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今回は、クラシックのカテゴリー。今日、ご紹介するのは、レスピーギの交響詩「ローマの松」です。オススメCDは、カラヤン/BPOの盤なのですが、今日は、いつもお世話になっているYOU TUBEの映像からw、3者の演奏をピックして「聞き比べ」も入れながら、この曲を楽しんでみたいと思います。動画全部で15分程度あって長いものですから、お時間のある時にでも、聞き比べて頂けると幸いです。さてさて、作曲者のオットリーノ・レスピーギですが、イタリアの作曲家です。ヴァイオリンやヴィオラの演奏者でもありました。1936年に亡くなっているので、クラシック業界で言うとかなり近代の作曲家と言う事になります。年表的には、後期ロマン派~近代というカテゴリーになると思いますが、非常に流麗な旋律を書く人で、無調曲や不協和音が流行りつつあった近代作曲家群の中では、古典的な手法での作曲が多くみられる稀有な存在です。今日、ご紹介する「ローマの松」は1924年の作曲と言うことで、例によってその頃(86年前)の日本は、どんな感じだったかとWikiってみますと、1.日本でメートル法が採用2.阪神甲子園球場完成って事で、メートル法ってことは、それまでが尺、寸だった訳ですなw。んでもって、甲子園完成っつーのも凄いなあ。戦前から高校野球ってありましたもんね。歴史を感じますねえ。ただ、ベートーヴェンやバッハの時のように江戸の将軍様が暴れたりしてる頃ではないので、もう少し実感が沸きます・笑。そいでは、今日は、試聴があるので、早めにCD自体のご紹介をば。指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1部 ボルゲーゼ荘の松 (2分56秒)第2部 カタコンブ付近の松(6分54秒)第3部 ジャニコロの松 (6分48秒)第4部 アッピア街道の松 (5分21秒) 1978年の録音ということなので、カラヤンが70歳の時のものです。カラヤン円熟の極みの頃でもあり、ベルリンフィルとの関係も23年目の頃ですからその生み出す音楽の一体感を感じられる良い演奏です。演奏時間を書いておきましたが、おおよそ23分程で、長くも無く短くも無く聞きやすい曲なんです。他の多くの演奏者による録音も大体20分~28分と言ったところで、このCDでのカラヤンの演奏は標準的な録音時間です。第1部 ボルゲーゼ荘の松ローマのボルケーゼ公園で遊ぶ子供達の様子が描かれています。子供達が、踊ったり戦争ごっこをしている様を表現した、快活な感じの曲なんです。テンポも速いので、一歩間違うと、ただゴチャゴチャしたやかましい楽章なのですが、ベルリンフィルの腕達者達にかかると各楽器が際立ち、それぞれの持ち味が存分に発揮されていて、感心してしまう程、上手な演奏です。第2部 カタコンブ付近の松カタコンブは、「お墓」の事ですが、その地下から響く死を悼む聖歌が聞こえてくる様を表しています。カラヤンは、この楽章を非常に重々しく、そして丁寧に指揮してますね。第3部 ジャニコロの松ジャニコロの丘から見える満月とそれに照らされる松を描いています。この楽章で特筆すべきは、ナイチンゲール(小夜啼鳥)の本物の鳴き声をSE(効果音)として録音していることです。レスピーギが楽譜にSEとして指示しているため、多くの指揮者が色んなナイチンゲールの声を収録しています。このSEを聞き比べるためにCDを買うファンが多いんですw。第4部 アッピア街道の松「ローマの松」の中で、最も有名な曲です。しかも胸のすくようなかっこいい曲でもあります。(音の大スペクタクルの様な楽章の詳細は、この後の聞き比べで。)カラヤンは、音楽史上、最も有名な指揮者と言って良いかと思うのですが、その為に、ファンの数もハンパなければ、アンチの数もハンパではありませんw。「その自己満足的な音がイヤ」とか、「ゴテゴテに飾り立てた音がイヤ」果ては、「独裁主義だし、ド派手なライフスタイルがイヤ」と言った私生活まで嫌いと言う、もはや、嫌いの本質すら見失っている様な方までいますw。更にもっと突っ込んだ所で言うと、「カラヤンが好き」と発言することは、クラシックを表面的にしか分かっていない、ニワカファンだとまで揶揄される始末なんです。(おいらは平気で、「大好きです」と言ってしまいますがw。)しかし、裏を返せば、そこまでクラシックリスナーや一般の方に知られた指揮者は、カラヤン以外に居ないと言うことでもあります。ベルリンフィルを大編成にし、音圧を上げて、どんな楽曲もエンターテイメント色を強めるカラヤンの様なスタイルが多くのファンを生み出たと思いますし、そのスタイルのおかげでクラシック音楽をとても身近な存在にしてくれたと言う点で彼の功績は、誰にも批判出来ないのではないか?と思います。それでは、今日の試聴コーナーです(笑)。まずは、「ローマの松」ってどんな感じよ?という方の為に、第4部の「アッピア街道の松」という曲をご紹介します。これは、4楽章の中でも最も有名な曲で、古代ローマ帝国の軍隊の行進を描いた曲です。「すべての道はローマへ通ずる」のモチーフにもなったこの街道を遠くの方から見える軍隊が目の前を通り過ぎて行くかの様に演奏されます。最初から3分半頃まで軍隊が遠くにいますので退屈ですがw、その内、大音響で、目の前を通ってくれますから、そこまで我慢してお聞きください。(我慢出来ない方は、3分を目安にカーソルを合わせてくださいw)♪♪♪ ジョルジュ・プレートル版これは、フランスの名指揮者、ジュルジュ・プレートルの演奏ですが、文字通り豪華絢爛な音で見事な演奏です。ご覧になって気付かれたかと思いますが、この曲では金管楽器を舞台の後方に数名配置して演奏しています。これは音に立体感(ステレオ感)を与える効果がある訳ですが、指揮者によっては、2階のコンコースだったり、1階席の通路後方、正にお客様の中に金管隊を配置して、舞台の前後で挟み撃ちで聞かせる場合もあったり聴く者に、驚きやワクワク感を与えてくれます。次は、日本のオケの素晴らしい演奏です。指揮は尾高忠明、演奏が東京フィルハーモニックです。これは3年前の東急ジルベスターコンサートの模様で、毎年、大晦日にテレビでライブ中継されるものです。このジルベスターでは毎回、新年へのカウントダウンと曲の終わりをドンピシャで合わせるのが恒例となってまして、昨年末は「木星」のドンピシャでした・笑。ある種、曲がどうこうより、24時ビッタビタで曲が終わるか?の方でハラハラドキドキしてしまって、演奏者にとっては、良いんだか悪いんだかなんですが、今の様に年末年始と関係ない時期に冷静に見ると東フィルがハイレベルな演奏を展開しているのがわかります。♪♪♪ 尾高忠明版ここまで、ドンピシャだと無条件に興奮します・笑毎年、これを担当する指揮者は、前の日寝られない位、緊張するそうです・再笑さ、そして、カラヤンです。これは、大阪のシンフォニーホールで1984年に収録されたものですが、この映像から、前の2本とは違う「何か」を受け取られるのでは無いか?と思いますので、おいらの余計なコメ無しでどうぞ。オケはもちろん世界のベルリンフィルです。♪♪♪ カラヤン版3本聞き比べられた時の「差」とか「違い」をお感じになられますでしょうかw?どれもこれも、演奏は素晴らしいものです。プレートルの華麗で美しいサウンドも良いです。尾高さんの、明るくてテンポの良い演奏も観客を乗せる魅力があります。しかし、最後のカラヤン版は「魂」みたいなものを感じませんか?一音たりとも逃さないとするカラヤンの武士の様な瞳と、それに一糸乱れぬ大強奏で応えるオケ。この時のカラヤンは亡くなる5年前。腰にもコルセットを巻いて立っているのもやっとの状態だったのでは?と言われています。大きな振りもアクションもありません。でも、「気」で指揮をしていると思いませんか?自分の音楽の集大成を身体全体のオーラで発信している様な気がします。しかし、これは、あくまでもおいらの感想ですので、お聞きになられた方それぞれの感じ方があると思いますから、是非お聞かせください(^^それにしても、これだけの先振りで、ジャストジャストのベルリンフィルも本当に凄い力量です(もう、先振りを通り越して後振り見えるw)。そして、打楽器と管楽器の音圧もハンパではありません。おいらも、ティンパニやバスドラやってたんですが、あそこまでの強奏でヌケの良い音は絶対に出せません。絶対に音割れしますw。たまにはクラシックも如何でしょうか?レスピーギの「ローマの松」。オススメです。P.S カラヤンの弟子でもある小澤先生の早期の回復をお祈りしています。
2010年02月03日
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今日は、久々にクラシック行ってみましょうか?ご紹介するのは、バッハのゴールドベルク変奏曲です。バッハの作品の中でも演奏時間やその構成をも含めてかなりの大作であります。映画「ハンニバル」でも、ピアノ演奏版ですが、曲の一部が使われておりましたので、ご存じの方も多いかも知れません。おいらが、クラシック音楽を紹介するときに困るのが、作曲者の事か、作品自体の事か、演奏者の事か、どれから書いたら良いのか、或いは、どれも全部書いちゃうか?といつも悩む訳です・笑全部をですね、詳しくご紹介しようとすると、とても、一つのエントリーだけで終わるハズも無いのですが、今日は、全部を短~く入れてご紹介してみますわ・笑。まず、曲にまつわるお話し。作曲されたのは、1741~42年ということですから、今から、え~と、約268年前です。日本だと、徳川吉宗の頃でして、暴れん坊将軍が町中に出て暴れてた訳です。もう、想像が付かないくらい果てしなく昔です。これだけとってみても、改めて「バッハって凄いのね」となってしまうkado兄ィでございます。この時期、「フーガの技法」という、これまたバッハの大作が同時進行で作られておりましたんで、バッハがノリノリだった頃の作品と言うことにもなりますね。この曲は、ロシア大使だったカイザーリンク伯爵という方がいたそうなんですが、その方がひどい不眠症でどうにも寝られないので、長い夜を慰めてくれる曲をバッハに書いてくれと依頼したのが元で作曲されました。いわゆる「子守歌」を作ってくれって事ですな。(ここで脱線しますと、子守歌として依頼されたゴールドベルグ変奏曲ですが、後で音源聴いて頂ければ分かるのですが、こんなキンキン、シャンシャンした音じゃあ、とてもじゃないですけど、おいらだったら寝られません。伯爵も不眠症に拍車がかかったのでは無いか?と想像しております・笑)で、この頃のお偉いさんと言うのは、自分のところにお抱えの演奏者がおりまして、このカイザーリンク伯爵の元には、当時14歳のゴールドベルグ君が、ご奉公してた訳です。このゴールドベルク君は、バッハの弟子だったんですね。で、もともとバッハ自身は、この曲に「アリアと種々の変奏」というタイトルをつけていたのですが、この弟子の名前を取って「ゴールドベルグ変奏曲」と言う通称になるのですが、一般的には、認知されています。ただし、この説には、胡散臭いところもありまして、何せこの曲75分近い大曲である事や、非常に高度な演奏技術が必要なので、本当に14歳の少年に、この曲が演奏出来たのか?と、論議になっている部分でもあります。さて、このゴールドベルグ変奏曲ですが、先ほども書きました様に、楽譜に忠実に演奏しますと、75分ほどの大作で、おいら中学生の頃に初めて聴いたのですが、確かLPレコード1枚と半分というエライ中途半端な2枚組LPだったのを記憶しています。ただ、これは、一つの変奏曲に第1部(仮にA)と第2部(仮にB)があり、通常はAABBと演奏されますが、これを演奏者の解釈によりABだけで演奏し切ると約35分~40分、AABという人もいるので、これで50分~55分、さらに言うと、ABBみたいな方もいるので、これまた50分~55分と、まあ、一つの楽曲に、ありとあらゆるバリエーションの録音が残されています。これだけ、楽譜通りに演奏されない曲と言うのも珍しいです。楽曲構成ですが、主題となるアリアという小曲に始まり、間に30の変奏曲を挟んで最終曲が最初のアリアとなります。同じ曲で、30曲をサンドウィッチ状態にしているんですね。しかも変奏曲3曲ごとに9つのカノンを配置、このカノンは、同度から9度まで1度ずつ音程を変えて作られています。さらには、第1変奏から第15変奏までを一つの区切りとして第16変奏を「序曲」としていて、楽曲全体を前半15曲、後半15曲に分けて対比させています。はあァァァァァァァァァ。。。。。バッハって几帳面な方なのね・・・絶対にA型だなこりゃ。↓一覧表でみるとこちらアリア 第01変奏 3/4拍子 第02変奏 2/4拍子 第03変奏 12/8拍子 1度のカノン 第04変奏 3/8拍子 第05変奏 3/4拍子 第06変奏 3/8拍子 2度のカノン 第07変奏 6/6拍子 第08変奏 3/4拍子 第09変奏 4/4拍子 3度のカノン 第10変奏 2/2拍子 第11変奏 12/16拍子 第12変奏 3/4拍子 4度の反行カノン 第13変奏 3/4拍子 第14変奏 3/4拍子 第15変奏 2/4拍子 5度の反行カノン ------------------------------------第16変奏 2/2拍子 序曲 第17変奏 3/4拍子 第18変奏 2/2拍子 6度のカノン 第19変奏 3/8拍子 第20変奏 3/4拍子 第21変奏 4/4拍子 7度のカノン 第22変奏 2/2拍子 第23変奏 3/4拍子 第24変奏 9/8拍子 8度のカノン 第25変奏 3/4拍子 第26変奏 3/4拍子第27変奏 6/8拍子 9度のカノン 第28変奏 3/4拍子 第29変奏 3/4拍子 第30変奏 4/4拍子 アリア もう、こうなると「設計図」ですわな。バッハの凄い所は、この設計図を頭の中で描いてから、そこに必要なる音を組み込んでいく作業を淡々とこなしていく様に見えるところな訳です。一級建築士の資格でも取れたんじゃないですかね?笑さ、そして、CDのご紹介ですが、数あるこの曲の録音の中から、今回は、ヘルムート・ヴァルヒャ版です。おいら、このヴァルヒャというオルガニスト兼チェンバリストが大好きなんですが、もう、バッハ演奏のお手本みたいな人です。その一生をほぼ、バッハの演奏と研究に捧げたと言っても過言では無い方でして、発表されているバッハのチェンバロ曲全曲を生涯で1度、オルガン曲全曲を生涯で2度に渡って録音するという偉業を達成している方でもあります。さらに、ヴァルヒャの凄いのは、盲目の演奏者と言うことです。つまり、全ての作品を暗譜して演奏する訳です。少年時代は母親に、結婚してからは奥さんが、暗譜の手助けをしたのですが、その暗譜の方法が信じられないんです。オルガン曲で言うと、1.左手パートを演奏してもらう2.右手パートを演奏してもらう3.足部ペダルパートを演奏してもらう1.2.3を記憶して一つの音楽へと構成する・・・はあァァァァァァァァァ。。。。。ヴァルヒャって記憶力が半端無い方なのね・・・。曲を作ったバッハも凄ければ、演奏するヴァルヒャも凄い訳です。ヴァルヒャがバッハ演奏の模範とされるのは、彼の持つ身体的なハンデが作りあげたものに他ならないと言えますよね。母親や、奥様の力を借りて、一度、バッハの音楽をバラバラに分解する訳です。それをヴァルヒャが再構築して行くのですから、これほど正しい演奏法は無いのかも知れません。敢えて、敢えて、悪く言うならば、「面白味」には欠けます。そこには意外性というものは、あまり見られません。でも、このCDを最初に耳にすることで、彼以外の奏者が奏でる音が面白かったり変わってたりと聞こえてくるんです。基本があっての、応用。応用のための基本です。さあ、そんな堅牢な一大建築物の様なヘルムート・ヴァルヒャの演奏を少しだけ聴いて今日はお別れです・笑。この録音は、1961年のモノですから、約40年前のものですが、非常に優秀な録音です。使っている楽器もいわゆる古楽器のチェンバロではなく、アンマーチェンバロという現代チェンバロになります。古楽器のチェンバロに比べて、ややまろやかな音のする、耳に心地良い楽器です。たまには、クラシックも如何ですか?みなさんが眠くなったら、バッハの勝ちです・笑。アリア→ 第一変奏→第二変奏→ 第三変奏→ ※おまけこの曲の楽譜が無料でDL出来るサイトをリンクしておきます。譜面を追える方は、これを見ながら試聴されると、さらに興味深く聴けると思います。アクセスしたサイトの四角いラインの引いた説明文の下に、I accept this disclaimer, continue to download fileというリンクがありますので、そこを左クリックするか、右クリック→対象をファイルに保存で、PDFファイルが見られます。
2009年06月28日
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聞き比べシリーズ第二弾です。もう、ここまでやると、読者の方々に、ある種の修行を強いているかの様な気がしております。大変恐縮であります・爆今日は、「展覧会の絵」のオーケストラ版です。やはり、「展覧会の絵」と言えば、このオーケストラ版がオリジナルと呼んでも良いくらいメジャーでして、原曲であるピアノ版の方がマイナーなんですねえ。これは、あの「ボレロ」で有名なラヴェルが、このピアノ版をかくも見事に壮麗で、豪華な音絵巻へと仕上げたためなんですが、いわゆる編曲というか今で言うカバー曲と言えるかも知れませんね。そうそう、宿題です、前回、クラシックは究極のカバー曲大会だと書きましたね。一人の作曲家やら、一つの有名な曲を世界中のありとあらゆる指揮者やオーケストラがプロ・アマ問わず繰り返し演奏しています。んでもって、クラシックオタクの方々が、「あの指揮者は良い」「あのオケは素晴らしい」とケンケンガクガクの論戦を繰り広げているのですが、はて?何でクラシックってそうやって同じ曲や同じ作曲家の作品を誰も彼も演奏しているのかと言えば、著作権の問題があるからなんです。誰もがクラシックの作曲家と言えば浮かんでくるのが、バッハ、ハイドン、モーツアルト、ベートーベン、ブラームス、シューベルト、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、メンデルスゾーン、ショパン、シューマンラフマニノフ、ワーグナー、マーラー、ブルックナー、ショスタコーヴィッチ・・キリがないので、ほんの一部ですが、メジャーリーグ級の方々です・笑こんなメジャー級の方々は大体18世紀や19世紀に活躍、または亡くなられた方々ですね。20世紀だとマ-ラ-や、ショスタコあたりがメジャーですが・・・で、このバッハやベートーベンなどの作品って著作権が無いんですね。つまり、おいらが家で、ギターやピアノやPCで「運命」を何らか演奏した物を録音して売ってもOKなのですわ(誰も買わんけど・笑)ところが、おいらが角松さんの曲を歌って録音して販売したら(誰も買わんけど)これは著作権違反で、お縄になってしまうんです。この違いは、著作権が、その著作権者が亡くなってから、50年後にその権利が消滅するという性質のためです。たとえばドラえもんのキャラクターは作者の藤子さんが、残念ながらお亡くなりになって50年経つと、おいらがイラスト書いて、Tシャツにして売っても問題ないという事になるって事ですね。ミッキーマウスでも同じ事なのですが、あと10年ほどで著作権が切れるディズニー社は、この50年問題を法律を変えて70年にするだ100年にするだと騒いでますねえ。ここがアメリカの嫌なとこですね、自分らの利益の為には世界中の基準を力技で変えてしまえという発想がキライです。(だから戦争になる・苦笑)話しが、それましたが、そういった訳で、20世紀や21世紀にも交響曲を書いてたりオーケストラ用の素晴らしい楽曲を書いている方もた-くさんいらっしゃるんですが、その著作権がネックで、なかなか演奏されたりレコーディングされる機会が少ないのです。例えば、いま、ご存命中の日本の作曲者の曲をオケで演奏会をしようとすると、いつ、どんな規模で、どの場所で、何曲を、いくらのチケット販売で開催すると言った細っかい内容をJASRAC(日本音楽著作権協会)に申請しないとダメなんですよ。そんでもって、終わった後の収支からなんから報告して、何%の著作権料を払うと言った感じらしいのです。これは面倒でしょ?財政の厳しいオケ群からしたら、そこまでして演奏するなら、「運命」や「展覧会の絵」で人集めて、稼いだ方が良いってなりまさーね。百歩譲って、クリエーターの著作権や生活を守るのは当然ですから、それらの収益がきちんと作曲者に渡れば良いのですが、ヤ○ザの元締めの様なJASRACは、どうも、かなりの額をピ○ハネしているご様子で、いつもミュージシャンやアーティストともめてますわな。こういった事も原因の一部で、なかなか現代曲というのが、クラシックの世界で普及しずらいのでしょうね。-------------------------------------------------さ、宿題も終えた所で、ムソルングスキーの残した遺産を一番有名なオーケストラ版で聞いて、この山下さんから始まった4回シリーズを終わりにしたいと思います。前回のピアノ版原曲で、展覧会の絵のラストを少し覚えて頂いていると、今回の映像はかなり面白く感じられるのではないでしょうか?二つの演奏をご紹介しますが、指揮者はどちらもイケメンという事でも人気のお二人です。イケメンと言っても、お一人は女性です・笑。お一人は、そうです、あの西本智美さん、もう一人はフィンランドの若手で人気のエサ=ペッカ・サロネン氏です。サロネンさん、若手と言っても、もう50歳ですけどね・爆クラシックって、70歳とか80歳で、ベテラン或いは巨匠と言われますからねえ・笑今日のポイントは聴いて頂いた後に、書いてみますが、この二組の演奏って、いきなり聴いた時に、どちらがみなさんの心に響くか、ちょっと気に留めてみてくださいね。指揮:西本智美/演奏:ロシア・ボリショイ交響楽団♪♪♪ 展覧会の絵より、バーバヤーガ~キエフの大門指揮:エサ=ペッカ・サロネン/演奏:フィルハーモニア管弦楽団♪♪♪ 展覧会の絵より、バーバヤーガ~キエフの大門----------------------------------------------------どうですか?笑。終わった後の笑顔は西本さんの方が可愛いです・爆西本さんは、やや遅めのテンポ、サロネンは、ほんのちょっと速めのテンポで演奏をしていますねえ。おいら、西本さんは応援している指揮者の一人ですが、残念ながらこの二つを聞き比べると、圧倒的にサロネンに軍配があがります。おいらが、今も、オケに所属してティンパニを叩いていたとするならば、今回の曲に関しては、サロネンの下で演奏したいと思ってしまうのです。くどいですが、これはおいらの感じ方で、西本さんに軍配があがる方がいても、何ら問題はありませんから、気にせずご意見ください。おいらの感想です。西本バージョンは、少しゆっくりめにテンポを取って、雄大に、この曲を表現しようという意図が感じられるのですが、いかんせん、パート毎のまとまりがやや希薄で、バラバラ感が否めないのです。これ言ったら何をエラそうにと言われるの覚悟で書きますが、西本さんは、腰から上、肩まで含めて、かなり動かれるので、カラダを曲げた後に、そして肩を動かした後に、腕がやや遅れ気味に前へと振り出されます。それに連れて、指揮棒も、やや遅れて出てきて打点を示します。(カッコいいんですけどね!)これは演奏側の慣れの問題なのではあるのですが、ここがちょっと合わせにくい気がしてしまうのです。このオケから感じる(本当に微妙なんですが)ズレが、どうも居心地悪いのですね。何かノリ切れない感があるのですが、どうでしょう?対する、サロネンバージョンですが、彼も動きは激しいのですが、肩の位置があまり変わらないので、とても見やすいし、取りやすいなあと思います。一番、最後の最後の部分をお二人で比べると分かり易いかも知れません。サロネンは肩から上で振る事が多いです。音のつくりも、弦の響きや金管の鳴りは長目にテヌート(音を保持する)を取る事で、人の高揚感を引き立たせる気がします。「こういう風に鳴らして欲しい」という指揮者の意図が、明確にオケに伝わっている様に思うんですね。そして、終盤へ向けての、楽員の乗せ方が実に上手いと思います。「さあ、行くよ~」っていうのが、体や目から発信されていて、こちらも「よーし!」ってなってしまいます・笑みなさんは、どちらに軍配を上げるのでしょう? 笑さ、ちょっと生意気な意見を書きましたが、これはおいらがヘボ楽員だったので、ちゃんとわかってないだけかもしれないです。大体から、プロオケの方々も、さんざん指揮者とリハを重ねて、公演に臨むわけですから、おいらが言った小言なんて完全な的外れなのかも知れないのです。そんな事は、音楽を聴く上では、二の次、三の次で良い事なのですが、おいらからみた違いをご説明するのに、敢えて書いてみました。以前、西本さんの特集をした事があったのですが、もう一年も前になるんですねえ。あれから、西本さん、さらに番組に出られたり、車のテレビCMに起用されたりして、ますますご活躍の様ですね。まだまだ、これからです!先長いですから、頑張って頂きたいですね。あ、サロネンさんは、ほっといても大丈夫ですから・笑山下さんに端を発したシリーズになってしまいましたが、本当に長い映像ばかりで大変失礼しました。ご覧になる方も、さぞや、気合いのいった事と思います。かなり構えてご訪問頂いた事と想像します。が、ちょっとでもまた、クラシックが身近なモノになって頂ければ本望です。そして、ギター版、ピアノ版、オケ版とたどりましたが、やっぱり最後にもう一度山下版をご覧になられると、あの苦しみから生み出された音に共感出来る部分が、また出てくるのではないかと思います。ありがとうございました。西本さんの過去記事です↓西本智美という指揮者Part1西本智美という指揮者Part2
2008年02月10日
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そう言えば、ちょっと前なんですけど、いつの間にやら、100,000ヒットしてました・笑。ホンマにみなさんありがとうございます。記事185件程度なのにもかかわらず、変な巡回さんが多いとは言え、途中に何度も休止してるのに、10万ってスゲーなあ(←おいら的にね・笑)つたないブログにお越し頂いた皆様に改めて感謝します。本来なら、お祭り好きのおいらとしては、何か企画するべきだったのですが、胡蝶さんに教えてもらったのが、あと50ヒット位の所で、時既に遅しでした(泣・気がつけよっ)。次は、15万位の時にやりますかね?爆 遠い~。でもですね、なんとその10万ヒットを見事に、我らがtakamaniaさんが踏んでくれたんですよ~。しかもスクリーンショットまで撮って教えてくださいました。たかが数字ですが、仲間にキリの良いとこ踏んでもらうって嬉しいもんすね!!takamaniaさん、楽天ブログではないですが、本当にお世話になってます。ハンドル名の通り、おいらも大好きな沼澤タカさんのファンなんですよ~。すんげえ可愛いお子さんの写真や、音楽や日常を切り取った優しいブログを運営されてるので、みなさんもお邪魔してあげてくださいませ。あ、もちろん角松ファンです!takamaniaさんのトルコライスな日々------------------------------------------------------------先日、山下氏を紹介してから、また一人勝手にクラシックブームなkadoです。で、そのブームもまたすぐ違うジャンルへと移動してしまうkadoです・笑前回、「展覧会の絵」を紹介しつつ聴いていて、同じ曲を原曲のピアノ版で聴いたり、オケ版で聴いたりしていて、まあ色々な演奏があるよなあと一人感心しながら仕事のBGMで流しておりました。さ、そんな訳で、タイトルの聞き比べについて今日は、またまたようつべのお力も借りつつ、おいらが感じるクラシックの面白さ的なモノを展覧会の絵をモチーフに、ご案内してみましょう~。クラシック音楽の楽しみ方の一つに、「聞き比べ」があります。(っつーか、この世界では当たり前の事なんですが・笑)お気に入りの曲でも、有名な曲でも、一つ決めて、色んなオーケストラで聴いたりする訳です。パターン的には1.人気の指揮者で、違うオケ2.一つのオケで、違う指揮者3.聞いた事もない指揮者に、有名オケ4.聞いた事もないオケで、有名指揮者・・・とか、まあ色んな組み合わせがある訳です。分かり易い所で、みなさんがベート-ヴェンの第五番「運命」を聞こうと思ってAmazonなど検索して頂くと実に800件以上ヒットしたりします。色々ダブりはあるとしても、500種類くらいのCDを「聞き比べ」られちゃったりする訳です・笑。どんだけのお金と時間がかかりますかねえ?以前、のだめブームの頃に、おいらのオケ仲間で、ナナマニアがいるとお話しした事がありましたよね?交響曲第7番ばっかりを、色んな指揮者やオケで集めて聞きまくるといった感じなんです。そういうクラシックファンって結構多いんですね。ただ、これねえ、あまりクラシックに興味の無い方からすれば、どこに違いがあるのか分からないとか、どこが面白いの?って良く聞かれます。そのお気持ち、よーーーーくわかります。ただですね、ポップスやロックでも似たような聴き方をみなさんもされてる事がありましてですね、実はカバー曲なんか同じ事なんですよね?最近は徳永英明さんが、カバーアルバム大ヒットさせたり、なんたらトリビュートっつーのがいっぱいありますもんね。最近だと、カイリーのヒット曲をミヒマルさんが上手くカバーしたりしてて、いつでもどこでも、何らかのカバー曲が流れてきたりします。昔っから、名曲を、色んな人がカバーするのって、それぞれのアーティストの持ち味が出て結構、面白いじゃないですか?んでもって、イイ曲って、誰がやってもイイなあって思ったりするじゃないですか?たまーに、アンタが歌うなっ!とかあるじゃないですか? それと一緒です!! (←強引)だって、曲変わってませんもんっ 昔っから。 笑運命とか第九とか、悲愴とか展覧会の絵とか、ずーーーっとそればっかりですやん。wんじゃ、もっと角輪的に例えると、クラシックの聞き比べって、角松さんの作曲した「ユアマイ」や「輪になっておどろう」を、ローリングストーンズやセリーヌ・ディオンや、クラプトンや、サザンやドリカムがカバーしてる様なもんなんです。爆(聞きたい様な、聞きたくないような・・・)つまり、クラシックって究極のカバー大会な訳ですわ・笑そう思うと、あんまり難しく考えて聞く必要なくないですか?「ほう、この人が弾くとこうなるんだあ」とか、「うわ、こんなテンポで振るのかあ」とか言いながら聴いてるんですね。もちっと専門的に行くと、オケ譜見ながら、「この記号無視してるわ」とか「楽器4人指定なのに8人でやっとるわ」とか、同じ曲でも、指揮者やオケによって、そりゃあそりゃあ、色々発見があったりして面白い訳です。でも、なんで、こんなにクラシックの世界ってカバー大会なんでしょ?なんで、現代のベートーベンとかチャイコって居ないんでしょ?なんで、角松さんの曲を世界中の人が演奏しないんでしょ?笑これ、著作権の問題があるんですね。著作権・・・、これやっかいです。あまり詳しく書くと、明日になっちゃうので、これは次回の課題で置いておきます。さ、そんでは、実際に聞き比べって、やってみましょうか?ただですね、比較するのに、ようつべさんで色々聞いてたんですけど・・・・展覧会の絵のフィナーレあたり探して聞いてたんですけど・・・・ちと長いんですよ。なので、もう興味の無い方は、このままスルーしちゃってください・笑或いは、YOUTUBEの赤いバーがいっぱいになったら、スライダーで最後の数分だけ聞いてみるとか適当にやっちゃってください。ほんま疲れるブログで、すんまへんです。で、展覧会の絵です。前回の山下さんが、鬼のような編曲と鬼のような演奏で、最後ジャカジャカ頑張ってた訳ですが、原曲はピアノ曲です。ムソルングスキーが亡くなった友人の画家の遺作展で、絵を見てまわり故人への思いを元に絵の雰囲気に合わせて作曲したと言われている曲です。壮麗なオケ版は次回にまわして、今日は原曲を聞いてみましょう。もし、ここで曲をちょっと覚えて頂くと次回のオケ版の時に、「おおお、こうなるか」って思って頂けると思いますよ。この原曲はピアノ曲の中でも、かなり難易度が高い曲で、各人のテクニックの差も良くわかると思います。選んだ3本は、展覧会の絵の終盤、バーバヤーガの小屋とキエフの大門の部分です。激しいテンポのバーバーヤーガが終わって、ゆったり目になった時からキエフの大門が始まります。このキエフの大門は素晴らしいメロディと豪快なエンディングがドキドキものの一品です。--------------------------------演奏はイギリスのピアニストでバリー・ダグラスのものです。最初にバーバーヤーガの一部分があります。♪♪♪展覧会の絵 フィナーレあたり観客沸いてますが、まあ、オーソドックスですね・笑。 この方、指揮もするんですけどねえ、意外とあっさり弾くのねえって感じです。まあ、曲の雰囲気がこんなもんだと思ってくださいませ。--------------------------------んで、次は、ロシアの、あの!エフゲニー・キーシンです。10歳でデビューして、神童と言われた彼ですが、そんなキーシンも、もう36~37歳になってしまいました。この映像が何歳の頃なのかは定かではありませんが、これはキエフの大門からです。ちょっと音量が大きくでるので、ちょっと絞ってからクリックしてくださいね。♪♪♪展覧会の絵 キエフの大門エネルギッシュですよねえ。こりゃあ、観客が盛り上がるのも分かりますわ。若さもあるでしょうけれども、音がキラキラしていて良いですねえ。王さんと長嶋さんで、言ったら、完全に長嶋さんタイプです・笑天才肌で、魅せるタイプのアーティストですね。------------------------------最後は王さんタイプです。これまたロシアのベテラン、ミハイル・プレトーニョフです。(現在51歳)これは、今回ピックした中では、おいらが一番好きなタイプの演奏です。キエフの中で鐘が鳴っているようなパートがあるのですが、わざと遅らせて遠くで鳴っている様な効果を狙った感じが面白いです。♪♪♪展覧会の絵 バーバーヤーガ~キエフの大門いいですねえ、やるなあベテラン。強弱、テンポともにかなりオリジナリティに溢れている感じがします。オーラスでは、ペダル開放しっぱなしなのに、音が混ざりまくるという感じが無いですよねえ。ドラマティックに仕上がっている感じがします。でも、これはあくまでおいらの感じたままの感想ですから、みなさんはどうお感じになるかそれぞれでよろしいかと思います。では、次回、この最終部分をオーケストラが豪快に演奏してくれるのを、ご一緒しませんか?
2008年02月09日
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Vol.1からの続きです。可能でしたら、Vol.1からお読みいただけると幸いです・笑クラシックギターの持つ、致命的欠点・・・・その致命的欠点というのは、生演奏の際の「音量」です。ピアノを始め、ヴァイオリンや管楽器などと比べて圧倒的に音量が劣るのです。これが、大きなホールでたくさんの人を集めて演奏会が行われない理由なのですね。現在でこそ、音響設備としてホール、そして機材とも進化しているので、大ホールでたった一人演奏することも多いのですが、100年も200年も前に、そんな設備があるわけもなく、そういった人の集まりにくい楽器のためには、なかなか大作曲家達が重い腰をあげなかったのも当然の事かもしれません。そこで、その状況を憂いたのが、山下和仁という当時19歳だったギタリストなのです。ギターに大曲が存在しないことを憂慮していた山下さんは、ここで、オーケストラの名曲をギターで再現出来ないかと考え、もともと移調がしやすいピアノ曲を原曲に持つ、展覧会の絵の編曲に取りかかります。演奏会用の大曲が、どうしても欲しい、そしてギターという楽器の可能性を高めたい、そんな一心だったそうです。そこからは苦労の連続だったらしく、基本はピアノ譜としながらも、一般的に耳に馴染んでもいるオーケストラ版も視野に入れた編曲作業になったそうです。ギターの演奏会で、組曲などを演奏する際は、その曲と曲のインターバルで調弦を行います。特に低音の5弦と6弦を上げ下げする事で、音域の幅、そして表現力の幅を広げます。が、しかし、それと同時に、この調弦という行為そのものが、音楽の連続性を寸断させます。ここは、演奏家にとって非常に悩ましい所な訳ですし、特に展覧会の絵は、目立ったインターバルが無しで、35分~40分連続で演奏されます。間と言えば、絵から絵へと歩を進める様子を表した、第一主題のプロムナードがそれに当たるのですが、それでもほぼインターバル無しで演奏されます。そこで、曲間での調弦を嫌った山下さんは、極力、調弦を避けるために、全ての弦を半音下げるという荒技に出ます・笑。おかげで10曲のうち、確か1回か2回程度の調弦で弾き切ることができたハズです。ただ、半音下げただけでは、音域は変わらない訳ですが、調弦を少なくして、演奏し続けるには、この方法しかなかったそうで、音域については、自分の左手でカバーするしかなかったんですね。それでも、どうしても調弦が必要な曲は演奏中に、感覚だけで調弦するというウルトラCまでやってしまいます。これも練習の為せる技なのでしょうが、それにしたって湿度なんかに左右されますからねえ。もう、普通の演奏の限界を超えてます。(余りに激しい演奏でチューニングせざるを得なかったという説もある・笑)ですから、おいら達、ギターを勉強していた小僧達にはどうやっても、左手の指が届かない様なコードが出現したり、弦を抑える強い力を要求される場面がしょっちゅう出てきます。これは、山下さんが、もともと手が大きく指が長いという身体的な特徴があったからこそ出来た編曲法でもあって、これも他者が追随出来ない大きな理由の一つでもあるんですわ。でも、そんなあり得ない、指使いをもってでも、この曲を再現したいという山下さんの情熱には、もう尊敬を通り越して呆れるしかないのですわ。そして、苦労を重ねた編曲が完成した後、編曲したは良いが、自分でも出せない音の練習に取り組んだそうです。それが、いくつもの、ミラクルな演奏法を生み出し、その後の演奏活動にも多大な影響を及ぼしたと言うことなんですね。そんな形で発表された「展覧会の絵」のレコードは、山下さんご本人への影響どころか、世界中に影響を及ぼし、各国のクラシックレコード大賞やら金賞を受賞し、日本のクラシックのレコードチャートでも一位になったハズです。その演奏のあまりの凄さに、各国の評論家が「二人で演奏してるのではないか?」とか「音を合成させているのではないか?」といった疑惑が当時、広がりまくったんですね。確かにその頃は、YMOを始めとするコンピューターミュージックが盛んな頃でしたから、そう思われても仕方がない時期だったかもしれませんが、モノはクラシックですからねえ。そうそう、そんなインチキはしないでしょ?笑その位、物議を醸したレコードでしたが、その後の山下さんの全世界での生演奏で、それが合成でもインチキでも無いことが、証明されていきます。恐らく、世界中のクラシックファンも、おいら達があの日、ギター教室で受けた様な衝撃があったのだろうと想像します。いや、レコードで聞いていたおいら達よりも、生演奏に触れたと言うことは、もっと強烈な印象があったに違いないですよね?この大作の編曲に成功した山下さんは、この後に、ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界」 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲 ストラヴィンスキー 火の鳥R.コルサコフ シェエラザード (with山下尚子)ヴィヴァルディ 四季 (withラリー・コリエル)を全て全曲演奏するという偉業を達成します。編曲上、デュオでの演奏もありますが、全てCDも出ており、そして、そのどれもが息をのむ程の素晴らしさです。ギターの大作が欲しいと願い続けた、山下さんの素晴らしい情熱が堪能できる名盤ばかりです。ちなみに、こういった作品の発表の後に、全曲譜が色々と販売されたのですが、おいら達、門下生は、どれか一曲くらいは!とその譜面を入手しましたが、譜面を見た瞬間にあきらめました・爆もう、絶対無理!ってなくらいオタマジャクシの嵐なんですもん・・・(泣指はちぎれそうだし、音なんか出やしねえ・・・笑現在も活躍中の山下さんは、こういった大作の演奏は無くして、本来のギター曲の普及や、アジアの新進気鋭の作曲家とのコラボレーションにより、世界との文化交流に力を注いでいらっしゃる様です。また、山下さんの為に書かれた楽曲と言うのも多く、作曲家の作曲家魂に火を付けてしまう、演奏家でもあります。世界初演がもちろん山下さんになる訳ですから、音楽界に歴史を刻み続ける男でもあると言えるかもしれません。今や、先に挙げた様な、大作を演奏されないのは、年齢と共に訪れる技術の低下を予見しての事かも知れませんが、彼の残した驚異の音源は、永遠に残ります。その革命的な演奏に託された思いをおいらは受け止めながら、これからの山下氏の活動が精力的に行われる事を期待し、そして応援したいと思っています。さらに、どうか、みなさん、この28年も前に録音された「展覧会の絵」は一度で良いから聴かれる事をおすすめします。世界にたった一つしかない演奏ですから。そして、数百年も前の世界の大作曲家達に、たった一人で挑んだ青年の軌跡と奇蹟をみなさんの耳と体で実感されるのも、音楽の楽しみ方の一つではないかと思います。今回だけは、押し売りさせてください・笑では、最後にもう一度、山下さんの幻の演奏を見ながらお別れです・笑この演奏は10分ほどあって長いのですが、どうぞお時間のある時にでも、ご覧くださいね。展覧会の絵のフィナーレなのですが、カタコンブ→バーバヤーガ→キエフの大門と続きます。再生直後に、Vol.1でお話ししました、小指のトレモロ+主旋律演奏というのが出てきます。小指と人差し指で交互にトレモロを維持する手法は、未だに驚嘆せざるを得ないです。お、今、人差し指、ありゃ?今、小指だっ!ってな感じです。小指、注-------------------目です!!そして、最後は超人的なスピードと破壊的なまでの音量でラストまで突っ走ります。この「展覧会の絵」・・おいらが、忘れようにも忘れられない一枚のレコードなのです。28年前、あのギター教室で受けた衝撃は今でも変わらないのです・・・・。♪♪展覧会の絵 Vol.2長々とお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。
2008年02月05日
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現在、角松さんはおいらの中で、ちょっとお休み中でして、またDVDの発売頃に火が付くと思います・笑今日は、久々にクラシックカテゴリーです。ですが、クラシックと言うカテゴリーでは収まらないかもしれません。と言うのは、本日ご紹介するギタリスト山下和仁さんは、おいらの中で世界一のギタリストと思っているからです。ちょっと大袈裟に聞こえるかも知れませんが、本人結構まじめです・笑この世界一は、音楽業界のあらゆるギタリストの中でと言うことになります。ですので、ジャンルも関係ありません、ジミヘンもベックもペイジもクラプトンもヴァンヘイレンも、そしてフュージョン・ジャズ・フラメンコ・ボッサなど含めて、ありとあらゆるギタリストの中でナンバーワンではないかと思ってます。まあねえ、ジャンルが違うと、同じギターでも思いっきり違う部分もあるので比較出来ないのはわかっている上での、いつものおいらの勝手な一存と言うことで、受け流してください・爆そして、今日は大変長い文章になりそうなので、2本に分ける事になると思いますが、どうかゆっくりお付き合いください。-----------------------------------------------ちょっと話しをそらしますが、おいらが普段、大変好きで良くお邪魔しているサイトの一つに<kaz-shin>さんが運営しておられる"MUSIC AVENU"というサイトがあります。角輪のみなさんの中にもご存知の方がいらっしゃると思いますが、これまたわたくし、勝手にkaz-zhinさんの事を「音楽大王」と心の中で命名させて頂いており、その音楽への造詣の深さや、知識の豊富さ、そして何よりも、アーティストや音楽そのものへの愛情の大きさに感心しつつほぼ毎日の様に、繰り出されるそのエントリーを楽しく拝見しています。おいらの様に、稚拙な文章ゆえに、実際の音源を紹介しないと成り立たない様なサイトとは大違いで、kazさんの様に、紡ぎ出す文章のみで、多くの読者を惹き付けるサイトというのはおいらの憧れでもあり、目標でもあったりします。(追いつくなどと言うのは、どう逆立ちしても無理ですが・笑)お時間のある時にでも、ゆっくりご覧になられては如何でしょうか?本当に、音楽評論家さんでもいけそうな方ですよん♪で、ここの所、おいらのサイトでは角松さんはお休み中で、パンクやら15~16才のアイドルやら、渋谷系とあちこち飛びまくってたので、どうせなら飛びついでにジャンル違いのクラシックの山下さんをアップしようかと準備していたら、kazさんもご自身のギター観をぶち壊し、ギターを上手く弾きこなしてやるという野望をもぶち壊しにしてくれた(爆)、アル・ディメオラというギタリストを丁度、昨日ご紹介されてたんですね。今回、おいらが山下さんを準備していたのと時期を同じくして、偶然にも衝撃を受けたギタリストのご紹介をされていたと言う事、そして、その紹介されている一枚のアルバムが生涯忘れる事の出来ないアルバムと言う事で、こりゃ、アーティストこそ違えど同じ様な事が誰にもあるなあと、僭越ながら急ぎ後追いでアップさせて頂こうと思った次第です・笑 (kazさん、勝手にすいません)儚い希望ですが、kazさんとおいらのエントリーでみなさんにも必ずあるであろう「衝撃の一枚」や「衝撃の出会い」を思い出して頂ける、或いは教えて頂けると嬉しいなと思っております。(あ、角松っつぁんは別ね・笑)--------------------------------------------------------------------さて、山下和仁さんです。この天才ギタリストとの出会いは、おいらが14才の頃ですから、今から約28年前と言うことになります。当時、おいらはクラシックギターを習い始めて6年目くらいの頃でした。これでも結構、頑張ってまして、有名な曲「アルハンブラ宮殿の思い出」あたりが、ようやくちゃんと弾け始めた頃でしたかねえ。その頃、オーケストラでティンパニもやってましたから、毎日クラシック漬けだった時期です。フォークギターにも手を出し始めていたりして、そのうちエレキなんかも買っちゃって、バンドなんか出来たら最高じゃあん!位に思ってた時期です。あ、打楽器やってたからドラムもやりたかったなあ。そんな時、ギター教室の先生、つまり、師匠から、「ちょっと、いついつ教室に集まれ」みたいな号令が門下生に下ったんですね。そこで、教室の仲間5~6人がわらわらと集まってきた所で、師匠が、「これから一枚のレコードをかけるから聞いてごらん」とおっしゃるのです。その一枚のレコードというのがこれ↓【山下和仁/展覧会の絵】(ジャケットは改訂版)まず、ジャケット見て、帯見ての、みんなの反応は、「山下和仁」って誰さ?っつー感じ。当時、日本人のクラシックギタリストと言うと、荘村清志さんか福田進一さんくらいしか知らず、この世界では、神様と呼ばれていたアンドレス・セゴビア、「禁じられた遊び」のナルシソ・イエペス、映画ディア・ハンターのテーマのジョン・ウィリアムス、それからジュリアン・ブリーム、マヌエル・バルエコと言った大御所達だけが有名な世界でした。これらの人達くらいしか、世に知られていなかったと言っても過言ではないかもしれません。そんな中で、師匠に提示された「山下和仁」などと言う名前は、僕ら門下生には、「は?」と言う以外にはなく、しかも「展覧会の絵?」 「何をご冗談を?」てな感じだった訳です。それまで、展覧会の絵というと、セゴビアが編曲した「古城」のみギター界では知られた程度で、全曲をギターで、なんつーのは悪い冗談と言うか、あり得ないでしょ?としか思えないシロモノでした。もともと、ピアノ用に書かれたこの曲は、ラヴェルのその神業とも言える編曲のおかげで、オーケストラの一大定番曲へと変貌を遂げたのですが、その音楽は、色彩の玉手箱と言っても良いくらいの華麗な、そしてオケの力量が問われる難曲でもあります。それを、あろうことかギター一本で・・・などと言うのは、夢のまた夢だった訳です。そんな半信半疑の門下生の動揺を尻目に、師匠がレコードに針を落としてしまったその瞬間からの約35分間は、正に悪夢の様な時間でした・笑レコードを聞き終えたおいら達、門下生はおろか、師匠までもが、無言。数十秒間は、教室が正にお通夜の様な状態。そして、誰かが「これ、ギターやる気無くすよね(苦笑)」が第一声。それからは、あれはどうやって音出してる?どう弾いてる?の大討論会。師匠すら、「どうやって弾いてるのか分からないところが何カ所もある」といった始末。そりゃ、そうなんです。全くそれまでの常識が通用しない、まさに悪魔の様なテクニックを駆使した演奏だったんです。このレコードが発表されてからの28年もの間、このギター版展覧会の絵をレコーディングでもライブでも弾いたギタリストが居ると言う話しは聞いた事がありません。世の中は広いので、そういう人がいたという事実がありましたら是非教えて頂きたいのですが、恐らくほぼ98%の確率で、この曲は、山下さん以外には世界で誰一人として弾く事が出来ないハズです。彼が生み出した多くの演奏法というのは、どうあがいても、簡単にマスター出来るものではないと言う感じなのです。説明しだせばキリが無いので今回は止めますが、一つだけ言いますと・・・。本来クラシックギターは、エレキの様にピックやボトルネックといった道具は使わず、人の手だけで演奏されます。弦を抑える左手は親指を除いた4本、弦を弾く方の右手も親指、人差し指、中指、薬指の4本なのですが、山下さんはこの右手の4本に小指もプラスして演奏します。(結局、左手も親指使うので、全部で10本の指を使うのですが・・)この小指を使うと言うのが、まず当時の我々の発想にはなく、今も基本的にはありません。そしてこの小指が悪魔なのですが(笑)、彼の生み出した演奏法で、小指のトレモロ(弦を指で往復させて弾く)をしながら、残りの4本指でハーモニーを弾く、というテクニックがあるのです。みなさんは右手の、例えば中指を前後にどの位の速さで動かせますか?笑ちょっとやってみていただけます?それでは、どーぞ!! 爆中指は、まあまあ速く動きますよね?ところが、それを薬指、小指と順番にやっていくと、小指が一番動きが鈍くありませんか?また小指を前後に早く動かそうとすると、薬指まで一緒になって動いたり・笑これは人間の持っている機能性の問題で、大体の方が小指の運動能力が低いはずなのです。訓練で、多少は変わるでしょうが、ちょっとやそっとの訓練では、一定のスピードを保ちながら速く動かすのは至難の業ですよね。これを下手したら、他の指より速く動かすのが山下さんなのです。このテクニックは最後の映像でご案内しますが、とにもかくにもまず山下さんの映像を見てみましょう。現在はライブで演奏されることが、ほぼ無くなったこの「展覧会の絵」がYOU TUBEに海外からの発信であがっているので、有名なオープニングのプロムナード~小人~プロムナードを見てみましょうか?彼の演奏しているDVDは、後にも先にも普通の曲をやってる1本しか流通していないので、この映像は正に奇跡的です。何十年前の映像かわかりませんし、6分ほどあるのに加え、音も映像もグダグダですが、見て損はないと思いますよ。可能ならば、音量は大きめでどうぞ。♪♪♪展覧会の絵 Vol1(:D)l ̄l_その髪型はどうにかならんのかっ? と言ったツッコミは無しでお願いします。っつーか、山下と名のつくアーティストは髪型に無頓着なのですな・笑柔らかい音、硬い音、音量の大きさ、そして速さ・・・・どうやったらこういう事になるんでしょうねえ・笑とにかくテクニックが取り沙汰されがちの、山下さんですが、おいらが世界一と信じて疑わないのは、テクニックだけでなく、その音楽に取り組む姿勢なのです。クラシックギターの世界には大作と呼ばれる曲がほとんどありません。ロドリーゴという作曲家兼ギタリストが書いた「アランフェス協奏曲」というのが唯一の大作かも知れません。いわゆるクラシック音楽の大家と言われる、バッハやベートーヴェン、モーツアルト、チャイコフスキー、ドヴォルザーク、ブラームスなどにギターの曲がほぼ皆無なのが、その表れです。発売されているレコードに、これらの作曲者の曲もありますが、全てギター用に編曲されたもので、大家のオリジナルギター曲は無いに等しい状況です。小さなオーケストラと呼ばれる位、豊かな音色と表現力を持つギターなのに、こういった大家達が曲を書かなかった理由は、ギターの持つ致命的な欠点のせいなのです。では、Vol.2へ続きます。
2008年02月05日
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いよいよ寒くなってまいりましたねぇ、冬が近づいてますねぇ、っつーことで、ブログリハビリ中のkado兄ぃでございます。先日は、こんなおっさんの為に、多くのコメント頂きまして誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。復活したは良いものの、何から書いてよいやら、困りますな。角松さん関連から行こうかとも思ったのですが、角ネタの場合、思い入れのせいか、いつもモノ凄い時間がかかってしまうので(笑)、今日はサイトのデザインを変えました・爆何か、デザインしてて、あまりイケてないなあって感じなのでちょぼちょぼ色をいじくってみようとは思ってますが、角輪の皆様に一足先にクリスマス気分でも味わって頂ければと思います。で、いくらリハビリ中とは言え、これで終わりって訳にもいかないので、一曲だけご紹介しますね。あ、この一曲だけコーナーはしげさんのパクリっす!(ごめん、しげさん、またやっちゃった)あ、でも、しげさんもkaz-shinさんのパクリだから(笑)、御本家のkazさんに、遠いところから使わせて頂きますとお伝えしておきます。(kazさん、失礼いたします、どうもしげもkadoも人のネタをパクパクしか出来ない、不届き者です。)最初に、いよいよ冬と書きましたが、最も深い秋とも言える訳でして、そんな秋から冬への季節のうつろいが出てる?様な曲で、雰囲気味わっちゃってくらはい。2ヶ月お休みしてた間はですね、角松さんも聴いてたのですが、芸術の秋でしたからねえ、やっぱりクラシックやジャズめいたモノを聴いてました。その中で、カナディアンブラスという、金管楽器5人のアンサンブルをご紹介します。金管楽器のアンサンブルというと、フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルとかエンパイア・ブラスなどが非常に有名なのですが、その中でも群を抜いて有名なのが、このカナディアンブラスです。名前の通りカナダのグループですが、ハミルトンフィルハーモニー管弦楽団の金管部門奏者が5人集まって結成されました。結成が1970年ですから、もう37年間の活動歴があります。途中メンバーを変えながらではありますが、現在も活動をしていて日本にも良く来日しています。教会音楽から、ブギウギまで、まあ、これでもか!という位にどんなジャンルでもこなしてしまう人達です。最大の特徴はその音色です。金管楽器とは思えない柔らかさを持ったグループで、時には和音がパイプオルガンの様に聞こえたり、弦楽器の合奏の様にも聞こえます。僕が、活動していたオケの金管仲間も五人で、このカナディアンの曲にチャレンジしてましたが、その音色にはとてもとても及ばす、本人たちも「こりゃアカンわ」と半ばあきらめ顔で練習してました・笑やっぱり本物のプロは凄いっす。ご案内する曲は、「クインテット」です。それでは、季節感バリバリの映像と共に、その雄大な音の響きをお楽しみくださいませ~。たまには金管もいいっすよ。♪♪Canadian Brass [Quintet]
2007年11月18日
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ルチアーノ・パヴァロッティの訃報が届いた。その愛嬌たっぷりの体格と、素晴らしい歌声で、「世界で最も有名なオペラ歌手」と言っても過言ではないだろう。世界三大テノールとの呼び名で、ドミンゴ、カレーラスと共に、オペラ業界の一時代を築き上げたのに加え、昨年のトリノオリンピックの閉会式で、このサイトでも※おなじみの<誰も寝てはならぬ>を熱唱した姿は、角輪のみなさんも、テレビでご覧になったのではないでしょうか?パヴァロッティの素晴らしかったのは、極々簡単に言うと明るく伸びる高音とその高音の太さにあったかと思います。高音が伸びるのは、テノール歌手の皆さんなら当たり前と言っては当たり前なのですが、そこに<芯の太さ>のある歌手はそうそう居ませんでした。声の世界遺産に認定しても良いくらい・・・・そして、屋外でコンサートを開けば、一人で20万人も30万人も聴衆を集める力を持ったクラシックのアーティストも彼以外にはいないでしょう。僕がオーケストラにかかわっていた中学時代から、既にスーパースターで、その後20数年彼の歌声を耳にしてきましたが、パヴァロッティほどの歌手が今後出てくるのか現在では、まだ疑問符です。本当に、オペラ界の巨人と言ってもいい、偉大なるアーティストがこの世を去ってしまって、大変残念なのですが、彼の残した数多くの記録が、これからも僕たちの財産ではないかと思います。それでは、今一度、パヴァロッティの素晴らしい声を聴きながら彼のご冥福を祈りたいと思います。♪♪ Nessun Dorma※誰も寝てはならぬの関連日記です。 誰も寝てはならぬ たまには如何?※みなさんお元気ですか?もうしばらく、本来の更新はお休みしないと行けない状況なのですが、またもうちっとしたら、よろしくです。
2007年09月06日
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もう1回だけクラシックです。おいらって何か見たり聞いたりすると、スグ感化されるんやなあ・・・苦笑。ほんと苦手な方はすんません。ま、「そんな話もあんのんね」くらいに読んでやってください。ただね、今日は謎かけみたいになっているので、ちょっと時系列を整理しながら読んでみてください。昨日の日記で>(何故、ほっとしたかは、次回の日記に書きますね、>ジーズニの件とともに・・・)と書きましたが、その回答です。(ん?別に聞いてないって?)指揮者の西本智実さんを紹介していた番組の中の内容は、クラシック関連の雑誌や、「指揮者・西本智実」というポートレイトブックの中に書かれている通りに、ほぼ忠実に構成されていたので、ほっとしたと言うことなんです。それと言うのも、放送しているのが、西本さんの事に関しても前科を持つ、あの局だからです。おいら、某T○Sというテレビ局が、あまり好きではないので、っつーか嫌いかも?(笑)。もうね、あそこはスポーツにせよ、音楽賞ものにせよ、お隣の南北の国の報道にせよ、生活・趣味宗教・政治にいたるまで、よくもまあ、これだけインチキやら捏造やらを堂々と流せるなあと、かえって感心してしまうくらいなんですわ(笑)。[一例は2006/8/3の日記に書いてます]ABは社会派サイトではないので、具体的な事は書きませんがいくら視聴率のためとは言え、もう少し正しい事を放送してくれないかなあと常々思っております。ま、他局も多かれ少なかれ同じなんでしょう。つい最近も一気に噴出してましたもんね?何か、こっちが正しい目を持たないとフツーにテレビ番組すら見られないっつーのも、せちがらい世の中でんなあ。今回はフリが色々出ますんで、混乱せんといてね?何とかまとめますから(笑)話は打って変わって、おいらチャイコフスキーが大好きです・爆みなしゃん、チャイコフスキーの交響曲って、いくつあるかご存知ですか?チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チーン!答えは7つです。交響曲第1番「冬の日の幻想」交響曲第2番「小ロシア」交響曲第3番「ポーランド」交響曲第4番交響曲第5番交響曲第6番「悲愴」そして、マンフレッド交響曲の合わせて7つなんです。一般的には4・5・6番の三つが後期三大交響曲として、親しまれていて、頻繁に演奏されています。数限りないCDやDVDが世に出ております。ところが、もう1曲、チャイコフスキーが世に出そうとした交響曲があったんです。ただしそれは、チャイコ本人が「これはシンフォニーとしてはアカンわ」と言って途中で作曲を止めてしまいます。そして全く違うモチーフを元にあの名曲第6番「悲愴」を作りあげて、現在も大人気の作品となっている訳です。んじゃ、途中で投げ出した作品はどうなったか?第1楽章は、ほぼ完成していたのに途中でやめて、ピアノ協奏曲第3番として、改訂して発表しています。わずかですがCDも出ています。第2楽章は、全体の約1/3の81小節分が、見つかっています。第3楽章は、手付かずでスケッチすら無し。第4楽章は、おいらの少ない情報網ではどれだけ見つかったのかが不明です。でも素材は発見されているらしいです。んで、ここからが問題なのですが、一昨年にチャイコフスキー記念財団という団体が、ロシアの作曲家ピョートル・クリモフと共に、この残った素材に補筆(加筆)して、交響曲「人生(ジーズニ)」を復元させるというプロジェクトを発足させます。第3楽章は素材が無いので、1,2,4楽章に補筆した3楽章形式で復元すると・・・そして2005年のチャイコの命日にあたる日に発表するとなっていたのですが、クリモフの作業が間に合わず、復元が間に合った2楽章を演奏する事になりました。この時の指揮者が西本智実さんなのです。最終的に、この時から半年後(2006.5.8)、全曲が復元されて、シナイスキー指揮・ロシア交響楽団の演奏で、めでたく?公開されます。一方、日本では、あるテレビ局が主催して、この交響曲の日本初演ツアーを大々的にブチあげます。とーぜんながら、その際の指揮者は西本智実さん。そして、その時の宣伝内容がコレ↓http://www.tbs.co.jp/event/ntomomi_zizuni.htmlそして、このHPに書かれている以外にも、「世界中の注目を浴びる国家的プロジェクト」「音楽史上に残る歴史的瞬間」「歴史的初演!!」「100年の時を越えて完成」といった、心踊る文句がズラズラ~っと、並んでいて、「こりゃあライブに行かなアカンわ」という心境になります・笑ただね、もしチャイコフスキーの、まだ誰も聞いた事のない交響曲があったら、もっと大ニュースではないっすかね?「世界中の注目を浴びる国家的プロジェクト!」って、みなさん、ちょっとでも耳にした事あります?やるなあ・・・・某テレビ局・・・・笑この時のサントリーホールでのライブはDVD化されていて、みなさんも簡単に見る事が出来ます。超満員の熱気と白熱の演奏です。発売元は某テレビ局です・爆んがっ!!このジーズニ・・・50年前に復元されてます。は?おいらの知る限り、3枚のCDが出ています。はい?おいら、その内の1枚を持ってます↓。ええっ!?YOU TUBEにさえ、音源があがってます。どういう事よ?実は、今から50年前に、ロシアのボガティレフという作曲家がすでに、この復元を行っていたんです。しかも、見つかっていない第3楽章もチャイコがこれに使う予定だったのではないか?と推測されているピアノの小品を元に補筆しています。もう、つぎはぎだらけである訳なのですが・・・笑、無理くり本来の4楽章形式で再現されているのです。発売されているCDは全てこのボガティレフ版の楽譜を使って交響曲第7番として録音されています。ですから、ここ2年で行われている「ジーズニ」の復元作業は、このボガティレフ版の交響曲第7番を更に改訂して、「ジーズニ」と名前まで新たに付けて、やり直しているんですね。何なんだろう?これは?な~んか、いや~な感じしません?ど~も、商売の臭いが、ぷんぷんと・・・・?西本さんのDVDを観ると、そこで演奏されているジーズニはおいらの持ってる7番のCDとほぼ変わりません。旋律を担当する楽器の割り振りは違ったりしますが・・・。何だかなあ・・・・。HPにもありますね?「私たちは知らざれるチャイコフスキーに出逢うだろう-----」おいら、もう逢ってます爆おいらは、当日ライブ会場に足を運んだ訳でもなく、その時のパンフレットとかも見てませんので、詳細まではわかりません。もしかしたら、パンフにこういった経緯が書かれているかもしれません。けれども、ここに挙げたホームページやDVDの特典についている特集番組の内容では、明らかに「今まで誰も知らなかった」「チャイコフスキーの幻の交響曲が」「大人気の指揮者により」「初めて再現される」としか、受け取れないのですわ。西本さんもどうしてこの仕事を受けたのだろう?何か意図があっての事だったのか?純粋にチャイコフスキーを感じてみたかったのか?a-haさん、聞いてもらえません?笑唯一、救いなのは、この日の演奏はDVDで観る限りですが、素晴らしいです。西本さんも楽員も、その熱意は見事なモノなのです。観る価値は十分あります。ただし、歴史的資料としてです・・・・。うおりゃあ、某TV局!!!(←もう、みんな分かってるって!笑)お願いです。「知らないだろう」から、誇張に誇張を重ねて、何流しても良いっつーのはヤメて頂けませんかね?それとも、知らない方が幸せなんですか?そんな事、チャイコフスキーが生きていたら出来ますか?ましてや、チャイコフスキーが喜びますかね?まさか、まさか、こちらから企画を持ちかけたなんて事は無いっすよね?たまたま知っていたおいらは騙されずに済んで、これからクラシックを好きになろうとか興味を持たれている方々は「騙されたままでいいんだよ!」と言っているのですか?おいらたちは「幻」を見せられ、聞かされているのですか?・・・・P.S ちいと熱くなっちゃいました。 内容わかりづらいですか?大丈夫ですか? 笑
2007年03月04日
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何だかんだ鼻かんだで、Part3になっちゃいました。新企画関連はちょっと後回しで・・・・・笑。昨日、夜の番組で、以前にご紹介した指揮者の西本智実さんが出演してらっしゃいましたね。(やっぱり人気なんだなあ)実は昨日テレビに出演される事など、全く知らずにいたのですが、ぐれーぷふるーつさんから「出演されますよ」のメールを頂いたので、めでたく録画に成功した次第です。ぐれーぷさん、本当にありがとうございます!!今日は、ぐれーぷさんのご厚意にお応えしての日記です。年間60本もの公演を行っているという西本さんなので、体調を心配してましたが、少しふっくらされたみたいで、ちょっと安心しました。1年間って約53週な訳ですから、、ほぼ毎週1本はどこかでコンサートしてる訳です。それがロシアだけならまだしも世界中を移動して、その間に曲の勉強をしリハーサルをしてなんてやってたら、フツー身体が持たないですよね?売れっ子の宿命でしょうけど、本当に恐れ入ります。番組の構成的にも、彼女の苦労から成功までを端的に描いていたので、ほっとしました。(何故、ほっとしたかは、次回の日記に書きますね、ジーズニの件とともに・・・)使われていた映像は、コンサート部分は現在発売されている彼女のDVDの中からのピックアップが多かったです。やはり、指揮をしている姿というのは、誰でもカッコイイのですが、容姿端麗な西本さんだと、余計にカッコ良く見えますね。こういった番組で取り上げられるとますます、実際の演奏を聞きたくなりません?笑。前回、ご紹介した「ニューイヤーコンサート」のDVDか、あとはチャイコの交響曲第5番と6番「悲愴」のセットDVDは、彼女の指揮っぷりとダイナミックな演奏で、見ごたえがありますよ。ちょっと彼女をクローズアップしすぎなのですが(笑)、まあこれは売り出し方の関係上仕方がないでしょう。途中に彼女の師匠である、故イリヤ・ムーシンさんが紹介されていました。この方はロシアの楽壇にとって無くてはならない巨匠です。現在、活躍している多くの指揮者を育てあげた方で、日本で言うところの故・齋藤秀雄先生の様な方と言えばわかりやすいでしょうか?この齋藤秀雄先生が日本で生まれていなければ、かの小澤征爾さん、岩城宏之さん、山本直純さん、秋山和慶さんといった日本を代表する、そして世界的にも有名な指揮者は生まれなかったと言っても過言ではないかと思います。ちなみに、世界的にも最上級の評価を得ている、「サイトウ・キネンオーケストラ」はこの齋藤秀雄氏の門下生で、世界で活躍する演奏者たちが集まったオーケストラです。現在では、その門下生のお弟子さんたちも入団して、齋藤イズムを継承した精緻な演奏を世界各地で披露してくれてます。さらにこの門下生たちの編集で「齋藤式指揮法」の教則本が英訳されて世界中に配本されているくらいですから、いかにこの先生の存在が大きいかわかります。また話しが、それましたが、ムーシンさんです。この方の門下生も思いつくだけで、今やロシア最高の指揮者と言われるワレリー・ゲルギエフをはじめ、シナイスキー、テルミカーノフ、バルシャイ、クライツベルグ、ヤルヴィ、など錚々たるメンバーが彼の指導で第一線の指揮者として成功しています。その中に、西本智実さんや、同じく女性指揮者のアヌ・タリなども名を連ねている訳ですから、西本さんもいかに凄いかがわかりますね?笑それにも増して、男社会のクラシック業界の中で、才能に性別なしの精神で、その才能を開花させたイリヤ・ムーシンというこの重鎮に拍手を送りたいですね。98年だか99年に京都市交響楽団を振るために来日して、演奏した際の94歳という年齢は、プロオケの指揮として世界最高齢の記録を今だに保持しているそうです(笑)。大体からあの大作曲家ショスタコーヴィッチと同級生で、一緒に連弾したりして遊んでたらしいので、当時20代の西本さんにとっては「生きる化石」の、もとい!「生きる音楽辞書」の様な師匠だったでしょうね?笑世界的に有名なショスタコと友人だった先生の指導のもとで、学んだ西本さん・・・発売されている交響曲第5番「革命」のCDを聞いてみようかなあ・・・・。番組を見ながら、考えていたことです(爆)ぐれーぷさん、ありがと!P.S あの焼きソバには笑った。
2007年03月03日
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最近はですねえ、いつものパンフレット制作やポスター制作に加えてホームページの制作が多いのですよ。とてもありがたいのですが、どれも納期がなかなかタイトでですね、ちょいと困ったちゃんですわ。今のところ3本入っていて、一つは1/31までに納品、これは進行中。一つは2/9まで、最後は2/16まで・・・って感じっす。大体、一つのサイトを制作するのは、プランニング~コーディング~動作確認~納品で少なくとも30日~45日くらいかかるんでございます。昨年後半につくったこちらのサイトで制作期間約40日くらいです。2月に納品の2つは紹介したくらいのボリュームのサイトなのですが、現在のところ、まだプランニングの段階っす(泣)。さて間に合うのでしょうか?また馬車馬くんになりそうですが、頑張ります。-------------------------------------------------さて、近況報告したところで、西本さんです。前回の日記で、ちょびっとでもご興味を持たれた方は、モノは試しでこれからご紹介する作品を鑑賞されては如何でしょうか?笑。とりあえず、知ってそうな曲があるからでも良いし、あの容姿で、どないな振り方すんねん?でも良いと思うんですよ。どんなキッカケでも触れてみる、見てみるというのがよろしいかと・・・。■ニューイヤーモスクワ2004 1. 歌劇「アイーダ」 ~凱旋行進曲 (ヴェルディ) 2. 連作交響詩「わが祖国」 ~交響詩「モルダウ」 (スメタナ) 3. ハンガリー舞曲第5番ト短調 (ブラームス) 4. バレエ音楽「ガイーヌ」 ~レズギンカ (ハチャトゥリャン) 5. 交響詩「フィンランディア」op.26 (シベリウス) 6. 歌劇「イーゴリ公」 ~ダッタン人の踊り (ボロディン) 7. 祝典序曲「1812年」op.49 (チャイコフスキー) 特典映像1、インタビュー&ドキュメンタリー(35分)特典映像2、写真集(9分30秒)特典映像3、店頭用プロモ(8分)曲のタイトルから、音が出てこなくても、聞いたら誰もが一度は聞いた事のある楽曲ばかりですし、長くても15~16分以内の曲ばかりなので、あっと言う間に時間が過ぎると思いますよ。ニューイヤーコンサートと言えば、ウィーンフィルのものがあまりにも有名ですが、あちらはご存知の通りワルツとポルカの嵐で、おいら的には、どうにも今一つなんですね。誰が振ってもオケは完璧だし、超一流以外振らないし、観客はウルトラセレブだし(笑)、何か遠い世界の様な感じで、とっつきにくいのですが、こちらはとても庶民的です・爆。といっても、ニューイヤーコンサートでこれだけ重量級の楽曲を並べるのも珍しいですね。とにかく、バラエティに富んだ構成でクラシックの入門編といった意味でも、かなり楽しめるんじゃないかなあ。この中だと、おいらは「レズギンカ」「フィンランディア」「1812年」が楽しめましたよ。中でも「レズギンカ」だけは、あまりご存知ない方も多いかも知れませんが、サイコーにかっこいいっす。「剣の舞」を作ったハチャ様の曲ですから、大体想像が付くと思いますが速いテンポの軽快な曲なのです。ところが、ここでの西本さんは、更に輪をかけて速い!笑。これには楽員の方も、死にそうになりながら演奏してます。もう管楽器のおっさん達は、呼吸困難でポックリ逝ってしまうのではないかと言うくらい頑張ってます。この驚異的なテンポが、とても攻撃的に曲を表現していて、とてもアツいものを感じます。大体から関西人の女性の方に、おしとやかさを求めるのも、同じ大阪人としては、どだい無理という事も重々承知してはいるのですが(笑)、ここまで攻撃的かいな?と感じる指揮っぷりで、感心しますわ。そして、この曲を本編終了後に、アンコールで演奏しますが、こちらがまた本編より数段良いのです。もう一回殺されかける楽員もたまったもんではありませんが(爆)、それでもアンコールですから、西本さんも珍しく笑顔満載で、リズム隊もノリノリでとてもいい演奏です。思わず「ブラボー!」したくなりますよ。こんなにとっつきやすい、クラシックもあるのねってなりますから~。遠いロシアの地で、たった一人で苦労し、若くして100名からの楽団の首席指揮者となった西本さんの努力が結実した感のある作品です。まだまだ、これからが、長い道のりでしょうけれども、彼女をお手本に自分も頑張りたいと思う今日この頃なのです。a-haさん、ぐれーぷさん、騙されたと思って観てみてちょ! あ、色んな意味で余裕のある時ね・・・笑
2007年01月20日
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いやあ、もう、今月は3日から始動しましたが、始まったら始まったで、何やかんやと忙しいもんですなあ・笑。ずーーっと、みなさんのとこにも伺ってませんで、すんまそん。お正月休みはビールでも飲みながら、角殿やら、年末にとった小田さんやら聞いてみよう、見てみようと思ってたのですが、ビールは飲んだんですけど(笑)、結局、お正月っぽい番組をずっと見るはめになってました。やっぱり、おもろいんやもん・笑。さてと、元旦以来の日記なので何から行こうかと思ってて、やっぱり最初は角殿かなあと思ってたのですが、角輪のみなさんには申し訳ないのですが、ここのとこのおいらのマイブームは「クラシック」なのですよ。ちょっとの期間、ブームが収まるまで、お付き合い願えますかね・爆間に角ネタやら、他ジャンルの音楽も入るとは思いますが・・。あの~、付き合いきれんちゅう方は読み飛ばしで結構ですので(笑)、どっか引っかかるネタがあれば、是非その音源なりCDなりDVDなりをゲットするか聞いて頂ければ、こんなに嬉しい事はありません。最近は、元旦に実家に戻った時に、勉強していたベートーベンのピアノソナタ全曲譜やらオーケストラ総譜を発見してしまい、持ち帰ってそれ見ながらCD聴いたりしちゃってます。かなり、マジで聴いてます・笑。「ティンパニのアンタが何で、ピアノの楽譜なんよ?」と思われるでしょうね。おいらピアノなんて全く弾けませんから~(爆)。ただね、昔に指揮者の先生に「打楽器は単純に単音を叩き出すだけではダメ」と良く言われていたのですわ。その音楽がどんな構造で、どんな旋律で、そしてどんな意図で作られたのかを音楽的に理解して叩くべきだという事ですね。当り前の事かも知れないのですが、太鼓叩きには、当時はさっぱり意味がわからなくて、片っ端からピアノに限らず色んな譜面を見ながら、レコードを聴いてましたね。まあ、そんな事も思い出しつつ、イイ大人になった今、譜面をみながらプロのCDなぞ聞いていると、ベートーベンの狂気、チャイコの悲しみ、そしてブラームスの苦悩や歓喜といったものをほんのちょびっとですが感じられる様になって、かな~り深い世界に引き込まれております、はい。笑まあ、たまたま珍しい譜面など見つけたので、こんなフリになってしまいましたが、ここ数回は千秋くんよろしく、指揮者にスポットを当ててみようかと・・。近年、世界を舞台に活躍される若手の日本人指揮者がかなり増えてますね。パッと思いつくだけでも、・大植英次・広上淳一・川本貢司・西本智実・佐渡裕・阪 哲郎・金聖饗・飯森範親etc...まだまだ沢山いらっさいます。日本人指揮者と言えば、まずどなたでも思いつくのが小澤征爾さんでしょうし、世界のコバケンこと小林研一郎さんだったり、昨年残念ながら他界された岩城宏之さんだったりだと思うのですが、もうここいらの方々は世界的にも巨匠と呼ばれておりますし、そこで出される音は、そうそう文句のつけようがありません。こういった完成度の高い演奏も良いのですが、今は上記した様な若手の指揮者の方々に大変興味があります。中でも、現在kadoにぃのイチ押しが、西本智実さんと金聖響さんのお二人です。お二人とも、昨年かなりの量でメディアに取り上げられていらっしゃいますので、ご存知の方も多いと思いますし、のだめでクラシックの扉を開けられた方々にも、スタートしやすい指揮者ではないでしょうか?西本さんは、ロシア交響楽団で初のアジア人首席指揮者となり、しかも女性でその美貌と指揮スタイルが「麗人」と呼ばれる方ですね。金聖響さんは、ビギナーや離婚弁護士で活躍していた女優のミムラさんと結婚されて話題になった方です。--------------------------------------------------んで、今日は西本智実さんピックアップの第一回です。西本さんはおいらと同じ大阪出身の方で、女性の指揮者です。DVDなどのプロフを拝見すると大阪音大を卒業後、ロシアのサンクトペテルブルク音楽院で学ばれたそうです。女性指揮者というと、封建的なクラシック業界の中ではかなり珍しいのですが、全くいないと言う訳でもなく、久山恵子さんや松尾葉子さんなどが、オーケストラ指揮者の草分け的存在なのですが、海外のプロオケで芸術監督兼首席指揮者を女性が務めるというのは西本さんが初めてではないですかね?エストニアにアリ・タヌと言う、これまた美人指揮者がいますが、首席は首席でも、こちらは姉妹で集めたメンバーのオケを主催してますので招聘された訳ではありません。そういった意味で西本さんは快挙ですね。西本さんの写真はこちら↓まあ、ご覧になってお分かりの様に美人さんで背も高いとの事で、その雰囲気にあこがれる女性ファンが追っかけ状態になっているとも聞いております。確かに指揮をしている姿というのは、男のおいらが見ても、それはそれはカッチョいいっすよ(笑)。どうしても、その容貌や女性といった話題が先行しがちな西本さんですが、彼女の創造する音楽を聞いてみると、かなり骨太な音作りをされますね。どの音源も、スタンダードよりやや遅めのテンポで、雄大にまた壮麗にオケを鳴らそうとする意図が感じられますね。現在、発売されている西本さんのDVDは5枚ほどあって、去年から今年にかけて全部揃えちゃったんですが(爆)、ロシアに長く住んで、ロシアのオケを振っているだけあって、チャイコフスキーはかなりお得意ですね。お得意とは言え、全部が全部、手放しで「ブラボー!」とはいかず、じっくりと聞いていると各所にアレ?と思う箇所があります(失礼・・・)まだまだ完成度として完璧とは言い難い部分もあります。指揮法的にもアウフタクトの際の打点が高かったり、低かったりでオケに微妙なズレが生じたりといった事もあります。半拍余計な動作が入ってしまって、つまづき気味になる事もあるにはあるのですが、これは長くオケと付き合っていけば、いつの日か解消出来るでしょうし、2003年から映像化された作品をたどって2006年まで見ただけでも、そういった細かい点は少しづつ解消されて、かな~り進化しています。そういったオケとの信頼関係や響きの進化を目で追えるDVD作品を見られるというのは本当に楽しい時間です。さて、次回は彼女のDVDでおすすめの作品をご紹介していきますね。
2007年01月13日
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四十男がドラマ見て泣くってどーよ?kadoにぃでございます。情けない登場ではございますが(笑)、二度と同じメンバーで出来ない演奏会を経験した身でもありますゆえ、あらゆる事がオーバーラップしてしまい。冒頭の泣きに至ってしまった訳でごじゃいます。それにしても最終回、上手くまとめましたねえ。見事です。陽と陰、喜と悲、笑と泣、のコントラストをテンポ良く見せた、このドラマの関係者にお疲れ様といいたい感じです。しっかし、最後はサントリーホールかあ。コンクールで使ってた青葉台のフィリアホール位ならまだ分かるのですが(失礼)、今や世界に誇る殿堂まで使っての撮影。本気度が伺えましたね。そして本気度と言えば出演者達の演奏レベルですよねえ。正確には演奏模写レベルとでも言うのですかね、“プロが弾いている風に見せる”って物凄い難しいと思うのですが、黒木君役の方なんか僕が見ても本当に吹いてる?って思う位に特徴とらえてましたよ。っつーか、本当に吹いてないと、なかなかあの唇の動きや運指にはならないハズですが、どうなんでしょ?瑛太クンにしても水川さんにしても、ボーイング一つといいアクションといい、放送を重ねる毎に、どんどん上手くなっていくし、玉木クンの指揮っぷりもシリーズ前半と比べて見違えましたもんね。樹里ちゃんのピアノもしかりです。役者さんたちの本気度も見せて頂きました。練習期間なんて撮影期間中と前後をどう多く見積もっても4ヶ月~6カ月がいいとこじゃないですか?それで、あそこまで見せるっつーのは本当に頭が下がりました。台詞を覚えて演技するだけでも大変なとこに加えて楽器までこなさなきゃいけないんだから、苦労満載だったと思います。役者ってスゲぇなと。そして監修していたプロの方々も・・・。恐らくそんな多くの苦労がクライマックスで見せた玉木クンの演技とも本気ともつかない涙に集約されていた様に思います。おいらには、あれはマジ泣きに見えましたわ。だから、おいらも泣いたんすけどね・爆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・このサイトでドラマの事を書くとは思ってもなかったのですが、クラシック音楽をこれだけフューチャーしてキチンと伝えてくれた、このドラマのクラシック業界への貢献度は高いですよね。今や、のだめ楽曲をラインアップに加えた演奏会はどんなオケであろうと完売の様ですし、本来のCDは売れるし、着メロまで一位との事ですから、のだめ恐るべしです(笑)が、問題はここからですよね?アニメ版も始まるとの事で引き続きブームを牽引してくれるであろう事は想像出来るのですが、大事なのはこのドラマで紹介された楽曲をもう一つ突っ込んで聴いてもらえると良いなあと言う事です。ここがブームで終わるか、底辺を広げるかの別れ道かなあ。角殿ではないですが、アルバムにはストーリーがあるから、ランダムにせず、1~最後まで順番通りに聞いてくれと言ってましたよね?それはベートーヴェンもモーツアルトも一緒だと思うんすよ。(角松とベトベン比較すんのも失礼ですが・笑)キッカケはフジテレビ、じゃなくて、キッカケは切り売りされた楽章や小品でも、全く問題ないのですが、最終話に使われた7番にしても1楽章の主題のフリ、2楽章の荘厳さ、3楽章の軽やかさを経て、あの4楽章での豪快なラストが生きる訳で、間2つをご存知ないままと言うのは、何とももったいないのです。今回の、のだめを1話と最終話だけ見るようなもんですもんね?感動はしたとしても、全話通して見てるのとそうでないのとでは、あのラストの演奏会の感動の仕方が違うハズですから。ただなあ、知ってる旋律の無い時のつまらなさ(笑)、知ってるトコが出てくるまでの長さ(再笑)、っつーのは、おいらにも良く分かりますんで、難しいっすよね。演奏してる時でさえ、自分の出番ないと、つまらんすもん・爆。まあ、ティンパニでしたから、当然なんすけど・・・ぷぷ。打楽器なんて45分あるシンフォニーの4楽章まで出番がないなんてザラですから~。「くォら、モーツアルト、おいら寝ちまうぞ!」と何度心の中で叫んだ事か(笑)。バスドラやシンバルにいたってはもっと悲惨でオーラス10小節だけ参加で、しかも2発だけとかね・爆。そんな時、ティンパニが音無しっツー事は無いのでかけもち出来ないし、出番まで控え室で煙草吸ってる訳にもいかんし・笑。また、話しがズレましたが、そんな訳でなかなか取っ付きにくいでしょうが、時間があるなら、交響曲なんかは全楽章通して聴かれる事をおすすめしたいですね。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて、今日の音源ですが、鉄は熱い内に打てという事で、7番です。んで、映像をご紹介する前に、7番だったら「コレ」と言われ続ける業界で不動の地位を保っているCDをご紹介しておきます。おいら的にはベスト1ではないのですが(だったら紹介すんな・笑)セールスは一番なんじゃないかと言われています。最初なら、これ聞いておいて間違いは無いっす。指揮:カルロス・クライバー演奏:ウィーンフィルハーモニー管弦楽団豪快なテンポと緻密に計算されたアンサンブルは見事という他ありません。80年代初頭から天才の名を欲しいままにしてきたクライバーですが、天才と何とかは紙一重とは良く言ったもので、演奏会やレコーディングは極端に少なく、「冷蔵庫が空にならないと指揮台に立たない」と言われ、楽員と意見の対立で演奏会をキャンセルするわと逸話に事欠かない方ですが、その少ないレコーディングはどれも名演の誉れが高いものばかりですから、何やようわからん人です(笑)。そしてその数少ないクライバーの貴重な映像が見れちゃうんですね~。どこで音出せばいいんか分からんようなタイミングあり、全く指揮しないで楽員まかせあり、暴れてんのか?風なとこありで、エンターテイメントとしても最高です。千秋君とは比較しない様にお願いしますね。相手は世界中のクラシックファンが認める変態<奇才>ですから(笑)切り売りしときます・爆↓ベートーヴェン:交響曲第七番第一楽章前半♪↓ベートーヴェン:交響曲第七番第一楽章後半♪↓ベートーヴェン:交響曲第七番第四楽章♪a-haさん、ぴろ~、こんなんで、よろしか?
2006年12月27日
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目がまわりそうなkadoにぃです。っつーか、もう、まわってます・爆ま、そんな事はどーでも良しでa-haさん、大阪参戦おめでとう!無事に参戦できて、良かったっすね。アツいレポが読めますので、角輪のみなさん、a-haサイトへGO!です。さてさて、おいらの方はと言うと、角殿ネタは来週のDVD発売に中野参戦とあるので、またその前後に書き始めると思うので置いておいて、またも、クラシックネタですね。最近クラづいているので、つまらない方はホンマにごめんなさい(笑)。これね、間違いなく「のだめ」の影響っす(笑)ドラマが終了するまで、しばらくお付き合いくだせえ。来年から違うジャンルにしますから・・・笑イイ歳して、大体からドラマに影響されるなんつー事は、そうそうなかったですし、どこかで「たかがドラマでしょ?」的な、やーな見方もしたりするヤな奴なんですが、やっぱりオーケストラ物だけに、見てると色々思い出す事が多いですわ。おいらは、ただのティンパニ屋でしたが、それでもたった一音が、上手く出せなくて、指揮者の先生に木琴のバチでひっぱたかれたり、深夜まで特訓させられたりとか。(今は素敵な想い出なんですよ!)あと、全体が上手く鳴らなくて弦パートが泣きながら演奏してたり、まんま体育会系な倶楽部でしたから、記憶に残ってる事がいっぱいあるんですね。そんなんが、あのドラマのシーンを見ていると思い出されて、感情移入出来ちゃうでしょうね。そんでね、今週の4日(月)に放映された8話を見てると、結構BGMで使われている曲数が多いなあと・・。で、ちょっと思い立って書き出してみたら(ヒマなのかよっ!?)、あるわ出るわで、こんな感じでした。バッハ:小フーガ ト短調ヘンデル: 水上の音楽 ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番 ブラームス: 交響曲第1番 マスネ:瞑想曲 リムスキー=コルサコフ: 熊蜂の飛行 シベリウス:フィンランディア ドヴォルザーク:スラブ舞曲 ハチャトゥリアン:剣の舞 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 フォーレ:シシリエンヌ メンデルスゾーン: 交響曲第4番「イタリア」 モーツァルト:交響曲第25番バッハ:マタイ受難曲 ムソグルスキー:バーバ・ヤーガの小屋 ラヴェル:ボレロ モーツァルト:オーボエ協奏曲シベリウス:カレリア組曲 サン=サーンス :動物の謝肉祭 バーバー: 弦楽のためのアダージョ まだ、抜けてるのもあるかと思いますが、こんな感じです。フィンランディアだあ、マタイだあ、ブラ1だあと、まあクラヲタにはたまらん選曲ですわ(笑)。それにしても一話のドラマに良くこれだけ、突っ込んでるなあと。どれもこれも、曲のお話しなんぞしてみたい所ですが、とてもじゃないけど時間的に無理!いずれ良い曲は、じっくりピックアップして行きますかね。そんな中で、今回一番印象に残ったのは、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」。これまた、みなさんも一度はどこかで耳にした事がある曲だと思います。ケネディ大統領の葬儀で使われて注目を浴びたと言われていますし、最近では911関連の映像にも、どうしても使われてしまいますね。でも、この曲が、特に有名になったのは、プラトーンでの戦闘シーンなど、映画全体を通して主題として引用されてからではないかと思います。ウィレム・デフォーが演じたあの有名なシーンを始め、数々のシーンが頭に焼き付いてしまったため、おいら的には普段聞ける曲ではなくなってしまい、長い間封印してました(笑)。完全に条件反射と言うか、トラウマと言うかになってしまいました。だって、もともと哀愁たっぷりのあのメロディが、ああいう映像と共に流れたら、メチャメチャ悲壮感満載になりますもんね。つ、つらいっす・・・。ただ、今回はのだめの先輩への想いが、美しく描かれているシーンで使われていたので、長年のトラウマから解放された気分です。(単純)当分、この曲を聴く時は、のだめちゃんが先輩の手を握るシーンを無理やり想い出して聴くようにします(笑)(これじゃ、千秋くんのトラウマ解消と一緒じゃん!)いやあ、おいらからも、のだめにお礼を言っておきます。---ちょこっとレシピ----サミュエル・バーバーはアメリカの作曲者です、つい25年程前まで生きてらっしゃいましたので、現代の作曲家なのです。が、その作り出される音は、かなり古典的、伝統的なクラシックの手法を用いてますので、近代のオーケストラ曲にありがちな不協和音や打鍵主義的な音は少なく、大変聴きやすいです。あえて言うならチャイコやドヴォに近い感じですかね。この曲は実際は弦楽四重奏第一番というタイトルで3楽章構成なのです。その第二楽章が「弦楽のためのアダージョ」という呼び名で広く親しまれています。今日はおいらの大好きな指揮者の一人である、バーンスタインの演奏でどうぞ。後半のかきむしられる様な、慟哭のヴァイオリンはバーンスタインならではの、引っ張り方です。んが!長いし悲しいので(笑)、旋律がわかったらそれでよろしいかと。↓では、どうぞ~♪P.S でも、素晴らしい楽曲です。
2006年12月08日
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前回の「カナケンライブ」を報告した前後から、一足お先のお仕事年末モードに突入しております、kadoにぃでございます。みなさま、おこんばんは。さてさて、先日、角輪名古屋支部が発足しましたあぁぁぁ拍手ぅ!パチパチパチパチパチパチパチパチ!支部の会員は何と2名!(がははははは)いいよ~、いいよ~、2名でも、お集まりになられた事が大事ですから。アリーナで集まったり、カナケンで集まったりで、勝手に盛り上がるkadoに対抗して(爆)、いつも、ここに来てくださるorfeoが主催したそうな。もう一人のメンバーもここにいつも来てくださる方です。むふふ、それはorfeoのサイトでご確認下され。orfeoは、ご自身でヴァイオリンも演奏される方なので、良くクラシックの話しなどして、盛り上がらせてもらってます。そんでもって、神奈川地区はねーさんと勝手にやらせてもらってますが、角輪自体は東北支部静岡支部九州支部京阪神支部東京・埼玉支部などなど・・・(大体、ご自分がどこかおわかりですね?笑。紹介してない地区の方、すみません、詳しく居住区を存じておりません・爆)角輪も全世界的な広がりを見せており、嬉しい次第でございます。まだまだ、こんなヘタレブログの小さいコミュニティではごじゃいますが、あっちゃこっちゃの会場で皆さん同士がお会い出来たりしたら、素晴らしい事ですね。仕事も環境も何もかんも違う人たちが、「角松敏生」だけで、会って話しが出来るって凄いっすね。orfeoの名古屋支部発足を聞いて、そんな人と人との繋がりに不思議さを感じているkadoにぃでございます。何年後でもいいから、全国大会~なんて出来ちゃたら凄くないっすか?ええ、それまで、お仕事張り切ってます(笑)----------------------------------------------------------さて、そんな名古屋支部発足のお祝いに、こんな曲でも一発お送りしておきますか!(って、角殿じゃないですけど・ぷぷ)エルガーの「威風堂々」っす。はい、タイトル知らなくても、曲を知らない方はいないぐらい有名な曲です。作曲者の生誕の地でもあるイギリス本国では「第二の国歌」と言われるくらいの曲です。アメリカで言ったら「God Bless America」と一緒ですね。ワールドカップやチャンピオンズリーグなんかでもイングランドサポーターの大合唱で聞けます。この威風堂々という曲は、実は5曲からなる管弦楽の為の、軍隊行進組曲なのですが、今回取り上げる部分は第一番にあたります。あとは4番なども良く耳にしますが、一番があまりにも有名すぎて、これだけとって「威風堂々」と呼ばれているようなもんです。加えて、あらゆるスタイルで、編曲やら演奏されるので、2番~5番はどっかへ行っちゃってますね。もともとオーケストラのためだけの曲だったのですが、当時の国王から、歌詞もつけて欲しいという要望があったために、イギリス王室の戴冠式用に作った曲の歌詞を引っ張ってきて、中間部の誰もが知っているメロディに乗せた楽曲となってます。つまり、お祝い事にも向いている曲と言う事で今回のご紹介となりました。音源はイギリスのNHK交響楽団(笑)、もとい!BBC放送交響楽団です。最初の数分にエリザベス女王の映像が挟まれますが、その後、すんごい数の聴衆の前での演奏に変わります。これを聞く時は行進曲ですから、聴衆と同じように膝を上下に折って、行進してる風に聞いてくださいね(爆)お決まりですから(笑)それでは、どうぞ~。↓♪※おまけ合唱部分の歌詞です。お子様の英語教育にどうぞ(笑)Land of Hope and Glory, Mother of the Free, How shall we extol thee, Who are born of thee? Wider still and wider Shall thy bounds be set; God, who made thee mighty, Make thee mightier yet God, who made thee mighty, Make thee mightier yet. 希望と栄光の国 自由の母よ 汝をいかに称えようか? 広く、一層広く 汝の土地はなるべし 神、汝を偉大たらしめし者 もっと、汝を偉大にせよ 神、汝を偉大たらしめし者 もっと、汝を偉大にせよ 一度、演奏したかった曲なのですが、一度も演奏するチャンスが無かったっす。てぃんぱに大活躍なのに(泣)
2006年12月02日
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いやいや、前回は、全国101万人のAnotherファンに醜態をお見せしてしまい、お恥ずかしい限りです。前回の日記を書き終えた後、テーブルにあった煙草に、「ALL IS VANITY」よろしく、ZIPPOで火をつけフーッっと大きく吐き出した白い煙を見つめながら、「ふ、取り乱しちまったぜ・・・」とニヒルに髪をかき上げるKadoにィでありました。「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」え~、上記の文章で一箇所ばかり間違いがあるようです。正解のコメントくださった方には、「何故、そこを突っ込む?」「どうひて?」「ダメすぎる・・」はたまた「アホすぎる・・」を意味する、にーさん公認の_| ̄|○マークをもれなく差し上げます。------------------------------------------さて、落ち着いたところで、本日のお題「ナナマニア」でございます。決して、大ヒットした「NANA」のマニアではありません(笑)。これは何かと申しますとですね、今、流行の「のだめカンタービレ」にちなんだものでございます。長く、ここを訪れてくださる方はおいらが以前、オーケストラに所属しており、のだめで言う所の真澄ちゃん役だった事はご存知かと思います。(初めての方は、ご面倒ですがこちらの日記を参照くださいませ)。この、のだめ関連の日記2連発書いたのって今年の1月なんすねえ。この時はまさかドラマ化されるなんて、全く思ってませんでしたわ。時が経つのは早いっす。話を戻しまして、先日、嫁さんが録画してくれていたドラマを2話続けて見る事が出来たのですが、これ結構いけてますねえ。配役もかなり合ってますし、脚本も今の時点では、原作にも忠実の様ですし・・・。あの位、思い切って演出しちゃってる方が面白いですね。今ではあまりドラマなど見れないにーさんですが、これはいいっす。クラシック音楽恐るべし。ただねえ、真澄ちゃんのあのマレット(バチね)の持ち方と叩き方はどうなのよ?いくらなんでも、もう少し型はとったらどーよ?とポロっと言ってしまいましたら、嫁さんに「ド・ラ・マ」とたしなめられましたです。そうでした、ドラマでした(笑)。あ、コンマス役の水川あさみさんがチューニングの際のアジャスタに手をかけるシーンはサマになってましたよ。あ、さらに付け加えておくと、千秋くんの永遠の師匠となっている指揮者のヴィエラ先生は、現役の指揮者で、ズデニェク・マーツァルというチェコフィルハーモニ管弦楽団の首席指揮者なんですね。最初、「アレ?アレ?」と思ってて、「まさか本物がねえ」となり、そっくりさんだろうと思ってましたが、やっぱり本物でした(笑)ロシアのチェコへの侵攻で、亡命を余儀なくされた方ですが、チェコフィルの一時代を築いたアシュケナージの後任として、再び祖国のオケを振る事になったんですねえ。良かった、良かった。それにしてもあれだけ有名なオケの首席が、忙しいだろうに良く出演したもんだなあと関心しております。って、んなこたあ、いいとして、オープニングで使われていたのが、ベトベン(のだめ風)の交響曲第7番でしたねえ。この曲は、ベトベンの9つある交響曲の中では一番人気だと言われていますね(日本では第九)。そのおかげで、この第7だけをありとあらゆる指揮者とオケでCDを揃える通称「ナナマニア」と言われる方が多いんですよ。僕も練習している頃はかなりのオケで聞きましたし、管楽器の連中は特にこの傾向が強くて、輸入版まで揃えないと気が済まないって人が多かったです。その位、指揮者によって変化する曲でもあります。その要因とも言える、この交響曲の最大の魅力は「リズム」です。それはもうリズムの洪水と言うか嵐と呼ぶにふさわしいほど、強力なリズムで全楽章が覆われております。おかげで、スコアに速度表示があっても指揮者のピッチの取り方一つで、おっそろしく速く演奏しなければならなくなったりします。特に弦楽器の皆さんは汗かいてやってます・笑。ただ、弦パートがと言うより、とにかく難しい曲なんすよ。技術的にどうこうではなく、タイミングが超合わせにくい!それに、どっかのパートが走ったら元に戻しきれないまま楽章が終わるなんてこともあったりして・・・。(あっちゃダメだって!)でも、そんな激しいリズムの交錯が、聞く人に高揚感を与え、何となく希望の光すら見えてくる様な、そんな楽曲ですね。一言で言うと「ゴキゲン」なシンフォニーです。おいらは、4楽章通じてどれも好きではあるのですが、特に第2楽章が大好きです。荘厳で美しい旋律を持つ2楽章は「不滅のアレグレット」と呼ばれて、テレビなどでも引用されることの多いメロディですからご存知の方も多いかと思います。是非一度、全楽章通して聴かれる事をおすすめします。さて、今日の映像ですが、やはり「のだめ」のオープニングをと思い探してはみたのですが、一つだけありました。しか~し、あまりイイ演奏ではありません(笑)。指揮者も聞いた事がないし、オケははつらつとした音ですが、ミスが多く合わない所も各所で聴かれます。かなりダメダメではありますが(笑)まあ、でも楽曲を知れるでしょう?という事で第1楽章を取り上げてみました。映像の4分10秒頃に4/4拍子から、6/8拍子に変わるヴィヴァーチェと言われる部分がありますが、そこから聞いた事のある曲になっていくと思います。(一番の主題は10分33秒過ぎからです)そりでは、どうぞ~ベートーヴェン:交響曲第7番第1楽章 ポコ・ソステヌートまた、のだめを通じてクラシック音楽もご紹介していきたいと思ってま~す!角松の輪を広げよう!ポチっとご協力を↓★角松初心者の方に・・NEWアルバム試聴はこちら↓http://www.bmgjapan.com/kadomatsu/item.php?id=30&item=7216
2006年10月28日
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カテゴリーは久々の クラシック~その3~ だす!荒川選手、金メダル取りましたね(←今さら何を!)本当におめでとうございます(←遅いって!)そんな、こんなでKadomaniaです。そこで演技に使われたトゥーランドットですよ。この選曲が金メダルの一因となったのは間違いないでしょう。何故って?それはこの曲が を高らかに歌い上げる曲だったからなんですね。不肖、kadomania、このイタリアの有名な歌劇を1/100に圧縮して皆様にお伝えしようかと・・・。プッチーニのこの有名なオペラは中国の北京が舞台です。ちなみにストリーマーさんが大好きなミキティが使った蝶々婦人も、このプッチーニの作によるもの。(蝶々婦人の舞台は日本←プッチーニってアジア好き?)主人公はこちらのお二人!パチパチパチ。トゥーランドット姫(別名:超ジコチュー女)カラフ王子(別名:バカ王子)トゥーランドット姫は誰もが唸る絶世の美女なのですが、自分の婚約者になる王子には3つのクイズに答えられた人でないとイヤと申しておられます。(←この時点でアホ)しかもこのクイズに参加を表明し、答えられないと“首チョンパ”つまり、死刑です!(←ここで超ジコチュー女完成!)もうどれほどナイズバディな、どれほどの美女だとしてもkadomania、こんな命かけてまで、しかもクイズに答えてまで、嫁さん貰いたか無いっす。と思ったら、そこに命かけちゃう王子カラフ登場!最初こそ「そんな事で各国の王子達を次々殺すナンざァ、人の風上にもおけねェ」ってんで桜吹雪さらしてたのが、その超ジコチュー女とご対~面~した途端、「参加しま-す!」 (←バカ誕生)しかも、な、なんと!そのクイズ3問とも、せ~~か~~いっ!(←意外にバカじゃない)さあ、正解したから、こんにゃく(変換まちがい)、婚約しましょ!ってなったら、ジコチュー姫は「やっぱりイヤ」 (←くっ、くおォらァァァァァァ!)ここでkadomaniaなら、この超ジコチュー女を“首チョンパ”っす。ところが、バカ王子、目には目をってんで、ジコチューに逆クイズ!「明日の夜明けまでに、私の名前を当てろ」と・・・。このバカ王子、別の王子の死刑執行を見に来た際に、婚約レースに飛び入り参加したので、この時点で誰も名前は知らない。そんな訳で、名を当てられたら、王子は自害、当たらなければ結婚だよん。(書いててバカバカしくなってきたなあ、もう)そこで、どうしても結婚したくない、ジコチュー女は国民に「何とかして、王子の名を探れ、さもないと全員死刑!」と、ガキ刑事でさえ、そこまで言わんやろ的、大号令を発令。何とか朝までにと、国民が右往左往して王子が何者か調べる訳ですが、もともと王子は、どっかの国の内戦で国を追われた、放浪野郎なため、ネットも携帯もない、そんな時代に、そうそう名前なんぞ、わかる訳もなく時間だけが過ぎて行きます。それを良いことに明け方「俺は勝った!」と王子が高らかに勝利宣言をする、そのアリアこそが「誰も寝てはならぬ」(Nessun Dorma)そう荒川静香さんが、フリーの演目に選んだ曲なんですわ(←長ェ~)もう話の内容は突っ込みどころ満載で、この後、結局二人は結ばれてめでたしめでたしと、ちっともめでたくも何ともない結末になるのですが、何でそうなるかは1/100圧縮の主義にもとりますので、ご勘弁。こんな話かよ~ってな曲がバックグラウンドで金メダルだと、「なんだかなァ」ってなりそうなのですが、楽曲は見事の一語。終幕の近づくところに、あのイタリア語で、テノール歌手渾身の「Vincero! Vincero! Vinceroooooooooooooooooo!!!!!」(勝利!)と聴いたら誰もが感動に震えるであろう、すんばらしい曲です。もうこれ使ったスケーターは全員に金メダル上げたくなる様な感じ。でもやはり、素晴らしい演技と音がマッチしてこその金メダル。荒川さん、おめでとう!(←だから遅いって!)------------------------------------------------------最後に、この曲のライブ映像が45秒だけ見られるサイトご紹介このページの真ん中あたりに、ラッセル・ワトソン/ザ・ヴォイス ~ LIVE 2というDVDがありますが、そこの18曲目に「誰も寝てはならぬ」がありますので、右のボタンをポチっとどうぞ。本当に短いですが、映像とともに曲が聴けます。このラッセル・ワトソンもポップスからクラシックまで何でもこなす素晴らしいアーティストです。サイコーですよ。聴いた感想など教えて頂けると、嬉しいっす。【追記】フルバージョンです。
2006年02月28日
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前回、クラシックを少しでも聞きやすくと予告したので、方法を考えたのですが、そうそう簡単には無く(笑)、自分はどうして、クラシックを聴く様になったのか、思い返してみました。はじめてのクラシック体験は、9歳の時の誕生日に父が「運命」のレコードを買ってくれたのがきっかけでした。カラヤン・ベルリンフィルです。大体、今考えると、誕生日に「運命」っつーのもどうなのよ?と思います。しかも、な~んかブルジョワな家庭に育ったかの様なイメージさえ発生しますが、「そんなん聞いてんと、掃除手伝いや!」という大阪おばちゃんの母にブチブチ言われながら、無理くり聞いてた記憶があります。幸か不幸か、そんな幼少の頃からクラシックを聞いていた為、自然と「これが音楽だ!」的、感覚が身に付いちゃったのかもしれません。ただ歳を重ねるにつれ、そして、自分で演奏するにつれて、数ある作品を『クラシック』ひとくくりにするのもどうかなァと考える様になりました。確かに交響曲・管弦楽曲・協奏曲など編成や曲の構成で区別はあるんですけどね・・・。で、オケのメンバーと話した事があるんですけど、この曲を今の音楽に置き換えたらどのジャンル?と言う話題がありました。結局、一曲ごとでは大変なのでメジャーな作曲家で分けたのですが、※バッハ=ゴスペル※モーツアルト=ポップス※ベートーベン=ハードロック※チャイコフスキー=ミュージカル※ドヴォルザーク=民謡※ブラームス=フュージョンえ?おかすぃ?少なくともオーケストラプレイヤーの見解です(笑)現代のジャンルで、みなさんのお好きな項目に当てはまる作曲家の音楽から聞けば入りやすいかと・・・・無理かなあ?爆何でこうなったか、詳細が必要な方はリクエストしてください。お答えします。ただドヴォルザークの民謡っつーのはヤバイっす。いやね、彼の音楽はどうしてもロシア民謡の旋律をモチーフにして、作っている様に聞こえるので、こうなっちゃいました。------------------------------------------------------あと、みなさんも何がしかの音楽を聴く時に歌詞カードを見ながら聴く事が多くありません?目と耳で音楽を聴くのって、その音楽への理解を深めるのに抜群なのですよ。だからライブも感動するのではないかと・・・(目で演奏者を見て、耳で聞く)んで、これはちょっと入手の問題も含めて難しいのですが、スコア(譜面)を見ながら、主旋律だけでも追って頂けると、結構おもしろいです。例えば、み~んな、ベートーベンの交響曲第5番「運命」の一番最初の有名な部分は空で歌えません?「ジャジャジャ、じゃ~~ん!ジャジャジャ、じゃ~~ん!」この後も分かる方は、鼻歌で行けるとこまで、行っちゃってください。はいっ!「♪--------------------------------------------♪」はい!そこまで!(←イイ歳してアホやなあ)みなさんの鼻歌を譜面にすると、こうなります↓ 赤い1番のところが、誰でも鼻歌に出来るところです。「ジャジャジャ、じゃ~~ん!ジャジャジャ、じゃ~~ん!」になってますよね?楽器は弦楽四重奏+クラリネットだけなんですよ。でも、迫力ありますよね?ベートーベンがハードロックな所以です。その続きまで行けた方は、番号順に唄っていくと第一主題が終わります。↓ と、言った感じで、もし譜面を見ながら曲を聞けると、「お、この時はこの楽器が鳴ってたんだあ」と色んな発見をしながら聞けます。すんません、譜面は大きなレコード屋さんや楽器屋さんで、一冊1000円から2000円くらいのポケットブックになって売ってます。でも、買わないか?爆。おまけ↓(僕がお世話になったスコア達)
2006年01月22日
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今日は、ちょっと角松氏を離れて、別の話。先日、本名を公開する暴挙に出たKadomaniaですが、本日も正体バラすぞ、シリーズ第2弾。私、昔オーケストラの楽員でございましたの、ホホホ。担当はパーカッションで、主にティンパニ担当でしたの。他にはスネアドラム(小太鼓)、シンバル(お猿)、シロフォン(鉄琴)などなどでございましたの。(シンドイから戻そう)んで、何でこんな話かと言うと、随分前から「のだめカンタービレ」というマンガが、流行ってますね。角輪の皆様にもファンが多い様ですが、うちの嫁さんも大ファンです。かく言う私も8巻くらいまでは読みました。のだめちゃん、可愛くておもしろいので、またちゃんと読もうとは思っているのですが、それとは別にあれに登場してくる楽曲って聴いてみたくなりますよね。オイラは正体暴露しましたが、当然出て来る曲は99%聴いたか、演奏した事のある曲です。特に千秋くん渾身のブラームスの1番は聴くのも演奏するのも、本当に楽しい名曲です。ベトベンの交響曲第10番とも言われてますね。と言うのもブラムスは、作曲活動を開始した23歳頃から、「もし交響曲を書くなら、ベトベンに劣らない曲を!」と言い続けて構想から何と20年の歳月をかけて、この曲を完成させます。初演後、その緻密な作曲法や荘厳な曲調に、当時の人々はベトベンの再来を感じたと言い、第9番「歓喜の唄」を書き上げて没したベトベンが生きていれば、「こういう曲を作ったハズ」という意見で一致したそうです。ブラムスにとっては最大級の賛辞だったでしょうね。それが証拠に、1番の大成功で自信を得た彼は次の2番をたった4ヶ月で書き上げます(←オイオイ、そんな簡単かよ)ところが、今度はベトベンの6番「田園」と比較されたりと、常にベトベンの亡霊と戦う事になりますが、それはまた別の話。先日、通販で「のだめ~」最新刊を購入していた嫁はんが、「ブラームスの交響曲第一番ってどんな曲?」って素敵なダンナ様のアタクシに聴いて参りましたので、「あ、ほら、前にも、この曲いいよって言って、僕がいつも聴いてる曲あるじゃん、アレ」と言うと「知らね」「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」。。。離婚だな、絶対離婚だな!そんな事はさておき、でも実際そんなもんだと思うんですよ。作曲家にしても、楽曲にしても膨大な量ですしね。でも、モット親しみやすい、音楽になればなァとKadomaniaは思います。次回、ちょっと考えたクラシックを聴きやすくする方法でも、ご案内しようかと思います。
2006年01月20日
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