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Break Time (一休み)
せっかくオベリスクまで来たので・・・、オベリスクはどう造られたか? を少し紹介。
アスワンの石切場は採掘途中で放棄されているオベリスクが今も残っているのです。
写真中心の紹介です。
オベリスク(Obelisk)の切り出し
アスワンの街からアスワン・ダム方面に1km程車で南下した郊外に石切り場が残っています。
石切場は今はこの一角だけで周りには住宅があります。因みに有料見学です。
切り出し途中で止まっているオベリスクの柱は岩山の中腹に
かなり大きな石ですが、残念ながら途中でヒビが入りストッブしたようです。
石の長さは41.75m重さは1152トン。
前回紹介したハトシェプスト女王のオベリスクは高さ30m重さ318トンだったので、それを驚異的に上回る物だったようです
(大きすぎて限界だったとも考えられますが・・。)
最初に上から掘り進み次に切り出し口の岩をどけて行くようです。
重機のない時代にとんでもない作業だった事がわかりますね。
遠目は雪平鍋(ゆきひらなべ)のような表面ですね。
石は紅花崗岩(赤色花崗岩) 右
左の石は丸くカットされた玄武岩
玄武岩はハンマー代わりに利用されていたようです。
オベリスクの石切
石材の切り出し道具には銅製ののこぎり、のみ、木製のくさび、石製のハンマーが使用されていたようです。
石灰岩などのやわらかい石はのみで切り出したり、銅製ののこで切り出せたようですが花崗岩は緻密で硬いので大変だったようです。
切り出しはノミで切り込みを入れて、
そこに木製のくさびを打ち込んでからくさびを水で濡らすそうです。
すると水でくさびが膨張して自然にくさびにそって割れる・・。
と言う説が有力です。
大きな石材の切り出しは大変時間と労力のかかる根気のいる作業だったようです。
切り出された後、特注の船でナイルを下り運ばれて、周りに化粧彫刻がされるわけです。
だから元はかなり太い柱だったのですね。
あと一息だったのに残念ですね。
もし切り出されていたらこれはどこに建てられていたのでしょう。
因みにカルナックのオベリスクもここから切り出された物のようです。
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