南仏プロヴァンスの石鹸屋 LA MAISON DU SAVON
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香料の町、グラース(Grasse)を訪れるのは、もちろん石鹸の香料が作られている場所だからですが、実はもうひとつ理由がありました。それは、グラースのすぐ近くにある丘の上の村、Callian(キャリアン)という村にお墓参りに行くためです。キャリアンは旦那の祖父母が暮らした南仏の村で、今は亡きお二人のお墓がそこにあります。彼らが亡くなった時、私たちは日本にいたのでお葬式に行けませんでした。あれから約2年が経ち、ようやくお墓参りに行く機会がやってきたのです。キャリアンは、他の南仏の村のように丘のてっぺんにあります。村の中央には教会があり、その周りをお店や家が囲んでいる感じの村です。すでに他の人に売られてしまった、おじいちゃんとおばあちゃんの家の前を、車で通り過ぎました。ここでは私も一度だけクリスマスを過ごしたことがあり、思い出の場所です。お墓にそなえる花を買おうと花屋を探しましたが、村には花屋はありませんでした。皆、自分の家の庭の花を生けるのでしょう。丘の上の村から一度下まで下り、スーパーで花を買ってまた村へ。車がない時代、村の人たちはどうやって下まで下りていたのでしょうか。キャリアンの墓地に入り、お墓の名前をひとつひとつ見ていきました。初めて訪れるので、どこにお墓があるのか分かりません。手分けして探すこと、約15分。ようやく、おじいちゃんとおばあちゃんのお墓がありました。晩年、二人きりでこの村に住んでいた彼ら。おじいちゃんが亡くなった日から、1ヶ月もたたないうちに、おばあちゃんも後を追うように亡くなりました。お墓の上に落ちていた葉を取り除き、買ってきた花を2鉢置きました。お墓参りが遅くなってごめんなさい。安らかにお眠り下さい。お墓を出ようとしたところ、クリスチャン・ディオールのお墓を発見。そういえば、彼もここキャリアンの村の出身でした。こんな南仏の山奥の村での、ディオールとの出会い。おじいちゃんとおばあちゃんと、同じ場所で眠っていたんですね。
2009年08月14日
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