海外旅行紀行・戯言日記

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2003.04.09

パンドラの箱

(2)

カテゴリ：カテゴリ未分類

開けてはならない箱を開けた途端、ありとあらゆる災厄が世界中に飛び出していったという・・・・・パンドラの箱

アメリカは、イラクへの武力行使でこのパンドラの箱を開けてしまいました。
単独主義者（ネオ・コン）による、単独主義者の為の武力行使は終わりを告げようとしていますが、民族自決による国境線を持たないイラクを含めた中東地域はこれから混迷を極めるのでは無いかと思われます。
第二次世界大戦後の日本をモデルとして、イラクの復興支援をして行くのがネオ・コンの狙いでしょうが、各地域での民族自治要求が噴出してしまい、単純な自由統治政権の確立は殆ど出来ないでしょう。
特に今回武力行使に賛成したクルド人の権利拡大は隣国トルコ、イランでの民族自治運動を加速させ、中東地域の政治的不安定は新たな紛争を生み出します。

直近の武力行使は、国連も認めた昨年のアフガニスタン侵攻がありますが、各部族の要求が激しくカルダイ政権は弱体化して、再度タリバン勢力が息を吹き返していると聞こえています。再度米国軍による空爆をして勢力拡大を阻止している状況の様です。

イラクの反体制各派は、米英主導でない自分の国を構築しようとしています。祖国を蹂躙された国民にとって、大義の無い武力行使を行った当事国のお仕着せは抵抗があります。
大量破壊兵器も戦況不利にも拘わらず、フセイン政権が使用しないのは、実質上、多分廃棄してしまって存在しないのだと推断せざるを得ません。

但し、パンドラの箱を開け魑魅魍魎が全て飛び出した後、ただ一つその箱の中に残っていたのが希望・・・と言われています。

さてここから何が飛び出すやら･････米英によって国連機能は不全に陥りましたが、やはり国連による、世界平和の為のイラク再建を図って行く必要があるようです。　

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