[Stockholm syndrome]...be no-w-here

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2026.04.19
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日本には、「風が吹けば桶屋が儲かる」という江戸時代から伝わる喩え話がある。
ある事象の発生により、一見すると全く関係が無いと思われる場所・物事に影響が及ぶという、現在で言う「バタフライエフェクト」だ。


風が吹くと、砂埃が舞い、目を悪くする人が増える

目を悪くした人達は、生計を立てるため三味線を習う
(昔は、目の不自由な人は芸事などで身を立てる事が多かった)

当時、三味線には猫の皮が使われていたので、三味線が売れると猫の数が減る

猫が減ると、町中にネズミが増える

増えたネズミが桶などの家具類をかじるので、桶が売れて儲かる


この諺を彷彿とさせる出来事が、1990年代のインドで起きていた。
ただし、これは自然現象が原因ではなく、人間の行為に端を発している。
人間にとって善かれと思ってした事が、地域の生態系を壊し、回り回って人間の生命に関わる問題へと発展する怖さを、このインドの事例が教えてくれる。


インドの禿げ鷲の個体数が激減しました。その結果、50万人が亡くなりました。

1990年代、インドの農民達は、牛に安価な鎮痛剤であるジクロフェナク薬を使い始めました。禿げ鷲がその死体を食べ、薬が彼らの腎臓を破壊しました。

通常、牛の死体は45分で綺麗に処理されますが、禿げ鷲がいなくなったため畑で腐り始めました。それにより、野良犬の個体数が500万頭も急増します。狂犬病の症例が急増しました。病原体が水道を通じて広がりました。

シカゴ大学の経済学者達は、かつて禿げ鷲がいた地域の死亡率を、元々から禿げ鷲がいなかった地域の死亡率と比較しました。生態系が崩壊した後、人間の死亡率は4%以上も上昇しました。年間10万人以上の超過死亡。5年で50万人です。
インドは2006年にその薬を禁止しました。禿げ鷲の個体数はまだ回復していません。

これが、私達にとっての「キーストーン種※」の意味です。これが、私達が誰も可愛いと思わない動物を守る理由です。


※「キーストーン種」とは、その個体数に比べて自然環境に著しく大きな影響を与える種を指す。キーストーン種は生態系群集の構造を維持する上で重要な役割を果たし、その生態系内の他の様々な種の種類と数を決定する役割を担う。




単一栽培農業は、自然の残りの部分を荒廃させる。

農地は、野生動物、ミツバチ、鳥、昆虫、両生類の多くを失い続けている。しかし、各世代は「正常」とされる自然を、幼少期に存在したものと比較して測るのであって、それ以前に存在したものではない。

だから、私達はオーロックス、クワッガ、東部ワピチ、干拓された湿地を悼(いた)まない。私達はそれらを知らなかったのだ。私達は其々、少しずつ空虚になった世界を引き継ぎ、それを正常だと呼ぶ。シフトするベースライン症候群だ。

人間は驚く程に適応力がある…危険な程に。







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Last updated  2026.04.19 15:37:23


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