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2013.01.30
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カテゴリ: 戦争と平和
帝京大学教授・志方俊之 邦人救出へ自衛隊法改正を急げ
≪邦人輸送に非現実的条件3つ≫
(中略)
だが、問題は現行法に大きな制約が課されていることだ。
第1に、外務大臣の依頼が必要であること、輸送の安全が確保されていること、自衛隊の受け入れに関わる当該国の同意を要すること、という3つの前提が満たされるときに限定されている。
外務大臣の依頼は当然だが、現地で輸送の安全が常に確保されているとは限らない。そもそも安全が確保されていないからこそ、邦人の緊急避難が必要になるのだ。当該国が混乱して自衛隊の受け入れに同意しない最悪の状況も考えておかなければならない。
「行動権限」も極めて非現実的な範囲に限られている。自衛隊の行動はあくまで「輸送」であって「救出」はできない。使用する輸送手段も輸送機(今回は政府専用機)、船などに限定され、陸上輸送は想定外となっている。

≪ついでに助けての小切手外交≫
輸送の安全が確保されているのは、緊急避難が極めて早期に発令されてまだ現地が安全な場合か、現地に危険があっても、当該国や他国の部隊が在外邦人を安全な空港や港湾まで輸送してくれる今回のような場合か、である。
邦人が輸送されて安全な空港や港湾に集まっているのなら、自衛隊の航空機や艦船が迎えに行くまでもなく、民間航空機か、チャーター機が迎えに行けばよい。今回は、迅速性を重視した政府の特別判断で政府専用機(航空自衛隊が管理・運航)が使われた。
多くの邦人が危難に直面する場合、邦人だけが大挙して緊急避難することはほとんどなく。多国籍の避難者多数がその場にいることが多い。そうした状況下では、避難者の多い関係国が、協働・調整・協力して救出活動や輸送活動をするのが国際常識である。
緊急避難すべき外国人の中で在外邦人がかなり多いと、現地の日本大使や領事、防衛駐在官は関係国の担当者と会談して、次のような交渉をすることになる。
「日本の国内法で、自衛隊は安全が確保された地域での海空の輸送に限った任務しかなく、救出に当たれない。申し訳ないが、貴国の避難者を救出するついでに日本人も救出して安全な所(空港や港湾)まで運んでいただきたい。経費と礼金は必ず支払う。そこから先の輸送は自衛隊が行う」。まるで「小切手外交」である。

≪国際非常識の武器使用権限≫
わが国特有の制約はもう一つある。現場での自衛隊の武器使用権限を極端に制限していることだ。輸送の安全が確保された場所で航空機や船舶を守るため、保護下に入った邦人などを航空機や船舶まで誘導する経路で襲撃された場合に限り、正当防衛・緊急避難としての武器使用が許される。
テロ集団と銃火を交え、自国民だけでなく日本人も救い出し安全な場所まで警護してくれた諸外国の避難者が、空港などの別の地点で襲撃されているのを見ても、自衛隊は自国の避難者と保護下に入った者を経路上で守るためにしか武器を使用できない。恩ある国の避難者を見殺しにして国際的な顰蹙(ひんしゅく)を買っても、である。(以下略)

---

アルジェリアのテロ事件で日本人が10人も殺されるという、衝撃的で痛ましい事件をきっかけにして、自衛隊法改正という意見が沸き上がっているそうです。たまたまそのような主張の代表例として産経新聞の「正論」があったので、引用しました。
中身を読んでいると、どうも首をかしげたくなるような内容です。志方俊之は、現行法による邦人輸送の3条件を「非現実的」と言っていますが、私には志方俊之の言い分の方が非現実的であるように思えます。

3条件とは
外務大臣の依頼が必要であること
輸送の安全が確保されていること
自衛隊の受け入れに関わる当該国の同意を要すること

だそうです。いずれも、当たり前の話だと思うのです。外務大臣の依頼という条件は、さすがの志方も異を唱えていないので、問題になるのは残る2条件です。

当然のことながら、邦人輸送は戦争ではありません。あくまでも海外で法人の安全を確保することが目的です。であれば、邦人の安全を確保するための輸送で邦人を危険に晒すとしたら、それは自己矛盾というものです。人輸送に自衛隊の輸送機が出張ってきたが、撃墜されて輸送中の邦人は全員死亡なんて事態になったら本末転倒なので、輸送の意味がないのです。従って、輸送の安全確保は絶対条件でしょう。
そして、相手国政府の同意がないのに自衛隊を派遣することも、あり得ません。相手国が受け入れ拒否しているのに、自衛隊の輸送機を送り込む、それは侵略と同じことです。

同じく、「保護下に入った邦人などを航空機や船舶まで誘導する経路で襲撃された場合に限り、正当防衛・緊急避難としての武器使用が許される。」というのも、当然の話だと思います。それ以上の範囲で武器を使用したら、それはもう戦争です。

更に、陸上輸送なんてことまで言っていますが、現実にそんなことが可能だと思っているのでしょうか。

「現地の日本大使や領事、防衛駐在官は関係国の担当者と会談して、次のような交渉をすることになる。」なんて、まことしやかに書いていますが、その内容は本当に事実なんでしょうか。私は首をかしげざるを得ません。なぜなら、自国民の陸上輸送のために、世界のどこにでも軍の車両を派遣する能力がある、なんて国は、米国以外にはないからです。アルジェリアを例に取れば、アルジェリアまで自衛隊の車両を持ち込んで、現地で陸上輸送に当たる、なんてことが、能力的な面で不可能であることは明らかでしょう。そもそも、アルジェリア政府がそんなことを認めるとは思えません。

緊急時の邦人輸送が問題になったのは、イラン・イラク戦争時のイランと、湾岸戦争時のイラクですが、現地で空港までの陸上輸送は、すべて現地で車を手配したはずです。もちろん、チャーター料を払って、志方の言う「小切手外交」をやったはずです。
そんなことは当たり前で、その当時のイランやイラクに、いったいどこの国が軍の車両を派遣できたというのですか。米国すら(というより、米国こそ)そんなことは不可能に決まっています。

結局のところ、あり得ない想定で煽って、自衛隊法を改正して海外派兵への敷居を低くしてしまおうという魂胆がミエミエなのです。





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最終更新日  2013.01.30 22:50:12
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Re:自衛隊法改正?(01/30)  
Bill McCreary さん
島国の日本が、自衛隊の車両を遠く中東やマグレブまで持って行って邦人を救出するなんて非現実的じゃないのとか、相手国政府の同意抜きに自衛隊なんか派遣出来っこないだろとか、子どもの作文なみのひどい代物ですね。毎度おなじみの産経クオリティです。 (2013.01.31 00:15:42)

Re[1]:自衛隊法改正?(01/30)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>島国の日本が、自衛隊の車両を遠く中東やマグレブまで持って行って邦人を救出するなんて非現実的じゃないの

そのとおりです。今回使われた政府専用機では、トラックやバスは貨物室の寸法から輸送不可能です。
自衛隊のもつC130輸送機なら運べるかも知れませんが、最大速度620km/hで最大航続距離4000km。アルジェリアまではあちこちで給油しながら時間がかかりそうです。

>相手国政府の同意抜きに自衛隊なんか派遣出来っこない

はい、相手国が受け入れないのに軍(自衛隊)を送り込むのは、侵略ということになります。 (2013.01.31 21:05:42)

志方さんの主張は当たり前のことですが。  
ブルターニュ さん
>当然のことながら、邦人輸送は戦争ではありません。あくまでも海外で法人の安全を確保することが目的です。であれば、邦人の安全を確保するための輸送で邦人を危険に晒すとしたら、それは自己矛盾というものです。人輸送に自衛隊の輸送機が出張ってきたが、撃墜されて輸送中の邦人は全員死亡なんて事態になったら本末転倒なので、輸送の意味がないのです。従って、輸送の安全確保は絶対条件でしょう。

「そもそも安全が確保されていないからこそ、邦人の緊急避難が必要になるのだ」という考え方が原点です。現地政府が頼りにならないなら、日本国が動かずして誰が法人の安全を確保出来るでしょうか。また、飛行中の輸送機を撃墜するのは、それなりの兵器が必要であり、テロリスト集団にそこまでは出来ないと思います。それでも不安なら、戦闘機を護衛に派遣し、避難時に使用する空路の周辺を事前偵察し、対空ミサイルを排除したり、輸送機周辺を護衛飛行すれば、テロリスト集団も迂闊に手出し出来ないと思います。

>そして、相手国政府の同意がないのに自衛隊を派遣することも、あり得ません。相手国が受け入れ拒否しているのに、自衛隊の輸送機を送り込む、それは侵略と同じことです。

邦人救出が目的ですから、侵略ではありません。また、自衛隊派遣は相手国政府に当事者能力がない場合であって、今回のアルジェリア政府のようなケースには当て嵌まりません。救出が終わっても居座ったなら侵略ですが。

>更に、陸上輸送なんてことまで言っていますが、現実にそんなことが可能だと思っているのでしょうか。

それは、事件発生からの時間によります。1日では無理としても、1ヶ月なら可能です。海上自衛隊の艦船を動員すれば、戦車だって運べます。

>結局のところ、あり得ない想定で煽って、自衛隊法を改正して海外派兵への敷居を低くしてしまおうという魂胆がミエミエなのです。

海外派兵は必要に応じて行うべきであって、それが出来ない現状がアブノーマルなのです。 (2013.02.02 14:58:56)

Re:志方さんの主張は当たり前のことですが。(01/30)  
inti-sol  さん
ブルターニュさん

>「そもそも安全が確保されていないからこそ、邦人の緊急避難が必要になるのだ」という考え方が原点です。

であるなら、「安全に輸送する」ことが絶対条件のはずです。

>また、飛行中の輸送機を撃墜するのは、それなりの兵器が必要であり、テロリスト集団にそこまでは出来ないと思います。それでも不安なら、戦闘機を護衛に派遣し、避難時に使用する空路の周辺を事前偵察し、対空ミサイルを排除したり、輸送機周辺を護衛飛行すれば、テロリスト集団も迂闊に手出し出来ないと思います。

空理空論の極みです。
第一に、今回のアルジェリアの例はかなり例外的で、ある地域から邦人を緊急避難させなければならない事態は、たいていの場合は戦争(あるいは内戦)が起こったときです。相手になるのは正規軍や、それに匹敵する武装集団だと考えた方がいい。
現実に、過去に邦人輸送が問題になったのはイラン・イラク戦争の時と湾岸戦争の時でした。
第二に、戦闘機の護衛って、何考えているんですか。F15の航続距離とか、米軍がアフガニスタンやイラクで、空からの攻撃だけでは敵を排除できていない現実などを考えれば、非現実的の極みとしか言いようがありません。

>邦人救出が目的ですから、侵略ではありません。

世界史をひもとけば、「自国民保護」という名目で他国への侵略に走った国が少なからずあることが分かります。
日本で何らかの緊急事態が起こって、政府が崩壊状態になったとき、中国軍やロシア軍が「自国民救出」という名目で日本政府の同意なしに輸送機を送り込んでくる事態を想像してみた方がいい。

>それは、事件発生からの時間によります。1日では無理としても、1ヶ月なら可能です。海上自衛隊の艦船を動員すれば、戦車だって運べます。

1ヶ月???
邦人救援というのは、基本的に緊急事態なのであって、そんなに時間の猶予があるような例は滅多にあるものじゃありません。

>海外派兵は必要に応じて行うべきであって

いいえ、国連の平和維持活動以外の海外派兵には、断固として反対です。 (2013.02.03 17:16:44)

Re:志方さんの主張は当たり前のことですが  
ブルターニュ さん
>であるなら、「安全に輸送する」ことが絶対条件のはずです。

「安全に輸送できない」から救助もしない訳ですか?inti-solさんは、「救助に行けば逆に危険だ」とでもおっしゃりたいのですか?退避中に攻撃される可能性がゼロとは言えませんが、救助できる可能性が高いなら実行すべきだというのが志方氏の主張であり、私も支持しています。

>空理空論の極みです。第一に、今回のアルジェリアの例はかなり例外的で、ある地域から邦人を緊急避難させなければならない事態は、たいていの場合は戦争(あるいは内戦)が起こったときです。相手になるのは正規軍や、それに匹敵する武装集団だと考えた方がいい。

色々なケースが考えられます。実行するか否かはケースバイケースになりますが、「法的な壁があるために、自衛隊が救出に出られないという制約は取り払いましょう」、というのが今回の発言主旨です。

>現実に、過去に邦人輸送が問題になったのはイラン・イラク戦争の時と湾岸戦争の時でした。

過去の事例はそのとおりです。自衛隊が出なくても邦人輸送が可能なら、他の手段を用いればよいだけの話です。そうでないケースが問題です。

>第二に、戦闘機の護衛って、何考えているんですか。F15の航続距離とか、米軍がアフガニスタンやイラクで、空からの攻撃だけでは敵を排除できていない現実などを考えれば、非現実的の極みとしか言いようがありません。

自衛隊の海外救助行動を法的に認めると同時に、自衛隊戦闘機の航続距離も伸ばせばよいだけの話です。別に、敵を排除出来なくても、牽制出来れば十分です。戦争を行うのではなく、輸送機が攻撃されないようにすればよいのですから。

>世界史をひもとけば、「自国民保護」という名目で他国への侵略に走った国が少なからずあることが分かります。

そういう事例があることと、邦人保護の限定目的で自衛隊を国外派遣することは全く別の問題です。inti-solさんは、無理矢理侵略に結び付けています。飛躍も甚だしい。

>1ヶ月??? 邦人救援というのは、基本的に緊急事態なのであって、そんなに時間の猶予があるような例は滅多にあるものじゃありません。

そうでしょうか?例えば、1979年のイランアメリカ大使館人質事件では1年近く人質が監禁されていましたよ。そして、結果は大失敗でしたが、米国は人質救出作戦を実行しました。

>いいえ、国連の平和維持活動以外の海外派兵には、断固として反対です。

inti-solさんが反対するのは自由ですが、必要に応じて海外派兵の道を確保することが必要です。日本は民主国家ですから、民主主義で決めましょうね。 (2013.02.03 18:01:48)

Re[1]:志方さんの主張は当たり前のことですが(01/30)  
inti-sol  さん
ブルターニュさん

>「救助に行けば逆に危険だ」とでもおっしゃりたいのですか?

そういう可能性が高い場面もあり得ます。空路の救出作戦で撃墜されたら、搭乗者全員が死亡する可能性が高いのです。

>退避中に攻撃される可能性がゼロとは言えませんが、救助できる可能性が高いなら

そもそも、話は邦人の輸送であって、救出作戦という軍事作戦の話をしているわけではありません。

>「法的な壁があるために、自衛隊が救出に出られないという制約は取り払いましょう」

前述のように、安全な輸送のための合理的な法的縛りです。その縛りを取り払って、無理な輸送作戦で死者を出した日には目も当てられません。

>自衛隊の海外救助行動を法的に認めると同時に、自衛隊戦闘機の航続距離も伸ばせばよいだけの話です。

飛行機の航続距離というのは物理的に燃料タンクの容量で決まっているのであって、法律が変われば航続距離が自動的に伸びるような都合のいい話はどこにもありません。そもそも、あなたの言っていることは完全に軍事作戦であって、「邦人輸送」というレベルを超えています。法的な面を除いて純技術的に考えたって、どこかに基地を構えて各種装備を集積しないことには、そんな作戦ができるわけがない。

>別に、敵を排除出来なくても、牽制出来れば十分です。

牽制だけすれば、相手が撃墜という挙に出ないという根拠は?

>そういう事例があることと、邦人保護の限定目的で自衛隊を国外派遣することは全く別の問題です。

別問題ではありません。軍(自衛隊)を他国に送ることが許されるのは、前述のとおり相手国政府の同意があるか国連の決議がある場合に限られることは歴然としています。

>そうでしょうか?例えば、1979年のイランアメリカ大使館人質事件では1年近く人質が監禁されていましたよ。そして、結果は大失敗でしたが、米国は人質救出作戦を実行しました。

だから、それは邦人輸送というレベルの話ではなく、救出作戦という名の軍事作戦(武力行使)でしょう。
それに、米国以外のいかなる国も、あのような作戦は不可能です。やるべきでもないが。自衛隊に、日本から何千キロも離れた場所であのような作戦を行う能力はない。
そして、米国ですら、結果は失敗でした。

>必要に応じて海外派兵の道を確保することが必要です。

相手国の同意を得ない海外派兵(侵略)を行えば行うほど、相手国の恨みを買います。戦時中の日本がそうでしたが、現在の米国もそうです。そして、米国は世界中からテロの標的として狙われる国でもあります。日本が世界中に海外派兵するようになれば、日本もそうなります。何といっても、日本が単独の意志で海外に派兵することは考えにくく、米軍の世界戦略の一部として派兵される可能性の方がはるかに高いですから。
日本がそうやって世界中からのテロの標的に進んで身を置くメリットなど、どこにもありません。 (2013.02.03 21:02:29)

Re:自衛隊法改正?(01/30)  
ブルターニュ さん
>そういう可能性が高い場面もあり得ます。空路の救出作戦で撃墜されたら、搭乗者全員が死亡する可能性が高いのです。

ということは、高くない場面もある訳ですよね。では、高くないと想定出来る場合のみ救出に出向いたら宜しい訳ですよね。

>そもそも、話は邦人の輸送であって、救出作戦という軍事作戦の話をしているわけではありません。

いえいえ、志方氏の話が発端ですから、広義の軍事作戦の話です。

>前述のように、安全な輸送のための合理的な法的縛りです。その縛りを取り払って、無理な輸送作戦で死者を出した日には目も当てられません。

無理かどうかは、状況次第です。成功の確率が高ければ実行すべきです。無理か否かの判断は政府に委ねましょう。

>飛行機の航続距離というのは物理的に燃料タンクの容量で決まっているのであって、法律が変われば航続距離が自動的に伸びるような都合のいい話はどこにもありません。そもそも、あなたの言っていることは完全に軍事作戦であって、「邦人輸送」というレベルを超えています。法的な面を除いて純技術的に考えたって、どこかに基地を構えて各種装備を集積しないことには、そんな作戦ができるわけがない。

ですから、燃料タンクを大型にすれば宜しい訳です。例えば、F15にしたって、米軍等他国空軍で使用中のものはタンクが自衛隊機より大きい筈ですから、改造は然程問題にならない筈です。零戦だって増量タンクを吊り下げていましたから、同じ手が使えます。邦人救出作戦であれば、自国内の空港使用を認める国はあり得るでしょうね。

>牽制だけすれば、相手が撃墜という挙に出ないという根拠は?

絶対にないとは申しませんが、相手だって死にたくないだろうし、死んだら味方が戦力ダウンするのですから、合理的に考えたら大人しくするのではありませんか?

>別問題ではありません。軍(自衛隊)を他国に送ることが許されるのは、前述のとおり相手国政府の同意があるか国連の決議がある場合に限られることは歴然としています。

国連決議など、人命救出の前に無視したって良いのです。

>だから、それは邦人輸送というレベルの話ではなく、救出作戦という名の軍事作戦(武力行使)でしょう。

何のための輸送ですか?救出目的ですよね。それが(広義の)軍事作戦で何故いけないのですか?

>それに、米国以外のいかなる国も、あのような作戦は不可能です。やるべきでもないが。自衛隊に、日本から何千キロも離れた場所であのような作戦を行う能力はない。

能力がないなら、専門家の志方氏が斯様な意見を表明されないでしょうね。勿論、実施を可能にするには、法的、技術的見直しが必要であり、条件が整えば可能になります。その条件を満たしましょうという提案です。それにinti-solさんが個人的反対をされているということです。

>そして、米国ですら、結果は失敗でした。

結果はね。然し乍ら、別な方法を採用すれば成功したかも知れません。

>相手国の同意を得ない海外派兵(侵略)を行えば行うほど、相手国の恨みを買います。戦時中の日本がそうでしたが、現在の米国もそうです。そして、米国は世界中からテロの標的として狙われる国でもあります。日本が世界中に海外派兵するようになれば、日本もそうなります。何といっても、日本が単独の意志で海外に派兵することは考えにくく、米軍の世界戦略の一部として派兵される可能性の方がはるかに高いですから。日本がそうやって世界中からのテロの標的に進んで身を置くメリットなど、どこにもありません。

日本と米国は異なります。仮に、邦人救出の純粋目的で自衛隊が出動したとしても、それで相手国民から恨みを買うでしょうか?テロの標的にされるでしょうか。恐るべき論理の飛躍です。要するに、あなたの本音は反米ということですよね。 (2013.02.03 21:54:09)

Re[1]:自衛隊法改正?(01/30)  
inti-sol  さん
ブルターニュさん

>ということは、高くない場面もある訳ですよね。

だから輸送の安全が確保されている、という条件が重要だといっているでしょうか。

>いえいえ、志方氏の話が発端ですから、広義の軍事作戦の話です。

米軍がイランで試みて失敗したような救出作戦を、海外で行う能力は、そもそも自衛隊にはありません。

>無理かどうかは、状況次第です。成功の確率が高ければ実行すべきです。無理か否かの判断は政府に委ねましょう。

>ですから、燃料タンクを大型にすれば宜しい訳です。例えば、F15にしたって、米軍等他国空軍で使用中のものはタンクが自衛隊機より大きい筈ですから

あのね、タンクを大型(コンフォーマルタンク)にすれば中東まで飛んでいけるとでも思っているわけ?タンクを大型にしたって航続距離が倍に増えるわけではないんですよ。

>零戦だって増量タンクを吊り下げていましたから、同じ手が使えます。

そんなものはすでに前提条件として折込済。(航空自衛隊のF15はもちろん増加タンクを吊り下げている)
参考までに、空中給油という手段もあるけれど、中東までいって帰ってくるということになったら、さすがに空中給油機自身の燃料がもたないでしょうね。

>絶対にないとは申しませんが、相手だって死にたくないだろうし

911をはじめ、これだけ自爆テロがはやっているというのに、「死にたくないだろうし」って、根拠がなさ過ぎです。

>何のための輸送ですか?救出目的ですよね。それが(広義の)軍事作戦で何故いけないのですか?

なぜいけないか?
↓で説明したとおりです。
>>それに、米国以外のいかなる国も、あのような作戦は不可能です。やるべきでもないが。自衛隊に、日本から何千キロも離れた場所であのような作戦を行う能力はない。

>能力がないなら、専門家の志方氏が斯様な意見を表明されないでしょうね。

「専門家の志方氏」が発言すれば、それは全て自動的に事実だと、そういうことですか。その発言が本当に事実かどうか、自分で検証しようとはしないのですか。私は、はっきり言って志方の言い分は非常にうそっぽくて、この件に関してはまったく信用ならないと判断しています。

>条件が整えば可能になります。その条件を満たしましょうという提案です。

条件を満たすには、猛烈に軍事費がかかります。世界中で救出活動を行うには、世界中に軍事拠点が必要です。米軍のようにね。そんなことが不可能(財政的にも国際関係的にも)であることは明らかです。

>結果はね。然し乍ら、別な方法を採用すれば成功したかも知れません。

根拠なき希望的観測です。成功の可能性が高い別の策があるなら、あなたが言わずとも米軍はそちらを採用したでしょうね。

>仮に、邦人救出の純粋目的で自衛隊が出動したとしても、それで相手国民から恨みを買うでしょうか?

日本は戦後ずっと米軍基地を抱えてきたから、大方の日本人は感覚が麻痺しているけど、外国の軍隊が自国に乗り込んでくるというのは、「国家の主権」という面では、そう簡単な問題ではないんですよ。まして、相手国の同意なく軍を派遣するというのは、相当重大な問題です。

>国連決議など、人命救出の前に無視したって良いのです。

つまり、法など守らなくてよいというわけですね。では、これ以上あなたと議論する意味はありません。 (2013.02.04 00:06:05)

Re:自衛隊法改正?(01/30)  
ブルゴーニュ さん
inti-solさんの主張は、「如何なる理由でも自衛隊の国外派遣には反対だ」ということだと思います。それは個人の御意見として何ら問題ないのですが、志方さんの主張も同様に理解出来ます。

私が「どうかな」と思いますのは、反対理由の根拠として「輸送の安全が確保されないから」を持ち出していることです。先ず、安全の基準は何かが不明確です。次に、安全かどうかを誰が判断するかです。

また、志方さん自身も、如何なるケースでも自衛隊を救援派遣せよ、と言われているのではなく、法的制約で救援派遣が出来ないので、制約撤廃を提起している訳です。志方さん御自身も成功の可能性が低いケースまで、行くべきだ、とは申されないと思います。志方さんの発言に根拠がない、とは全く思いません。無根拠なら、マスコミから散々叩かれていると思いますよ。

ブルターニュさんは、戦闘機を持ち出したので話が混乱しましたが、国連決議に関するブルターニュさんの御意見は、現実的次元で理解できます。逆に、inti-solさんの御意見は、「赤信号の交差点に子供が迷い込み、車が迫っているが、赤信号である以上交通法規遵守の観点から、救助目的と雖も交差点に入ってはいけない」というものです。子供も、助けに入った人も、共に亡くなってしまう可能性はゼロではないにせよ、見過ごせば子供が轢死する可能性が非常に高いのです。

邦人救助目的での他国領土への無許可侵入は、現実にそのようなことが起こるかどうか、何とも言えませんが、国際法上の問題はあるにせよ、国連や他国から大きな非難は浴びないと思います。

尚、米国のイラン大使館人質救出作戦が失敗したのは、砂嵐にも関わらず強行したことと、使用した機材の選択ミスと言われております。作戦自体は必ずしも無理なものではなかったのです。その昔、ナチス親衛隊の特殊部隊による、ムッソリーニ救出作戦は成功しておりますし、こちらの方が余程リスキーな作戦だったと思います。

この議論は、前提となる事件発生の場所が不明確ですし、inti-solさんは中東や北アフリカ等、日本から遠い場所を想定されていますが、近場だって起こり得ます。志方さんは、非現実的な法的制約の見直しを提唱されているのではないでしょうか。 (2013.02.05 17:51:54)

Re[1]:自衛隊法改正?(01/30)  
inti-sol  さん
ブルゴーニュさん

>先ず、安全の基準は何かが不明確です。次に、安全かどうかを誰が判断するかです。

安全の基準は、航空機の運行に支障がない、ということに尽きるでしょう。誰が判断するか、一義的には政府に決まっているでしょう。

>また、志方さん自身も、如何なるケースでも自衛隊を救援派遣せよ、と言われているのではなく、法的制約で救援派遣が出来ないので、制約撤廃を提起している訳です。

「いかなるケースでも」とまでは確かに言わないでしょうが、何としても自衛隊を出したい、という意図はありありとうかがわれます。

>志方さん御自身も成功の可能性が低いケースまで、行くべきだ、とは申されないと思います。

それはどうでしょうか。
「日本の国内法で、自衛隊は安全が確保された地域での海空の輸送に限った任務しかなく、救出に当たれない。申し訳ないが、貴国の避難者を救出するついでに日本人も救出して安全な所(空港や港湾)まで運んでいただきたい。」なんて、見てきたような話を書いていますが、諸外国だって、このような場面で他国領内での地上輸送まで軍が行うことは不可能です。それを「やれ」というのだから、合理性とか危険性を度外視してでも自衛隊を出したいのだなと判断するしかありません。

>「赤信号の交差点に子供が迷い込み、車が迫っているが、赤信号である以上交通法規遵守の観点から、救助目的と雖も交差点に入ってはいけない」というものです。

話のレベルがまるで違うように思います。個人の選択ならまだしも、組織としての行動としては、消防でも海難救助でも、あるいは山岳遭難救助でも、二重遭難のリスクは避けるというのが鉄則です。


>国連や他国から大きな非難は浴びないと思います。

当の相手国から大きな非難を浴びる可能性があります。

>尚、米国のイラン大使館人質救出作戦が失敗したのは、砂嵐にも関わらず強行したことと、使用した機材の選択ミス

そういうことを総合して、「無謀な作戦」というのです。現に、あの作戦失敗の後、もう一度救出作戦が計画されたものの、準備した機材が墜落して中止になっています。つまり、どんな機材を使っても上手くいかなかった可能性が高い。
そもそも、この種の救出作戦の大部分は、自国内あるいは少なくとも相手国の了解を取り付けた上で行われるものです。相手国が敵対的な対応の場合は、成功の確率はかなり低いと考えられます。(そもそも、成算が立たないので、試みられる例自体が少ない)

>この議論は、前提となる事件発生の場所が不明確ですし、inti-solさんは中東や北アフリカ等、日本から遠い場所を想定されていますが、近場だって起こり得ます。

もちろん起こりえますが、中国や韓国だったら、距離の問題とは別の意味で、まったく実行不可能です。 (2013.02.05 21:51:46)

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