Free Space
この文章は、
永久再生・傍観と善悪 共存としての在り方
ねえ君
僕がこれから語る言葉も
奇妙な世界のキテレツ噺さ・・・
ねえ君
僕は小学生の頃から
部屋やトイレの中に入ると
そこには誰もいないはずなのに
何かの気配を感じることがあったんだ
誰かにみられているような気がして
誰かが陰に隠れているような気がして
僕は座っていてもお尻がむずむずして
いてもたってもいられなくて
とんでもなく落ち着かない気分になったものさ
そしてしばらく
キョトキョトと四方八方 首を振っていると
僕の瞳は 一匹の小さな蜘蛛 の姿を捉えるのさ
そうだったんだ
この小さな一匹の蜘蛛の警戒本能やら恐怖心が
どうにもこうにも落ち着かない気分に
僕をさせていたという訳なのさ
ねえ君
わかってくれるかい?
目の前に広がる 今ここ という
この空間に共存しているのは
人だけではないのさ
目に見えるものはもちろん
小さすぎて目に見えないものから
大きすぎて認識できないものまで
光 宇宙 空 風 山 木々 草花 虫 細菌やウイルス
かつてはこの世と言われる世界に在ったけれど
肉体をうしなったエネルギーというものまで
異なる意識レベルの万物と共存しているのさ
君 僕の語る言葉をイメージしてくれたまえ
今 ここ という目の前の限られた空間には
幾重もの異なる次元の世界が
十二単が如く
幾重の透けてみえない幕のように存在している
っと
ねえ君
目の前にある
なんの変哲もない日常風景
その風景のなかに溶けて透けてごらんなさいな!
すると だんだん見えてくるのさ
蟻や蜘蛛のような存在の意識世界から
宇宙の先の先の先にある意識世界までがさ・・・
そうさ
君が目にしているこの限られた空間とは
際限のないミクロの世界と
際限のないマクロの世界とを
含有してるんだ
そして
君も 僕も 誰もが その首にぶら下げている
超高性能映写機の存在に気が付きさえすれば
限られたちっぽけな世界と
君がすっかり思い込んでしまっている眼の前の世界を
際限なくズームインでき
際限なくズームアウトできるのさ
そう
君の意識はひとつではない
君の意識はひとつであって幾重なのさ
君の意識を空間のなかに溶かし透かしてしまえば
君の意識はひとつであって幾重になっていくんだよ
そして 幾重になった君の意識は
限りないミクロの世界も
限りないマクロの世界も
ズームアップとズームアウトのフォーカスで
一瞬にして自由自在に行き来することができてしまうんだ
そうだよ・・・
空間とは
己のしっぽを喰らう蛇の姿をしている
ってことに気が付きさえすれば
そして君の意識が
その姿をちょっと離れたところから眺め
眺めているうちにそれを映す光となってしまえば
その蛇という存在を
超高性能の顕微鏡で観察するのも
超高性能の望遠鏡で観察するのも
まったく
自由自在となるわけさ
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