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昨日8月3日は『はちみつの日』。はちみつの日は、1985(昭和60)年、日本養蜂はちみつ協会と
全日本はちみつ協同組合が、「8(はち)3(みつ)」という語呂合わせから、この日を記念日と
制定したのです。
江戸時代には、家康の孫娘 千姫が、絹などとともに、はちみつ数百貫を持って嫁いだと
伝えられています。
蜜蜂のひとつの巣は、大家族。たった一匹の女王蜂と2千~3千匹のオス蜂と5万~6万匹の
働き蜂が集まっているのです。
はちみつは、アカシアやレンゲ、オレンジやクローバーなどの花畑を元気に飛び交う蜂たちが
もたらしてくれる自然の恵みなのです。
と言うことで、先週末に我がセイヨウ蜜蜂の内検を行いました。
この時期の内検の目的は下記の如く。
・女王蜂の有無、元気に動き回っているか。
・女王蜂は卵を産んでいるか。
・王台の有無。王台が出来て、女王蜂が出た場合、古い女王蜂は分蜂(家出)してしまう。
・蛹、幼虫に異常はないか。
・働き蜂に異常はないか(ダニ、病気など)。動きは活発か。
・巣や底に蛾の幼虫はいないか。巣にスムシがいると、数センチのトンネルを作っています。
昨年はこれにやられてしまいました。
・余分な部分に巣(ムダ巣)を作っていないか。
・巣礎に巣を盛っているか。
・蜜や花粉の量は。
・底や枠の下部のごみの有無。ごみがあれば取り除きます。また、ダニ(赤茶色の
1mm程度のもの)がないかチェック。
・巣門前の死骸やごみを見て、異常な死に方をした蜂(羽が縮れていたり、蛹なの
に引きずり出されている、白いチョークのようなものなどがいないかチェック。
この時期の『素人養蜂家』の内検は、働きバチのご機嫌を損ねて刺されぬよう、長
袖、ビ-メッシュ、防止付き面布等を着用するため、暑さとの戦いの時間なのです。
今回の内検では、NJ2群に大きなムダ巣が出来ていました。
1週間の間にこれだけの大きさのムダ巣を作ったのです。
ムダ巣とは、巣枠の外や隙間につくる巣のことです。
これができるということは、ミツバチが元気で余力があるということなのですが。
女王蜂は元気に動き回っていました。
春からこの夏、花がたくさん咲き、家族が増える季節になると、巣箱の中の巣枠の外側
やちょっとしたすき間にも、どんどん新しい巣を作るのです。放っておくと、巣箱に巣板が
くっ付いてしまい、作業がしづらくなるので、内検時に見つけるたびに取り除かなければならない
のです。
また、巣穴にたくさんの蜜がたくわえられると、ミツバチは保存のために、ろうで
巣穴にふたをします。
ハチミツ収穫の時は、その「蜜ぶた」もナイフで切り取るのです。
それら養蜂で仕方なく採れてしまう巣を収穫・精製したものが「蜜ろう」なのです。
「蜜ろう」と呼ばれるこのろうを分泌するためには、10倍の量のハチミツを食べなければならない
とのこと。一匹のミツバチが、生涯で集められるハチミツの量は小さなスプーン1杯分ですから、
一本の蜜ろうそくには、数えきれないミツバチ達の労力がかかっているのです。
NJ4群にもムダ巣がありました。
こちらは楕円形のものを巣室の上に作っていました。
内検中に黄色スズメバチがやって来ました。黄色スズメバチはミツバチを一匹捕ま
えて持ち帰りますが、オオスズメバチはミツバチを次から次にかみ殺してしまいます。
1日でミツバチの死骸の山ができてしまうこともあるのです。
そこで、7月からスズメバチ捕獲器を巣門の前に設置したのです。
既に数匹のスズメバチが捕獲されているのです。