.     47歳今まで中途半端に生きてきたけど,この歳になって「今から医者になる」と決意しました

.     47歳今まで中途半端に生きてきたけど,この歳になって「今から医者になる」と決意しました

PR

プロフィール

かむ太郎

かむ太郎

お気に入りブログ

実際に使われている… New! ビューティラボさん

--< 通学路です。 >-… New! いわどん0193さん

御殿場のお爺さん momoka1583さん

☆免許更新手続き☆ fujiうさぎ=^・^=さん

もぐらのランプ Mol… むぐむぐもぐらさん

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

2008年01月31日
XML
カテゴリ: 追憶


あれから、もう25年も経ちました。

  ※我が親父様については、 「我が父を、ちょっぴり語る」

「 さっきの続き・・・我が父をちょっぴり語る」

をご参照下さい。破天荒な我が父の追憶です。






大学の授業料稼ぎの為に、高校卒業後2年間働いて

少しばかりのお金を貯めましたが、

「自称“投資家”」の親父に

虎の子の「へそくり」を盗掘されて

まんまと全額「ハズレ車券」(競輪につぎ込んだ)

に変えられてしまいました。


その後、何とか志望大学に合格したものの

授業料稼ぎの為に、単位習得もままならず

留年と休学を繰り返す状態でした。

そんな頃に親父は、見知らぬ地で死にました。






・・・・・・もう25年も経ちました。

今、親父が死んだ時の年齢になりました。

48歳の自分が、まだまだこれから

ひと花もふた花も咲かせよう

と意気盛んな事を鑑みると、

48歳で、突然死んだ(脳卒中)親父は

さぞ無念だったろうと思います。



死ぬ直前は、私たち家族からも離れ、

1年ぐらいは音信不通でした。

それまでの、「不名誉」を挽回するかのごとく

結構「マジメ」に働いていたようです。

借金を返しながら、わずかばかりの「貯金」も有ったようです。


  ※「江戸っ子」ならぬ「蝦夷っ子」を自負する親父でしたが、

   金の使い方は「江戸っ子」もビックリで

   「宵越しのカネは持たない」どころか

   「カネは無くても使う!」と豪語しておりました。


「親父の辞書に“貯金”の文字は無い」

と信じていた家族にとって、

「親父が貯金している」というのは不思議な感じでした。





 「葬式の時に、骨になった親父をボンヤリと見つめながら

  私が小学生の頃(親父は35~6歳ぐらい・・・)

  時折語った話を思い出していた」・・・事を今思い出しました。





山に登るには、当然山の 頂上 を目指す。

でも、今自分が立っている所から 頂上

真っ直ぐの最短距離で行けるワケでは無い。

(ヘリコプターやロープウェイを使うのは別。)

あくまでも、自分の足で 頂上 を目指すには

ルートの選別が大切だ。

綿密な計画で一度ルートを決めたら

ひたすらそれに従って歩む。

道中は、西に向かったり、東に向かったり

ある時は、下にも向かうかもしれない。

その時その時は、決して「 頂上 」を向いているワケでは無い。

むしろ、「 頂上 」をむいて進んでいるときの方が少ないぐらいだ。



そこで、少しでも

「これで果たして 頂上 へ辿り着くんだろうか?」

と疑念を抱くと、当初の計画ルートから外れて

“一見”近そうな道へと入って行く。

その場では、「 頂上 」を向いているのだが、

結局は、険しい断崖絶壁にブチ当たったり

軟弱な地盤に入ってしまったりして、

  「しまった!」

と悔やむのが関のヤマ。



そういう事態を避けるために

綿密に計画を立てているのに・・・

計画段階では冷静な判断で、

遠回りしてでも、着実なルート選択をしているのに・・・


いざ、山に上って目の前の困難にブチ当たると

その場その場の、安直なルートに行ってしまう。



人間の生き様もおんなじようなモンだ。

イザとなるとなかなか冷静に判断できないし、

本来の目的さえも見失ってしまう。



例え、今が困難に見えても、

「己の選んだルートに間違いがない!」

と確信を持っていれば、

やがては、 頂上 に辿り着く。

それでダメだったとしても、

そもそも自分のルート選択が謝っていたのだから

その時は、「勇気ある撤退」をして

再び準備を始めれば良い。

ただし、同じ轍は踏むな!!!


大切なことは、「自分にとっての“ 頂上 ”」を

常に思い描くこと。

そして、どんな時でも

その「 頂上 」を確認する事。


たとえ吹雪の中でも、暗闇の中でも

頂上 は、あの方向」とわかっていれば

曲がりくねって遠回りに見えるルートでも

着実に“近づいている”と認識できるはず。



・・・こんな話でした。




年齢を重ねるにつれて、何かと自分の可能性が

狭く狭くなっていくように思えますが、

自分で自分の可能性を狭めているのでしょう。



体力も、脳力も、たしかに衰えはしますが、

だからと言って「 可能性 」まで否定はしたくない。



自分にとっての「 頂上

・・・時々見失いそうになったり、

蜃気楼に騙されて、

見当違いの方向に行ってしまったり・・・

完璧なハズのルート選択も、

実際は、予想以上に険しい崖だったり・・・

それでも、常に自分の「 頂上 」を

確認し、

思い描き、

計画を立てる・・・

そうするうちにきっと、

目の前に自分の求める 頂上 の風景が

飛び込んでくるハズです。




そういえば、飲んだくれで、バクチばかりやってて

子供の貯金まで取り上げて

勝手気ままに生きてた親父ですが

周りから、バカ呼ばわりされても

常に

」を語っておりました。

子供ごころに、

「アホか!」と思うこともしばしばでしたが、

それでも、「無茶な“ ”」ばかりを追いかけてました。


BEAUTIFUL DREAMER ~夢見る佳人

というフォスターの歌がありますが、

さしずめ親父は

DRINKING DREAMER です。

飲んで、暴れて、バクチして

借金まみれで、警察にもケンカ売って・・・

そのくせ、 を語るのですから、困ったモンです。







そんな親父が、 も語らず

ただただ飲んだくれてた時期が有りました。

「何をやってもママならず、

 運も味方せず・・・・」と言ってました。

(私に言わせればすべて「自業自得」なのですが


後に、そのスランプを脱した時に

次のように自己分析をしていたのを思い出します。



夏になると、網戸の隙間からコガネムシが部屋に飛んできてました。

電気を消して、コガネムシが外へ出るまで待ちます。

たいていは、窓を開けると、外へ飛んでいきます。




時折、窓が開いているにもかかわらず、

わざわざ網戸に向かって飛んで行き、

網戸に当たっては、引き返し

また当たっては、引き返す・・・

そんな事を繰り返すコガネムシがいます。

わざわざ、そいつが飛んでいきそうな場所を

開けてやるのですが、間が悪いのか、運が無いのか

そいつは、また閉まっている方へ

まっしぐらに飛んでいきます。

当然、網戸にぶつかってしまいます。

勢いの良いヤツに限って

バシバシ網戸に向かって行きます。

やがて、疲れてくるのか、

フワ~っと漂うように飛び出すと

・・・うまいこと隙間から出て行きます。


「人間もこれと同じやなぁ。

 がむしゃらに突き進んでも、タイミングや

 向かう方向が間違っていると、

 このコガネムシみたいに、網戸にぶつかってばかり。

 でも、ちょっと方の力を抜いて自然に風の誘いに乗れば

 す~~っと抜けて行ける。」




そんなことまで、語っていた親父が

なんで、もう少し真っ当に生きていけなかったんだろねぇ?




親父の「エエとこ」は見習いながらも

「決して、親父のようにはならん!」

  (家族を悲しませたり、早死にしたり・・・という点で)

と今でも思います。








Powerd by テンプレート





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年02月01日 00時36分08秒
[追憶] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: