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2011.04.19

東電の事故収束に向けた工程表は適宜変更が望ましい

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テーマ：ニュース(99738)

カテゴリ： Opinion

枝野官房長官が、福島第１原発の原子炉建屋から高い放射線量が観測され、内部作業が困難視されていることについて「東電を含む専門家は想定に入れて工程表を作ったと理解している」と述べ、東電が公表した事故収束の工程表に影響はないとの認識を示した。

この認識は時系列にみて妥当ではないと思われるのです。
東電が工程表を公表しましたのは17日、放射線計測は18日ですから大きな影響は避けられません。
希望的観測を記者会見で述べるのではなく、適宜正確な情報を開示し、工程表は適宜変更するのが望まれることだ思っています。

福島原発の事故で、原子力安全委員会・保安院は18日、遠隔操作のロボットで計測した1、3号機の原子炉建屋内の放射線量などを公表した。
1号機は放射線量が10～49ミリシーベルト/時、3号機は28～57ミリシーベルトだった。57ミリシーベルトの場合、今回の事故に限定した緊急時作業員の年間被曝線量限度の250ミリシーベルトに４時間半で達する高水準。
2号機タービン建屋外の配管トレンチに溜まった高濃度汚染水を集中廃棄物処理施設に移送する準備が完了。水位の上昇であふれ出す懸念があり、19日にも移送を始める。
この他、2号機の核燃料貯蔵プールの水から放射性セシウムが検出された。中の使用済み燃料が損傷し漏出したのか、原子炉から漏出したものが下降したのかは分からないと言う。
線量はいずれも入り口付近で内部はさらに高い恐れがある。原子炉格納容器の圧力抑制室が損傷し最も放射能漏れが激しい2号機は18日に計測を行った。

保安院では「長時間の作業は厳しい。線量を下げる工夫をして屋内での作業を検討したい」としているが、東電が17日に公表した工程表の作業の妨げとなるのは避けられない。
工程表で示した水の循環冷却装置の取り付けなどには、建屋内での点検や作業が不可欠。貯蔵プールの補強を行う4号機の原子炉建屋地下にも汚染水が約5m溜まっていることも新たに分かり、作業が遅れる恐れがある。

最も放射能漏れが激しい2号機は、ラプチャーディスクが破裂し、大気開放状態のままになっていて放射性元素が放出されるがままになっていると言うのが私の認識でした。

ですから、圧力抑制室の破損懸念は無いのだと思っていたのですが・・

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