Serendipity

2011.07.01
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カテゴリ: 思い出
2002年の夏、イタリアはローマへ旅行に行きました。

ローマでは地下鉄を使っていろいろな観光名所を巡り、とても楽しい時を過ごしました。

ところで、うわさどおり、 イタリア人男性 は日本人男性はしないようなことをしてきました。
それは「 ウィンク 」。
店員のお兄さんが、人なつっこくウィンクをしてくるのです。

目が合うと、お兄さんが微笑みながら、 ウィンク

・・・・・・けっこうリアクションに困りました


さて、異国を旅している時に日本人に出会うと、知らない者同士なのに、なんとなく 連帯感 を感じることがありますよね。

あれは、確かトラベラーズチェックを現金化するために両替所の行列に並んでいた時のことでした。

この両替所では、実際に窓口に行くまで、正確な両替レートがわかりません。
ちょっと不便な両替所でした。

さて、私の後ろに、日本人とおぼしきおじさんが並んできました。
おじさんは、私が日本人であると知ると、とたんに グチり 始めました。

なんでも、奥様とヨーロッパ周遊旅行をしているのだけれど、 両替で損ばかり しているとのこと。ロンドンではホテルで両替したため、だいぶ損してしまった・・・と不満を語るのです。

「あー、それは大変でしたねぇ」・・・と同意すると、おじさんはこんなことを言い出しました。

「ねぇ、ちょっと悪いんだけどさ、もしここの両替レートが○○ユーロより上だったら、 俺は両替したくないから、合図して教えてくれないかな?
もしレートが○○ユーロ以下だったら、 こっちに向かって手を振るかなんか してくれる?」

え、 そんなのちょっとめんどくさい 、と思ったのですが、 おじさんの勢い に負けた私は、

「え・・・わ、わかりました。」

と、おじさんの 子分 になることを了解してしまいました。


で、私が両替する番が来たので、カウンターに行ってレートを確かめると、おじさんの希望通りの○○ユーロ以下だったので、やや 挙動不審 ながらも私は後ろを振り返り、おじさんに向かって「 OK 」というように手を振って合図を送りました。

するとおじさんはクールに、「 了解 」とでも言うように、私に向かって頷くのでした。

数分前までは他人同士だったおじさんと私は、しばしの間、 共同の任務を終えた満足感 にひたりました・・・。


旅は道連れ世は情け。

→ 旅では道づれ同士が助け合い、世渡りでは互いに同情をもって仲よくやるのがよい。(広辞苑)

→ In traveling, companionship; in life, compassion. (和英辞郎)


あの時は何で私がこんな 子分 のようなことをせねばならないのか・・・と思いましたが、海外では、日本人同士お互いを支え合い、協力し合うのが良い、ということかもしれません。

この夏海外旅行を計画している方は、現地で出会うであろう日本人同士、仲良く協力しあってほしいなぁと思います。



↑イタリアにはこの本を持って行きました。読むだけでもかわいくておもしろいので、おすすめです。





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最終更新日  2011.07.02 00:37:52
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