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2021.04.06

喜ばしいどん底からの復活－照ノ富士と池江璃花子

テーマ：気になったニュース(30414)

カテゴリ： Opinion

喜ばしいスポーツニュースが続いています。将にどん底からの復活劇で、何とも喜ばしく嬉しいニュースです。

照ノ冨士関は、両膝を負傷して、大関から陥落しただけでは無く、幕下以下の序二段まで番付を落として、引退廃業の危機に至りましたが、周囲の励ましもあり、本人の努力も相俟って幕の内に復帰、幕の内優勝2回を経て、大関復帰となり、横綱を目指して兆戦するとの決意を語っていました。

池江璃花子選手は、水泳の自由形とバタフライで、次々と日本記録を更新し敵なしの状態で、世界にも肉薄して、世界選手権でもメダルに届きそうな勢いでしたが、2019年2月に白血病を公表、辛い抗がん剤治療で10㎏以上も体重が落ちて、選手生命だけでなく命の危険も囁かれましたが、周囲からの励ましと、本人の已む無き努力に依って、水中練習を再開し、得意の100mバタフライレース、日本選手権を制覇、遂に東京オリンピックの出場権を獲得することになりました。

この復活劇は、一見失敗に見えても、弛まない努力と強い意思に依って、難局を脱して、成功を得ることが出来るのだと、芸術の道でも、科学技術の道でも、教訓になる気がしてなりません。

物理学や化学でのノーベル賞受賞者の方々でも、似たような失敗から成功経緯があったことを思い出します。
私は重工業での、ガスタービン開発部門にいて、組織として活動していましたので大きな失敗も小さな成功もありましたが、個人としての努力を「これ程、後悔無くしたのか？」と問われますと否と答えざるを得ません。

米国駐在6か月後の展示会、新聞カメラマンに撮って頂いた写真、Sales Engineerとしてやって行けるのか否か、不安な頃でした！

しかし、芸術の分野では厳しいもので、ゴッホやモジリアーニは努力にも拘らず、生前には認められることなく、死後に名声を得ることになりましたが、揺るぎない唯心史観が無かったら、持ち堪えられなかったと悲しくなります。

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