[Stockholm syndrome]...be no-w-here

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2026.04.27
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意識高い系(Woke)がもたらす脅威は、業界によって大小様々です。英文学科が女性ばかりになってしまったのは残念ですが、殆どの人の日常生活には影響ありません。他の分野の方が重要です。あなたはジャーナリストではないかも知れませんが、ニューヨーク・タイムズに書かれた内容が世間一般に真実として受け入れられる基準となっている国に住んでいます。タイムズ紙が(現状以上に)内輪の合意によって不都合な事実を抑圧する場になれば、それは全ての市民に影響を与えるでしょう。

私が最も恐れている分野は法律です。私達は皆、機能する法制度に依存していますが、率直に言って、法曹界が女性の過半数を占めるようになれば、法の支配は存続できないでしょう。法の支配とは、単に規則を書き記す事だけではありません。たとえその結果が自分の心を揺さぶるものであったり、どちらの当事者に同情すべきかという直感に反するものであったとしても、規則に従う事を意味します。

女性化された法制度は、オバマ大統領の下で2011年に設立された大学キャンパスにおける性的暴行事件を扱う「タイトル・ナイン(教育改正法第9編)裁判所」に似ているかも知れません。これらの訴訟手続きは成文化された規則によって行われており、厳密には法の支配の下で運営されていると言えるでしょう。しかし、彼らには、告発者と対面する権利、自分がどのような犯罪で告発されたかを知る権利、そして有罪か無罪かは当事者双方が知り得る客観的な状況に基づいて判断されるべきであり、一方の当事者が後からその行為についてどう感じるかによって判断されるべきではないという根本的な概念など、我が国の法制度が神聖視する多くの保障が欠けていました。これらの保護措置が廃止されたのは、これらの規則を制定した人々が、主に女性である告発者に同情し、男性である被告人には同情しなかったためです。

この二つの法解釈は、ブレット・カバノー氏の承認公聴会で激しく衝突しました。男性側の立場は、クリスティン・ブレイジー・フォード氏がカバノー氏と一度でも同じ部屋にいたという具体的な証拠を提示できない限り、彼女のレイプ告発によってカバノー氏の人生が台無しになる事は許されないというものでした。一方、女性側の立場は、彼女の明白な感情的反応そのものが、上院委員会が尊重すべき一種の信憑性であるというものでした。

法曹界が女性多数派になれば、教育改正法第9編の審判やカバノー氏の公聴会で見られたような風潮が広がるだろうと私は予想しています。これは既に憂慮すべき程に起きていますが、判事は優遇されたグループには規則を曲げ、そうでないグループには規則を厳しく適用するでしょう。1970年代には、法曹界に女性が多数参入しても影響はごく僅かだろうと考える事も可能でした。しかし、もはやそのような考えは通用しません。変化は計り知れないものになるでしょう。

不思議な事に、政治的な立場に関係無く、これらの変化がどのようなものになるかについては意見が一致しています。唯一の相違点は、それが良い事なのか悪い事なのかという点だけです。ダリア・リスウィックは著書『正義の女神:女性、法律、そして米国を救うための戦い』を、2016年にテキサス州の人工妊娠中絶法を巡る口頭弁論が行われた最高裁判所の場面から始めています。ギンズバーグ、ソトマヨール、ケーガンの3人の女性判事は、「正式な時間制限を無視し、男性判事達の発言を遮って熱弁を振るった」。リズウィックはこの出来事を「抑圧されていた司法界の女性パワーの爆発」と称賛し、「真の男女平等、或いはそれに近い平等が、将来の米国の有力な法曹界で働く女性にとって何を意味するのかを垣間見せてくれた」と述べました。

リズウィックは、女性達が法律の形式主義に対して不遜な態度をとっている事を称賛しています。何故なら、そもそも法律は、抑圧と白人至上主義の時代に生まれたものだからです。「米国の法制度は、根本的に財産を持つ白人男性を優遇するために作られた仕組みだった」とリズウィックは書いています。「しかし、他に選択肢がないので、現状で何とかするしかない」。法律を家父長制の遺物とみなす人々は、法律を道具として扱うでしょう。もしその精神が法制度全体に浸透すれば、表面的な形式は同じように見えても、内実は革命が起こった事になるでしょう。





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Last updated  2026.04.27 11:51:34


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