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浜松らんちう飼育日記(2009.2.28)稚魚の飼育方法 我が家では稚魚(針子)の飼育が始まっています。今日はこの稚魚の飼育方法について少し書いてみます。1.餌づけ(1) 孵化は採卵日の翌日から数えて4日目には完了し、5日目には 泳ぎだします。孵化後最初に餌を与えるのは7日目~8日目です。 与え始める最初の日と次の日は極少量与え餌に慣れさせます。(2) 餌づけ開始3日目あたりから、餌に慣れてきますので、朝と昼の 2回与えます。4~5日目あたりから餌の量をじょじょうに増やして いきます。7~8日目当たりになると猛烈に食欲が旺盛になります。 餌さやりのコツは毎回食べ残しが無い程度に与え続けることだと 考えています。尚、餌は日に1度でも良いのですが、ブライン シュリンプは生き餌ですので2回に分けて与えています。(3) 餌づけ開始から約30日が経つ頃には、らんちうらしい形になり 鱗も生え揃ってきます。この頃まで餌はブラインシュリンプのみです。 この時期を越えると、日に2回のブラインシュリンプだけでは餌の量 が足りませんので、朝に1度練り団子を与えます。練り団子はペレット をミキサーで磨り潰し細かい粉にしたものを水で練って耳たぶの 固さぐらい丸めて与えます。2.水換え(1) 孵化後、最初に水換えを行うのは、餌付けを開始してから3~4 日目あたりです。その後は3日に一度のサイクルで行います。(2) この時期の稚魚はまだ小さいので池から掬い上げる作業中に 傷つけないよう留意することが肝心です。特に、1回目、2回目の 水換え時は細心の注意を払いたいものです。(3) 水換え後の新水に戻す際は、水温調整を充分に行ってから戻します。 あまり水温差が大きいと、稚魚がヘタってしまいます。(4) 飼育水の水温は20~21℃を維持していきます。日中はもっと上昇 してもかまいません。ただ日中は換気をしないと水が悪化することが ありますので、隙間を空け空気の通りをよくします。3.選別(1) 餌づけ開始後13~15日も経過すると稚魚(青仔)は1.5cm程度 に成長します。このサイズまで成長すると数が多い時には青仔で池が 埋め尽くされるほどになります。この状態では、青仔が大きくなれません ので数減らしを行います。数を減らす方法としては池の数を増やし 魚を分けるか、選別をして良いものに絞り込んでいくかのいずれかの 方法だと思います。我が家では池の数に制限がありますので、選別を 行い数を減らしていきます。ただ、餌づけ45日目あたりになりますと 質の高いものに絞られてきますので、この以降は池数を増やすことに より対処することもあります。(2) 最初の選別は、餌づけ開始後13~17日あたりに行います。 これ以前では青仔が小さすぎて良し悪しを判別し難いと思います。また あまり遅くなると、青仔が密集しすぎて大きくなれないのと、弱肉強食で 青仔のサイズに大小が出来、バラツキがでてしまいます。
2009.02.28
浜松らんちう飼育日記(2009.2.28)洗面器の中の稚魚今日は2月の末日で、今年も早2ヶ月が経過しました。我が家の仔引きは暦より約1ヵ月早く始まり、今週が産卵のピーク時となりました。その産卵ですが今朝は何日ぶりかで一休みでした。4時30分の気温は7℃でした。何時ものように、産卵池を覗いてみましたが、種魚たちはのんびりと泳いでいました。このようなときは先ず産卵はしませんが、念のため雌の腹を押さえ確認だけ行っておきました。早朝暗い内の作業はこれだけです。後は夜が明けてから続けます。夜明け後の作業は、孵化状態の確認、稚魚への餌さやりと翌日の餌の準備、種魚などへの餌さやりと水換えなどと続きます。昨日は餌づけ7日目の稚魚の水換えを行いましたが、今日は餌づけ4日目の仔の水換えを行う予定です。餌付け開始直後は餌の量が少な目でそれほど水は汚れませんが、食べ残しなどによる池底のぬめりが目立ち始めます。我が家では餌づけ開始後は3~4日のペースで水換えを繰り返して行きます。それと第一回目の水換えを行うことにより、稚魚の凡その数と立ち上がり状態を把握することが出来ます。我が家の池の中は黒く塗装してありますので、稚魚の数や状態をなかなか把握できません。洗面器に掬い上げて初めて全体の様子が分かります。水換えをしてみて、掬い上げた仔の数が少なかったり、立ち上がり状態がよくない場合にはがっくりです。その反対に、元気な仔が数多く揃っておれば勇気百倍になったような気持ちになります。そのような意味で、今日の水換えは楽しみです。
2009.02.28
浜松らんちう飼育日記(2009.2.27-NO.2)2回目の水換え 今日の日中に、今春最初に産まれた仔の2回目の水換えを行いました。この仔の採卵日は2月14日、孵化完了日同18日、餌づけ開始日同21日です。餌づけ3日目に1回目の水換えを行い、今日が2回目になります。餌づけ7日目になると画像では良く分かりませんが、体が一回り大きくなり、尾が開いてきました。尾開きが良くこの先が楽しみです。この腹の仔は卵の数が多く孵化率も良かったので稚魚の数が多く驚きます。このサイズになると餌の食いが猛烈に増して来ました。後1週間も経つと1.5mmぐらいに成長し第一回目の選別が始まります。第一回目の選別を行うまでの最大の関心事は4つ尾で尾芯が綺麗な仔がどれだけいるかということです。これからは毎日のように、尾開き、尾芯、泳ぎを覗き込む日々が続きそうです。画像1: 採卵日2/14(餌づけ7日目)の稚魚 2009.2.27 生後、2回目の水換え直後の画像です。白い皿は池の魚溜まりと して池底に埋め込んだものです。画像では良く分かりませんが、 皆水中を泳いでおり底を這っているようなものがいないので、質の 良い仔が多いようです。現在、水深約15cmで飼育しています。
2009.02.27
浜松らんちう飼育日記(2009.2.27)稚魚の水換えサイクル今週は雨や曇りの日が続き今朝も雨です。潮時が良い為か今朝も1腹産卵しました。当初、今春の産卵時期のピークを2月末~3月上旬を想定しいろいろと準備を進めてきましたが、ほぼ予定通りの時期に産卵してくれました。又、採卵出来た腹数がまずまずで、孵化状態も良いようです。既に孵化した仔も元気に餌を食べるようになっています。現在孵化池にいる卵が上手く孵化してくれれば、上々の産卵/採卵であると思います。これからは、気に入った腹の仔を中心に採卵を続けていきますが、稚魚の飼育に多くの時間を割く段階に入ってきます。14日、15日が産卵日の仔の餌づけ日数が7日目になります。この日数になると餌の食いっぷりが良くなりが、水の汚れも早くなります。今日の日中は曇りか雨で、気温が低めですが水換えを行おうと思っています。この時期は、池の底に食べかすや食べ残しが溜まりぬめりの層が出来ますが、その状態ままにしておくと稚魚がその下に潜り込み死んでしまうことがあります。したがって、早めの水換えが必要です。我が家の場合、餌づけ後は3~4日に1度の割合で水換えを繰り返していきます。(データ) 気温: 4:30 9℃ 雨水温: 種魚池17℃、産卵池21℃、孵化池22℃、飼育池21℃産卵: 4:45 1腹 2番仔孵化: 良好稚魚: 餌づけ 7日目~3日目
2009.02.27
浜松らんちう飼育日記(2009.2.26)てんてこ舞い今朝も4時30分に起床、まもなく池に出たところ、産卵池でパシャパシャと賑やかな音が聞こえた。直ちに、雌の全てをチェックしたところ、5尾も産卵直前の状態になっていた。何時もの通り、採卵の準備をし、交配作業を無事終えた。今朝のように1度に5尾も産卵すると、事前に交配相手を頭に叩き込んでおかないと混乱しかねない。交配作業に入る前に、1度に5枚の洗面器と網を準備するが、気に入った雌から順番に交配を行っていくようにしている。後のほうになると雄の液が足りなくなることもあるので、このようにしている。今朝は全ての雄が最後まで大活躍してくれたので、全て上手く行ったように思う。今朝は大潮で潮の干満差が大きく、気温が高く、湿度も高かったので、産卵が1度に重なったようだ。いずれにしても後4~5日の間、産卵に適した潮時が続くので明日以降も早起きし頑張って行きたい。さすがに、今日のように5尾も同時に産卵すると池が汚れるので、明るくなったら水換えをする予定でいる。ところで、今日は1番仔が3腹と2番仔が2腹産まれたが、産卵日数は1番仔が40日目2尾(後発G)53日目が1尾(先発G)であった。これまでの雌は28日目~35日目あたりで1番仔を産卵したが、これからは40日以上経って1番仔を産卵する晩生の産卵が始まるようだ。2番仔は2腹とも一番仔産卵後10日目であった。21日以降、孵化した稚魚にブラインシュリンプを毎日与えているが日増しに餌を作る量が増えてきた。朝昼2度与えているが、早く産まれた仔の食欲が増してきたので、1回あたりに与える量が増えている。(データ)気温: 4:30 7℃ 無風 曇り水温: 種魚池17℃、産卵池21℃、孵化池22℃、飼育池21℃産卵: 1番仔 3腹 2番仔 2腹稚魚: 餌づけ6日目の仔の尾が開き始めてきた。このあたりから 餌の量が増えぐんぐん大きくなっていく。
2009.02.26
浜松らんちう飼育日記(2009.2.25)産卵日数今朝は雨、この時期にしては雨が多いですね。又、気温が高くてまるで1~2ヶ月ほど先に行ったような天候が続きます。今朝も大潮で、気温が高く、雨降りとくれば、産卵に最適日、4時半に起き池に直行した。案の定、産卵藻に種魚が何匹か潜っていた。急いで、全ての雌をチェックしたところ、2尾が産卵直前の状態になっていた。とり合えず、それらの雌を洗面器に入れて浮かし、相方の雄も別の洗面器に移した。その後、洗面器に網をセットし、新水(22℃)を汲み、その中に人工交配しながら採卵した。2尾の雌はいずれも状態の良い卵を多量に出してくれたし、雄の液の状態も良かったので、受精状態は良いと思う。今日明日と大潮、その後が下げの中潮で産卵に好都合な日がまだ続く。他の雌もこの時期に産卵してくれるのを期待したい。ところで、今年の我が家の産卵/採卵について、2つの大きな特長があるので、それについて少し書いてみたい。1.産卵日数 冬起こし後の飼育方法は例年と大きく変わらないのに、昨年に 比べて約10日早い28~35日目に1番仔を産卵した雌が多かった。 これらの雌は、一番仔の後約10日目で2番仔も産卵している。 ただ、これらの雌は全体の7割程度で、他の約3割はまだ1度も 産卵していない。産卵してなくても腹が柔らかいので、これから 産卵すると思っている。昨年は45~55日目当たりに1番仔を 産卵した雌が多かったので、それからすると、何ら不思議なこと ではない。しかし、同じ飼育環境、飼育条件で飼っている雌の中で、 このような差が出るのだから不思議と言えば不思議である。 やはり、らんちうの場合は個体差が、早い遅い、産みやすい産み 難いと言った面に大きく影響していると思える。2.孵化率 上述した30日目前後で産卵した卵(1番仔)の孵化率、孵化後 の稚魚の立ち上がり状態が非常に良い。例年であれば、1番仔に 比べて2番仔の孵化率が良いのであるが、今年は1番仔が良い のが特長で、ある意味では嬉しい誤算である。この後2番仔の 孵化がどうなるかまだ分からないが上手く行ってくれれば有難い。 この先もまだ産卵が続くので、まだはっきりしたことは言えないが、 これまでの卵は、過熟卵、未熟卵が全く無かったのが、孵化率の 向上に繋がっているように思える。いずれにしても、らんちうの仔引きでは種魚に産卵させ、良い状態で孵化させなければ何事も始まりません。これが出来るかどうかで、その年の飼育成果を大きく左右すると言っても過言ではありません。欲を言えば、自分の気に入った種魚の組み合わせで交配、採卵でき、良い状態で孵化できれば最高ですが、なかなか上手く行くことばかりではありません。私も長年仔引きをしていますが、良い年もあれば、悪い年もあります。しかし、悪い時には悪いなりに最善を尽くせば、それなりに良い結果が得られるように思います。これから3月、4月に向けて産卵の最適期に入っていきます。皆さんの健闘をお祈りします。我が家もお彼岸頃まで産卵期が続きますので頑張りたいと思っています。(データ)気温: 4:30 9℃、 雨水温: 種魚池17℃、産卵池:21℃、孵化池:22℃、稚魚飼育池:21℃産卵: 4:50 2尾 2番仔 雌:磐南桜2号白勝更紗×雄:磐南桜1号赤勝更紗 (1:1) 雌:磐南桜2号更紗×雄:磐南桜1号更紗 (1:1)
2009.02.25
浜松らんちう飼育日記(2009.2.24)2番仔早朝の気温は7℃と高めであった。潮時や気温の高さからある程度予測していたが、案の定、産卵があった。今朝産卵したのは先日1番仔を産卵した雌2尾で、1尾は1番仔から10日目、もう1尾は9日目目の2番仔産卵である。1番仔の後10日前後で産まれる2番仔の卵の状態が最も良いといわれている。したがって、今日産まれた2番仔の孵化率は期待が持てそうである。例年の我が家のケースであれば1番仔よりも2番仔の孵化率が良いのであるが、今年は1番仔の孵りから良い。果たして、2番仔はどうであろうか。今朝、19日が産卵日の仔がほとんど全て泳ぎだしていたので、最初の餌付けを行った。何時もの通り、最日は餌に慣れさせるために少量与えるだけである。14日の仔の餌づけは今日で4日目となり、餌を求めて忙しく泳ぎ回るようになった。それだけに、サイズが日増しに大きくなっているように思える。次の水換え時に洗面器に掬い上げた時の姿が楽しみである。ところで、ブラインシュリンプの与え方であるが、孵化したブラインシュリンプを汲み出す時にでてくる塩水も一緒に与えている。過去には塩水を抜いて与えたこともあるが、あまり飼育成績には関係が無いと思えるので、最近では気にせず与えている。愛好家によっては、塩分を与えると頭が出ないと言い、ブラインシュリンプのみ濾して与える方がおられる。頭が出る出ないは、むしろ黒仔時の育て方と親の遺伝子に大きく左右されると私は思っている。ただ、人それぞれの育て方、考え方があるので、どれが良いとは一概に言えないことである。(データ)気温: 4:45・・・5℃、曇り水温: 産卵池21℃、種魚池17℃、孵化池22℃、稚魚飼育池21℃産卵: 5:00 2番仔2腹 雌:磐南桜2号赤勝更紗×磐南桜1号更紗2尾 雌:磐南桜2号素赤×磐南桜1号更紗、赤勝更紗採卵: この時間帯であれば、まだ産卵は始まっておらず、良好な状態 の卵が多量に採れた。雄との人工交配も上手くいった。
2009.02.24
浜松らんちう飼育日記(2009.2.23-NO.2)1回目の水換え 朝の雨が止み、日中の気温が高くなったので、餌付け3日目になる稚魚の最初の水換えを行いました。通常は4日目か5日目に行いますが、今日のような暖かい日はこの季節になかなか無いので早めたわけです。今日、水換えしたのは産卵日が3月14日と15日の3腹の仔です。いずれも孵化率がよく、針子の数は充分なものです。今後は3日に1度のサイクルで水換えを行って行く予定です。下記に孵化後の稚魚(針子)の水換え時の要点を纏めておきます。1.針子の掬い上げは傷つけないよう注意深く行うことが必要です。 又、出来るだけ、作業は短時間に行い水温があまり下がらない ようにしたいものです。我が家の孵化池の底には魚溜まりが ありますので水を抜いた後にそこに全てが集まってくれますので、 傷つけず短時間に掬い上げることが出来ます。 水抜きはポンプを用い弱めの揚力で汲み上げます。ポンプを 直接使うと針子を吸い上げてしまいますので、買い物籠に目の 細かい布袋を被せたものに入れて使います。2.水換え後の飼育水は汲みたての新水で水温を20℃にした ものです。新水のままでも差し支えはありませんが、新水を少し 軟化させるために元水を洗面器1/4程度戻します。 それと新水には充分にエアレーションなどを行い、酸素を充分に 加えておくことが重要です。3.水換え後、針子を池に戻す時に注意するのは、水温合わせ です。あまり温度差が大きいと針子がショックを受け弱ってしまう ことがあります。4.水換え後に餌を与える場合には、水換え後約30分を経過し 元気に餌を求めて泳いでいるのを確認してからにします。画像1: 餌付け3日目の針子、約7~8mm 産卵日は2月14日、餌付け開始は21日です。この親は 今年最も期待しているペアーなので、良い仔が出てくれると 良いと思います。当初の予想以上に針子の数が多く、今後の 選別に期待を持たせてくれます。孵化状態がよく、体に曲がり などが無く、ほとんどが中層を泳いでいます。
2009.02.23
浜松らんちう飼育日記(2009.2.23)孵化と餌づけ今朝は雨が土砂降り、朝4時半におき、とり合えず産卵池と種魚池を覗き産卵がないか確認したが無かった。雨が振り続けているので、早朝の作業はこの産卵確認と翌日分のブラインシュリンプ作りのみで止めた。種魚や稚魚への餌さやりは夜が明けてから行う予定。今日から潮時が大潮で、気温が高く雨が降っているので、産卵には適した日であろうと思うが、我が家では産卵が無かった。ただ、今週は産卵に適した暖かい日が続きそうなので、産卵はこれからと思う。さて、今日は我が家における孵化と孵化後の餌づけについて簡単に書いてみたいと思う。1.孵化(1) 孵化池は新水を22℃に加温した状態で常時準備しておく。(2) 産卵時の採卵は人工交配で、洗面器(45cm)と網(網戸の網) を用いて行う。採卵後、約2時間ほどは孵化池の水面にこの洗面器 のまま浮かせておく。この間は洗面器にエアーを入れておけば、 半日くらいはそのままの状態でも問題は無い。(3) 2時間~半日が経過した頃、洗面器から卵の付着した網のみを 取り出し、孵化池の中に洗面器などを沈めて、それに掛けておく。 卵のついた網に常時新鮮なエアーが流れ込むようにセットしておく。(4) 産卵した翌々日の朝には卵の真ん中に目が出来き黒くなる。 受精が上手く行っていない場合にはこの段階で卵が白く濁る。(5) 3日目には孵化が始まり、針子が池の渕や洗面器に止まり始まる。 孵化が始まったら、エアーを少し弱くし針子がエアーに吸いつけられ 水中で舞わないようにする。(6) 4日目に孵化が完了している。この日は、早く孵化したものは既に 泳ぎだしているが遅く孵化したものはまだ池の渕などに止まっている。(7) 5日目にはほとんどの針子が泳ぎ出しているので、洗面器と網を 取り出してしまう。2.餌付け(1) 最初に餌を与えるのは、針子が泳ぎ出してから丸1~2日経過した 6日目か7日目となる。孵化が終わってから2日も経てば、泳ぎだし の遅かった針子も追いついて泳ぐようになるのがこの日数である。(2) 餌はブラインシュリンプを与える。初日は極少量与えて、餌に慣れ させる。2日目も極少量であるが、朝昼の2度与える。3日目以降は 餌の食い具合を見て徐々に量を増やしていく。餌づけ開始4、5日 になると針子の尾が開き始めるがこの頃から餌の食いが多くなって 来る。尚、餌の食べ残しがあまり出ない程度に与えるのがベストで あるが、残っている場合には取り除いておく。食べ残しが多量に 残っていると水質が悪化する恐れがある。(3) 餌づけを開始してから3~4日経つと水の汚れが目立ち、池底に ぬめりが出来るので最初の水換えを行う。これ以降は水の汚れ具合 によるが3日に1度のサイクルで水換えをする。
2009.02.23
浜松らんちう飼育日記(2009.2.22)想定外一昨日から、種魚の雄と雌を別の池に分け、産卵しないよう一休みさせています。ただ、数匹の雌が産卵してもおかしくない状態となっていますので、今朝も早起きして池に出てみました。腹の柔らかくなった雌ばかりを入れてある池を覗いてみると何時もと変わらない様子で静かに泳いでいます。念のため、雌1尾づつの腹を順番に押してみたところ1尾の雌が卵を出しました。想定外の産卵です。急いで、別の池から交配相手の雄を出しこの雌と交配させました。この雌は今年最も期待している雌の1尾なので上手く採卵出来て喜んでいます。連日の産卵で約4~5匹の雄を代わる代わる酷使してきましたので少し休ませようと思っているのですが、なかなかそうは行かないようです。幸い、今のところ、これらの雄魚たちはいたって元気でそれほど痩せたりしていません。もう少しの間、頑張ってもらう以外になさそうです。昨日から孵化した稚魚(針子)に餌を与え始めていますが、上記の採卵を終えたのが5時過ぎでまだ真っ暗な時間帯だったので、一旦作業を中断しました。明るくなってから針子の状態を見た上与えようと思います。この他に、現在孵化が行われている池もありますが、今年はこれまでのところ、どの腹の卵も順調に孵化してくれています。さて、今日あたりから、産卵に適した潮時に再び入ってきます。今日が中潮で、明日から大潮になって行きます。過去の我が家の実績ではこの大潮からその後の落ちの中潮の期間が1番産卵の多い日でした。丁度、産卵日が近づいている雌が何匹かいますので、この潮時に産卵する可能性が高いと思います。天気予報では、今日の日中は風が弱いとのことで作業がしやすいと思います。次の産卵に備え、水換えなどを行うつもりでいます。幸い、体のほうが思ったほど大きなダメージでなく、日々の生活を支障なく過ごせますので、一安心しています。兎に角、何をやるにしても健康第一です。その大切さを今改めて実感しています。(データ)気温: 4時30分 2℃ 晴れ水温: 種魚池17℃、孵化池22℃、飼育池(稚魚)20℃産卵: 4時40分、1腹 雌:磐南桜2号赤勝更紗 × 雄:磐南桜1号更紗・・・1対1孵化: 3組に昨日から餌付け開始、他は孵化完了もしくは孵化中
2009.02.22
浜松らんちう飼育日記(2009.2.21)初日の餌の量昨夜の強風が止み今朝は静かな朝を迎えました。早朝、5時前の気温は4℃ですが、体感温度はもう少し低く感じました。連日寒暖の差が激しいので体のほうがついていけないのかもしれません。今朝は産卵がありませんでした。昨日、種魚達を休ませるために雄雌を分けて元の池に戻してあります。明日あたりから約1週間程産卵に適した潮時となりますので、一旦、種魚達は一休憩です。来週はまだ1番仔を産んでいない雌と既に1番仔を産み次は2番仔を産む雌の産卵が重なりますので忙しい1週間になると思っています。これまでの産卵はほぼ順調で14,15日に生まれた稚魚には今朝初めてブラインシュリンプを与えました。いずれの腹の仔も孵化後の立ち上がりがよく綺麗に泳いでいます。初日に与える餌の量は極少量です。湧かす時はスプン(大)に1杯分ですが、与えるのはその1/3程度にしておきます。明日も少量ですが、餌に慣れてきますので、朝昼の2回与え始めます。兎に角、初めの内は少量にし、餌の食べ具合を見ながら徐々に増やしていきます。与え始めてから4、5日経過すると猛烈に食べだします。今朝は17日に生まれた2腹の卵の孵化が終わっていました。22℃で孵化させると4日目の朝には孵化が終わっています。孵化後の針子は洗面器や池の渕に止まっていますが、明日あたりから泳ぎ始めます。18、19日に生まれた卵は今のところ順調で明日以降孵化が続いていく予定です。産卵の話に戻りますが、来週は月曜日以降朝の気温が7~9℃と高く雨や曇りの日が多くなるとの予報です。更に月曜日から潮時は大潮に入っていきます。これだけの条件が揃えば、産卵には最適です。当初、予定していた時期でもあり、順調に産卵が行われ、良い採卵が出来ることを願っています。種魚はもう1日休ませ、明日の午後にでも産卵池に移そうと考えています。
2009.02.21
浜松らんちう飼育日記(2009.2.20)ブラインシュリンプ 今日は朝から雨、午前中は強く降るらしい。5時前の気温は9℃、産卵池の水温は21℃、今日は産卵はなかった。ここしばらく、産卵が毎日のように続いたので、今日のように産卵がないと少しほっとする。潮時表を見ると23日頃から約1週間は産卵に適した日が続くので来週は忙しくなりそうだ。来週中にほとんどの雌が1番仔の産卵を終えると思われる。その後は3月の10日前後の2番仔の産卵時期に繋がっていく。孵化状況であるが、今年の1番仔の孵化は順調である。毎年、我が家の場合、1番仔よりも2番仔の孵化率が高いのであるが、今年は1番仔の孵化が今までのところ良さそうである。14日、15日に産まれた分は孵化が完了し、今朝にはほとんど全てが泳いでいた。産卵後5~6日で泳ぎ出せば、孵化としては最高の状態である。17日~19日に産まれた卵は今日あたりから、順次孵化が始まっていくものと思われる。この孵化の最中に、雨がたくさん入って池の水温が下がると良くないので、今朝は仮設の屋根を孵化池にセットしておいた。今朝からブラインシュリンプを湧かし始めた。これからは毎日23~24時間で孵化するサイクルで湧かしていくことになる。
2009.02.20
浜松らんちう飼育日記(2009.2.19)5時に産卵今日は5時前に池に出ました。昨日は5時20分で産卵がほとんど終わっていましたので、今日から5時前に池に出ることにしたのです。今日の潮時は長潮なので産むとすれば早い時間だと思っていました。通常、長潮や若潮の時のように潮の満ち干期の小さい時は産まないものと思っていましたが、どうもあまり関係がないのかもしれません。産む時には産みますね。今朝も最も気に入った雌の1尾が産卵しました。早く池に出たので、産卵藻の下にいたもののまだ卵は産みつけていませんでした。今日の雌はたっぷりと卵が採卵できました。その雌に、たまたま昨日のブログで画像をUPした雄2尾を相手に交配しました。暗い中での交配作業ですが上手く行っておれば最高です。14日に産卵が始まってから16日以外は毎日産卵がありますが同じ日に集中しないので助かります。この様子ですと、今月中にほとんどの雌が1番仔を産み終えそうです。14日に採卵した卵の孵化が完了し、針仔が洗面器や池の渕に張り付いています。この腹の仔は期待の雌種の仔なので、今後は上手く立ち上がってくれるかどうかが気になります。今のところ、泳いでくれるように思います。15日の卵は現在孵化が行われているところです。こちらは明日中には孵化が完了すると思います。17日の卵には順調に目が出来てきました。水温22℃で、丸2日目の朝に卵に目が出来、3日目に孵化が始まり、4日目に孵化が完了すると言ったペースです。今度の日曜日から、ブラインシュリンプを与え始めることになりそうです。今日は、風がなく良い天候に恵まれそうなので、水換え作業が忙しくなりそうです。来週は潮時からみて、一番仔の産卵ピーク期になると思います。したがって、種魚池や産卵池の水換えなどの管理が怠れません。追記: 早朝5時には、孵化池の針子が良く見えなかったので、分かりませんでしたが、先ほど7時半に再度みたところ、14日の仔がほとんど泳いでいました。22℃で、4日目に孵化し、5日目に泳ぎだしました。明日にでも、餌を与えても良い状態ですが、全てが揃って泳ぐまで待ち、明後日からにします。この1腹は期待していたものなので、非常に良い日になりました。この2番仔も是非採りたいと思っています。(データ)天候: 晴れ気温: 5時 3℃ ほぼ無風産卵: 1尾 産卵時間5時 雌:磐南桜2号赤勝ち更紗(小窓)×雄:磐南桜1号更紗2尾水温: 産卵池 21℃、種魚池17℃孵化: 22℃ 14日の卵、昨日孵化完了 15日の卵、孵化進行中 17日の卵、卵に目画像1: 今日産卵した雌親 明け2才 磐南桜2号 小窓 16cm
2009.02.19
浜松らんちう飼育日記(2009.2.18)凍える手今日も寒い朝となりました。5時20分の庭の気温は氷点下。早速、産卵池を覗くと、産卵藻に種魚たちが集まっていました。産卵した雌は後発グループの魚で冬起こし後32日目の魚です。採卵に取り掛かったのは5時半でしたが、大きな腹の割りに卵の量が少なめでした。採卵作業後、産卵藻を見てみるとたくさん卵を産みつけてありました。5時30分で産卵がほとんど終わっているのですから驚きです。幸い、雌はエースではなかったのが不幸中の幸いです。これからはもう少し早く起きなければならないようです。しかし今朝のように冷えた日に、屋外で採卵作業をしていると、手が凍えて動かなくなってしまいます。部屋に戻った後、暖かいお湯で手を温め、エアコンをつけて、ブログを書いています。いつもであれば、採卵後、種魚池に餌を与え、孵化池の様子を覗くのですが、手が凍えて何も出来なかったので、それらの作業はもう少し明るくなってからにしようと思っています。現在、孵化池にいる卵が上手く孵化してくれれば池が一気に活気ついてきます。それから、産卵池は今日で一気に汚れましたので水換えをしなければなりません。今日は先日に引き続き、今春活躍してくれている種魚の画像をUPします。画像1: 磐南桜1号 更紗 雄 12cm この雄は今年の雄種の主力の1尾です。兎に角、筒の太いのが 特長です。鱗並びが美しいところはこの系統の特徴のひとつです。 これまで、2尾の雌との交配に活躍しましたが、これからも出番が 多くなりそうです。画像2: 磐南桜1号 赤勝更紗 雄 13cm この魚も種魚として活躍しています。上記の魚とは腹は違いますが 同系統の魚です。雄らしいすっきりとした体形をしています。色彩 が鮮やかで朱色に深みがあります。画像3: 磐南桜2号 素赤 雌 14cm この雌が今朝産卵しましたが、残念ながら上手く採卵できませんでした。 2番仔はうまく採りたいと思っています。従来、素赤系と呼んでいた、 磐南桜2号の系統の魚です。この系統は頭の形がよく、筒が太いのが 特長です。尾構えが甘いので、それを補ってくれる雄と組み合わせます。
2009.02.18
浜松らんちう飼育日記(2009.2.17)氷点下で産卵昨日は一日中嵐のような風が吹き荒れた。それに伴い今日は寒波が襲来し、早朝の気温は氷点下となった。潮が小潮で産卵はないだろうと思いながら庭に出たところ、産卵池からパチャパチャと音がするではないか。急いで蓋を開けたところ、産卵藻に種魚たちが群がっていた。直ぐに準備し採卵を行った。3尾の雌が産卵したので採卵時間が長くなった。早朝で気温が低くかったので、濡れた洗面器や網が凍ってしまうほどであった。そんな中であるが、何とか採卵を無事終えることが出来た。卵の状態や雄の状態も良かったので交配は上手く行ったと思う。ここ数日間、産卵が続いたので、雄魚たちは大忙しである。雄魚は15尾前後いるが、主に交配に使うのは6、7尾で、今回はその内の3尾が主役となって働いている。少し休ませたいがなかなかその機会がもてない。明日にでも雄雌を全て分離し、休ませるつもりでいるが、雌何匹かの産卵が近づいているので離すタイミングが難しい。主力となる雄たちにはこれから1ヶ月は働いてもらわなければならないので、酷使はしたくないものである。兎に角、産卵期が続くので種魚たちには良い状態で働いて貰うよう心がけて行きたいと思っている。14日に採卵した卵の孵化が今朝から始まった。孵化率は70~80%になりそうである。15日に採卵した卵の受精率はよく、今朝、ほとんど全ての卵に目が出来ていた。これで3腹とも孵化は間違いなく上手く行くので、後は孵化後の立ち上がり次第である。孵化した稚魚が無事に水中を泳ぎ出せば一安心である。今週末には泳ぐ姿を見たいものである。(データ)気温: 5:20、0℃ 水温: 種魚池17℃、産卵池21℃、孵化池22℃産卵: 3腹、卵の状態良好、交配順調 ・ 雌:磐南桜2号更紗(小判)×雄:磐南桜1号赤勝更紗(中長)他 1番仔(冬起こし後31日目) ・ 雌:磐南桜1号素赤(中長)×雄:磐南桜1号赤勝更紗(中長)他 1番仔(冬起こし後31日目)
2009.02.17
浜松らんちう飼育日記(2009.2.16)池に春到来今朝の気温は8℃と昨日に比べて下がったもののこの時期としてはまだ暖かい。昨日の日曜日、全ての種魚池、産卵池、空いている孵化池の水換えを行った。その際、雌の腹の柔らかさをチェックしてみたところ、柔らかくなっているのが8尾、柔らかくなりかけているものが12尾、その他がまだ硬い状態であった。一方、雄の状態であるが、先行組は1尾を除き全てOKの状態になっている。1尾は追星が出ているものの小さく使えるようになるまでまだ時間が掛かりそうである。産卵ピーク時までに間に合ってくれればと思っている。幸い、この雄と同タイプの雄が他にいるので交配にはそれほど差し支えない。後発組の雄は交配に使う予定はないが、出来具合は半々と言ったところである。今日から数日間潮時はあまり良くないのが分かっていたものの、腹の柔らかくなった雌8尾とその相方となる雄を昨日産卵池に移しておいた。しかし、今朝の産卵はなかった。明後日の朝までこのままにしておき、その後は雌と雄を一旦分けて種魚池に戻し、今週中は充分に餌を与え休めよと思っている。今週は寒さが戻るので、種魚たちを休めるのに丁度良いタイミングになりそうである。来週の潮時から再び産卵適した日々状態になっていくのでその時に期待したい。今のところ、来週から1番仔の産卵が盛んに行われるものと予測している。非常に楽しみである。一昨日生まれた卵の孵化状況であるが、今朝(丸2日経過)の状態は、目が出来て卵の中心が黒くなっているのが確認できた。しかしながら、約2割程度は白くなり受精が上手く行かなかったようである。予想であるが、原因は最後まで卵を搾りすぎたことであろうと思っている。通常、卵の搾り出しは4~5回に分けて行うが、最後の少量になったときの卵の受精率は悪いことが多いので流してしまうのであるが、今年最初の産卵であったので、欲が出てしまい最後まで搾り出してしまったのである。昨日の2腹分は最後の分は流したので、同じ障害はでないと思っている。今回産卵分の孵化が上手く行くと、この週末からブラインシュリンプを与えることになるので、その準備も始めなければならない。まだ、寒い時期は続くが、我が家の池には既に春が到来している。
2009.02.16
浜松らんちう飼育日記(2009.2.15)順調にスタートダッシュ今日も忙しい朝となりました。産卵池が気になり、まだ暗い5時20分に池を覗いたところ、産卵藻の下に種魚5~6尾が集まっていました。明らかに産卵が始まる状態です。急いで全ての雌の腹を押しチェックしたところ2尾が産卵状態になっています。これらの雌を洗面器に移し、相方となる雄も別の洗面器にいれ池に浮かしてから、採卵の準備をした後、交配作業を行いました。雌は2尾ともたっぷりと卵を産みましたし、雄も大活躍で、今日の人工交配は上手く行ったと思います。雌の2尾は期待の魚ですし、思い通りの雄を相方に選び交配できましたので、良い組み合わせが出来たと思います。今日産卵した雌は、1尾が先発グループ(冬起こし後42日目)、他の1尾が後発グループ(冬起こし後29日目)です。今年の我が家の産卵時期は、例年に比べて約10日早まり、産卵ピークは今月20日過ぎになりそうです。ところで、昨日採卵した今年初めての1番仔の受精が上手く行ったようです。今朝、卵を透かして見たところ、全てが透明で透けて見える状態でした。この状態であれば、ほぼ間違いなく孵化してくれますので、孵化池の中で浮かしてあった洗面器の中から網を取り出し、孵化池に直接入れました。網は一緒に沈めた洗面器などに掛けて中層に浮かしておき、エアーが網全体に満遍なく流れ込むようにセットしておきます。さて、今年も産卵期を順調な形で迎えることが出来ました。これから始まる本格的な産卵期に向け、種魚を健康な状態で飼育して行くつもりです。良い産卵実績を得ようと思えば、親となる種魚を大切に扱わなければなりません。下記に今回の産卵で感じたことを何点かランダムに書いてみます。1.産卵藻の効果 昨年から、産卵藻をダミーですが、産卵池に入れています。使っていなかった年に比べて、はっきりと効果がでています。一つ目の効果は池の中に何もない時に比べ、産卵藻があると思いのほか種魚を刺激するようです。又、産卵日には産卵藻の下に魚が集まりますので、産卵行為の発見が遅れたり、産卵行為自体を見逃すことはありません。意外と多くの方が何度このような失敗を経験なさっていると思います。2.産卵時期の雄雌分離効果 これも昨年から行っていることですが、産卵期が近づいた時点で、雄雌を別池で飼育し、産卵日前日に産卵池に混ぜて移すようにしています。この効果も大きく、雄雌を常時一緒にしていた時に比べて、雌はタイミングよく産卵しますし、産卵当日の雄の働きは活発そのもので激しく追尾をします。3.早起きの効果 やはり、産卵は早朝、それも夜明け前の暗いうちから始まります。数年前までは、夜明け直後に池に出れば良しとしていましたので、産卵のタイミングに間に合わず、既に卵が零れていたり、時には産卵がほぼ終わってしまっていた状況を経験しています。最近はこれに懲り、夜明け30分前までに池に出ていますので、このような失敗はありません。この時間であれば、追尾は時として始まっているものの、卵はほとんど零れていません。人によっては、産卵は3時頃から始まっている場合があると言っていますが、それほど早くなくても良いように思います。ここ数年の経験で言えば、夜明け30分前で間に合うように思います。ただ、これからは夜が明ける時間帯がだんだんと早くなりますので、起床時間も早めなければなりません。4.17℃、21℃の効果 今年は冬起こし後早い時期から種魚池の早朝水温を17℃にキープしてきました。産卵が近づいた種魚は産卵池に移しますが、この産卵池の水温は21℃にUPします。この4℃UPは新水による刺激効果とあいまって、産卵行為を充分に促してくれるようです。(データ)・ 気温、水温・・・5:20外気温6℃、種魚池17℃、産卵池21℃、孵化池22℃・ 産卵・・・2尾、採卵時間5:30、42日目の1番仔、29日目の1番仔・ 交配・・・磐南桜2号(雌)赤勝更紗×磐南桜1号(雄)更紗2尾 磐南桜2号(雌)白勝更紗×磐南桜2号(雄)赤勝更紗2尾・ 孵化・・・昨日採卵したものの受精状態良好・ その他・・・青水の進み具合が早いので、水換え時の戻しは極少量のみ
2009.02.15
浜松らんちう飼育日記(2009.2.14-NO.2)今日の種魚今朝、今春初めての産卵がありました。雌は冬起こし後28日目が経過したところでやや早いかなと思いましたが、しっかりとした卵を産みました。雄の液がやや緩めで受精状態が少し心配ですが、結果は兎も角、最初の産卵があって一安心です。我が家もこれでやっと、産卵シーズンには入ります。今日産まれた卵は期待の種魚の組み合わせの1腹で、こんなに早い時期に採れるとは思っていませんでした。順調に行けば、この組み合わせで2番仔、3番仔あたりまで採ってみたいと思っています。今日の採卵時に使った種魚の画像をUPしてみます。尚、いずれの画像も昨秋に撮ったもので過去に1度UPしたことがあります。 画像1: 明け2才 磐南桜2号 赤勝ち更紗 約16cm これは昨年秋の画像ですので、現在はもう少し大きくなり 逞しくなっています。昨年まで素赤系と呼んでいた磐南桜2号 の系統の魚です。頭が真四角で、太くて逞しい体形をもって いる魚です。この魚は泳ぎが上手いので、2才魚、親魚として 伸びる可能性も具えています。画像2: 雄魚 磐南桜1号 更紗 約13cm この魚は昨年まで更紗系と呼んできた磐南桜1号の系統から 産まれた魚です。鱗並びが綺麗で、色彩の鮮やかなところと 尾形が良く泳ぎが上手いのがこの魚の特長です。画像3: 雄魚 磐南桜1号更紗約 13cm この魚は上記の画像2の魚と同腹の兄弟魚です。鱗並びや 模様などで似ているところが多いと思います。画像では撮影 角度の関係でよく分かりませんが、尾構えがしっかりしており 種魚として良いところを具えている魚です。
2009.02.14
浜松らんちう飼育日記(2009.2.14)春1番に、1番仔 昨夜から春一番が襲来し、嵐のように強い風と雨が朝方まで続きました。最近はいつも5時におき、遅くとも5時20分頃に池に出ますが、今朝はこの嵐の為、池に出るのは5時40分になってしまいました。昨日、産卵池に産卵日が近づいている雌7尾と交配相手の雄6尾を移しておいたので、最初に、この産卵池を覗いたところ、魚の動きが全体に慌しく、何尾かが産卵藻の下に潜っているところでした。強風が吹き、強い雨が降る中で、早速支度をし採卵作業を行いました。幸い、まだ暗いうちですので産卵は始まっていなかったようで、たっぷりと良い卵を産んでくれました。交配相手の雄2尾も液を充分に出してくれました。ただ、雄2尾の液がやや薄めかなと言う心配があります。良い状態の液は、練り歯磨きをチューブから搾り出したような状態のものですが、今日の状態は濃い牛乳のような状態のものでした。しかし、白い糸状のものも出ていましたので、受精の確率は50%くらいだと思います。いずれにしても、明朝、卵を見れば、受精状態が分かります。ところで、今回産卵池に移した雌魚7尾の内、3尾が先行グループ(冬起こし後41日目)、4尾が後発グループ(28日目)でした。今朝、産卵した雌は後発グループの1尾で予想より遥かに早い産卵でした。今年の冬は暖かく、冬起こし後17℃の状態(早朝の水温)を安定してキープできたのが、産卵を早めた原因だと思っています。今回、種魚を産卵池に移したのは昨日ですので、明後日まで産卵池に置いておくつもりです。今日の潮時は下げの中潮の4日目でした。明日明後日頃までは産卵に適した潮時が続きます。(データ) ・ 外気温・・・17℃、春一番のため、異常な高さ、強風、強雨 ・ 産卵池・・・21℃、種魚池は17℃、産卵池に移した翌日に産卵 ・ 採卵時間・・・5時50分 ・ 雌種・・・冬起こし後28日目(雌、磐南桜1号、赤勝ち更紗、明け2才) ・ 雄種・・・冬起こし後41日目(雄2尾兄弟、磐南桜2号、更紗、明け2才) ・ 採卵・・・人工授精、洗面器+網を使用、卵の量は多い ・ 孵化・・・孵化池の水温22℃、1日目は洗面器のまま浮かしておき、 翌朝、受精状態確認後、孵化池に沈める予定
2009.02.14
浜松らんちう飼育日記(2009.2.13)来週は寒くなる?今朝の外気温は6℃でした。種魚池の水温は17℃。朝から曇り勝ちの1日でしたが、午後には数時間晴れました。その暖かい時間帯に種魚の雌の状態を1尾づつチェックしてみました。20尾以上いる雌魚の内の7尾の腹が相当柔らかくなっています。しかし、柔らかくなっているものの、直ぐに産むと思われる魚はまだいないようです。ただ、ここ数日の潮時が良いので、これらの雌魚7尾とパートナーとなる雄魚達を産卵池に移しておきました。既に、孵化池は何時産卵しても対処できるように準備はしてありますし、産卵時の小道具もそろえてあります。来週のウイークデーは気温が下がりますし、潮時もあまり良くないようです。この週末を外すと産卵は来週の週末以降になりそうです。とは言うものの、これからは何時産卵しても対処できるよう早起きだけは毎日続けたいと思います。その年の繁殖の成果を大きく左右するのは、良い卵が採れるかどうかに掛かってと思います。特に1番仔、2番仔をしっかりと採卵し、孵化させることが出来れば、その年の当歳魚は良いものが揃うと思っています。幸い、種魚たち全ての状態が良いので、そのうち、今年最初の産卵に立ち会えると思います。
2009.02.13
浜松らんちう飼育日記(2009.2.12)下げの中潮早朝5:30の外気温は6℃でした。池の水温は種魚池が17℃、産卵池が20℃でした。このところ、暖かいので水温が安定しています。産卵池に腹が柔らかくなった数匹の雌と相方の雄魚を移してから今日で3日目になりますが今朝も産卵はありませんでした。産む時には3日以内に産みますので、今回は諦め雄雌を別々にし元いた池に戻しました。今回はまだ少し早いと思いながら腹の柔らかくなった数匹の雌を交配しての雄と共に産卵池に移してみたのですが、やはりダメでした。産卵の前兆があるときに移せば、先ず間違いなく、翌朝もしくは翌々朝に産むものですが、今回は期待が先行しすぎたようです。毎年、一番最初の1腹が待ち遠しいものです。産卵池にいた3日間は全く餌を与えていませんので、水はそれほど汚れていませんが、新しい水に水換えをしました。産卵藻も綺麗に洗い1角にセットしなおしました。こうしておけば、何時でも次の種魚を産卵池に移すことが出来ます。尚、産卵藻は飽くまでもダミーで、産卵を促すためのものです。それとこの藻を入れておくと産卵時に魚が集まりますので暗いところでも直ぐに分かります。15日まで下げの中潮が続きますので、明日あたり数組を産卵池に移してみるつもりです。
2009.02.12
浜松らんちう飼育日記(2009.2.11)朝起きは三文の徳 今日は5時に起きました。そろそろ、産卵時期に近づいてきましたので夜明け前に池に出て、種魚池を覗いています。昨日、産卵池に雄の主力組と雌でお腹が柔らかくなった魚を移しておきました。昨日、移した時点で少し早いと思いましたが、丁度今が大潮のタイミングなので、試しに移してみたわけです。池に出たのは5時15分頃でしたが、まだ暗い状態です。幸い、池に面した部屋の室内灯を照らせば、安全に歩くことが出来ます。しかし池の中は全く見えませんので、ランプを照らします。種魚池の水温は17℃、産卵池は20℃でした。今朝は、残念ながら産卵がありませんでした。産卵があるときには、蓋を取れば直ぐに分かるものです。魚の動きが活発になっていますし、雄が追尾する姿を観ることが出来ます。今日は魚の動きが、何時もと変わりませんでしたので、産卵はないと思っていましたが、念のため、産卵池に移した雌魚全てのお腹を押してチェックしておきました。現在、先行グループの冬起こし後の日数が38日目、後発グループが25日目です。したがって、先行グループの産卵は40日目以降の今週末ごろから始まると思われます。ここ数年、我が家の最初の産卵は40日を超えた頃から始まっています。先行グループには雌の匹数が少ないので、それほど多くの産卵がなく、本格的な産卵は後発グループの日数が充分となる2月の下旬から3月の上旬頃になりそうです。今の時期に沢山生まれても屋外飼育なので困ってしまします。しかし、1腹か2腹早めに採ってみたいと言う気持ちもあります。らんちううを飼育しておられる愛好家の方々にはこのあたりの気持ちが分かっていただけると思います。兎に角、これからは暗くなる前に起床する日々が続きそうです。早寝、早起き 早起き(朝起き)は三文の徳
2009.02.11
浜松らんちう飼育日記(2009.2.9)アクセント 今日からブログを充実しようと思っていましたが、どうも乗り切れません。現在、一週間継続する薬を毎日飲んでいます。この一週間の間は酒(晩酌)は一滴もダメな上、コーヒーも飲めません。飲むのは白湯だけです。したがって、生活のリズムが狂ったような感じがします。本来は健康的な生活なのですが、晩酌なしだと生活にアクセントがありません。しかし、治療のためにはあと2日間我慢するつもりです。幸い明日は孫が遊びに来る日なので、少しは気が晴れやかになりそうです。種魚の状態は順調です。
2009.02.09
浜松らんちう飼育日記(2009.1.8)総会今日の朝はらんちうの姿をみて、餌を与えることが出来ましたが、お昼は餌を与えることが出来ませんでした。たまには、お腹を空かすのも良いことかも知れません。今日の日中は私が加入しているらんちうの会の新年会及び総会が開催されたので、参加して来ました。今日は1日中忙しく少し疲れましたので、今日のブログはこの程度にしますが、我が家では産卵期が続いていますので、明日からはその様子を出きるだけ詳しく綴って生きたいと思っています。
2009.02.08
浜松らんちう飼育日記(2009.2.7)冬季に日除け今日も暖かい日になりました。早朝は3℃と少し低めの気温でしたが日中は3月の天候です。種魚池の水温が上がり過ぎますので、先ほど日除けをしました。我が家の池は深さがあり、水面と蓋の間の間に大きな空間が出来ます。その空間の空気が温室効果で異常なほど上がってしまいます。産卵期前にあまり水温が高い日が続くと魚たちがボケてしまいそうです。したがって、冬季であるにも拘らず、日除けをしたわけです。来週の天気予報を見ると曇りや雨の日が多くなりますので、我が家の先行グループの雌が産卵する可能性がでてきました。
2009.02.07
浜松らんちう飼育日記(2009.2.6)暖冬?2月に入ってから暖かい日が続きます。今朝の気温は7℃と暖かく3月の上旬の天候のようです。その為か早朝の種魚池の水温は19℃に上がっていました。こんな日が続くとそろそろ産卵させても良いように思いますが、我が家は屋外飼育なので、やはり早くとも2月の下旬に産んでくれるのが一番良いのです。とは言うものの先行グループは冬起こし後33日目になりますので産卵期が近づいています。後発グループの方は冬起こし後20日ですので、こちらの産卵時期はまだ先だと思いますが、昨年よりも短期間で産卵するのではないかと思っています。何匹かの雌のお腹が相当柔らかくなっています。20数匹いる後発グループの雌の産卵は2月末から3月上旬になってもらいたいと思っていますが、このように暖かい日が続くと早まるかもしれません。今日も水換えをしましたが、明日あたりから孵化池に使う予定の池の全てを掃除し何時でも使えるように準備しておこうと思っています。
2009.02.06
浜松らんちう飼育日記(2009.2.4)気配 今日は晴れて風がなく穏やかな1日でした。早朝の気温は5℃、種魚池の水温は17℃でした。今月に入ってから、朝早めに起きて先行グループ(冬起こし後31日目)の種魚たちの産卵行為がないかチェックしています。産卵する場合は、前日あたりにはその気配がありますので、まだ先なのは分かっていますが、30日を超えると突然産むこともありますので油断は出来ません。産卵する場合は前日あたりにその気配があると書きましたが、この気配を感じるのは、一律なものではなく、こういうものだと書くのは難しいものですが、今までの経験で、確率の高い把握方法を2つ程書いてみます。1.前日の夕方、雌魚の行動がいつもと違い、他の魚から離れて、 池の淵を廻ったり、池の角を突く様な行動を繰り返す時は翌朝 産卵する確率が高いと思います。このような場合は、その時点で 産卵しないか確認しておく必要がありますが、ほとんどの場合、 翌朝に産むと思います。2.雌魚の大きくなったお腹が、柔らかくなり、腹の中心線にある筋も 柔らかくなると、産卵が近づいていると思って間違いありませんが 直ぐに(2~3日以内)産むとは限りません。このような状態の魚の 場合は、産卵日の1~2日前に腹から大きく飛び出している卵管の 色(通常は白色)が濃い色(薄い紫に近い色かな?)になると翌朝 あたりで先ず産卵します。 (注) 上記で言う濃い色というのは、産卵できずに腹で卵が腐った 場合にでる黒っぽいものではありません。上記の2点を確実に見逃さなければ、先ず産卵日は外れないと思います。これは飽くまでも我が家での経験則を書いたものですが初心者の方々は1度試してみてください。
2009.02.04
浜松らんちう飼育日記(2009.2.3)先行と後発 今日は朝からはっきりしない天候で陽があまり射しませんでした。それでも早朝の気温は4℃あり、種魚池も17℃をキープしていました。種魚たちは順調で餌を元気に食べています。産卵前なので食欲が増しているようです。種魚のうち、先行グループは今日で冬起こし後30日目になります。我が家の過去の実績では、一番仔が最初に生まれるのは37日目~45日目頃です。早ければ、次の日曜日にも産卵があってもおかしくない日程になってきました。一応、何時産卵があっても対処できる準備は出来ていますが、今日の朝の状態ではまだ先の様子です。一方、種魚のうちの後発グループの冬起こし後の日数は17日目です。こちらの方の本格的な産卵時期は約1ヵ月先になるものと思います。
2009.02.03
浜松らんちう飼育日記(2009.2.2)産卵期の水換え 今日の午前中は薄曇りながら風はなく、比較的暖かく感じた1日でした。早朝の気温は3℃で、種魚池の水温はいずれも17℃でした。朝、餌を与えていて気がつきましたが、先行して起こした種魚(冬起こし後29日目)が冬眠前の状態に比べて少し大きくなっているように思います。産卵期が済むまでは餌を少なめに与え、あまり太らせないよう注意をはらっていますが少しずつでも毎日餌を与えるとやはり大きくなるものです。雌はある程度大きくなっても卵は産みますが、雄の太りすぎは禁物です。このような状態が続いてはいけませんので、近いうちに雄の主力は別の池に移し、餌を抑えて行こうとお思います。これらの雄は当面雄のみで飼育し、採卵時のみ産卵の近づいた雌と産卵池で一緒にします。それまでの期間は雌と離れていますが、産卵池に移した時には、活発に雌達を追っかけてくれます。昨年も産卵期に入った後は、雄を雌から分離しておく方法をとっていますが効果は大きかったと思っています。いつも一緒にしておくよりも、雌が産卵する前日あたりから、産卵池で一緒にすると雄達は活発に雌を追っかけてくれます。さて、昨日に引き続き今日も種魚池の水換えを行いました。今日はこの時期の水換えについて少し書いてみます。水換えはこれまでは3~4日に1度の割合で行ってきましたが、先行グループは冬起こし後29日目と産卵期に近づいて来ましたので、これからは3日に1度は水を換えようと思います。水換え時の新水のベースは汲みたての新鮮な更水ですが古水(青水)を45cm洗面器の1/3ほど戻しています。これは新水の軟化とバクテリアの繁殖の為です。これだけ少量の戻しでも3日目には結構青水化は進んでいます。数年前までは、種魚を刺激する目的で産卵期には更水のみで水換えしていましたが、薄めの青水の方が種魚のコンディションは良いようです。尚、産卵させる産卵池は新鮮な更水としますし、孵化池も更水のみです。
2009.02.02
浜松らんちう飼育日記(2009.2.1)種魚の状態チェック今日から2月。朝から晴れています。早朝の気温はこの時期としては高めの7℃でした。池の水温は設定温度より1℃高い18℃に上がっていました。冬眠明けしている種魚たちは至って元気で食欲旺盛です。餌は日に2回与えていますが、蓋を開けると魚たちが寄ってきます。産卵前は魚の食欲が旺盛になりますが、雄に比べて雌の食欲がより強いようです。このところの水換えのサイクルは3~4日に1度の割合です。青水が今朝あたり丁度良い色になっています。産卵期が近づくにつれ青水の濃度は低くしていきます。風の強さにもよりますが今日明日と水換え作業を行おうと思っています。水換えの際には、産卵時期の近づいている魚のグループとそうでないグループに分けて池を分けるつもりでいます。昨日の日中は風が止み陽が射して暖くなりましたので、3池の種魚全てを1尾づつ洗面器に掬い、冬起こし後の状態をチェックしてみました。今日で冬起こし後28日目になる先行グループの種魚は、順調に産卵時期に近づいているようです。雄7尾の内、4尾は日中にも拘らずしっかりとした液を出しました。残りの3尾は液は出ませんでしたが、2尾は追星がはっきりしていますので、まもなく追いつくと思います。ただ1尾は追星が出ているものの少し遅れ気味のようです。毎年、このように遅れ気味の雄魚が出ますが、本格的な産卵期が始まる前までに追いついてくれればと思います。一方、同じ池に入れてある雌魚の状態は順調です。7尾いる雌魚全てのお腹が柔らかくなり、卵管の先も大きく膨れ上がり腹から飛び出してきました。その内、3尾のお腹の筋が柔らかくなって来ました。全体的に見ると、やはり雌の方が早く出来上がってきているのに比べ、雄が遅れ気味の様子です。以上が早めに冬起こしした先行グループの様子です。冬起こし後15日目になる後発グループの様子ですが、こちらはやっと元気な体力を取り戻した状態です。したがって、雌のお腹も大半はまだ硬い状態です。しかし、個体差があり、約20尾いる雌のうちの5~6尾のお腹は柔らかくなり始めています。そのうちの1尾のお腹は柔らかく筋も消えています。この後発グループの雄達の状態は、まだ産卵期のモードにはなっていないようです。ただ、2~3尾は液が出る状態になっていました。後発グループを全体的に見ると、産卵時期はまだ先で、大半の魚が産卵期モードに入るのは2月の中旬以降と思われます。主力となる雌が多く含まれている後発グループの産卵ピーク時は予定通り2月下旬~3月上旬になりそうですが、先行ぐるグループの産卵が上旬から始まりそうですので、いよいよ忙しくなってきます。この先行グループには雄の主力が多く含まれていますので、その働き具合を確認できそうです。先行グループの雌は種魚としての主力ではありませんが、それぞれの魚が良いところを持っていますので、雄との組み合わせを考えながら産卵~孵化をさせてみるつもりでいます。
2009.02.01
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