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名古屋に用事があって行った帰りに、ふと思い立って名古屋ボストン美術館に寄った。美術展のタイトルは「ドラクロワからムンクまで~19世紀ヨーロッパ絵画の視点」。平日ですいていてよかった。出品数は44点とちょっと少なめ・・でもドラクロワから始まって、マネ、ルノワール、ゴッホ、ミレーなどそうそうたる画家たちの名前がずらり。でも今回の中で一番よかったのはムンクだなあ。「夏の夜の夢(声)」と題された絵。不思議な絵。湖のほとり、絵の中心に2つの目みたいなものが描かれている。その目が、手前にいる後ろ手を組んだ若い女性を背後から狂おしく凝視しているように感じられる。後ろに手を組んでいる女性は、ムンクにとっては罪人なのかもしれない。あるいはしがらみにとらわれ、身動きできないのかもしれない。ごく近くで見ると女性のあいまいとした表情の中で水色の瞳は縦ににじみ、涙を流しているように見える。口もわずかにゆがめている。棒のように背後の湖をまっすぐ照らす白夜の太陽。湖を渡る小さな舟に白い人影と、黒い人影がある。彼岸へと渡る、死者をのせた舟のように見える。追いつめられている。日は沈まない。それでいて夜はいつまでも明けない。かなしい目がそこにある。
2004.05.28
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こんにちは~まーしゃです。今日の東京はびっくりするほど寒いです。電車の乗り継ぎが悪く、ホームで電車を待ってるとき泣きそうなくらい寒かったです。明日から2泊3日で名古屋に行きます。あったかいといいな・・・・こりゃ5月の日記じゃないな。〔最近読んだ本〕カミュの「幸福な死」あひゃ~~~っ!泣いちゃった!!泣く本じゃないけど泣いちゃった。同居人にあらすじを説明した。「『幸せになるためには金が必要だ』と金持ちの知人に教えられ、主人公の男がその知人を殺して金を奪って女と暮らして、幸せを感じて、若いのに風邪ひいて死ぬ話」「・・・・自業自得じゃん」そうなんだけどさ~、そうじゃないんだよ!(ぐしっ)カミュはすごいな~・・・「異邦人」は頭でしか読めなかったけど「幸福な死」によって、初めてカミュの精神に触れた気がして、ものすごく最後、感動してしまった。生と死について怖れを抱いていた思春期に読んでいたらもっと人生違っていただろうか・・・・なんて考えたりもするけれど、今だからこんなにダイレクトに響いてくるんだろうな・・もう一度「異邦人」も読んでみよう。アルベール・カミュ「幸福な死」 ちなみに「幸福な死」は作者生前は未発表作品でした。
2004.05.21
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