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書名不思議の国 ニッポン [ ヤマザキマリ ]目次第1章 「信じる」は美徳なのだろうか?第2章 国境を越えるということ第3章 日本人のバックボーン=神道は多神教第4章 宗教とエンターテインメントと政治を考える第5章 水木しげると手塚治虫感想『テルマエ・ロマエ』の著者、ヤマザキマリさん。いろいろ本を読んで、一通りこの方の考え方の面白さに触れたので、もういいかな、既読の内容が多いし…と思いつつ読んでしまう。今回は、豊田有恒さんという方との対談形式の本。豊田有恒(トヨタアリツネ)1938年、群馬県生まれ。島根県立大学名誉教授。若くしてSF小説界にデビュー。歴史小説や社会評論など幅広い分野で執筆活動を続ける一方、古代日本史を東アジアの流れのなかに位置づける言説を展開して活躍この本に出てくる、「日本人は新しもの好き(Nephilie)、外国好き(Xenophilie)」という言葉。テレビの「YOUは何しに日本へ?」や「世界!ニッポン行きたい人応援団」、あるいは特番やミニコーナーでもある、「外国人が選ぶ〇〇」みたいなもの。それを見る度に、褒められたいんだろうな「わたしたち」は、と思う。それもできれば、欧米の「白人」から認められたい。あるいは、欧米以外のーー内心見下しているーー人たちからは、称賛を。日本はすごいでしょう?日本のこと好きだよね。まだ大丈夫だよね、この国は。昔あった「ここがヘンだよ日本人」は、批判という側面がまだあった。今の無批判な礼賛(を選択して抽出して見せる番組を視聴者が好んで見ること)は、少し怖くなる。外国人技能実習生は、日本は天国じゃなかったと言った。本に登場する「慕夏(華)」(ぼか)という言葉は知らなかった。中華文明を取り入れることのメリットをアピールし、周囲の異民族を誘引する。「中華思想」(中国が真ん中)よりはマイルドなのかな?豊田さんは言う。頭を使い、他者を認めながら自分たちの価値を広めていく。それこそ、今の世の中に足りないものだと思います。日本語が貧しくなっているというくだりでは、「かわいい」という言葉を挙げている。「かわいい」というのは、褒め言葉の要素というふうに単純に捉えがちですが、あくまでその対象物が自分の理解の範疇にある、自分を喜ばせてくれるもの、という風合いを含んでいるように感じられます。(略)対象物が高尚な領域のものだと自分が弾かれてしまう感覚があるけれど、「かわいらしい」というのは上から目線的な感覚というのか。ヤマザキさんは、多種多様なものを「かわいい」というシンプルな表現に収斂させてしまうことを、バリエーションを感受できない社会としての表れではないかと言う。私はこれが、日本の異質なものに対する接し方なんじゃないかと思った。「かわいい」か「かわいくない」。そして、「かわいい」ものだけを受け入れる。可愛いは正義。でもたぶん、「かわいくないもの」を、何故受け付けないのか考えないといけないんだと思う。そして、それはそれとしてそこに存在するのだと、ただ許容することができるか。後半で、日本人の「穢れの意識」と「自分色に染めたい(=無垢である状態)」感覚について触れられていた。かわいい、っていうのは、幼くて未熟で庇護下にある「穢れがない」状態の表明と見ることもできるのかな。この本で初めて知ったのだが、十七条憲法の「和を以て貴しとなす」のあとには「論じろ」と続くのだそうだ。論じろ。どうして「和」ばかりが強調されて、「論じる」ことはなかったのかなあ。日本は空気で決まる。場の共有が意思決定。むしろ、当時から論じることがなかったからこそ、聖徳太子は言ったのか。論じろ。(原文を見に行くと、ちょっと意味あいが違った。支配下にあってよく話し合いなさいよ、みたいな?)ヤマザキさんは、日本ではハウツー本がよく売れていることを、自分の思想を言語化することなく、「自分ではできないから、他人が考えてまとめたものを拝借すればいい」という考えが根底にあるからだと思います。と指摘する。実践して失敗しても、それはハウツー本が悪かったから。自分に責はない。そして出版社は、読者に嫌われないよう、受け入れやすい内容を書くようになるのだと。論じない。ヤマザキさんは言う。信じる、ということはその他の可能性への臆測や想像力を放棄する、怠惰性ともいえます。しかも裏切られた場合は、その責任は自分にはない。ここらへんは耳が痛い。私は読んだ本の影響を受けやすいし、すーぐに色々信じてしまう。そして、自分が人の仕事を決裁してアレコレ言う立場になって思うのは、出来上がったものに難癖つけるほうが圧倒的に楽なんですよ。だって出来上がったものと自分の理想の差異を指摘するだけだから。イチから作り上げるのとは時間も労力も桁違い。でもそれが当たり前になったら、成果品が完成品じゃないことに文句を言うわけだ。楽しているのだ、という思いを持っていないとダメだ。このバックグラウンドにあるもの、を掴んでいなくては。考えろ、論じろ。甘言を享受し、諫言に耳塞ぐなら。なお見たいものだけを見るならば。きっと何も聞こえず、何も見えないのと同じだ。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.31
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書名移動祝祭日 (新潮文庫 新潮文庫) [ アーネスト・ヘミングウェイ ]目次サン・ミシェル広場の気持のいいカフェミス・スタインの教え“ユヌ・ジェネラシオン・ペルデュ”シェイクスピア書店セーヌの人々偽りの春副業との訣別空腹は良き修業フォード・マドックス・フォードと悪魔の使徒新しい文学の誕生パスキンと、ドームでエズラ・パウンドとベル・エスプリ実に奇妙な結果死の刻印を押された男リラでのエヴァン・シップマン悪魔の使いスコット・フィッツジェラルド鷹は与えないサイズの問題パリに終わりはない引用もし幸運にも、若者の頃、パリで暮らすことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、パリはついてくる。パリは移動祝祭日だからだ。感想いわた書店「1万円選書」に当選した時、2021.11.28「ブックセラーズ・ダイアリー [ ショーン・バイセル ]」を挙げた。そして選んでいただいた本(2022.02.06「2022年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」)に入っていた、「175.シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 [ ジェレミー・マーサー ]」。で、その本の中にパリの有名書店、初代「シェイクスピア・カンパニー」がヘミングウェイの『移動祝祭日』に登場するとあり、読んでみた。こういうのなんて言うのだろう、入れ子式読書?点と点が順番につながっていく読書。余談だけれど、書題を私ずっと「いどう・しゅくさいび」と読んでいた。書誌情報みると、「イドウシュクサイジツ」だった。すごく素敵なタイトル。この本の最後の解説にもあるけれど、この本のタイトルは、ヘミングウェイがライターのホッチナーへ話している中(上記引用部)で使った、"a moveable feast"という言葉から来ている。ふと、フランス語の先生が、「パリは街全体が遊園地」だと言っていたことを思い出した。あるいはミュージアム。しかしまさか、自分がヘミングウェイを読む日が来るとはね!というのも、日本であっても海外であっても、古典のレベルに達した有名な作品というのは、「読み時」を逃したらもう手に取らないような気がしていた。たとえば背伸びをしたがる高校生だとか。私は高校生の時にカミュと芥川龍之介をよく読み、ほかにも名著と呼ばれる作品を片っ端から読んでみていた。その良さはいまいち分からなくても、「そういうものを読んでいる自分」に酔っていたんだろう。でも今思えば、カッコつけの理由であっても、そういう「読み時」を持てたことは良かったと思う。だって社会人になってから読もうと思うことがなかったから。本は出会い。で、肝心の「シェイクスピア・カンパニー」には一章が割かれているし、なんだか映画の中の人が実際に登場した!みたいな嬉しさがあった。1921年〜1926年にかけてのパリ。アーティストたちの交友。ヘミングウェイの作話について。キラキラした橙色のライトがたくさんついた、回転木馬。広場に置かれたそれがまわるのを見ているような作品。「ふうん」という教養として読んだ感があり、「おもしろー!!」とはならなかったけれども。なぜか、「172.神戸・続神戸 [ 西東三鬼 ]」を思い出した。雰囲気が似ていたのだと思う。どこかへ行こうともがいている、どこにも行けない人たち、のような。ところで私はこの本を、地元の夏祭りで順番待ちをしている時に読んでいた。青から暮れていく空、中央に据えられた祭りやぐら。四方に放射線状に張られた提灯がともる。そして思う。私の眼の前の世界にある、この「祝祭日」について考える。本の中のパリーーー持ち運べるメリーゴーランド、ランタンーーーとの、圧倒的なその差異について。私の世界では、それがくるくる回る盆提灯になるにしても。本を読むことは、ひとつの「移動祝祭日」ではないか、と思う。本を読むことができたなら、その後の人生をどこですごそうとも、本はついてくる。本は移動祝祭日だからだ。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.30
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書名ぼくはいったい どこにいるんだ [ ヨシタケシンスケ ]感想地図をテーマにした絵本。おかあさんが描いてくれたちんぷんかんぷんの地図。僕はいったいどこにいるんだ?地図があれば、ぼくがどこにいればわかるんだ。私は地図を見るのが苦手で、駅から目的地に歩き始めるとき、「だいたいこっちかな」という野生の勘に従って歩き始めるので、たいてい迷う。なんでそんなに自信満々なんだ?!と思うんだけど、そのときは自信があるのだ。というわけで、自分のことを信じずに、Google Mapに道案内を入力する。GPSで、右に曲がれ左に曲がれとイヤホンで音声が指示をする。先日、道なき道を案内され、「これは探検する子どもとかが通る道なのでは…?」という場所をひたすら川に沿って歩く、ということをした。後日、目的地までの行き方を地図上で調べたら、国道沿いの広い道があった。なんだ…。昔はどうしていたのだろうなあ、とよく思う。路線図と、時刻表と、地図で世界が繋がっていた頃。今は何も知らなくても、どこにいるかわからなくても、目的地まで辿り着くことが出来る。そこへ行ったことがなくても、グーグル・ストリートビューで路地まで見られるようになった。でもなんだかな、と私は思うのだ。ぼくはいったいどこにいるんだ?と、思うことは、どこへ行きたいのかと、どこへいるのかを自分で知ることから始まる。便利はそれをなくしてしまったんじゃないかしらん。ランキングボタンです。クリック頂くとブログ更新の励みになります!
2023.08.29
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書名クルックヘイブン 義賊の学園 義賊の学園 [ J.J.アルカンジョ ]感想タイトルの「義賊の学園」が気になって手に取った本。クルックヘイブンというタイトルから、「鶏が鳴く天国」みたいなものをイメージしたのだけれど、crookには「曲げる」から転じて「盗む、騙す」という意味があり、ファミリーネームとしても存在する。ヘイブンはヘヴンじゃなくて、heaven「安息の地、安全な場所、安息所、避難所」のほう。タックス・ヘイヴンの「ヘイヴン」ね。この本、面白かった。「ハリー・ポッター」シリーズが好きな人は、絶対好きだと思う!13歳のガブリエルは、血の繋がらない祖母とふたり、街から街を転々として暮らしてきた。今は大きなお屋敷に仕え、朝から晩までこき使われる毎日。食べるにも事欠く貧しさのなかで、ガブリエルはいつしか盗みの技術を身につけていた。ある日、駅で通勤客相手にスリをしたガブリエルは、すった財布から白いカードを見つける。ーーー「凄腕だね、私ほどではないが」財布の代わりに、自分を捨てた両親の唯一の手がかりであるコインをすられたガブリエル。慌てて追うと、その銀髪の男はガブリエルをある場所へと誘った。クルックヘイブン。犯罪者や詐欺師、泥棒のための学び舎。弱き者を助け、強き者から奪う。義賊となるための、学校だった。「ガブリエル・アベリー、この世で最大の秘密を知りたいかね?それは、本物の悪党は囚人服や目出し帽などつけていないということだ。本物の悪党はスーツを着て、笑みを浮かべている。本物の悪党はとてつもなく金持ちで、とてつもない権力者で、悪行の罪をつぐなわされることはない……」イスの背にもたれて、つづけた。「まさにそれこそ、クルックヘイブンが存在する理由だよ。世界を正しい方向に導くために、義賊として犯罪に手を染めるのだ」ね?わくわくするでしょ?選ばれたものしかたどり着けない、湖の真ん中に浮かぶ全寮制の秘密の学園。授業は錠前破りや贋作造り、パルクールも!48名の1年生には、オールマイティで負けず嫌いの校長の娘、天才ホワイトハッカーの双子、抜群の身体能力を持つ少女…。スキルを見込まれてスカウトされた者は「ギフト」、そして一族が犯罪者である者は「レガシー」と呼ばれる。ここも、人間が「マグル」と呼ばれるハリポタワールドを彷彿とさせる。最高難度のセキュリティがかかった校長室に忍び込み、気付かれぬように何かを盗み出す「クルックカップ」に挑む1年生、消えた上級生、名前を持たない裏切り者の組織「ネームレス」、ガブリエルの両親の謎…。盛りだくさんで、ページ数の残りを気にしながら「これ1冊でちゃんと完結できる?!」と心配になっていたら、案の定「続く、次巻!」な展開。くうう〜。気になる〜。著者は、アルカンジョ,J.J.(Arcanjo,J.J.)作家。ポルトガル人とイギリス人の血を引き、ポルトガルのアルガルヴェ地方とイギリスのデヴォン州で育った。アベリストウィス大学で犯罪学と心理学の学位を取得。ロンドン大学シティ校の創作&出版コースで修士号を取得。現在はブルームズベリー出版社で編集を担当している。大人向けの犯罪小説を二冊出版しており、『クルックヘイブンー義賊の学園』は中・高学年向けのデビュー作にあたるということで、この本の多国籍な雰囲気と、授業にも登場する犯罪学と心理学の知識が見どころ。これは続刊が待たれる。余談だけれど、このお話が面白くて、でも娘(小2)が自分で読むにはちょっと難しく、寝かしつけの時に私が記憶に頼った講談調でストーリーを紹介したら子どもたちにとても好評でした。こういう読書紹介も面白いかもな、と思った次第。さらに余談。どろぼうがっこう2版 (かこさとしおはなしのほん) [ 加古里子 ]私がイメージした「どろぼうがっこう」…。笑にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.29
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。・英語を学んでいるときの私の気持ち→「I Road(ラジオ英会話を学ぶ日々の心象風景の寓話)」前週のふりかえり見てみて!けっこうがんばりました(当社比)。引き続き「ニュースで学ぶ現代英語」は再放送週。「ラジオ英会話」とあわせて、「聞くだけ」にしました。不調だった体調はようやく95%くらい戻りました。あいかわらず朝起きられないけれど。ここはもうちょっと諦め気味で、かわりに朝活で設定しているノルマを、昼休みに達成することにしました。昼休みは自席でおにぎりやパン齧りながら仕事していたんですが、最近ちょっと落ち着いていることもあり、休憩の間、外に出ることにしました。そして勉強。洋書読み、外だと20分30分集中して読める不思議…。家だと無理で5分が限界なのに!そんなこんなで洋書ノルマも達成。難点としては、分厚い洋書を持っていかないといけないので、鞄がより重くなること…。(今、『地図と拳』を読んでるんで、鞄の重さが…。)あとは、家で洋書を読む気分になれない時にかわりに英語の漫画を読んだりしました。今週のめあて「ニュースで学ぶ現代英語」の学習リズムを取り戻す。早起きする気力ねぇっす…と思って昼休みに英語やっていて、楽しかったんです。それで、私が好きなことを私は死ぬまで毎日やりたいなと思った。ひとつ、毎日本を読む。ひとつ、毎日何かを書く。ひとつ、毎日何かを学ぶ。基本的にこれができれば私は幸せなのだ。だから私は、私の幸せのためにやっているのだよ。余談余談その1。Huluで視聴をはじめたアニメ「ユーリ!!!on ICE」(YOI)は、毎晩皿洗いしながら見終わりました。ストーリーがさくさく進むので(というかユーリってふつうにめっちゃすごい存在やんな?日本代表やし)、見ていて楽しかったです。アニメを見終えて、「さあ次は映画版を」と探したら、映画は制作延期なの…?!しかたなくpixivを徘徊して終わりました。今はサントラ聞いてます。いやあ、好きな絵師さんが描いていたYOIネタが分かるようになって嬉しかった。未履修をちゃんと履修した満足感…。しっかし、アイススケートを手書き作画って、めちゃくちゃ大変…。かなりブレているところもあるので、こういうのはCGのほうがいいんかなあとも思う。OPのなめらかな動きはすごい。余談その2。NHK朝ドラ「らんまん」は、土曜日のおまとめ版でストーリーだけ追いかけてます。田邊教授…。史実だと水泳の授業中に亡くなったんですよね。ここはドラマだと家族旅行になっていて、よりかなしかった。余談その3。息子は、NHKのEテレ(教育テレビ)でやっているアニメ「スマーフ」「おさるのジョージ」「くまのパディントン」が好きで、特にスマーフがお気に入り。最近、「オーマイスマーフ!」と言っています。なにそれ、と思ったら、「オーマイゴッド!」のかわりにスマーフではオーマイスマーフ!と言うらしい。私もそれから積極的に使っております。なんてこったい、オーマイスマーフ!もう9月が目と鼻の先じゃないか?!1年の2/3が終わっただと?!余談その4。2024年の手帳会議を始めている今日このごろ。セリアにはすでに毎年人気のサンノートのバーチカルタイプなども並んでいました。経費の関係か、来年のものから透明カバーが廃止されていた。今悩んでいるのは、「A6サイズのマンスリー+ウィークリー」にするか、「A5サイズのマンスリー」にするか…。今年はセリアのA5サイズの「マンスリー+ウィークリーバーチカルブロック」を使っているのですが、まあ例によって例のごとく、ウィークリーバーチカルを使わなくなってきました。すっかすか。いやもうこれ、マンスリーページだけでよいのでは?小さいバッグを試みていたときに、「手帳でかっ」となったこともあり、文庫本サイズのA6手帳を使いたい。ほぼ日手帳使用時代に買った革カバー(ヌメとTSブラック)も使いたいし…。でもいいA6手帳がないんだよねえ。血迷ってセリアで売り出していた「ロミオの青い空」のA6マンスリー買っちゃいそう…。でもでも、A5の革カバーも買っちゃったんだよね〜。今年は1「仕事の予定手帳」(セリア/マンスリー+ウィークリーバーチカルブロック/A5/携帯)2「プライベートの日記帳」(ミスドのスケジュールン/マンスリー+ウィークリーホライズン/B6/家おき)3「仕事のノート」(セリア/368pノート/罫線/B6/職場おき)で、来年もこの三本立てでいこうと思っているけれど、スケジュール帳のウィークリーページを使わないなら、そこに仕事のメモを書いて、1と3は合体させてもいいかもしれない。ただそうすると、1を持ち歩くのが大変なんだよなあ。重いしかさばる…。A5やB6に慣れてしまうと、どうしてもA6は予定を書き込むのに小さく感じちゃうしなあ…。と、考え中。で、考えている間にセリアの手帳は売り切れちゃうので、とりあえず確保しておく?と考えるも、「A5のマンスリー+ウィークリー」タイプが、・ウィークリーバーチカル(時間軸)・ウィークリーバーチカルブロック(時間軸が箱型)・ウィークリー(左が曜日、右がノート)があって、どれにしようか迷い中。ウィークリーページが全部ノートになっているやつあればいいのに…。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.28
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書名図書館がくれた宝物 [ ケイト・アルバス ]感想2023年189冊目★★★(↑前から思ってたけどこの★に意味がほぼないので、やめます。)子どもの頃から本が好きで、それは「ここではないどこか」へ行けるからだった。お気に入りは、海外の児童書。自分の日常とはかけ離れた場所へ行ける物語。特に信頼して読んでいたのは、徳間書店の児童書シリーズ。「とびらのむこうに別世界」BOOKS FOR CHILDREN(BFC)ーーー黄色の扉の向こうから、クマが顔をのぞかせているアイコン。ここが出す海外児童書には本当にハズレがない。ここのところ、1万円選書や自分の課題図書を読み進めていて、新書のビジネス書系を追いかけるのを控えめにしている。そして、ふと目についたのがこの本。そういえば私、海外児童書好きだったんだよな、最近はとんとご無沙汰だけれど。「図書館」や書店、本がテーマの物語が好きなので、読んでみることにした。舞台は、1940年のロンドン。両親を早くに亡くし、ふだんは寄宿学校に通う三兄妹。四角四面でしっかり者の12歳のウィリアム。きかん坊でいたずら好きの11歳のエドマンド。大人しくて本が大好きな9歳のアンナ。唯一の肉親である祖母を亡くした兄妹は、「後見人」を必要としていた。彼らは、弁護士の勧めで田舎に学童疎開することに。豊富な遺産を相続した兄妹は、それを隠して新しい家族を探す。ウィリアムの記憶にかすかに残る母は、「うちの子たちはまるで夜空に輝くお月さまのよう」と言っていた。兄妹は、新しく家族になってくれる人の条件を、自分たちを母と同じように思ってくれる人、とする。しかし第二次世界大戦のなか、村での暮らしは厳しく、居候の兄妹は辛い思いをするばかり。唯一の心の拠り所となったのは、村の図書館だった。原題は、キーワードとなる "A PLACE to HANG the MOON"。古き良き英国児童書、の雰囲気にどっぷり浸れる一冊。『ナルニア国物語』へのオマージュがすごい。「こういうものが書きたい」と思って書いたんだろうなあという愛を感じる。著者は、アルバス,ケイト(Albus,Kate)米国の児童文学作家。ニューヨークで育つ。心理学者として研究に携わっていたが、友人の参加する創作の集まりに顔を出したことをきっかけに、物語を書くことのおもしろさに目覚める。本書がデビュー作ということで、この作品がデビュー作。この作品で、「2021年ニューヨーク公共図書館 ベスト・ブック・オブ・ザ・イヤー(児童書部門)」を受賞。私はナルニア〜を読み通せたことがないので(一巻だけ…)、クリスマスのあたりもあり、子供の頃に読んだ『クリスマスの女の子』を思い出した。これもまた、孤児が「もらってくれる人」を探すお話。『クリスマスの女の子』の作者マーガレット・ルーマー・ゴッデンも、英国の児童書作家。ウィリアム、エドモンド、アンナの3人がみんな良い子で、いじらしくて、特に本好きのアンナが心の拠り所として読書をし、本を愛おしむ描写が素敵だった。アンナはウィリアムのひざから下りると、ゆううつなことはしばらく考えないでおこう、と、『小公女』を手に取った。背表紙に折り目が入らないよう、そうっと本を開いてみる。新しい本の出だしを読むときの、どきどきすることといったらない。ちょうど、オーブンから取り出したばかりの、できたてのクッキーをかじるときの感じに似ている。アンナは座席に深くこしかけると、本を読みはじめた。ね?すっごく素敵でしょう?アンナは、おばあさんのお葬式では『メアリー・ポピンズ』を読んでいて、ウィリアムに話しかけられた時に、しおりがわりに髪に結んでいたリボンを挟む。そういう小さな描写のひとつひとつに、キュンとした。また、長兄のウィリアムが必死に大人のかわりをしているのも、胸を締め付けられる。貧しい2軒めの疎開先へ移った兄妹たちは、村のねずみ退治に行ってくるよう言われる。アンナは女の子なので行かなくてよいのだけれど、ウィリアムとエドマンドは初めて何かを殺す、ということをしなくてはいけない。水が放出され、巣穴を追われたねずみたちが一斉に逃げ出す。そこを棒きれで打つ。一面に残虐な光景が広がるなか、長兄のウィリアムは弟に言う。「エド、おまえはやらなくていい。ぼくが二匹しとめるから、そのお金をもらって帰ろう。それで終わりだ。このことはもう二度と思い出さなくていい。おまえは一匹も殺さなくていいから」この子、12歳ですよ。弟と1歳しか変わらないんだよ?5歳で両親を亡くしてから、ずっと親代わりのような、「責任者」を引き受けてきた。このシーン、尾崎かおりの漫画『メテオ・メトセラ』で、貧しい姉と弟が盗みに入った先で、姉が男に襲われ、弟が相手の男を撃ち殺したシーンを思い出した。お前は何も悪くない。お前は姉ちゃんを守ったんだ。この金でごちそう買って帰ろうね。あいつら(下の弟妹たち)きっと、喜ぶね…。そしてまた、はじめて生の「暴力」を目の当たりにしたウィリアムは思う。今、世の中で起こっている戦争も、これと同じようなものなのではないか、と。戦禍の暮らし。村を訪れたばかりの兄妹は、図書館を見つける。そこから少し行った角に、大きくはないけれど、がっしりした石造りの建物があった。広場を見わたすように立っていて、「図書館」と大きく書いてある。アンナが、ガラス越しになかをのぞいた。先ほど、お菓子を見ていたエドマンドより、さらに目を輝かせている。もっとよく見ようとつま先立ちすると、天井まで本がぎっしりつまった本棚が、いくつも並んでいるのがぼんやり見えた。アンナはその光景を目に焼きつけ、ここがあれば、なにがあってもだいじょうぶ、と思った。2021.09.25「208.戦場の秘密図書館 シリアに残された希望 [ マイク・トムソン ]」で言っていた。本は雨のようなものだ。すべての者に分け隔てなく降り注ぎ、その土地に知恵が花開く。アンナにとって、そしてエドマンドとウィリアムにとって、本はいつも「外の世界」へつながる扉だった。「とびらのむこうに別世界」。だいじょうぶ、だから、生きていけるーーー本が、守ってくれる。いろいろと辛い場面が続いても、最後は安心のハッピーエンドの大団円。孤児が本当の家族を見つけるのもまた、児童書の王道。これを原題の作家が今の子供達に向けて書いた、というのが興味深い。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.27
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書名もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 (MOE BOOKS) [ ヨシタケ シンスケ ]目次第1話 「自己紹介だ!タイダーン」糸井重里第2話 「伝説に迫れ!タイダーン」かこさとし第3話 「共感発動!タイダーン」岸本佐知子第4話 「お題を出そう!タイダーン」クリハラタカシ第5話 「己を知ろう!タイダーン」坂崎千春第6話 「モチベーションを探れ!タイダーン」柴田元幸第7話 「際立て!個々のスタイル!タイダーン」junaida第8話 前編「読書遍歴!タイダーン」後編「語れ!断面図!タイダーン」鈴木のりたけ第9話 「視界を広げろ!タイダーン」ブレイディみかこ第10話 「蔵書対決!タイダーン」穂村弘第11話 「仕事の極意を学べ!タイダーン」モリナガ・ヨウ感想2023年188冊目★★★ヨシタケシンスケ大好きか!(大好きだ)これは珍しく?著者単独本ではなく、対談集。さすが売れっ子絵本作家、対談相手が豪華絢爛。対談の様子の文字起こしと、最後にヨシタケさんが1ページ対談の感想をイラストにしたものが掲載されている。ヨシタケさんの頭の中が覗けたようで「そうなんだ」と新しい発見があった(動物が喋るかわりにロボットが登場する)し、制作の裏話も聞けるし、何より対談感想のイラストが面白かった。糸井重里さんとの対談で、自分の井戸だけはもうずうっと見てきたので、いっくらでも説明できるんですよね。だからもう本当に、そこで過ごすしかないなと思ってて。「あいつ、外に出てないし人の意見も聞いてないし、自分の井戸の中でしか一生終えてないけど、でもなんかあいつの井戸の話聞くと、井戸に入りたくなるんだよね」とか、「なんか井戸もいいよねってちょっと思えてくるんだよね」って言ってもらえれば、勝ちなのかなと。とヨシタケさんが仰っているの、ご自身の作風をよく理解して分析しているのだな、と思った。村上春樹も、物語を書くことを「井戸を掘る」と言っていた。その井戸は深く深く掘っていけば、他の人と同じ水脈に当たる。あるいはこの井戸の話、森見登美彦『有頂天家族』の矢二郎兄さん(蛙に化けて古井戸に住んでいる狸)も思い出す。井戸に入りたくなるんだよね。たぶん世界は、「出ていく」ことを称賛する。「拡大していく」「拡散していく」。より広く、より大きく、より高く、より遠く。でもそうじゃないこともまた、「あり」なんだろう。より狭く、より小さく、より低く、より近く。半径85cmがこの手の届く距離、と初音ミクも「ダブルラリアット」で歌っていたな。ボローニャでヨシタケさんの絵本『もうぬげない』が賞を受賞した時、「世界中で子どもは頭に服が引っかかっているけれど、それを絵本にしようとしたのはあなたがはじめてだ」と審査員が言ってくれたのが、ヨシタケさんはすごく嬉しかったのだそうだ。たぶん、そういうこと。子供の頃、砂場で穴を掘っていたことを思い出す。その穴が世界の裏側に繋がっているのだと思っていた。コンクリートの底にぶつかるまで。でも、もしかしたら、それは違うのかもしれない。それしかないわけないじゃない?というのが、ヨシタケさんの面白さ、なんだろうなあ。岸本佐和子さんとの対談では、対談後のヨシタケさんのまとめに「ちゃんと大人になった人々」↑あこがれ&憎しみ ↓軽蔑「ちゃんと大人になれなかった人々」↑共感&支援 ↓「世界に対する違和感」の表明「ちゃんとした大人のフリができる人々」↑信頼 ↓手助け(労働)「ちゃんと大人になった人々」という図解があって、これがすごく分かる。「世界に対する違和感の表明」。そして、ちゃんとした大人への憧れと憎しみ。井戸の中に入ろうなんて思わない人たち。でも、世の中の大多数は「井戸の中にいるなんて面白そうだな、ちゃんとした大人は入らないから入らないけど」という大人のフリができる人々、で構成されているんじゃないだろうか。だから、「その井戸の中はどんなふう?」って、本を読んだりするのだよね。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.26
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書名じゃむパンの日 [ 赤染晶子 ]感想2023年187冊目★★★NHKラジオ・高橋源一郎の飛ぶ教室「生まれ育った京都への思い」(2023年1月20日放送)で紹介されていた本。2023.03.08「2023年2月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」で「読みたいな」と思っていた本、ようやく読みました。その時も書いているけど、私、「赤染衛門(平安時代中期の女流歌人)とは関係ないよね…?」と。関係ないです。著者は、赤染晶子(アカゾメアキコ)1974年京都府舞鶴市生まれ。京都外国語大学卒業後、北海道大学大学院博士課程中退。2004年「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞。2010年「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞。2017年九月永眠『乙女の密告』は、芥川賞を受賞したときにタイトルを耳にしていたけれど未読。たしか映画化もされていた?と検索したらされていなくて、たぶんそれ第143回直木賞受賞の『小さいおうち』(中島京子)と混同してるな…。乙女の密告というから、陰湿な女子同士のいじめ(ちくり)の話かと思ったら、アンネの日記の原文を読もうとする女子大生の話らしい。どういうこと。これもまた読んでみたい。この本には、エッセイが55篇収められている。もうお亡くなりになっているんだな、と思いながら読むと、かなしかった。特にエッセイは、「このひとはもう、いないんだ」と残された文字を読む不思議を思う。あなたの言葉は此処にある。今、生きている。けれど、新たな言葉を紡ぐあなたはいない。エッセイからイメージしたのは、日本海の海辺。岩がゴツゴツしていて、海は黒くて、波がざざんと打ち寄せる。「海辺」といっても、南の島の海とはぜんぜん違う。どこかさびしくて、かなしい。でもしんとして、背筋が伸びる。世界と己が向き合っているような。ざざん。ざざん。そんな自分に酔っていることに気づいて、その滑稽さを笑ってしまう。風流だなと思ったのが、おじいさんが七夕の笹に短冊ではなく「結び文」をしていた場面。織姫と彦星は、逢引の約束を結び文にするのだという七夕飾り。嘘八百のおじいさん(ほかに七夕飾りに「てるてる坊主」)だけれど、発想が面白い。家族での大掃除では、「忠臣蔵の四十七士のイニシャルが全員言えるねん」という人がいるのだけど、すごいなと思ったらまさかのO・K・Y(大石内蔵之助良雄)っていうミドルネーム(?)入りー!!そんな、くすっと笑える家族の話や、職場の話(絶対に見つけられないパスポートセンター笑)などがあり、ひとつひとつは短いのでサラサラ読めました。エッセイの、表面の「面白さ」で流して、間に底の深いところを覗き込ませる感じがうまかった。誰がアンネを密告したか。この謎は未だに解明されていない。わたし達はいつもこの答えを知りたがっている。2003年にもひとりの女性が密告者として疑われた。わたし達はいつも誰かを名指ししたがる。それは時にひとりの人間であり、一つの民族であり、一つの国民である。戦後40年たった時に、ドイツのヴァイツゼッカー大統領は演説をした。「5月8日(ドイツの終戦の日)は心に刻むための日です。心に刻むというのは、ある出来事が自らの内面の一部となるように誠実かつ純粋にこれを思い浮かべることです」。このエッセイを読んでいると、著者が深くアンネ・フランクに心を寄せていたこと、彼女が大好きだったことが分かる。どうしてそんなにもこの人は、アンネ・フランクに惹かれたんだろう。そうして何を書こうとしたんだろう。やっぱり、『乙女の密告』読んで見なくちゃ。言葉は残る。新しく出会う。今。あなたがいなくなったあとの世界でも。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.25
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書名メメンとモリ [ ヨシタケシンスケ ]目次第1話:メメンとモリとちいさいおさら第2話:きたないゆきだるま第3話:メメンとモリとつまんないえいが引用いつかだれかがわたしのかわりにいいこともわるいこともしてくれるわ。だからわたしも いま、いつかのだれかのかわりにいいこともわるいこともしてあげるの。感想2023年186冊目★★★姉弟の「メメン」と「モリ」が日常で出会う3つのお話が入った本。タイトルが「メメント・モリ(死を想え)」だから、よっぽど重たい内容なのかと思ったらそうじゃなかった。哲学的で説教臭くはあるけれど(読んでいて「ヨシタカさんの本、基本ぜんぶ同じよな」と思ってしまった。その同じなのが好きなのだけれど)、死にまつわるダイレクトな話ではない。ところで私は「メメント・モリ」と聴くと、同時に「エリ・エリ・レマ・サバクタニ(神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや)」が思い浮かぶ。サバクタニ、が砂漠谷、と脳内で変換されて、嵐の砂漠の真ん中で、途方に暮れて叫んでいるイメージが想起される。(映画「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」の影響かなと思って調べてみたら砂漠の話じゃなかった)私は3つのお話のなかでは、第2話の「きたないゆきだるま」が好き。こういう、ものが関係ないところで意思をもって夢見ている…という設定が好み。内容は大人向け…だけど、小学生中学年〜高学年くらいから読めるかも?ふりがなはついていないのだけど、うちの息子(年長)もけっこう読めていました。知らない内に漢字をけっこう知っているのだなあと驚き。私は、子供向けの本であっても、ある程度からは「ふりがな(ルビ)」を振ってすべて漢字混じりで書くべき(変にひらがなで置き換えない)だと思っている。そうしないと読めるようにならないでしょう?「姉まい(しまい)」とか、ぶっさいくやん。新聞も常用漢字にこだわるから「まん延」とか使い出すやろ?それでええんか!!笑ちなみに、レビューを読んでいて「ほお」と思ったのが、読字に問題がある人は手書きの文字を読むのがいっそう困難なので、フォントにしてほしいという声。なるほどなあ。私はヨシタケさんの字、好きだけど、別にフォントでもいい。確かに味があるけど読みやすい字ではない。この本の中に、人生は積み木のようなものかもしれない、という言葉が出てきた。良いことも悪いことも全部使って、ちょうどいいように自分の持っているものを積み上げる。バランスよく。崩れることもあるそれが、人生なら。次は何を作ろうかな、と思うこと。次はこうやったらうまく積み上がるかも、と思うこと。それもまた楽しいと思いたいよね。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.24
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書名好きになってしまいました。 [ 三浦 しをん ]目次1章 美と愛はあちこちに宿る(名前のない友/衝撃の励まし ほか)2章 あなたと旅をするならば(忘れがたきご亭主/流される旅 ほか)3章 活字沼でひとやすみ(希望の塔ーなぜ、ひとは積ん読するのか?/夏目漱石ーキング・オブ・ツンデレ ほか)4章 悩めるときも旅するときも(記憶は「ひと」とともに/ロボコップ再生 ほか)5章 ささやかすぎる幸福と不幸(夜中のアクアパッツァ/猫ネットワーク ほか)感想2023年185冊目★★★三浦しをんさんのエッセイはいつも面白い。電車で読むのは危険。でもこれはちょっと控えめだった。2012年〜2022年に雑誌や新聞に連載されていたエッセイを集めたもの。第一章は化粧品会社ハーバー研究所「日常のなかの美」をテーマにしたもの。二章・四章は、VISAの会報誌の連載。三章は本や書籍にまつわる連載あつめ。五章はKITTE丸の内で配布される冊子の連載。三浦さんは、ご自身のエッセイを「外付けハードディスク」と言う。エッセイに残しておくことで思い出がよみがえる。人間って忘却の生き物だよね。プロと比べるのもおこがましいが、私もつらつらと何年かブログを書いてきて、昔の自分の記事を読むと、「え、そんなこと考えてたんだ?」とか、「そういえばそんなことあったなあ」とか、あるいは現在の自分の行動や考えの伏線になっているような内容があって、面白いです。ブログ記事は検索できるから、私にとってはクラウドに保存した自分の記憶みたいなイメージ。自分の脳みそも「Ctrl+f」(検索)できたらいいのに…。映像記憶をさらにPDFの文字化みたいに文字列として認識させておいて、脳内のトップページにGoogleの検索フォームを設けたい…。発想がテクノロジーに毒されている。攻殻機動隊の世界みたいにならなくちゃ。電子と言えば。三浦さんは、紙の本が増えすぎて、2016年くらいから電子書籍の読書を始めたそうだ。過去の購入履歴からダブり買いを教えてくれるから便利!といいつつ、複数の電子書籍サイトを併用してダブり買いしているそうな。わっかるー。電子書籍サイト、キャンペーンにつられて入会し、あちらこちらにアカウントを持ってしまい、「はて、私のあの本は、どこのサイトじゃったかの…」となってる。いや、もしかして電子書籍で買ったってのは幻だったのかも…?と思ったり。サービス終了したら読めなくなるし、やっぱり紙がベストなんだろうな。人にも貸したりあげたりできるし、古本で売ることもできる。置き場所さえ問題でなければ、な…。しかしまあ、積みあがる本とは希望なのだとも言える。「明日も生きて、これらの本のなかから一冊読みたいな」とか、「知らなかったことをまだまだ知りたいな」とか、自分自身や未来への希望の象徴なのだ。このペースで行くと、とてもすべてを読みきれないまま死ぬにちがいないんですけどね。それでも、人々が積みあげつづける未読の本の山は、「たとえやり残したことがあったとしても、希望を胸に生きたこと自体が尊いのである」という事実の表れなのだと私は思う。本を1日に1冊読んでも、年365冊しか読めない。日本人女性の平均寿命が84.62 歳 (2020年)。85歳で死ぬとして、今37歳だから、あと48年。48年×365冊/年=17,520冊。あと2万冊も読めないのか…。まして、1日に1冊というペースを生涯続けることはできないだろう。現に、私は今年に300冊前後しか読めていない。年を取れば、読書に必要な視力も体力も気力も衰えるだろう。あな、かなしやかなし。それでも、それは希望なのかな。読めない本が積み上げられて、背丈を超える。追加されるばかりで永遠に解消されない積読リスト。天国はそれが全部読める場所ならいいなあ。ついでに未完のまま終わった作品の続きも、読めたらいいんだけど。私はてっきり三浦さんが読書中毒原理主義者なのかと思っていたのだけれど、三章で「夢中ということ」(日本経済新聞/2018.1.21)「穴に落ちる」(高校生のための読書への招待/2013)で、スマホに夢中になるのも別にいいじゃん、本じゃなくてもいいじゃんと書いていてちょっと驚いた。三浦さんは、昔だって、スマホ老眼ならぬ「本に夢中になって目が悪くなる人」や、歩きスマホならぬ「歩きながら本を読む人」(二宮尊徳像)を「何あいつ、夢中になりすぎじゃない?」と思ってたんじゃないかと言う。それが本であるか、スマホであるか、あるいは別なものであるかというだけで。本を読むことが尊いのかどうかなんて、価値観が変化しただけなのだと。そう言われると、絶滅危惧種「読書」の擁護・推進・保護をしたい私としては、「とはいっても、スマホと読書は違うでしょ」と言いたくなるのだけれど。何が違うのかというと、なんですかね、「ためになる」度?いやでも、本だってすべてがすべて、「ためになる」わけじゃない。そもそも「ためになる」から読んでいるわけじゃない。スマホが「ためにならない」かと言うと、全部が全部そうとは言えない。というか、すべての行動原理が「ためになること」じゃないといけないのか?昔、日本語学の授業で、「電車の中での会話と比べて、電車の中での通話(電話)を不快に感じるのは、相手の発言を認識できないから」(片側だけの情報しか開示されないから)と聞いたことがある。電車の中で本とスマホを持っている人を見て、その違いに思うのは、「何をしているかが明確」ということ。本は、本を読んでいる。カバーをかけていなければ、タイトルから内容も推測できる。一方のスマホは、スマホで「何か」をしているのだよね。私はそこに通じるものを感じるのだけど…違うかな。一周回って、最近本を読む人が増えた気がしている(私調べ)。剥き出しの本に顔を突っ込むように読んでいる人に、「ああそれ、私も読みました!」と言いたくなる。そのページ数だと、今あそこらへんだよね…!日々、本を読む。私は「今日読み終わるかどうか微妙」というときは、「予備の本(次に読む本)」と「もし予備の本に気乗りしなかったり読む気が起きなかったり思ったよりはやく読めてしまったときの予備の本」の3冊を持ち歩いていたりする。重い。その日の気分と行動から、自分の読書ペースをあらかじめ把握していないと、「あ、この本帰りの電車の途中で読み終わってしまってその後に読む本がなくなっちゃう」となって、昼休みに慌てて本を求めにいったりする(重症)。この世界から自分を切り取って、いつでも私はどこでもドアを開く。図書館で、書店で、たくさん並んだ扉を見る。私はあとどれくらい、別の世界へ行けるのだろう。そしてどのくらいの数の扉を開かないままに終わるんだろう。それでも三浦さんが言うように、「そこに扉がある」ことが、希望なんだ。いつか、あの扉を開こうと夢見ながら、死んでいくとしても。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.23
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書名はみだしルンルン [ 鹿子裕文 ]目次人生へろへろ(おっぱいは死なん!/どうか今日だけは、たっぷりぼけた人でいてください/美しい人生よ かぎりない喜びよ ほか)はみだしルンルン(どうしてもはみだしてしまうのなら、「はみだしもの」として生きていくしかなかろう/死のうと思っている人間って、ずいぶんおかしなことを考えるものだな/幽体離脱・しげるくん ほか)どうにもニャン太郎(どうにかそっち側のスタイルで生きていけないものか?/猫より暇になってはいかん/僕の頭頂部はミーのツバでべとべとだ ほか)引用はみださずに生きていけるのなら、それに越したことはない。けれど、どうしてもはみだしてしまうのなら、「はみだしもの」として生きていくしかなかろうと思う。そしてそういう「はみだしもの」でも、ルンルン生きていいと思う。僕はそういう話を、ここで書いていこうと思っている感想2023年184冊目★★★いわた書店「1万円選書」で選んでいただいた本。(2022.02.06「2022年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」)かつ、2023.01.03「2023年の課題図書48冊」の1冊。表紙の絵の感じから、「イモトアヤコさんみたいなお笑い芸人とか、脚本作家とか、そういう人のテヘペロ前向き失敗談エッセイ」を想像していたら違った。いやだって、「ルンルン(気分)」がはみ出すんですよ?そりゃあもう尋常なことじゃねえや。私、日本語学の授業で、「ルンルン気分」は当時の雑誌「るんるん」から来ている(林真理子さんのデビュー作は『ルンルンを買っておうちに帰ろう』)と聞いたのだけど、三省堂辞書ウェブ編集部は「三省堂国語辞典のすすめ その97 「ルンルン」の語源は1979年。なのかな?」と疑問を呈している。TVアニメ「花の子ルンルン」が雑誌「るんるん」より早いのかな?でもそれより前の用法も…?ともあれ。私、表紙とタイトルから本の内容を捏造しがち。この本の著者は、鹿子裕文(カノコヒロフミ)1965年福岡県生まれ。編集者・著述家東京新聞の連載まとめ。2016年4月〜2017年3月の「人生へろへろ」2017年4月〜2018年9月の「はみだしルンルン」2018年11月〜2020年4月「どうにもニャン太郎」ふらふらした著者(本人は「ヒモ状態」という)の気の抜けたエッセイ。くすっと笑える内容が多くて、気負わず読める。著者は言う。オロオロ、シクシク、モンモンしている状態は、近視眼的状態。それをぐーんと、グーグルアースみたいに宇宙くらいまで引いて、客観視できたら。幽体離脱の状態でものごとを俯瞰して見られたら、バカになってルンルンできるんだと。死にたいと思っている時は、自分に近すぎる。あれこれ考えすぎているときもそう。確かに、と思う。前向きなときは、背筋が伸びて、上を向いている。明るい方を見て、顔を上げている。でも、暗い気持ちに支配されている時は、うつむきがち。下ばっかり見て、地面ばっかり睨んで。でもそれじゃあ、探しているものは見つからないだろうな。ぱっと顔をあげること。そうしたらそこから、見える景色。広がる世界。そこには限りがないのだと。ルンルン気分で、いけたらいいのにな。そうしたらきっと、虹も見つけることができるんだろう。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.22
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。・英語を学んでいるときの私の気持ち→「I Road(ラジオ英会話を学ぶ日々の心象風景の寓話)」Do学習意欲がまったくないことを曝け出す記録。と、化している。体調不良が続いており、朝起きられない。ちなみに改善に向かっているけどまだ不調が続いております…。いつになったら治るんだ。やる気なし、朝起きられず、英語勉強せず。「ニュースで学ぶ現代英語」が再放送週、「ボキャブライダー」も放送なしという週だったのですが、・NHK WORLD NEWS・BBC GLOBAL NEWS・ラジオ英会話(NHKゴガク)・ニュースで学ぶ現代英語(セレクション放送)の「聴くだけ(聞き流し)」だけしかしませんでした。(ラジオ英会話は月〜金を2回ずつ聴きました!)「ニュースで学ぶ現代英語」のシャドーイングや反訳は、「やる気でねえ」「楽しくない」「やりたくない」で、「これはもう、徳政令を発しよう!」と放棄。洋書読みも、何ターン目かなのでもはや食指が動かず…。踏み台昇降は、「ボキャブライダー」と「洋書読み」とセットでやっているのでやりませんでした。新しい会社に移ってから、ストレスで体重増加もヤバいので、運動しないといけないのだが。Check体調回復が第一。そのうえで、「やりたくなる」にはどうすればよいのか…。最近、Huluで見るもん無いなと昔のBLアニメ「抱かれたい男1位に脅されています。」を見返して「トータカまじで姫」となり、その流れで放映当時未履修だった「ユーリ!!! on ICE」を見始め(「宝石商リチャード氏の謎鑑定」が好きな人、だいたいみんなユーリ履修してるよね)、家事をしながらほぼ音声のみの状態なのですが「ぐはぁッ」とニヨニヨ悶えながら視聴しています。こういうのはさあ、楽しいから睡眠時間削ってでもどんどんできるわけじゃない?となると、・英語字幕でBLアニメを見る・英語版のBL漫画を読むが「楽しくて、英語も勉強できて、一石二鳥」なのだ。という算段のもと、洋書("Red, White & Royal Blue")を読んでいたのだが何巡もしてたら義務になって嫌になってしまった。「ねばならぬ」のガチガチの勉強っていうのをまずやめたほうがいいのかも。Plan引き続き「ニュースで学ぶ現代英語」が再放送なので、それを聴く。今週は「ラジオ英会話」が再放送週(NHK「ゴガク」で聴いているので一週遅れ)なので、これも同じものをもう一度聴く。「ボキャブライダー」は放送があるのでそれを聴く(踏み台しながら!)。Action・読書記録は、時間制限がないと際限なく長くなりがち。→時間を区切ってタイムトライアル的に書く。 英語の学習時間とあわせて「朝時間」なので、読書記録に時間を割いてしまうと勉強時間がない。・洋書読み→家で読む(今はオーディブル+原著シャドーイング)時間を作るのが難しいなら、本はいったん忘れて、通勤中などに聴くだけにする。とにかく最後まで聴き通すことを目標にする。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.21
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書名あした、弁当を作る。 [ ひこ・田中 ]感想2023年183冊目★★★タイトルと表紙が気になっていた本。ちらっと内容見た感じ、「今まで毎朝息子と夫のお弁当をつくっていたお母さんが『なんで毎日わたしが作らないといけないのよ!』とブチギレて弁当作りをボイコット、息子と父は初めての弁当作りに挑戦する」という話かと思ったら違いました。勘違いがはなはだしい。思春期男子のお話でした。仕事人間の父、専業主婦の母、一人息子のタツキ。ある朝、タツキは玄関で自分の背に触れようとした母の手に「ぞわり」とする。母のつくる弁当にも「なんだかいやだな」という気持ちになり、自分で弁当を作ることを宣言。父に「母さんの仕事を奪うな」と言われ、母に「私が嫌いなの」と泣かれても、弁当作りを続ける。息子にベッタリの母は、息子の世話をすることで自分の存在意義を確かめていた。愛情という名前をした、支配。それから逃れようとするタツキの、反乱の物語。「ただの弁当を作る話やなくて、なんかすごい話を聞いたような気がするわ。それって反抗期かなあ」アヤが首をかしげた。「絶対、反抗期だよ。いや、すげー、すげーよ、タツ。反抗が弁当作りっていう、斜め上の発想がすごいよ。自分で弁当作る反抗期なんて、オレには絶対に思いつけない」主人公タツのこれは、反抗期、なんだろうなあ。でもそれを、友人に「自立」と言われ、そうかと納得する。自分で自分のことができるようになりたい。ひとに自分のことを決められたくない。やってみたい。試してみたい。失敗してみたい。ぼくはぼくでいたいだけだ。私は実家暮らしだったとき、家事をしなかった。母がやっていてくれたことの有難みを感じたのは家を出てからで、でも同時に自由だとも思った。家事をしたくても、あるいはしてみても、そのたびに「ダメ出し」されることが嫌だった。贅沢なことなのであろうけど。自分のやり方がベスト。それ以外は間違っている。新規参入者に排除の方向で働くのは、あかんよな。自分も自分の子供にそうなってしまいそうで、自戒。この本は、児童書。「小学校高学年から」とある。本当に反抗期になったティーンエイジャーはこんな本読んでくれないんじゃないかと思うので、小学校の高学年くらいの(特に男子)に読ませたい一冊でした。先日、ひさしぶりに会う中学1年生の甥っ子にプレゼントしようとしたけど書店で見つからず、取り寄せる暇もなかったので、代わりにミヒャエル・エンデの『モモ』を選んだ。これもまた読んでくれなさそうなものを。そして買った後で気づいたけど、私たぶん甥っ子の父(私の兄)が就職した後、『モモ』プレゼントしたことあるな…。まあ、『モモ』なんてなんぼあってもええですからね!ひとり一冊どころか何冊かあってもね!笑にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.20
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書名ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした [ マーク・ボイル ]目次プロローグ 自分の場所を知る 冬 春 夏 秋 シンプルであることの複雑さ後記無料宿泊所〈ハッピー・ピッグ〉について感想2023年182冊目★★★2023.01.03「2023年の課題図書48冊」の1冊。もともと、前に読んだぼくはお金を使わずに生きることにした [ マーク・ボイル ]が結構衝撃で(1年間、お金をまったく使わずに生活してみる試み)、その著者が出した「続編」を見つけて「この人その後どうなったんやろう」と思っていた。タイトルから、「スマホ断ち」「オフグリッド(電力自給自足)」みたいな話なのかなと。違いました。テクノロジーを使わずに生きる、の徹底っぷりがすごい。舞台は著者の故郷、アイルランド。貨幣経済が、資本主義が、根こそぎ自然も社会も変えてしまった、そのあとの世界。そこで著者は、すこしのお金で生きていける「自給自足」を行う。スマートフォン?もちろんない。離れたところの両親との連絡手段は、手紙。この本も、鉛筆と紙で書かれた。時計もない。誰かに会いたい時は、歩いていく。野菜を育て、魚を釣り、薪を割り…。際限なくある「仕事」で忙しくしながら、著者は「なぜ自分はこうしているのか?」を問う。それでも、元の暮らしには戻れないのだと。少なくとも自分がこうしている限り、自分は自分に嘘をつかずに済む。万が一にもできるならば、産業文明が濫造した「レンズ」を取りはずして、自分自身の目で、この世界をありのままに見たい。もっとも根源的なレベルにおいて人間は動物であるけれども、その事実が真に何を意味するのか、ぼくにはまだ、ほとんどわからない。何年も前にこう決めた。生計を立てるためにわが人生をついやすのではなく、わが人生をじかに生きよう、と。(略)自分の魂を、いちばん高値をつけた入札者に売りたいとは思わなくなった。今のわたしたちの暮らし。一握りが享受する、便利で快適な暮らし。誰かを、何かを、多大に消費し、犠牲にし続ける生活。それに目を瞑って、気付かないふりをして。SDGsなんて言葉できれいに覆って、未来をラッピングする。「持続可能な開発目標」の裏返しは、「壊滅的な衰退」が現状の延長にあるから。今、そこに繋がる道を着実に歩んでいるから。何かが、徹底的に、決定的に、間違っている。その感覚を拭えない。違和感を抱えたまま、矛盾を孕んだまま、日々に忙殺される。そんなことを考える暇もないくらい。今が良ければいい。自分が逃げ切れるなら。けれど、そのあとは?使わない能力はたしかにおとろえるものの、思うに、まともな字を手で書けない第一の原因は、一分間に四十ワード書こうとするから、ようするに電子メールと同じ速さで手紙を書きあげたがるからだ。速度を落としさえすれば、きちんとした字を書くのは易しくなる。速度を落としさえすれば、何事にせよ、きちんとやりとげるのが易しくなる。時々、道を歩いていて思う。私はこのまわりに生えている植物の名前をほとんど知らない。それが食べられるのかどうかも、薬になるのかも、何に使うのに向いているのかも。雲の形から天気を予測することも、飛んでいる鳥を捕まえることもできない。たった数十年前には、当たり前だった知識は、のきなみ失われた。冒険図鑑 野外で生活するために (福音館の科学シリーズ) [ さとうち藍 ]子供の頃、『冒険図鑑』という、野外で生活する術が図解された分厚い辞書のようなこの本をずっと読んでいた。何かあったらーーーこの本で身につけた知識を活かそうと思いながら。木から器を作る方法。川での魚の捕まえ方。大きな森の小さな家 インガルス一家の物語1 (世界傑作童話シリーズ) [ ローラ・インガルス・ワイルダー ]『ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした』を読んでいる間じゅうずっと、懐かしいような気持ちだった。何故だろう、と思っていたら、これも子供の頃何度も読んだ『大きな森の小さな家』の世界と、著者の暮らしが同じだったから。厳しい暮らしなのに、それに憧れるような気持ちがあるのは何故だろう。生きている感じ、がするからかな。荒々しい自然と対峙して真剣勝負をする。剥き出しの生。そうしたら、生きている、と思えるんだろうか。でも一方で、この著者の暮らしに疑問を覚える自分もいる。そこまでしなくていいんじゃないの?今の少子高齢化が叶ったのは、技術進歩があったからじゃない。それを否定するだけの、「後退」の価値はあるの?それでもスローダウンは必要だと思う。でもこの世界で生きていくにはお金も必要で。猛暑が続く。エアコンの適切な利用を。この機械がなければわたしたちはどうなるの?でもそもそも、この機械を使い続けることがもっと暑い日を生むんじゃないの?どうやって作ったかも、どうやって動くのかも分からない機械。自分で作れも直せもしない機械が、命を握っているなんて?それでもエアコンを使わずにはいられなくて、それこそが今の問題そのものみたいに感じる。問題だと思って、でもそれに気づいたときには、それなしではいられないようになっている。テクノロジーを使わずに生きることにした著者は、でもこの世界で、ひとりでそのやり方をするには限度があることにも気付く。世界の毒は、どこにも回る。影響を受けずにいられるものはない。けれど、それでも、「何かがひどく間違っている」世界の片隅で、昔の技術を学び、実践していく著者はすごい。もしかしたら、医療やエネルギーの先端技術はそのままに最小限の精鋭として、それ以外を違う形で変えていくことはできるのかも。テクノロジーを使わずに生きることはできない。著者も自問する。火を使うのはテクノロジー?ナイフは?そのバランスを、見直さなくては。わたしたちにとっての火と、ナイフは何なのか。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.19
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書名祖母姫、ロンドンへ行く! [ 椹野 道流 ]感想2023年181冊目★★★★これはね、良かったです。「ステキブンゲイ」でのWeb連載「晴耕雨読に猫とめし」の書籍化。素敵な表紙は、よく見るとちぎり絵になっている。しかもこれ、ネットのページを見たらカバー装画は、『90歳セツの新聞ちぎり絵』で話題の、超絶センスのおばあちゃん・木村セツさんが担当。「祖母と孫」のお話にふさわしい新聞ちぎり絵(クロテッドクリームと苺ジャムのせスコーン)が目印となります。とのこと。椹野道流さんは、ドラマ化もされた『最後の晩ごはん』シリーズなど、ライトノベル系・BL系の小説を多く書かれている方。ちなみに法医学者、監察医でもいらっしゃる。私は「最後の晩ごはん」シリーズが好きで、そこから入ってほかのシリーズも読んでます。今回、エッセイは初めて。内容は、フィクションかと思うようなお話。2時間ものの映画にしてみたいと思うような物語。ドタバタコメディ、そしてヒューマンドラマ。リッチな旅行のホテルの内情を知ることもでき、また少しのラブストーリー要素もある、盛りだくさんの英国滞在記。著者はおそらく現在、50代後半〜くらいじゃないかと思うのだけど(1996年にデビュー)、その彼女が20代後半くらいだったころのお話。正月に集まった親戚たちの間で、祖母の「死ぬまでに英国へ行ってみたい」という願いを叶えてやろうという話になる。スポンサーは叔父たち。ガイドに白羽の矢が立ったのは、英国留学経験のある著者。著者はアテンドとして姫君気質の祖母を連れ、二人はファーストクラスの飛行機に乗り、5つ星ホテルへ滞在し、日々気まぐれで配慮が必要な祖母と観光にでかけていく。「大切なのは、お祖母様には何ができないかではなく、何をご自分でできるのかを見極めることだと思います。できないことを数え上げたり、時間をかければできるのにできないと早急に決めつけて手を出したりするのは、結局、お相手の誇りを傷つけることに繋がりますから」お年寄りの介助をしたこともなかった著者は、行きの飛行機でCAに教えを請う。CAは、数時間かけて著者に高齢の乗客に対するサポート方法を伝授してくれた。「当ホテルのゲストでいらっしゃるからには、このロンドンで、ひとりぼっちで解決しなくてはならないことなど何ひとつありません。困ったことがあったら、必ずお電話を」宿泊先の5つ星ホテルは、専属のバトラーが付き、世話を焼いてくれる。ホスピタリティの権化。ここ、映画「クレイジー・リッチ!」の冒頭を見たところだったので(シンガポールの大富豪の夫人が、アジア系というだけでスイートルームの予約を「お間違いでは?」と追い出されそうになる)、本当の高級ホテルは「東洋の猿め」みたいな態度を取らないのだな、と感心した。当時は今よりもっと人種差別がひどかったのでは?と憶測するのだけど、この本には(意図的かもしれないけれど)一貫して登場しない。祖母が寝た後、留学時代の仲間と再会するため、夜の街へ繰り出す著者。それを見たホテルの従業員たちは、彼女を「お金持ちの老婦人と、その秘書」と誤解する。同じ「仕えるもの」として親しみを込めて、仲間内のように扱ってくれるホテルの人たち。ここがこのお話(エッセイ)の肝。「祖母と孫娘」ではなく、「奥様とお付」と誤認されたからこそ、ホテルの従業員たちは裏側を見せてくれる。最後、ソウルメイトでもあった元ボーイフレンドに会いたいという著者の願いを叶えようと、みんなが力を合わせるところは、ロマンチックで涙が出そうに美しい。きらきらしたものが好きな祖母を連れ、観光で美術鑑賞に赴く著者。5歳くらいの男の子が絵の前にはられたロープをくぐったところを目撃する。そのとき、美術館の人はただ腰をかがめて、子どもにこう言う。"Be a little gentleman!" 「小さな紳士であれ」そして「ご協力ありがとうございます」と子どもと握手をした。その光景に胸を打たれた著者。祖母もまた男子には「小さな武士であれ」、女子には「小さな清少納言であれ」と言うべきであったかと口にした。なぜ小野小町や紫式部ではなく清少納言なのか?と尋ねる著者に、祖母は面白い文章を書いて主を支えた清少納言の生き方こそ美しいと言う。「小説を書いて食べていくんなら、そういう書き手になりなさい。有名になりたい、褒められたい、売れたい……そういう欲はグッと抑えて、何より、誰かの心に寄り添うものを書きなさい。自分のためだけの仕事は駄目よ。たとえ売れたとしても、儲かったことより、たくさんの人の心に触れられたことをこそ喜んで、感謝もなさい」なるほどなあ、と思った。椹野さんの作品は、「誰かの心に寄り添うもの」だ。寒い日のあったかいお鍋みたいなお話が多い。滞在中、おしゃれに興味もなく、化粧っ気もない著者に、「お姫様」な祖母は言う。「もっと綺麗になれる、もっと上手になれる、もっと賢くなれる。自分を信じて努力して、その結果生まれるのが、自信よ」堂々とした態度で、いつも物怖じすることなく突っ込んでいく祖母。その源は、たゆまない努力だった。そして、その努力を続けられる自分への、信頼。自信満々であること。自分を卑下する著者を、祖母は「自信がないだけではなく、自分の値打ちを低く見積もっている」と一刀両断する。「謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから、自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。それは卑下。とてもみっともないものよ」(略)「楽をせず、努力をしなさい。いつも、そのときの最高の自分で、他人様のお相手をしなさいよ。オシャレもお化粧も、そのために必要だと思ったらしなさい。胸を張って堂々と、でも相手のことも尊敬してお相手をする。それが謙虚です」ぐっさーと刺さる著者。これ、私にも刺さった。「私なんてこんなもんなんで」と相手にへらへら媚び諂う。「たいしたもんじゃないんで」。そうして自分を下げておけば、踏みつけられても笑っていられる。相手に見くびってもらって、楽をしようとしている。本当の自分を見せるのが怖いから。本当の値打ちを知られるのが怖いから。努力をしない努力をする。たぶん一番怖いのは、人に自分の値打ちを知られることじゃない。自分が、自分の本当の値打ちを知ってしまうことだ。祖母姫はそれを許さない。自分を信じて、努力を続けるよう、叱咤激励する。その結果生まれるものが「自信」だと。自分を、信じること。祖母と孫娘。ふだんそんなに親しく交流しているわけでもない距離感の二人の旅。一度きりの濃密な時間。世代を超えて伝えるもの、語り継ぐこと。私は父方母方、どちらも祖母が存命だけれど、こんなことはないだろうな、と思った。微妙な関係性もあり、あと十年、二十年前だったとして、こんな風に祖母と孫で旅に出ることはなかっただろう。だから本を読んでいて、ちょっと著者が羨ましかった。繋げなかった糸。私にとっては、本が祖父母でもあるんだろう。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.18
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書名ジェイソン流 お金の増やし方 [ 厚切りジェイソン ]目次CHAPTER.1「Why!? お金を増やしたいのにどうしてなにもしないの?」CHAPTER.2「お金を増やすための最初の第一歩は支出を減らす」CHAPTER.3「ジェイソン流、お金を増やす10の方法」CHAPTER.4「資産形成は自分の人生を手に入れる手段」<コラム>・「良い借金」と「悪い借金」など感想2023年180冊目★★★この本長いこと売れてるなあ、と思って、読もうと思って間違えて2023.05.29 パックン式お金の育て方 [ パトリック・ハーラン ]を読んでました。それ厚切りジェイソンじゃなくてパックンや。「白人男性」という括りが大雑把すぎる。厚切りジェイソン(アツギリジェイソン)1986年アメリカ・ミシガン州生まれ。17歳の時に、飛び級でミシガン州立大学へ入学。卒業後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校へ進み、エンジニアリング学部コンピューターサイエンス学科修士課程修了。現在は3姉妹のイクメンパパながらIT企業の役員も務める二刀流芸人であり、NHK「えいごであそぼwith Orton」にレギュラー出演するほか、情報番組でコメンテーターを務め、ドラマや映画に出演するなど幅広く活動しているというわけで同い年だったよ厚切りジェイソン。読んでみて、「なんでこの本がそんなに売れているんだろう…」と思った。いや、面白いし、こういう本をあまり読まない人にはためになる内容。でも、よくある投資本(どちらかというと「徹底した倹約」×「ドルコスト平均法での積立投資信託」なので、FIREの人の本に書いてある内容)だった。「ジェイソン流・本気の節約術」が、① 自動販売機やコンビニでなるべくペットボトル飲料は買わない!② 必要がないならコンビニに行かない③ 交通手段はまず歩く!④ より安いスーパーで大量買い&割引買い⑤ スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応⑥ 洋服は基本買わない or お下がり⑦ 飲み会には基本行かない⑧ ジムは公共施設を活用⑨ サブスクリプションサービスは見直す⑩ ポイント倍増にだまされない。ポイントはごほうび遣いをしない。⑪ 欲しいものは少し待ち、安いものを買う⑫ 家族がお金に大して同じ価値観を持つここに「自炊」「固定費の見直し」も入れたほうがいいと思う。①のペットボトル飲料。先日気づいたんですが、うちの子、たぶん自販機でものを買ったことがない。まずは水筒を持っていく。それがなくなれば、スーパーがあればスーパーで買う。どうしてもなければ、コンビニ。自販機で買うことはない。「いつか自動販売機でジュースを買ってみたい」とうちの子は言う。②のコンビニ。私は年に1〜2回しか行かない。やっぱりスーパーに行くので。3の「交通手段はまず歩く」は、東京に住んでいないと出来ないな…。我が家は車がないので、移動手段は「徒歩」「自転車」「電車」。それを言うと周囲の人に驚かれる。え、あそこに住んでて、車乗らないとかあるの…?1家庭に2台とかあったりするよね…?徒歩20分でも30分でも歩いていくけど、「かわいそう」な目で見られることが解せぬ。環境にも良いし運動にもなる。お金もかからない。一石三鳥ではないか。④スーパーでの大量買いは、私はあるだけ使っちゃう(在庫を抱えていることが精神的負担。管理できないから)ので、向いてなかった。スーパーに行くとつい「ついで書い」をしてしまう。レジに行って「え?」という金額に…。私に一番効果があったのは、「店に行かない」こと。毎週、宅配生協を頼んでいて、上限税込み6000円と決めて注文している。それが一番節約になっているし、スーパーに下手したら2〜3週間行かない。⑤の代替品は、ものによる。耐久性があるもの(靴やバッグ)は、自分が本当に欲しい物を手に入れないと、永遠に「手軽な代替品」を取っ替え引っ替えすることになり、安物買いの銭失いになりがち。それなら「本物」を買うほうがいい。ただ、私はコーヒーをよく飲むけど、ドリップコーヒーをやめてインスタントにした。ドリップのほうが美味しいに決まっているんだけど、ゴミも多く出るし、コストも高い。「コーヒーを飲む」という行為自体が気持ちの区切りになっているだけなので、インスタントでもよいと割り切ることにした。(ちなみに白湯はチャレンジしたけど挫折した。白湯ではだめなのだ…)⑥洋服はねえ。年上の男の子がいる家庭が複数あって、息子はお下がりをたくさんもらうのだけど、娘はない。子供の服は、うちは「娘・息子」ということもあり、西松屋の安い服を数枚買って着潰している。エコじゃないなあ、と思うんだけど。⑦飲み会は、月1回くらい行っちゃう。1次会で帰るようにしているけど、なかなか知人と会う機会もないので、それくらいしかお金使うタイミングないから良しとする。⑧ジムは公共施設を活用…は、そもそもジムに行ってない。子供が大きくなったらジムに通ってスイミングをやりたいなと思っていたけど、この本読んでいたらそこらへん歩いてるだけ(ウォーキング)で充分じゃね?と思ってきた。「スイミングに行く」という行為のステップを想像しただけで行く気なくなるしな(特に雨の日とかあったら絶対行かないよな…)。⑨サブスクリプションサービスは見直す、も、そもそも入ってない。株主優待で「Hulu」の利用期間がプレゼントされて3ヶ月無料利用中なのだけど、はじめこそ「見よう!」と思っていたけど、2週間も経つと見なくなった。ジェイソンさんは「見たい映画が溜まったら登録する」そうだ。それが賢いと思う。⑩ポイント倍増にだまされない。ポイントはごほうび遣いをしない。…ぐさ。私はネットだと気が大きくなってぽんぽん買い物しがち…。特にポイントなんて「実質○円値引きで○円になるじゃん」とか思っちゃう。ジェイソンさんは言う。ポイントは現金と同じだと…。笑⑪欲しいものは少し待ち、安いものを買う⑫家族がお金に大して同じ価値観を持つここらへんは、私より夫のほうが輪をかけて吝嗇なので大丈夫。3ヶ月暮らせる現金は絶対残して、生活費を除いた収入はすべて投資に回すこれなあ。私は「貯金」がベースで、「投資」は横でちょこちょこやっているだけ、というイメージだった。でもいろんな本を読んで考え方を変えました。今、額面月給の2倍以上の額を、定額で投資信託にまわしてます。(現金の貯金を、投資信託に振り替えていくイメージ)それで、個別株も投資信託も20%の利益が出たら売却して利益確定、その資金をまた投資に回す…という風にしていました。でも、ジェイソンさんはいくら上がり続けるインデックスファンドを買っていてもチョコチョコ切り崩していたら、その都度手数料や税金がかかり、十分なリターンを得ることができないと言う。うーん。どうしようかな。債権とリート(不動産)株も買ってみたけど、やっぱりしっくり来ないので買い増すのはやめた。(ジェイソンさんは不動産投資信託もやっていないそうだ。)手持ちのお金を計算するほど、「FIRE(早期退職と経済的自立)って夢のまた夢…」となる。65歳定年で60歳手前くらいでなら辞められるかもしれないけど、それでいいのか。我が家は現金比率がまだまだ高いので、家庭資金(夫と私の共同口座)と子供資金も投資にある程度回したいなあ。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.17
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書名不要なものを手放して、50代からは身軽に暮らす 自分、おかえり! [ しょ~こ ]目次CONTENTSFLAG1住まいをととのえるインテリアには人生を変える力があるFLAG2働き方を変える時代を味方に、無理せず楽しく働こうFLAG3暮らしをアップデートするこれからを気分よく生きていくためにAnd now自分おかえり!軽やかな気持ちで私らしく生きていく感想2023年179冊目★★★台風の影響か、インターネット回線が不通になってしまい、タブレットパソコンが使えない〜。と思っていたらスマホからデザリングすればよいのでは?と思って更新してみているなう。私、楽天モバイルのベーシックプラン(低速200kbpsの代わりに容量制限なし)なんですよ。回線が驚きの遅さ!笑娘から感染した喉風邪も順調に悪化の一途を辿っています。しんどい。というわけで昨日の分のブログ記事です。ちなみに、公開しているブログ記事がこれで2000本めと相成りました!下げた記事が30本くらいと、一部「公開しているけど非公開」もあるけども!閑話休題。この本はねえ、団地好きの人におすすめ。私は本多さおりさんが団地暮らしをしていらした頃の本が好きなので、この本も好きな感じでした。キッチンの壁がくすんだ青色タイルなんだよ〜!うらやましすぎる。カーテンは白。私もカーテン(レースじゃないほう)白にしたいなあ。明るいよねえ。ただ、団地は昔の間取り(天井も低い)だから、暮らすのにはアレンジが必要。そこの創意工夫を見るのがたまらなく好きです。タイニーハウスとかにも通じる、なんだろう、そこはかとない「ままごと感」?どこか、ごっこ遊びをしているような雰囲気。懐かしいような、愛しいような。我が家も新築ピカピカ!ではなく、古ぼけた賃貸。どうせな、と諦めの気持ちが漂い始めると、家がくすんで見える。そんなときにこういう本を読むと、やる気になる。そして何かを変えると、確かに家は輝き出すんだ。不思議と。荒んだ雰囲気って、細部に宿るのかしらん。空間に手を入れると、部屋を愛おしむと、「あんた、意外と悪くないやん」と思える。むしろ私、綺麗に作られた新品で気取っているやつより、あんたが好きやわ。著者は、しょーこ(ショーコ)1967年京都生まれの京都育ち。高校を卒業し、OLを経て結婚。専業主婦からヤクルトの販売、広告代理店勤務を経てフリーライターに。おもな活動はインテリア雑誌『Come home!』(主婦と生活社)や『暮らしのまんなか』(扶桑社)など。40歳でシングルとなり、53歳からInstagramのインフルエンサーとして活動中という方で、この本は後半は「生き方」についての話が多かった。「我が家をサンクチュアリ(聖域)にするための心もち」は、心に留めておきたい。1 引っ越す気持ちで行う2 いったんゼロに3 もし明日死んでしまったら?4 余白をつくる5 いつかじゃなく、今6 理想の部屋って?7 どう過ごしたい?8 どこまで捨てる?私は特に1の「引っ越す気持ちで行う」と、3の「もし明日死んでしまったら?」かな。引っ越すなら、「とりあえず置いておいているもの」は処分するだろうなと思う。自分ひとりで、引っ越す。あるいは明日死ぬ。なら、必要なものは本当に僅かだ。ただ、子供を産んで育てていて分かったのは、「もう要らんと思ったものがあとで要ることがある」(しかもけっこうな割合で)。大人ひとり、夫婦ふたり、だとそういう変数がないからコントロールしやすいのだけど、子供はしかたないわね…。小2になった娘の小1のときの教科書とか一式、どのタイミングで捨てたらいいのか悩む。もういいかな?と思っていたら、年度初めに「1年生のときの教科書を持ってきてください」と言われてヒエエエとなったことが。たぶんちゃんとプリントに書いてあったんやろうけどな。いつも流し読みで、まともに読んでへんからな…。(よく見たら、朝顔の鉢植えだって、「これはもう使わないので、もう処分してもらっていいです」とか、「これは3年になっても使うので、保管しておいてください」と書いてくれている)著者は「書くことを仕事にしたい」と広告代理店の編集アルバイトをはじめ、フリーライターになる。ここらへんの熱意と行動力、すごいなと思った。いいなあ、と思いながら、「でも無理だな」と諦めている。出版関係の求人を見たら、東京ばかり。でもそういうやり方じゃないものも、あるのかも。1 過去の自分を振り返ってみる2 軽く始めてみる3 好きなことと得意なことは違うかも?4 頭ではなく心が喜ぶことは?5 もっているものを掛け合わせてみる6 「ない仕事」をつくってみるこうして見ると、自分が好きなことって結構子供の頃から一貫している。私の場合だと、「本を読むこと」「絵を描くこと」「何かを書くこと」。本1冊、紙1枚、鉛筆1本。それがあればワクワクして、幸せ。それすらなくても、頭の中でずっとお話を考えて。仰々しくそれを仕事に、と考えずに、何か私が好きで得意で…ということを、今後に生かしていけたらなあ。今の仕事にその要素、ゼロだもんな…。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.16
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書名日々臆測 [ ヨシタケシンスケ ]感想2023年178冊目★★★ヨシタケシンスケさんが好き。特にヨシタケさんの、こういう「なんでもないスケッチ」みたいなのがすっごく好き。こんな風に絵が描けたら楽しかろうなあ、と思う。羨ましい。これは、日々の「これってなんだろう…」「もしかして〇〇…?」「いやでもまてよ…」「ひょっとして…」みたいな脳内妄想(日々臆測)をイラストにしたスケッチ集。これ、やるよねえ。関西人はよく、レストランで頼んだメニューが出てくるのが遅かったら、A「ほんま出て来ぉへんな」B「親子丼なあ。いつになったら来るんやろな」A「たぶんこれは、あれやな。鶏さばいてるわ、裏で」B「ちゃうで。こんなけ遅いねんから、山に捕まえに行ってんねんて」A「親子丼の鶏って、野鳥なん?」B「キジ…とかやな」A「桃太郎やん」B「ま、食べるねんけどな。鬼退治でけへんな。」A「お腰につけたきびだんごはどうなるねんな」B「それはな、きびだんこを餌にこう、食べた瞬間ほら、籠が落ちるやつに使う」A「絵に描いたような罠や」B「そんでその捕まえたキジを育ててやな」A「そのキジ食べへんのかい」B「そのキジが産んだ卵とな、親子丼にする」A「ひっど!」店「おまたせっしゃ〜した〜!こちら、親子丼になりま〜す」B「という親子丼やねんな、これは」A「涙なしには食べられへんな」という作り話で一席打つのが定番なわけですが(定番じゃない)。現実という枠組みを抜けていくのって、楽しい。「思った通りじゃない時」に私はよく子供とこういうやり取りをします。このイラスト集のなかで私が好きなのは、・トイレのどのボタン押すかわからないときに「前の扉が開く」じゃなくてよかったと思う。・赤ちゃんとかの「何されてるかわからない可愛い状態」って、宇宙人も人間にそう思ってるのかも。・言葉のイントネーションが独特の機械は、地方の工場で作られたのかも。・渋滞にハマってげんなりしている人の写真集があったら買いたい。・空港の顔はめ写真のパイロットは、切り取られた自分の顔を引き出しに入れてるのかも。「わかる〜!」ってなるのは、洗濯物の干し方。私、変態的な意味ではなくて人様のベランダに干された洗濯物を見るのが好きなのですが(あ、もうこれ字面だけ見たらめちゃくちゃやばくない?)、「何が干してあるか」じゃなくて、「どう干してあるか」を観察するのがすごく!好きなんです。ヨシタケさんも「風通し」というイラストでそれを描いていて、パーカーとかどう干すかで「わかる〜!」ってなる、こう干した人とは友だちになれそう、っていうのを書いていらした。同じ建物の中に、外国の方が住んでいるのだけど、洗濯物の干し方が独特で。「そう…来るか…!」という斬新な干し方をしているので目が離せない。自分の中の「当たり前」とか「常識」ってつくづく「当たり前」でも「常識」でもないのだと思う瞬間。ちなみに私はパーカーなら厚手のハンガーにかけて、フードの部分を竿にピンチで止めて干す派です。ぬいぐるみ洗濯して干してあるのとかも、「なるほど、そう干しますか?!」というものが多くて好きです。車に乗っていてもそういうのばっかり見ているのね。ヨシタケさんの最近の娯楽であるという、大型リサイクルショップを「誰かが途中でやめちゃったものミュージアム」として鑑賞するというのもなかなか乙。おすすめは楽器コーナーだという。いやもう、リサイクルショップの楽器コーナーに並ぶギターの数よ。男子中学生及び男子高校生はおしなべて皆ギターを弾いてみるものなの?ウクレレじゃだめなの?そういやあ私の兄も、中高生のときにギターを買って爪弾いていたなあ…。リサイクルショップって、「これは…?」というものもたくさんあるし、夢破れて感がすごくて、諦念をまとったそれがすごくこう、味があっていいよね。前にハードオフのCMかで、「新しいことに挑戦するならハードオフ(中古)で気軽に始めよう」みたいなのを見て、なるほどと膝を打った。もうそれ失敗ありきやん。挫折を織り込み済みやん。夢を見なくなったわたしたちはつまらない大人になってしまったな!日々妄想しかしていないし、臆測に塗れている。数ヶ月前に、「はあ、今日も仕事か」と憂鬱な気持ちで通勤電車に乗っていたら、前の席の男子大学生風の子が、「HAVE A NICE WEEKEND」と書かれたベースボールキャップを被っていた。なんかこう、神様からのメッセージみたいでいいな、と思った。もしかしてこの子は金曜日はこの帽子を被ることにしているんだろうか、なんて考えた。月曜日から日曜日まで、毎日日替わりの帽子を被って世の中にメッセージを…?涼宮ハルヒみたいに…?(月曜日がストレートで、火曜日がポニーテール、水曜日がツインテール、木曜日が三つ編み…と髪型がひとつずつ変わっていく)みんな、そういう臆測を(妄想を)日々蓄えているのだろう。ヨシタケさんのイラストみたいに、みんなのそれを見てみたいなあ。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.15
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。・英語を学んでいるときの私の気持ち→「I Road(ラジオ英会話を学ぶ日々の心象風景の寓話)」今週のふりかえり相変わらずです。「ニュースで学ぶ現代英語」のシャドーイングと反訳トレーニング、洋書("Red,White&Royal Blue")読みもできてない。なんとか「ニュースで学ぶ現代英語」を週のうちにこなして精一杯。それも気が散りまくりで集中できていない。心身の不調で朝起きられないのがまず第一の原因。あと飲み会とかピクシブとかな。「そんな頑張って起きたってな」という気持ちがある。でも、先週できていなかったところを遡りでやりもした(茶色)ので、そこは頑張った。ブログを予約投稿していないとき、「もう最後にした投稿で、このブログ終わろうかな」と思う。揺蕩い風化し忘却されていく、ネットの海の藻屑。別にそれで何がどうということもない。義務感を感じているならやめてしまえばいい。でも投稿する、のは意地になっている(自分に負けた気がする)のと、やっぱり何か書いて形に残すのが好きだからなんだろう。と、思いながら今日も書く。ブログの一番最後に「日本ブログ村」のアクセスランキングの投票ボタンを設置しているけれど、そんな日に限って「おーい、更新ないぞ、大丈夫かー?」というようにたくさん押してくれる人がいる。なんというか、毎朝公園でひとりでテニスのボールを壁打ち練習していたとして。ちっとも上手くならないし、チームプレイは苦手だし、対戦相手はいないし、雨の日も風の日も公園で一人で何やってんだろ私…となって、足が遠のいた時。それを通勤とか犬の散歩で毎日何気なく目にしていた人が、「あいつ、どうしたのかな」と思ってくれているみたいでちょっと嬉しかったです。そのうちにまた、楽しく感じられる日が来るだろう。今週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分英語やんのしんどいわ、となっているので日本語訳を写すのやめてみました。反訳トレーニングやろうと思ってもできないな!笑鉛筆もボールペンに変えてみたりして気分転換。火曜日放送分ディスカッションの会話が大体聞き取れると、嬉しいです。知らない単語はあとで調べる。ディスカッションの日本語訳もホームページに掲載してくれたらいいのにな〜。望み過ぎか〜。水曜日放送分ブランケットの思いがけない意味。ブランケットといえば、BBCドラマ「シャーロック」で、第1話の最後に「このブランケットが目に入らないのか!」と言うシーンが好きです。"I'm in shock,look,I've got a blanket."木曜日放送分過去完了形の話。私、英文を読んでいても「なんで?」とあんまり思わないんですよね…。「私が知らないだけで、ネイティブはそう使うんだろう」が頭にあり、自分の無知と不勉強が原因だというのが分かっているから、アンテナに引っかからない。そういうもんだと思っているからスルーしている。言われて初めて気づく。金曜日放送分40度超える気温ってどうなるんか。「吸血鬼になるしかないね!あっはっは」のところ、好きだわ。来週の計画来週は、「ニュースで学ぶ現代英語」がおやすみ(過去放送からのセレクション再放送)です!ひゃっふう!溜まってるシャドーイングと反訳やろ。そして再来週も「ニュースで学ぶ現代英語」はお休みです!…え、だいじょうぶかな。勉強の習慣がまるっと消えてしまいそう。なので、過去のノートを見ながら再放送回も聴くことにします。(勉強の週間が途絶えないように再放送してくれているんだろうし)そして、できれば洋書読みを過去分も含めて進めていきたい。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.14
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書名「買い方」を変えたら、人生変わった! つい集めすぎちゃう私のお買い物ルール [ ひぐちさとこ ]目次はじめに 買い物大好き、なんでも集めてしまうあなたへプロローグ 好きなものから余計なものまで……気づいたら部屋が無法地帯!?「つい」を重ねて「素敵な部屋」とは真逆の状況に「買い方」さえ見直せば、もう片付けなんて必要ない?こうして「いいこと」のループに入っていく欲しいものは、あなたにとってコレクション? 実用品?第1章「全部買わなきゃ気が済まない」がなくなる!お金も時間も豊かになる10のルール「欲しい!」と思ったら、自分と会話する「安いから」だけで買ってはいけない「普段使い」のものを買うときのお約束失敗しないコツは「ボロボロになったもの」が教えてくれるベーシックなアイテムは「2個持ち」がいい消耗品で「キャラ欲」を満たす「ファンだから」という義務感で買っていませんか?イベントグッズは「平面」のものをチョイスもう二度と「お土産」で後悔しない!衝動買いには「お花」がもってこい第2章「もったいなくて使えない」がなくなる!「タンスの肥やし」にしない、買ったものの活用法あえて「コレクション」を使ってみたら、こんなにいいことが!このやり方で「使っていないマグカップ」が大活躍!「ちょっといい消耗品」こそ、ガンガン使うポストカード、チラシ、チケットetc.「紙もの」と上手に付き合うもう倒れない、ごちゃごちゃしない! コレクションの飾り方あえてコレクションを「しまって保管」する第3章「買わなきゃよかった」がなくなる!「つい散財」を防ぐ片付けの秘密片付けしたら「買って後悔」がなくなった!「好きなもの」は堂々と残していい!「1年間着ていない服」を捨てたら、8割なくなった話「好きだから手放せない」は思い込みだった!?第4章「いつの間にかものが増えてリバウンド」がなくなる!毎日が気持ちいい「見直し」の習慣【3ヵ月に1回】気づいたら増えている「靴下」を見直す【1週間に1回】散らかりがちな「財布の中身」を見直す【やる気が出ないとき】暮らしの「地味に嫌なこと」を書き出す【ネット通販で】「注文ボタンを押す前の1分」が分かれ道おわりに 日々の小さな選択が、人生を動かす感想2023年177冊目★★★著者は漫画家。コレクター気質があり、片付けられない性分だったが、買い物をするときの「マイルール」を決めたら、散らからなくなった…という内容。すべて漫画のコミックエッセイかと思ったら、時々漫画をはさむ文字がメインでした。著者はお菓子の缶を、「なにかに使えるかも」と取っておいてしまう気質だったという。うう、耳が痛い。私、元々好きなんですよ、缶が。ほら、丈夫だし?保存にも密閉性が優れているし、色柄もクリアで美しいし、使い終わった後は容器として使えるし、使わなくなってもリサイクルに出せるしエコじゃん?と、前からコレクション気味ではあったのですが。・素晴らしきお菓子缶の世界 [ 中田ぷう ]・もっと素晴らしきお菓子缶の世界 [ 中田ぷう ]を見て「いやもうお菓子の缶めっちゃええやん?!」とドバーッと汁(何それ)が出た状態になり、現在うごうごと缶が増加しています。パッケージとか色味とかかなり吟味しているのだがッ!「収納に使えるから」という言い訳は苦しい。だって、缶って微妙なサイズ感だもの。大きな収納の中を仕切るならまだしも、それを容器として使うには小ぶりで不便なサイズ。小さな缶が積み上げられて、どれに何が入っているか分からない。さらにお目当ての中身を探し当てるには、積み上げた缶を避けないといけない。むろん、崩れる。がらがらがっしゃーん★…小さいカンカンは、引き出し収納の代わりにはならない。ということを噛み締めている今日このごろ。カン・ビン回収の日に出すには心苦しいほどのハイ・クオリティ。日本の過剰包装にかける情熱がうらめしい。ジャケ買いしちゃうじゃんこんなん!!さらに私、百均も大好きである。何か日常で「ここを、これこれこういう風にしたいんだけどな」と思いついたら、百均に物色に行く。そして漏れなく関係ないものを買う…。一時、ものを溢れさせていた時代は、百均でストレス買いすることもしばしば。1回の購入が1,500円を超える…なんてざらにあった。何買ってたんだ。絶対いらんやろ。いまでもその名残がある。百均危険。セールにも弱い。値引き額が大きい=元の値段の価値との差額のお得!というほうにばかり目が行ってしまう。そして買ったものの、サイズが微妙にあっていなかったり、色味があわなかったり、お蔵入りになる可能性の高さよ。それならセールで2つ買うんじゃなく、正規で1つ買えばよかったじゃん…。という後悔を繰り返して幾星霜。貧乏性なので成長が感じられない。安物買いの銭失いとはおいらのことさ。この本では、「これが定価で売っていても買うか?」を問いかけろと言う。あるいは「これが百円じゃなかったとしても買うか?」か、かわない…。なしてこない当たり前なことをオラは…。ものを増やさないための買い物の工夫として、著者は「もともと生活に必要な消耗品×好きなキャラクター」をおすすめする。キャラクター、かわいいよね。私はムーミンが好きなのだけれど、ムーミンの服飾品は持たないようにしている。キャラクターを身につけた自分というものが「うへえ」となるので。歯磨き粉とかシャンプーとか、そういう日用品ともよくコラボしているから、そういうのを買って「キャラ欲」を満たせばいいのか。なるほど。ついモノが欲しくなる(所有欲)けど、消耗品だとまた違うものでも楽しめるからいいな。そのキャラクターのために要らん消耗品買ってたら本末転倒やけども。目からウロコの使い方だったのが、「お気に入りのマグカップを冷蔵庫収納に使う」。なるほど、確かに有効活用だ。私は「小さくてかわいい瓶」も缶と同じく捨てられなくて、カトラリーを立てて仕舞っているのだけれど、そんなに瓶ばっかりいらない。次は冷蔵庫の収納に使おう…。また、おすすめの衝動買いアイテムは「切り花」という。これね。みんな言うよね!しかし花を飾るスペースがないのだが?!え、皆さんどこに花を置いてらっしゃるの?卓上?ごはんのときにじゃまになるやん?子供が倒すやん?キッチン?牛乳パック乾かしてる横とかかわいそうすぎるやろ?ちなみに我が家、「机」「椅子」くらいしか家具らしい家具がないので、ほかに飾るスペースはないのである。…飾り棚、ほしいな。無印良品の「壁につけられる家具」みたいなやつ。いやでもうち(賃貸)の壁、画鋲刺されへんねんな。いつか切り花を衝動買いして飾れる暮らしがしたい。素敵なもので溢れている世の中。ぼんやり過ごしていては、「偶然出会ったもの」だけを流されるまま買って、一生が終わってしまいます。「買い方を変える」とは、もの選びを他人まかせにせず、自分の手でコントロールしていくということ。それはまさしく、自分の人生を自分で切り開いていくということなのです。著者のこの言葉は、そうだなと思う。ほんとうに世の中、モノがたくさんある。ちょっと都会へ出れば、どの店にもキラッキラした素敵なものがこれでもか!と陳列されている。しかもそれは、手の届くお手頃プライスで展開されている。そしたらさあ、特に何も考えてなかったら、買っちゃうじゃん。素敵だし。可愛いし。綺麗だし。便利そうだし。役に立ちそうだし。でもそうすると、どうなるか。しんどくなる。というのが、私の経験。誰かの考えた「素敵」も「可愛い」も「綺麗」も「便利」も「役に立つ」も。それは、漠然とした架空の、空想上のもので。私、ではなかったんだなあ、と思う。手に入れたものとのギャップが、そのまま自分の不完全さを表しているようで。打ちのめされて、落ち込んで。もっと別のものなら、今度こそは、とまた買って。失敗を押し込めて隠して、入り切らなくなったら捨てて。それでも永遠に、誰かの考えた「素敵」に到達しない。じゃあきっとこれは、私が悪いんだ。私が、だめなんだ。今ではそれは、違う、と言える。私は私で、理想の自分を描くときに、雑誌の中に出てくる「誰々さん」みたいである必要はない。不完全さに、無様にもがいても。いまだにひどく落ち込んでも。誰かが「素敵」と思ったものを片っ端から「ほしい」だとは思わなくなった。素敵、でもいいわ。それは、私らしくないから。素敵、でもいいわ。私は、もうじゅうぶん持っているから。ありがとう、でも、今はいいの。知識についてはまだそこまで到達できていない。作成している新刊の「読みたい本リスト」が600冊に到達したので、「本当に全部読みたい本なのか?」を精査して、300冊まで減らした。でもねえ、それがジャンルが見事に偏っているの。1 お金もっと手に入れる系2 知識もっと得たい系3 自己肯定して安心したい系4 生活を楽にする系ちょっと自分の病んだ読書リスト見て、「お前な」と思った。お金があったら仕事をやめて家事をちょっとしてあとは1日本を読んで生きていけるのに。という願望がもろに詰まっている。そんなわけで私は「お金欲しいしもっと賢くなりたいし人間関係(会社も親子関係も含む)に悩まなくなりたいし、できれば家事したくない」という欲望むき出しなんだぜ。表面を取り繕っても、綺麗な言葉を並べても。宝くじ当たらんかな?!これ、買い物でも同じだ。足りない、を埋めたくて、買う。だから「買い方」を変えることは、自分を見つめて問い直すこと。切り花を買えるようになりたいな。実用的でないもの。刹那のもの。それをもったいないと思わない自分になりたい。うつくしいを享受したい。それを自分に許したい。あなたの家に花を飾ったっていいんだよ、と。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.13
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書名「大好きなもの」しか持たない 少ない暮らし 時間とお金に愛される ミニマリスト7人の毎日 [ 日本文芸社 ]目次はじめにminimalist questionnaireminimalist 01 MIHOものを手放したことで、「自分を慈しむ暮らし」を叶えることができたminimalist 02 megumi繊細な性質の自分をいたわる、「セルフオーダーメイド」の心地よい暮らしminimalist 03 あい持ち物もパートナーシップも、大切でないものに惑わされず、必要なものだけに目を向けるminimalist 04 odeko捨てない家族がいるなら、はんぶんミニマリストとして自分だけの聖域をつくるminimalist 05 ゆくゆったりとものを手放しつくりあげた、レトロ可愛いミニマルルームminimalist 06 小菅彩子ものを手放すうち、「足りないものは何もない」ことに気づいたminimalist 07 よしかわりな自分の「好き」を積み重ね、幸せになれるものだけを身の回りに置く感想2023年176冊目★★★もはや、ブロガーでもインスタグラマーでもなく、YouTuberが書籍化される時代になったのだなあ…と隔世の感。インスタすら見ていなかったのに、You Tubeなんてもっと見てないよ…。映像で情報得るの、効率悪すぎん?と思ってしまうのだけど、読まなくていい(むこうが勝手に再生してくれる)から、こっちのほうが効率的なのか??欲しい情報がどこに載っているか分からないから、私は動画は好きじゃないのだが。というわけで、ミニマリストYouTuber7人を集めた本。4人目の「Odeko」さんという方が、夫と二人暮らしだけども夫が「タメコミニスト」(ってすごい名称だな)で、自分のぶんだけを減らす「はんぶんミニマリスト」をしているというので、「ほお、うちと同じだな」と思ってクローゼットの写真見たら「左が私のクローゼット(ミニマリストの聖域)」と並んで映っている夫のクローゼットがめっちゃきれいやったんですが。ミニマリストって、家族おるとむずかしない?うちは、夫がタメコミニスト(マキシマリスト、ではない)。ほとんどモノを買わない代わりに、めったにモノを捨てない。レシート一枚も捨てない。Tシャツが色褪せていても捨てない。下着が破れていても捨てない(物理的に「着られなくなる」まで着る)。ふっつーに小学生の頃からの愛用品とかある。おまえ何歳やねん。夫の部屋(ひとり部屋)は、独身男性寮?っていう散らかり具合。夫の実家の部屋は、床からいくつも書類の「塚」(蟻塚をイメージしてほしい)が形成されていた。なので、夫の部屋はノータッチだけど、毎回「うへえ」ってなる。私は、今のところ夫の部屋以外について「主婦」(主たる婦人)としてコントロール権を有していて、キッチンや浴室、洗面所、トイレ、子どものもの、家族のもの…についてはミニマムを心がけているけれど、娘(小2)についてはそろそろアウト・オブ・コントロール。この支配からの卒業。子ども、物欲の塊。増えるモノども。最初はすぐにだめになったり要らなくなるものを際限なく欲しがることを「嫌だな」と思っていたけど、最近すこし考え方を変えた。子どもって、サイズが安定しない。服だって靴だって、すぐに小さくなる。子どもにとっては、ほかのモノも同じなのでは?そしてそれは、「買い物に失敗する権利」でもある。親としては、いろいろ口を出したくなる。もっと長く使えるものにしたら?とか、偽善的だけどエコなものにしたら?とか、思う。ところをグッと堪えられるように、小2の7月から「お小遣い制」にした。300円×年齢(7歳)=2,100円。この範囲で買うものについては、「無」であろうと。娘は「漫画の単行本買いたいから、月刊誌は我慢する」ということを学びつつある。娘が「これ、お小遣いで買わないと駄目?」というたびに、夫がすぐに「いいよ〜買ったるよ〜」というのをどうにかせなあかんねんけど。息子が来年小学校1年生。ランドセル置き場に教科書置き場、新しい家具を買おうかと検索して、思いとどまる。今あるもので行こう。数時間かけて片付けをし、遊ばなくなった玩具を仕舞って、様子を見る。現状に合わせてモノを減らして、新しいものを取り入れられるように。私に関して言えば、カバンが3つ(普段使いの革バッグ、旅行用大型トート、冠婚葬祭用ハンドバッグ)から、4つになりました!ほしいほしいと言い続けていた帆布のトートを購入。めちゃくちゃ要件絞って探して買ったけど、使っているとやっぱり「前のかばんが使いやすかったな…」となる。粗が目立って別れた元カレの良さを、今になって噛みしめるみたいな…。でも新しい彼も素敵なところがたくさんあって、欠点が気になるところもあるけれど、仲良くやっていけそうです。この本で印象的だったことば。ミニマルライフと推し活を両立させるために忘れてはならないのは、『心の中でオタクであればいい』というマインドなにかにハマるとついついグッズが気になっちゃう。それを持っていないとファンじゃないという感じがあるけど、そうじゃないよね。すっきりと片付いた家は「華やかな何か」ではなくて「地道な作業の繰り返し」でできている休日に、目についたすべてが「やらなければいけないこと」に見えてしんどい時がある。牛乳パック切り開いて…洗面所の鏡を磨いて…トイレの便座の固定ボルトを締めて…。はああああ、とため息がもれる。でもその地道な繰り返しが、「整った家」なんだよなあ。つらい…。この本に五徳まで吊るして収納している人がいて、「おおおう」ってなったよ。ミニマルに暮らすとは、必要以上に自分に厳しくしてしまう心も手放すことで、上記の「ミニマムな暮らし」「ていねいな暮らし」「大好きなものしか持たない暮らし」「少ない暮らし」等々にこだわり始めると、家中がきゅうきゅうするし、自分も家族もしんどい。ベースは少なく、でも余裕をたっぷりと、が理想ですね。難しいその塩梅。先日、2泊3日で名古屋へ旅行に行くのに、下着が足りなかった(2セットしか持っていないので、「今着ている」ものと「洗濯中」しかない)。少ないもので暮らすというのはそういうことなのだ。ホテルで毎日手洗いしようかとも考えたけれど、生乾きになりそうなのでやめた。(ホテルにはたいていコインランドリーがあるけれど、使用中のことが多い)バックパッカーの名残でロープとS字フックも持参したけれど使わず。結局2セット買い足した。冬のコートがくたびれているので、次はコートを買い替えたい。黒のユニクロのウルトラライトダウンかなあ。この本でも、羽織物としてもインナーコートとしても使えるし、コンパクトになるとオススメされていた。ミニマリストには愛用者が多い。増えて、減らして、あるいは減るから増やして。自分は何をしているんだろうなあ、と思うことがたまにある。最小限にすると、何かと不便。少なくて管理できる量、という自分の最適解を見つけるのが大事。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.12
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書名シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 (河出文庫) [ ジェレミー・マーサー ]感想2023年175冊目★★★★いわた書店「1万円選書」で選んでいただいた本。(2022.02.06「2022年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」)かつ、2023.01.03「2023年の課題図書48冊」の1冊。これを選んでもらったのは、たぶん絶対選書カルテの「これまでに読まれた本で印象に残っている本BEST20」に『ブックセラーズ・ダイアリー』を挙げたからだと思う。(2021.11.28「ブックセラーズ・ダイアリー [ ショーン・バイセル ]」)雰囲気がとっても似ている。カナダのオタワで犯罪担当の新聞記者をしていたジェレミー(著者)は、酒と薬物に溺れ、犯罪ルポの本で犯罪者の本名を暴露し脅される身に。フランス・パリへ這々の体で逃れてきたものの、資金は一月ですぐに底をつく。ある雨の日にジェレミーは、偶然立ち寄った英語書籍を扱う書店で、店主のジョージが途方に暮れた人間や物書きをただで書店に泊めていると聞く。こうしてジェレミーは書店に転がり込み、ほかの奇妙な居候たちと共同生活を始める。しっちゃかめっちゃかの「伝説の書店」シェイクスピア&カンパニーの一員として。本人の自伝でもあり成長譚でもあり、店の歴史でもあり群像劇でもあり、店主の回顧録であり現在進行系のヒューマンドラマでもある。これ、実話なんですよね?というくらいキャラの立った面々が登場し、こういう「家族でない人たち」の好悪のゆるい繋がりが好きな私はとても楽しく読んだ。すごいなあ、こんな場所がまだあるんだ。そもそもこの本屋さん、めちゃくちゃ有名らしいのだけど、知らなかった。(ちなみに、サンフランシスコには店主ジョージの友人・詩人のファーリンゲティが開いた姉妹店「シティ・ライツ書店」があるのだけど、こちらも超有名らしい。)この本で書かれているのは「二代目」シェイクスピア&カンパニーで、初代は「第二次大戦期まで、パリにおける英米文学とモダニズム文学の中心地」であり、アーネスト・ヘミングウェイやスコット・フィッツジェラルドも店へ通っていたのだという(ウィキペディア)。初代を開いたシルヴィア・ビーチも回想録『シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店』を書いていると言うし、アーネスト・ヘミングウェイは『移動祝祭日』にこの書店のことを書いているというから、次はこれらを読んでみなくっちゃ。この「移動祝祭日」というタイトルが(本の内容は知らないのだけど)、この「シェイクスピア&カンパニー書店」にぴったりなのだ。毎日毎日、入れ代わり立ち代わり、さまざまな出来事が起こる。くるくる回るメリーゴーランドみたいに。夢が輝く街で、幻燈のように煌めく。でもその場所からは動かずに。無料の食事と宿を提供する本屋は、その時々の居候メンバーを中心に運営される。店主を含めいつも貧乏だ。紅茶は使いまわし、ピクルスのつけ汁はスープに。ジョージは金銭こそが人を奴隷化する最大の原因であることを悟り、金銭への依存を減らすことで、人間を束縛する社会の支配力を弱めることができると思っていた。「みんな自分は働きすぎだ、でも、もっと稼がなきゃと言う」ジョージは僕に言った。「そんなことをして何になる。できるだけ少ない金で暮らして、家族といっしょに過ごしたり、トルストイを読んだり、本屋をやったりすればいいじゃないか。ばかな話だ」店主のジョージは長年共産主義者だったが、資本主義社会で生きていかざるを得ない以上、「できるかぎり害をおよぼさないようなやり方で経済に参加する」ことを選んだ。経済に参加するということは、「仲間に害をなすことで報酬を得る」ことを前提にしている。ジョージは言う。「少なくとも本を売っていれば、だれも傷つけずにすむ」本当は無料で本を貸し出す図書館をやりたかったのだと。「貧しい人々を見ろ、シングルマザーを、囚人たちを見ろ。文明を測る基準はそこにある」この言葉は、偶然にも、ぴったりちょうど2023年08月09日 174.モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 [ 内田洋子 ]の「露天商賞」(イタリアの本屋たちが選出する文学賞)を受賞した作品が刑務所や病院、生活困窮者の支援所などの図書室へ寄贈されることと重なる。「何者でもない」存在として、店に居候をするジェレミーは、鬱々悶々とした日々を送る。当初は刺激的で楽しいけれど、同時に空疎な夢のような毎日。ここにいてはいけない、と思う。祝祭の中で人は永遠に生きてはいけない。彼は最後に書店を出る。僕は水面すれすれに飛んでいった一匹の蜂が海に呑みこまれるのを見た。そこまで泳いでいき、水から救い出そうとしたが、刺されるのが怖かった。(中略)いつもこうだ、岸に戻りながらそう思った。いつだって善意はあるのに、充分なことができたためしがない。ジェレミーがスペインを三週間かけて周っているときの、この何気ないエピソードが、すべてを表しているように思う。ほとんどの人間は、そうなのだ。けれどこの書店は違う。水面に現れたボート、救命装置、シェルター。溺れるものを引き上げ、粗末な食事でもてなす。裏切られ、騙され、盗まれても。それは天使が姿を変えて訪れたかもしれないのだから。こういう反撃の仕方もあるのだな、と思う。資本主義社会への痛烈なアンチテーゼ。店主は、生き別れとなった娘に店を継がせることを夢見る。病を得た店主のために、ジェレミーは娘を探そうとする。どうなるのだろう、とドキドキハラハラしながら読んだ。この話は、もうずいぶん前のことだから、その後の書店はどうなっているのだろう。今はホームページもできて、大きく変わったのだろうな。「古き良き時代」は過ぎ去るーーーそれでも資本主義の魔手から逃れていてほしいと願うのは、わがままなことなんだろう。この本に登場する、写真だけ撮って立ち去るミーハーな観光客のように、私もいつかここを訪れたい。そのときに読める本を買えるように、英語力を磨いておかなくてはね。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.11
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2023年7月に読んだ本まとめ151.虹と雲 王妃の父が生きたブータン現代史 [ ウギェン・ドルジ ]152.小説 魔入りました!入間くん(4)アクドルくろむちゃんとアメリの決断 [ 西修 ]153.あさってより先は、見ない。 [ 山本ふみこ ]154.夜空に浮かぶ欠けた月たち [ 窪美澄 ]155.戦物語 [ 西尾維新 ]156.本好きの下剋上 第五部「女神の化身」(10)[ 香月美夜 ]157.競争の番人 [ 新川帆立 ]158.競争の番人 内偵の王子 [ 新川帆立 ]159.先祖探偵 [ 新川帆立 ]160.なんだろう なんだろう [ ヨシタケシンスケ ]161.より少ない家大全 [ ジョシュア・ベッカー ]162.捨てなくても大丈夫 [ TJMOOK ]163.月と散文 [ 又吉直樹 ]164.書医あづさの手控 [ 白戸満喜子 ]165.闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由 [ ジェーン・スー ]166.君のクイズ [ 小川哲 ]167.令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法 [ 新川帆立 ]168.森の端っこのちび魔女さん [ 夜凪 ]169.言語沼 [ 堀元見×水野太貴 ]170.読んで旅する海外文学 [ 重松理恵 ]171.ナージャの5つのがっこう [ キリーロバ・ナージャ ]172.神戸・続神戸 [ 西東三鬼 ]173.絶滅危惧職、講談師を生きる [ 神田松之丞 ]174.モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 [ 内田洋子 ]7月に読んだ本は、24冊でした。今月は、新川帆立さん尽いてましたね。どうしても自分が好きな感じの本(好きな作家、好きなジャンル、好きなテーマ)に偏ってしまうのがよくないなあと思う。相変わらず通勤時間に本を読んでいる。昼休みは10分くらいで食事をして、あとは仕事をしている(よくない)。昼休みも読書にあてたいなあ。ツイッター(エックス?)を辞めたので、そしてTikTokもYou TubeもInstagramもやっていないので、ちょこっと言いたいことをどこで言えば良いのかわからない。というわけでここに書いておく。息子(5歳)が、「強く〜する」「弱く〜する」を「強気でする」「弱気でする」というのが可愛い。私「もっとしっかり握って!」息子「強気ってことー!?」私「シャワーめっちゃ出てるやろ!止めて!」息子「じゃあ、弱気でする?」みたいな。親の命令口調のほうが気になるわ。笑あとは、息子が「そして、平和になった」とよく言うのが好き。息子「そんで〇〇くんが、△△くんのつくったラキューこわして、けんかした」私「仲直りしたん?」息子「そして、へいわになった」私「良かったね…」その締めの言葉、めっちゃいいな、と思う。そしてへいわになりました。めでたしめでたし。7月終了時点での2023年ベスト10冊1月007.テヘランでロリータを読む [アーザル・ナフィーシー]2月036.もしも彼女が関ヶ原を戦ったら [ 眞邊明人 ]045.目の見えない白鳥さんとアートを見にいく [ 川内有緒 ]3月056.編めば編むほどわたしはわたしになっていった [ 三國万里子 ]058.パリの空の下で、息子とぼくの3000日 [ 辻仁成 ]4月076.人新世の「資本論」 [ 斎藤幸平 ]084.語学の天才まで1億光年 [ 高野秀行 ]5月107.英語と日本人 挫折と希望の二〇〇年 [ 江利川春雄 ]6月136.千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話 [ 済東鉄腸 ]7月151.虹と雲 王妃の父が生きたブータン現代史 [ ウギェン・ドルジ ]7月は1冊追加。自分では絶対に読まない本だったのと、ブータンに行きたい気持ちを思い出した。1月から1冊減。2023年の課題図書 進捗状況2023.01.03「2023年の課題図書48冊」172.神戸・続神戸 [ 西東三鬼 ]173.絶滅危惧職、講談師を生きる [ 神田松之丞 ]174.モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 [ 内田洋子 ]の3冊を(ついに)読みました!引き続き、課題図書も読んでいくぞー。これから読みたい本明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記【電子書籍】[ 平山亜佐子 ]NHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」で紹介されていた本。なんかもうすごい時代のすごい女性記者たちの話が読めるそうで。女性管理職が悩んだ時に読む本 [ いくみ@女性管理職&ブロガー ]もうまったくやる気なくて、「仕事やめようかな」とも思ってる。ので、ちょっと読んでみようかと。ベスト・エッセイ2023 [ 赤木明登 ]この毎年出る「ベスト・エッセイ」は珠玉のエッセイが集められていて、好きな作家さんもよく入っているし、おすすめ。うどん陣営の受難 [ 津村 記久子 ]心が荒んでいるときには津村記久子さんを読む。もやもやしたら、習慣かえてみたら? 37人が大切にしているルーティン [ 一田 憲子 ]一田憲子さんの新刊。もやもやしてるー!この夏の星を見る [ 辻村 深月 ]辻村さんの新刊。表紙がスカイエマさん(アマチュアのころからファン)。縁切り上等! 離婚弁護士 松岡紬の事件ファイル [ 新川 帆立 ]そして引き続き新川帆立さんを。クロワッサン学習塾 (文春文庫) [ 伽古屋 圭市 ]どういう話かまったく分からんのだけど、表紙の感じが好きなのと、「学習塾」に前に読んだ・金の角持つ子どもたち [ 藤岡陽子 ]みたいな話だといいなあと思って。図書館のお夜食 (一般書 428) [ 原田 ひ香 ]原田ひ香さんは、お金のテーマに毎回「もうええかな」と思うのだけど、今回は「図書館」とついていたので読んで見る。書店、図書館、作家…という題材の小説が好き。2023年に読んだ本・2023年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年2月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年3月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年4月に読んだ本まとめ・2023年5月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年6月に読んだ本まとめ/これから読みたい本2019年から2022年に読んだ本・2019年に読んだ本213冊まとめ/ベスト10冊・2020年に読んだ本255冊まとめ/ベスト10冊・2021年に読んだ本310冊まとめ/ベスト10冊・2022年に読んだ本336冊まとめ/ベスト10冊にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.10
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書名モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語 (文春文庫) [ 内田 洋子 ]目次それはヴェネツィアの古書店から始まった海の神、山の神ここはいったいどこなのだ石の声貧しさのおかげ行け、我が想いへ中世は輝いていたのか!ゆっくり急げ夏のない年ナポレオンと文化の密売人新世界に旧世界を伝えてヴェネチアの行商人たち五人組が時代を開く町と本と露天商賞とページに挟まれた物語窓の向こうに感想2023年174冊目★★★いわた書店「1万円選書」で選んでいただいた本。(2022.02.06「2022年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」)かつ、2023.01.03「2023年の課題図書48冊」の1冊。選書カルテの「これまでに読まれた本で印象に残っている本BEST20」に『戦場の秘密図書館 シリアに残された希望』『麦本三歩の好きなもの』『ブックセラーズ・ダイアリー』の「本」に関する3冊を挙げたから選んでいただいたのかな。表紙がこう、厳か〜な感じだし、表紙をめくったら扉に中世っぽい絵があるし、「これは…なんかこう、中世の…キリスト教が云々の歴史書系…?」と及び腰になっていました。歴史苦手。でも、NHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」でも、「「読む」ことを支えた村の行商人の歴史」(2023年4月21日放送)として紹介されていて、概要を聴くと全くそんな話じゃなかったの。ハードルが低くなったので読んでみた。ちなみに「旅する」とタイトルに入っているから、名古屋旅行に持っていきました。著者は、内田洋子(ウチダヨウコ)1959年兵庫県神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒。通信社ウーノアソシエイツ代表。欧州と日本間でマスメディアに向けて情報を配信。2011年、『ジーノの家 イタリア10景』で日本エッセイスト・クラブ賞、講談社エッセイ賞を同時受賞。2019年、ウンベルト・アニェッリ記念ジャーナリスト賞、2020年、イタリア版の本屋大賞・第68回露天商賞受賞式にて、外国人として初めて“金の籠賞(GERLA D’ORO)”を受賞物語は、著者が移り住んだヴェネツィアから始まる。ヴェネツィア関連の本を扱う古書店。代々ここに店を構えてきたのかと尋ねる著者に、店主は答える。まだここは息子で4代目、もとはトスカーナ州のモンテレッジォの出身である。特産のない村。ほかの農地へ出稼ぎに行っていた男たちは、景気が悪くなって働き口がなくなると、本を売るようになった。毎年に開催される夏祭りで、本の収穫祭を行うという村。どういうこと?何一つ情報が得られないなか、著者は村を紹介するサイトを見つける。緯度と経度と標高、そして個人の名前に電話番号。矢も盾もたまらず連絡を取り付けた著者は、村の有志代表たちに連れられ、村を訪れる。そこからどんどん紐解かれていく村の歴史。それは、印刷と本の歴史でもあった。物語が来た道。15世紀にグーテンベルクが登場し、活版印刷が始まった。大きくて重い判型に、荘厳な装飾。文字は仰々しいゴシック体で、高価。本は、「机に置いて恐る恐るページを繰る」特権階級のものだった。「本の恩人」こと、イタリア人のアルド・マヌツィオは、それらを全て逆にした本を作る。小さく、薄く、軽く、簡素な装丁にし価格を下げ、当時の人気書体を調査して流行写本家を雇い、美しいオリジナル書体を創り出した。出版社ブランドの始まりであり、著作権もここから生まれていく。イタリックという書体はここから始まったのか。知らなかった。いつでもどこでも、読書ができる。劇的な出版革命だった。これを機に、若者や女性も本に親しむようになった。アルド・マヌツィオの出版社の書票の写真が載っている。碇に勢いよく絡むイルカ。これは「ゆっくり急げ」という意味なのだという。かっこいい。今、私が通勤中に本が読めるのも、アルドさんのおかげだったんだなあ。はじめは、聖人の祈祷入り絵札と生活暦。そして廉価になって広く庶民にも流通するようになった本を、版元から売れ残りやワケアリの状態で集め、モンテレッジォの男たちは売り歩く。本の行商人。自分たちの強みは、毛細血管のようにイタリアの隅々まで本を届けに行く胆力と脚力である。本は、世の中の酸素だ。皆で手分けして、漏れなく本を売り歩こう。戦時下には禁書を隠して売り歩いた村人たちも、近代化により村を離れていく。モンテレッジォの村の人口は、2018年当時わずか32人。4人が90代だというから、村の消滅も目前に迫っている。1952年に本への感謝祭として開催された「本屋週間」。それにあわせてモンテレッジォへの表敬訪問が行われ、その翌年、「露天商賞」(イタリアの本屋たちが選出する文学賞)が創設され、今も毎年受賞作が選出されている。そうして村の名前は、刻まれる。「露天商賞」の受賞作は、少なくとも二千部以上は実行委員会が買い上げ、そのうち半分の部数は刑務所や病院、生活困窮者の支援所などの図書室へ寄贈すること。残り半分は、全国の露天商たちに配本して売り広めてもらうこと。と規範に掲げられている。これぞモンテレッジォの行商人の心意気。イタリアでも、本を読む人は減っている。紙の本を年に1冊も読まなかった人は、2016年の調査で57.8%。しかし新型コロナでロックダウンが行われた時、イタリアは「本は大切な友達」として書店を閉めなかったのだという。友を失うわけにはいかぬ。日本だって同じだ。本を読む人は減っていく。当たり前だった「本」がなぜ必要なのか、改めて問われているような状態。私は、モンテレッジォの人々が自分たちを毛細血管にたとえ、「本は、世の中の酸素だ。」と言ったことを思い出す。酸素がなくなったあとで、気付いても遅い。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.09
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書名絶滅危惧職、講談師を生きる (新潮文庫) [ 神田 松之丞 ]引用振り返ってみても、あのときの客席の視点っていうのは、すごく大事でした。迷ったときは、あのときの自分だったらどう思うか、というのを僕は絶対基準にします。演者って、お客さんの時代が長ければ長いほど良い芸人になれる気がします。(略)でもお客さん時代が長くて、こじらせていた期間があった人は、本当に俺はこういう芸人が聴きたかったのかな、とか常に自分に問いかけるし、プレイヤーであるときも、あれ、俺間違ってねえか、ここは昔の俺だったらどう思うかな、っていうのを客時代の一番頭おかしかったときの自分を基準にするでしょう。感想2023年173冊目★★★いわた書店「1万円選書」で選んでいただいた本。(2022.02.06「2022年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」)2023.01.03「2023年の課題図書48冊」の1冊。落語は、聞いたことがある。私が大学生だった頃、宮藤官九郎のドラマ「タイガー&ドラゴン」(長瀬智也と岡田准一が落語家を演じていた)から一時期流行り、私も大学の図書館でCDを借りて聞いていた。お気に入りは「たちぎれ線香」。終わり方が秀逸。けれどそのうちに聞かなくなった。能…は、「蝋燭能」を一度きり(秒で寝た)。文楽は、三浦しをんの小説を読んで「面白そう」と見に行ったけど、はまらず。歌舞伎と狂言は見たことがない。伝統芸能ってもんはどうもこう、小難しくて退屈だという印象がある。で、講談師ってナニ?っていうレベルでこの本を読んだので、落語家とは違うのか…というところから理解した。…「にほんごであそぼ」の神田山陽さんは、講談師だよね?(っていうことを思うと、「にほんごであそぼ」という番組の革新性とメッセージ性と幼児への日本古典のサブリミナル効果すごいな)べべんべん、と扇子を打つ、あれ?著者は、1983年東京生まれ。1〜4歳を父の仕事の関係でブラジルで過ごす。小学3年のときに父が自死。内にこもる中学時代にラジオと出会う。その後、プロテスタント系の私立高校に進学し、無二の親友と巡り合う。「ラジオ深夜便」でやっていた落語をたまたま聞いて興味を持ち、武蔵大学経済学部に進学後は寄席へ通い詰める。大学を卒業後、神田松鯉へ弟子入り。講談師の道を歩み始める。なんで俺がこんなことやらなきゃなんねえんだ。という、反骨精神あふれる下っ端。着物たたみ方?メモとっちゃだめ?動画で覚えりゃいいじゃん。師匠や兄弟子たちは、さぞ手を焼いただろうなあ。この本は、御本人へのインタビューと、周囲の方へのインタビューが両方入っていて、「当事者から見たあのとき」の主観と、他者の視点が補足され、認識のズレもまた面白い。しかし、絶滅危惧職であった「講談師」の存在をいかに世間に訴えていくか、そのためにどう「見せる(魅せる)か」。考えて考えて、戦略的にやっている。ここらへん、伝統芸能でありながら若手の劇団員のようだった。「二ツ目のうちは挑戦をしていい、それこそいかに良質な恥をかけるか、という勝負の時期」と著者は言う。そうして圧力を恐れずどんどん新しいことに挑戦していく。それに客がつく。なんていうかな、存在が2.5次元俳優みたいな…?著者の講談への思い入れはすごくて、ものへの執着もなくて、講談の台本と着物さえあればいいと言う。大事なことは、この人の話を読んでいて、「講談って落語とどう違うんだろ、聴いてみたいな」と思うことだ。調べてみると、居酒屋や喫茶店、区民センターや市民ホールでやっている。値段も安い。特に夏休みは、子ども向けのものも開催されていて、子どもを連れて行くのも良さそう。ちなみに、落語や講談に娘(小2)を連れていけないかなと思って、手始めにお笑い(漫才)に連れて行ってみた。結果は惨敗。若手が半分、年配が半分で、ネタは1/4も理解できなかった模様。最後は退屈していた…。もともと夫がお笑いが嫌いで家で見せていないので、素養がなかったのも原因か。みんな、映画を2時間見られなくなったという。じっと座って、スマホを手に呟かずに、ただ映画を見るということが出来なくなった。派手な映像で受け身なだけの映画ですらそうなのだ。集中と想像が必要な「聴く」芸、あるいは「読む」ことだってそう。絶えず自分好みの刺激を与えてくれるものを手に入れて、わたしたちは何を失ったんだろう。しかし、タイパ(タイムパフォーマンス)でオーディブルブックが人気になっている今、落語や講談はある意味とっても良いポジションにいるのではないかしらん。私も今回聴いてみようと思ったけど、古典ばかりだと「うーむ」となる。著者は、話のまくらを入れたり、ダイジェストであらすじや時代背景を紹介してから噺に入っていくという。そういうサポート、必要。これが伝統芸能でござい、と胡座をかいていれば、積み上げた座布団はどんどん高くなって、世間から乖離していって、誰も見られなくなる。エンタメだよ。語り継がれる楽しみのかたちなのだから。「面白い」に、人は惹きつけられる。「新しい」「なにそれ」「どういうこと?」。「知りたい」。古いは、忘れられるからこそ、また、新しい。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.08
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。今週のふりかえり驚きの白さ!(=やってないことが多い)今週はめためたでしたね!毎週言ってるけども!先週末に2泊3日で名古屋へ行ってきたんですが(レゴランドは未就学児〜小学校低学年に超おすすめ。待ち時間5分とかで、それ建物入ってから乗るまでの5分)、つまりは休みなしだったようなもので。体調も崩してしまい、朝しんどくて起きられない。「いやもう、英語なんてやってもしかたなくない?」という悪魔の囁きが聞こえる。「ブログなんてやめちゃえば?」のところは抑え込んで、なんとか毎日のブログ更新はしていたんですが、となると英語がままならず。集中力も途切れがちで、数分ですぐに別のことに意識がいってしまう。そんな中、なんとか「ニュースで学ぶ現代英語」の放送は聞きました。ボキャブライダーはまだ先週の水曜日から聞いてない!笑「ニュースで学ぶ現代英語」の復習(シャドーイング、反訳トレーニング)なんて夢のまた夢。洋書読み?なにそれおいしいの?まあそんなときもあるよね、という。(そんなとき、のほうが多い気もするが)今はそういう時なんだろう。やめなきゃいいや。ずっとこうじゃなきゃいいや。ラジオ英会話のことNHKラジオアプリ「らじる★らじる」で、たまたまピックアップに「あさこ・佳代子の大人なラジオ女子会」(8月3日放送分)が出てきていて、「ゲスト:大西泰斗」に「は?おーにしせんせー?!」ってなり、聞きました。いとうあさこさんは、今年度の春から定期購読して聞いているんだそうだ。こういう番組に言語学者(としての大西先生)が登場するのってめちゃくちゃ珍しいと思うので、面白かった。私は今年はもう完全に聞き流しになっていて、ほぼ記憶に残っていない。笑それもリアルタイム視聴から、NHK語学のアプリでの翌週聞き逃し配信のまとめ聞きに…。週末に家事をしながら聞いてます…。私のスピーキング・ライティングの能力は「ラジオ英会話」がぴったりのレベルなので、ここをちゃんとやったほうがいいんじゃないか?とも思うんだけども。リーディングやリスニングとしては物足りないのと、「ニュースで学ぶ現代英語」が「私がわかりたい英語」に近いので、今年度は視聴講座を一本化した(それもままならないのだが)。「ラジオ英会話」は面白いしわかりやすいし、感覚で英語が理解できるようになったのは間違いなくこの講座のおかげ。BBC GLOBAL NEWS PODCASTSpotifyでポッドキャストが1日2回配信される「BBC GLOBAL NEWS PODCAST」(英国営放送)を、イギリス英語に耳を慣らすため毎日聴いています。週末は「The Happy Pod」として、ほっこりするニュースが紹介されるんですが、8/5の「The Happy Pod : The Norwegian Nepali duo reaching new heights」でなぜか岩手県滝沢市のすいかまつりが紹介されていました。「ちゃんとしたスーツ着て、深刻な表情で…すいかの帽子を被っているのがめっちゃいい」とBBCの人に言われていて、どういうシチュエーションなん…と検索してみたら、「「もう外していただいて…」 かぶり物で市長がスイカまつりをPR」これやね。市長が通訳の人とBBCに出演して答えていました。どこからどうやってインタビュー来たんやろう…日本からしたらそんなに特筆すべきニュースじゃないのだけど。市長もびっくりしたのではないか。「びーびーしー…?」って。で、こういう「世界のちょっとおもろいイベント」をBBCが紹介した後、「○月○日、どこどこで開催されます。お近くの方はぜひ!」みたいに言ってくれるんだけど、大体が辺鄙な田舎町で、これまで「行けるかーい!」「誰が行けんねーん!」と思ってた。今回は初めて行けそうでした。岩手県か…(いかんけど)。「ニュースで学ぶ現代英語」でだいぶ語彙が増えて、BBCニュースを聞いていても、「あ、この単語はニュースで学ぶ現代英語でやったやつだ!」と聞き取れて意味がわかることが増えてきました。今週のニュースで学ぶ「現代英語」月曜日放送分火曜日放送分水曜日放送分木曜日放送分金曜日放送分来週の計画「寝かしつけのあとに起きて、今日の終わってないノルマやればいいや」→起きられない「明日の朝はやく起きて、今日できなかったノルマやればいいや」→起きられないほんっと最近起きられない。メンタルとフィジカルが弱っているのもあるし、起きたくなる仕組みがないのだよな…。課題が積み重なってきたので、そろそろ「ニュースで学ぶ現代英語」が再放送週にならんかと期待してそんなすぐ再放送週にならんかって、まあ今週もがんばります。鉛筆が末期(片側折れた)。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.07
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書名神戸・続神戸 (新潮文庫) [ 西東 三鬼 ]引用山口県の山中、道路に添って小川が流れている。その路傍の一軒一軒の前に、四斗樽が置いてあって「防火用水」と書いてあった。小川がドンドン流れているその前に。又、背後に山々を負った小さな村々に、必ず火の見櫓ほどの、何々村対空看視哨というものが建てられていた。裏山に馳け登れば瀬戸内海が見えるような村に。(略)白井氏は「ごくろう様」といってニッコリ笑った。私も仕方なくほほえもうとしたが、頬の筋肉がひきつただけであった。感想2023年冊目★★★2022.02.06「2022年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」で書いたように、北海道のいわた書店さんがやっている「1万円選書」に申し込んで幸運にも当選し、カルテを書いて提出して、本を選んでいただきました。しかしそこから読まず^^;2023.01.03「2023年の課題図書48冊」として、今年は読もう!と心に決めてみるも、実行できず…。夏なので、自分の決めた課題図書を読もう!と集中的に読むことにしました。で、一番薄っぺらな文庫本のこれから手に取る。オシャレで異国情緒漂う神戸の町の気怠い滞在記…を想像していたら、違いました。薄さに見合わない濃さだった。著者は、西東三鬼(サイトウサンキ)1900-1962。岡山県生れ。日本歯科医専卒業後、シンガポールにて歯科医院を開業。帰国後、33歳で俳句を始め、新興俳句運動に力を注ぐ。1940(昭和15)年、いわゆる「京大俳句事件」で検挙される。’42年に神戸に転居。終戦後に現代俳句協会を創設。一時、雑誌「俳句」の編集長も務めた。句集の他、自伝的作品『神戸・続神戸・俳愚伝』でも高い評価を得る私はこの人を全然知らなくて。有名な人…?この本は、戦前戦後に東京から神戸に逃れてきた著者が、混沌としたホテル住まいを描いた記録。当時の神戸では、さまざまな国の人間が入り乱れ、暮らしていた。今の「気取った」神戸のイメージが一新される。なんというか、戦争についての記録とか証言って、偏っているよなあ。残したいもの、見せたいもの。の、裏側にある、隠したいもの、話したくないもの。外国人を相手にした娼婦たち。以前、京極夏彦の小説で赤線が出てきた時に、大学生だった私は初めてそれを知ったんだよ。きれいもきたないも、やさしいもひどいも。薄い文庫本なのに、ひとつひとつが、短編映画のような濃いお話。読み始めは、時代背景的なものもあり取っ掛かりにくく、「これ、読み通せるかな」と思ったけれど、数章読むと引き込まれて最後まで一気に読んでしまった。むちゃくちゃなのだ。でもそれが、読んでいて楽しい。これはなんていうか、ちょっと、この時代の空気だからこそ書けるものという気がする。文中に登場する「月下氷人をつとめる」って何?と思ったら仲人のことなんですねえ。きれいな表現。故事の組み合わせがもとになっている。まさかの「ゼクシィ」に用語解説があった。「1万円選書」ならではの楽しみとして、「いわた書店さんが私にこれを選んでくれたのは、なぜだろう?」と考えながら読む、というのがある。当時提出した選書カルテを読み返していると、「いちばんしたい事は何ですか?」の質問に、私は「海外または国内で、別の場所を短期滞在しながら旅するように暮らしたい。…違う世界に身を置いて、価値観ぐらぐらさせられたい。打ちのめされて、それでも変わらないものは何なのか知りたい。」と書いていました。改めて思ったのだけれど、私はこういう「様々な人が行き交う」、「袖すり合うも他生の縁」のような暮らし、「祝祭的な日々」が好き。そこに傍観者、観察者として参加したいというか。驚いたのが、この本の解説が森見登美彦氏(私の一番好きな作家)だったこと。選書カルテには一言も書いていないのに。こんなところでトミーに会うなんて!登美彦氏は、この手記を「圧倒的な密度」で書かれた「千夜一夜物語」だと言う。まさにそうだと思う。魅力的な登場人物が現れては立ち消える。魔法のランプの煙のように。作中にずっと漂う「フワフワした空気」が、まさにその煙に映し出された幻のようであるからだろう。現代から見ればなおさら。この本、選書してもらわなければ多分一生手に取ることはなかったと思う。ふだん、人から本を勧められても、「うん、でも今手持ちの本でいっぱいいっぱいでね」となってしまい、素直にすぐ読むということができない。推薦や選書だけじゃだめで、現物として手元にあること、が大事なんだろう。そしてそれを読むことね!積読じゃなく!笑書かれた言葉は、待っている。「その人」に読まれることを。その誰かに声をかけ取り持つ。それが選書ということだろう。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。* これまで日曜日は英語学習記録を投稿していましたが、月〜日の記録なので、終了後の月曜日(明日)に投稿することにしました *
2023.08.06
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書名ナージャの5つのがっこう [ キリーロバ・ナージャ ]感想2023年171冊目★★★・6カ国転校生ナージャの発見 [ キリーロバ・ナージャ ]の絵本版が出たので、娘に読んでもらおうと思って、自分も読んだ。(学校の教科書でも「外国の学校を紹介する」という単元があって、興味を持っていたので)いやあ、改めて「自分の当たり前は世界の当たり前じゃない」と気づく。日本の公教育しか受けたことがないので、私の当然が共通認識だと思っている。学校とはそういうものだと。でも、所変われば品変わる。著者のナージャさんは、小学生の時に数学者の父と物理学者の母の仕事の都合で、5カ国(ロシア・イギリス・フランス・アメリカ・日本)の学校に通う。教科書はどの国も複数年使う(お下がり・貸与)。日本は全員に毎年ピカピカの教科書をあげる。ノートは、外国では「方眼」と「線」の2種類だったり、1種類だったり。日本は教科ごとにすべてノートが違う。(これは、漢字の練習や縦書きの文化の影響もあるかも)日本の学校の紹介で、「え、これが『ふしぎ』なんだ?」と挙げられている項目に思う。入学式?名札?上靴?スイミングキャップ?プール?スクール水着?ピアニカ?下敷き?掃除当番?給食当番?防災頭巾?体育座り?跳び箱?逆上がり?集団登校?黄色い帽子?組体操?ラジオ体操?公教育の学校って、その国の人全員の「最小公約数」を作っている場なんだなあ…。こう見ると、日本って「専用のもの(ひと)」を決めてやるのが好きだよね。だからこそ応用がきかないし、融通がきかないし、大量のモノが必要なんだけど。最後のページには、「6つめのがっこう」を自分で考えて描いてみよう、というページがある。大日本図書の「キミがかんがえたきょうしつをおくろう!」に応募してね、と。私がずーっと憧れているのは、『窓ぎわのトットちゃん』の古い電車の車両を利用した教室。いいなあ、そんな教室。畳でゴロゴロできるのもいいよねえ。冬はこたつを置いて(勉強できない)。夏は板の間でひんやりして。勉強は基本がタブレット形式で、その子それぞれの進度にあわせた学習。提案される課題の中から、自分でその日の目標と順番を決めて取り組んで、終わったら本を読んでいていいの。先生はそれぞれの学習状況を見て、それをコーディネートする役割で…。体育は「体を動かす楽しさを知る」「生涯を通じた健康の維持」に特化して、イベントは希望者参加制で。未来の学校を考えるとワクワクする。今の学校にワクワクしない理由が、そこにあるんだろう。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.05
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書名読んで旅する海外文学 24の国と地域の旅行記×77冊の読書ノート [ 重松 理恵 ]目次1章 世界一周読書旅行 -読書旅行の計画を立ててみよう2章 旅行記と本の紹介韓国、台湾、中国、タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、インド、アラブ首長国連邦、エジプト、トルコ、ロシア、イタリア、スペイン、ドイツ、オーストリア、チェコ、フランス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、ニューカレドニア3章 対談(重松理恵×金原瑞人)海外文学を読む楽しみと、翻訳ウラ(?)事情付録 ・その他の国の本のレビュー ・2章紹介したすべての本のブックリスト感想2023年170冊目★★★タイトルが気になって手に取った本。コロナで海外へいけなくなった頃から、「読んで旅する」系の本がよく出ているので、その仲間かと思って。表紙裏には「こんな読者にオススメします!アメリカ、ヨーロッパ以外の地域の作品をもっと知りたい!図書館司書をしているが、海外作品の蔵書を充実させたい。」とあるので、学校図書館の選書のためのブックガイド?と想定していたら、ちょっと違った。著者は、重松理恵(シゲマツリエ)広島大学卒業後、東京大学・広島大学などの生協にて長年、書籍の仕入・販売を担当。現在は大学生協事業連合書籍商品課に在籍。生協全体の書籍仕入れのアドバイスなどを行っているということで、販売の選書の方。世界一周に憧れ、しかし「内向的で気弱」な性格と英語での挫折から、英語だけではない世界を含めた、「読書での世界一周」を思いつく。ここ、「マジ天才やん…」と思ったんですよ。めっちゃおもろいこと思いつくやん自分…。色んな国の本を次々に継いで読んでいくことで、世界を一周するなんて!しかし読み進めていくと分かるのですが、著者ぜんっぜん「内向的で気弱」じゃない…。この本の「読書での世界一周」で選ばれている国も、著者が実際に行ったことがある国。オーストラリアではワーキングホリデーで日本語教師アシスタントを勤める、結婚して子どもが生まれてからも単身旅へ出る、etc…など、真性鎖国体質の私からしたら「うそつき!外交的で社交的で行動的じゃないかっ!」と言いたくなる(僻み)。でもまあ、試みは面白いよね。著者が決めた「世界一周読書旅行」の注意事項は次の通り。各国につき、①首都/大都市が舞台か、その国の代表的な作家の作品②ローカル地方が舞台の作品③歴史や文化に関わる作品を1点ずつは最低でも読む。そして、納得する3点に出会えるまで読む。なお、その国出身の著作でなくても可とする。これはなかなか大変そう。その国に付き、納得できる3冊に巡り合うまで…?その国を出られなくなりそうだぜ…。頭の中で世界地図を描き、あの国を通って、この国を…と考えていて気づく。英米文学以外で、日本語に翻訳されている作品って少ない…。この本で紹介されていて読んでみたくなったもの。僕の狂ったフェミ彼女 [ ミン・ジヒョン ]再会した元カノがフェミニストになっていた、という韓国の小説。クレイジー・リッチ・アジアンズ(上) [ ケビン・クワン ]クレイジー・リッチ・アジアンズ(下) [ ケビン・クワン ]これは、ジェーン・スーさんがおすすめしていた映画の小説版。そんなに面白いのかあと映画を見てみたけど、冒頭20分くらいでつまらなくなっちゃったんだけど、ここから面白くなるのか…?小説は面白いのか…?インドネシアの人気警察小説シリーズ『殺意の架け橋』は書影が出ず。「インドネシアの人気警察小説」っていう枕詞だけで読みたくなる。【中古】 もうひとつの街プラハの図書館の書庫から繋がる町、という設定にときめく。セーヌ川の書店主 [ ニーナ・ゲオルゲ ]フランス。これも本屋さんが舞台の物語。船着き場の船が書店!船に乗って出発した書店主、ベストセラー作家、失恋したイタリア人の話らしい。侍女の物語 グラフィックノベル版 [ マーガレット・アトウッド ]誓願 [ マーガレット・アトウッド ]これは有名なやつ。たしか「高橋源一郎の飛ぶ教室」でも紹介されていたんじゃなかったっけ?読んだこと無いので読んでみたい。穴の町 [ ショーン・プレスコット ]「穴」や「隙間」がテーマの話がすき。穴が拡大していく町で、何事もないように日々を送る人々の小説らしい。その不合理感、すきだ。清少納言を求めて、フィンランドから京都へ [ ミア・カンキマキ ]これもずっと読みたいと思っている本。色んな国の本を読みたいなあと思っても、結局気がつくと英米文学に偏っている。それは日本に翻訳されて入ってくる本がそう、ということもあるし、そもそもその国で作家が職業として成り立つか、ということでもあるんだろう(ルーマニアでは作家は兼業しかないと前に読んだ本で言っていた)。メジャーな言語で書くということは、それだけ流通し、翻訳されるということでもある。図書館の本棚を巡るときに、外国(海外)の作家は、国別・地域別で並んでいることが多い。そのとき、意識的に英米でない棚を見るようにしている。私が読めない言葉。私が知らない世界。そこで書かれた物語。きっと反対側の世界で、同じように本棚を巡る誰かがいるのだろうな、と思う。ちいさな町の古ぼけた本棚の、端っこに、村上春樹はいるのだろう。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.04
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書名言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ 言語沼 [ 堀元見 ]価格:1,650円(税込、送料無料) (2023/8/3時点)楽天で購入(いつもの書影リンクが貼れないので、別の方法で)目次第1章 「のこと」沼第2章 「バテる」沼第3章 「えーっと」沼第4章 「あいうえお」沼第5章 「パンパン」沼第6章 「を」沼感想2023年169冊目★★★★言語が好き。「文字を読んだ時に頭の中でする『声』はどうやって決まるのか」を知りたくて、私は大学で言語学を選んだ。(結局新入生歓迎会で日本語学の教授に「それは言語学ではないのでは」と言われ撃沈)本が好き。物語が好き。文字が好き。言語が好き。どんな言葉でも。大学でやった日本語学も面白くて夢中になったけど、その後もずっと「言語学っておもろいなあ」と思って折に触れて本を読んでいる。この本は、タイトルに惹かれて読んだ。言語スキーは日常生活に周りに仲間がそんなにいないので、「言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ」言語沼、というタイトルが気になった。そんな友だちいたら羨ましすぎる。言語学の研究者(オタ)が、友人に語り尽くして沼落ちさせた話?エッセイ?と思ったら違った。まさかのYouTube本だった。著者2名は「ゆる言語ラジオ」というチャンネルをやっている。が、この本は完全に新ネタの書き下ろし。すごい。対談形式の言語学本ってたしかに新しい。読んだことなかったかも。勉強の参考書が対話形式になると途端に読みやすくなるように、この本もボケとツッコミがあって面白く笑いながら読めた。大学の言語学講義でやるような内容も入っているし、本文中の解説も丁寧だし、図解やイラスト、枠外参照もあって、非オタにもわかりやすい親切設計。著者のお二人の本業は、堀元見(ホリモトケン)1992年生まれ。北海道出身。慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。作家とYouTuberのハイブリッドで、知的ふざけコンテンツを作り散らかしている。YouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」で聞き手を務める水野太貴(ミズノダイキ)1995年生まれ。愛知県出身。名古屋大学文学部卒。専門は言語学。出版社で編集者として勤務するかたわら、YouTubeチャンネル「ゆる言語学ラジオ」で話し手を務めるというわけでお若い。そして話し手の人がほんまに本業の言語学者じゃなくてオタだった。好きこそものの上手なれ。キモオタバンザイ(褒めてる)。この本で私が面白かったもの。・「尾ひれ」と「尾びれ」 連濁(尾のひれ)によって並列関係(尾とひれ)を区別している。・「科学的発見には第一発見者の名前がついたことはない」という法則をスティグラーの法則という。しかもスティグラーの法則を見つけたのもスティグラーじゃなくてマートン。・舌の高さは、 前 高 後 い う え お あ という位置関係のため、「え」と「お」は他の母音と区別が難しく優先順位が低い。 (アラビア語の母音は「あ」「い」「う」だけ)・オノマトペを使うことで子どもは言語の習得が早まる(動詞の一般概念化) (逆に、日本語学習者にはオノマトペが理解しづらい)・「イギリス人は動詞で泣く、日本人は副詞で泣く」 動作の様子を表現するために、英語では動詞を変える。日本語は副詞を加える。 「〇〇な様子で泣く」というときに、英語に変換する時「泣く」を使うのは得策ではない! →これ、英語は単語で区別し、日本語は漢字で区別するというのも同じだと思った。 泣く、啼く、哭く。 日本人は「武志」と「剛」を同じとはみなさない。まあこんな感じで一冊まるごと言語学の「へえー!」「ほおー!」「ふーん!」が詰まっていて面白いです。特に、本に載っている「これとこれってどう違うの?」を子どもに訊いてみると、子どもならではの言葉の捉え方の回答が返ってきてすごく興味深い。5歳や7歳の子どもでも、日本語がインストールされていて、その概念でものごとを理解しているんだなあということがよく分かる。驚き。で、思うんだよね。いくら翻訳アプリが発達して相手が言うことをリアルタイムで理解できたとして、その人の思考ベースってその使用言語に拠っているから、本当は全く違う回路を経てそれは出力されているものなのだろうな、と。だから外国語を学ぶのは楽しいし、大事なことだと思うのだ。おいでよ!言語沼。ふだん自分が何気なく使っている言葉が、こんなに不思議なものだったなんてという驚きがあるよ。楽しいよ〜!笑にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.03
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書名森の端っこのちび魔女さん [ 夜凪 ]感想2023年168冊目★★表紙の絵が可愛くて好みだったのと、装丁が『本好きの下剋上』と同じ感じだったので読んでみた。うーむ。2023年冬に続刊発売、コミカライズ企画も進行中…ということだけど、もういいかな…。森の奥に母とふたりで暮らす少女・ミーシャ。母の教えを受け、ようやく薬師の見習いとして認められた頃だ。ある日、貴族の父が危篤であるという知らせを受け、母とふたりで屋敷へ向うがーー。最初はあんまりで(お母さん二回も突き落とされるの可哀想過ぎん…)、旅に出てからのパートのほうが面白かった。特殊能力に幻の民…金髪碧眼。努力もあるけれど、「血筋」が大きい主人公チートな感じ。しかしどうして異世界モノってこう、世界観がテンプレなんだろうか。中世ヨーロッパ(似非)みたいな。妹に言うと、「ゲームの世界観なんじゃない?」と言っていた。FFなのか。そして根底にあるのは「名誉白人」的な人種意識じゃないのか、と思う。でもそういう「前提」のもとに描かれたファンタジーみの異世界モノ、好きなんだよね。自分の中に嫌な部分を見る。異世界モノやトリップモノが大好きで、子供の頃からよく読んでいた。中でもお気に入りは、中山星香の漫画『花冠の竜の国』!羽が生えた猫にムカデ(?)に乗り、大きな花の上にある町。この世界観が好きで、ずっとこういう作品を読みたいと思ってる。これもまた、イギリスの少女が銀髪の王子様と恋に落ちる物語。想像上の、架空の西洋からの脱却。そうでないものを描こうとすると、徹底したリサーチと世界構築が必要になる。半端な知識量じゃ書けない。上橋菜穂子さんがその典型だ。みんな現代社会に疲れているのか、異世界トリップものが花盛りだ。もう主人公じゃなくて脇役になったりスライムになったり剣になったり自販機になったり〇〇になったり…と暇がない。あとは職業。元サラリーマンではなく元〇〇が異世界で活躍もの。設定捻るのそっちなんかーい!、と私は読み手として思う。いや、それはそれでおもろいねんで?おもろいねんけどな。中世ヨーロッパっぽい世界観のほうは揺らがないんだよなあ。ここが不思議で。オリジナリティ出したいながらそっち変えたほうが早くないか?と思うんだけど…。「え、まじで?そう来る?」みたいな異世界モノ、読みたいなあ。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.02
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書名令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法 [ 新川 帆立 ]目次【収録短編および各話の架空法律】◇第一話 動物裁判礼和四年「動物福祉法」及び「動物虐待の防止等に関する法律」◇第二話 自家醸造の女麗和六年「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達(通称:どぶろく通達)」◇第三話 シレーナの大冒険冷和二十五年「南極条約の取扱いに関する議定書(通称:南極議定書)」◇第四話 健康なまま死んでくれ隷和五年「労働者保護法」あるいは「アンバーシップ・コード」◇第五話 最後のYUKICHI零和十年「通貨の単位及び電子決済等に関する法律(通称:電子通貨法)」◇第六話 接待麻雀士例和三年「健全な麻雀賭博に関する法律(通称:健雀法)」引用いくら着飾っても、芯のところで人間としてダメだと見抜かれてしまうような気がした。がらんどうな自分のを中を誰にものぞかれたくない。自分が無敵のように感じる日もあるのに、ちょっとしたきっかけで、どうしようもなく気分が沈む。感想2023年167冊目★★★・元彼の遺言状 [ 新川帆立 ]・倒産続きの彼女 [ 新川帆立 ]・剣持麗子のワンナイト推理 [ 新川帆立 ]・競争の番人 [ 新川帆立 ] ・競争の番人 内偵の王子 [ 新川帆立 ]・先祖探偵 [ 新川帆立 ]最近、新川帆立さん特集かという。面白いんよな。やはり本職の知識量をもって書かれたものはバックグラウンドの、表面化しない深層部分の情報量が豊富だから、読んでいても違和感がない。今回の小説は、短編集。異なるそれぞれの「レイワ」の時代、動物の人権(動権?)が認められた世界、酒造りが家庭の味として家で行われている時代、仮想現実の国ができている時代、現物の通貨が廃止され、すべて電子貨幣に移行した時代、あるいは麻雀が合法の賭け事として認められ、賄賂の受け渡しに使用されるようになった時代ーーー。どれも架空の法律ではあるのだけれど、そのどれもが「ひょっとするとこうなっていたかもしれない」「もしかしたらこうなるかもしれない」過去であり現在であり未来であるという感じがする。引用部の「第二話 自家醸造の女」は、家庭醸造のお酒、をそのまま家庭料理、に置き換えても通用するもの。ひとつのテーマについても、たとえば第一話の「動物裁判」では、動物福祉+YouTuber(被出演者の人権)+デジタルタトゥー+女性の性被害+肉食の是非と人口代替肉…と盛り込まれていて、作り込みが細やかで荒唐無稽な設定を違和感なく受け入れられた。私の好みは、第三話の「シレーナの大冒険」。メタバースのような拡張現実がリアルな世界を凌駕していったなら、その「肉体の置き場」としての国を南極大陸に…というのもありえないことではないのでは?このお話は、映画「アバター」っぽくもあり、ファンタジーみとSFみがあって、すごく好きな感じでした。終わり方も、最愛のプログラムは、果たして再起動したあとは同一性を保つのか、はたまた再び目覚めることを彼女は望むのか…というところで終わっていてすき。新川さんといえば、持ち前の法律知識×荒唐無稽なキャラクターでぐいぐい読ませるミステリ?というか、連続ドラマ仕立てにしやすそう、というエンタメ性を感じさせるものが多かったので、この短編集はけっこう意外な感じがした。へえ、こんなものも書くんだなあという。『元彼の遺言状』で、「面白いけど、大衆迎合的」みたいなイメージを新川さんに抱いた人(ごめん、私)にはぜひこちらも読んでもらいたいという1冊でした。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.08.01
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