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2024.09.07
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カテゴリ: I whisper


​​昨年5月に手術して、虫けらの主治医となってくれた
外科部長先生は、冷静沈着、物静かでクレバー、
しかし、端的で冷淡な言葉と視線で虫けらを凍りつかせる
とても怖い存在だ。

これまで、怖い主治医との会話の中で、幾度となく
「ひー、地雷を踏んだ!」
「な、何が悪かったの?」
「こ、こ、これはどういう意味だ!?」
などと、虫けらを震え上がらせ、
???を連ねざるを得ない事態が起こった。

しかし、入院中に得ることができた
怖い主治医との会話の機会の中で、
「あ、もしかして、これが答えか?」
と思うことが幾つかあった。

いや、全く違うかもしれない。
何しろ、怖い主治医に確認を取っていない。

しかし、虫けらの視点で「これだろう」と
解明したことがある。


その一つ(二つ目)。


虫けらが違う病院(入院施設のない病院)から
いまの病院に紹介状を持って訪れた当日、
外来からすぐさま病棟に回されて、
緊急手術となった。

そのときは、虫けらは内科の患者。

怖い主治医が病室まで訪ねてくれて、
怖「外科の○○です」
と名乗った。

なぜ外科の先生が?
という疑問の顔をしていた虫けらに、
緊急手術の後、一旦退院、再度入院して
外科手術を受けるスケジュールになっていると説明してくれた。

そのとき、虫けらは余り意味なく、
虫「先生が執刀してくださるんですか?」
と聞いた。

怖「別に僕が執刀せんでもいいんやけどね」

ガビーンである。

地雷を踏んだと思った。

何か気に触ることを言ったか?
言い方が悪かったか?
それとも、一瞬にして嫌われたか?

幾つもの疑問で頭がいっぱいになった。

その後の会話は余り覚えていない。

ショック過ぎた。

『自分は執刀したくないが、執刀することになるだろう』
『自分が執刀しなくても、誰かがするだろう』
『執刀医が誰かは、お前には関係ない』

何かわからないが、とても嫌われたか、
虫けらには理解できない地雷があるのだと思った。


ときは流れて、先月の入院時。

怖い主治医が虫けらの病室を訪ねてくれて、
雑談から、これからの怖い主治医の人生を一緒に考えていた(大げさな)。

本来なら、外科部長がいまだに先頭切って、
オペをしているというのは、少し異常である。
若手が主軸になり、部長はアドバイスや
監視の立場でオペ室にいるというのが一般的ではないだろうか。

しかし、虫けらが2度の手術で出会った医師たちは、
(怖い主治医を除いて)独り立ちできるような
技量や経験を持っているとは思えなかった。
もちろん、何チームもあるオペ体制のうち、
2パターンしか見ていないのだから、それも根拠は薄弱だが。

虫「やはり、先生に執刀をしてもらいたい患者さんは
  多いでしょう?」
怖「別に僕が執刀せんでもいいんやけどね」

最初に怖い主治医と会ったときと、全く同じ言葉だった。

虫「●●先生(2度目の手術の執刀医)に
  今度執刀してもらうとなったら、
  私は逃げるかもしれません」
怖「あいつは、今年入ったばかりやねんけどね」
虫「そうなんですか。まだお若い感じですよね」
怖「いや、経験はあるんやけどね…。
  前にいた──、●●と入れ替わりでやめたやつも
  あ、一人前にできるようになってきたなと思ったら、やめると…」
虫「そういうジレンマはつきまといますね。
  できる人はステップアップしたいですから」
怖「そういうことやね」
虫「なかなか、若手に任せられないということですね」

こういう会話をした。

虫けらも長年経営者をやっていたので、
若手が育たない、見込みのある者は短期でやめてしまう
というジレンマをいやというほど経験してきた。

ま、それは怖い主治医には告げなかったが。

つまり、虫けらがどうこうということではなく、
怖い主治医は、「早く、若手に任せたい」という思いを
常に抱いていたのではないかと思う。

それが、たまたま虫けらとの会話の中で出てしまったと。
(言わせてしまうような要素が虫けらにあったのかも…)

都合のいい解釈かもしれない。

このときの会話を自分への免罪符にしようと思っているわけではないが、
怖い主治医の言葉からは、
虫けらがそう思うに足る苦悩や思いが読み取れた。

しかし!

そういう前提を知る由もない、出会ったばかりの虫けらに、
あの言葉を返すのは酷ではないだろうか。

1年以上、悩みに悩んだ。
胃の痛い思いをした。
怖い主治医との接し方に気を使った。

まぁ、これが真実なら、こんなに楽なことはない。

と、思うことにしよう。

診察室では、雑談などしたことがなかった。
抗がん剤治療専門の看護師がいてくれたときだけは、
治療に関係しない、つまらぬ話ができたが、
怖い主治医と二人きりになれば、
いつもと変わりなく、冷え冷え〜の空気が流れ、
無駄な言葉や意味のない雑談は一切排除される。

入院中の病室に来てくれなかったら、
決して交わすことの言葉の数々、
そして、決して理解できなかった怖い主治医の思いや
病院が抱える現実を垣間見ることができた。


そんなこんなで、謎の言葉の答え合わせ、二つできた。

まだある。

おいおい。





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Last updated  2024.09.08 19:22:07
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