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2021.10.23

愚に還る－無用となった専門書

テーマ：徒然日記(22843)

カテゴリ： Opinion

齢を取ると言うことは、体力も知力も判断力も衰えるばかりなので、情けなくも悲しいことなのです。
階段の踊り場に設けてある専門書の書棚は、読んで理解することが出来なくなってしまい、無用の長物となってしまいました。

専門書の書棚には200冊程度があって、教養学部時代の理学書、工学部時代の応用数学書や各種工学書、会社に入ってからの理工学書、アメリカ駐在時代に購入した技術書、会社や米国関係会社から頂戴した技術歴史書等が並んでいます。

中でも、教養学部時代の理学書には、勉学に勤しんだ思い入れが残っているのです。

高木貞治の解析概論（岩波書店）：
解析学講義は気鋭の微分幾何学者である長野健氏、講義中に参考書として紹介されてもので、今でも4000円程度で販売されている様です。

スミルノフの高等数学教程（共立出版）：
代数学講義は森繁雄氏、行列と行列式参考書として第5分冊が紹介されたものですが、やはり、第12分冊まで各4000円程度で未だに販売されています。

山内恭彦の一般力学（岩波書店）：
物理学講義は小野健一氏、微分方程式を駆使しての難解講義でしたが、力学参考書として紹介されたもので、未だに名著である様で2500円程度で販売されています。

これでは、工学部時代や会社時代の理工学専門書も意外に価値があるのかも知れません。
大事に保有していた書籍ですから、愚に還ってもう利用出来なくなっていますが、廃棄処分とすることは止めることにしました。

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