Ｂ級映画ジャケット美術館

​ 2332 　ジュラシック・ユニバース／ダーク・キングダム

※ ジャケット（オモテ面）
​
【　スタッフ　】 ​
監　　督　　ディラン・ボックス
製　　作　　デヴィッド・マイケル・ラット
製作総指揮　デヴィッド・リマウィー
脚　　本　　マーク・ゴットリープ
撮　　影　　ブライアン・コス
音　　楽　　クリス・リーデンハウアー
　　　　　　クリストファー・カノ
​【　キャスト　】
​ ダイアナ………シェリー・スターリング（松本佳奈）
マルティネリ…ヘイリー・Ｊ．ウイリアムス（岡田　恵）
アトキンス……ジョセフ・マイケル・ハリス（内野孝聡）
ブリジット……ジェニファー・レビンソン（湯浅恵里奈）
スミス…………トーマス・ヴァルガ（伊藤有希）


※ジャケット（ウラ面）

​【　仕　　様　】
​ 型　　番　　 PWAD-4930
製作年度　　 2018 年度
製 作 国　　アメリカ
原　　題　　 ----
発　　売　　プライムウェーブ株式会社
販　　売　　プライムウェーブ株式会社
提　　供　　 ----
価　　格　　 ----
字幕翻訳　　 ----
吹替翻訳　　 ----
吹替演出　　 ----
制作協力　　 ----
日本公開　　 ----
リリース　　 ----
収　　録　　 90 分
サ イ ズ　　 16: 9 ビスタ
音　　声　　１．オリジナル < 英語 > (Stereo)
　　　　　　２．日本語吹替 (Stereo)
字　　幕　　１．日本語字幕
　　　　　　２．デカ字幕
そ の 他　　片面１層、 MPEG-2 、 COLOR 、複製不能、
DOLBY DIGITAL 、 2 NTSC 日本市場向、
DVD 、レンタル専用 中古販売禁止
映像特典　　予告編


​※ディスク

​ ​【　ジャケット　】
​ オモテ面：そこは恐竜が支配する恐怖の王国
ウラ面　：驚異の恐竜世界《ジュラシック・ユニバース》
　　　　　生き残るのは恐竜か？人間か？
ジャケットのオモテ面は、『ジュラシック・サバイブ』と素晴らしく良く似ている。（恐竜の種類が違うだけ？）　最近、労働力不足から「省人化」だの「省力化」だのと叫ばれている。だからって、こんなところで省力化しなくても良いと思うぞ。 ( 苦笑 )

​【　感　　想　】
​ 「メタボの恐竜」

以前、恐竜の心臓は「哺乳類のそれに近い」と雑誌で読んだ。絶滅した生物で、化石等から得られる情報も少なく、多くは仮説でしかない。それでも、新たな発見や分析技術の進歩により定説が覆されることも少なくない。いつか、人間は恐竜を蘇らせる日が来るかも知れない。そんな風に思うのだ。

本作品は、『ジュラシック・ワールド／炎の王国』の公開に合わせて作られたアサイラム製のモックバスターである。恐竜の出番は少ないながら、「恐竜の臓器を人間に移植する」研究という妙な設定が面白い作品だった。 ( 笑 )

――トライアシック・ワールドは、現代に蘇らせた恐竜《ゴジラザウルス》の臓器を人間に移植する研究をしていた。その日は出資者を招いて研究成果の説明をしていた。研究を仕上げるには、更なる資金が必要だったからだ。けれど、実験体（ゴジラザウルス）が逃げ出してしまい、施設内はパニックになる。実験体は、移植の際の免疫不全を防ぐため、秘かにヒトのタンパク質を投与されており、知能と感情が芽生えていた。然も、実験体の血液から寄生虫が見つかり、人間にも感染することが判明。感染者は人格を失ない、暴力的になる。生き残った数名の男女が、施設からの脱出を試みる。しかし、安全装置が作動し、施設内の生物を殺すためのガス放出までタイムリミットが迫っていた。
……というお話し。

人間の臓器移植は、主に肺や肝臓、脾臓、心臓、小腸等に行われる。移植後、一番の問題は、体が移植された臓器を異物と認識して、拒絶反応が起きることである。そのため、血液型やサイズ、抗体反応などの適合条件が細かく定められている。
さて、恐竜の臓器を人間に移植することを考えた時、一番問題なのは、サイズじゃないかな。（劇中の説明では免疫の問題は解決しているらしい）　子供の頃に読んだ図鑑によれば、恐竜の脳は拳ほどに小さいらしい。でも、だからって、内臓が皆、小さいってことにはならないだろう。人間の何倍も大きな体をしているのだから、心臓、肺、肝臓、脾臓も小腸も、人間のものより遥かに大きいと考えるのがフツーじゃない？　大きいからって二つにスライスして移植できるわけでないだろうに。ナゾだ。 ( 笑 )
だいたい、本作品に登場する恐竜《ゴジラザウルス》は、みんなお腹が丸々と太っていた。健康診断を受けたら、間違いなくメタボと診断されるな。これなら、臓器移植のドナーにするより、食料源とした方が良いような気がするな。 ( 笑 )
そんな風に、ツッコミどころ満載で楽しい作品だった。ただ、妙にマジメに専門用語を並べたせいか、いまいちハジケ切れていなかった。

TRIASSIC WORLD 』になっている。これは「三畳紀」のことで、恐竜が現れた時代。説得力をもたせたかったのだろうけど、こんな風に変にこだわりが身受けられ、馬鹿馬鹿しさが薄れてしまっている。その分、重厚な感じに仕上がっているのは確かだけどね。（あくまでもアサイラムの作品としては）

ところで、鼻ピアスの若い女の子を秘書にする投資家なんて、誰も信用しないと思うぞ。 ( 笑 )

ゴッタ煮で面白かったけど、アサイラムのファンの方にだけオススメかな。 ( 爆 )