マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.01.12
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カテゴリ: ランニング障害
 実験と診断(2) 

「お待たせしました」。そう言って診察室へ入って来たドクターは初めての人だった。電子カルテで私の病歴を見、「それでどうしました?」と尋ねる。私は昨年12月初旬からの症状と、近くレースがあるが、このままの状態では長い距離の練習が出来ないことを話した。ドクターは私の右足を触りながら、「すっかりアーチが落ちてますね、縦も横も。これじゃ100kmも走るのは無理ですよ」と一言。

それは自分でも分かっていた。この状態では100kmはおろか、フルマラソンですら走るのは無理のはず。それでも必死になって靴底の堅さと医療用インソールの堅さを訴えた。「アーチが落ちた足では、底が軟らかいシューズだと余計に負担がかかるんです。それにシリコンは軟らかいですよ」。そうか、あれで軟らかいのでは、とても走るのは無理と言うことになる。

「どこですか、痛いのは?」。そう言いながらドクターは右足を触った。足底の痛んでいる個所は直ぐに分かったが、内側の突起部分も痛かった。「その種子骨のところが痛いです」。「そこは種子骨ではなく、骨が落ち込んでいるため靭帯が擦れているんです」。私は左足同様に種子骨の突起だと思っていたのだが、どうやらそうではなかったようだ。

思いがけない重症。「今回は注射を打ちますが、走るのは無理ですね。これからは負担がかからない自転車にしましょう」。私がランニングへの未練を話すのも聞かず話を終えた。足への2本の注射の他、階段を降りる際に痛みが出だした右膝関節へも注射を打ってもらった。心臓が悪い上にこの足でまだ走ろうとする私に、「このままだと靭帯が切れますよ」。そう告げてドクターは部屋を出て行った。

走後、エアサロンパスで足を冷却するなど、これまで色んな方法で何とか走れないかを試して来たが、それはあくまでも誤魔化しでしかなかった。極度に変形した私の足を補うには、やはり堅い底のシューズと医療用インソールが不可欠なのだろう。それで走って痛むとなれば、走るのを止めるしかない。初めて出会ったドクターの考え方は、実に明快だった。

それは分かるのだが、このままランニングを止めるのは忍びない。痛みが無くなったら、堅いシューズとインソールの組み合わせ、堅いシューズと軟らかいインソールの組み合わせで走ってみる。底の軟らかいシューズを探し、堅いインソールと組み合わせて見る。走るのは止めて、速歩きの練習を始める。レースは数を限定し、なるべく距離を短くする。レースは出ずに、自分のペースでゆっくり走ったり歩いたりする。そんなことを試すしかないだろう。

それでもだめならウォークや登山や自転車を運動の中心にすれば良い。走り出してから33年目の私にとって、ランニングを簡単に諦めるのは難しいが、いずれは決断を迫られる日が来るのは明らか。いや、今がその時期なのかも知れないのだ。さて、来週は専門病院に行って心臓の検査と診断を受ける予定。果たしてこちらの方は、どんな宣告が下されるのだろう。





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Last updated  2012.01.12 15:31:48
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