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2024.11.28
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カテゴリ: I whisper


月曜日。

家を出て、エレベーターの前へ。
タイミングよく、自分の階にエレベーターがいる。

階下行きボタンを押す。
すぐにドアが開く……はずなのに、
エレベーターはスルスルと降りていく。

1階に止まった。

タッチの差で、1階で上階ボタンが押されたのだ。

余りないタイミング。

まさか、きょう一日、こんな感じ?


自転車でマンションを出たが、
ことごとく信号でつかまる。

店に着くと、いろいろな作業があるので、
すぐに店を出たいのだが、
集金人が来るので、連絡が取れないか、
当該の会社に電話を入れる。

「集金の者に連絡を取ります」

と言ってくれるが、いつ来るかわからない。

「店にはしばらくいますが、ちょこちょこ出ますので、
そうお伝え下さい」

15分ほど待つが、来る気配がないので、
荷物を発送しに、郵便局へ。

少し時間を要したが、15分ほどで戻る。

店の管理会社と実家の売却を委託している
不動産会社の営業担当者が来る予定。

集金人が早く来ないかとイライラする。

店のことをいろいろしていたら、
集金人が来る。
今後の相談をしたので10分ほどを要したが、
問題なく帰ってくれた。

次は不動産会社の営業担当。

管理会社の後は、食材の搬入。

全ての工程で2時間強。

雨が降る前に帰りたい。

帰りも信号につかまりつつ、焦らずに、と言い聞かせて自宅へ。

自宅に戻って、食事を作っていたら、
シンク脇の水切りかごがひっくり返って、
毎日使っているグラスが粉砕!

触ってもいないのに、なぜ?

グラス、気に入っていたのに。

グラスを片付けて、食器を出すために食器棚に。

扉を開けたら、落ちるはずのない食器が落ちて粉砕!

30年以上、惣菜を盛り付けるのに重宝していた食器が…。


長年使っていた食器、
使いやすい食器、
愛着のある食器が壊れるのは、


「災いを代わりに受けてくれた」
「新しい道が開ける 転換期」
「運気が上昇する証」


などという「縁起」的言い伝え、
スピリチュアルな意味合いがあるらしいが、
私としては、


「決断のとき」
「生死を決める好機」
「すべては自分次第」


と受けとめた。



火曜日。

半年以上振りくらいになるお客さん(年配女性)から

「痩せたわ。人相が変わってる」

と言われる。


体重は、さほど変わっていないが、
治療直後は副作用の苦痛と下痢のせいで、
「やつれた」感じがするのはわかっている。

が、「人相が変わった」と言われ、
「あちらから呼ばれているな」
と直感する。

死相が出ているのだろう。



水曜日。

法要のための花を買うために出かける。

歩幅が伸びない。
いつもは85cmくらいで歩くのに、
多分、70cm台になっているはず。

副作用のせいで、ここ1週間、余り歩かなかった。

わずか1週間でこんなに体力が落ちるのか…。

(後でわかったのだが、体力の低下ではなく、
胃腸の不調で力が出なかった模様。ひどい下痢だった)



今年8月から始まった治療は3ヵ月を経て、
ある程度の結果を得た。

これからどうするのかを、いま一度考え直すときだと思う。

治療は「まず3ヵ月」「最低3ヵ月」「3ヵ月だけ」

と思ってきた。

それを超えたのは、治療結果が最も中途半端だったことと、
怖い主治医の畳み掛けるような診断と継続治療の方針を
固辞できなかったためだ。

来週の診察のときに、
再度、自分の考えを告げよう。

いま、治療をやめたら……場合によっては春までかも。

そうだとしたら、片付けなければならないことを
スケジュール感を意識して片付けなければ。

友人たちと気軽に交わした約束も
回収しなければならないなぁ。


グラスや茶碗が割れただけで……、
そう思われるかもしれないが、
私は、常に最悪を想定して生きてきたので、
これは致し方ない思考の癖なのだ。


「治療を終了します」

そう言ったら、怖い主治医はどんな顔をするだろうか。


いや、治療前に、治療に対する考え方を話しているので、
多分、驚きはしないだろう。

予想。

残念そうな顔はしない。

ため息をつく。そして、

怖「すぐに?」

と虫けらに聞く。

虫「はい」

怖「そう。きょうの治療はどうする?」

虫「やめます」

怖「わかりました。じゃ、きょうは治療なしで」

虫「急に勝手を申してすみません」

怖「次回の診察ですが…」


と、何事もなかったように、次の診察日を決めようとすると予想。

こういう混み入った話は、
日々の診察室ではできないのだ。

虫けらは、院内に設置された「がん相談支援センター」で
相談することになるだろう。
自分で怖い主治医にそう告げる。

これで、怖い主治医と虫けらの間の関係は終わる。

もちろん、虫けらが死ぬまで主治医であることに変わりはないが、
治療がないので、接点は定期的な診察のみで、
それも、院外の提携クリニックに変更されるかもしれない。
末期になって、自力生活不可となり入院すれば、
再び怖い主治医に会うこともあるかもしれないが、

もう虫けらの主治医ではない。


そう考えると、少し寂しいが、致し方ない。


がんというのは、そういう病気なのだ。

どういう?

虫けらの場合、「延命」しか手がないということ。

延命を拒否すれば、死ぬしかないということなのだ。


何年も治療を続けるほど裕福ではないし、
治療(副作用)の苦痛で仕事ができなければ、
収入の道も絶たれる。

残された時間は余りないし、
それを自分が決められるのは、大変ラッキーなことだと思う。


というわけで、


虫「先生、食器が壊れました」

怖「え? それが?」

虫「治療をやめます」

怖「どうしてそうなる?」

虫「食器が壊れるのは、人生の転換期らしいです」

怖「だから治療をやめるの?」

虫「はい。お告げのようなものです」

怖「解釈が突飛すぎる。前から思ってたけど」


てな、ヘンテコな会話を繰り広げ、
相変わらず「おかしな奴」というレッテルを貼られるために、
あと1週間、シナリオを繰るとしよう。


死ぬ前に、小説にできるくらいのエピソードを残しておかねば。

そうだ! Amazonのブラックフライデーが始まっている。

既に3つの商品を購入済み。

1万円まで、あと幾らだ?
(それはポイントアップキャンペーン)


なんて考えながら、風呂に入ろう。

明日は、義父の13回忌。
そして、夫との初デートの記念日。

故人を偲べばいいのか、お祝いをしたらいいのか。


運命とは、ややこしいものである。



              回 顧





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Last updated  2024.12.13 15:04:00
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