人は誰でも死ぬのだから、「ならば受け止めよう」というのは間違ってないが、何の罪もない人が暴漢に刺されて殺されることや、誤爆(爆撃に誤爆も正爆もないだろうに)によって殺された人や家族はその死を受け止めることができるだろうか。 この問いについて論じた『なぜ私だけが苦しむのか 現代のヨブ記』(H.S.クシュナー、岩波現代文庫)という本のことは前に書いたが、昨夜は同じ著者による"When all you've ever wanted isn't enough -- The search for a life means"(A Fireside Book)という本を読んでいた。 その後、むのたけじの『戦争絶滅へ、人間復活へ―九三歳・ジャーナリストの発言』(岩波新書)を読み始めたら、止められなくなって最後まで読んでしまった。これはインタビューをまとめたものである(聞き手、黒岩比佐子)。名前は当然知っていたのに、これまで一度も、むのの本を読んだことがなかった。 「私はこれまで生きてきて、九十三歳のいまが一番頭がいいと思っています」 「死ぬるとき、そこが人生のてっぺん」