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2021.12.02

1913年尋常小学唱歌　海－文語調の歌詞

テーマ：どんな唱歌・抒情歌・童謡がお好き？(22)

カテゴリ： Opinion

小学校4～5年辺りに、音楽授業で歌わされましたが、1番は「松原遠く　消ゆる処　白帆の影は浮かぶ　・・」と小学生にも理解出来ましたが、2番は「島山闇に　著きあたり　漁火　光淡し　・・」と理解が難しくなりました。

昭和20年代中頃ですから、学校にはピアノが無くて、足で漕ぐオルガンを教室に持ち込んで、斉唱の後、音楽教師の小比賀氏の前で一人一人歌わされたのでした。
通信簿用の5段階裁定の為だったのかも知れませんが・・

海（松原遠く～）byひまわり🌻×３歌詞付き　唱歌｜UMI｜Sea

島山闇に著きあたり ⇒ 夜の暗闇でも、島や山がはっきりと分かるようす
漁火（いさりび）⇒ 魚を誘い寄せるために夜間、漁船でたく火
緩く ⇒ この歌詞の場合は「激しくない、勢いが弱い」といったことでしょう。
浦風（うらかぜ）⇒ 海辺を吹く風、浜風のこと。
沙（いさご）⇒ 砂のことです。
1913年（大正2年）発行の「尋常小学唱歌第五学年用」に掲載されました。

文章を話し言葉に近づけ，思想感情を自由に表現するのにふさわしい口語文形成のための言文一致運動は明治維新前後，前島密等の洋学者によって唱えられ，二葉亭四迷（「だ」調）・山田美妙（「です」調）・尾崎紅葉（「である」調）らが小説で試み，明治末期に確立したとされていますが、小説とは違って詩の世界では格調高い文語体が用いられていた例が多く、大正時代でもその風潮は続いていた様です。

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