[Stockholm syndrome]...be no-w-here

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2017.01.13
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カテゴリ: 宝塚
改めて【グランドホテル】の感想。

前回も書いたように、この物語は、「ガイゲルン男爵とグルーシンスカヤの恋」「ガイゲルン男爵とオットーの友情」そして「オットーの再生」を主軸に描いている。

その中心にいるのが、珠城りょう演じる主人公のガイゲルン男爵だ。
口八丁手八丁だけで生きて来たような貧乏貴族ながら、本当の「悪」にはなり切れない純粋さを垣間見せる辺りは、珠城の真面目で好青年なイメージと上手く重なっているのではないかと思う。
また、これまでに幾つもの恋を経験しただろうガイゲルンが、思わず年上の女性グルーシンスカヤに魅了され、本気の恋に落ちてしまう様子にも説得力が感じられた。
(彼の遊び感覚の恋愛観は、フラムシェンとのやり取りで端的に表現されている)
ただ、そのフレッシュさ故に、役の年齢よりどうしても若く見えてしまったのはご愛嬌か…(笑)。


一方のグルーシンスカヤは、花も盛りを過ぎて人生にも舞台にも情熱を見出だせなくなっている女性だが、愛希れいかはその疲れた感じを上手く体現していた。
そんな彼女が、10歳も年下のガイゲルンと出会い、年甲斐も無くまるで初恋に落ちた少女のように浮かれる姿は、本当に可愛らしい。

彼らが出会う「グルーシンスカヤのスイート・ルーム」は、2人の年齢差を感じさせると共に、離れがたい恋心が生まれる瞬間を描いた大事な場面だが、新トップコンビは見事に演じ切っていたように思う。
何だか妙に初々しい感じも、2人を応援したい気持ちにさせてくれた。
デュエットダンスも素敵だ。


そして、2人と並んで、もう1人の主役とも言えるのが、美弥るりか演じるオットーだ。
これが実に素晴らしい。
「若きトップに交代したばかりのこの時期に、彼女が月組にいてくれて良かった」と思える程、この舞台における美弥の貢献度は高い。
「ホテルのバー」でガイゲルン男爵とオットーが楽しそうに踊る場面は、いつまでも観ていたくなる程、ひと時の幸福感に包まれている。


そして、オットーと共に物語の「救い」的な存在となるのが、朝美絢が演じるエリックだ。
彼女の爽やかな笑顔がそのまま役柄に反映され、物語にも観客にも希望の光を照らしてくれる。


レヴューも含め、珠城りょうを中心とした月組には、確かにまだまだ克服すべき課題がある。
けれど、それは同時に、これからどんな風に彼らが成熟して行くのかを見守る楽しみでもある。
今回の【グランドホテル】は、そんな希望すらも感じさせてくれる舞台だった。


ありがとう!!


次回は、ラファエラを演じるARIについて。
僕自身がラファエラの人物像を的確に文章化できずに、ちょっと苦戦している(笑)。
詳しくは後日。



そう言えば、ジミーズってあのアラビア風(?)の衣装を着た2人組だったんだな…。
てっきりスーツ姿だと思っていたので、気にも止めていなかった(笑)。
失礼……、じゃないよね?





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Last updated  2017.01.26 22:50:13


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