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袋を見ると被りたくなる衝動に駆られる方・・挙手をお願いします。まぐろ「は~い!!」雨降りのマンションでは常に気を使います。一見、屋根の下を配るわけだから風雨の脅威に晒されることは無いだろうと錯覚してしまいがちですが、そこには大きな落とし穴が待ち構えているんです。そう・・問題は滴るほどに濡れた体です。普通・・雨の日にはカッパを着て配っていますが撥水加工を施された表面は、内に対しての防御力は確固たるものがあっても外に対するそれは、ただの攻撃力にしかなりえません。特に、僕らみたいな「紙」で出来た商品を扱う輩には正に・・諸刃の剣。いつものように、無防備なまま「よいしょ」っと新聞を担ごうものなら一気に数十部、破損の憂き目に会わなければなりません。ならば、カッパを脱いでしまえば良いじゃないかと、思われるかもしれませんがそうは簡単にはいかないのです・・。時間効率の悪さもさることながら土砂降りの場合なら、雨水の侵食は深刻です。かろうじてそれを回避したとしても、もともと通気性皆無な装備ですからこの時期になり始めると、発汗を充分に染み込ませたインナーは大切な商品を、ふにゃふにゃにしてくれること請け合い。どちらにしても抜本的な解決には、至らないんですよね。そこで僕は一計を案じました・・。皆さんも馴染みのある「ゴミ袋」あれで、マンション分の新聞を一気に包んで配達しようという妙案です。生ごみさえも完全に遮断してしまう防御力ならカッパの表面に附着した、水滴の侵食など簡単に退けてしまいますし大容量のものなら、間口も広く新聞の出し入れにも、事欠きません。さらには、乾かせば何度も使用可能、コストの面でも申し分無し・・。正に、一石二鳥・・いや三鳥にも、四鳥にも幅が広がる我ながら、ナイスな思い付きです。ある日の雨の朝・・さっそく実戦に投与してみることにしました。結果は良好・・。持って言ったのが、かなり大き目の「45リットルサイズ」だったので少し嵩張った間はありましたが、土砂降りの雨の割には新聞が濡れる気配は一向にありません・・。第一段階は、まずまずの仕上がりかと高を括ったところでマンションの中継点に差し掛かりました。そこは、世帯数が多い割には購読者が少なく上から順番に配っていくと、鬼のように時間と体力が消費される難敵のマンションでした。よって必然的に、片側一面を非常階段を駆使しながら落としエレベーターで、もう一度最上階まで上がりもう一面も同じようにして配達すると言う方法が、すでに確立されています。この時、後半部分の新聞は、前半配るには必要ないのであらかじめ、最上階に持って上がり邪魔にならないところに置いておくのがセオリー。その日も作戦成功に揚々としながら後半部分の配達に臨む為に、エレベーターに乗り込みました。それにしても、密室と言うのは普段出来ないことをやってしまいたくなる衝動に駆られます・・。最近は防犯用に、監視カメラを備え付けるマンションも増えてきていますがそこの管理組合は、まだ防犯意識が薄いようでそんな高価な機具の設置にはいたっていません。つまり、この一メートル四方の鉄の箱は誰の目にも触れられない、言わば僕の楽園なのです。そして手に握られているのは、僕一人が納まりそうな大きな袋・・。突如、激しい衝動が僕を突き動かします・・。「かぶってみたい・・。」早朝とは言え、まだ深夜に分類されてもおかしくない時間です。下りなら誰かが乗ってくる可能性もありますが最上階に向かって突き進んでいる、このエレベーターに人が乗ってくる確立はゼロに等しいと思われます。馬鹿な行為とは知りつつも、なかなかありえない状況だったので内なる欲求に身を任せてみることにしました。がさがさがさ・・・ずぼっ・・。頭から被ってみました・・。東京都をはじめとした、指定のゴミ袋を定められている地域の方なら分かってもらえると思いますが・・。半透明のゴミ袋は僕の視野を、靄の様に霞ませてくれます。いざ被ってみたところで、何が変わるわけでも無し・・行為に移す前は、ドキドキしてみたことでもいざ体感してみると「何だこんなもんか・・。」と心が萎えていくのが手に取るように分かります。しかし、土砂降りの中、配達してきたテンションの高さと一人で袋被っている「非現実的」な自分が、ちょっとした「笑いのツボ」に入りつつあった僕は、しばらくその世界を堪能して見ることにしました。まだ・・最上階に辿り着くには時間があります。ピンポーンふいに電子音が「何か」を告げます。半透明の視界に、エレベーターの光源とは明らかに異なった量の灯りが照らし出され鉄の扉が重々しく開く音が、狭い空間に響き渡りました。もう一度いいましょう。まだ・・最上階に辿り着くのには時間があります。「ひっ!!」女の子の短い悲鳴が『東京23区推奨(都認1011L)ごみ収集袋』に包まれた僕の耳を掠めました。嫌な汗が、袋内の湿度を激しく高めていきます。しかし、僕はこの袋を脱ぎ捨てて外気に肌を晒す勇気など沸いて来ませんでした。身じろぎも出来ず、その儘の格好で立ち尽くしています。白い視界に遮られてはいますが、僕には状況が手に取るように分かりました。頭からすっぽりとゴミ袋を被った男と、若い女の子の対峙。流れる凍った時間。彼女も、その身に降りかかった、現実離れした光景にあっけに取られていたことでしょう。やがて・・鉄の扉は何事も無かったように閉まりました。事務的に最上階へと進む密室の中で僕が恥ずかしさの余り、顔を赤くしながらうな垂れていたのは言うまでもありません・・。ああ・・驚かせてごめんなさい。見知らぬ女の子・・。
May 31, 2002
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隣人がトイレの匂い消しの変わりに「カルバンクライン・トゥルース」なんて振り撒いてくれたのでトイレなのに、とても気品のある爽やかな香りが漂っています。勘弁してください・・ベクトルが全然違います。香水にお金を払うくらいなら、回転寿司を食べに行ってしまう色気より食い気のまぐろです♪こんばんは~♪最近、子供にコスプレをさせる、親御さんが増えてませんか?配達をしていると、気ぐるみを着て遊んでいる2、3歳の子供達をよく見かけます。おさるだったり、ぴかちゅ~だったりを模して作られた頭からすっぽりと被る服を着せてもらって、ぺこぺこ歩く子供はとても可愛くって、ついつい足を止めて見てしまいますね。そんなある日。夕刊の配達中に、またコスプレした子供を目撃しました。僕と、同じ歳位のお母さんに連れられた女の子。真っ赤な服の背中に、「天使の羽」のレプリカを背負って手に持った、おもちゃのマラカスを楽しそうに振っていました。その格好が、よっぽど嬉しいのかまだ覚束ない足取りで、一生懸命飛び跳ねながら笑顔を振りまいてます。屈託の無いその姿は、ココの所疲れがピークに達している僕の心を、充分に癒してくれました・・。でも・・お母さん?なんで、その子が持っているおもちゃのマラカス。「髑髏」の形をしているのでしょう。どんなに、あどけなく可愛らしい顔をした女の子でも手に持っているのは、見まごう事なき「人骨」の「頭部」です。女の子が、マラカスを振るたびに「カラカラ」と乾いた音を鳴らす「髑髏」「髑髏」が「カラカラ」と音を鳴るたびに嬉しそうにマラカスを振る女の子。何となく地獄と天国を、一緒に垣間見た気分で少しばかり複雑な気分でした。
May 30, 2002
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※この日記には、あなたの精神を損なう恐れがあります。 「恐怖」「心霊」が苦手な方は、読まないほうが身の為かもしれません・・。当時、僕は自分で借りたマンションに住みながら専売所に通っていました。マンションと言っても、物件名にそう書かれているだけで3階建てのこじんまりとした物だったのですがまだ新築なのと、周囲が閑静な環境なのが合い間ってコレまで住んだどの部屋よりも僕は、お気に入りの場所だったんですよね。そう、あんな事件が起こるまでは・・。その頃は丁度、同じ専売所に勤めていた友人が転がり込んできて、僕の部屋に居候していました。男二人むさ苦しい生活ではありましたがお互い気兼ねするような間柄ではなかったのでそれなりに楽しく毎日を送っていたように思えます。それは寒い朝のこと・・。僕はその日、久しぶりの休みでした。同居人の友人は、配達だったので彼を朝刊に送り出すと僕は、部屋の真ん中で大の字に寝っ転がります。さすがに友達とは言え、ずっと顔をつき合わせていると肩が凝るのは、正直なところ・・。いつもは、7畳の部屋を二人で分け合って眠っていましたが今日は、その心配もありません。久しぶりに持てたプライベートな時間をゴロゴロと転がりながら、読みかけの小説を読んだりして謳歌していました。時間は午前3時・・。僕はいつしかまどろみの淵に引き込まれます。瞼は自然と垂れ下がり・・薄らいでゆく意識の中で、開放感に浸りながら至極の快楽を貪ってりはじめていた僕にそれは突然襲い掛かりました。金縛り・・。僕が体感するのは、コレで二度目です。以前もこんな状況で、金縛りに襲われ・・その直後に「あなたの知らない世界」を体験していたので嫌な気持ちが、どんどん膨らんでいきます。しかし、逃れようにも体は物凄い力で布団に押し付けられているようでぴくりとも動きません。異常な大きさで、僕の内側から叩く心臓の鼓動が耳を占拠します。しばらくうんうんと唸っていましたが、自分の力では、どうしようもないことだと気付いた僕は嵐が静まるのを、ジッと待つことにしました・・。暫くすると、先程までうるさいほどに鼓膜を叩いていた心臓の鼓動が沈静化し、辺りに静寂が漂うようになりました。しかし・・次の瞬間。僕は聞いてはいけない音を耳にしてしまうのです・・。「がり・・がり・・」微かな音が聞こえます。何かを・・引き摺るような音・・。「がり・・がり・・」音は徐々に大きくなったかと思うと、また、小さく・・波のように変化してゆきます。「がり・・がり・・」ふと気付きます・・これはカーペットを誰かが、爪で引っかいている音だと・・。そしてその音は、僕の周りをゆっくりとした勢いでぐるぐる回っていると言うことを・・僕の鼓動は再び激しく、打ち鳴り始めました。しかし「爪の音」は、先程とは違いその音に負けないくらいのボリュームで僕の耳を席巻します。「がりがりがりがりがりがりがりがりがりがり・・。」コレは、明らかに僕の耳のすぐ傍でなっています。視覚を覆われているとその恐怖心は無限大に膨らんでゆくものでダメだと本能が警告しているにもかかわらず僕は、この状況を打破したいが一心で目を開けてしまいました・・。・・・視界には、漆黒が広がっていました。何も見えません。周囲には、つい先程までとは打って変わって凛とした静けさが漂っています・・。安堵感が心を満たしていくのが分かりました。「・・あれ?電気消して寝たっけ?」ふと思いついた疑問は・・更なる恐怖に拍車を掛けました。胸元に垂れ下がって、僕の視界を覆っているものは・・長い・・髪の毛!!真正面に逆さ向きの女の顔がありました。枕元に立っている女が、腰をかがめ僕の顔を覗き込んでいます。しな垂れかかる髪が、僕の顔の周囲をぐるりと覆い世界から、僕と彼女の顔だけを隔絶していたのです。「ぎゃあああああああ!!」次に気が付いたのは、友人が朝刊配達から帰って来た時でした。先程まで女が立っていた床に座って朝食代わりのパンを食べています。僕は気が動転しながら、昨夜の金縛りの話をしました。友人は、「そんな嘘付く必要ないもんな」と意外にも信じてくれたみたいでした・・。が・・次に彼の言った言葉が、僕には忘れられません。「ま・・俺、霊感ないし、別にいいじゃん。」は・・薄情もの~!!いや・・僕も霊感なんて無いはずなんですけど・・。それから暫くして、寮の空きが出来たと言う事で僕は引っ越しました・・。今となっては、それがただの夢だったのかを調べる術はありません。ただ・・そこのマンション今僕が配っている区域にあって毎日のようにその前を通らなければならないのです。ある日、ふと僕の住んでる部屋を眺めているとすりガラスの窓に、あの女の姿が写りだされている・・そんな錯覚にとらわれて、住んでいた三階の部屋を見上げてみる勇気は今のトコロ、僕にはありません・・。
May 29, 2002
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エレベーターで小学生の女の子二人と乗り合わせました。僕がいつもの癖で、軽やかに・・そして弾むようにボタンを押したのが、とても面白かったらしく彼女達は一頻り、僕の真似をして遊んでいました。暫しの談笑を経て、「バイバイ」と女の子達と手を振り合い久しぶりに、ほのぼの気分でマンションを出てみると・・土砂降り。一気に、鬱にさせてくれます。神様・・僕のこと嫌いですか?やさぐれた表情で、空に中指立て立て新聞を配るまぐろです。こんばんは。いきなりですが・・今朝、まぐろは車に跳ねられました。昨日のコメントで「その内『ヤツ』の運転する車に跳ねられるんじゃないか・・。」なんて書いた、すぐ後だったのでちょっと笑ってしまいました。細い路地で前方からワンボックスカーが「ここは私の道よ!お退きなさい三下!」みたいな顔で、走ってきたのがことの始まり。今朝は新聞梱包の店着が「輪転機の故障」で遅れ少し忙しい配達だったのです。停まってやり過ごすしても良さそうな場面ですがのろのろ配っていると、時間指定のお客さんに間に合いません。僕に残されていた時間は、このとき僅かに5分・・。幸いにも、そのワンボクッスカーの脇にはバイクが通れるだけの幅はあったので何の気なしに擦れ違いました。ところがです。そこは丁度、T字路だったのですが擦り抜けている僕の、死角となる左側道からゆっくりと顔を出すライトバンが一台・・。あ・・やばいかな?と、一瞬たじろぎましたがそのライトバンは超低速運転の上、明らかにこちらが優先の状態だったのでそのまま進んでみることにしました。しかしそのライトバン・・。ブレーキをかける様子が、微塵にも感じられません。バイクの車体を振ってかわそうにもニアミス中のため右サイドは完全にワンボックスカーの車体に塞がれています。咄嗟にブレーキを踏みましたが、時、既に遅し・・。ええ・・跳ねられました。物凄いゆっくりとしたスピードで・・。左肩にライトバンの車体が、食い込むのもゆっくり・・。バイクが飛ばされることなく、その場で地に塞ぎ込むのもゆっくり・・。残り少ない新聞が、路上にばら撒かれるのもゆっくり・・。僕の脳裏に、幼稚園のころの楽しかった思い出が浮かぶのもゆっくりです。「なーんーでーぶーれーきーかーけーなーいーのー」衝突したと言うよりは、鉄の塊に押された感じ。転倒をすることも無く、ぴょんとバイクから飛び降りると僕は、疑問符交じりの表情でライトバンの運転手が降りてくるのを待ちました。ゆっくりとした動きで、ドアが開きこれまた、ゆっくりとした動きで車から降りてきたのは70歳は、確実に超えているであろうおじいちゃん・・。なるほど・・これ程、説得力のある理由も他に見当たりません。おじいちゃんは少し狼狽気味の表情を浮かべながら何度も何度も謝っていました。僕としても、コレだけ目上の人に頭を下げられると逆に恐縮してしまいます・・。ぶつかったとは言え、別に体は何とも無かったですし倒れて動かなくなっていたバイクさんもキックペダルを踏んでやると、無事息を吹き返したみたいですしまあ・・事を荒立てる必要も無いかな・・と思いおじいちゃんには、新聞を集めるのだけ手伝ってもらいました。でも・・おじいちゃん。ぶつかった相手が、僕だったから良かったものの性質の悪い相手なら、お金・・ごっそりふんだくられていますよ。せめて、ブレーキ位は踏んでくださいね・・切実に願います。
May 27, 2002
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「縁」とは、何処までも偶然を呼ぶようです。昨日・・夕刊の時、「ヤツ」に遭遇してしまいました。そう・・あの忌まわしき廃屋生活で昼夜問わず、僕の生活を蹂躙し続け僕のことを生まれて始めて「変態!!」となじったあの・・魚女。「ヤツ」と三度目の接触をしてしまったのです・・。何なんでしょう・・呪われてんのかな僕。いつもの様に、人通りのまばらな商店街を配っていると遥か遠方から「負」のオーラを放ちつつ歩いてくる茶髪の女が1人・・。その瞬間、僕の体は条件反射のように凍りつきその場から、動くことが出来なくなってしまいました。そう・・まるで蛇ににらまれて、脂汗をかき続ける蛙のように・・。海馬に眠らせておいた、あの禍々しき記憶がまるで昨日のことのように蘇って来ます。見間違え?そんな事は死んでもありません。あんな「魔物」の姿を見間違えるほど僕は本能的に鈍ってはいません・・。何より、体が「ヤツ」だと激しい警告を発しています。戦慄の波形は、様々な悪い妄想を呼び起こします。誰かに、あの悲惨な生活を聞いてもらいたかった一心で書き綴った「廃屋生活」しかし、もしヤツがひょんなことから読んでしまっていたとしたら・・。万人の目に触れる、インターネット上に公開してしまったのだからあながち、ありえないとは言い切れません。もし・・自分のことだと「ヤツ」が気付き僕に対する復讐心を沸々と募らせていたとしたら・・。妄想はどんどん膨らんで行きます。既に、深夜の学校に逃げ込んだ僕を髪を振り乱して追っかけてくる「ヤツ」の姿が僕の脳裏には展開されています。執拗な追撃に逃げ場もなく、トイレに駆け込む僕。一番奥の個室でジッと身を潜めています・・。入り口の方から女の息遣いと・・それを追うようにしてノックの音が聞こえて来ます。そして一つずつ、個室の扉を蹴破りながら地響きのする様な、低い粘着質を持つ声で「ここにも、いな~い・・。」ノックの音は徐々に近づき次々に開けられていく個室の扉。もう、すぐ隣まで「ヤツ」は迫っています・・。いよいよ僕が潜んでいる個室の番です。激しいノックの音・・。狂ったように廻されるドアノブ・・。「助けて、助けて、助けて!」必死に祈る僕の耳に、何故か遠ざかる女の足音が聞こえて来ます。途端に静まり返る、深夜の学校。「助かったの・・?」安堵の溜息を吐きながら、ふと顔を上げてみると・・トイレを上から覗き込んでいる「ヤツ」の禍々しき形相。口元に不気味な笑みを浮かべながら「なんだ・・ここにいたのか・・。」・・・やめましょう。頭のおかしな子だと思われますね・・それにベタ過ぎます。僕の妄想に満ち満ちた前頭葉とは裏腹に「ヤツ」は何事もなかったように、僕の前を通り過ぎて行きます。ふと見ると、傍らを寄り添うように歩いている細身の男が・・。・・男連れです。薄い部屋の壁から漏れて来る、電話のやり取りで彼氏持ちだということは知っていましたが・・彼がそうなんでしょうか?柄シャツ着てます。パンチパーマです。剃り込み入ってます。サンダル履きです。道に唾をしきりに吐きながら、ガニ股で闊歩しています。・・・チンピラじゃん。まるで、能條純一の漫画から抜け出してきたようなその風貌は昔、ビデオ屋さんで、バイトしていた頃よくお客さんとして来店していた所謂、侠客の人たちの、近寄りがたくも雄々しき雰囲気とは明らかに一線を隔しています。二人並んで歩いている姿は・・狂気と退廃が上手く調律しているようで何だかとってもお似合いでした。
May 26, 2002
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少し気分が重く鬱な朝は、とにかく走るのに限ります。適度な運動は、大腿部に流れる太い血管の血流を促し脳細胞を活性化させる・・なんて特命リサーチでやってましたが、僕の場合は少し度を越えています。仕事中の約3時間走りっぱなし・・。バイクに乗っている時以外は、すべて有酸素運動・・。普段、吸っている空気がニコチン入りなので息は簡単に上がって、肺の奥が痛いです。舗装されたアスファルトの上を、飛び回ればおのずと足首にダメージが蓄積されて、油の切れた工作機械のように耳障りな高音を断続的に響かせている様です。そんなことを小一時間ばかり続けて行くとやがて・・頭の中を渦巻いていた、下らないこだわりや鬱積した感情なんか消え失せ真っ白な意識のみが、頭を占拠して行きます。後は・・流れ出た負の塊を、熱いシャワーで流しきれば完了・・。また、新たに自分と向き合う意力が沸いてきます。・・なんてこと、三日に一度はやっているのになぜ、痩せないんでしょう。答えは簡単、その倍飲んでいるから・・。おはようございます。お酒大好きまぐろです。昨日の夕刊での出来事・・。むきゃーーーー!!歩道に幼稚園児が溢れかえっています。遠足帰りなのか、大型バスから吐き出される子供達で狭い歩道は埋め尽くされ、もはや鮨詰め状態。しかも保護者同伴なので、人口密度は更に倍。やめてーーーー!!道を塞がないでーーーー!!ほら、汗だくになりながら、走っているお兄さんの姿が見えない?お願いだから「ハリケンジャー」がどーのこーの言いながら足元で無軌道に動かないで・・。一生懸命、新聞抱えて君達の間を擦り抜けているお兄さんに気が付かない?いくらお兄さんが、バイクに乗っていないからといって轢かれると充分、痛いよーーーー?でもまあ・・可愛いから許しましょうか。配達、いつもより時間が掛かっちゃったけど・・。
May 25, 2002
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今朝・・携帯電話を拾いました。厳密に言うと、僕の配達している病院の管理人さんが拾ったのですが「わしゃ・・こんなもんの使い方分からないから あんた持ち主に返しておくれよ。」と、押し付けられた次第・・。・・何故、僕なんでしょう?疑問に思いながらも、いろいろ操作していると留守電に、落とし主の方からのメッセージが入っていました。「え~、この携帯を拾った方は読売新聞○○専売所まで 持って来ては頂けないでしょうか?」・・・同業者です。この人・・。まあ・・丁度、僕の区域内にあるお店なので夕刊配達がてら届けてやろうと思いおじさんから携帯を預かる事になったのですが・・近頃の携帯電話は、多機能ですね・・。僕の使ってる携帯と機種が違うだけなのに、なかなか操作の仕方が分からないので身元確認するのにも、一苦労しました・・。あ・・変なボタン押して受信メール何軒か消しちゃった・・。見なかったことにしましょう・・。追記・夕方に、携帯返して来ました。 しかし落とし主の方は、既に解約済みでもうこの携帯は 使わないとの事・・。 意味無しって事です・・。
May 24, 2002
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昨日の日記とは名ばかりの、今日の夕方のこと・・。非常階段に腰掛けながら、紫煙を燻らし空を焦がす稲光と街を盛大に洗って行く雨を見ていました・・。視界がセピア色に変わり分厚く垂れ込めた雲からが雨の匂いを運び始めた頃・・危惧はしていましたがココまでの土砂降りになろうとは・・。夕立・・。突如降り出した雨に何の支度もしてこなかった僕は足止めをくらい仕方なく、滲む世界の中を傘も差せずに慌ただく行き交う人たちを眺めていました。ああ・・洗濯物全滅。ああ・・部屋の中、びしょ濡れ。呪ってやる・・気象庁。
May 23, 2002
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僕の配っている区域に、鳥達が群がる路地があります。ま・・鳥達といっても、鳩かスズメなんですけど・・。たまに、何処からか逃げ出してきた、セキセイインコも混ざってたりしてちょっとした、鳥達の集会場の装いを呈しています。理由はいたって簡単、近所のおばちゃんが鳥の餌を撒いているからです。普段は・・人からおこぼれを貰うために、公園を徘徊していたり地面を穿り返しては、小さな虫と生命を懸けた闘いをしている鳥達もここでは、苦労もなくその日の糧を得られるようで彼らにとっては、恰好の餌場に成り果てています・・。いや・・それだけなら別にどうと言うことのない微笑ましい光景なんでしょうが実は一つだけ問題があります。そこ・・狭い路地のど真ん中なんですよ・・。ランチなら、もうちょっと道の端で取って貰いたいのですが気の利かないおばちゃんが餌をそこに撒いているおかげで、そうは行きません。その路地奥のお客さんに、新聞を届けなければならない僕はいつも、鳥達の邪魔をしてしまいます。そう・・バイクに乗ったまま突貫です。降りて歩けば良いだけの話とも思いましたが現在の僕の区域では、1分1秒たりとも無駄に出来ないほどお客さんの数が飽和状態なんですよ・・。50mは長すぎます。だから・・突っ込みます。もちろんスピードは、それなりに落としていますけど・・。彼らからみれば・・とても巨大な化け物に見えるであろう「バイクさん」を駆り餌場に突っ込んでいく僕の姿はきっと暗黒時代に奴隷たちを象に乗って追い回したどこかの国の暴君の姿と重なっているに違いありません・・。(彼らには悪いと思いますが)逃げ惑う鳥達にも個性があり、なかなか興味深い発見です。僕の影を見ただけで飛び去る、警戒心の強いヤツ。ギリギリまで、餌を食むことをやめない意地汚いヤツ。物凄く迷惑そうな顔で、ひょこひょこと歩いてかわすヤツ。最後まで、餌を食べることに夢中でバイクに気が付かないヤツ。様々です・・。こうやって、一羽一羽の個性を目の当たりにすると彼らが僕らと変わりなく、生きていることを実感できます。この鳥達も、食事が終われば・・羽を広げ大空へ帰っていくわけです。地面に這いつくばりながら「おらおら・・轢いちゃうぞ~」と粋がっている僕の姿も、きっと彼らに観察されていて何処までも続く空で羽を広げながら「ほんと・・人間って小さい存在だよな~」なんて、話しのネタにされているのかもしれません・・・。え~、長々と書いてしまいましたが僕が何を言いたかったというと・・。今日、生まれて初めてスズメがこけるのを見ました・・。足がもつれて、コケって・・。コケって・・。それが異常に可愛かったと、報告したかっただけなんですよ・・。
May 22, 2002
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その日は、前日から降り続く土砂降りの雨が視界を朧げなものにする憂鬱な朝でした。カッパを着て、雨の中を走り抜けていると完全に外界から、隔絶された気分になるから不思議です。存在を認識できるものは、僕自身と雨だけ・・。だから、僕が「あの」アパートの駐車場を横切った時も何も、気付かなかったのです・・。明け方になると、雨は幾分か勢力を弱めていました。僕は配り終えた脱力感に酔いしれながら煙草に火をつけます・・。その時、辺りがいつもとは違う喧騒に満ちていることに気付きました。少し奥まった路地に人が溢れています。僕の区域では、時間指定云々の都合上同じ道を二度通らなければならないのですがその路地は、つい1時間前に僕が通過した時の雰囲気とは明らかに異なっていました・・。ふと覗き込んでみると人垣の向こうには路地を塞ぐ黄色いビニールテープ・・。制服姿と背広姿の男達が、入り混じるように慌ただしく動き回り周囲には見慣れない「警視庁」と書かれた大型の車が数台止まっています。明らかに、何か事件の匂いが漂っています。しかも鑑識や機動捜査隊が出張っているのを見れば酔っ払いの喧嘩程度の事件ではないことは僕にも検討がつきました。しかし、底冷えする寒さに濡れた体が震えはじめたのと野次馬に成り下がっている、自分の愚かさに気付いたのとでその場は、大した確認もせず早々に立去りました・・。夕刊の時、真っ先に届いたばかりの新聞を開きます。書かれていた記事は・・「殺人事件。」あの路地の奥にある駐車場で男性が、待ち伏せていた何者かに腹部を刺されて死んでしまった模様です。記事を読み薦めていくと、ある一点に目が止まりました。犯行時刻・・僕がその場所を横切ったわずか五分後・・。つまり・・僕がその前を新聞抱えて横切った時には犯人はもう既に駐車場にいて、被害者となった男性が出てくるのを息を殺して待っていたことになります・・明らかな殺意を持ちながら・・。僕の中で血の気が引くのが分かりました・・。
May 21, 2002
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深夜労働者には、年二回の健康診断が義務付けられている様です。ご多分に漏れず、我ら新聞配達員もれっきとした夜のお仕事・・。と・・言うわけで日曜日、行って来ましたよ・・健康診断。例年通りなら保健所なり、掛かりつけの医者なりで個人的に済ませていたのですが・・カルテの集まりが悪いと言うことで社の主催する「総合健康診断」に出向く羽目になりました・・。しかしこの「総合健康診断」ドラクエ行列となんら遜色がありません。もう・・人、人、人。行列、行列、行列・・もう!都内にある無数の専売所から、配達員が一同に介するわけですから込みようは半端じゃありません。通常なら人が込み合う前に、並んでしまえばいいと考えるのでしょうが敵は、全て新聞屋です・・。朝早いことには、どの職種にも負けないのだから始末に終えません。基本的に流れ作業なのですが・・レントゲン一枚取るのに、恐ろしく時間がかかります。長い通路を経て、階段経て、エレベーターホール経て~裏口経て・・やっとレントゲン車です・・。他の項目も似たような手順で進んでいきます。お医者さん、技師の方々も、相手にするのが千人規模ですからいちいち丁寧に診察している暇なんてありません。きっと、僕のレントゲン・・曲がってます。今回最も混雑が厳しかったのは、視力、血圧、問診が設けられている部屋。順番待ちの人たちが寿司詰め状態で、自分たちの順番が来るのを待っています。不毛です・・。予約もせずゲームソフトを秋葉原で並んで買うくらい不毛です。おまけに、外は前日までの陰鬱な空とは、打って変わっての晴天・・。冷房が付いてない部屋で、コレだけの人数がひしめき合えば結果はおのずと分かります・・。倒れる人続出・・。もう血圧なんてまともに計れるわけがありません・・。意味ないです・・健康診断の・・。追記・昨日の健康診断と聞いてピンと来た方・・。 静かに見守ってやってください。 身元が割れると、何かと書き辛くなりますので・・。
May 20, 2002
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いつもの妖精さんの仕業で「爪きり」が見当たりません。仕方なく昔、何かの記念で貰った「足の指用」とでかく書かれた物で「手の爪」を切ってみたところあ~ら、すっかり「深爪」もう、血が滲むギリギリです。「爪ピカッシュ」に興味ありがちな、まぐろです♪こんにちは♪いや・・単に面白そうってだけなんですけどね。以前、僕が集金を担当していた区域は商店街の一角を担っていました。華やかな駅前のアーケードとは異なり情緒溢れるお店が軒を連ねる、下町の商店街なんですが仕事中の僕なんかは、少々煩わしくなるほどに人通りは絶えず、活気があってなかなかの盛況です。そこ・・ちょっと変わったおじさんが出没します。おじさんとの第一次接触のきっかけは「まぶしい光」でした。集金中の僕は、人ごみを縫うようにお店からお店へ駆けずり回っていました。季節は夏、日の光はまだ高くじりじりと肌を焼いてくれています。一瞬、雑踏の中から僕の顔を照らす強烈な光・・。瞳孔は不意な光に収縮されます。ふと、何かが輝いた方向に目をやるととても個性的な格好のおじさんが闊歩していました。孫がいてもおかしくない妙齢のおじさんはジーパンにTシャツとと言ういでたち。カラフルな長袖のシャツの上に、半そでシャツを重ねるのはまさに、若者のそれです。最も目を引くのは、何処で買って来たのか想像も付かないような色取りの帽子・・。極彩色の黄色と赤の布で交互に編まれてます。つばの色は真緑です。周りの人たちの、好奇の視線に笑顔を振りまきながら悠然と僕のほうへ向かって来ます・・。僕と目が合うと、持っている集金カバンに気付いたのか満面の笑みを浮かべながら、頭を深々と下げてくれました。「お仕事ご苦労様です!」その瞬間、再び収縮される僕の瞳孔。顔を照らす白い光に、一瞬の眩暈を覚えながら何が起こっているのか理解できない僕は、光の出所を探そうと視線を走らせます。「・・・・。」おじさんの頭を見て、全ての謎は解けました。鏡鏡です。おじさんの頭のてっぺんについている鏡こそさっきから、僕の顔を何度も照らしている光の根源です。腰を45度に曲げて、挨拶しているおじさんの、帽子の頂点に備え付けられたそれが間抜けな僕の顔を、写し出していました。おじさんは再び顔を上げると、呆然としている僕に笑みを送り、また悠々と人ごみの中に消えていきました・・。・・なぜ?・・一体何の目的で、あのおじさんは鏡を帽子に装備しているのでしょうか。しかも、普段は全く機能を果たさない、帽子の頂点なんかに上向きで・・。新たな謎は深まるばかりです・・。
May 19, 2002
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夕刊の時見かけた可愛い女の子。真っ赤なパーカーにホットパンツの一見すると、とても健康的に見える高校生くらいの輪郭。しかし・・なぜその上下に「網タイツ」?しかも物凄く目の粗いヤツ・・。何か・・昼と夜の世界が入り混じってます。最近の流行なんでしょうか?疎い僕には理解不能の境地なんですが・・。いつも新聞屋のフリースで近所を徘徊している自分の風体は棚に上げ、ピーコ気取ってファッションチェックしてみるまぐろでした~♪・・・一応、お出かけの時はおめかしします。ま・・バリエーションは必要最低限ですが・・。
May 18, 2002
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雨、雨♪ふれ、ふれ♪母さんが~♪蛇の目でお使い♪嬉しいな~♪「嬉しくなんかないやい!」土砂降りの雨の中、まるで生まれたての子牛のように「ずぶ濡れ・ぷるぷると震える」などの事象を孕みながら夕刊を配るまぐろです・・こんばんは。日記を書くという作業は、自己の記録を残すという名目の他に「自己探求」という要素もありますよね。普段、何気なく見送っている日常もこうやって、つぶさに文字に起こしていくと自分の新たな一面と出会うことが出来てより自分の「深淵」に、近づけた実感が持てます。先日の配達でのこと・・。いつも、足代わりになってくれる大切なバイクさん。コイツも僕と同様、腹が減っては戦が出来ぬタイプで2日に1度は「飯食わせろ~飯食わせろ~」と遠藤ミチロウ張りに訴えてくれます。普段なら・・配達終わりにガソリンの残量をチェックして次の日のスタミナが持ちそうならそのまま帰還。そうでないなら、お店で契約しているスタンドまで足を伸ばす・・と言うのが彼の機嫌を損ねないための、僕の大切な日課の一つです。しかしその日は、雨や別の仕事なんかが重なってついつい、その日課を忘れてしまっていました・・。夕刊を配っている最中に、案の定、ご機嫌を損ね始めるバイクさん。いくら僕が甘い言葉を囁いたところで「色気より食い気」の彼は、耳を貸そうとはしません。かと言って、僕の配達区域は辺境の、さらに果てなのでこれから契約しているガススタンドに戻って給油しようにもとても行き着くまで持ちそうにはない位、彼のお腹は窮乏に瀕しています。途中で餓死されても、こちらが困るだけなので仕方なく・・僕の区域にある普段は行かないガソリンスタンドで食事と相成りました。行き付けのガススタンドなら、一括引き落としなので伝票にサインを残すだけで、ほぼ顔パス。何も言わなくても、好物である「レギュラーガソリン」を常連さんの彼に与えてくれるのですが、一見のココではそうも行きません。出迎えてくれるバイト風味の若い女の子にお品書きを見定めて「レギュラー満タンで・・。」なんて注文しなくてはならないのです。・・と大仰しく書きましたが、別にガソリンスタンドが初めてなわけでも、極度の人間不信でもない僕は店員さんにキーを渡すと、ごく自然にこう言い放ちました・・。「え~と、レギュラーを大盛りで・・。」途端に血の気が引く僕の顔・・。さらっと、スタイリッシュに言い放った言葉・・。「レギュラー大盛り・・。」「レギュラー大盛り・・。」「レギュラー大盛り・・。」・・・「大盛り。」って何?・・・牛丼喰い過ぎです。あまりにも当たり前のような顔で、言い放ってしまった僕。おそるおそる店員さんの顔を覗き込むと苦虫を噛み潰したような表情から、含み笑いに転じる瞬間でした・・。僕の顔色もそれと比例して、青色から赤色へ・・。「レギュラー満タンですね。」「・・・はい。」もうこのガソリンスタンドには僕の居場所なんて何処にも見当たりません・・。美味しそうに、ガソリンをお腹一杯召し上がるバイクさんの横で僕は小さくなりながらいつもよりゆっくり流れるていく時間が過ぎ去ってしまうのを、ただただ待っているしか他に成す術はありませんでした・・。と、言うわけで・・僕が日記を書き始めて、一番最初に見つけた新しい自分は皆さんのご指摘通り「天然キャラ」でした。ああ・・これから、どんな暗黒面が露見してくるのかと思うと日記書くのが少し怖いです。追記・・きっと僕が立去った後、あの店員さんたちは「さっきの客、レギュラー大盛りだって・・面白いと思ってるのかしら?」「センス無いよね~!オヤジじゃん!」なんて会話してるんでしょうね・・。あっ・・悲観的な自分もみっけ♪・・・嬉しくないやい!
May 17, 2002
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子犬と新聞屋の共同生活が始まって・・早、幾日。最初は「どうなることだ?」と甚だ心配していたのですが徐々に、この専売所の一角に溶け込むようになって来ました。拾ってきた当初、煙たそうな顔をしていた犬嫌いの人たちも子犬の可愛さに魅了されたのかはたまた慣れてしまったのか何も言わなくなり・・子犬たちにとってはますます居心地の良い環境になって行きました。縦横無尽に専売所を駆け巡ります。ただ、あの子達を拾ってきた新人専業さんはなかなか里親が見つからないことに責任を感じ胃薬を常用していたようですが・・。子犬の成長とは意外にも早いものでまだ目も開いていなかったあの子達も僅かな時間で、よちよち歩きからぴょこぴょこ駆け寄ってくるまで大きくなりました。すると・・誰からも教えられていないのにそれぞれの個性みたいなのが、垣間見えてくるから不思議です。「茶色」 三匹の中では、ボスクラス・・。 一丁前に偉そうな面構え。 じゃれ合っていても最後に勝つのはこいつ。 その割には甘えタレで、一番愛想がいいコ。「黒」 茶色とは対照的に、控えめで大人しいコ。 いつも茶色に虐げられていた様に思います。 遊んでやろうと、手を差し伸べても 「わ、わたしはいいです・・。」みたいに上目使いでうつむく姿が とても印象的。「白」 とにかく元気。すこぶる元気。 何が起こっても「我、関せず。」と自分の道を行くある意味天然系。 僕に一番懐いていたのは、このコでした。皆にちやほやされながら、すくすくと成長してゆく子犬たち・・。しかし、この子達の存在を疎ましく思うものが現れました。そう・・もともとこの専売所で飼われていた所長の愛犬「はる」です。今まで、蝶よ花よと育てられていたお嬢様犬でわがままし放題だった「はる」の生活は謀らずとも何%かは、子犬たちに蹂躙されているのは事実でした。ここで、母性なんか発揮してくれて母親代わりにでもなってくれれば少なからず美談だなぁと仄かな期待を持っていたのですがもともと、ちゃんと躾けられていない自分を人間と勘違いしている犬なので、子犬達を完全に敵視しています。子犬たちが「わ~い!遊んで~!」と寄って行こうものなら、激しい勢いで吠え立て時には牙を剥こうとすることもしばしば・・。もともと他の犬が大嫌いなばかりか女子供に対しても、容赦なく吠え付いていた犬なのでどうしようも無いんですが・・。しかし、その度店の誰かしらに怒られていたので当時は、かなりストレスが溜まっていたように思えます。・・所長、ちゃんと躾しないと犬にとっても不幸ですってば。「はる」のストレスが頂点に達し始めた頃・・子犬の飼い主希望の人たちがちらほらと店を訪れるようになりました・・。そして、お眼鏡にかなった子供達は1匹、また1匹と巣立っていきます。・・やっぱりこのときは、言い知れぬ寂しさが残りましたね。暇を見つけては、新聞紙まみれの倉庫に陣取り子犬と戯れる「至福の時」を満喫していた僕です。新しい飼い主に抱きかかえられながら、去っていく子犬たちの姿を見ていると、嬉しさ半分、寂しさ半分・・。微妙な気持ちです。頭の中で何故か「ドナドナ」が2オクターブくらい高い音階でオールスタッカート風味に流れていたのを覚えています。いや・・別に市場に売られていくわけではないんですが・・。最初に貰われていったのは案の定、愛想の良い「茶色」そして、控えめな「黒」も続いて専売所を後にしました・・。残ったのは、僕が一番可愛がっていた「白」しかし、このコには中々貰い手が付いてはくれませんでした。とても元気で、良い子なんですが耳がやけに大きくて、鼻先が長い「白」は見る人によってはちょっと「不細工ちゃん」に見えてしまうのが原因の一つ。兄弟達がいなくなったがらんどうの倉庫で、1人淋しく佇む「白」のいつもより元気の無かった姿が、とても記憶に残っています。兄弟が貰われていって数週間が経ち僕が真剣に、新聞屋を辞めてを何処か犬の住めるアパートで「白」との共同生活を考え始めた頃・・。幸いにも「白」に里親が見つかりました。両親に連れられてきた女の子が不細工ちゃんの「白」を抱きかかえて、何度も「可愛い♪可愛い♪」と、言ってくれていたのが、とても嬉しかったのを覚えています。こうして子犬と新聞屋さんの、数ヶ月に及ぶ共同生活は幕を閉じました。今は・・あの子達が何処でどんな生活を送っているのかはわかりません。ただ・・新しい飼い主さんに、愛され幸せに暮らしていることを今でも願い続けています。そして僕は倉庫の扉を開けるたびまだあの子達がそこにいてぴょこぴょこと近づいてくる様な錯覚に囚われては思い出しては切なくなるのです。
May 16, 2002
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つ・・ついに、念願かなって金網越しの彼女と、逢瀬を果たすことに成功いたしました。(四月五日の日記参照)今日は、所用で配達出発時間が30分程遅れたのですがそのおかげで、ちょうど彼女に餌をあげる時間とバッティングしたのです。僕の顔を見るなり、尻尾ふりふりで飛びついてくる彼女・・。いつもは金網越しに、鼻先しか撫でてあげられなかったんですが今日は思う存分、遊んであげました。でも・・飼い主の方が僕の隣で「噛むぞ・・ほら噛むぞ・・。」・・と訳の分からないこと言ってたのは、何故なのでしょう。こんばんは。たびたび犬話ですいません。犬好き配達員まぐろです。少し昔・・新人の専業さん(今はもう辞めてしまいましたが)が捨て犬を拾って来ました。店の近くの公園で、ダンボールに数日分の餌と一緒に捨てられていた生まれて間もない3匹の子犬。ダンボールには、封筒が添えられていて中には気持ち程度の現金と、一文がしたためられている手紙が入っていました。「よろしくお願いします。」・・・全く酷いことする人間もいたもんです。恐らくは自分の、愛犬が産み落とした子犬なのに・・。ちゃんと育ててやる自信がないのなら自分で貰い手を探すべきです。それを餌と一緒とは言え、梅雨時期の外界に捨ててしまうなんて・・。現金が添えられているのにも腹が立ちますね。まあ・・顔の見えない人間に対する怒りはさておき・・。当時、うちの販売店には、所長の飼っている犬が1匹いましたからさらに手のかかる子犬が、3匹も増えたとあっては面倒見切れるかは、正直疑問でした・・。しかし、再び捨てに行くのも酷い話ですし、保健所に連れて行くのは論外です。僕を含む、犬好き配達員の強い後押し(脅迫)もあって飼い主が見つかるまで、面倒を見ようということになりました。殺伐とした新聞専売所では珍しい美談です。餌や敷物の取替えなどの主な世話は拾ってきた専業さんと、いつも店にいる店長さんが主に担当。その他大勢は気が付いた時に、仕事の障害にならない程度でそれぞれ面倒を見つつ、飼い主探しに努めるという簡単な分担を決めました。腐っても新聞屋。情報を扱うことには慣れています。折り込み広告を大量に印刷して、朝刊に織り込みます。集金の際に、一声かけるなんて当たり前・・。顔の広い所長のネットワークを駆使して他の販売店はおろか、本社の人間にまでその情報をばら撒きます。この時ほど・・「ああ、新聞屋を敵に廻すと怖いな~」と思ったことはありません。一方、専売所の倉庫で暫く暮らすことになった子犬たち。名前は僕が命名・・。「黒」「白」「茶色」見てくれそのままの、かなり安直なつけ方ですがほんとの飼い主さんに、ちゃんとした名前を貰うまでのあくまで仮の名前なので、コレで充分だと思いました・・。どうせなら、これから一生苦楽を共にする飼い主さんに可愛い名前をつけて貰いたいですものね。学生の女の子達は「茶色」の足先だけが白いことにあやかって「くつした」なんて呼んでいましたが僕が強引に「茶色」と呼び続けたのでそれが定着してしまいました。こうして・・僅か1ヶ月と言う短い期間ではありましたが3匹の子犬と新聞屋の、奇妙な共同生活は始まったのです。
May 15, 2002
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コレは、僕がまだ若かりし18の時今とは違う他の新聞販売店で奨学生をしながら、専門学校に通っていた頃のお話。僕の受け持ち区域は、殆どが都営住宅で新聞を抱えたまま、3時間近く延々と歩かされていました。それは・・夕刊配達も終盤に差し掛かった頃。ちょうどお客さんの部屋の前で、立ち話をしている奥さんが一人。開け放たれた扉が死角となり、部屋の中は窺い知れませんがどうやらこの奥さんは、お客さんと談笑しているようです。・・この場合、新聞を手渡すのは当然部屋の中にいる購読者の方です。軽く奥さんに挨拶を済ませながら、脇をすり抜けセオリー道理に「夕刊で~す♪」なんて言いながら、満面の笑顔で扉の奥をのぞきこんだ瞬間僕の目に飛び込んできたのは・・。真っ赤なランジェリーに身を包んだ中年のおばさん。ガーターベルトがふくよかな姿態に食い込んでいます・・。今なら、びっくりはするでしょうけど冷静に対処できると思います。しかし当時、僕は18歳。まだ・・穢れを知らぬ初々しい少年です。口から発せられたのは、衝撃と悲壮の入り混じった叫び声。「ギャーーーーース!!」おばさんも、あられもない姿を見ず知らずの新聞屋に晒した羞恥心から叫びを上げます。「ギャーーーーース!!」二人の絶叫が微妙なハーモニーを醸し出し周囲をセピア色に染め上げる夕日と何処からともなく漂ってくる夕飯の香りで黄昏の色の濃くなった都営住宅に響き渡ります。「ギャーーーーース!!」「ギャーーーーース!!」止まる時間。驚きの表情もそのままに、硬直する3人・・。ショックのあまりに、僕の胸から零れ落ちた新聞の束が風に揺らめき辛うじて「白い時間」が刻んでいくのを認識させていました・・。
May 14, 2002
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自分で言うのもなんですが・・他人から、僕は気の長いタイプに見られるようです。まあ・・かなり大雑把な性格ですから例え、他人の失敗で自分が迷惑を被ろうとそこに「悪意」さえなければ、あまり気にならないんですね。もちろん、僕も独りの人間ですから些細なことで怒りを覚えたり時には、それが殺意の寸前まで昇華仕掛けることもありますが基本的に「負」の感情を、表に曝け出し被害者面で振舞うのはとても醜くて、そして楽なことだと考えていますので表層的には平穏を保つよう心掛けています。しかし、今朝の配達で僕のそんな戒律を、見事に打ち砕いてくれる出来事に遭遇します。鉛色の空が広がり、霧雨が空気の密度をより濃厚にしている朝。視界に飛び込んできたのは、珍しく僕の感情を昂ぶらせる光景でした。大通りを挟んだ道の向こうで大の男が、おばあさんの引く乳母車を蹴り上げています。横倒しになり、がらがらと甲高い金属音を響かせる乳母車には早朝には、似つかわしくないほど生活用品が積載されて明らかにホームレスのそれと分かります。零れ落ちた自分の荷物を拾い集めようと年輪を経た曲がった腰で手を伸ばすおばあさんに男は、何やら罵声を浴びせながら再び横倒しになった乳母車を蹴りつけます・・。僕の中で、何かが壊れる音を聞きました。激しい怒りが、胸の中で渦巻きます。別に正義の味方を気取るわけでも、善人振るわけでもありません。モノには様々な理由があり、視点さえ変えればどんな正義も悪になり、どんな悪でも正義に変貌するのは理解していますし他人のいざこざに、首を突っ込みたがる趣味なんて僕には毛頭ありません。しかし、僕は気付くと声を上げていました。無意識にそうさせたのは僕の「美意識」から逸脱した男の表情・・。薄ら笑いを浮かべながら、見下すようにおばあさんを見る憐憫の視線・・。この男は明らかに楽しんでやっています。・・・幸いなことに近くに交番があり喧騒を聞きつけた警察官が僕が男の元に行くよりも早く、間に入ってくれたおかげで事なきを得ましたが誰もいない場所なら、僕はこの男を発作的に殴り倒していたかもしれません。そう思わせるくらい、電柱に凭れ掛かって怯えるおばあさんの背中は痛々しく見るに耐えないものがありました・・。こんな人間・・間引く法律はないんでしょうかねぇ~第○交通機動隊・巡査部長のキムラ(仮名)さん。(ちょっと恨み節・・。)
May 13, 2002
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連日の雨のおかげで、心身ともに困憊気味の今日この頃・・。今朝は薄曇りなものの、雨の洗礼を受けそうな気配はありません。日曜日と言うこともあって、時間に追われることもない。おまけに新聞も薄いとなれば、久しぶりに「楽」な配達になりそうな予感・・。「出来事」が起こらないと日記を書くにも、海馬を弄らなければならないのであまり平穏が続くのは好ましくないのですが「今日ぐらいは楽させてください・・神様。」と祈りながら配り始めた朝刊。・・やっぱりこの世界に神なんて存在しません。仕事を始めてものの数分・・一軒目のマンションで後ろの荷台に積んだ、新聞の束が汚れているのに気付きました。夜が明けるのが早くなったとは言え、まだ午前3時・・。暗くて正体が掴みかねる・・その「染み」視覚が働かない場合は、他の感覚で認知しなければなりません。あまり深い考えもなく、衝動的に鼻を近づけて見ます・・。・・・・。・・・・くさっ!!強烈な臭気が鼻をねじ上げます。あまりの凄さに、胃液が込み上げて来る感覚を覚える位ですから相当なものです。先程から「なんか・・臭いな~。」とは思っていたのですが、配達区域が川沿いと言うこともあってそれほど気にも留めていなかったのですよ。しかし・・正体はこの「染み」慌てて、照明が煌々と輝いているマンションのエントランスまでバイクを乗り入れ確認してみます。その「染み」の正体は・・。鳥のふん。これ程の臭気を放つとなれば、雑食であるカラスのふんの可能性大です。遥か上空で、粗相をなされたおカラス様の天使の落し物が地表を時速60km/hで走るバイクに直撃する確立ってどれ位のものなのでしょうか?文型人間の僕には計りかねますが・・恐らくはごく少ないものでしょう。子供の頃、広島平和公園で平和の象徴である鳩の落下物を、顔面で受け止めラブ&ピースを呪う切っ掛けになった事件以来の出来事ですから約20年振りの洗礼です・・。・・・どうやら笑いの神様は存在しているようですね。困ったことに・・重力加速を伴った落し物は対象物に衝突した際に、四散した模様でご丁寧に、積み重ねた新聞の「耳」の部分に、綺麗なラインを描いています。あまつさえ、僕の右半身にも陵辱された痕跡が点々と・・・。さすがに、汚れた新聞をお客様に届けるわけにもいかず今来た道を、泣きながら逆走する羽目に・・。30部破損。余計な時間を食ったおかげで、着替えるわけにもいかず臭いの取れないフリースを脱ぎ捨てて、まだ明け方は冷えると言うのにTシャツ一枚で配る羽目に・・。鳥肌全開。昔・・ファミコンで鳥のふんに当たっただけで死んじゃうゲームがありましたが・・言わずもかな・・その主人公キャラの悲哀が今日、実感できました。
May 12, 2002
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昨日の日記(11日)を今日(12日)書くのはなんか・・夏休み最終日に、何か月分かのお天気表を埋める作業のようで、カツオ気分です。どもども・・遅ればせながらまぐろです。こんばんは♪しかし波平は甘すぎると思うのですが・・ウチの親は最終日に血反吐吐きながら、宿題やってても助けてくれなかったです。自業自得ですもの・・。11日の夕刊時団地の入り口で、ふいに男に呼び止められました。僕の顔を見るなり、駆け寄ってきて仕切りに何かを訴えています。「見逃して・・見逃して・・。」「????」何のことだか、さっぱり理解不能です。まあ・・変な人に絡まれるのは、悲しいかな慣れていますからその場は男を無視して、団地の階段を駆け上がりました。戻ってくると・・どうやら男は僕を待っていたようで再び両手を振りながら駆け寄って来ます。さすがにちょっと怖くなった僕は、急いでバイクに跨り走り去ろうとしました。が・・エンジンを止めてあった僕の愛車が息を吹き返す間に男に追いつかれてしまいます。男は僕の肩をとんとんと叩きながら、また何かを頻りに訴えます。よく聞いてみると・・「脱がして・・脱がして・・。」見ると、男は自分の股間を指差しながら今にもチャックを下ろさん勢いです。すいません・・僕はそっちの趣味、全くありません。あまりの戦慄に泣きながらその場を走り去ったのは言うまでもありませんが・・まだ、日も暮れていない夕暮れ前に、あの男は僕に何をさせるつもりだったのでしょうか?でも・・これってナンパ?
May 11, 2002
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実家に帰ると・・ベランダがサンルーフに変貌していました。ガラス張りの空間。木目のテーブルには、白いクロスが掛けられ観葉植物が彩りを添えています。ちょっとしたカフェテラスです。もともと駐車場上の開いたスペースを、利用した物干し場。老朽化に伴い、踏み板が腐り落ちるという天然のブービートラップが仕掛けられ始めたので改装したとは聞いていたのですが・・。しかし何故、カフェテラス調?ココから見える風景は青々と雑草が生い茂る【死んだ田んぼ】と隣の家の【窓】だけなのに・・。まあ・・ちゃっかり、そこでコーヒーなんて飲みながら妹の置いていった少女漫画を読破する僕も僕なのですが・・。こういう張りの造りは、夜中電気をつけるだけでプライベート晒しの舞台が、いとも容易く完成。あまり知り合いに見られたくない姿です。うちの父はちょっと変です。フレンチトーストに「ごはんですよ」をつけて喰ったり蚊に刺されたといってはアンメルツ「よこよこ」を塗り捲り「直った!」と言い張ったりしてくれます。この物干し場でも、夏になると焼肉パーティーを企画して実際に実行しました。毎年、蚊の集中攻撃を受けながら狭い物干し場に一家5人が寿司詰めで肉を焼く、焼く。だから・・隣はすぐ他所様の【窓】なんですってば・・。当時、女子高生のお姉さんは、焼肉臭い空気の中窓も開けられず、ジッと息を殺してなければならないんですってば・・。まあ・・「自分の人生は自分で生きろ」と長男の僕が、好き勝手やってるのも黙認してくれて、感謝してますし「わしは人生、苦労なんてしなかった。」てな事、言ってる姿はカッコいいと思うんですけどね。(いや・・苦労はしてると思うんですよ。それを被害者面しないのは凄いと思います。)しかし・・実家に帰る度に、物が増えているのはどういうことでしょう。以前帰った時は、風呂釜に温水器が備え付けられてましたし今回は、家がリフォームされウン十万のデジカメとウン十万のマッサージ器が鎮座ましましておられましたし・・。何処からそんな金が・・。「ウチは貧乏じゃなかったの?」「子供の頃、炎天下の真夏にクーラーも付いていない車で 脱水症状の恐怖と戦いながらドライブに行ってたのは、全部僕の幻?」なんて、思ったりしちゃいました。もちろん・・親が稼いだ金を何に使おうと勝手ですしそれを当てにするほど、若くも愚かでもありませんが・・。でも・・ちょっと使いすぎですよ・・お父様。などと考えてみるまぐろです。こんばんは~♪前振り長っ!!最後の夜は両親と飲みに行って来ました。両親の行きつけは、知り合いの寿司職人さんが始めた飲み屋で魚がめちゃくちゃ美味しいんです。養殖モノを殆ど使わず、近海で取れる天然モノがメイン。貧乏性の僕がお品書き見ながら唖然としてしまうぐらい値段は張りますが、その分・・味は一流品。いや・・僕の味覚の範囲ですから確かではないんですが・・。普段、新聞屋の賄い意外は、パンばかり食べている僕でしたのでこの時とばかりに堪能してまいりました・・。やはり・・刺身には日本酒が合います。(・・こんな文章、書いていて誰か喜ぶのでしょうか?少し疑問)何はともあれ・・短いGWでしたけど、それなりに楽しめたんじゃないのかと思います・・。ブリーダーさんの家で、40匹の犬に囲まれてご満悦だったり4歳児にゲームでボコボコにされて枕を濡らしたりと他にも、色々出来事はありましたけどだらだら続けていても、本分を真っ当出来ないのでこの辺で・・。長々とお付き合いありがとうございました。
May 10, 2002
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「ままかりフォーラム」って・・何?いきなり・・地元民のネーミングセンスに舌を巻かせていただきました。以前から「桃太郎通り」だの「ちびっこ夏祭り」だのおや?と思わされてはいましたが「ままかりフォーラム」は、やり過ぎでしょう・・。何でもかんでも、固有名詞に御当地名産品を掛けるのは地方の悪い癖・・。しかし・・これは急角度過ぎて、レベル高いのか低いのかも分かりません。う~ん、侮りがたし・・我が故郷。・・と言う訳で遊んで参りました。3泊4日の地元旅行。もう・・浴びるように飲む飲む。翌日の新聞配達と言う縛鎖がないかと思うとリミッターは外れっぱなしです。友人と集まっては、もう死んでしまうんじゃないかと思うほど・・酒びたりだった連休でした。配達終わりで新幹線に乗り込むと、急激な眠気に襲われます。前日は引継ぎ事項と、文章書きに追われ結局、一睡も出来ずじまい・・この時点で既に17時間位寝ていなかったのですが「まあ・・新幹線の中で寝ればいいや。」なんて甘い考えを持っていました。しかし乗り込んでみて、その考えは一蹴されます。昔から、何処でも眠れる体質の僕なのですがこと新幹線ではそうは行きません。中途半端に眠り込んでしまうと、気付けば西の果て・・。「ココ何処?九州?」なんて事になりかねません。気付かなかった己の愚かさに、辟易しながらシャーペンで太ももを刺して眠気を飛ばし(嘘)耐えに耐えた3時間半・・。もう一週回ってテンション上がり捲くっています。地元の駅に着くと友人達と合流・・。地味に皆、老けてます。28歳って年齢は微妙ですね・・。明らかに「歳を取ったな~」とまでは感じませんが当時の記憶が、根強く残った視点で見ると、若いとは言えない輪郭を、それぞれ醸し出しています。ま・・僕もなんでしょうけど・・。しかし、ガキの頃からの友人ってのは良いもんですね。彼らとは中学時代からの知り合いですからもうかれこれ、13年来の付き合い。打てば響くって言うか・・恐ろしいぐらい巧妙な、ボケ&突込みを可能にしてくれるのも幼馴染ならでは・・。しかも、相手の逆鱗に触れる一線が、よく理解されていますからぎりぎりの軽口タイトーロープも楽しめます。そのまま所用を済まし、雪崩れ込むように居酒屋へ・・。仕事の愚痴あり・・咲き乱れる下らない下ネタあり・・人生論あり・・実に中身の濃い飲み会でした。表層を取り繕わずありのままで語れる奴らはおそらく一生涯の友達ですね・・。あ・・でも、ちょっとだけ友達やめようかと思った瞬間がありました・・。それは・・フルチューンしたとはいえエアバックもついてない『軽四』で雨の降る真夜中の国道を、200km/hでぶっ飛ばされた時・・。何?殺す気・・?
May 9, 2002
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「久々の配達だってのに雨ってどーゆー事?」などと愚痴っては見ても、どうにもならないのは分かっています・・。ココは気を取り直して、2日分の雨配達(休みの間、東京は雨だったらしいんですよ)から逃れれたことを、幸運と思いましょう。おはようございます。お変わりありませんか?帰ってきたまぐろです。郷里から戻っていきなりの配達・・不着しちゃうかと思いましたがどうやら体は覚えているようです。60件の集合ポストでも、流れるように配り終わりました・・。う~ん、喜んでいいのか・・悲しんでいいのか。新聞配達に染まりすぎの感はあります・・。それにしても、やることは山積み・・。まだ、集金がおわってません・・っと言うか終わってないの僕だけです。帰郷していること知らずに、僕を主任さんが探し回ってるくらいですから、かなりまずい状況・・。その上、月初めには必ず行わなければならない作業も全て、先送りにしているものですから、二進も三進もいきません・・。ああ・・今日(9日)は一日拘束なのね。
May 8, 2002
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なだらかな休日・・。いつものように時間に追われることのない朝。僕は配達の手を休めると、川の畔まで足を伸ばし缶コーヒー片手に佇むのが好きです。僕の配達区域には、関東でも有名な大きな川が流れています。小高い防波堤を少し登ると、都会の狭い空で慣れてしまった感覚を打ち破るほど、雄大に視界が開け幼い頃登った山々の景色とだぶつきます。凸凹なテトラポットを跨ぎ川に一番近い場所に陣取ると、何を考える訳でもなくただ、紫煙を燻らしながら、ぼーと大いなる流れを見つめているのが堪らなく大切な時間に思えて来ます。まだ日も昇らぬ夜。しかし、陽光の綻びで変わりつつある朝。そんな微妙な調律の空気を肌で感じながら徐々にグラデーションされていく空に舞う水鳥の影を目で追うとさながら天然の絵画を見ているようで日常に鈍化していく感情を再び引き戻せた気になるから不思議です。川が好きです・・。海でも湖でも沼地でもなくただ淡々と流れていく川は、時間の流れそのものを直視しているようです。例えば、流れていくあの一片の流木に自分の生き様を重ね合わせもう戻れぬ川上と、あてどもない川下なんかに想いを馳せるとふいに涙がこぼれてしまいます・・。暗闇に続く河の先・・。僕らは何処に行こうとしているのでしょうか・・。
May 4, 2002
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それは・・「ヤツ」との闘いが絶頂を迎えていた頃の出来事。僕の楽しみは、昼間「ヤツ」がパチンコに出掛けている間に安眠を貪ることでした・・。夜間は「ヤツ」の立派な趣味である「戦争映画鑑賞」のおかげで空爆。空爆。空爆空爆の連続。まともに寝るのはおろか、自分の好きなことに興じる余裕も無い有様です。実際、落ち着いて眠れる時間はパチンコ屋さんが開店する午前10時から夕刊配達が始まる午後2時30分の4時間半だけ・・。また夜には繰り返される、苛烈を極めた戦闘へ、鋭気を蓄えなければ成りません。(・・まったく不毛な行為ですが)僅かな時間でしたけど誰にも侵害されることのない僕だけの時・・。そしてココだけは、僕が死守していかなければ人格崩壊を起こしかねない大切な領域でした。しかし、そんな凪の様な平穏無事な時間も、ある日陵辱されることになってしまうのです・・。そう「小さな侵略者」の手によって・・。事の始まりは、ちょっとした異変でした。最近・・小蝿が多いな・・と感じ始めた6月初頭。その頃は、日常的にカマドウマやゴキブリの洗礼を受けてましたのでこと「虫」に関してはかなり鈍化していました。季節柄、ものの腐りやすい時ですし腐界に囲まれている現状ではさして珍しくもありません。鬱陶しいだけで何の実害もない「小蝿」など大して気にも留めず、青いカーペットに点在する黒い点々の主も見かけると掃除機で吸い取る程度で留めていました。それが後々・・大いなる誤解だとは知らずに・・。小蝿との共同生活が、何日か続いたある日。いつものように「ナギ節」の訪れを待って僕は床につきました。心身ともに疲れ果てている所為で、この頃の僕はものの五分もしない間に、まどろみの淵へ引きずりこまれます。夢と現実の境界線・・。混濁した意識に、快楽の境地を見出し始めた僕・・。しかし、突然の体の異変に、意識は集束されます。「・・・。」「・・痒い!!」痒い!痒い!痒い!全身を貫いたのは、僕が生涯で感じたことのない痒みでした。「蚊に刺された」なんて生半可な痒みではありません。気でも違ってしまいそうな感覚に、ふとんから飛び起きる僕。見ると、寝巻き代わりのハーフパンツから生えた露出した素肌の両足に、無数の小蝿がしがみ付いています。「・・違う!こいつらは小蝿なんてものじゃない!!」普段とは明らかに形状がちがうそれは僕の血をたらふく飲み込んで、米粒大に肥大した・・蚤!!「ぎゃーーーーーー!!」寒気と嫌悪感で全身の毛穴は開き、嫌な汗が大量に分泌されます。蚤・・生まれて初めて見る生き物。元来、母親が綺麗好きで実家では見たことがありません。犬を飼っていましたが、飼い始めた頃から「蚤取り首輪」なるものをつけていたおかげで一度もその姿を、お拝んだことは有りません。そんな生き物が、今正に僕の足と言う足にへばり付き、生き血を啜っているのです。泣きそうになりながら、慌てて部屋の外に飛び出すと一目散に販売所の3階にあるシャワー室に駆け込みます・・・。熱いシャワーで蚤を洗い流すと、奴らの吸い付いていた箇所から血が流れ出し、流れ落ちる水滴をほんのり朱に染めていました・・。それにしても・・なぜ蚤?確かに廃屋アパートでしたが、自分の部屋の管理には気を使っていたつもりです。原因がないのに蚤が、自然に湧くとは考えられません。しかし・・その理由を追求するよりも、今は部屋に溢れている忌まわしき黒い点々を排除する方が先決です。シャワーを一頻り浴び終えると,僕はその足で薬局に向かいました。購入したのは強力な殺虫剤。ええ・・撒きましたとも。DDTよろしく、青色の部屋のカーペットが真っ白になるまで・・。一撃で駆逐出来るとは考えられなかった僕は何度も何度も・・撒いては拭い去り、撒いては拭い去り。黒い点が完全に見えなくなるまでその行為を繰り返しました・・。やってる途中に大量の粉を吸い込み、自分も死んでしまうんじゃないかぐらいの錯覚に囚われる位ですから執拗この上ないです。気付くと午後2時半・・ああ・・また貫徹で配達です・・。後日・・前の住人に事情を話してみたところ彼が引越しをする数日前に、アメリカ製の毛布を取り寄せたとの事・・。知り合いの仲介で、中古モノを安く買い取ったらしいのですが猫の敷物に使っていたら、同じように蚤が大量発生したということです。・・しかも、メイド イン アメリカの蚤と言うことで日本の蚤なんて比べ物にならないほど強力。つまりは・・その時完全に駆逐し切れなかった「卵」が僕の部屋を「魔の巣」に変貌させてしまったらしいのです。「あははは・・悪い悪い。」と軽く謝られてしまいましたが、僕の足は血だらけなんですけど・・。さすがに、フロンティアスピリッツ溢れる蚤たちも毒液の三重奏には耐えられなかったようで・・その日以来蚤の発生はなくなりました。ただでさえ常軌を逸した状況で生活している僕にこれ以上の仕打ちは、御免被りたい出来事でした・・・。さて・・ココで問題です。僕が小蝿と思い込んで、掃除機で吸い込んでいた「蚤」が更に増殖し、押入れのなかでぴょんぴょん飛び回るのはいつでしょうか・・・?答え・・一週間後。か・・勘弁してください(泣)
May 3, 2002
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今日はあまり「コレ!」という出来事に遭遇しなかった平穏な一日。公園で犬の散歩をしながら、ブランコに凭れ掛かり爆睡しているおばさんを見掛けるなんて日常茶飯事の事なので、特筆すべきことでもないか・・と今日の日記の内容にあれこれ、頭を捻りながら配った夕刊。・・どうやら神様は、僕を見捨ててはいなかったようです。きっちり、ざっくり切られてしまいました。・・青切符。第○交通機動隊・巡査部長のキムラさん(仮名)にまぐろは、拿捕されてしまいました。反則事項・赤信号無視。・・おのれ!!神め!!赤信号無視なんて書くと、また暴走行為を繰り返すキチガイ配達員なんて思われそうですが・・実際は、信号の静止を振り切って交差点に突っ込んだわけでも歩行者に中指を立てながら、傍若無人に横断歩道を横切ったわけでもありません・・。そこのマンションの入り口は四つ角の一方通行上にあるもので側道の駐車場から入って、新聞を配るのですがその、駐車場の進入口は交差点の手前、停止線のわずか2m先にあるのです。(もちろん、停止線から横断歩道までの距離はたっぷりあります)そう・・微妙・・微妙なトコなんですよ・・奥さん(誰?)白バイが交差点の陰に潜んで獲物を探していたことは知っていましたがそれが違反行為だと、捕まって初めて気付いた僕は正面の赤信号で止まっている車の列をすり抜け何の躊躇も無く左折して、駐車場に進入。即・・御用。・・なんですか?この立地構成・・トラップですか?横道に入っただけの気分だった僕は、ふいに白バイにサイレン鳴らされて訳も分からず動揺していました。「え?なに?何が悪かったの?」うろたえる僕に、颯爽と白バイから降りてきたキムラさん(仮名)はこう言い放ちます・・。「赤信号無視と通行禁止違反で、4点減点ね。」さーっと血の気が引く僕の顔。赤信号無視・・なら話を聞いて、なるほどそうだったのかと納得は出来ます(いや・・してませんが)しかし・・何ですか?通行禁止違反って・・。話を聞くと・・駐車場に入る際、バイクに乗ったまま歩道を横切ったのが違反行為だということ・・。頭に疑問符が飛び交います。駐車場入り口が歩道に越えた所に建造されているのに、そこにバイクで乗り入れて捕まるのならその駐車場に停車している車は全て違反車なのですか?公僕キムラさん(仮名)はクールに言い放ちます。「歩道はバイクを押さなきゃだめだ。」いや・・駐車場に進入する為、歩道を横切るときは一時停止後、歩行者確認で良いはずですよ?キムラさん!!(仮名)しかし、青臭い少年のように、警官に悪態つくことも抗議することもしない方が得策なのは心得ています。押し黙ったまま、青い顔で反則切符に色々と書き込むキムラさん(仮名)を見据え彼の良心に訴えかける作戦にでます。「仕方ない・・仕事で色々大変だろうから、2点だけにしておいてやるよ。」「すいません・・助かります。」精一杯の笑顔で感謝の言葉を述べるのとは裏腹に心の中で舌を出す悪魔がここに・・。結果・・減点2点・罰金6000円也~・・くそぅ。
May 2, 2002
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僕の配達区域では謎のロボットが建造中です。歩道に面したガードレールを土台にして大小のペットボトルで構成された、それは最初子供が図工の時間か何かで作ったものを飾っているのだとばかり思っていました。しかし、そのロボットは日に日にその体を、進化させていきます。大きさも、当初より倍・・。さらには、ヤクルトの容器なんかで徐々に細部が構築され色取り取りのビニールテープが補強と彩色を担い今や、ちょっとした要塞の域です・・。お世辞にも上手とは言い切れない技法で組み立てられていくそれは、既にその全長を高さ1・5メートル。横幅2メートルまで増殖させています・・。もはや子供の遊びのレベルを越え、洒落になってません。歩行者の妨げになるほど、存在感を誇示しています。一体・・何のために作っているのか、計り知れないそのロボット。先日、一人のおじいさんが空のペットボトルを持ち寄り一生懸命組み立てている場面を目撃しました。まるで、孫を慈しむ様な目で、ぐるぐるとビニールテープを巻くその老人・・・一体何者なのでしょうか?考え始めると、夜も眠れません・・。
May 1, 2002
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