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書名感想稲垣えみ子さんの『家事か地獄か』を読み、お料理本や家事本、ミニマリスト本を読みたくなり物色。池田さんの汚部屋脱出コミックエッセイ『片づけられない女のためのこんどこそ! 片づける技術』『必要なものがスグに! 取り出せる整理術』が好きで何度も繰り返し読んでいるのだけれど、これは読んだことがなかった。池田さんは「あるもので作る」事ができず、スーパーにいっても売り場をぐるぐる回って結局お惣菜やお弁当を買って帰ってしまう。「残りものでぱぱっと」料理が出来るようになることが夢だけど、どうすればそうなるのか分からない…。メニュー考えて、と思った瞬間池田さんがフリーズしてるの、めっちゃわかる〜!!冷蔵庫から肉の「くさっちゃうよくさっちゃうよ」「はやくはやく」という声に毎日追いかけられている気分だ、というのもすごーく分かる。思うんだけど、片付けが出来ない人(私)って、料理も同じことで悩んでない?脳内キャパシティの問題なんかな?ワーキングメモリが少ないから?そこで、池田さんは定番メニューをレパートリーに追加し、キッチンの動線を見直し、冷凍保存を身に着け、買い出しを工夫。最後には「自分なりの解決法」を見つける。私は池田さんのエッセイの「自分なりの解決法」を見つけるまでの試行錯誤のぐちゃぐちゃしたところが好きで(身に覚えがあるから親近感が湧く)、今回は料理の本なのだけど半分以上を「キッチンの整理」が占めていたのが面白かった。いやでも、池田さんのキッチン、モノが多い…。収納方法工夫しても、これだけ多いと管理が大変なんじゃないか。私は常々、「モノを減らせ、話はそれからだ。」を何か生きているときの不便さに当たった時の座右の銘にしている。不便を感じる→それを解消として何かを「買う」(増やす)が多いが、それよりも「減らす」ほうが効果が大きいという経験則。しかしさあ、みんなほんま、毎日ごはんどうしてんの?休日まとめ作り置きとか半調理とか冷凍とか調理方法固定とかメイン食材固定とか、色々試してみたけど、今の私はもう8年?作り続けて、「ごはん作りたくない」「ごはんのこと考えたくない」というところに行き着いている(早いな)。今は、★月曜日 宅配生協で翌々週到着の食材を注文 献立は考えず、税込6,000円以内で買いたいもの、使い勝手のよいものを買う。 大体買うのは、 牛乳、こんにゃく、油揚げ、納豆、豆腐、蒸し大豆 もやし、コールスロー(カット済サラダ)、きのこ 人参、玉ねぎ、じゃがいも、ごぼう、かぼちゃ、れんこん、さつまいも 冷凍の骨取り切り身魚、レンチンするだけのコロッケ ボイルするだけの煮魚やハンバーグなど 調味料なども宅配生協で買う。 揚げないといけない半調理品は、油も高いし熱いし面倒なので買うのを止めた。★火曜日 宅配生協配送日 朝、注文したものをウェブで確認し、何を作るか大雑把に考える、けど忘れる。 思いつかないときは、保育園の帰り道に息子にアイディアを募集(息子は自称「レシピスト」)。 夜、届いたものを卓上に並べインスピレーションの赴くまま、とにかく何か作る。 届いた野菜の加工が目的(私は「息の根を止める」と呼んでいる)。 煮たり焼いたりチンしたり。 「レンチンしてザルにあげて和える」のが一番手軽で好き。 単品でも成立するし、組み合わせ次第で何通りでもいける。 品数豊富になるし、翌日以降も温め直さず出せる。 私は「とりあえずナムっとけ」と言っている。 だいたい1時間で7品くらい作るので、この日は夕食が遅い。 洗い物もたくさん…。★水曜日・木曜日 火曜日に作ったものを食べる。 2日間ごはんのこと考えなくていいし、作らなくて良いのが最&高過ぎる。 水曜日はたくさんおかずがあるので、「出すだけ」の豆腐くらいを足す。 木曜日はおかずが減っているので、「温めるだけ」「レンチンするだけ」のものを足す。 気力があれば「焼くだけ」も可。意地でも包丁とまな板を使わない。★金曜日 イヤッフー週末だぜヒャッホーイとなって気力があるときは、日持ちする野菜と冷凍の肉などで何か作る。 一週間分の気力体力も尽きているときは、ごはんだけ炊いてレトルトカレーや、海鮮(冷凍)丼。★土曜日・日曜日 夫はスーパーめぐりが趣味なので、夫が買ってきたもので適当に何か作る。 (私はほぼスーパーに行かないので、一緒に行くときはレジャー気分。) 休日に働きたくなさすぎて、「焼肉、鍋、冷しゃぶ」登場回数が多い。 日曜日は多めに作り、月曜日の晩ごはんにする。とにかくもう、「いかにご飯のことを考えないようにするか」「いかにご飯を作る回数を少なくするか」を考えていて、同じものをひたすら作ってますね!「焼く・レンチン・煮る」×「調味料」で考えてる。鍋で煮るのは時間がかかるのであまりせず、ごはんの予備があるときは炊飯器で煮物を作ったりもしています。お皿は平皿ワンプレート。ご飯茶碗は使いません。汁物はなし。休日の昼ごはんは「うどん・ラーメン・パスタ・そば・そうめん」がダントツ多く、「ごはん・晩ごはん残り・冷凍冷蔵おかず」のときもあるのですが、そのときに「インスタントの汁物」をつけることで特別感を演出しています。保育園からの帰り、息子と夜7時前に歩いていると、良いにおいがしてくる。「あ〜今日の晩ごはんなんだろ…って私が作るんか」という絶望に何度襲われたか。究極はもう「作らないこと」なんだろうと思う。毎日スーパーで買うのも時間がかかるし、高くつくし、健康面でもどうなんかなと思う。ということで、今は「とにかく何日かに1回は頑張る」だけやってます。夫は「白ごはん」が大好きで、自称「ごはんさえあれば満足、納豆か卵があればいい」という人。(でもほんまに毎日そんなんやったら不満が出るのは明白)「もっと簡単でいいよ」とよく言われるんですが、私が嫌。色んなものがたくさん並んでいて、色々食べられるのがいいんだよ…。って「なるべく作りたくない」には逆行してるんだけども…。自分がやりたからやっているんだ、っていう納得も、必要よな。ランキングボタンです。クリック頂くとブログ更新の励みになります!
2023.09.30
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書名家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択 [ 稲垣えみ子 ]目次はじめに 家事なんてなくなればいい? 1 私が手にしたラク家事生活 2 あなたの家事がラクにならない本当の理由 3 家事こそは最大の投資である理由 4 老後と家事の深い関係 5 老後を救う「ラク家事」6 モノの整理が天王山 7 実録・人はどこまでモノを減らせるか 8 実録・人はどこまでものを減らせるか9 死ぬまで家事 おわりに 総理、家事してますか? (ラク家事えみ子、政治経済を語る)感想「アフロの朝日新聞編集委員」としてニュースのコメンテーターをしていらした時に、「今画面になんかモサモサした人が映っていたような…気の所為…?」と二度見したところから稲垣さんが気になっていて、その後会社を辞められて色々面白い実験生活をされていて、著書を読んできた。(これまでのレビュー)・寂しい生活 [ 稲垣えみ子 ]・魂の退社 会社を辞めるということ。[ 稲垣えみ子 ]・もうレシピ本はいらない 人生を救う最強の食卓 [ 稲垣えみ子 ]・人生はどこでもドア リヨンの14日間 [ 稲垣えみ子 ]・アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。 [ 稲垣えみ子 ]・一人飲みで生きていく [ 稲垣えみ子 ]・老後とピアノ [ 稲垣えみ子 ]今回の本のテーマを言うなら、「老後と家事」。『家事か地獄か』だと、地獄っていうのがいまいちよく分からないし、読む人が「名もなき家事ってまじ終わんない無間地獄だよね」っていうライフハック的なところを期待して読むとちょっと違うかもしれない(大きな意味では間違っていないんだけど)。これまでの本の内容のまとめのようでもあり既出で重複する部分も多かった。逆に何も前情報なしでこの本から稲垣さんを知ったら「どういうことなん」とそこに至るまでの背景にあるものを疑問に思わないのだろうかと心配(古参ファン気取りか。すみません大概俄です)。系統としては、土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』。家事を複雑にしすぎている私たち、もうやめようぜ!家事ってもっとシンプルで、生きることの一部で、自らを整えることは喜びでもある。簡単で楽しく、お金がかからない(むしろお金がどんどん貯まる)最高の娯楽。簡素で簡略化されたルーティンワークなら、老いて身体が衰えても、認知能力に問題が出ても、生活してゆける。そしてそれを死ぬまで淡々と続けていくことが出来たなら。目指せ・江戸長屋の暮らし!扉写真が「なんにもない」稲垣さんのお家なんだけど(カーテンもない)、めちゃくちゃオシャレで素敵に見える。インテリア要素もあるし、置いてあるものが良いものなんだろうな。ここがミニマリスト部屋とはちょっと違うなと思った。家電を手放すほど、家事が楽になっていった…というのは、なるほどと思う。どんどん複雑な機能を持つ家電が現れ、人間はそれに翻弄されている。労働とも似ている。新しい家電が次々登場して生活が便利になったはずなのに、家事時間は減っていないのだという。え?なんで?なにがどうなってそうなるの?パソコンもエクセルもワードもメールもあるのに、なんで労働時間減らないの????「あんなこといいな、できたらいいな」を具現化したモノたち。でもその「あんなこと、こんなこといっぱいあるけど」出来ないのだ。稲垣さんは、「姫」の暮らしをするために自分が「使用人」になっていると言った。そう。時間も収納も、足りないのだ。モノを減らせ、話はそれからだ。いやでも洗濯機と炊飯器と電子レンジと冷蔵庫とエアコンは無理、と思う。稲垣さんは一人暮らしで、「洗濯機はありません、洗濯物は毎日タライで手洗い」な自分の生活を講演すると「羨ましい」「やりたい」「でも家族がいるから無理」と言われるのだそうだ。稲垣さんは、そもそも「洗濯物を全員分手洗い」するんじゃなく、「各自が手洗い」すればいいじゃないかと言うんだけど、「共用のもの」ってあるじゃないですか、絶対。一人だとそれは「自分がやる仕事」の領分なのだけど、家族だとそれは「誰か担当の人がやる仕事」にどうしてもなる。そこが問題なんだよな…。同じような電気を使わない暮らしをしていらっしゃる「家庭持ち」だと、アズマカナコさんという方がいらっしゃる。→「いろいろな意見があるほうが生きやすい。だから私は「変わり者」でいよう。月々の電気代500円で暮らすアズマカナコさんが思う、本当に豊かな社会」(2022.05.12 HATCH)著書を何冊か読んだけど、「いいなあ、でも無理」となった。まず夫の理解と協力が得られない。家の中を歩いていると、ピコーン、ピコーンと、グーグルマップのピンが立っているように、「家事待ち」のものがセンサーに引っかかる。タップすると「子どもが脱ぎ散らかした靴下、洗濯機へ」「そろそろ肌寒くなってきたので羽毛布団を干して出しておく」「暖房使用の前にエアコンを一度掃除」…みたいな。ほんとーに、心底うんざりする。たまにキレる。手にした靴下を壁に投げつける。何が、というと、このピンは私にしか見えないのだ。家事が当事者である、「自分ごと」である人間にしか。家中にピンが立っている。気が狂いそうになる。いったいどういうことなのだ。無間地獄である。稲垣さんは「家事をやめるための(イナガキ流)3原則」を挙げる。その1 「便利」をやめるその2 人生の可能性を広げないその3 家事の分担をやめましょうどうですかね。これ。1、2はヘッドバンギングして激しく首肯して諸手を挙げて賛成。しかし3はね、現実的か?我が家は、モノも少なく保つようにし、家事も最大限効率化している。夫もまあ、家事をやるほうである。それでも彼には、「ピン」が見えない。センサーが働かない。私だって小さい頃から家事をやってきてこうなったわけではない。何がどうなってこの違いが起きるのか謎だ。さらに子どもがいると、どうしてもその分は(いくら子どもにやらせるにしても)私か夫のどちらかが担うことになる。どっちが?ということになる。ああでも、理想なのだ、稲垣さんの暮らし。一回やってみたいのだ。ガチでやろうとしたら、夫と別れるしかないけどな…!笑でも、そのエッセンスは今でも取り入れることが出来る。たとえば、稲垣さんはご飯作りのときに1 火を通さないおかず2 さっと火を通すおかず3 じっくり火を通すおかずを分けたら実家の冷蔵庫にあるものでパッとご飯が作れるようになったという。よく「主菜、副菜、汁物」とかで献立を作ってしまうと、「うちのコンロ2口しかないんだが」という事態になるので、火の配分は大事。私は調理のときは「そのまま、電子レンジ、コンロ」(たまに炊飯器)で分けてるかな…。何度も言うが、家事ができるとは、一言でいえば「自分のことは自分でできる」ということ。日々健康的で美味しいものを食べ、すっきり片付いた部屋で自分に似合うこざっぱりしたものを着て暮らす。それができるのが「家事ができる人」だ。その人は間違いなく幸福だ。お金があろうとなかろうと、幸福は自分自身の手で簡単に手に入れることができるのだから。家事ができることは最も確実な自己投資であり、何は無くともちゃんと生きていけるという究極のセーフティーネットである。今話題のベーシックインカムなど夢見ずとも、誰だって、今すぐわずかなお金で健康で文化的な生活を営むことができる。一寸先は闇の世の中でも、臨機応変に泰然として生きていける。家事を人に丸投げしている人は、これほどの宝を自ら投げ捨てているのである。この本を読んでいると、家事ってそんなに簡単で、楽しくて、そんな未知の可能性を秘めたものだったんだ?!と思えてくる。奪い合って競い合ってやるようなものなのでは…?!と錯覚する。そこにあるのは、「義務か、そうでないか」でもあるかもしれない。ひとりだと「明日にしておくか」や「今日はやめとくか」も出来る。やるやらない、やり方にも個人の裁量がきく。でも家族単位になると、それは義務になる。義務ほど辛く、楽しくないことはない。ただそれを数え上げて名前をつけて見える化して、「ほら!だからあんたもやりな!」と苦役を押し付け合うのは、いつまでもその無間地獄から逃れられない。ピンを減らし、センサーさえ不要になる日を夢見る。ほんとうは、これは、楽しいことのはずなんだ。ランキングボタンです。クリック頂くとブログ更新の励みになります!
2023.09.29
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書名塞王の楯 [ 今村 翔吾 ]感想第166回直木賞受賞作。いやあ、これ面白かった〜!!552頁と分厚いのだけど、後半もう一気に読んじゃった。タイトルから、私はてっきり「中国の三国志的な時代のバトルもの?」と思っていたんです。「人生万事塞翁が馬」と「矛盾」から来たイメージ…。違ったわ。舞台は、戦国時代。幼い頃、織田軍により落城した一乗谷。父母と妹を亡くし、ひとり生き残った匡介は、「町に盾を作るはずだった」飛田源斎に拾われる。源斎は、近江国を拠点に石垣造りで名を馳せた穴太(あのう)衆・飛田屋の頭。そのなかでも「塞王」と呼ばれる稀代の石積みの名手だった。群雄が割拠した百数十年に渡る乱世は、豊臣秀吉の天下統一により終りを迎えた。石の声が聞こえると言い、次代の頭として石を積む匡介は、大津城の改修を請け負う。そして太閤・秀吉が逝去し、最後の戦が始まるーーー。つまりこれはね、戦国時代の話なんだけど、将軍とかその側近武将とかの「戦う人」が主人公になりがちな中、「石垣を積む石工」に焦点を当てた戦術もので、技術競争で、お仕事小説でもある。そして複数の重層的な物語。匡介と源斎の師弟関係。技術の継承と、新たな世代の新しい発想。匡介と飛田屋の跡取りの座を競い合った玲次との、同じ業種内での職種違い(匡介は石を積む「積方」、玲次は石を運ぶ「荷方」)のライバル関係。匡介たち石垣を作る「楯」と、戦で新たな武器となった鉄砲を作る「矛」国友衆との、切磋琢磨し技術革新が技術革新を呼びしのぎを削る、相反するが協働しているような関係。大津城の城主であり「蛍大名」として世に侮られる高次とその配下たちの「上下下達」ではない組織体制。匡介の雇用主でありながら技術者へのリスペクトを忘れない、高次の姿勢。匡介と同じような境遇である侍女・夏帆との恋路。とにかく色んな軸から読めて、それが無理なく入っているからすんなり読めて、どの人も(敵方でさえ)好きになってしまう。そして、敵って何なのかなと思う。「矛盾」がこの作品の大きなテーマであって、石垣は楯、鉄砲は矛として戦をする。けれどその両方が、己の仕事こそが天下泰平の世を作ると信じている。誰も破れない石垣があれば、戦はなくなるだろう。誰もが打てる鉄砲があれば、戦はなくなるだろう。自らが信じるもののために。今、現に戦争をしている世界で。あるいはミサイルが飛んでくる世界で。最新技術の兵器が作られ、それを迎撃する兵器が作られ、お互いを牽制し合うために核を持ち合う。何してるんやろうな。ビルに、橋に、大砲が打ち込まれて破壊される。その光景を、もはや無感動にニュースで眺めながら。このビルや橋を作る時にかけた莫大なお金と時間と労力を思う。計画して作って使っていた人たちのことを思う。壊すのは一瞬だ。作り直すにはまた、途方もないお金と時間と労力がかかる。あほみたいやな。それこそ、賽の河原積みや。小説のラスト。最新の大筒が、天守閣を狙う。匡介たちは崩されるたび、次の砲撃までの間を数えながら、石垣を積み直す。もうここのシーン、胸が熱くなった。早く終われ、早く終われ、なんとか持ちこたえて。鉄砲と石垣。その先にある太平の世。矛盾の終着点はーーー。世に矛があるから戦が起こるのか、それを防ぐ楯があるから戦が起こるのか。いや、そのどちらも正しくなく、人が人である限り争いは絶えないのかもしれない。だが、それを是とすれば人は人でなくなる。ならば矛と楯は何のために存在するのか。人の愚かさを示し、同じ過ちを起こさせぬためではないか。過ちを繰り返して、何度も何度も繰り返して、いつか、楯と矛が人に向かわぬ日が来るんだろうか。第2次世界大戦中、対独のため戦争に従事したロシア女性たちの聞き書き「戦争は女の顔をしていない [ スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ ]」で、ある女性が言っていた。この壊された橋は、私のお父さんが作ったのーーー。ニュースで破壊された橋を見て思う。その橋は、今はもう、少しも残っていないのかな。新しく掛け直した橋は、形而上学的に言えば、今壊されている橋なのかもしれない。そしてまた、誰かが言っているのかも。この壊された橋は、私のお父さんが作ったの。そうやって何度も繰り返すのか。賽の河原を積むように。皆、この先の世にもはや武器は必要ではなくなるだろうと信じて戦ったのだ。わたしたちの後に生きる人は、なんて幸福なのだろうと。けれど、最後の石は、まだ積めない。ランキングボタンです。クリック頂くと、「誰か読んでくれてるんだな」とブログ更新の励みになります!
2023.09.28
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書名ふつつかな悪女ではございますが2 雛宮蝶鼠とりかえ伝 (一迅社ノベルス) [ 中村 颯希 ]感想2023.09.08「199.ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ [ 中村颯希 ]」の続編。皇太子の胡蝶と誉れ高い雛女(ひめ)・玲琳と、離宮のドブネズミと呼ばれる慧月。七夕の夜、ふたりが入れ替わりーーー。病弱だと思われていた玲琳が鋼メンタルのごりごり体育会系で、どんな状況に置かれても「健康な(慧月の)体ならなんでもできる!」とばかりに無茶しまくり具合が面白くて、続編を楽しみにしていた。ネット小説としてアップされていたのはこの2巻までの内容らしい。既刊6巻出ているので、入れ替わりはなかなかバレないし解消されてないんだろうなと思っていたら、あっさり2巻の冒頭でバレました。早い。そして今回は離宮の前世代(皇后と妃たち)の話。入れ替わりも呪いも、すべては朱妃の復讐のためだった。子を亡くした母は、天に祝福された皇子を産んだ皇后を憎んだ。身寄りのない道術を使える少女を、手元において復讐の道具として使用するほどに。サバサバした性格で、すべてを「根性よな」の一言で済ませてしまう皇后。元々は女性初の官吏になりたかったという皇后と、妃争いをしていた時代。そこにあった友情と、そのあとの身を焼き尽くすような憎しみ。息子を失った哀しみを乗り越えるために、私を憎んで生きてくれ、と思った皇后。ねじれた想いが、今回の入れ替わりを生んだ。最後に弓を送るところは「友情の復活」でもあり、ねじれが解消されたということでもあり、良かった。そして玲琳と慧月。結局、主人公である玲琳の総愛されなんだ…とちょっと興ざめ。私は不憫推しなので慧月推し。なので、入れ替わりが解消されたこれから慧月がめきめき魅力を発揮していくことを願う。ランキングボタンです。クリック頂くと、「誰か読んでくれてるんだな」とブログ更新の励みになります!
2023.09.27
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書名黄色い家 (単行本) [ 川上未映子 ]感想2023/03/17のNHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」で紹介されていた本。さらに御本人も登場されていた(放送の文字起こしはこちらで読めます)。コロナが流行り、勤めている惣菜やも閉まることになった。そんなとき、花はネットニュースの片隅にある名前を見つける。吉川黄美子。2019年、二十代女性を一年三ヶ月にわたり閉じ込め暴行し、逮捕された。花の脳裏に、二十年前の出来事が蘇る。母がいない間、黄美子さんがいっぱいにしてくれた冷蔵庫。家を飛び出し、黄美子さんに拾われて始めたスナック「れもん」。キャバクラで働いていた加藤蘭。両親と不仲で家を出た玉森桃子。行き場のないみんなが集まって暮らし始めた「黄色い家」。金払いの良い客を同伴して店に来てくれる、黄美子さんの友達・琴美さん。どこからか携帯を調達してきてくれた、黄美子さんの友達の映水さん。お金さえあれば。1999年、カード詐欺を働き大金を稼いでいた三人の少女たちは、やがてーーー。同世代の女の子たち、そして年上の女性とのシスター・フッドもの。・夏物語 [ 川上未映子 ] に続き、読んでいてズドーンと重たくなるような話。今回は主人公の花がいい子で、「だめ!そっち行っちゃだめだったら!」と言いたくなる。ホラー映画で、わかっているのに振り返ってしまうような。生育環境から「資本」を得られない子どもは、どうすればよいのか。ということを、思う。お金。教育。経験。知識。普通に育つと得られる多くのものを、得られないままに育つ。そしてまた、それを与えられない。負の連鎖。たとえば「お金がなくて進学できない」に対して「奨学金がある」「減免措置がある」というのは、そういう制度があるということを知っていて、なおかつそこにアクセスする手段を知っていて、申込みや審査という事務手続きをこなせ、何よりそこにむけて「頑張る」ということが出来るということだ。だから、制度があるのに使わないことを「努力が足りない」と、「自己責任だ」と言い捨てるのは、あまりにも横暴だ。「金は権力で、貧乏は暴力だよ」ヴィヴさんは言った。責任感が強い花は、母を、みんなを、黄美子さんを、ひとりで背負おうとする。身体一つしかない、ちゃんとした身分証もない私が、生きていくのは、どんなに難しいか。どれほど途方もなく絶望的に思えるか。「(略)でも、おまえの人生どうなるんだって訊かれたら、なんて答えられるんだろうって」(略)「それは」黄美子さんがわたしの顔を見て言った。「誰に訊かれるの?(略)誰もそんなこと、訊かなくない?」「訊かないかもしんないけど」「じゃあ、いいじゃんか」「え、いいの?」「だってそんなこと、誰も訊かないよ」「……自分が自分に、訊いてるのかもしんないけど」「じゃあ、自分で自分に訊くの、やめればいいじゃんか」黄美子さんは、あるところで自分に訊くのをやめたんだろう。それは花にとって救いでもあったけれど、同時に花は自分に問うことを止められなかった。お金だ。お金があれば、なんとかなるんだ。お金があれば。だんだんと狂っていく花に、「ああ」と声を漏らす。金がなくなるのではと疑心暗鬼になり、友人たちを監視下に置き始める花。そして事件が起きる。私はこれ以後のシーンは、花の「こうであってほしかった」という思い込みなのだと思っていた。冒頭のシーンで、加藤蘭と花が話をしているときに、「桃子は無理」と言っていたから。桃子はもう、この世にいないのだろうと。家を出るとき、蘭と桃子がそれでも花を連れ出してあげようとすることに驚いた。彼女たちの側から見た物語と、彼女たちが信じることにした物語。花は20年後に、そうではなかった物語を思い出す。見たかったもの、見なかったことにしたもの、でも確かに見えていたもの。与えられない中で、与えられたもの。ラストシーンはちょっと、出来過ぎという感じもしたけれど。ランキングボタンです。クリック頂くと、「誰か読んでくれてるんだな」とブログ更新の励みになります!
2023.09.26
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。・英語を学んでいるときの私の気持ち→「I Road(ラジオ英会話を学ぶ日々の心象風景の寓話)」前週のふりかえりさぼりまくり!というかもう「いかに英語を勉強しないか」の有言不実行を報告するブログと化しておる。みんな安心して!こんなんやから!「ニュースで学ぶ現代英語」も、毎日のノルマを果たせず、まとめて消化…。息も絶え絶えの青息吐息(桃色吐息ちゃうで!)、なんとかかんとか「ニュースで学ぶ現代英語」と「ボキャブライダー」は続けてます。(「ラジオ英会話」は、夜家事の時に聞き流すだけなので、もはや「やらなきゃ」も「やってる」もなく出来ているけど、聞き流しなので頭に残らない率がすごい。)〈言い訳〉子供の寝かしつけを放棄し、夜毎に韓国ドラマを全20話見終わるまで見ていて、そうすると寝るのが一時二時になってしまい、翌朝起きられず英語のノルマも果たせずそんなエブリデイ。ギリギリでいつも生きていたいから。〈/言い訳〉ニュースで学ぶ「現代英語」の学習記録月曜日放送分そごう・西武労組 異例のストライキSOGO & SEIBU LABOR UNION GOES ON STRIKE日本で最初に「ファンシーショップ」と名付けた人は、どっちの(キュートなの、ラグジュアリーなの、どっちがすきなの?)意味でつけたんやろうか。火曜日放送分ロンドン排ガス規制区域 拡大へLONDON'S CLEAN-AIR TOLL EXPANDED TO ENTIRE CITYイギリス英語の特徴、BBCのニュースを毎日聞いていても、漫然と聞き流しているだけじゃあなかなか気づかない。大きく波打つようなイントネーションということだけど、これって個人差も激しいよね。だからなんていうか、「その人の特徴」なのかお国柄なのか(これもまたその人の一部であるし)って、難しいな。水曜日放送分豪 先住民に関する国民投票へAUSTRALIA TO VOTE ON RECOGNIZING FIRST PEOPLES IN CONSTITUTIONインド英語のときも強烈だな!と思ったけど、オーストラリア英語も独特だなぁ。結局民主主義は多数決で、となると少数に属したら負けちゃうんじゃないかっていう。木曜日放送分辺野古工事めぐる裁判 沖縄県の敗訴確定OKINAWA OBLIGED TO APPROVE WORK ON U.S. BASE RELOCATION 反訳トレーニングいつも全然できなくて凹む★forは両手で相手を指し示すイメージ金曜日放送分“腸内細菌がインスリンの働きに関与”RESEARCHERS: GUT BACTERIA MAY PROTECT AGAINST DIABETESちょうど、日本における「糖尿病」の新しい呼称を「ダイアベティス」にしようという動きのニュースを見たところでした。どうなんだろう、定着するだろうか。★thatの前で区切るのか、thatの後で区切るのか、どちらが良い?は、月曜から水曜と、木金は違ったのね!気付いてなかった。私はthat の後で区切りたい派。今週のめあてうふふん、今週は「ニュースで学ぶ現代英語」が再放送だよ!溜まっているシャドーイングと反訳トレーニングをやりたいけど、やらない気がする。ここのところもう、やる気が枯渇。せめて放送分は聞いておこう、置いていかれないようにしようとするだけで精一杯…。復習やプラスアルファなんて、夢のまた夢。余談韓国ドラマ「哲仁王后」時代トリップ✕男女入れ替わりもの、途中に男性妊娠ネタ(入れ替わっている身体は女性だが)もあり、イチャラブ始まってンフフフとなってたらラストな。最後に現代で目覚めたあと、そこに転生した哲仁が医者とかでいてくれたらさあ、私のBLは満たされたんだが…っ!!しかしまあ、主役の女優さんが演技上手でした。ポシェットリメイク普段のバッグが、ハードカバーの本2、3冊持ち歩けるサイズ。たまに、スマホと財布だけ入れられる小さいポシェットみたいなのが欲しいな〜と思っていた。かといって新しく買っても結局使わないかも。そこで、友人からの海外土産に貰ったポーチを、ポシェットにリメイクしてみた。イメージ図。持ち手が長かったのをカットして、もう片方へ縫い付け。紐は、息子のハンカチポシェットに付属していた紐を使用。身軽!身軽です!!子どもとちょこっとそこらへんで遊ぶ、みたいなときに服にポケットないと困ってたので、ポシェットあるといいなぁと思っていた。でも使用頻度高くないし、ポケットあればポケットに入れたらいいんだし、ポケットないなら大きいカバン持っていけばよいだけだし…と。試しに使ってみて、使い勝手がよいならレギュラーバッグとして持つことを考えよう。友達に貰ったポーチ、柄がめちゃくちゃ素敵で、鞄の中に入れておくのが惜しい!見せびらかしたい!と思っていたので嬉しい。ランキングボタンです。クリック頂くとブログ更新の励みになります!
2023.09.25
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書名深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集 [ 川上未映子 ]感想2011年〜2022年に雑誌「Hanako」に連載されたエッセイ「りぼんにお願い」(連載245回)のうち、80回を収録したもの+書き下ろし。なにせ10年もあるわけだから、その時々に描かれていることも「なつかしい」ようなものもあり(特にコロナについてはそう思うよね)、また登場する川上さんの作品もクロニクルのようであり、歴史を感じた。村上春樹氏へのインタビュー本『みみずくは黄昏に飛びたつ』、出産から育児の日々を綴ったエッセイ『君はあかちゃん』、そして2020年本屋大賞第7位の『夏物語』。私が折々、さして作者を意識せず偶然に手にとっていた本が、節目節目に登場している。この方が書いていることは分かるし、共感することも多いのだけれど、読んでいて「同じクラスにいても仲良くなれなかっただろうな」とも思った。賢くて、可愛くて、きっとファンがたくさんいる女の子だ。私はそれを、羨ましく眺めるだけだろう。陰口叩きながら(最低か)。つまり、他の誰でもない自分自身が、「できることはすべてやった、もう悔いはない」と思えるところまでやりきらないと、成功しなかったのを人のせいにしたり、いらぬ嫉妬を抱いたり卑屈になったり、仮にたまたま成功しても、満たされない何かが残ったりするものなのである。(略)とにかく、「自分自身が納得する」っていうことが、どの局面においても、とても大事なのだと思う。それはきっとこの人がそうして生きてきたからなんだろうな。自分を納得させようと、そのために努力してきた人だから。私はそれが出来ないから、そして私は私を納得させられないから(これはすなわち「自分のことが好きである」ということも同じ)、この人のことが嫌いになる。子育て中に「NHKのニュースを付けてその日にあったことを知る」、というくだりなんて、いまだに私そうだ。NHKの7時からの30分のニュースを録画し、夕食中はそれを見るのだけど、子どもの話を聞いたり世話をしながら食べながらなので、およそ頭に残らない。世の中では何が起きているのか…。しかしつつがなく日々は回っていく。ヘミングウェイの『移動祝祭日』だったかに、放火と殺人のニュースを1度目にしたなら、もうほかのニュースを何度見ようと同じことだ、というような記載があってなるほどと思ったのを覚えている。しかし社会人として「これではまずいよな」と思うのだが。時事ネタについていけない。(ところでNHKが阪神優勝前に街頭インタビューで「あれって知ってますか?」と訊いていた時、華やかな見た目の若い女の子が「…組閣ですか?」と言っていたのが個人的に非常に面白かった。)パートナーの呼び方についての話。川上さんは、ご主人呼び、旦那呼びにウッとなるらしい。私は「夫さん」「妻さん」にしている。私も「主人」や「旦那」が嫌で、まあ相手が自分の伴侶をどう呼ぼうがどうでもいいんだけど、自分が相手に言うときは気をつけている。これはもともと、私の先輩がそう呼んでいるのを真似したもの。ちょっと違和感あるけどね。私が私の伴侶を呼ぶときは、「オット」ですね。カタカナ呼びで軽快さを演出。川上さんが嘆く結婚による名義変更の煩わしさも、まさに。マイナンバーカードには旧姓が併記できたということをマイナンバーカード作ってから知ったぜ。免許や資格系なんて、毎回戸籍なり出さないといけないんですが。なんなの?私は職場で旧姓使用なので、いまだに夫の苗字とくっつけた自分の名前に「だれ?」ってなる。夫婦別姓でええやんな、もう…。家としての一体感が云々の議論、誰かが「ほな全国の鈴木さんはみんな一体感あるんか」と言っていて「確かに無いな」と思った。というわけで、雑誌「Hanako」に連載されていただけあり、女性は共感できるネタがもりだくさんだし、川上未映子ファンの方は折々の著者の移り変わりと人生を感じて感慨深くなるだろうし(そしてそれは、その時々にその著書を読んでいた自分のメルクマールでもある)、ひとつひとつが短いので読みやすかったです。でも私は、なんやろうなあ、仲良くなりたいのに仲良くなれそうにないんよな。ランキングボタンです。1日1クリック頂くと、「誰か読んでくれてるんだな」とブログ更新の励みになります!
2023.09.24
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書名あなたはここにいなくとも [ 町田 そのこ ]目次おつやのよるばばあのマーチ入道雲が生まれるころくろい穴先を生くひと感想『52ヘルツのクジラたち』(2021年本屋大賞)の町田さんの新刊。別れ(お葬式)と、そのひとが残したもの。というテーマのような短編集。さらりとしているけれど、じんわり良い話、みたいな作品が多い。タッチは軽めなので、町田さんの作品のなかでは『コンビニ兄弟』が好き、という人にもおすすめ。「おつやのよる」は、祖母の春陽が亡くなり、お通夜のため門司港にある故郷に戻る清陽(きよい)の物語。ずっと結婚相手を連れてこいと言っていた祖母。けれど付き合っている章吾を紹介できなかった。だって、飲んだくれの父と、スロット通いの母。好きな人に見せられない家族だなんてーーー。冒頭に、家のごちそうは何か?と訊かれた清陽が、「とりかわのすき焼き」と言ってみんなに笑われたという(そしてその後あだながトリカワになったという)エピソードが登場する。清陽はそれを恥じていたけれど、美味しそうだよねえ、とりかわのすき焼き。今度やってみよう。おばあちゃんの春陽さんがとっても策士で、映画「サマーウォーズ」のばあちゃんを思い出した。お通夜って、人の本性が出る。表面上は皆、久しぶりに集まった親族の近況報告。けれどその下にバチバチのバトルが繰り広げられている…気がする。だから私は、冠婚葬祭が大嫌い。子供の頃は家に法事でたくさん人が集まるのが嫌で仕方なかった。こればかりは、核家族化もコロナ後のニューノーマルもバンザイと思うよ。「ばばあのマーチ」は、職場をいじめで辞めた香子の物語。大学時代からつきあっている恋人の浩明は、もっと真剣に将来を考えないといけないと言う。人と関わらなくて良い工場勤めは、職歴として意味がないこと。もっと真剣に転職活動をすること。被害者気分を捨てること。セクハラを受けた私が、自分の言動に注意を払っていなかったこと。付け込まれる隙があったこと。結婚を前提に付き合っているけれど、依存して生きていこうと思われるのはごめんだということ。そんな時、香子は近所の庭である音を聞く。集めた食器を半円状に置き、それを箸で叩く「オーケストラばばあ」。彼女はなぜ食器を叩いているのだろうーーー。香子がハンドベルのファだけを欲しがる冒頭が、最後に繋がる。ほかの物語もすべて同じようにきれいに「はじめ」と「おわり」が円になっている。彼氏の浩明はサイテー野郎だな!と私はプンスカしてたけど、最後に香子が「強いひとだと思って甘えていた」と謝るの、すごいなと思った。弱い私、強いあなた。その構図のなかでまた、彼氏は弱い自分を曝け出すことが出来なかった。オーケストラばばあ、本当にこういう人、いそうですよね。いや、いないんだけど、こういう人いるやん。庭に謎の陶器類が並べてある家とか、ふつうにあるやん。もしかしそれは、思い出の食器を打ち壊しているのかもな。さようなら、さようなら、さようなら。頑丈な思い出が、粉々になって成仏するまで。「入道雲が生まれるころ」は、「リセット症候群」を抱えた主人公・萌子の話。遠縁の親戚・藤江さんが亡くなったことで帰省すると、バリバリ地元で仕事をしているはずだった妹は不倫の末にニートで引きこもりになっているし、藤江さんは実は祖父の愛人ーーー戸籍上は失踪宣告を出されているーーーだったらしい。ある日突然、ふとした瞬間に、これまで構築してきた人間関係が重たくなってしまう。手足は重く、息も浅くなる。ここにいては潰されるか呼吸困難で死んでしまう、そんな焦燥に支配されて、私は逃げる。この萌子の気持ち、すごくよく分かる。私も子どもの頃から「ここではないどこか」へ行きたい思いが強くて、ひっそりと抱えていた将来の夢は、「失踪して行方知れずになってひとりで生きて死んでいくこと」だったから。今でもそう。定職について12年。3〜5年ごとに部署異動を繰り返してきたけれど、せいぜい2年で私はもう嫌気がさしてくる。はやく異動したい。私は生まれてこの方、「ここにいたい」と思ったことがないんだと思う。小2の娘はよく、「ママは家出したいんやなあ」と言う。どこへも行けはないと知っているから、どこかへ行きたいのか。だから私は本を開き、文字を書く。「ここ」にいながら、「どこか」へ行けるように。そして「ここにいたくない」にあるのは、一方で「私が偽物だとばれないうちに逃げたい」でもある。ボロが出ないうちに、失望されないうちに、嫌われないうちに。逃げて、逃げて、逃げて。どこへたどり着けるのだろうね?「くろい穴」は、主人公の美鈴が、祖母直伝の栗の渋皮煮をつくる話。とてつもない手間暇をかけて作る宝石のようなそれ。以前に一度職場に持っていった時、好評を博した。今回作ることになったのは、それを覚えていた職場の上司・真淵さんの奥様からのリクエスト。美鈴の、不倫相手の妻だ。黒い穴が空いている栗をはじかず、毒のように瓶に潜ませる美鈴。しかし彼の妻はーーー。渋皮煮が食べたくなる。が、私が一生作らないだろうな、というものであるし、瓶入りで市販されている高級なのを買うほど好きでもないから、まあ貰い物でもない限り食べないんだろうなと思う。「先を生くひと」は、幼馴染の藍生(あおい)が「死神ばあさん」と呼ばれる老女の住む怪しい屋敷に出入りしていると知った高校生の加代の話。後をつけると、藍生は「死神ばあさん」こと澪さんに、初恋の相手・正臣さんに瓜二つだと言われ、ともに食事をすることを請われていたのだった。けれど藍生のお目当てはどうも、澪さんの世話人である親戚の女性・菜摘さんで……。加代は「正臣(藍生)の妹」として、がんを抱えた澪さんの屋敷の片付けを手伝うことになる。甘酸っぱいなあ。青春、と書いてアオハルと読む。澪さんが何を探しているのか。それは、「語り継ぐもの」だったのかもなあ。「記憶」「思い出」…。「先を生く人」は「先に逝く人」でもある。あなたはここにいなくても、あなたのかけらは世界に残る。言葉。記憶。もの。触れて、通り過ぎて、思い出す。風が揺れて、ふとした香りに、風景に、蘇る。ここではないどこかへ行きたくて、ここにいたくなくて、逃げ続けても。世界にはその軌跡が、空気の粒子みたいに、拡散して、滞留して、循環するんだろう。そうしたらもう、すべてが「ここ」なのかもしれないな。これまでの関連レビュー・夜空に泳ぐチョコレートグラミー [ 町田そのこ ]・ぎょらん [ 町田そのこ ]・うつくしが丘の不幸の家 [ 町田そのこ ]・コンビニ兄弟 テンダネス門司港こがね村店 [ 町田そのこ ]・星を掬う [ 町田そのこ ]・コンビニ兄弟2 テンダネス門司港こがね村店 [ 町田そのこ ]・宙ごはん [ 町田そのこ ]にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.23
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書名ふたり 皇后美智子と石牟礼道子 [ 高山 文彦 ]目次序 章 天皇の言葉第1章 二人のミチコ第2章 会いたい第3章 精霊にみちびかれて第4章 もだえ神様第5章 闘う皇后終 章 義理と人情感想いわた書店「1万円選書」で選んでいただいた本。(2022.02.06「2022年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本」)かつ、2023.01.03「2023年の課題図書48冊」の1冊。どうしてこの本を選んでくださったのかなあ、と思いながら読んだ。タイトルからは内容がいまいち分からず、皇后と作家?の交流?比較?みたいな本なのだろうか、と開いたらまったく違った。2013(平成23)年10月、天皇皇后の水俣訪問。「全国豊かな海づくり大会」への出席という名目だったが、ノンフィクション作家である著者は、水俣病患者と会うことに真の目的があったのではないかと思う。水俣病患者の言葉を綴った『苦海浄土』を著した石牟礼道子と皇后の交流、そして胎児性患者との極秘裏の面会ーーー。同じ名前をもつふたりは、国策会社が齎した国家による毒殺ともいうべき歴史的出来事に、どう向き合い、何を思うのか。私は「水俣病」というと、教科書で学んだあれね、という程度の認識だった。昔の、環境意識がなかった頃の公害でしょう?終わったこと、と思っていた。当時お母さんのお腹の中にいて、生まれながらにして重い障害を負い(しかし生まれてきたこと自体が、また生きている事自体が奇跡のような状態で)、今も生きている人がいるんだって、思わなかった。水俣病患者たちがどのように国と戦ってきたかも知らなかった。そしてまた、天皇皇后の訪問というのは、こうも人の心を慰撫するのか。私は現代に天皇制は要らないのでは?と思っているくちで(人の上に人を作ることは、人の下に人を作ることの肯定でもあるのでは?それに何より本人らが可哀想すぎん?)、仰々しく訪問してただ哀しみ慈しみ心を寄せる様子を見せる、ということに意味なんてないと思っていた。口に出せない言葉があるから、人は類推する。憶測する。この本でも、繰り返し繰り返し「こうではないか」と著者は述べる。きっとそこには、都合の良い見方もあるだろうし、穿った見方をする人もいるんだろう。曲解も解釈違いもあるだろう。それでもこの人たちが来るということは、「自分たちが認められた(見留められた)」ということを意味するんだろう。象徴としてでも、「国」が、「国民」が、自分たちを見つめているのだと。そして一方で、天皇皇后という存在は、「国」の罪を背負わされている。身体がつらく、十年以上浴槽に入れなかった胎児性患者の方が、天皇皇后と面会した後、チャレンジする気持ちが湧いてきて、ハンモック式の装置に乗ってお風呂に入れるようになったのだという。「天皇陛下さんたちも頑張ってるから、私たちも頑張らなくちゃならないと思った。失敗してもいいと思ったから、やる気になった」また、患者のひとりは言う。私は日本人に生まれてよかったと思いました。左でも右でもなく、古代から営々とつづいてきた大いなる存在があるということが、非常に幸せだなと思います。私はこの本を読んでいて、よくわからなくなってしまった。天皇制って、天皇という存在って、なんというか、「救い」になっているのだ。私はそれがたまらなく嫌だったはずなのに、読んでいる内に「でも、そうじゃなければ、どうなるんだ?」と思った。国は顔をもたない。国は非を認めない。国は手を握り、泣いてはくれない。象徴としての存在が、それを可能にしている。それは日本が宗教的に帰依するところを強く持たないから、その代替として機能しているのか?というか、もうこの存在が信仰であって(信仰だったし)、「日本人としての共通の根底」みたいな幻想を担保しているのか?と、ぐるぐる考えていた。この本を読み終わった頃、ちょうど今年の「全国豊かな海づくり大会」が開かれたというニュースを見た。令和5年9月16日(土)・17日(日)、第42回全国豊かな海づくり大会 北海道大会。処理水放出で「日本の海」についてニュースで耳にする機会が多くなったこの頃。この海は昔と繋がっているし、世界と繋がっているし、未来と繋がっているのだと思った。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.22
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書名最後の晩ごはん 兄弟とプリンアラモード(19) (角川文庫) [ 椹野 道流 ]感想元2.5次元舞台俳優の五十嵐海里が、スキャンダルで芸能界を追われ、東京から実家のある神戸に逃げてきたところで行き倒れ。そこへ通りがかった定食屋「晩めしや」の主人・夏神に拾われる。幽霊が現れる不思議な定食屋で、メガネの付喪神・ロイドと共に、働き始めた海里だが…。からの、シリーズ19作目。今回は主人公・海里ではなく、サブキャラである海里のお兄ちゃんがメインの話でした。船乗りだった二人のお父さん。海里が幼い頃に海の事故で亡くなってしまい、お母さんはそれで心を壊した。うつ状態で横になっているだけのお母さん。高校生だった兄は、ひとりで家事と幼い弟の育児をこなしていた。現在、お兄さんの夫婦は特別養子縁組を考えている。そこでお兄さんは、昔の記憶を思い出す。ギリギリまで追い詰められていた当時の自分が、幼い弟の首を締めた記憶。自分は父親になる資格なんてないんじゃないか、一度失敗しているのだからーー。その時の情景がリアルに目に浮かぶようで、胸が苦しくなった。表面張力でなんとか溢れないような、ギリギリまで注がれたグラス。それが、最後の一滴で溢れ出す。今でいうヤングケアラーだった、とこの本で言っているけれど、名前をつけるというのは大切なことだな。昔はそれが当たり前だった。「家族」なんだから、お兄ちゃんなんだから、お姉ちゃんなんだから。お手伝いという領域として家族運営の一端を担うことは、必要なのだけれど。肩代わりしてくれる人がいない重圧を背負わされることは、それは大人の仕事を押し付けているだけなんだ。幼い海里もまた、お母さんとふたりで家にいる間は、ネグレクト状態にあったんだよなあ…。ぐるぐる考える兄弟に、夏神さんは自分の師匠から贈られた言葉を伝える。罪も恩も、天下の回りもん。相手がわからん、あるいはもうこの世におらんで、どうにもならんこともある。そういうときは、腐らず諦めず、他の誰かに、そやなかったら、世間様に、償うて、恩返ししていくんや。そうして誠実に一生懸命生きとったら、いつかは回り回って、伝えたい人んとこにもお前の人となりは伝わる。償いも恩返しも、順繰り順繰り送っていったら、いつか目当ての場所に辿り着く。たとえ辿り着かんかっても、無駄にはならん師匠はほんまにええ人やし、出来たお人や。海里は兄のために、父親との思い出の味であるという「プリンアラモード」を作る。これ、冒頭の店の整理をしていて、師匠のプリンアラモードの容器が出てきた場面がここに繋がるのか!と思った。これもまた、順繰りに伝わっている。師匠から夏神さんへ、夏神さんから海里へ、海里からお兄ちゃんへ。このシリーズを読むと、いつも美味しいものが食べたくなる。今回はプリンアラモード。食べたいな〜。生クリーム添えて。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.21
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書名最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく (単行本) [ 上野 千鶴子 ]目次第1章 人生100年時代、先輩方の覚悟90歳、ひとり暮らしの危機を乗り切った 転んで寝たきりになっても、「これで終わり」とは思わなかったー澤地久枝×上野千鶴子「安楽死させて」の思いに迫る 好奇心が枯れるまでよく生きて、上手にサヨナラしたいー橋田壽賀子×上野千鶴子夫と離れても、悲しみすぎない 普段から距離をおいて「ひとり時間をどう過ごすかが大事」-下重暁子×上野千鶴子下っていく現実を受け止めて 親ですもの、子どもに迷惑かけたっていいじゃない?-桐島洋子×上野千鶴子第2章 節目を超えて、さらに輝く主婦こそ“定年”前から備えたい 「女子会」「子離れ」「きょうよう」が40代以降のキーワードー村崎芙蓉子×上野千鶴子課せられた期待や役割を打ち破ってー50代で気づき、60代で大胆に、70代で女は解き放たれるー若竹千佐子×上野千鶴子55歳、人生の折り返し地点を過ぎて 最後まで、ご機嫌な独居老人でいようー稲垣えみ子×上野千鶴子第3章 老後は怖い?怖くない?ずっと「親の子でいたい」?家族に看取られなくても、不幸じゃないー香山リカ×上野千鶴子看取り士って何ですか?「最期を見届けてほしい」の声に寄り添うサービスー柴田久美子×上野千鶴子老後の備えはお金で決まる 決して手放してはいけない「家」と「友」と「1000万円」-荻原博子×上野千鶴子終章 最期まで自宅での暮らしを全うする「在宅ひとり死」徹底研究感想上野千鶴子さんと、色んな方の「老い」をテーマにした対談集。澤地久枝さんという方が、介護保険の存在も利用方法も知らずにいたというのは驚き。ご自身で家政婦を雇ってしばらく過ごしていたというのだから…。でも、それを上野さんに指摘されても、別にという感じ。上野さんは介護制度を高く評価していて、家で女が担ってきた「介護」を制度化させて誰でも利用できるようにしたことが素晴らしいとおっしゃる。しかし年配の方は、いざ介護制度を利用する必要が生じても、「誰にも頼りたくない」「我慢する」「のたれ死にしてもいい」と助けを求めないことがあるのだという。この「助けを求めない感覚」について、上野さんが「矜持を持っている社会的に強い立場の方と、反対に情報が届かない立場の弱い方」に共通した感覚なのだと言っていて、確かにと思うと同時になぜなんだろうと感じた。強者と弱者でありながら。橋田壽賀子さんとの対談では、御本人が安楽死を望まれていることについて、それは「生産性(仕事)がなくなったら生きている理由がない」という意味なのではないかと上野さんは言う。私も尊厳死や安楽死は制度化されてほしいと思っているけれど、それは自分の命の終わりを自分で決めるということで、その終わりがいつか?というと、病気を得たり、年をとって衰えた時、なんじゃないかと思う。そしてそれは、「病気を得て、年をとって、衰えて」生きている人を否定することでもあるんだよな…。あくまでもこれは私の問題でありながら。一方で「生産性がなければ生きている価値がない」と世界を捉えていることなのではないか。それは優生思想とどう違うのか。桐島洋子さんとの対談で意外だったのが、上野さんも桐島さんも「最後には子どもにほどほどの迷惑をかけてもいい」と思っているということ。もっとこう、独立独歩、最後まで自分で!というスタンスかと思っていた。人生は持ち回りだから、というこの言葉、養老孟司さんも言っていたな。生まれたばかりの赤子は世話を焼いてもらうことしか出来ない。死んだ後の世話は自分では出来ない。人間は生まれてから死ぬまで面倒をかけることで生きているのだし、それを順繰りに受け持つのだと。これはたぶん、先に挙げた安楽死の話とも繋がる。若竹千佐子さんとの対談で、日本の男女の関係は「父と娘」や「兄と妹」「母と息子」のような夫婦モデルをとることについて、上野さんが愛って不安定なものですから、親族関係をモデルにしてカップルの関係を安定させるのでしょう。そうしてお互い何かを奪い、奪われているんですよ。と述べられていて、なるほどと思った。「妹背(妹兄)」という言葉があるけれど、神話だって兄妹や姉弟が夫婦になる。それは他人と他人という定形の収まりどころのない「ふたり」が、安定した型にはまるための一つの戦略であるともいえるのか。若竹さんとの対話の中で、「青春・朱夏・白秋・玄冬」を人生の季節として呼ぶことを言っていたけれど、青春以外は聞かない。…私は今、何時代なの?朱夏?稲垣えみ子さんとの対談では、稲垣さんのお母さんがご病気されて、それが稲垣さんの「上手に下る」を目指すことに繋がったのだとあって、そうだったんだと思った。やりたいことを諦めず、イキイキと外に開いているのが幸せな老後のイメージでしたけど、そうではなく、やりたいこと、欲を徐々に少なくして、下り坂であってもなんとか前向きに下りていきたいなって。寿命がどんどん伸びて、80歳以上が人口の1/4だという。100歳以上の人が 9万人超。長寿は人類の長年の望みだった。けれどどうなんだろうな。それは幸せなことであるのだろうか。あるいはあり続けるのだろうか。自分が生きていくことの延長には必ず死がある。人は皆死ぬ。致死率100%だ。病気、老衰、障害、あるいはほかのものだって。けれど世界にはまるでそれがないように、見える。生産性。機嫌よく死んでいく。ちゃんとそれが出来るかなあ。今だって難しい。機嫌よく生きることさえ。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.20
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2024年手帳会議2023年の手帳は、仕事用にセリアのA5手帳を購入。→2022.10.03「2023年はセリアの週間バーチカル手帳(A5セミサイズ)」家おきのプライベート手帳(日記とライフログ)は、ミスドのB6。→2023.01.02「2023年の家置き手帳は、ミスドのスケジュールン(ミスド福袋)」しかし例によって例のごとく、仕事用手帳のウィークリーバーチカルページを使わなくなってきました。どうにもこうにも、「日記を書く」ことをしない場合、私にウィークリーページは必要ないみたい…。となると、来年の手帳はどうする?マンスリーページだけでもよい?A5の大きいサイズが書きやすいし見やすいけど、A6文庫本サイズのコンパクト感も捨てがたい。それに、週間ページに書き出していたTODOをなし崩しにやめてしまい、頭の中が常にぐちゃぐちゃ。予定を漏らしそうになったり、うっかりミスも増える。結局、最近はまたA4コピー用紙でのTODO管理に戻りました。→2022.03.06「A4ジャーナルで to do 管理」そこでノマは考えた。・書きやすさを重視し、仕事用にはA5の月間ページがほしい・毎週のTODO管理には、A4コピー用紙(必要なくなったら処分)それだけなら、A4コピー用紙に印刷したマンスリーカレンダーを持ち歩いてもよいのでは?ネットには色々と可愛いフォーマットも無料配布されているし…。と思いつつ、印刷するのも面倒だし、マンスリーは複数月持ち歩きたいし…。結局、冊子形態の方が持ち歩きに良いかと、2023年と同じセリアの手帳を買いました。A5スケジュール&ダイアリー(表紙)色はピンクもありました。今年はコスト削減のためか、ビニールのカバーがなくなりました。私は革のカバーに入れて使っているので、特に問題なし。[名入れ可] 本革 こだわりの日本製 ブックカバー 文庫 A5 B6 四六判 新書 小説 漫画 本革 革 レザー 馬革 手作り ハンドメイド 職人 日本製 おしゃれ 本 イニシャル 母の日 プレゼント ギフト 贈り物 made in japan JAPAN 記念日 送料無料 父の日 革製品 ソフト ハードこれのA5。手帳はA5スリムなので、カバーがちょっと大きいです。手帳の構成・年間スケジュール 1ページ・月間ブロック(見開き)26ページ・週間バーチカル(見開き)106ページ・フリー(5mm方眼)9ページ(2023年は7ページ)・月曜始まり・2024年1月~2025年1月記載例のページがなくなったかわりに、フリーページが増えました。見開き記載例がなくなってすっきり。まあ、要らないよね、本体に記載例。1年使うものだし…。年間スケジュール2年分あります。便利。できれば去年・今年・来年の3年ほしいところだけど。マンスリー月曜始まり。5週目もちゃんと1列で枠があるタイプ。1日の上下にラインがあるので、「午前・午後」や「仕事・プライベート」で分けるもよし。左端の線もカレンダーになってます。私は月間のTODOリストとして使っています。右下には前月と翌月のカレンダーもあって親切。翌年1月分まであるので、手帳の切り替え時にも便利。ウィークリー左端にカレンダーがついているので、今週の位置がわかりやすい。上段に「月・火・水」、下段に「木・金・土・日」が並ぶ週間ブロック。バーチカルは8時〜24時表記。私は今このページを使わなくなったので、仕事で印刷したA4工程表を貼り付けたりしています。(週間予定やTODOはA4コピー用紙で管理)今年は仕事のメモ用にセリアの368ページノート(B6)を使っています。それを来年は、週間ページを1月〜メモ帳にして、フリーページの方から逆順に繰り返し参照が必要な資料の貼付けに使うつもり。日付は無視して、1日=1ブロック=1テーマでメモしようかと。ちょうどバーチカルラインの上部は空白があるので、タイトル記入に良さそう。フリーページ方眼タイプです。見返し(裏)裏側は見返しの遊び紙なしです。結局A5のウィークリーバーチカルブロックをセリアで買っちゃったんだよという話でした。色々メモしたり貼り付けしたりで、持ち歩くにはかさばりそうだなあ…。コンパクトでミニマムな手帳を目指しているのに…。なお、記入は最近シャープペンシルオンリー。以前は多色ペンで「青・仕事」「赤・プライベート」「黒・記録、メモ」と分けて書いていたのですが、書き直せる気楽さに惹かれ、シャープペンシルに落ち着いております。uni/color ユニカラーシャープ 単色 0.7mm [全7色] カラー芯 ナノダイヤ内蔵 三菱鉛筆 30-M7102C.* 【ネコポス便可】 シャープペンシル 消しゴムで消せる コンパクト スリム 折れにくい 学生 筆記具 可愛い かわいいカラーシャープペンが欲しくなってこれ買っちゃった。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.19
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。・英語を学んでいるときの私の気持ち→「I Road(ラジオ英会話を学ぶ日々の心象風景の寓話)」前週のふりかえりメンタルやられて朝勉強ができない日がありましたが、次の日に2日分頑張るなどしてリカバリしました。偉い。偉すぎる。偉すぎ之助。ニュースで学ぶ「現代英語」の学習記録月曜日放送分福島第一原発 処理水の海洋放出TREATED WATER RELEASE FROM FUKUSHIMA DAIICHI BEGINS日本語由来の英単語、私は「ボキャブライダー」(2020.10.2放送「英語の中の日本語」)でやった「honcho」が印象に残ってます。班長がまさか英単語になっているなんて…。しかも「ホンチョ」になってるし…。Who is the head honcho around here?みたいに使うらしい。本当かな。どれくらいの人が使っているんだろうか。火曜日放送分脱石油由来のペットボトル 商用化へJAPANESE FIRMS PLAN TO PRODUCE BIO-BASED PLASTIC BOTTLESDiscussion Session 、英語で聞く→ウェブサイトの英文を読むでもよくわからない時があり、ブラウザのGoogle翻訳をかけるんだけど、日英混在だときれいに翻訳されなくてちょっとストレス。まず日本語に全部翻訳→英語に翻訳→再度日本語に翻訳、とやると大部分は日本語に翻訳されるのだけど、なぜか途中で途切れて英文に戻ってしまう…。水曜日放送分インド無人探査機が月面着陸成功INDIA SUCCESSFULLY LANDS PROBE ON MOONインド英語!はじめまったく何言ってるか聞き取れなかった。放送を聞き、英文を見て、ようやく聞き取れるようになった。includingの「インクディディンッ」みたいな、「どないしたん何か詰まりましたんか」という発音、特徴的。ネイティブでもすべて細部までは聞き取れない(文脈から推測している)とあり、安心した。木曜日放送分ワグネル代表プリゴジン氏死亡RUSSIA OFFICIALS CONFIRM PRIGOZHIN DIED IN PLANE CRASHわからない単語が多かった回。金曜日放送分余った不織布 型紙用に販売COVID PROTECTIVE MATERIAL FINDS NEW USE仮定法過去完了…。苦手。時制をひとつ過去に、というのは「距離を取る」ことで非現実性を出しているのだと「ラジオ英会話」でもやったから納得したのだけど、過去完了というのが…。ぜったい自分で作文したらできないだろうな、と思う。ニュースで学ぶ「現代英語」の予習書写まだ写してません!祝日でお休みだから、今日できたらやる。息子の運動会のゼッケン付けが先だけども!今週のめあて引き続き、低空飛行でも落ちないことを目指す。Tidak usah buru buru.(急ぐ必要はない)余談娘が自転車に乗れるようになりました。小学2年生の娘、ようやく自転車に乗れるようになりました。まだフラフラしているので、私は横を全力ダッシュ。マネージャーと走っている運動部員みたいになってます。トイレが詰まったら先日、トイレが詰まりました。トイレのすっぽん(ラバーカップ)がないし、どうしたものか…。と思っていたら、インターネットの海に叡智が。→「ペットボトルでトイレつまりを直す方法」500mlのペットボトルをカットしたもので代わりになると見て、早速実践。詰まり解消されました!今度からこれで対処できる。ラバーカップあってもな…と思ってたから買わずに済んで嬉しい。メンタルやられたら漫画なんかもう色々と仕事でメンタルやられていて、それを引き金に自分の人生と存在を全否定、というどーんと落ちた状態になっておりました。そんな時、「猫になったモフ田シリーズ」を読んでちょっと浮上。漫画は人を幸せにする。本当にしんどい時って、小説は読めないんだよな…。エコバッグの話先日、『エコバッグ・ブック』のレビューを書いたのだけど、その後「ONE ECO PROJECT 本袋」を見つけました。「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」とかもあるんだが…。BLを摂取したい韓国ドラマ「哲仁王后~俺がクイーン!?~」は、第6話まで来ました。なかなか話数進まないなあ、と思っていたらこれ1話1時間20分なのね…。どうりで…。主役の女の子、本当に「入れ替わり前・入れ替わり後」の演技が別人でうまい。中秋の名月お土産でいただいた落雁。かわゆす。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.18
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書名今日着る服がない!を解決する魔法の呪文 [ 佐藤 加奈子 ]目次1章 年齢を重ねたからこそ受け取れるギフト1 自分がくすんだからこそ似合う服が有る2 顔まわりを品よく飾る。3 おしゃれスランプは慌てず騒がず「マイナーチェンジ」4 カジュアル派30代の壁5 ファッション蘇り40代の理由6 50代オシャレは自分の集大成【聾唖の両親のこと・良い子ファッションの目覚め】2章 苦手を克服するひとさじの工夫1 決めつけをやめたらお洒落が楽しくなる。2 首元1cmのレフ版効果。3 体型の難はオリジナルスパイス4 お洒落はコスプレ5 ネックラインの重要性6 乙女要素の限界は肩下5cm7 似合わない服はインナーでごまかせる+ゴマカソー8 スポーツ服は「品良く」を意識する9 困った時のデニム10 ノースリーブワンピのススメ11 袖1cmの隠し味12 プリントは名刺サイズ以下13 キャラ立てするアイテムを見つける(だてめがねとの出会い)14 「〇〇したら、やる」は永遠にやってこない【発達障害を持つ娘のこと・服が助けてくれたこと】3章 色を制する者、ファッションを制す1 とりあえずグレー2 手っ取り早く色の重心を下にする3 片想いカラーは顔から離す4 5%の利かせ色で垢抜ける5 夏こそクロ、冬こそシロ6 冒険カラーはふっくら生地で7 冬と夏では白が違う【服に愛されるコツ】4章 シルエット方程式1 目指すはポッコリ山頂の9合目ライン2 エプロンワンピはほぼエプロン、ワンピースは割烹着3 ある日突然やってくる「薄手ニットが似合わない!4 他人の目線は360度5 3cmのソックス見せがのっぺりを救う6 パンツも袖も、裾はとりあえず折り上げる7 腰位置には方程式がある8 前下げ、脇上げの方程式9 ワンピ丈、短ければプラス110 50代は身体が泳ぐちょいユル服11 ベーシックに1割の「ガーリー」12 「前後差」最強伝説13同じアイテムでも時代が変われば化石になる 【自分がどうしたいのかを考える癖】5章 なりたい!なれます!なりましょう!買い物上手1 着回ししなくていいんです2 ベストってベスト3 「お得!」で手に入れたワクワクは一瞬だけ4 白スニーカー、ボテッとした革靴、シュッとした革靴の3足を基準にする。5 「ちゃんとした格好」の日は突然に。6 ごひいきアイテムは大量買い許可7 ちゃんと外に出られるズボラ服8 薄いの?厚いの?どっちつかずの生地、一番使える子。9 好きな服がわからない時は自分の直感を信じてみて10 ときにはパターンをぶち壊す!感想表紙の写真から、30代後半〜40代くらいの方かと思って読んだら、まさかの50代でした。丸メガネの効果?すごい〜。ファッションのこともだけれど、この方の人生が詰まった本という感じ。40代以後の人におすすめの内容。加齢を華麗に見せる技。新潟県の田舎町に生まれ、両親はともにろうあ者。ずっと、両親の通訳として周囲とのコミュニケーションを手伝ってきた。(こういう状況にある子どもを「コーダ(CODA / Children of Deaf Adults)」と呼ぶんですよね。映画にもなっていた)娘は広汎性発達障がいと診断され、中学から不登校に。そういった状況でも、自分の仕事やファッションを愛して、楽しんできたことがよく分かる。私は「裸じゃなければ問題ないんでしょ?」というくらいの低いオシャレ意識で生きているので、ファッションに夢中の人を見ると「いいなあ」と思う。それはきっと、楽しいんだろうな、と。(私はあらゆるスポーツも同じスタンス。オリンピックは開会式と閉会式しか見ないし、スポーツ漫画のスポーツシーンは飛ばし読みする…。)でも、オシャレになりたくないわけではない。どうすればいいか分からないだけで。ミニマリストな私は、私服も制服化されている。制服のコードは「飛び入りで年末の『一万人の第九』を歌いに行けるフォーマル度合い」。白のトップスに黒のボトムス。フェミニンなブラウスに、ヒラヒラしたスカートのようなガウチョパンツが多い。年配の男性に「ノマちゃんは、中身はおっさんやのに、見た目はとっても女の人」と言われた。毎日お化粧もばっちりやし、と。そういう「型」にハマると楽なんだけど、私の中身とは乖離しているなあ…。「損をしないファッション」でしかない、というか。無難。で、こういう本をたまに読んで、奮起する。なるほど世の中のオサレピーポーは、こんな小技を効かせているのか。「首元1cmのレフ板効果」(首周りのインナーに白色をかませる)なんか、写真を見ると一目瞭然。曖昧であんまり好きじゃないグレー、こんなにほかの色に馴染むし万能なのね!「白、赤、マスタード」を差し色に?靴下で取り入れてみようかな。オシャレをしようとすると、「これ、変じゃない?」と思ってしまう。それで結局、いつもの服になってしまう。ミニマルワードローブなので、2〜3枚をひたすらローテーションしているから、くたびれるのも早い。買い替えのタイミングでまた同じような服を買う…汗。この夏、Tシャツを新調した。白、黒、キャメル。しかしこれね、丈短めで脚長効果を狙って買ったら、短すぎた…。腕を上げるとお腹や背中が見えてしまう。失敗。ひと夏着て色褪せたし、子どもに引っ張られてヨレたり糸が千切れたりしてるので、今夏で終わりにするつもり。インナーもしくは部屋着落ち。ボトムスも、ストレッチパンツを買ったらぴたぴた過ぎたし、ダボッと履こうとワイドパンツ買ったらだぶだぶ過ぎてニッカポッカみたいになってしまった。…ネットで買ったのが敗因だなあ。サイズ感間違いまくり。ただ、「一人で出かけて、お店回って、試着して、お直しもしてもらって」にかけられる時間と気力がないのだ…。冬に向けて、今欲しいものは「新しいコート」と「カーディガン」。これはちゃんと!実物を見て!試着して買いたいのだが!!それと最近、ついに「白髪染め」を始めました。よわい37にして、初の毛染めだぜ。真っ黒かつ量も多い癖っ毛で、生まれてこの方髪を染めたことがなかったんです。それがここ数年、ストレスのせいか白髪が群発するように。髪型の分け目を変えた時に目立つ白髪。はじめは抜いていたけれど、徐々にそんなレベルでは対応できないようになってきた。「ここはひとつ、白髪染めってぇやつをやるべきなんじゃねぇか?!」というわけで、ドラッグストアで「アットコスメ1位」と書いてあったこれを買いました。【店内商品2つ購入で使える2%OFFクーポン配布中】【定形外郵便で送料無料でお届け】ヘンケルジャパン株式会社サイオスカラートリートメント アッシュブラック 180g【ドラッグピュア楽天市場店】【RCP】【TKauto】私はアッシュブラックを使ってます。まず初回にたっぷり付けて染めて(めちゃくちゃ量使った)、それから1週間に1回、週末に使ってます。毛染めじゃなくてカラートリートメントやねんけどな。乾いた髪に塗るんだけど、手がものすごく真っ黒になる。そしていつまでも黒いすすぎ液。ほんまに染まってるんか?と疑問が生じる。しかし、2、3回使ってほんとーに白髪が目立たなくなった!髪大事よな。ドラマ「らんまん」でも、時代の経過、老化を示すために白髪になっているもんね。グレイヘアも素敵ではあるけれど、私は今のところは黒髪がいいかなあ。これまで髪を染めたことがなかったのでちょっと楽しいし。自分の気分を上げる、自分に自信を持てる。そういう意味の「ファッション」を、楽しめたら良いなと思う。第九で主役を張れるくらいに!にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.17
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書名仕事がはかどり暮らしが整う おうちワークの文具術 [ 高橋 拓也 ]目次1 文房具でつくる小さいオフィス2 おうちワークの文具術3 おうちワーク文房具図鑑感想まずこの表紙を見て!?この日常のすべてを詰め込んだ小宇宙感、秘密基地めいた自分の城の雰囲気、手の届く範囲にすべてが効率的に配置された四畳半神話大系、ちいさな書斎であるホームオフィス。うらやま。ものぐさトミー (岩波の子どもの本) [ ウィリアム・ペーン・デュ・ボア ]起きてからすべて全自動で機械仕掛けで進んでいく絵本を思い出した。私は在宅ワークの「ざ」の字も見当たらない、現場百遍!の職場で働いている事務職。なので、取引先の会社がオフィスにはほぼ不在で、在宅勤務なことに驚く(特に東京)。みんな家で仕事してるんや…いいな…。保育園と学校の送り迎えも余裕があるし、お布団やシーツも平日に干せるし、昼休みに好きなことできるし、晩御飯の下ごしらえとかもできるんだよね…。うらやま…。この本は、リモートワークで会社づとめをしながら、ウェブマガジン「毎日、文房具。」を運営し、「小さいノート」もプロデュースする方の「在宅勤務」の創意工夫がぎゅぎゅっと詰まった一冊。A4用紙を横向きにして、左上に黒のマスキングテープを貼り、白のポスカで日付と目次を記入して管理するメモとしての使い方は参考になる。マステとポスカが面倒なので、「タイトルの付け方」の方法だけ真似して普通のペンでやってもいいかも。以下、この本でおすすめされていて気になったもの。【楽天1位】リカバリーサンダル レディース サンダル メンズ スポーツサンダル ロッカーサンダル シャワーサンダル ビーチサンダル 靴 厚底 リラックス 疲労回復 疲れにくい アスリート スリッパ 衝撃吸収 ジム ^bm1065^紹介されているものがどれか分からなかったけど、「リカバリーサンダル」。運動回復を目的にしたサンダルを、室内履きとしてスリッパ代わりに履くとよいのだそう。ペンたて ペンスタンド 文房具 収納【あす楽14時まで】equalto Wavy イクォルト ウェーヴィー革のペンスタンドシンプル おしゃれ 高級 かわいい 革製 デスク ギフト ステーショナリースタンド 日本製◇鉛筆立て 卓上 整理用品 インテリア革のペンスタンドがあるんですね。シンプルでおしゃれ。【無印良品 公式】 ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・ワイド・A4用ホワイトグレー足元に置くゴミ箱は、よくある丸いゴミ箱ではなく、四角にするとスペースが広くあく。【9/15限定 Rカードとエントリーで更に+15倍】腕時計スタンド エムスコープ D. Watcher 時計スタンド 時計置き 腕時計 おしゃれ 木製 日本製 M.SCOOP 男性 退職祝い 記念品 プレゼント 送別会 プチギフト 女性 ギフト あす楽 ギフト腕時計ホルダー。腕時計を外して置いておくことで、卓上時計の代わりになる。帰宅して腕時計を外したら、私は押入れに突っ張り棒を渡したところのS字フックに引っ掛けてる。( テーブル 下 収納ラック タワー ) tower 山崎実業 公式 公式 通販 サイト デスク 机 テレワーク 在宅 仕事 書類 リモコン ティッシュ 収納 省スペース モノトーン ホワイト ブラック 白 黒 5481 5482テーブルの下に取り付けられるラック。木ネジ使用かあ…。職場では無理だな。ウェブカメラカバー 盗撮防止 カメラ隠し プライバシー保護 セキュリティ パソコン タブレット スマホ iPhone iPad Macbookなど webカメラ ウエブカメラ インカメラ 超薄型 シール 3個セット ネコポスパソコンのカメラを隠せるカバー。こんなものもあるのね。リヒトラブ 机上台 幅590mm 白ディスプレイとキーボードを分ける場合の机上台。私はノートパソコン1台のシンプルさが好きなので、これは使わないのだけど、ディスプレイと分けている人は画面が大きくていいなあと思う。【レビュー2800件突破!】あす楽 雑誌掲載 BoYata 正規代理店 ノートパソコンスタンド N-19 PCスタンド 高さ/角度調整可能 姿勢改善 猫背解消 折りたたみ ノートPCスタンド 滑り止め アルミ合金製 ホルダータブレット著者は、ノートパソコンをこのスタンドに取り付け、傾斜をつけてディスプレイとして使用。【即納】ロジクール ERGO M575 ワイヤレス トラックボールマウス M575GR グラファイト【送料無料】【KK9N0D18P】トラックボールだと省スペースかつマウスを動かす必要がなくて肩こり防止にもなるのだとか。送料無料 レビュー特典付き ラーニングタイマーS 学習タイマー 勉強タイマー キッチンタイマー 学生 受験 試験 時計 勉強 可愛い 消音 メリハリ モチベーション 社会人 T-603 ドリテック dretec勉強の集中にも役立ちそうなタイマー。リモートワークだとダレてしまってこういう機械も必要なのかな。BASE BREAD チョコレート 16袋入り 完全栄養食 | basefood チョコ パン 栄養食 置き換え ダイエット 食品 オフ 低糖質 食物繊維 葉酸 鉄 分 カルシウム タンパク質 おやつ 全粒粉 送料無料 間食 ベースフード 糖質制限 ベースブレッド 保存食 ローリングストック著者は在宅の昼ごはんをこれにしているのだそう。私もこれ、考えた。完全栄養食パン。ただ、高いんだよね〜…。この値段出すならほかのもの食べたい…。以下は画像が出てこないシリーズ。MARKS&WEBのリードアロマウッド木製の蓋に付け替えるだけで、精油瓶がアロマディフューザーになるという優れもの。精油を石鹸液に足して香り付けに使っているけど、良い匂いとして置いておきたいと思っていた。これコンパクトだし良いな。無印良品のパイン材デスクワゴン息子が来年入学するにあたり、娘と息子に1つずつ「ランドセルラック」的なものを買おうか迷っていて、あれこれ見ているのだけど、結局「ランドセルを平置き出来てべろっとかぶせを開けられる」状態が一番良いんじゃないかと思って。今は、リビングの床に直置き。休日だけスチールラック(1人1台)の上段に置いてる。これが一番、出し入れしやすいんだよねえ。もういっそ「収納付きベンチ」みたいなものが良いのでは?と思って、図工室のイス 850 スツール stool ベンチ 木製 収納 椅子 工作 雑誌収納 踏み台 オリジナル イエノLabo イエノラボこれを1台ずつ買って置こうとも思ったんだけど、ささくれにヤスリをかけるのが面倒。で、この本見ていたら、この無印のパイン材デスクワゴン、良さそうに見える。キャスターも付いているし、A4も入るし、どうかなあ。ただ、上段にランドセル置くには狭いかな…?E-WINのスタンディングデスク勉強している時、どうしてもダラダラしてしまうことがあり、集中力も保たない。立って勉強できたらなあ、と思っていた。スタンディングデスクは、既存の机の卓上に置くものや、それ単体でスタンディングデスクの高さの机。わざわざ買うのは邪魔だな〜使わなくなったら嫌だし…。で、この本の表紙でもメインを飾っているこれ!なんと、「折りたたみ式」「立ち・座りの両方に高さ調整可能」さらに「キャスターと固定足も付け替え出来る」!!えーこれほしい。いいなあ。これで立って勉強したらめちゃくちゃはかどるのでは(夢物語)。大人にとっての「遊び」って、仕事とごっちゃになっていると楽しいんだろうな。私の殺風景かつごちゃついたオフィスデスクを思い浮かべる。だから手帳や文具に凝るのは、ひとつは「持ち運べる秘密基地」みたいな意味があるのかもね。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.16
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書名感想諸君、私はエコバッグが好きだ。2020年7月にレジ袋が廃止されてから、はや3年−−−。老若男女がそれぞれエコバッグを持ち歩く時代。いろんなひとが持っているそのエコバッグを見るのがとっても好き。スーパーはまさにエコバッグ百花繚乱。ノベルティのものが多いけれど、こだわりの高そうな機能性エコバッグを使っている人も多い。車で買い出しに来ている人は、マイレジカゴや、ダンボールに入れている人も見る。素手で大根持ち歩いている人も見るし、ホームセンター系では「持ってきたエコバッグに入らなかったんだろうな…」というサイズのものを抱えて歩いている人も見かける。で、エコバッグだ。なぜそれを?それはどこで手に入れたの?というものを見るのが楽しい。景品なのか、お土産なのか、自分で買ったのか。プレゼント、ガチャガチャ、付録?エコバッグをサブバッグとして持っている人も多い。駅の雑踏なんかで鞄ウォッチングに勤しんでいるとうっとりしてしまう(変態)。エコバッグを特集した本がないかしらん、あったら読みたいのに!と思っていたら、見つけました。ペラペラのコットンの、プリントタイプのエコバッグがたくさん掲載されています。しかしこれ、発行が2007年。古すぎて、「エコバッグって何?」みたいなところの解説から入っている。内容はドイツを主にしたエコバッグ(ノベルティバッグ)の紹介。ノベルティが多く、私は惹かれるものはあまりなかった。(本の中の寄稿で、「日本人にエコバッグを普及させるにはレジ袋撤廃しかない」とあった)エコバッグの歴史紹介も巻末にあり、ドイツでは1980年代後半からスーパーのプラスチック袋は有料化されていたそう。ドイツ語ではエコバッグのことを「テューテ」と呼ぶのだそうだが、これ「トート(バッグ)」のことなのかな。なんかしらんけどドイツのエコバッグ、持ち手が短い。肘掛けか手持ちしかできない長さ。なぜ。そしてマチがない…。ものが入らなさそう…。スーパー以外でエコバッグウォッチングをするなら、私は図書館がお気に入り。有川浩の『阪神電車』にも出てきたけれど、みんな家の中で一番頑丈なトートバッグを持ってくるんですよね。専用の図書館バッグを持っているみんなを眺めるのが好き。この本にも図書館バッグが紹介されている。それは、図書館がミュージアムグッズのように販売しているもの。うわあいいなあ、これ、図書館めぐりしたら自分へのお土産に買いたい。ニュージーランドのクライストチャーチ・シティ・ライブラリーのエコバッグ。ストックホルム市立図書館のエコバッグ。日本では茨城県結城市ゆうき図書館に貸出バッグ「みつばちトート」があると書いてあったけど、調べたらもう作っていなかった…。私が今欲しいなあと思っているのは、「シェイクスピア&カンパニー」のトート…。この本で、山村光春さんという方が、「愛は、許すこと」と書いていらした。身の回りにある愛すべきものは、すべてお金と必要性と秤にかけ、自分の中でバトルを繰り広げた結果手に入れたもの。なかでもエコバッグは、サイズや重さやかさばりや値段を気にしなくて良い。あっただけあっただけ使える。「それはとても正しい、モノのあるべきかたちのような気がしてならないのです。」うーん、分かる!!エコバッグはペラいから、存在が愛い(うい)し、許しちゃう。ミニマリスト気質な私でも。気づけば、家のあちこちにエコバッグがある。ノベルティでもらった、プリントデザインがいまいちなコットントートは、柄を裏返してS字フックで吊るした収納にして、ビニール袋やウェスを収納。パリで買ったダックスフンドのエコバッグも、持ち歩くには派手すぎて、家で収納に使用。図書館へ持っていくのは、ムック本の付録だったトートバッグ。内ポケットには貸出カードを入れて。外ポケットには、かさばる絵本を借りたときのために、こどもの玩具のラッピングに使われていた小ぶりのトートを2枚予備として入れている。スーパーに持っていくのは、保冷機能つきのごっついノベルティバッグ(デザインが好きじゃない!)。私が普段使っているエコバッグは、どんなものでも入る大きなムーミンの肩掛けトート。仕事場で使っているのは、母がカーテンの端切れで作ったトート。お気に入りだったイベントのエコバッグは、使い古して穴が空いてきたので、記念に保存。たくさん持っているのに、またなぜかどこからかやってくるエコバッグ。それはもはやエコじゃないのでは?と思うノベルティ。いろんな人のエコバッグを見る。そこには何か物語があるような気がする。普段使いのバッグとは違う、もっとこう「日常」の物語というか。というわけでエコバッグが好きなので、「スーパーに来た人のエコバッグと買ったもの見せてください企画」「図書館に来た人のエコバッグと借りた本見せてください企画」みたいな雑誌特集や本があればいいのになあ!と思う。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.15
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書名SPY×FAMILY 家族の肖像 (JUMP jBOOKS) [ 遠藤 達哉 ]感想「SPY×FAMILY」のノベライズ(小説版)。なお、漫画原作のノベライズではなく、小説完全オリジナルストーリー。挿絵は原作者によるもの。「SPY×FAMILY」見てます?年末のアニメ一挙再放送からハマり、原作を家族で読み、ついに小説まで読み始めました。まもなくアニメ2期が始まりますね!わくわく。映画化も決まっているし、楽しみです。内容を知らない方のために言うと、東西冷戦下の架空の国において、国の要職者に近づくため、スパイが偽の家族を作るという、ほのぼのバトルコメディ。父はスパイ、母は殺し屋、娘は超能力者、犬は予知能力を持つ。けど、父←(知らない)→母娘と犬は両方状況を知っているという状況でのすれ違いと勘違いが面白いです。絵も綺麗で、アニメより原作漫画はさくさく進むので読みやすい。この小説の内容はこちら。MISSION1…イーデン校の1年生が自然教室に。道に迷ったアーニャとダミアン。MISSION2…姉であるヨルに呼び出され、急遽アーニャの子守をすることになったユーリ。ふたりは職業体験型施設『ステップ・ワーク・キッズ』へ遊びに行くが、そこは保護者も一緒に体験しなくてはいけなくて…。MISSION3…病院を訪れていた情報屋のフランキーは、目が見えない少女アレッサに出会う。彼女はオペラ女優として活躍した、著名な音楽家を輩出するバルツァー家の娘だった。手術のあと目が見えるようになった彼女に会うことになったフランキーは、「有力な情報を得られるから」とロイドに変装を依頼する。しかしその本心は…。MISSION4…休日に公園でピクニックをしていたフォージャー家。そこに有名な画家・フェリックス・カーティスが訪れ、肖像画を描かせてほしいという。スパイと殺し屋、顔を知られる訳にはいかないふたりだが−−−。SHORT NOVEL…首都にあるレストラン。ウェイトレスのリリーは絶賛婚活中だ。結婚なんて、とやさぐれる彼女は、常連客であるフォージャー家を見て…。ちなみに漢字全てにふりがながあるわけではなく、なおかつ文字の大きさも小さいし、言葉遣いも難しいので、小学校高学年か中学生くらいからじゃないと読めない内容です。小2の娘は無理でした。漫画原作の内容も踏まえた小説になっていて、「ありそう」なシチュエーションの二次創作として違和感なく読めました。小説だと、第三者視点での描写が入るのが良いですよね。「SHORT NOVEL」の表面的な完璧幸せ家族の描写が、なんだか自分だけがその内側を知っているんだぜ〜という優越感があって嬉しかった。私は「疑似家族」的な繋がりがすごーく好物なのですが、この漫画ではいつもロイドさん(父)とヨルさん(母)のアーニャ(娘)に対する姿勢がすごいなあと思います。自然教室でダミアン(要職者の息子)とまた仲良くなれなかった、作戦失敗だと落ち込むアーニャに、ロイドさんが言うここがこの小説では一番好き。「なんだ、楽しくなかったのか?」(略)「!たのしかった!!」弾かれたようにそう答えると、ロイドは「そうか」と言って端正な顔をほころばせた。「なら、よかった」漫画だと、アーニャがミルクを零した時にヨルさんが「やけどしなかったですか?」とまず訊く場面が好きです。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.14
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書名なぜではなく、どんなふうに (海外文学セレクション) [ アリアンナ・ファリネッリ ]感想多層的で重奏的で複視眼的な物語が私は好きで、これはまさにそれだった。ドナルド・トランプ大統領誕生の頃。差別と分断が進むアメリカ。イタリアからアメリカへ留学し、今は大学で教鞭をとる42歳のブルーナ。イタリア系アメリカ人で医者である夫を持ち、自身もアメリカ国籍を取得した。けれどいつまでも、アメリカに馴染めない。知的上流階級、閉じられた「白人」だけの暮らし。夫を支配しようとする義父母。自分たちの家庭よりも、「良い息子」であろうとする夫。何もかもを見通したような天才児の娘・ミネルヴァに、女の子になりたいトランスジェンダーの息子・マリオ。2人の子どもの子育てと家事に追われ、研究はままならず、非正規雇用の更新を繋ぐ。そんな時ブルーナは、教え子であるムスリムの黒人青年・ユーヌスに出会う。20歳の若者とともに、ブルーナははじめて窮屈な日常を飛び出す。けれどそれも、ユーヌスが何も言わずにシリアへ立ったことで終りを迎える。ブルーナは、彼がISISに加入するためにそこへ行ったのだと知る。なぜ?そしてブルーナのお腹には、ひとつの命が宿っていた。とにかく色んな要素が盛り込まれていて、ひとつのテーマとして掲げられない物語。でもそれぞれすべてがちゃんと物語の要素として成立していて、すごい。ユーヌスがブルーナにあてた手記(手紙)には、以前に読んだ、・世界と僕のあいだに [ タナハシ・コーツ ]を思い出した。(作中でブルーナがタナハシ・コーツを授業で取り上げている)アメリカで黒人であるということは、世界の端っこにいつも立っているようなもの。少し足を滑らせただけで、あっという間に運命がひっくり返る。この本は苛立ちや怒り、やるせなさ、虚しさ、悲しさがたくさん描かれているのだけれど、それと同じくらい「愛」についても描かれていると思った。私が好きなのは、些細な描写。たとえば、バスでブルーナが乗り合わせた女性が母親との電話の中で言った「ママ、確かにあたしの身にはなにも悪いことが起こらないかもしれない。白人で、アメリカ国籍を持っていて、大卒で、異性愛者のあたしに、なにが起こるっていうの?あたしは、自分じゃなくてまわりの人の心配をしてるの。ジムのことが心配なのよ」あるいは、大学が暴徒に囲まれていると知り、近くの店へ逃げ込ませてもらったブルーナ。そのパブのバーテンダーは、ブルーナを匿い、紅茶を振る舞う。なぜこのようなご親切を?と問うブルーナに、バーテンダーは答える。「闇を、闇で追い払うことはできません。光だけがそれを可能にするのです。憎しみも、憎しみで追い払うことはできません。愛だけがそれを可能にします」あるいは、ブルーナの息子マリオが、同級生からいじめを受けた時。マリオは相手に一発食らわせたあとで、ハンカチを差し出す。そして明日、君のために得意のハムサンドウィッチを作ってきてあげると約束するのだ。それを目にした姉のミネルヴァは思う。立ち向かうことは、憎むことではない。ユーヌスは、ブルーナに言う。君の愛は、いつか君の子どもたちを通じて、たくさんの人に伝わるのだと。君の無条件の愛を源にして。いつか君がいなくなるときが来ても、君の愛は存在し続ける。ブルーナ、君の愛は世界を救うことができるんだ。日本語版タイトルは、「なぜではなく、どんなふうに」。これは第四章のタイトルから取られたもの。もとは『青い眼が欲しい』という作品に登場する言葉だと言う。この本の原題は「アメリカン・ゴシック」。これは、ブルーナにあててユーヌスが書いた手紙のタイトルでもある。有名なグラント・ウッドの絵画をもとにしている、ということで「?」だったのだけど、検索してみたら見たことがある絵画だった。アメリカではとても有名で、風刺にもよく使われるのだそうだ。ラストシーンは、先の章で読まれた作中の手紙、ユーヌスがブルーナにあてた手紙を、ブルーナが受け取るところで終わる。「なぜではなく、どんなふうに、しかわからなかったブルーナへ」これの日付が「ニューヨーク、2018年8月」で、結局ユーヌスの生死はどっちだったんだろう?と思った。作中の手紙本文は、2017年の7月、モスルが間もなく陥落するという場面で書かれて終わっている。手紙の宛書を書いたのがユーヌスなら、生きて帰ってきたということ、だよね?そうならいいのにな。何かが起こる。なぜ?と問う。けれどそれに至る道のりは長く、一言で語るとあまりにも型にはまって軽薄に聞こえ、本質を表すことはない。どんなふうに、そこへ至ったのか。ユーヌスの手紙でようやく、ブルーナはそれを知る。なぜ?と問うのは、またひとつの暴力であり、権力の行使なんだろう。答える側はいつも、その疑問に答えるよう強いられ(納得できる答えを出せ、と言われ)、力の下に置かれているのだから。どんなふうに、というのは、横にいて話を聞く、ということだと思う。ブルーナは、教養ある夫の両親が、無知であるよりもより悪く、優越感と閉鎖性、偏見をもっていることに驚く。私にもそういうところがあるかもしれないと思う。自戒。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.13
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書名女の子たちと公的機関 ロシアのフェミニストが目覚めるとき [ ダリア・セレンコ ]引用女の子たちというのは、コミュニケーションと、冷え切った国家の内臓に巻きついて温めてあげる暖房のシステムのこと。もしも女の子たちが停止したり、仕事を中断したりしたら、いったい私たちに何が起きるのかはわからない。きっと私たちは寒さのあまり自分の席で眠り込んでしまって、そしてもう二度と目覚めないんでしょうね。そのほうが良くなるかもね。親愛なる女の子たち、私たちには決死のストライキが必要だよ。生きていることが耐えがたくなったよ。感想ロシアのフェミニスト本。詩のような寓話のような物語。一人称であり「女の子たち」全員を主語にしているような。韓国のチョン・セランの小説と雰囲気が似ていた。・屋上で会いましょう [ チョン・セラン ]・保健室のアン・ウニョン先生 [ チョン・セラン ]・声をあげます [ チョン・セラン ]・地球でハナだけ [ チョン・セラン ]公的機関というのが現実の「組織」(ロシアの芸術系の運営組織は、捏造と変更の嵐で、その犠牲になるのはいつも下働きの「女の子」たちである)であり、さらにいうと「国家」そのものでもあり。そして、ここで言う「女の子」はすべての「女性的なもの」。著者は、1993年ハバロフスク生まれ。ロシアの作家、詩人、フェミニスト、反戦活動家。この物語と同様、図書館や美術館など国立の文化施設に勤め、実体験を元に、2021年本書を発表したのだという。ウクライナ侵攻に対し「フェミニスト反戦レジスタンス」を組織。2022年3月にジョージアに出国したという。著者は、家庭内の暴力が(そして主にそれは女性への暴力が)、戦争へ繋がっているのだという。家の中で行われる暴力を容認することは、戦争の武力行使を「やむを得ない」とすることと、同じ。大義を掲げれば暴力が正当化されるのであれば、それは「理由をつければ・条件下で」OKになるということで、それを恣意的に解釈して小さな単位にしていって、組織で、家庭で、行われる。この本の、上の引用部を読んでいて思った。女は戦争の時には「産む」機能が重要視される。産めよ増やせよ。兵隊を、戦力を、労働力を。十数年育てて、送り出す。・地図と拳 [ 小川哲 ]で言っていた。かわりの兵隊はいくらでも、召集令状を送る切手の値段分だけで補充されるのだと。「女の子たち」は、国家の内臓。「男の子たち」は外側の皮膚だろうか。傷ついて血を流す?じゃあ、もし女の子たちが止まって、動かなくなったら。どうなるんだろうね。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.12
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。・英語を学んでいるときの私の気持ち→「I Road(ラジオ英会話を学ぶ日々の心象風景の寓話)」前週のふりかえりぼちぼちやっております。「ニュースで学ぶ現代英語」の反訳トレーニングは相変わらず出来ていませんが、シャドーイングは出来ました。(ちなみに、8月分も遡ってやりました)踏み台昇降は有名無実化…。洋書読みは楽しくなくなってきている(義務化)ので一旦ストップ。英語版のボーイズラブ漫画をひたすら読んでいました。萌え。滾る。すれ違い両想い、キュンキュンするわー!BLは基本が少女漫画だからな。というわけで、礼儀正しい英文ではお目にかかったことのない英単語にばかり出会い、「これって〇〇って意味なんかな」と推測する日々。ニュースで学ぶ「現代英語」の学習記録月曜日放送分“恒大グループ”が米で破産法適用を申請CHINA'S EVERGRANDE FILES FOR BANKRUPTCY PROTECTION IN U.S.火曜日放送分“陸上養殖”に通信各社の参入相次ぐJAPAN TELECOMS TURN TO LAND-BASED AQUACULTUREalga(海藻)は前にも出てきましたね。忘れていた。Discussion Session のThe current movement is all Greek to me.(最近の動きはちんぷんかんぷんだ)。調べてみると、「It's (all) Greek to me.(それ、ぼくにはギリシャ語だ)」とは、「ぼくにはまったく意味が分からない」という意味です。シェークスピアの戯曲「ジュリアス・シーザー」のなかで、元老院議員のCicero(キケロ)がまわりに情報が漏れぬようギリシャ語で話していたのをCasca(シーザー)が聞き、「It was Greek to me.」と言ったことからきた表現です。「That's Greek to me.」とも言います。から来ているのね。(マイナビニュース)水曜日放送分NYタイムズ AIによる学習を原則禁止にNEW YORK TIMES BANS USE OF CONTENT FOR AI TRAININGbiblia がレバノンのジュバイル(ビブロス)から来ていたとは知らなんだ。木曜日放送分アルツハイマー病の新薬 承認へJAPAN HEALTH MINISTRY PANEL APPROVES NEW ALZHEIMER'S DRUG省庁名長すぎる問題。だから「health ministry」が小文字になっているのね、と納得。金曜日放送分冷凍グルメのサブスク広がるFROZEN FOOD SUBSCRIPTION SERVICES GROW IN JAPAN「the last thing」で「やりたくないこと」なのね!なるほど。overのニュアンスについての質問。最近、視聴者からの声がよく紹介されていますね。ニュースで学ぶ「現代英語」の予習書写月曜日放送分福島第一原発 処理水の海洋放出TREATED WATER RELEASE FROM FUKUSHIMA DAIICHI BEGINS火曜日放送分脱石油由来のペットボトル 商用化へJAPANESE FIRMS PLAN TO PRODUCE BIO-BASED PLASTIC BOTTLES水曜日放送分インド無人探査機が月面着陸成功INDIA SUCCESSFULLY LANDS PROBE ON MOON木曜日放送分ワグネル代表プリゴジン氏死亡RUSSIA OFFICIALS CONFIRM PRIGOZHIN DIED IN PLANE CRASH金曜日放送分余った不織布 型紙用に販売COVID PROTECTIVE MATERIAL FINDS NEW USE今週のめあて反訳トレーニングをどうにかする。英語音声を聴きながら日本語訳を見る、というだけでもやれるようにしたい。余談BLを摂取したいアニメ「抱かれたい男1位に脅されています。」、「ユーリ!!! on ICE」を見終わり、体内のBLが足りなくなってきたので、韓国ドラマ「哲仁王后~俺がクイーン!?~」を見始めました。池に落ちた天才シェフ(男)が、朝鮮時代の王妃の中身と入れ替わる!というドラマ。この設定、前に見ていた中国ドラマ「太子妃狂想曲」と似てる。こういうのもBLっていうのか…?「哲仁王后」は、主人公の女の子の演技が上手で、可愛くてきれいな顔しているのにおっさんにしか見えないのがすごい。20話と韓国ドラマにしては見やすい話数なのもよし。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.11
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書名もやもやしたら、習慣かえてみたら? 37人が大切にしているルーティン [ 一田 憲子 ]目次1章 やりたいことがわからない人へ樹木希林さん堀井和子さんヨシタケシンスケさんもたいまさこさん赤木明登さん 智子さん佐治晴夫さん有元くるみさん植松 努さん藤田志保さん須長 檀さん 理世さん 2章 家事がつらい人へ伊藤まさこさん引田ターセンさん かおりさん石村由起子さん西胤真澄さん田中ナオミさん黄瀬徳彦さん 唐津裕美さん佐々木由貴子さん3章 ご飯づくりをラクにしたい人へタサン志麻さん按田優子さん前原なぎささん瀬尾幸子さん林 のり子さん佐藤友子さん和田ゆみさん4章 時間の使い方が上手になりたい人へ中嶋朋子さんイイホシユミコさん為末 大さん森下典子さん佐々木かをりさん坂下真希子さん野口真紀さん大井幸衣さん望月通陽さん感想2023年200冊目。→1冊8月のレビューが漏れていて、201冊目でした。笑1961年生まれ。編集者・ライターである一田さん。この本は、ご自身が2006年に立ちあげた「習慣」を切り口にした雑誌「暮らしのおへそ」に掲載された過去35冊から抜粋したもの。そのため、ひとりにつき4頁くらいにまとまっていて、「もっと知りたい」「え、それってどういうこと?」があり、ちょっと物足りない感じがした。雑誌掲載時のボリュームを再構成するにしても、おひとりおひとりをもうちょっと長く読みたいなあ。それで、「1」「2」って出していくとか、今回だと章ごとに一応テーマを分けているので、それごとに本を出すとかにしてくれたらたっぷり読めるんだけどなあ。コンパクトにまとまっていて、色々な方(著名人だけではなく、インスタに日々のごはんの写真を挙げている普通の人も登場する)の習慣のエッセンスだけを読むには読みやすい内容になっていました。私が気になったものは、・樹木希林さんは、固形石鹸を家中で1つだけ、台所から洗濯まで使う。・スタイリストの堀井和子さんは、展覧会で「もしお金を払い、1点だけ持ち帰るとしたら」という目線で見るそう。「自分で選ぶ」という目の鍛錬になるのだという。・一級建築士の田中ナオミさんは、野菜くずをアルミホイルに乗せて、朝食のパンと一緒に焼いて水分を飛ばす!中でも素敵だったのが、ロケット開発も進める植松電機の代表取締役植松努さんの言葉。「人間は『やったことがないこと』にしか出会いません。なぜなら、人間は一回しか生きることができないから。ということは、人間は必ず失敗するということです。みんな初めての、一回しかない人生を、ぶっつけ本番で生きています。だから失敗はダメじゃないんです。失敗はデータです。『なんでだろう?』『だったらこうしてみれば?』このふたことだけで、失敗は階段の一段になって、みんなを強く、優しくしてくれます」この方、何冊も本を出していらっしゃるんですね。読んでみたいな。習慣、だいじ。朝起きてラジオ体操をして、英語を勉強して、ブログを更新する。子どもたちを起こして、朝食を食べさせながら日記を書く。「やらないと気持ち悪い」私の朝のルーティン。良い習慣もあれば悪い習慣もある。たとえばダラダラとネットしてしまうとか(しかしこれもまた、「ダラダラしたい」という自分の気持があるときはそれを「ダラダラネットするぞ!!!」と決めてやるならよし)。要は自分でコントロールできているかどうか、ということなんだろうと思う。著者が言うように、それは暮らしの「おへそ」となるもの。自分はどうなりたいか、どうありたいか、どう過ごしたいか。日々をどう生きて、最後に死にたいか。大げさに言えば人生の核にもなるもの。丹田呼吸みたいなもんなんだろうな。そこがしっかりしていたらぶれない。だから、もやもやしているときは、その習慣を変えるきっかけなんだろう。もやもや、日々している。笑そんな時、自分のおへそがどこにあるのか、確かめて。回る独楽のように、軸を整えたい。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.10
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書名クロワッサン学習塾 (文春文庫) [ 伽古屋 圭市 ]感想学習塾を舞台にした小説、というと・みかづき [ 森絵都 ] ・金の角持つ子どもたち [ 藤岡陽子 ]のように、なんというか今の学校教育で届かない場所に手が触れている感じがする。ブータン 山の教室 [ シェラップ・ドルジ ]今ちびちび見ている、ブータンの映画。オーストラリアで歌手になることを夢見る教師が、辺境の村へ派遣される。最寄りの町から徒歩6日という山の上。電気もガスも水道もない。教室には長机と椅子があるだけ。黒板も教科書もない。けれどそこで村の人は教師を敬い、一番良い器で料理を差し出す。「先生は、未来に触れることが出来る人だから」ほんとうの意味での「教育」というのはたぶん、そういうことなんだと思う。その子の未来に触って、それ(知識)をくっつけてあげる。いつか、行きたいところへ行けるように。教育は、荷物にならない財産。この本の舞台は、パン屋。小学校教師の黒羽三吾(クロワッサン、をもじって父が名付けた)は、かつての教え子が若くして子どもを産み、虐待死させていたことをニュースで知る。どうして彼女は、助けを求められなかったのか。自分の人生を修正できなかったのか。考える力を、よりよい人生を送る力を、身につけてやれなかったのか。今の日本で、教育とは、学習とは、教師とはなんのためにあるのか−−−。三吾は教師を辞め、小学4年の息子を連れて地元に戻り、父のパン屋で働き始める。ある日、息子の同級生がパンを万引きしていることに気づいた三吾。夜勤の母とふたり暮らしの彼女は、宿題を見てもらえず、勉強に躓いていた。三吾は、パン屋が休みの日に、店先で彼女に宿題を教え始める。話は短編が5話入っていて、けっこうバラバラ。内容はちょっと薄い。ところどころ「奥さんはどうしたんやろう」とか、「パン屋ってそんなすぐなれるもんなんか」とか、「息子いい子すぎ」とか、「そんなうまくいくかいな」とか思う。でもさ、大人でもさっき言ったような夢や目標を持ってる人って、じつは案外少ないんだ。そして明確な夢や目標を持ってる人は、とても人生を楽しんでる。生活の手段だと割りきった仕事をしていてもね。そういう人は自分が大切にしたいものがわかっていて、自分の心が躍るものがわかっていて、新しい夢や目標を見つけるのが上手だから、どんどん更新されて涸れることもない。だからさ、まずは仕事のことは考えず、もっと広い意味で、自分はなにをやるのが好きなのか、なにをやってるときが楽しいのか、わくわくするのか、自分を見つめるようにしてほしい。三吾はなんのために学ぶのか、という問いにこう答える。三吾が公教育に感じている「限界」は、私も同じ。資本主義の労働力、あるいは軍事国家の兵隊をつくるのに適した集団。もうとっくに時代にあわなくなっているのに、システムはなかなか変わらない。娘(小2)がこの夏休みに通信教育のタブレット学習(ちゃれんじ)を始めた。どうせ続かないだろうという親の予想を裏切り、毎日勉強している。ログインすると褒めてくれ、正解も間違いもその場で教えてくれ、問題を解いていくとゲームが出来るようになり…と、スマホや動画に夢中になる心理をうまく勉強に取り入れていて感心する。(仕事もさ、パソコンにログインするだけで褒めてくれたらいいのにねえ!)新しい時代の学習だな、と思う。教育はどこまで手を伸ばせるだろう。未来に触れることが出来るんだろう。と、何かの事件があるたびに、思う。教育はそれを変えることができたかもしれないということ思うこと自体が、間違いなんだろうか。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.09
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書名ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ (一迅社ノベルス) [ 中村 颯希 ]感想コミカライズ版が面白かったので、原作の小説を読んでみた。中華風ファンタジー。次の后妃・雛女(ひめ)を養成するため、5つの名家が居を構える離宮。次代の王となる堯明は、雛女のひとりである黄家の玲琳を、幼少より溺愛していた。美しく儚げで、心優しく、病弱な玲琳。次の皇后は玲琳で決まりだと皆が思っていた。しかし七夕の夜、朱家の雛女・慧月に、玲琳は高台から突き落とされてしまう。一命を取り留めた玲琳だったが、なんと慧月の術で身体が入れ替わってしまい…。教養もなく粗野で、上の者には媚び諂い、下の者には当たり散らし苛め抜く。ドブネズミと嘲笑われ、悪女と名高い慧月になった玲琳のサバイバルライフが始まる!という内容。か弱いお姫様だと思っていた玲琳が、いつ死んでもおかしくない状態が常で、病魔と戦いながら自らを鍛え上げていた、超鋼メンタルのガテン系。『本好きの下剋上』のマインが好きな人は好きな感じだと思う。追放されたあばら家で、草木染めをしたりしてました。私としては、慧月がそれだけ意地悪な悪女(というには可愛らしいもんだと思うけど)になったのにも理由があるから、彼女にも幸せになって欲しいなあ。本編以外に番外編も収録されていて、玲琳付き女官・冬雪視点のお話が良かった。玲琳が頻繁に「ありがとう」と口にするのは、「さようなら」と言っているのと同じことなのだと、ある時冬雪は気付く。いつ何時も死の影から離れられない玲琳。彼女がお化粧するのは、顔色の悪さを隠すため。彼女が下賜するのは、形見分けなのだと。娘(小2)が読むには難しいので、私がかいつまんであらすじを説明すると、「面白い!」と続きが気になる模様。続刊出ているので引き続き読んでみようと思う。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.08
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書名白ゆき紅ばら [ 寺地はるな ]感想シスターフッドな物語。どうしてもこういう「かわいそうな子」の話って型にはまりがちで、どこかで同じようなものを読んだな、それも何回も、と思ってしまう。けれどこれはこれで、面白かったです。「かわいそうな境遇の子」がその状況に負けずに自ら道を切り開いていく。それこそテンプレートではあるのだけれど。・琥珀の夏 [ 辻村深月 ]・光のとこにいてね [ 一穂ミチ ]なんかの雰囲気も似ているかも。かわいそうな子どもを救う家。私設の母子シェルター「のばらのいえ」で、祐希は育った。おばにあたる実奈子さんと、お金持ちの次男坊で「パートナー」の志道さん。大学時代にボランティアサークルで出会ったというふたりが運営する、いびつな家。獣のような少年・保と、その妹で愛らしい少女・紘果。そして入れ代わり立ち代わり施設にやってきては去っていく母子たち。幼い頃からその世話に自分を捧げ、将来もそれを期待されていた祐希は、高校卒業と同時に「のばらのいえ」を飛び出し、行方をくらませる。しかし住んでいたアパートが火事にあい焼け出され、そこへ志道さんが迎えに来て−−−。今度こそ、紘果を連れて逃げるのだ。二度と戻らないと決めていた「のばらのいえ」に、祐希は足を踏み入れる。そして気付く。ずっと感じていた違和感の正体。そして、隠されていた秘密。まっすぐな祐希と、おどおどした紘果。グリム童話の『しらゆきべにばら』に擬えられたふたり。無愛想で早熟な子どもだった祐希の子ども時代の回想が痛々しい。「落ちない泥」をずっとずっと、塗り込められたような日々。自分はまともに育っていないという羞恥。圧倒的にものを知らない、「ふつう」が分からないという劣等感。ずっと耳を澄ましてきた、と祐希は言う。そうして学んで学んで、「ふつう」のふりができるように。「ふつう」に生きていけるように。「のばらのいえ」から逃れられず、一生どこへも行けないと絶望していた祐希は、高校生の時に英語の春日先生が呟いた「座右の銘」を忘れられない。Good girls go to heaven, bad girls go everywhere.英語のテストに、正しい答えを見えるように消して、誤答を書く祐希。それに気づいた春日先生は、祐希を呼び出す。先生は、祐希を逃がす算段を立ててくれる。どうしてここまでしてくれるのか、と祐希は春日先生に問う。先生は答える。「もし、わたしの娘が将来なんらかの理由でわたしたちと離れ、ひとりで生きていかなければならないとしたら、その時は誰かに頼ってほしい」あなたはわたしにはなにも返さなくていい、と春日先生は運転しながら、前を向いたまま話し続けた。「あなたはこのまま逃げ延びて、いつか余裕ができた時に誰かに手を貸す。その誰かがまた誰かに手を貸す。そしてもし将来わたしの娘がなにか困った時、どこかで誰かが彼女を助けてくれるはず。わたしはそういう世界を信じる。理想論ですか?」「そうですね。理想論だと思います」(略)「でもわたしは、自分がその世界の一端を担う人間になれると信じたいんですよ」この春日先生の言葉、「ペイ・フォワード」という映画を思い出した。先生は、やる気のない教師なのに、熱いものがある。そうして自分の信念に基づく行動をとる。私もそういう世界の一端を担う人間になりたいなあ。そうであると、信じたい。それがどんどん難しくなる世の中であっても、だ。祐希に救われていた「のばらのいえ」の兄妹、保と紘果。彼らは、自分たちの身を呈してでも、祐希の未来を守ろうとした。汚い手で、わたしたちのきれいな祐希にさわるな、と。ここ、悲しかったなあ。守ろうとして離した手。自らが汚れることを選んだ。でも、祐希はその手を取る。自己犠牲なんてもううんざりだ。一緒に行こう。逃げよう。天国に行けなくてもいい。わたしたち二人は、どこにだって行ける。地獄にだって一緒に行けるよ。希望のあるラストで、特に保のことは哀しいんだけど同時に良かったとも思った。こういう雛形を物語に要求しているのだとわかっていても、やっぱりこの終わり方が、好きだ。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.07
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2023年8月に読んだ本まとめ175.シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 [ ジェレミー・マーサー ]176.「大好きなもの」しか持たない 少ない暮らし [ 日本文芸社 ]177.「買い方」を変えたら、人生変わった! [ ひぐちさとこ ]178.日々臆測 [ ヨシタケシンスケ ]179.不要なものを手放して、50代からは身軽に暮らす [ しょ~こ ]180.ジェイソン流 お金の増やし方 [ 厚切りジェイソン ]181.祖母姫、ロンドンへ行く! [ 椹野道流 ]182.ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした [ マーク・ボイル ]183.あした、弁当を作る。 [ ひこ・田中 ]184.はみだしルンルン [ 鹿子裕文 ]185.好きになってしまいました。 [ 三浦しをん ]186.メメンとモリ [ ヨシタケシンスケ ]187.じゃむパンの日 [ 赤染晶子 ]188.もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集 [ ヨシタケシンスケ ]189.図書館がくれた宝物 [ ケイト・アルバス ]190.クルックヘイブン 義賊の学園 [ J.J.アルカンジョ ]191.ぼくはいったいどこにいるんだ [ヨシタケシンスケ]192.移動祝祭日 [ アーネスト・ヘミングウェイ ]193.不思議の国ニッポン [ 豊田有恒×ヤマザキマリ ]194.女性管理職が悩んだ時に読む本 [ いくみ ]195.無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記 [ 山本文緒 ]196.地図と拳 [ 小川哲 ]197.空想の海 [ 深緑野分 ]8月に読んだ本は、23冊でした。『地図と拳』が長かったですね…。今月は、175.シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 [ ジェレミー・マーサー ]181.祖母姫、ロンドンへ行く! [ 椹野道流 ]の2冊が良かったです。8月終了時点での2023年ベスト10冊1月007.テヘランでロリータを読む [アーザル・ナフィーシー]2月036.もしも彼女が関ヶ原を戦ったら [ 眞邊明人 ]045.目の見えない白鳥さんとアートを見にいく [ 川内有緒 ]3月056.編めば編むほどわたしはわたしになっていった [ 三國万里子 ]058.パリの空の下で、息子とぼくの3000日 [ 辻仁成 ]4月076.人新世の「資本論」 [ 斎藤幸平 ]084.語学の天才まで1億光年 [ 高野秀行 ]5月107.英語と日本人 挫折と希望の二〇〇年 [ 江利川春雄 ]6月136.千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話 [ 済東鉄腸 ]7月151.虹と雲 王妃の父が生きたブータン現代史 [ ウギェン・ドルジ ]8月なし8月の追加はなし。2冊とも良かったんだけど、今の本と入れ替えるほどではないかなあ、という感じ。2023年の課題図書 進捗状況2023.01.03「2023年の課題図書48冊」175.シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 [ ジェレミー・マーサー ]182.ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした [ マーク・ボイル ]184.はみだしルンルン [ 鹿子裕文 ]194.無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記 [ 山本文緒 ]今月は4冊読みました!しかし課題図書48冊と銘打ちながら、30冊しかないのな!笑これから読みたい本卒業生には向かない真実 (創元推理文庫) [ ホリー・ジャクソン ]・自由研究には向かない殺人 [ ホリー・ジャクソン ]・優等生は探偵に向かない [ ホリー・ジャクソン ]の続編にして完結編がついに翻訳出る!(英語勉強しているんだから原文で読めばいいんですけどね…うん。カロリーが高いからさ)ルミネッセンス [ 窪美澄 ]・夜に星を放つ [ 窪美澄 ]・夏日狂想 [ 窪美澄 ]・タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース [ 窪美澄 ]・夜空に浮かぶ欠けた月たち [ 窪美澄 ]直木賞を受賞した『夜に星を放つ』から読んでいる窪さんの新作。私たちの世代は [ 瀬尾 まいこ ]・そして、バトンは渡された [ 瀬尾まいこ ]・その扉をたたく音 [ 瀬尾まいこ ]・夏の体温 [ 瀬尾まいこ ]・掬えば手には [ 瀬尾まいこ ]本屋大賞を受賞した『そして、バトンは渡された』から読んでいる瀬尾さんの新作。サクラサク、サクラチル [ 辻堂ゆめ ]・二重らせんのスイッチ [ 辻堂ゆめ ]・君といた日の続き [ 辻堂ゆめ ]・答えは市役所3階に 2020心の相談室 [ 辻堂ゆめ ]ブロマンスな雰囲気の表紙が気になって読んだ『二重らせんのスイッチ』から読んでいる辻堂さんの新作。だいたい夫が先に死ぬ これも、アレだな [ 高橋 源一郎 ]NHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」でもご紹介されていた御本人の著書。タイトルから想像する中身と、どうも違うみたいなので楽しみ。コスモポリタンの話とか面白そう。いい子のあくび [ 高瀬 隼子 ]・水たまりで息をする [ 高瀬隼子 ]・おいしいごはんが食べられますように [ 高瀬隼子 ]芥川賞候補(『水たまりで息をする』)と、芥川賞(『おいしいごはんが食べられますように』)から読んでる高瀬さんの新作。深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集 [ 川上未映子 ]・夏物語 [ 川上未映子 ] ・春のこわいもの [ 川上未映子 ]の川上さんの新作エッセイ。元々、たしかエッセイ『きみは赤ちゃん』を読んでいて、小説は本屋大賞を機に『夏物語』を読んだ。われら闇より天を見る [ クリス・ウィタカー ]2023年本屋大賞翻訳小説部門第1位。テーマ、重そうかなあ。『ザリガニの鳴くところ』系?ウェルテルタウンでやすらかに [ 西尾 維新 ]西尾維新の新作。というわけで、何かしらの賞を受賞or候補となったのを機に手に取るようになった作家さんの新作を読むことが多い今日このごろ。最近、日本の小説のウェイトが高すぎるなあとちょっと思っている。2023年に読んだ本・2023年1月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年2月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年3月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年4月に読んだ本まとめ・2023年5月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年6月に読んだ本まとめ/これから読みたい本・2023年7月に読んだ本まとめ/これから読みたい本2019年から2022年に読んだ本・2019年に読んだ本213冊まとめ/ベスト10冊・2020年に読んだ本255冊まとめ/ベスト10冊・2021年に読んだ本310冊まとめ/ベスト10冊・2022年に読んだ本336冊まとめ/ベスト10冊にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.06
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書名空想の海 [ 深緑 野分 ]目次海髪を編む空へ昇る耳に残るは贈り物プール御倉館に収蔵された12のマイクロノベルイースター・エッグに惑う春カドクラさん本泥棒を呪う者は緑の子どもたち引用「要するに本とは、無数の言葉を書いてまとめ、読むためのものなんだ。(略)それもただの文字ではない。読むことによって世界は広がり、あり得ないものが見え、遠くへ旅し、一度の人生では経験し得ない物語を味わえる。見た目はこんなに薄っぺらい代物なのにね。本は圧縮された小宇宙なのさ」感想短いお話が11篇入った本。世界が滅び、舟に本を積み込み海へ捨てる生き残り。妹の髪を幼い頃から編んであげていた姉。イースターの日に、生卵を盗み出す少女。疎開してきた少年と、先の戦争を経験した老人。世界の終わりで、幻の自転車をつくる子どもたち。どちらかというと、少し不穏な、「世界の果て(終わり)」が漂う空気の物語が多かった。・この本を盗む者は [ 深緑野分 ]のスピンオフ「本泥棒を呪う者は」が収録されているので、あの町の呪い(ブックカース)がどう発生したのか、謎の「おば」の出生の秘密とか、そこらへんを読みたいならこの一編だけでもぜひ。たまきの本好きというか、本への執着は異常の域。でも彼女は本当に本当に本が好きで、人間よりも本が好きだったんだなあ。物語は人間の命よりも重い存在だと彼女は言う。しかし人間が存在しなければその本も存在しなかったのだから、逆説的ではある。本好きで人間嫌い、あるいは人間が怖い。という人は本好きに一定いるのだと思う(私だ)。だって本は、文字は、書いてあるとおりのことを表明する。テキストに依存する。親しげに笑いながら裏で暴言を吐いたりしない。本は人よりも信頼に値する−−−。けれど同時に、それは「人間」そのものへの興味と愛情が尽きぬことでもあるのではないか。本。物語。ひとが作り出すもの、への絶対的な信頼。たまきは言う。本は圧縮された小宇宙。不思議だ。紙とインク。あるいは電子の表示。それだけで別のものが見える。あるときには風も匂いも、手触りさえも感じることが出来る。本を開けばそこには別世界が広がる。たまきは物語を語る。リドル・ストーリー。彼女は町の人間が嫌いだった。本を汚すから。大切に扱わないから。私は子供の頃から考えていた。書店に並んでひとりの人に買われていく本と、図書館に並んだ本と、どちらが幸せなのだろう?私は図書館の本になりたい、と思った。ボロボロになっても、色んな人の手に渡って、色んな人に読まれたい。本棚を出て、色んな景色を見たい。そして図書館の本棚に戻ったら、みんなでそこがどんなところだったか、その子がどんなだったか、どんなふうに自分を読んだか話をするのだ。返却される。棚に戻る。借り出される。閉館後の図書館にはきっと、本たちのひそやかな囁きが、さざめいているだろう。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.05
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基本情報・仕事でも日常でもまったく使わない完全趣味の英語学習。・2022年6月受験時はTOEIC870点(リスニング455点+リーディング415点)。・いずれ、TOEIC940点や英検1級が取れたらな。・毎朝起きてから1時間程度、勉強しています。・NHK語学講座(アプリ「らじる★らじる」「NHKゴガク」)での学習がメイン。・英語を学んでいるときの私の気持ち→「I Road(ラジオ英会話を学ぶ日々の心象風景の寓話)」前週のふりかえり8月が終わりました。「ニュースで学ぶ現代英語」の放送が通常に戻り、週の前半は気合を入れて頑張ろうとしていたのですが、金曜日くらいから崩壊…。最近子どもが寝る時間も遅くなっていて(22時くらい)、寝かしつけて一緒に寝る私の睡眠時間も削られる。朝4時おきで6時間睡眠。正直、つらい。週末に反動が出たのか、朝起きられず8時半まで寝てました。笑9月のハビットトラッカーを作成。色合いは月夜をイメージしてみました。項目は変わらず。過去の英語ノートをぱらぱらめくっていて、「こんなに英語勉強してんのに、一向に洋書すらすら読めるようにならないし、洋画字幕なし英語音声で見られるようにならないの、なんでなん」と絶望するなど。今年は12月にまたTOEICを受けてみようと思います…。(目近な目標を据えてみる)ニュースで学ぶ「現代英語」の学習記録月曜日放送分ハワイ 山火事の被害拡大HEAT WAVES GRIP NORTHERN HEMISPHERE久しぶりのニュースで学ぶ現代英語。真面目に書写。…するが、書写している間雑念がすごくて集中できない。火曜日放送分中国 日本への団体旅行を解禁CHINA RESUMES GROUP TOURS TO JAPANDiscussion Session が聞き取れると嬉しい。水曜日放送分7月の世界の平均気温 史上最高にJULY HEAT SOARED TO GLOBAL RECORD, EU AGENCY SAYS鉛筆をやめてシャープペンシルにしてみる。木曜日放送分健康保険証廃止の方針 当面維持KISHIDA VOWS TO EASE CONCERNS OVER MY NUMBER SYSTEM赤鉛筆をやめて赤ボールペンにしてみる。金曜日放送分フェデラーさん NYでテニス教室ROGER FEDERER RETURNS TO THE COURTスラッシュ(/)を入れるのを止めてみる。見た目すっきり?手がスラッシュを入れたがるのを必死で止めた。笑ニュースで学ぶ「現代英語」の予習月曜日放送分“恒大グループ”が米で破産法適用を申請CHINA'S EVERGRANDE FILES FOR BANKRUPTCY PROTECTION IN U.S.久々に英文を予習書写。シャープペンシルだと均一に細い線が書けるのが良い。分からない・曖昧な単語には青鉛筆で下線。火曜日放送分“陸上養殖”に通信各社の参入相次ぐJAPAN TELECOMS TURN TO LAND-BASED AQUACULTURE日本語訳は、放送を聴きながらメモしようかなあ。単に写すだけだと、手は動いてるけど頭の中がまったく別のことを考えてしまう。水曜日放送分NYタイムズ AIによる学習を原則禁止にNEW YORK TIMES BANS USE OF CONTENT FOR AI TRAININGこの回、ちょっと内容がわからなかったので放送をよく聞こう。木曜日放送分アルツハイマー病の新薬 承認へJAPAN HEALTH MINISTRY PANEL APPROVES NEW ALZHEIMER'S DRUG医学用語は難しい。金曜日放送分冷凍グルメのサブスク広がるFROZEN FOOD SUBSCRIPTION SERVICES GROW IN JAPAN冒頭の文「After a long day at work, making dinner is probably the last thing you want to do. 」。私には「the last thing you don't want to do.」か「the last big work you have to do.」だな…。今週のめあて引き続き、低空飛行でも、続けること。娘が9月の「頑張り表」をつくってくれました。いつの間にか「かか(母)」呼びが「ママ」になって嫌で、自称する時「かかは〜」と言ってみるのに子ども影響されない。夫は「とと(父)」なのに…。「はは」でもいいんだけどな。ママが嫌なだけなんだけど。余談先日、夕立のあとに大きな虹が出ていました。それを見た息子。「わー!シークレット出た〜!」ガチャか。○鉛筆いいよね〜ってなって、眉墨(アイブロー)も繰り出しペンシルタイプから、資生堂の削って使う鉛筆タイプに変更。そして思う。これ、濃いめの鉛筆でもいけるんじゃ…?娘のちびた書き方鉛筆(6B)で試してみる。いけました。○最近見た映画2本。100日間のシンプルライフ [ マティアス・シュヴァイクホファー ]フィンランドのドキュメンタリー映画「365日のシンプルライフ」を元ネタにしたドイツ映画。アプリ開発で一攫千金を目論み会社を立ち上げた幼馴染ふたり。会社の飲み会で賭けをしてしまい、「荷物をすべて倉庫へあずけ、全裸の状態から1日1個だけ取ってくるのを100日続ける」ことに。これはこれで面白い映画になっていて、特にラストは皮肉がきいていてよかった。タイ映画/ ハッピー・オールド・イヤー (DVD) 台湾盤 Happy Old Year 就愛斷捨離タイ映画。留学先のスウェーデンでミニマリズムに目覚めた主人公が、実家を断捨離しようとする映画。日本の本(『人生がときめく片付けの魔法』)や、こんまりの海外番組も登場。恋人の荷物、友人からの借り物、家を出ていった父親のピアノ…。物を捨てるのは善なのか?という気がしてくる。後味の悪い終わり方で、「これ、いろいろどうなったんだろう…」と気になった。ブータン 山の教室 [ シェラップ・ドルジ ]今、皿洗いしながら見ているのはブータンを舞台にした映画。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.04
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書名地図と拳 [ 小川 哲 ]感想分厚かった…。というのがまず印象。640p。京極夏彦の「レンガ本」を思い出す分厚さ。しかも単行本。ハードカバー。単行本としては限界に近い厚さなのではないか。本が背表紙に圧着される「花布」が「ひいいいい」ってなってる気がした。笑文庫化されるときは3部作になるんじゃないかしら。通勤中に一週間くらい持ち歩いていてよい筋トレになったぜ…。第168回直木賞受賞作ということで読んでみた本。受賞を契機に読むのって良し悪しだけれど、自分では読まない本のジャンルや、読んだことがない作家さんに出会う機会にもなるから、私はまあ良いのかなと思う。タイトルから、漠然と・テスカトリポカ [ 佐藤究 ]みたいな話を想像していた。違った。いや、雰囲気はすこし似ているのだけれど。暴力表現注意。これは、地図(都市計画)と、戦争の話だった。地政学や建築様式についても入っていて、視点が新しい戦争小説。「建築とは時間です。建築は人間の過去を担保します」1899年の夏から1955年の春までの「満州」をめぐる物語。地図もない土地に線を引き、名を付け、資源を把握する。そして武力と暴力が覆い尽くす。支配者を変え、街は発展していく。破壊され尽くし、無に帰すまで。つながりのある人から人へ、視点を変えて紡がれていく物語。「『地平線の向こうにも世界があることを知らなかったあなたへ』」登場人物が多くて、さらに章のなかでも視点が切り替わるので、途中から「…この人誰だっけ」となった。相関図がほしい。私の推しキャラは細川。読者投票をしたら、細川と明男で1位と2位を競うのではないか。国家とは法であり、為政者であり、国民の総体であり、理想や理念であり、歴史や文化でもあります。ですがどれも抽象的なもので、本来形のないものです。その国家が、唯一形となって現れるのは、地図が記されたときです。日本は戦争に負ける。それを早くに理解していた細川は、暗躍した。外地のあちこちから資材を盗んだ。なぜならそれらはすべて、無駄になると知っていたから。いつか来る日のために、再興のために、日本の資源を温存する必要があったから。「一、撃つときはなるべく敵に近づくな。相手の顔が見えない距離で撃て。二、怖くなったら俺の顔を思い浮かべろ。俺に命令されたから撃つんだと自分に言い聞かせろ。三、一人になるな」戦い方は人それぞれなのだと、この本を読んでいて思う。何を信じるか。何を、正しいとするか。正しくないと知っていて、思っていて、そのとき、何をするか。「怖いよ」明男はあっさりとそううなずいた。その瞬間、慶子は「怖かったのだ」と確信した。高木もきっと、怖かったはずだ。だからこそ、彼は勇敢に死んでいったのだ。地図がないところから始まった旅は、いくつもの地図を作り、破棄し、最後にもとの荒野に戻る。原寸大で描かれたかつての村が、紙の上に蘇り、大地を覆う。理想郷を描こうとしたかつての地図。それは作り物めいて美しく、非現実的で映画のラストシーンのようだと思った。著者は、小川哲(オガワサトシ)1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第三回ハヤカワSFコンテスト“大賞”を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第三八回日本SF大賞、第三一回山本周五郎賞を受賞ということで私と同い年だった。この本を読んでいて、本当に自分の無知について思う。社会の教科書で、満州についてどれだけ触れられていただろう。春、残業が終わって帰宅し、たまたまNHKの「スワイプ人物伝「満州帝国 実験国家の夢と幻」」(2023年4月10日)を見たことを思い出した。ラストエンペラー・溥儀。自身が統治のための傀儡であることを知らなかった、ということを私は知らなかった。そして庭師となって生涯を終えたことも。最近、戦争を題材にした作品が増えているように感じる。それがいろいろな受賞作にもなるくらい。・移動祝祭日 [ アーネスト・ヘミングウェイ ]でヘミングウェイが、ある戦争を知らない小説家が書いた作品を「紙の上だけで書いた戦争小説」と嘲笑っていた。今、わたしたちが書いて、読んでいるものは、すべてそれだ。それは今の不安定な世界情勢があるからかもしれないし、もう一方には「この閉塞感を打破したい」という意識があるのではないか、と思う。どこかで見かけた、「この現状を変えるのに戦争でも起きないかな」と言っている日本の若者の声。いやいやもう、こんなアホなこと二度とせんとこうや。めっちゃ無駄やし。という綺麗事を、なるべく多くの人が共有して信じることが出来るように。絵空事でも、過去をもとに物語は綴られ続かなくては。どうしてこんなことになったんだろう、と思いながら立ち止まることも出来なくなるその前に。戦争関連のお話レビュー・見果てぬ王道 [ 川越宗一 ]・同志少女よ、敵を撃て [ 逢坂冬馬 ]・戦争は女の顔をしていない [ スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ ]・熱源 [ 川越宗一 ]・ベルリンは晴れているか [ 深緑野分 ]・羊は安らかに草を食み [ 宇佐美まこと ] ・インビジブル [ 坂上泉 ]にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.03
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書名無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記 [ 山本 文緒 ]目次第1章 5月24日~6月21日第2章 6月28日~8月26日第3章 9月2日~9月21日第4章 9月27日~感想NHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」(2022/11/18放送回)で紹介されていて読んでみたくなった本。(ちなみにラジオは翌日、著作権法で認められる範囲を超えて本文を読み上げたとして謝罪)山本文緒さん。私は亡くなってから知って、2作ほど読んだ。2022.02.28 ばにらさま [ 山本文緒 ]2022.04.03 自転しながら公転する [ 山本文緒 ]58歳での突然の余命宣告。夫とふたり、無人島に流されたように、死に囲われた日々を送る。それにしてもがんって、お別れの準備期間がありすぎるほどある。いや4月に発覚して今は9月なのだからあっという間の時間だったはずだけれど、とても長い期間お別れについて考えた気がする。別れの言葉が言っても言っても言い足りない。2023.04.28 養老先生、再び病院へ行く [ 養老孟司 ]でも言っていた。「がん」と言われる。余命が宣告される。残り時間が示される。事故で亡くなるのとも、急病で亡くなるのとも違う、死へ向かう準備時間がある。目減りしていく砂時計のように。余命が宣告されていても、『きのう何食べた?』の新刊を読み、読みかけだった金原ひとみさんの『アンソーシャルディスタンス』が死ぬことを忘れるほど面白いと言い、悲しくて頭が割れそうでもアマゾンの領収書を印刷する。それが生きていること、と著者は言う。そうなんだろう、と思う。抗がん剤治療、昔よりずいぶん負担は軽いと思っていたけれど、この本を読むととんでもない。著者が1回でやめたいと思うくらい、つらいものだった。緩和ケアに切り替え、そうするともうできることはあまりない。腹水が溜まり、水を抜いてもらう。2021.09.03 ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 [ 永井康徳 ]2022.10.22 ねこマンガ 在宅医たんぽぽ先生物語 おうちに帰ろう [ 永井康徳 ]家で看取ること、について前に読んだこれを思い出した。著者は病院へ入院することを嫌がり、在宅看護で最期まで過ごす。彼女は日記を書く。パソコンに向かっていられなくなったら、手書きで。手書きができなかったら、音声入力で。それもできなくなったら、口述筆記してもらう。明日また書けましたら、明日。この日記は、亡くなる9日前、この一文で終わる。作家だから、なんだろうか。最後の最後まで書いていた人。そして私は、どうしてそれをまた、読みたいと思うんだろう。死を、知りたいと思うからだ。自分がまだ経験したことがない、未知のもの。それを綴った道のりの記録。それはその人の「生」を、知りたいと思うからだ。どう死んだかは、どう生きたかということでもある。その、人生を。たぶんこの本を読んだ人はみんな考える。自分にあと120日しか残されていないとしたら?みんなから切り離されて、離れ小島に流される。そのとき、私はひとりではないのだろうか?あれをしておけばよかった、これをしておけばよかった。120日の砂時計はひっくり返されて、サラサラと砂はこぼれ落ちる。それでもゴミを捨て、洗濯をして、本を読んで、皿を洗うんだろう。何かの予告を見て、その時自分はもうこの世界にはいないんだ、と思うんだろう。未来の約束は消えて、今だけが存在するようになる。できなかったことを数え上げて、笑ってしまう。バンジージャンプだってしなかった。だから何?無人島から、生者は舟に乗って戻る。死者はひとり、島に残るのだろうか。それともそこから、また別の場所へ舟を漕いで行くのかな。はるかニライカナイがあるなら、それをまた楽しみに出来るだろうに。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.02
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書名女性管理職が悩んだ時に読む本 [ いくみ@女性管理職&ブロガー ]目次はじめに第1部 女性管理職の時代がやってきた!第1章 女性管理職、やりがいを持って頑張れるの? 1 一般職と見え鵜世界の違い 2 仕事人、どうせやるなら極めよう 3 時代がキャリアを後押ししてくれる(女性活躍のための法律や制度変遷) 4 人的資本開示への関心の高まりとESG第2章 いくみはどうやって歩んできたの? 1 新卒時は就活に苦労・中小企業の事務員として何とか一歩を踏み出す 2 結婚・夫の転勤・出産で転職ままならず、非正規雇用で8年間 3 40歳で正社員復帰、小学生の子供をかかえながらも奮闘 4 必死にやってきて2年後、管理職に登用される 5 管理職6年後部長職昇進、11年後事業本部長就任・部下100名超の部門責任者となる 6 定年再雇用でも管理職継続第2部 女性管理職のお悩みにお答えします!第3章 女性管理職の悩みあるある・職場編 1 管理職は大変! 心が持たない… 2 コミュニケーションの悩み 3 ビジネススキルの悩み第4章 女性管理職の悩みあるある・プライベート編 1 仕事人と家庭人 どうバランスを取ればいいの? 2 子は親の背中を見て育つって本当? 3 プライベートの過ごし方オススメ第5章 女性管理職の悩みあるある・生き方編 1 キャリア継続の悩み 2 生き方の悩み第6章 人生100年時代、生涯活き活きと過ごすことが長寿の秘訣おわりに参考図書感想この春から出向先の会社で係長をしている。すんごく…びみょうな立場。部下がいるけど、部下じゃない(私の上司が直属の上司、みたいな立ち位置)。そして部下のほうが長く会社にいるので詳しく、その中で業務が回っていて蚊帳の外。前の会社でやっていたプレイングマネジャーの「係長」とは、同じ役職でもえらい違い。それでもいろんなことを覚えようと積極的に首を突っ込んでいたら、上司から「これはノマさんの担当じゃないから」とやんわり断られる。更に突っ込んでアピールしていくと、「お前の仕事じゃない」とその上司からキレられた。私の立場というか、役目って一体…?周りからは「この会社にいる3年間は、育児に専念してもらって」と言われる。4月から色々うまく行かず、人間関係構築にも躓いて、「もう辞めたい」と嘆いていた。適応障害ってやつだな、これが…!今はもう、黙って自分のテリトリー仕事だけをしている。(そうするとそれはそれで上司の上司から、「君の仕事(マネジメント)をしていない」と言われるのだが、いろんな物事が1対1の別室の話で決まるor昼休みや業務終了後の雑談で共有されているという現状なんで、私はただひたすら自分がいる時に聞き耳を立てている…。)管理職として悩んだ時に読む本、というか私は管理職を続けるか、を悩んでいる。今やっていることが管理職ではないというのもあるし、元の会社に戻った時に果たして前と同じマネジャー職務をできるだろうか?という怖さもある。(ちなみに出向すると、「出向してきたご褒美」として役職がひとつ上がって元の会社に戻るのが通例で、そうすると私は課長補佐になって戻ることになる。うそん。)だって、圧倒的に、向いてない。自分のことだけで精一杯。この本の著者は、いくみ@女性管理職&ブロガー1962年神奈川県生まれ。会社員歴37年、ワーキングマザー歴30年。中小企業の事務員から始まり、女性管理職に憧れるも結婚を機に退職。出産、子育て、夫の転勤などによって非正規雇用の期間を経て40歳で正社員復帰。現在は上場企業で管理職歴18年。定年再雇用後も管理職を継続しており、部下の延べ人数は200名以上。これまでの経験を背中にいる人たちに伝えたいと一念発起し、2017年からブログ「ねーさんらいふ」を運営というわけで、男女雇用機会均等法が施行された頃(1986年)に就職され、一度は結婚で退職されるも、非正規からまた管理職まで上り詰めた方。こういう人とはさ、ポテンシャルが違うんだよな…。いじいじ。私、1986年生まれ。男女雇用機会均等法と同い年。その結果がこれだよ、ごめんな、先人たち。でも究極の機会均等でいくと、平等であるということは個人の特性と性質に拠るということだから、これはこれで正しいんだと思うんだけども。前部署からは、「ノマさんがいない損害がすごい」と言われて、少し慰められた。新しく来た人が「全部ノマさんが残したマニュアルに従ってやってますよ」「これ見たら全部分かるからすごい」と言ってくれた。「ノマさん、係長やりながら自分でもものすごい量の仕事担当していたんですね」。係長になってからの2年、必死にやっていたことは、無駄ではなかった。私はあそこで、がむしゃらに頑張っていたんだよね。それを少しは、残せたんだ。でも今は?…。バタバタして、ワタワタして、落ち込む毎日。係長になったばかりの頃、仕事が終わらなくて、夜残業していた。オフィスのフロアには私ひとりだけ。私はなんて仕事ができないんだろう。今日も夫にお迎えをお願いした。帰ったらお皿を洗って洗濯物を回して、明日の晩御飯はどうしよう。山積みになった決裁書類にハンコを押しながら、ぼたぼた涙を零していた。なんでこんなことになったんだろう。自分の力を試してみたいなんて、なんで思ったんだろう。つらい、つらい、つらい。そればかりだった始め。でもそれを乗り越えて、だんだん知識が身について、周りの人にいっぱい助けてもらって、なんとか「判断」することができるようになる。判断して動くことができるようになってくる。そうだ、私はこれまで「決断」することがなかったんだ、と気付く。見えている世界が格段に異なる。一般職の時に見えている世界は、自分の業務やその周辺で起こっていること。登山に例えるならば、麓から始まって高くとも山の中腹にいるような感覚です。管理職になると、もう、そこに見えているのは山頂近辺の景色にほかなりません。一般職の時には経験できなかった視座。管理職になって何を得たか?と申しますと、一番はこの点に尽きると言っても過言ではありません。この方がおっしゃるように、見えている世界が変わる。与えられる情報も変わるし、自分がしたいことをある程度できるようになる。それは確かに、面白かった。なるほど、こういう景色があるのか。それはしんどい思いをして登らなければ、見えなかったもの。得られなかったこと。「あそこから何が見えるんだろう」や、「あそこに登っても大したものは見えないでしょ」でもなく、そこに行って見てみたかった。でも頂上に近づく○合目、でもう私は無理かも、と思う。著者は、管理職を続けたいか降りたいか迷った時には、「続けるために自分の気持ちの中で何を乗り越えればよいのか?そのために何をすればよいのか?」を書き出して次の目標を探すように言う。そして降りたい時には、「管理職を降りたら何をしたいと思うのか?」。確かに、降りたらどうしたいか、なんて無いんだよねえ。肩の荷をおろして楽になりたい、くらいの気持ちだ。私に係長なんて無理です、と泣き言ばかり言っていた一年目。上司は「ノマちゃんがやらねば誰がやる」と笑っていた。やりたいやりたくない、じゃない。役職というのはそういうものなんだよ、と。その人の得意を生かして苦手をフォローするように仕事を采配するのも、楽しかった。(結局これは、元部下の一人が私を徹底的に嫌っていた、ということから人間不信に陥っていまだにそのことを引きずっているのでもう部下怖い人間怖いってなっている)著者が紹介しているアドラーの言葉、「人の育て方に迷った時には、自分に質問をするのだ。『この体験を通じて、相手は何を学ぶだろうか?』」これ、自分にも言える。私は今、何を学んでいるところだろう。せっかく培った自信を粉々にされて!上司から異動を打診されてきた著者は言う。ずっと同じところにいて快適なままではきっと、私はそれ以上に物事を吸収することができなかっただろう。確かに、私は今、毎日新しいことを学んでいる。そしてまた内省を繰り返している。自分のまずさ、が100%発揮される職場において。笑前の職場にいたら、たぶん良い気になっていただろう。いっぱい勉強して、ある程度色々できるようになって、みんなからもチヤホヤされて。まあその意味では、良かったのかもしれないね。人生山あり谷あり。楽ありゃ苦もあるさ。次にどうするかは、まだ未定。走りながら考えて、結局最後まで走るのかもしれない。あるいはどこかで立ち止まって引き返すのかもしれない。もしくは違う道を行くことになるのかも。きっとどれにも後悔がつきまとい、いつでも迷いを抱えている。それもまた、答えの一つの形なんだろうな。迷えるということも、自分のこれまでの答えというか。にほんブログ村ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。
2023.09.01
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