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恐る恐る本堂の中心へ立つと、そこには私を見下ろす巨大な仏像が鎮座していた。
それは歯を剥き出しにしてものすごい形相でこちらを睨む不動明王だった。
私の体は凍りついた。
身動き一つ取れなくなる。
心臓が高鳴る。
瞬きもできない。
息もできない。
胸が詰まる。
熱い涙がとめどなく頬を伝って流れた。
それは父の目だった。
そこには父の魂が宿っていた。
「尚、生きろ!」とその目は言った。
天から父の声が降って来る。
父の顔が不動明王と重なり、夢か幻か、それは生きた父そのものだった。
そう、前日に、私は父の墓参りに出かけていたのだった。
0歳26歳41歳?歳 2022/12/31
古きに還る 2022/12/30
〆ました。 2022/12/28