森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.01.10
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カテゴリ: 行動のポイント
「サケトカメ」という言葉があります。酒と亀ではありません。
出かけるときに忘れ物はないか確かめる言葉です。
「さ」は財布。以下携帯電話、時計、玄関のカギ、名刺だそうです。
これを玄関ドアに貼っておいて出かけるときに、声掛け呼称するのです。
ほとんどの人はいろんなところ、場面で活用されていると思います。
私は出かけるときは、ハンカチ、ティッシュ、本、パスピー、健康保険証、録音機、スピーカー、眼鏡、車やバイクのカギも付け加えています。
勤め先では、部屋を出るときは、カギ、部屋とトイレの電気、行き先表示版、名札、帽子止めなどを入口に貼っています。
これによって時間の短縮、不安の解消につながっていると思います。

慰問活動ではチンドン屋、獅子舞、浪曲奇術、腹話術、どじょう掬いごとに用意するものが違います。
必需品を一つでも忘れるととりに帰らないといけなくなります。
遠方に出かけたときは引き返すことができません。
すると演目構成に穴をあけることになり、他の人に迷惑をかけます。
私は演目ごとに用意するものを忘備録として作っています。
これで忘れ物をすることは滅多にありません。

たとえば、チンドン屋では、楽譜、譜面台、ストラップ、リード、練習棒、アルトサックス、チューナー、コルクグリス、付箋、ホカロン、靴ベラ、タオル、ハンカチ、ティッシュ、扇子、鏡、スマホ、財布、ボールペン、スケジュール表、家のカギ、車のカギ、名刺、眼鏡、衣装として帽子、洋装、ワイシャツ、胸につける花、蝶ネクタイ、白のズボン、白い靴、白の靴下などです。
たかだかチンドン屋のアルトサックスの演奏ですが、準備事項はこんなにあるのです。
興業の前日にはこのリスト表を見て準備を整えておきます。
これは今までの失敗の経験を経て作り上げたもので、無用な心配をしなくて済みます。

集談会ではガスの元栓、テレビ、エアコン、電気の切り忘れ、水道の出しっぱなしを気にして引き返すことにとらわれている人がいます。
そういう人に「忘備録」は作っていますかと聞くと、それは頭に入っているから大丈夫ですと言われる方がいます。これは問題だと思います。
そういう人は忘れものでいつか大きな問題を起こす可能性が大です。
携帯を充電していて、持って出るのを忘れることだってあります。
これだけでも困ったことになります。
つまり自分が気になることには、過度の注意が向いていますが、他の面では注意散漫になっているということではありませんか。
仮に自分の気になることはきちんと確認できたとしても、他の面で物忘れをすることが起こるのではないでしょうか。実際には物忘れがなくても、大いに気にはなると思います。

ガスの元栓の締め忘れが気になる人は、意識や注意を他に向けるやり方をとるという方法も考えられたら如何でしょうか。数多い確認リストの中にガス、電気、水道、玄関の鍵、窓の開閉も入っていて、呼称確認で一つ一つ確認をするのです。その他外出するときの持ち物も入れます。
確認事項が多いいと一つのことにとらわれることが少なくなるかもしれません。
すべてOKということになると、心置きなく出かけることができるかもしれません。
これを森田理論で理詰めで納得させようとすると、ますます注意や意識を引き付けてしまうということが考えられませんでしょうか。
理論として知っておくとともに、忘備録を作って必ず呼称確認を行ってもらいたいと思います。
これらは社会生活の基本事項なので、何だと思われる方はスルーしてください。





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Last updated  2020.01.10 06:20:07
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