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2021.11.30

日大理事長逮捕－近視眼的な日本の教育

テーマ：気になったニュース(30383)

カテゴリ： Opinion

その昔、日大でも総長が全てを管理する立場にありましたが、理事会で総長職を廃止し、自らが理事長となって、全ての権限を掌握、職員をパワハラ支配して、妻の営む料理店にも日参させて、蓄財に勤しんでいた日大理事長が脱税容疑で逮捕となりました。

教育とは、本来金儲け事業ではない筈なのですが、日本一のマンモス大学で、蔓延った金をつぎ込んで成果を得たいと言う近視眼的な日本の教育制度のあだ花に風穴を開けることになるのでしょうか？

私の場合、高校は公立、大学は国立、高校の授業料は月額1500円、大学では月額750円、高校から無利子の都育英奨学金を高校で月額1000円、大学では月額2500円を得ていましたので、貧乏家庭でありましたが何とか卒業することが出来ました。
多分、私立高校、私立大学では通学出来なかったであろうと遠い昔を思いやっています。

本当の教育とは、子弟が将来良い人間になり、幸せになる為にするもので、試験に合格することは必要ではあるかも知れないが、　それで将来幸せになれるというものではなく、それは「必要条件ではあって十分ではない」のである。

その意味で、儲かっていそうな塾など教育産業の主張していることは、眉に唾をつけて聞くべきだろう。彼らは、近視眼的な教育観を助長することで儲けるしかないからだ。
「この教育は、この子の将来の為になる」という、そんな悠長な考え方では金儲けは出来ない。大概の人は「今、成果を見たい」といっておカネを払うのだから。
かくして、いわゆる教育産業の提供する価値は、「試験に合格させます」とか「中間・期末で点数アップさせます」と言った近視眼的なものになり、そんな声が大きい日本では、親、子ども、社会全体が、教育に関して近視眼的な見方をするようになってしまった。

米英の超一流大学、ハーヴァードとオックスフォードならば「良い教育」をしているだろうと仮定した上で、これら二校がそれで「金儲け事業」なのか否かを見てみることにする。
両者は世界に名だたるリッチな大学ではあるが、実はその収益源は「教育」ではない。ハーヴァード大学は株式や債券などの資産運用で儲けており、オックスフォード大学は不動産事業で得た収益を教育につぎ込んでいる。
単純に「金儲け」という観点でみるなら、これらの大学にとって「教育事業」などは「カネの儲からないごくつぶし」にすぎない。だが、これらの大学にとっては教育こそ至上目的であり、「金儲け」はあくまでその手段である。決してその逆ではあり得ないのだ。

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