二代目館長日記

二代目館長日記

2020.09.01
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カテゴリ: 自由研究のタネ


 前回の記事、「アカボシゴマダラ、バイバイ」の補足といいますか、これ
までにアカボシゴマダラを取り上げた過去記事のなかにあった誤解の訂正と
いいますか、そうしたことを付記として、あげておきたいと思います。

 写真は、前回の記事で使うことがなかった発見時の状況で、砂金採り体験
室のガラス壁のフレームにとまっていたことろです。発見者は、最初、オオ
ムラサキと誤認してしまいましたが、それくらい大きさがよく似ている、と
もにタテハチョウ科のチョウです。

 ここで、アカボシゴマダラに関するこのブログ内の記事を一覧します。

  ①​ アカボシゴマダラ、バイバイ  2020年9月1日
  ②​ 夏休みシーズン到来、チョウ三昧⑭ アカボシゴマダラ
                      2020年7月27日

  ③​ こちらさんも台風被災者?  2018年9月8日
  ④​ 迷いチョウ... アカボシゴマダラ  2018年8月5日

 それぞれの記事を振り返っておきますと、①は前回の記事で館内に入って
来たものを外に解放したという趣旨の記録、②は夏休みシーズンの到来期に
見られたチョウのシリーズの14番目として下部リバーサイドパークの草地に
いたアカボシゴマダラの観察記録、③は筆者の自宅で見たアカボシゴマダラ
の記録で、このチョウの広がりに注目したもの、④は初めて書き込んだアカ
ボシゴマダラの①とほぼ同じシチュエーションでの記録、となっています。
 次に、今回とくに付記することのポイントです。過去記事の訂正の意味も
あります。

 ④と③では、このアカボシゴマダラの手元の図鑑(『蝶』山渓フィールド
ブック5、2006)における奄美地方のチョウという紹介を受けて、奄美地方
からはるばるやってきた珍しいチョウといった扱いをしていました。
 しかし、最近になって、それが正しくないことがわかりました。山梨周辺
で見られるアカボシゴマダラは、奄美のチョウではなく、1990年代に中国か
ら幼虫の段階で日本に持ち込まれ、東京を中心に拡散がはじまり、埼玉や神
奈川に広がり、いまや山梨でも各地で見られるようになっている・・・とい
うのが真相のようです。
 ネットで検索すると、そうした状況に関する研究論文などもみられます。
そんな背景を知ると、ちょっとこわい感じもします。いじるな自然!





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Last updated  2020.09.02 00:00:23
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清水洋美@ ヨコグラノキ果実写真ご提供のお願い 初めてご連絡さしあげます。 世界文化社で…
bnvn06@ Re:こんな日にはこのヨコヅナサシガメ(05/13) 現在、ログインできないため、更新できな…
bnvn05 @ コメントありがとうございました。 hero-AUさま、この度はコメントいただき、…
hero-AU@ Re:野に咲く花の向こうに・・・(07/05) お疲れさまです。今年も砂金掘り大会の季…
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