森田療法の考え方を知ることは、学校本来の心の健康を保つ教育機能を補強し発展させることに有効であると考え、積極的に導入するよう活動を展開しています。
森田療法が症状の改善に留まらず、性格を陶冶し自己をよりよく生かすことを目標としているので、私は「人間形成的森田教育理論」や「予防・開発的森田教育理論」と呼ぶことができると考えているのです。
私はこの考え方に賛成です。学校教育のみならず、社会教育、家庭教育として国民があまねく学習してほしいものだと考えています。特に人間関係の心構えは役に立ちます。
森昭三氏は、森田の基本的な考え方を2つ紹介されています。
まず、森田理論では事実を拠り所にして判断し、事実をありのままに認めるということです。
事実唯真、あるがままの体得のことです。「かくあるべし」を減らしていくことです。
自分の頭で考えた観念、理想、主義を優先して、それらを現実に適用しようとする態度ではありません。
どんな状況でも現実や事実を重んじて、受け入れて認めるという態度を養成することです。
つぎに、不安と欲望は表裏一体の関係にあります。
緊張感や不安が強い人ほど、その裏側にはそれと同等の欲望があるのです。
欲望に沿って生活すればよいのです。生の欲望の発揮のことです。
しかし緊張感や不安を取り除くことを目的にする人が多いのが現状です。
その努力は精神交互作用によって、泥沼に陥ってしまいます。
私もこの2つの考え方が森田理論の核になる考え方だと思います。
この考え方を分かりやすくして学校教育、社会教育、家庭教育に応用していく必要があると思います。
私は「心の健康セミナー」に出席して感じたことは、ガンや難病、慢性疼痛、慢性皮膚病、うつ状態、不登校やひきこもり、人間関係、家族、子育て、教育、社会の諸問題などの身近な問題を取り上げて、森田理論を応用した話題を数多く提供していくことが効果があると感じています。
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