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2024.08.21
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カテゴリ: I whisper
最近のこのブログのテーマは私の闘病記になっている。
その中で頻繁に「怖い主治医」と「虫けら」という表現を使っている。

「虫けら」は私。

「怖い主治医」は、昨年6月の手術以降、
虫けらの主治医となってくれている消化器外科部長。
偉い先生である。

虫けらより2〜3歳年下の計算。
(あくまで計算上。留年や浪人の歴があれば、この限りではない)

怖い主治医は、私を「虫けら」のような目で見るから、
「虫けら」と呼んでいる。



どんなときに虫けらのような目で見られるのか、

例えば、

▶︎外来診察のとき、ドアをノックした後入室し、
「よろしくお願いします」「失礼します」
と言いながら丸椅子に腰掛ける。
怖い主治医はモニター画面を見続けていて、無言。
10秒ほどして目の端だけを動かして虫けらを見て
「あ、こんにちは」
と虫けらを見るような視線と冷たい声で言う。
虫けら、打ちのめされる。
(ややこしい。真ん中の虫けらは本物の虫けら)

それでなくても、検査結果が悪いのではないか、
怖い主治医からひどいことを言われるのではないか、
つらい治療を言い渡されたらどうしよう。

などという不安や恐怖の感情が渦巻いているのに、
この塩、いや、氷対応は虫けらの心を震え上がらせるのに
十分な効果があるのだ。

そして診察後、虫けらが診察室を出るやいなや、
次の患者の入室を促すアナウンスをする。

「早く出ていきやがれ」
「お前に使う時間はねぇ!」

と言われているかのようなネガティブな心境に陥る。
大して時間を使ってもらっていないのに。
そんなに疎ましいんかい、と。



例えば、

▶︎診察時の会話。
怖い主治医の言葉に続けて、虫けらが何かを言うと、
必ず否定する。否定しないまでも、違う意見を言う。

怖「何か薬、飲んでる?」
虫「いえ。でも、サプリは少し」
怖「どんなもの?」
虫「ハイチオールCとかビタミンD…」
怖「それは問題ないけど、副材でビタミンEやAなんかが入っていたら、肝臓に影響あるよ」

血液検査で、肝臓関係の数値が基準値よりわずかに高かった。
(問題にしたのは虫けらだったが)

この虫けらの言いようだと、
「ほかの原因かな」
となりはしないか。
その後に副材の話をするならまだしも。

虫けらが主治医の言いように納得できない表情をすると、
怖「気になるんやったら、いろいろ検査するよ」
と、内心苛立ちながら、しかし飽くまでも
冷たく静かな声で言う。
この言葉に何かを返せる患者がいるだろうか。
いつも観念せずにいられない。

とりあえず、虫けらが意見や疑問を口にすると、
それに同意も賛同もしない。
(することもあるのだが、それは別記とする)




例えば、

▶︎転移を知らされたとき。
造影剤撮影の画像を見ながら
虫「このままだと、後どれくらいですか?」
怖「1年」

即答か。
しかし、これには虫けらは余り動じなかった。
怖い主治医はそういう人だとわかっていたし、
「一概には言えません。あなたの体力や治したい気持ちの強さで変わってきます」
なんて言われたら、かえって疑心暗鬼になる。
しかし、虫けらのような状況の人間に
こんなに端的に言うものかとも思う。
(状況:家族なし、一人暮らし、仕事持ち、女)

怖い主治医は怖い主治医なりに、
虫けらの傾向を分析してくれた部分もあると思う。

言葉多く語るより、端的に一言で言い切った方が
性格に合うと思ってくれているような気がする。

……違うか。
これは怖い主治医の主義のような。
ま、この比類なき端的さは、さすがに虫けら相手ならではだとは思うが。

「いじめたい」」
「悲しむ顔が見たい」

というサドチックな意思がないとも言えないのが
怖い主治医の怖いところである。


しかし、こうした怖さは、最近変容してきている。
それは、虫けらがれっきとした「患者」に昇格したからだ。
これまでは、検査程度の薄い儲けしかもたらさない
「エセ患者」だったが、先日の「入院・手術・治療」から、
それなりに儲けの出る患者になった。
しかも、意図せず個室を取ってしまったので、
看護師にも大変やさしくしてもらった。
怖い主治医とて、その認識に大差ないものと思われる。
言葉を尽くして説明してくれるし、虫けらの意見も
じっくり聞いてくれる。

とはいえ、これからの治療は
数値と画像を挟んで淡々と進んでいくものだ。

感情を挟む隙はない。

感情が加わる場面があるとすれば、
虫けらが「つらい」「もういい」
と言うときだけだろう。

入院時に見た、意外な怖い主治医の素顔とて、
治療には何ら影響を与えない。
怖い主治医はもちろん、虫けらもそういう姿勢だ。

ただ、治療の目的が微妙に違うので、
いつか、きちんと修正しないといけない局面が来るだろうと思う。

それまでは、淡々と。

けれどたまには、冷たい視線ではなくあのやさしい眼差しで、
温かい言葉をかけてくださいよ。
怖い主治医先生。





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Last updated  2024.08.23 16:14:01
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