[Stockholm syndrome]...be no-w-here

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2020.01.29
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カテゴリ: 宝塚
週間予報ではずっと雨模様で心配していたが、28日(火)は運良く晴天に恵まれた。
寒いのは我慢できるが、雨は濡れるし、傘もささなければならないので煩わしい。
そんな中で観劇した雪組公演【ONCE UPON A TIME IN AMERICA】は、やはり素晴らしかった。




・大きな矛盾や破綻の無いストーリー
・違和感の無いキャラクター設定とその心理描写
・たとえ僅かでも、きちんと見せ場がある脇役への配慮
・場面毎にしっかりと歌われるミュージカル楽曲
・薔薇や懐中時計など、その場限りで終わりにしない小道具の使い方

小池修一郎が手掛ける作品は、いつも「これぞ宝塚!!」と言わしめるクオリティを保っている。
今回の【ONCE ー】も、それに違わぬ見応えのある内容だった。
(第1幕の完璧さに比べ、第2幕が多少大味になるのも、彼らしいご愛嬌か…笑)

決して目新しい訳ではない。
寧ろ、宝塚のセオリーを忠実に守った、古典的な作風とも言える。
しかし、そのセオリーを最大限に活用しつつ、観る者を物語の世界に引き込むアイデアとパワーが凄い。
飽くまでも宝塚的でありながら、宝塚の枠を超えた魅力を兼ね備えているのが、小池作品の特徴と言えるだろう。

それは、演じる雪組生達も同じだ。
【ファントム】そして【壬生義士伝】と着実にスケールアップして来た彼らにとって、今回は満を持しての小池作品だと言える。
そんな両者が、強力なタッグを組んで挑んだ舞台が、面白くない訳がない。

望海風斗と真彩希帆は当然の事ながら、他の組子達の歌唱力も軒並み上がっており、雪組生としての意地と誇りが伝わって来た。
芝居でも魅せてくれた事は言うまでもない。
フィナーレの大階段でポーズを決める男役スター達の格好良さは、今や宝塚の顔と言っても良い。

前作の感想 では敢えて苦言を呈し、その結果(かどうかは分からないが…)永久輝せあの組替えというハプニングを招いたが、組子達はその逆境をしっかりと乗り越えて来た。
もう何も言う事は無い。
やはり、宝塚は本気の集団だ。


そんなジェンヌ達の本気に応える脚本を、劇団側には提供して欲しいと思う。
小川理事長は、年頭の挨拶で「作品の質」に言及していたが、これに対しては以前から疑問に思っていた事がある。
それは「脚本に対して、客観的な意見を述べられる立場の人間」つまり「チェック体制」が劇団内にあるのか、という疑問だ。

例えば、宙組【El Japón(エル ハポン)】のラストシーンを観て、「治道はそれで良いとして、藤九郎達はどうなるの…?」と感じた人は少なくないだろう。
(あの場面は、ストーリーを変えるまでもなく、台詞一つで辻褄を合わせられるレベルの矛盾だ)
そうした「誰もが感じるであろう疑問や矛盾」を、稽古場の段階で指摘する人間が誰もいないのか、という問題だ。
それとも、脚本家に遠慮して、誰も意見を言えない環境なのか。

具体策も何も無いまま、ただ「質を上げろ」と言われても、脚本家1人の力には限界があるだろう。
誰も、駄作を書こうと思って書いている訳ではないのだ。
傑作を出し続けるのは無理だとしても、せめて物語の辻褄だけはきちんとして欲しいと思う。
それだけでも、観終わった後の印象は変わるだろう。
そんな想いを強くした、今回の雪組公演だった。

ありがとう!!


次回は、キャスト別の感想を。

それにしても何だろうか…。
最近、1階席よりも2階B席の方が妙に落ち着く自分に気が付いてしまった(笑)。
今年は、観劇スタイルをちょっと変えてみようかな。





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Last updated  2020.01.30 21:39:24


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