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「ぶつぶつ」の中にはこんなお話しもありました。
有毒ガスが漂うゴミ山の一角で下痢・下血でやせ細り結核を患っている5歳の女の子に出会った。
周りには大人が何人もいるのに、この小さな子どもに関心を持っている人がいない。家族にどうしてこうなったのか尋ねても納得いく言葉は出てこない。
ロザリンダ(女の子)への支援をし始めて気がついたことは、お母さんの言うことがちぐはぐで、ロザリンダのために高価な栄養価の高い粉ミルクを置いていっても、翌日見に行くと益々干乾びてわずかに残された力で飢えを表わしているロザリンダが横たわっている。私たちがいるときにしか食べ物を得ることができていないようす。
反対に3歳の弟はみるみる風船のように肥っていく。
懸命に生きようとしているロザリンダをここにおいていてはいけない、と冨田さんは決断し、お母さんとおばあちゃんに、教会施設に行ってそこでシスターたちと相談しよう、と説得して連れて行かれました。
そこでシスターは一目ロザリンダを見て、あずかることを決められる。そのシスターの姿は白いサリーにふちに三本の青い線が入っている、そう、マザーテレサが設立された神の愛の宣教者会のシスターです。
週一回の面接、面接にやってくる交通費は支給する、そう言いながらシスターは決してお母さんとおばあちゃんのことを非難されたりはなさらない。
ロザリンダを確実に保護することがここの役割だから…。
明日にも死んでもおかしくない、そんな状態だったのに、ロザリンダは施設に引き取られ、また結核の治療のために入院もしたけれど、退院後施設で十分な愛情とケアをしてもらって、奇跡的な回復をとげ2ヶ月で歩けるようになり、笑顔を見せてくれるようになった。
あまりに劇的に回復したので、元気になったロザリンデはこれ以上施設に居ることはできなくて3カ月で家に帰ってくる。その時ロザリンデはたくさんのおもちゃ、食べ物と衣類をお土産に持って帰った。
お母さんはとても喜んだ。
親元に帰ったロザリンデはまた少しずつ痩せ始めているけれども、冨田さんはロザリンデが持つ奇跡を引き寄せた力を信じて、親元で彼女が暮らすことを見守りたいと思っておられる。
最後の締めくくりの言葉は
「親元に居ることは心配でもありますが、変化も成長も互い(親も子も)にできると信じて、関わり続けようと考えています。人は人と関わり成長します。」
子どもの力 と、また間違っていたことに気づいて 少しずつ良いケアを取り戻していくお母さんやおばあちゃんの力を信じる 、という本当に深い愛情の中で見守っておられるところが冨田さんの素晴らしいところだと私は思います。
冨田さんのブログ 「フィリピン、貧しい母子のためのクリニックより」
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冨田江里子さん、この夏にビザ更新のために一時帰国されます。6月16~7月15日まで。その間いろんなところで講演をしたいとのこと、私もカナダ行きの直前だけれど、何とか講演に来てもらえないかなぁ、と思っています。
皆さん、一緒にやってみませんか?
「キリスト教的マインドフルネスへの招き… 2018.07.19
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1991カナダ滞在記 「留学」 2017.08.30
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