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百羽のツル花岡 大学 作 戸田 幸四郎 画 戸田デザイン研究所雲のない冬の空に、こうこうと冴えかえる月のある夜更け。百羽のツルが北のほうから、きれいな湖を目指して飛んできました。山脈を越え、もうすぐだと思おうと、疲れている羽にも力が入り、少し飛ぶのが早くなりました。すると、一番後ろを飛んでいた一羽の子どものツルが下へ下へと落ちていきました。病気を黙って付いてきて、力尽きたのです。それでも子どものツルは誰にも助けを求めません。「もうすぐだ!」と喜ぶみんなの気持ちを壊したくない、そう思っていたのです。そのとき、一羽のツルが落ちていく子どものツルに気がついて・・・残る九十九羽のツルがとった行動とは・・・子どものツルのみんなへの気遣い、大人のツルが子どもを見守る目。お互いがお互いを思いあう心と心の「つながり」。「つながり」が生み出す「あたたかさ」・「やさしさ」。現代社会でどこかに置き忘れてしまった大切なもののように思います。全体に青の色調が、冬の夜更けの空気の冷たさを感じさせ、その中を飛ぶツルの美しさの中の力強さを感じさせてくれる素敵な絵本です。ぜひ、読み聞かせながら、親子で一緒に感じとって下さい。
2009.02.22
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*ミキハウスの日本の昔話*【宮沢賢治の絵本】雪わたり宮沢賢治 原作 方緒良 絵 ミキハウスの絵本「かた雪かんこ、しみ雪しんこ」「キックキック トントン キックキック トントン」という掛け声がとても印象深い、子どもとキツネの交流のお話です。雪が凍って大理石よりも堅くなった日、四郎とかん子は野原で子きつねの紺三郎に出会い、幻燈会の切符をもらいます。二人は不思議な幻燈会に行き、キツネたちと触れ合います。この童話の最大のテーマは「キツネは化かすのか?」を通して、信じる気持ちを教えているのだと思います。キツネは人間を化かすという先入観のある人間たちに、キツネはうそつかないということを紺三郎たちが話します。そして、四郎とかん子に幻燈会で、黍団子が出され、四郎は「僕(ぼく)は紺三郎さんが僕らを欺(だま)すなんて思わないよ。」と、かん子と一緒に食べました。キツネたちはみんな躍りあがって喜ぶのです。信じてもらえた喜びにこれからは人をだまさないようにと誓うのです。まずは信じることを大事にしようとそっと語りかけているように思います。この童話は少し長いので小さなお子さんは最後までじっと聞いていられないかもしれませんが、ところどころに出てくる「キックキック トントン キックキック トントン」のリズムに乗って、楽しめるかもしれません。いろいろな方の絵で出版されていますが、私は白黒で表現されたこの本をお薦めします。
2009.02.15
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しんせつなともだち方 軼羣(ふあん いーちゅん)作 君島 久子 訳村山 知義 画 福音館書店雪がたくさんふって、野も山も真っ白。食べる物がなくなった子うさぎが食べ物を探しに出かけ、雪の中で2つのかぶを見つけました。でも、一つだけで十分。そこで残る一つを「たべものがないだろうから」とロバさんの家に届けてあげることに。ロバさんは留守だったのでそっと置いて帰りました。食べ物を探しに出ていたロバさんが家に戻ると、かぶを見つけました。かぶがどこから来たのか、そしてどうしようか考えて、「たべものがないだろうから」やぎさんに届けることにしました。ロバさんからやぎさんへ・・・。そのあとやぎさんからしかさんへとかぶは届き、しかさんはこうさぎのところに届けることにします。こうさぎはぐっすり寝ていたので、そっとかぶを置いて帰りました。目を覚ましたうさぎはビックリ!1つはすぐに食べ、もう1つは自分のために置いておくのではなく、自分と同じように友だちもきっと寒さに震え、お腹をすかせているだろうと心配して、雪の中かぶを届けに行ってあげる。他の動物たちも同じ気持ちで同じことを・・・。他人を思いやる気持ちのつながり、やさしさにあふれたお話しです。自分のことだけを思いがちな昨今。友達のため、他の人のためを思う気持ちを育ててあげたいですよね。
2009.02.08
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わたしはあなたをあいしています宮西達也 作・絵 ポプラ社ティラノサウルスが住む谷に雪が降ってきました。お腹が減ったけど食べ物がありません。そんな時、タペヤラが「みどりのたににうまそうなやつがいる」と、ティラノサウルスを誘います。何日も何日も、昼も夜も見渡す限り真っ白な世界を歩き続けました。何も食べていないティラノサウルスは疲れ果てて倒れてしまいました。ティラノサウルスは自分を置いて先に行けと言って目を閉じました。するとタペヤラは「うまそうなやつはあんたのことだ」とガブリッ!ティラノサウルスはだまされていたのです。それでも最後の力を振り絞って立ち上がりしっぽでタペヤラを弾き飛ばしました。立ち上がると向こうに緑の森が見えました。そして、おいしそうな3匹のホマロケファレを見つけ、「ムシャムシャくってやる」と口の中に入れました。口の中でホマロケファレは「ムシャムシャー」「ムシャムシャー」と嬉しそうに手をたたいているのです。なんとホマロケファレのことばで『ムシャムシャ』は『ともだち』という意味だったのです。でも、ティラノサウルスは分からず、口の中で嬉しそうに飛び跳ねるので飲み込めず、苦しくなって倒れ、口から3匹が出てきました。「ノタシウドー?」「ブウヨジイダー?」「ノイタイカコドー?」と心配そうに声をかけますが、ティラノサウルスにはさっぱり分かりません。言葉が分からなくてもお腹がグーッとなったので、たくさんの食べ物を抱えてきて、ティラノサウルスに食べさせてあげます。言葉は通じなくても3匹の心の優しさはティラノサウルスにも分かりました。ここから言葉が違うティラノサウルスとホマロケファレのふれあいが始まります。ティラノサウルスは三匹の事をもった知りたくて言葉を教えてあげます。まさか教えた言葉が後に悲劇をもたらすとは思いもしないで・・・木の実を取りにいった3匹はティラノサウルスと同じ言葉を話すアルバートサウルスを見つけ、友達だと思って、覚えた言葉で話しかけるのですが・・・「ことばが つうじなくても こころがつうじあううことのほうが、 どんなに ステキで たいせつだってこと、 おまえたちに おしえてもらったよ ありがとう」ティラノサウルスのこの言葉の重みが胸にずしんと響きます。最後にホマロケファレの言った「スマイテ、シイアヲ タナアハシタワ」は分かりませんでしたが、ティラノサウルスはこう感じたのです。「わたしは あなたを あいしています」言葉を越えた心のつながり。言葉が通じなくても心が通じ合うことの素敵さ、大切さ。絵本を通じて伝わってきます。是非お子さんに読んであげて欲しいです。読んでる大人のほうがグッと来て、目に光るものが出ちゃうかもしれません。そういう姿を子供に見せるのもいいんじゃないかなぁなんて思います。絵本を通じていろいろなふれあいを楽しんでください。
2009.02.01
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