お隣さんの国:韓国からの手紙

お隣さんの国:韓国からの手紙

2005/03/02
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カテゴリ: 家族


ノギさんは、2年近く、たった一人で日本で暮らしたことがある。
その時、とても淋しく辛い思いをしたため、今外国暮らしをしているはんらに対して、理解があるのだと思う。


はんらとノギさんが出会った頃、ノギさんはソウルの郊外で、まあまあ大きい会社の貿易部の社員だった。

ノギさんは日本語ができず、はんらは韓国語ができなかったので、いつも英語と漢字で会話をしていた。

ノギさん 「ユア マドゥ なんたらかんたら・・・」
はんら 「ん? マドゥって何かしら・・・?」
すかさず紙に「母」と書くノギさん。

「ああああ~!マザーのことねっ??」
とはんら。

ノギさん再び 「ユア ペミリ なんたらかんたら・・・」
はんら再び 「ん? ペミリって??」
また紙に「家族」と書くノギさん。

「ああああ、ファミリーねっ!」
とはんら。

こんなふうに、ジャパニッシュとコングリッシュだったので、会話の壁は高かったが、面白かった。
いつも会うたびに、山のような紙とボールペンを用意していた。

ノギさんは
「はんらは、大学まで出てるのに、中学生レベルの英語が通じない」
と思っていたようだし、はんらははんらで、ノギさんが貿易部で外国のバイヤーと英語で話して通じてるというのは、きっと嘘だと思っていた。(^^)


ノギさんとはんらの結婚話はまとまり、はんらが正式に韓国に来ることになった。
はんらが韓国語もできず、韓国の文化・風習を知らないので、最初の数年間は子供も作らず、韓国についていろいろ勉強しようと思っていた。

しかし、ビザがめんどうなので、まず婚姻届けを出して、同居ビザを取ることにした。
披露宴はまだだけど、これで夫婦になった、はんらとノギさん。


ところが、ノギさんが、晴天霹靂のことを言い出した。
昔からアメリカか日本に留学したかったのだけれど機会がなかった、日本人のはんらと結婚したのだから日本に留学して日本語と日本の文化について学びたい、と言い出したのだった。

これには、姑もはんらもビックリ!

韓国では、その当時も今も、留学ブームで、猫も杓子も留学しようとするのだけど・・・
まさか、結婚早々、そんなことを言い出すとは夢にも思わなかった。

姑とはんらの反対を押し切って、ノギさんは日本に行ってしまった。

はんらも一緒に日本に行こうかと思ったのだが、ノギさんは
「はんらは、韓国で韓国語勉強しなきゃ。それに、自分がいなくなって寂しがっているオンマを慰めてあげて欲しい」
と言う。
それもそうだ、と思って、はんらは韓国に残った。

学生ビザでは、アルバイトに支障があるといって、はんら父に登場してもらい、ノギさんも日本滞在のため「配偶者ビザ」を取った。

お互いに「配偶者ビザ」で相手の国にひとりで暮らすという、ヘンテコな2年間だった。

はんらは、テグで、日本人の友達と一緒に住み、日本語を教えたり、姑の家に行ったりして暮らした。
韓国の食事が合わないということもなく、日本人だからと言って偏見で見る人もいなくて、大変だけれど、それほど辛い生活ではなかった。

しかし、ノギさんの方は、ものすごく大変だったようだ。
東京の板橋区で、2万円くらいの家賃の、ものすごい所に住んでいた。
何度かはんらも行ったが、はんらも引いてしまうくらい、すごい所だった。

ランゲージスクールに通いながら、夜まで毎日アルバイトをし、料理洗濯掃除を自分で全部しなければならない生活は、とても辛いものだったようだ。

特に、情の深いノギさんなので、家族が恋しく、友達が懐かしくて、一人ぼっちが身にしみたようだ。

食事も合わず、韓国人だということで向けられる偏見、言葉が出来ないことで無視されることなどが、とてもとても辛いことだったそうだ。

その点はんらは、韓国で日本人だと言うと、先進国の人だという目で見られたり、
「日本語教えて」
「友達になって」
と言われることも多く、日本語塾でも、ネイティブということでちゃんと大切にしてもらっていたので、それほど辛い思いをすることも無かった。

はんらが住んでいた近くには大学が2つあり、それぞれ「日本語学科」があったので、日本人の友達を作りたいという大学生が、掃いて捨てるほどいた。
友達になった大学生の下宿に遊びに行ったり、一緒に食事しに行ったり、なかなか楽しいことも多かったのだ。

大学生に韓国語を教えてもらったり、困ったときは助けてもらったりしていた。


しかし、日本でアルバイトするノギさんは、日本人と同じ仕事をしても、韓国人だという理由で安い時給しかもらえず、本当に悔しく、悲しく、辛かったそうだ。

2年後、ノギさんは身も心もボロボロになって、韓国に帰国した。

日本のことを悪く言うこともあるが、少数の親切にしてくれた日本人のことは、忘れられないようだ。

そして、はんらのことを、
「外国暮らしは本当に大変だから」
と言って、よく気遣ってくれる。
食べたいものを食べさせてくれ、買いたいものを買わせてくれる方だと思う。

仕事も、したくなかったら、家で遊んでいたらいいと言ってくれる。


ノギさんの日本での苦学生生活は、はんらの外国暮らしを思いやってくれるきっかけになったようで、それなりにいい経験だったと、はんらは思っている。

でも、実際は、いいことばかりではなかったのだけれど・・・

その話は、また明日~~~







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Last updated  2005/03/02 01:34:08 PM
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