをすべて燃やしてしまったという。ということは、これを書くことは、本人にとってはどうなんだろうか。人の口から語られる自分の物語。それに、納得できるだろうか。許してほしい、ということは、それ自体が母に対する甘えなのだろう。ただ、息子が書かなければ、残さなければ、消えてしまう物語だったことも確かで。2020.08.27「父と僕の終わらない歌 [ サイモン・マクダーモット ]」は、息子が認知症の父について書いた自伝だった。親戚中に聞いてまわって、過去を綴る。そこに当人の意思は、どこまで尊重されるんだろう。自伝と言うのはすべてそんなものなのかもしれないのだけれど。本書は、息子の人生の物語でもある。自分の幼少期の目を通じて見た母、その思い出。彼が語らなければ、消えてしまった物語。内容に、母を、祖母を重ねて読んだ。苦労のし通し、時折問う、「私の人生はいったい何なんだろう?」。母はこうだった、こういう人だった。そう、「母」なんだよな。Before Mom, After Mom.そういう人生の描かれ方。でもさ、それだけじゃないよね。それを、私は渡したくない。たとえ自分の子どもであっても。本にする?いいよ。書いてもいい。でもそれで、私を分かった気になるんじゃないよ。それは、私だけのものだ。だから、母が、祖母が亡くなったとしても。そのすべてを暴くことは出来ない。彼らは彼らだけのものを胸に、眠る。失われた物語と共に。125.線は、僕を描く [ 砥上裕將 ]線は、僕を描く [ 砥上 裕將 ]事故で両親を失った高校生の僕は、真っ白な空間に閉じ込められた。エスカレーター式で何とか進学した大学で、無為に過ごす日々。ある日、設営を頼まれたアルバイトで、僕は不思議な老爺に出会う。篠田湖山。有名な水墨画家だった。「それから、何気ない草や木を、どうしてこんなに美しいものに変えることができるのだろうって思いました。それで本当はもっといろんなものが美しいのではないかって思いました。いつも何気なく見ているものが実はとても美しいもので、僕らの意識がただ単にそれを捉えられないだけじゃないかって思って…。絵を描き始めてから僕はようやく何かを見ることができるようになったんだって思いました」面白かった。2020年本屋大賞3位。ずっと「点は、線を描く」というタイトルだと思っていた…。ふだん自分が知ることができない世界を描いた作品って、どうしてこうも惹かれるのだろう。すごくよく調べて書いたんだなあ、と思って、読み終わった後に著者略歴を読むと、ご本人が水墨画家でいらした。自分の世界を広めるのに、自分が見ているものを見せるのに、エンターテイメントというのはかなり有効であるし、それが出来る人は本当にすごいと思う。水墨画を見に行きたくなったもの。主人公は、両親を亡くし、生きる気力をなくした大学生。2021.01.20「ひと [ 小野寺史宜 ]」を思い出したけど、彼よりかなり恵まれている。金銭的にも環境的にもだけど、何より運と才能と実力がチートであんまり感情移入できなかった。墨を使う=「ばらかもん」くらいしか思い浮かばなかったけど、主人公の雰囲気は「3月のライオン」の零くんにも近い。脇役の面子が魅力的。こちらのほうに魅了された。とくに古前くんは、森見登美彦作品の小津に似てて好きだ。水墨画って、すごいね。白と黒だけで、瞬時に生命を描き出す。小説の中の描写で「そうなのか」と思ったのが、型というようなものがあって、それを描いていくんだっていうこと。洋画だと、対象があって、時間をかけてそれを描いていく。でも、水墨画はその瞬間に切り取ったものを、その刹那の生命を写し取る。モノクロームの中に色と香りを閉じ込める。今まで地味だから素通りしていた水墨画。美術館で、あらためて見てみたくなった。著者のように若い人が描いた水墨画も見てみたい。126.「よそ者リーダー」の教科書 [ 吉野哲 ]「よそ者リーダー」の教科書 [ 吉野 哲 ]出向、二世、中継ぎ。何かしらの「よそ者」として社長に就任することになったリーダーは、どのような姿勢で何をすべきなのか?「よそ者リーダー」に求められる謙虚さ・4つの姿勢1 役職や年齢に関係なくすべての人に等しく接し、その声に耳を傾ける姿勢2 自分と違う意見や相反する考え方を批判せず、真摯に受け止める姿勢3 知らないことはもちろん、多少知っていることでも、改めて教えを請う姿勢4 常に自分を振り返り、自分に足りない部分を知り、認める姿勢自分が悩んでいることって、ちっぽけなんじゃないかと思って。より大きな視点で物事を見て見たくなって、読んでみた。なあんだ。みんな、失敗して、悩んで、学んで、進んでいるんだね。「「よそ者リーダー」の実務 着任後100日までの仕事」なんか、担当レベルでも新しい仕事をやるときに参考になる。今年、係長になって、これまで散々言われてきた「ひとつ上の役職の目線で物事を見なさい」ということは、こういうことなのかと分かった。だからきっと、私は次の視点をまた、手に入れないといけないんだ。その立場にならなきゃ分からない。でも、疑似体験は出来る。本を読んで、話を聞いて。127.ミニマリスト、41歳で4000万円貯める [ 森秋子 ]ミニマリスト、41歳で4000万円貯める そのきっかけはシンプルに暮らすことでした。 [ 森 秋子 ]うーん、よくわからなかった。タイトルからお金に特化した内容だと思ったんだけど、そうじゃなくて、ミニマリストのライフスタイルが結果的にお金をそんなに必要としない(これはミニマリストあるあるだな)という話でした。家計簿とかも載ってなくて、収支がよく分からない。いつからいつまでで4,000万円貯まったんだろう。個人?世帯?収入が多いのかなあ。なんて考える。中学生のお子さんを塾に通わせていないってのがすごい。私、たぶん自分をそこまで強く持てないから。「夫を愛人だと思う」「塾代のかわりにディズニーランド」「宝くじは寄付」など、発想が面白かった。これから読みたい本実力も運のうち 能力主義は正義か? [ マイケル・サンデル ]2021年6月5日 日経新聞 朝刊 書評「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデルさんの新作。知人がその昔言ったことを、思い出す。「私は努力した。私のことを妬むなら、あなたも同じ努力をすればよいのだ」それは、努力できる環境だった、ということだけなのかもしれない。向田邦子ベスト・エッセイ (ちくま文庫 むー13-1) [ 向田 邦子 ]2021年6月5日 朝日新聞 朝刊 広告有名だけど(だからこそ)ちゃんと読んだことがないので、読んでみたいな。 ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか? [ ロビン・ディアンジェロ ]2021年6月5日 朝日新聞 朝刊 広告人種差別をするマジョリティ(白人)の脆弱性についての本らしい。読んでみたい。チャリング・クロス街84番地 増補版 (中公文庫 ハ6-2) [ ヘレーン・ハンフ ]2021/6/12(土)朝日新聞 朝刊書評ロンドンの古書店と、ニューヨークの愛書家の手紙のやり取り、らしい。何それ面白そう。私がフェミニズムを知らなかった頃 [ 小林エリコ ]2021/6/12(土)朝日新聞 朝刊書評男女平等を信じていた著者が、そうではないことに気付いた話、のよう。フェミニズムという名の鎧と武器を、どう受け止めれば/知ればいいのか、私の中でモヤモヤしているので、読んでみたい。きみは知らない (韓国文学セレクション) [ チョン・イヒョン(鄭梨賢) ]2021/6/12(土)朝日新聞 朝刊書評韓国小説がたくさん入ってきているけど、どれを読めばいいか分からないので、紹介されているものから読んでいこうと思う。そしてお気に入りの作家を見つけたい。彼女は頭が悪いから (文春文庫) [ 姫野 カオルコ ]2021/6/12(土)朝日新聞 朝刊書評2016年に起きた東大生による強制猥褻をモチーフにした作品らしい。ジェンダーの格差についても描かれているらしく、読みたい。2021年に読んだ本○2021年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本001.後悔病棟 [ 垣谷美雨 ]002.希望病棟 [ 垣谷美雨 ]003.恐ろしくきれいな爆弾 [ 越智月子 ]004.ひと [ 小野寺史宜 ]005.三体 [ 劉慈欣 ]006.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(4) [ 山口悟 ]007.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(5) [ 山口悟 ]008.同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか [ 鴻上尚史/佐藤直樹 ]009.宝石商リチャード氏の謎鑑定 久遠の琥珀 [ 辻村七子 ]010.オタク女子が、4人で暮らしてみたら。 [ 藤谷千明 ]011.扇物語 [ 西尾維新 ]012.最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ [ 椹野道流 ]013.自由もお金も手に入る! 勝間式超スローライフ [ 勝間和代 ]014.Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる [ 近藤麻理恵 ]015.子育てはもう卒業します [ 垣谷美雨 ]016.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(6) [ 山口悟 ]017.一人称単数 [ 村上春樹 ]018.去年の雪 [ 江國香織 ]019.そして、バトンは渡された [ 瀬尾まいこ ]020.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(7) [ 山口悟 ]○2021年2月に読んだ本まとめ/これから読みたい本021.男ふたりで12ヶ月おやつ [ 椹野道流 ]022.汚れた手をそこで拭かない [ 芦沢央 ]023.エデュケーション 大学は私の人生を変えた [ タラ・ウェストーバー ]024.本好きの下剋上 第五部「女神の化身」(3) [ 香月美夜 ]025.〈あの絵〉のまえで [ 原田マハ ]026.百年と一日 [ 柴崎友香 ]027.最後の晩ごはん 地下アイドルと筑前煮 [ 椹野道流 ]028.なんで私が適応障害!? 暗闇の中で光を見つけた私。 [ 乃樹愛 ]029.本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ [ コウケンテツ ]030.がんの記事を書いてきた私が乳がんに!? 育児があるのにがんもきた [ 藍原育子 ]031.ぼく自身のノオト [ ヒュー・プレイサー ]032.火のないところに煙は [ 芦沢央 ]033.medium 霊媒探偵 城塚翡翠 [ 相沢沙呼 ]034.マンガ&あらすじでつかむ!60分でわかるカミュの「ペスト」 [ 大竹稽 ]035.デイリーすごろくノート術 毎日を「理想の1日」にする! [ 原麻衣子 ]036.モノが私を助けてくれる 10年先も使いたい暮らしに投資するモノ選び [ 本多さおり ]037.英語独習法 [ 今井むつみ ]038.忘れじのK 半吸血鬼は闇を食む [ 辻村七子 ]039.女性差別はどう作られてきたか [ 中村敏子 ]040.子育てがプラスを生む「逆転」仕事術 [ 小室淑恵 ]041.これが私の生きる道! [ 世界文化社 ]042.ほぼ日手帳公式ガイドブック2021 [ ほぼ日刊イトイ新聞 ]○2021年3月に読んだ本まとめ/これから読みたい本043.世界と僕のあいだに [ タナハシ・コーツ ]044.言葉が思いつかない人のための「語彙トレ55」 [ 近藤勝重 ]045.子どもも自分もラクになる「どならない練習」 [ 伊藤徳馬 ]046.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(8) [ 山口悟 ]047.スペースエイジ・インテリア [ グラフィック社編集部 ]048.Seven Stories 星が流れた夜の車窓から049.今夜 [ 小野寺史宜 ]050.乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(9) [ 山口悟 ]051.かがみの孤城 [ 辻村深月 ]052.要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑 [ F太 ]053.彼女の名前は [ チョ ナムジュ ]054.推し、燃ゆ [ 宇佐見りん ]055.かんたん&かわいい!和気文具の手描き文字レッスン [ 今田里美 ]056.ジブン手帳公式ガイドブック2021 [ 佐久間英彰 ]057.ブルースだってただの唄 黒人女性の仕事と生活 [藤本和子]058.「グレート・ギャツビー」を追え [ ジョン・グリシャム ]059.欲が出ました [ ヨシタケシンスケ ]2021年4月に読んだ本まとめ/これから読みたい本060.デリバリールーム [ 西尾維新 ]061.この本を盗む者は [ 深緑野分 ]062.会社で「生きづらい」と思ったら読む本 [ 岩谷泰志 ]063.ママも子どももイライラしない 親子でできるアンガーマネジメント [ 小尻美奈 ]064.今日の人生2 世界がどんなに変わっても [ 益田ミリ ]065.ものは捨てても、ワタシは「好き」を捨てられない [ mami ]066.お金とモノに支配されない暮らしかた [ リムベアー ]067.マナーはいらない 小説の書きかた講座 [ 三浦しをん ]068.オルタネート [ 加藤シゲアキ ]069.羊は安らかに草を食み [ 宇佐美まこと ] 070.ある男 [ 平野啓一郎 ]071.暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事 [ マキ ]072.面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本 [ 内藤誼人 ]073.捨てない片づけ術 [ 宙花こより ]074.傲慢と善良 [ 辻村深月 ]075.やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。 [ 梅田悟司 ]○2021年5月に読んだ本まとめ/これから読みたい本076.新築戸建て買っちゃった!年収300万 しあわせ生活 かのんこ家の家事と家計の工夫 [ かのんこ ]077.「ねぇ、これ捨ててみない?」 ふたり暮らしの片付け&掃除物語 [ ゆるりまい ]078.少ない物ですっきり暮らす [ やまぐちせいこ ]079.「書くだけ」で夢を引き寄せる!家事ノート&手帳術080.揺れ動く今 みつけたい わたしの真ん中 [ Emi ]081.ミニマリストの部屋づくり [ おふみ ]082.ほぼ日手帳公式ガイドブック2021 [ ほぼ日刊イトイ新聞 ]083.無意識のバイアス 人はなぜ人種差別をするのか [ ジェニファー・エバーハート ]084.心淋し川 [ 西條奈加 ]085.小学生のおかたづけ育 子どもも私もラクになる暮らしのヒント[ Emi ]086.詩人になりたいわたしX [ エリザベス・アセヴェド ]087.ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ [ アンジー・トーマス ]088.娘のトリセツ [ 黒川伊保子 ]089.店長がバカすぎて [ 早見和真 ]090.天使と悪魔のシネマ [ 小野寺史宜 ]091.本好きの下剋上 第五部「女神の化身4」 [ 香月美夜 ]092.どんなずぼらさんでも「これなら絶対!」片づく技術 「たった1つの習慣」で人生が変わる [ ダナ・K・ホワイト ]093.52ヘルツのクジラたち [ 町田 そのこ ]094.「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。 [ 藤吉豊 ]095.ハグとナガラ [ 原田マハ ]096.社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか? [ 池上彰 ]097.旦那が突然死にました。 [ せせらぎ ]098.時間がなくてもやりたいことがすぐに叶う! CITTA式 人生が輝く手帳タイム [ 青木千草 ]099.東大理3 スピード読書術 超一級の思考力&情報処理力を身につける [ 佐々木京聖 ]100.小説版 韓国・フェミニズム・日本 [ チョ・ナムジュ ]2020年・2019年に読んだ本2021.01.11「2020年に読んだ本255冊まとめ/ベスト10冊」2020.01.02「2019年に読んだ本213冊まとめ/ベスト10冊」↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓
2021.07.01
コメント(0)
全21件 (21件中 1-21件目)
1
![]()
![]()
