海外旅行紀行・戯言日記

海外旅行紀行・戯言日記

2006.05.06
XML
テーマ: 徒然日記(23536)
カテゴリ: カテゴリ未分類
昨晩は端午の節句と言うことで菖蒲湯を楽しみました。スーパーで買って来た菖蒲は、切ってから日数が経っているのか、独特の香りが弱くなっている様な気もしますが、薬湯では無く縁起物だと考えて良しとすることにしました。
35年前に義父母から頂いた「兜飾り」も、久しぶりに保管箱から出して虫干しとしましたが、義父母も既に逝き、子供達も既に家を出て行きましたので、祝い祝われた当人達がいなくなって何か寂しい気がして来ました。

端午の節句は中国での屈原(くつげん)供養が起源とされており、「絶望し身投げする直前の屈原の憤怒風貌」は横山大観の名画で日本人にも知られています(重要文化財か否かは確認していませんが・・)。

インターネットでは「端午の節句」を次の様に解説しています。

屈原(くつげん)(BC340~BC278頃)中国戦国時代の強国楚(そ)の高官でした。詩人でもあった彼はその正義感と国を思う情は強く、人々の信望を集めていました。しかし、大国秦(しん)の陰謀によって失脚し、国を追われてしまいます。故国の行く末に失望した屈原は、汨羅(べきら)という川に身を投げてしまったのです。
楚の人達は小舟で川に行き太鼓を打ってその音で魚を脅し、更にちまきを投げて「屈原」の死体を魚が食べないようにしました。
このようなエピソードから、毎年命日の5月5日の屈原の供養のために祭が行なわれるようになり、やがて中国全体に広がっていったのです。国と人民に尽くした屈原の政策は、死んだ後もいっそう人々に惜しまれ、多くの粽(ちまき)を川に投げ入れて国の安泰を祈願する風習に変わって行きます。
その風習は、病気や災厄(さいやく)を除ける大切な宮中行事、端午の節句となったと言われています。三国志の時代に端午の節句は、魏(ぎ)の国により旧暦5月5日に定められ、やがて日本にも伝わって行きました。

日本で奈良時代から宮廷で行われていた端午の行事も、時代が鎌倉時代の武家政治ヘと移り変わるにつれ段々と廃れて行きました。一方、台頭して来た武士のあいだでは尚武の気風が強く、「菖蒲」と「尚武」をかけて、端午の節句を尚武の節日として盛んに祝うようになったのです。
この様な時代の変遷の中で、薬草を摘んで邪気を祓うと言う端午の行事が、男子誕生の祝いへと結びついて行ったと考えられます。5月5日の端午の節句に「鯉の吹流し」を立て、「武者人形(五月人形)」を飾って男子の前途を祝うようになったのは江戸時代からです。
やがてこの風習は武士だけでなく、広く一般の人々にまで広まって行き、町人階級も紙で作った「鯉のぼり」を竿につけて高く掲げて楽しむ様になりました。


中国古来の風習をそのまま踏襲するのでは無く、日本の国情に合わせて変化させて来ている様です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.05.06 09:27:48
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

カテゴリ未分類

(203)

My Town

(578)

Little Journey

(798)

Overseas US

(238)

Overseas Europe

(194)

Opinion

(1335)

Classic Music

(529)

Technology

(204)

Flower

(618)

Books

(211)

Goto Islands

(268)

Gardening

(215)

PC

(176)

Social Security

(35)

Stock

(144)

Politics

(759)

技術士

(18)

Overseas Oceania

(19)

Paintings

(79)

TV

(74)

Profile

カーク船長4761

カーク船長4761

Favorite Blog

体感治安の悪化 New! 七詩さん

イチョウの大木、サ… New! 隠居人はせじぃさん

喉が痛いのに「濡れ… 福禄太郎さん

雲の上はいつも蒼空 蒼空0205さん
旅でのひとり言 旅行好き2002さん

Comments

ミリオン@ Re:ヘルマン・プライ-バリトン歌手(01/05) こんばんは。 嬉しいです。頑張って下さい…
ミリオン@ Re:金木犀の香り(10/15) おはようございます。 葉っぱは綺麗ですね…
ミリオン@ Re:トルコ石色の湖(01/04) こんばんは。 ニュージーランドは素敵です…
ミリオン@ Re:レッド・ドラゴン-トマス・ハリス(12/31) こんばんは。 ロードショーは面白いですね…
ミリオン@ Re:秋の野草セイタカアワダチソウ(10/14) おはようございます。 北海道は素敵ですね…

Freepage List

東京都多摩市


多摩市周辺


神代植物園


自宅周辺で良く行くお店


近くの低山


低山でも注意を


供養登山-低山トレッキング


西海国立公園


上五島日記


下五島日記


海外旅行の思い出


ホテルが見つからない


レンタカーが変調


大都会の一方通行


北米家族旅行


北米家族旅行(2)


ヒューストンの住居


アメリカは広い!


テキサス州の州花


Deep South


住み良い都市統計


パクス・アメリカーナ


キャンプ生活


カリフォルニア1号線


カナダお国自慢


温泉国立公園


化石の森国立公園


カールスバード鍾乳洞


Everglades国立公園


Great Smoky Mt.


ニュージーランド南島


珈琲が美味しくない


Kingston Flyer


南ヨーロッパ旅行


チロルでは寄り道


パンと湯はホテルで


ザルツブルクの魅力


美しい夏の行方


北ヨーロッパ旅行


夏の個人旅行は難しい


天才アーベル


Clara Haskil ?


ディヌ・リパッティ


ホルン信号


Charllote Church


ヨーゼフ・シゲティ


エミール・ギレリス


ナルシソ・イェペス


キリ・テ・カナワ


半額チケット


ブレンデル


Andras Schiff


バレンボイム


コレルリ


ヘルマン・プライ


へブラー


グレン・グールド


ラズモフスキー3番


デュ・プレ


カール・ライスター


油絵を描く楽しみ


美術館での写真


レンブラント


如意輪観音


拙いパステル画


スケッチと模写


ゲーテの詩は如何?


陶淵明の雑詩


奥の細道


ヨーロッパとは何か


魔法使いの弟子


ボードレール


杜甫


すみれ-ゲーテ


北米の国立公園


米国 国立公園


カナダ国立公園


ドイツ旅行


遅れてきた国民


プロテスタント


フランクフルトと京都


Riemenschneider


ドイツとゲルマン


ベートーベン生家


シュヴァイツァー博士


フランス旅行


星の王子さま


落葉


ボードレール


東欧旅行


幻想都市プラハ


スイス旅行


アインシュタイン


ハイジの道


シオンの城


ベネルックス三国旅行


夢の跡-ブリュージュ


英国旅行


三越のライオン


オーストラリア旅行


海外生活


JCBが使える


Globalization


レッド・ドラゴン


「大学」-宇野哲人


世界の美術館 訪問記


読書評


イタリア旅行


ポルチーニ


カナダ旅行


メキシコ旅行


インド旅行



© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: