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「宮廷の人々に送った歌」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。011参議篁(さんぎたかむら)(802年~852年)平安時代初期の公卿、文人。 参議・小野岑守の長男。本名を小野(おのの)篁。弓馬を好み後に学問を好む原文わたの原 八十島かけて 漕き出でぬと 人には告げよ あまのつりぶねわたのはら やそしまかけて こぎいでぬと ひとにはつげよ あまのつりぶね現代訳隠岐へ流刑時に作り、宮廷の人々に送った歌で、はるか大海原を多くの島々目指して漕ぎ出して行ったと都にいる親しい人に告げてくれないか、そこの釣舟の漁夫よと詠んでいる。
2021.10.31
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「ここで出会うという逢坂の関」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。010蝉丸(せみまる) 生没年不詳。平安時代前期の歌人で盲目。琵琶の名手。蝉丸は能の演目の一つ。仁明天皇の第四宮人康親王と同一人物という説。原文これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関これやこの ゆくもかへるも わかれては しるもしらぬも あふさかのせき現代訳これがあの有名な、東国へ下って行く人も都へ帰る人も、ここで別れてはまたここで会い、知っている人も知らない人も、またここで出会うという逢坂の関なのだと思う。
2021.10.30
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「私の美しさも色褪せてしまった」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。009小野小町(おののこまち 生没年不詳)女房三十六歌仙。世界三大美女の一人平安時代前期9世紀頃の女流歌人。小野小町は美女の代名詞として定着。原文花の色は 移りにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまにはなのいろは うつりにけりな いたづらに わがみよにふる ながめせしまに現代訳花の色もすっかり色あせてしまい、降る長雨をぼんやりと眺めいるうちに私の美しさも、その花の色のように、こんなにも色褪せてしまった。
2021.10.29
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「宇治の山に住んでいると噂する」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。008喜撰(きせん)法師-(生没年不詳)、平安時代初期の真言宗の僧・歌人。六歌仙の1人。出家後に醍醐山へ入り、後に宇治山に隠棲し仙人に変じた。原文わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなりわがいほは みやこのたつみ しかぞすむ よをうぢやまと ひとはいふなり現代訳私の草庵は都の東南にあって、そこで静かに暮らしているが、しかし世間の人達は、私がこの宇治の山に隠れ住んでいるのだと噂しているようだ。
2021.10.28
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「あの月はきっと故郷の月と同じ」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。007 阿倍仲麻呂-(文武天皇2年-宝亀元年)(698年-770年)阿倍船守の長男奈良時代の遣唐留学生で、日本への帰国を果たせずに唐で客死(異国死)する原文天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かもあまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも現代訳大空を振り仰いで眺めると、美しい月が出ているが、あの月はきっと故郷である春日の三笠の山に出た月と同じ月で本当に恋しいことである。
2021.10.27
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「その上に降りた真っ白い霜」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。006 中納言家持(ちゅうなごんやかもち) 718年頃~785年 奈良時代後期。大伴家持で大伴旅人(おおとものたびと)の子。奈良時代の公卿・歌人である。原文鵲の 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにけるかささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける現代訳カササギが渡したという天上の橋のように見える宮中の階段の、その上に降りた真っ白い霜を見ると、夜も随分と更けたのだなと思う。
2021.10.26
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「踏み分けて鳴いている鹿」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。005 猿丸大夫(さるまるだゆう) 三十六歌仙の一人。生没年不明。元明天皇の時代、または元慶年間頃の人物ともいわれるが、伝承は全く不明。原文奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しきおくやまに もみぢふみわけ なくしかの こゑきくときぞ あきはかなしき現代訳奥深い山の中で、一面に敷き詰めた紅葉を踏み分けて鳴いている鹿の声を聞くときは、この秋の寂しさが、いっそう悲しく感じられることだ。
2021.10.25
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「今もしきりに雪がふり続け」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。004 山部赤人(やまべ の あかひと) 奈良時代の歌人 三十六歌仙の一人天神系氏族である久米氏の一族・久味国造の後裔とされ元明天皇が主君。原文田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつたごのうらに うちいでてみれば しろたへの ふじのたかねに ゆきはふりつつ現代訳田子の浦の海岸に出てみると、雪をかぶったまっ白な富士の山が見事に見える。その高い峰には、今もしきりに雪がふり続け、素晴らしい景色だと思う。
2021.10.24
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「ひとり寂しく寝るのだろうか」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。003 柿本人麻呂-斉明天皇6年(660年)頃-神亀元年(724年)3月18日。飛鳥時代の歌人で後世は歌聖と呼ばれ、三十六歌仙の一人。原文あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝むあしびきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねむ現代訳夜になると、雄と雌が離れて寝るという山鳥だが、その山鳥の長く垂れ下がった尾のように、こんなにも長い長い夜を、私もまた、あなたと離れて、ひとり寂しく寝るのだろうか。
2021.10.23
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「夏が来てしまったようですね」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。002 持統(じとう)天皇-天智天皇の娘で皇室史上3人目の女性天皇。日本の第41代天皇(在位:690年2月14日- 697年8月22日)原文春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山はるすぎて なつきにけらし しろたへの ころもほすてふ あまのかぐやま現代訳もう春は過ぎ去り、いつのまにか夏が来てしまったようですね。香具山には、あんなにたくさんのまっ白な着物が干されているのですから。
2021.10.22
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「隙間から忍びこむ冷たい夜露」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と百人一首の和歌の研鑽を公開してます。百人一首とは百人の歌人から秀でた短歌を一首ずつ集めたもの。その秀でた和歌の現代訳を一首ずつ原文と語訳を紹介していきます。001 天智(てんじ)天皇-飛鳥時代の天皇。日本の第38代天皇626年(推古天皇34年)-672年1月7日(天智天皇10年12月3日)原文秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつあきのたの かりほのいほの とまをあらみ わがころもでは つゆにぬれつつ現代訳秋の田の側につくった仮小屋に泊まってみると、屋根をふいた苫の目があらいので、その隙間から忍びこむ冷たい夜露が、私の着物の袖をすっかりと濡らしてしまい農民の暮らしを思いやる。
2021.10.21
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「枕草子は世に出したくはなかった」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。清少納言が半生を費やして書いて来た枕草子は世に出したくはなかった。出来る事ならば蔵に埋もれさせたかったようだが世に出てしまった。慌てて取り入れたが、そのまま持っていき、随分経ってから返ってきた。その時から世間に知られるようになったようだと枕草子原本にはある。和紙は当時高価なもので藤原定子から提供され書く度に読まれていた。枕草子の研鑽は今日で終了。2019年9月5日から研鑽し出して2年と2か月ほど途中体調を崩し半年以上更新を休んだが、何とか終了までやり遂げられた。明日からは小学校時代女子と必死に覚えた百人一首を研鑽して行きたい。
2021.10.20
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「枕草子を読む人は優れていると言う」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。枕草子を読む人は優れていると言うそうだが、とても変な気がする。それも当然で、わたしが余り好きではない事柄を皮肉って書き、人が嫌うものを良いと言い、褒めるものを悪いと言う。人は、その人の心の程度がおしはかられる。わたしとしてはただ、この枕草子が人に見られたのが恥ずかしく残念でならないと思う。左中将殿がまだ伊勢守(いせのかみ)と申し上げた時、わたしの実家にいて、端の方にあった畳を差し出したところ、この草子が畳に乗って出てしまった。紙は定子から紙を貰い受け、その紙に日々感じたことなど綴っていった。
2021.10.19
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「沢山の紙全部に書こうとした」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。内大臣が献上された紙を中宮様は、それなら、おまえにあげようと言われた。変な事柄を、これも、あれもと、とても沢山の紙全部に書こうとしたからまったく何がなんなのか訳の分からないことが多くある。大体書こうとした事は、世の中でおもしろい事や、人が素晴らしいと思う筈の事を、選び出して、歌などでも、木や草や鳥や虫の事まで書き記したから、思っていたより悪く、見え透いていると非難された。私は自分の考えで自然に思った事を戯れに書いたのだから、他の著作に混じって、人並みに扱われるような評判になる筈はないと思っていた。
2021.10.18
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「他人には都合の悪い箇所もある」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。この枕草子は、目で見て心で思ったことを、人が見るかも知れないと思い退屈な里住まいの間に、沢山書いたが、他人には都合の悪い言い過ぎた箇所もいくつかあるので、うまく隠しておいたと思ったようだ。だが、清少納言との思いとは裏腹に思いがけなく世間に漏れてしまったようだ。中宮様に、内大臣が献上された紙に、何を書いたらいいのかしらという。帝は史記という書物を書いておられるなどと話され、それなら枕でしょうと申し上げたが、枕草子なのか枕詞の意なのか、史記に対しての書名なのか史記への枕からの連想なのか寝具の枕なのか、諸説あり不明である。
2021.10.17
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「主人の気持ちが推し量られて」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。従者たちが、何となく面倒な様子で、夜が更けないうちに早く走らせろと言うのは、主人の気持ちが推し量られて、また頼もうとは思えない。業遠(なりとお/高階業遠)の朝臣(あそん)の車だけが、夜中だろうと夜明け前だろうと、借りて乗っても、そういう不愉快な事はなかった。よく教えてしつけてあった。業遠の車に道で会った女車が、深い所にはまり引き上げられないので、牛飼が腹を立てたところ、業遠は従者に命じてその牛飼を打たせたので、普段から余程厳しくしつけていたに違いない。
2021.10.16
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「人の牛車を借りる時もある」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。身分の高い方などの参詣されている局の前ぐらいは人払いがしてある。普通の身分の人の前は、制しかねるようで人が乱れて立っている。そうとは分かっていながら、自分の前で見ると酷く腹立たしく、やっときれいにした櫛を、水垢の中に落としてしまったのも腹が立つ。女房の参内や退出には、人の牛車を借りる時もあるが、持ち主がとても気持ちよく言って貸してくれたのに、牛飼童がいつもよりも強く言って、ひどく牛を打って走らせるのも、ああ、いやだと思われる。
2021.10.15
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「長廊下を登る時は甚だ疲れる」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。大変な決心をして参詣したのに、川の音などが恐ろしく聞こえて来る。階段の長廊下を登る時は、はなはだ疲れて、早く仏のお顔を拝見したい。色々と思っていると、白衣を着た法師や簑虫(みのむし)のような巡礼乞食が集まって、立ったり座ったり、額を地につけて礼拝したりしている。少しも遠慮する様子もないのは、本当にいまいましく、押し倒してしまいたい。そんな気がしていたが、どこのお寺だって、巡礼乞食がいるというものだが。
2021.10.14
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「月の光が白々と映ってみえている」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。いつも思う事だが、すべて池のある所は趣があっておもしろい。春から秋もそうだが冬も、凍っている朝などの池は言うまでもない。わざわざ手入れしてある池よりも、放ったままで水草だらけで荒れて、青みがかっている隙間隙間から、月の光が白々と映って見えているなんてとても素晴らしく感じて、すべて月の光は、どんな所であっても趣がある。長谷寺に参詣して、局(つぼね/宮中の中で仕切りをして設けた部屋)に座っていたら、卑しい身分の低い者たちか、下襲の裾をそれぞれ長く引いて並んで座っていたのには、腹が立った。
2021.10.13
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「隙間から漏れてくる月の明かり」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。荒れた家の蓬(よもぎ)が茂り、葎(むぐら/藪)がはっている庭に、月がくもりなく明るく澄んでのぼって見えているのはとても雰囲気がある。また、そのような荒れた家の板屋根の隙間から漏れてくる月の明かり。荒くはない風の音。 池がある所の五月の長雨の頃は、とてもしみじみと心にひびいた感じがする。池には菖蒲や菰(こも)などが生い茂って、水も緑なので、池も庭も同じ色に見渡されて、曇っている空をぼんやりと眺めて日を暮らすのは、たいへんしみじみとしたものがあり不安な心が揺れ動く。
2021.10.12
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「思いがけなく髮が美しい」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。きれいな童の、きちんとした髮を見るのも気持ち良いものである。また大柄で髯は生えているが、思いがけなく髮が美しいのや、とてもがっしりして髪が気味が悪いほど多いのもよい。供の者が大勢いて、忙しくあちこちで大切にされて信望のあるのが、僧侶としての理想的なあり方なのではないのだろうか。宮仕えする所は、内裏。后宮(きさいのみや)。その后宮の姫宮で一品(いっぽん)の宮などと申し上げる方の所。斎院は罪深い所のようだが、おもしろい。まして、現在の斎院は。また東宮の女御のお方がおられる。
2021.10.11
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「執念深い物の怪のだったようだ」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。僧がひどく急いで帰るのを、上臈(年功を積んだ位階の高い人)女房が簾(すだれ)の元ににじり出て、とても嬉しくお立ち寄り下さったお陰で耐え難く思っていましたのに、ただ今はよくなったように思えます。かえすがえすもお礼を申し上げます。明日もお時間が空いた時にお立ち寄り下さいと言うと、とても執念深い物の怪のだったようですと。今後も油断なさらない方が、よろしいでしょう。ご気分もいいようなのでお慶び申し上げますと、言葉少なに言って出るのは、効験あらたかでまるで仏の化身かと思われるようで心洗われる思いがした。
2021.10.10
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「髪で顔を隠して奥へ入ろうとする」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。女童は、几帳の中にいると思っていたのに、意外にも人前に出ていたのね。どんなことが起こったのと、恥ずかしがって、髪で顔を隠して、奥へ入ろうとするので、僧は、ちょっと待ちなさいと言う。加持祈祷を少しして、どうですか、気分はさっぱりしましたかと言って、にっこりしているのも、気恥ずかしくなるほど立派である。もうしばらくいればよいのですが、食事時になりましたのでなどと、退出の挨拶をして出るので、もう少しお待ちをなどと言って引き止める。
2021.10.09
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「女童の知り合いは愛おしいと思う」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。女童は自分では苦しくないと知りながら、酷く苦しがって泣いている様子が気の毒なのを、女童の知り合いの人たちは、いとおしいと思って、近くに座り、女童の着物の乱れを直してやったりする。こうしているうちに、病人は気分がよくなって、僧は、薬湯をなどと言う。それを北面に取り次ぐ若い女房たちは、気がかりで薬湯の器を提げて女童の病人のところに急いで来て見る。女房たちは単衣などがとてもきれいで、薄色の裳などもよれよれではなく、すっきりと美しく、ひどく謝罪を言わせて物の怪を放免する。
2021.10.08
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「外の方に体をひねって向き」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。横の方に立ててある几帳の前に座っているので、僧は外の方に体をひねって向いて、とても鮮やかな独鈷(どっこ/密教で用いる法具)を女童に持たせて、拝んで読む陀羅尼(だらに/呪文)も尊い。立ち会いの女房が大勢付き添って座っていて、じっと見守っている。まもなく女童が震えだすと、正気を失って、僧が加持する通りになさる仏の御心も、とても尊いと思われる。病人の兄弟や従兄弟なども、みな出入りしている。かれらが尊がって集まっているのも、女童がいつもの正気なら、どんなに恥ずかしがって慌てることだろう。
2021.10.07
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「透いて見える母屋に几帳を立て」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。松の木立が高い邸で、東や南の格子が一面に上げてあるので涼しそうに透いて見える母屋に、四尺の几帳を立て、その前に円座(わろうだ)を置く。とても感じのよい四十歳ぐらいの僧で、墨染の衣、薄物の袈裟をすっきりと着こなし、香染(こうぞめ)の扇を使い、一心に陀羅尼を読んで座っている。女主人が物の怪にひどく苦しむので、よりまし(物の怪を移す人)として、大柄な女童が、生絹(すずし)の単衣に、鮮やかな袴を長めに履き出て来た。
2021.10.06
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「白地に雲形菊形の紋様を黒糸で織り出す」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。火桶(ひおけ)は、赤色。青色。白い地に作り絵をほどこしたのもよい。作り絵は墨絵に彩色したもので、キリの木をくりぬいたりヒノキ材を曲げたりして、内に真鍮(しんちゅう)を張り灰を入れ、炭火で暖をとった。畳は高麗縁(こうらいばし)。また、黄色の地の縁(はし)。高麗縁は、白地に雲形菊形などの紋様を黒糸で織り出した綾で縁取りをした畳。檳榔毛(びろうげ)の車は、ゆっくりと進ませているときに乗る。納言は遠出に使い、車の屋形に竹または檜の網代を張ったもので走らせている。
2021.10.05
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「二枚貝で梅の花弁に似た貝殻」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。墨は丸い形がよく、貝は、貝殻。中でも蛤(はまぐり)。小さな梅の花貝。梅の花貝は二枚貝で梅の花弁に似た貝殻が好き。櫛(くし)の箱は、蛮絵(ばんえ)の図柄が、とてもよい。蛮絵とは、動物、鳥、草木などの形を向い合わせに丸くめぐらして描いた紋様だから。鏡は、八寸五分(約26センチ)が好きで、蒔絵(まきえ)は、唐草模様がよい。漆で絵や文様を描き、固まらないうちに蒔絵粉を表面に付着させ装飾がよい。
2021.10.04
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「色紙は白いのや紫、青いのもよい」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。綾の紋は、紋綾などと呼ぶ時もある。葵。かたばみ。あられ地。あられ地は、霰(雪のあられ)に似た細かい市松模様を織り出したもの。薄様。色紙は白いのや紫。赤いのや刈安染(かりやすぞめ)。青いのもよい。刈安染(かりやすぞめ)とは、野草の刈安の茎や葉を用いた黄色の染色。硯の箱は、二段重ねの箱で蒔絵(金粉を掛けた絵)に雲や鳥の紋があるの。筆は、冬毛(動物の柔らかい毛)の筆。使うのも見た目もよい。兎の毛の筆。
2021.10.03
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「紅色の緯(よこいと)とで織った」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。織物は、紫。白いもの。紅梅もよいが、見飽きてしまう。紫色の経(たていと)と紅色の緯(よこいと)とで織った紫紅色のものをいう。表着(うわぎ)や袿(うちき)の上に、腰部から下の後方だけにまとった服。汗衫(かざみ)は、春は躑躅(つつじ)。桜。夏は青朽葉(あおくちば)。朽葉。朽葉色は秋に樹々が紅葉し朽ちていくさまを表した色名のことをいう。裳(も)は大海(おおうみ)。裳は十二単を構成する着物の一つであり、「大海(おおうみ)」波、松、貝、洲浜などを取り合わせた海辺の風物をあらわした模様を、平安時代以後の女房の装束とされ模様を描いた。
2021.10.02
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「下地は汚いが表面は美しく見える」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。漢字に書くとそれなりの理由があるだろう納得できないもの。炒塩(いためしお)。衵(あこめ)。帷子(かたびら)。屐子(けいし/履き物)。泔(ゆする/米のとぎ汁)。桶(おけ)。槽(ふね/水槽)。下地は必ず汚いのに、表面は美しく見えるもの。唐絵の屏風。漆喰塗りの石炭でできた壁。お供えの盛物。檜皮葺(ひわだぶき)の屋根の表面。河尻(こうじり)の遊女。淀川の川口の遊女。化粧をして美しく飾り立てる。女の表着(うわぎ)は、薄い紫色。葡萄染(えびぞめ)。萌黄(もえぎ)。桜。紅梅。すべて薄い色のたぐい。唐衣(からぎぬ)、赤い衣。藤。夏は二藍(ふたあい)。秋は枯野(かれの)。
2021.10.01
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