[Stockholm syndrome]...be no-w-here

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2020.06.18
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カテゴリ: 映画
ラジオで聞くまですっかり忘れていたが、今日6月18日はポール・マッカートニーの78歳の誕生日だった。
一昨日、無性にビートルズの映画が観たくなったのは、彼に呼ばれたのだろうか(笑)。
先週観た【市民ケーン】もそうだが、最近は満足度の高い作品が多くて嬉しい。



【市民ケーン】…満足度★★★★★


オーソン・ウェルズの監督デビュー作にして傑作。
「バラのつぼみ」という言葉を残して亡くなった新聞王ケーンの生涯を、関係者の証言を基に回想形式で描く。
ただそれだけの内容ながら、脚本から構成、演出に至るまで、ほぼ完璧に近い。

何より、1941年の公開から80年を経ても尚、画面から伝わって来る熱量が全く失われていない事に驚嘆する。
それは、取りも直さず、若干25歳にして監督・脚本・主演を務めたウェルズの才覚に拠る所が大きいだろう。
古典でありながら決して古臭くならず、野心的かつ革新的で、何故この作品が名作と謳われるのかが手に取るように分かるクオリティの高さを誇っている。




【ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK】…満足度★★★★☆


1963年に始まった15ヶ国90都市166公演に及ぶツアーから、最後のコンサートとなる′66年8月29日のキャンドルスティック・パーク公演まで、ビートルズの4人がアイドルの絶頂期からアーティストへと変容して行く姿を、貴重な映像や写真と共に描いたドキュメンタリー映画。
どれだけ画質が悪くても、そこに動き歌うビートルズがいるだけで、ファンとしては大満足なのだが、この作品の意義は単に音楽的な熱狂を伝えるだけでなく、当時の世相の中でバンドを捉えた所にある。
関係者による証言は、実に興味深い。

特に印象的だったのは、米国の人種差別に対して、メンバー4人がはっきりと「NO」を口にしたというエピソードだ。
この事が、後々ジョンの「キリスト発言」が(英国では全く問題視されなかったのに対して)米国内で大問題になる発端になったと考えると、現在まで続く米国の人種差別が如何に根深いものであるかを窺い知る事ができるのではないか。
(最近もNHKの制作した動画が物議を醸したが、米国の人種差別や銃規制は、日本人が単純な善悪で割り切って語れるような問題ではない)

確かに、ビートルズは世界中を熱狂の渦に巻き込んだ。
しかし、誰も経験した事がないスピードとスケールで肥大化して行くそのムーブメントは、まだ20代前半だった4人の若者に背負い切れるものではなかった。
やがて、メンバー自身がその渦の中で身動きが取れなくり、窒息しそうになって行く様子を、映画は分かりやすく描いている。

それにしても、これだけ多忙な中で、次々と名曲を生み出して行った彼らの才能には舌を巻く。
ビートルズ自体は決してハッピーエンドではなかったが、彼らの生み出した曲は解散から50年を経た今でも人々を魅了し、愛され続けている。
そんな不世出な4人の才能と魅力を、ビートルズを知らない人達がこの映画から少しでも感じ取ってくれたら、ファンとしては嬉しい限りだ。

満足度に関しては満点でも良いのだが、彼らの素晴らしさは1時間48分ではとても伝え切れないという意味で、敢えて☆1つマイナスに…(笑)。



おまけ『音楽家が語るビートルズの凄さ』





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Last updated  2020.06.19 19:49:55


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