マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2012.08.15
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≪仲間達の勇姿≫


 一番後の人が女性ランナーだと直ぐに分かった。すらりと伸びた長い脚、ちらっと見えた横顔は、「K野姉妹」の妹さんのようだ。10年以上も前からの顔見知りだが、まだ一度も話したことはない。ここはまだ半分も来ていない地点。この時間帯にここでは遅過ぎないか。そんな心配が一瞬過った。前の2人はサングラスのため表情が分からないが、多分仙台明走会の若い人のはず。

 彼らに自転車で参加した理由を簡単に話し、エールを送って前進。後でこの2人は「たんぽぽ走友会」のSさんとOさんだと分かった。暫く行くとまたまたランナー発見。何と同じ走友会のS水さんだ。私は東京勤務の彼がわざわざ走りに来たことに、彼は私が自転車で来たことに互いに驚いた。握手をして別れたが、彼のスピードに驚くのはゴール後の話。そして8月から新潟勤務に変わったこともその時に知った。

 大和町の手前で女性ランナー発見。太白お母さんランナーズのOさんだった。確か彼女は私と年齢がまあまあ近いはず。その割に走力はほとんど落ちていないのが凄い。これまでのレースでも、彼女に何度追い抜かれたことか。声をかけて抜いて行く。大衡村への分岐点手前で最初のサポート車発見。住吉台走友会のA谷さんだった。Oさんと一緒にここで給水した。冷たいスポーツドリンクが喉に沁みる。あまりの美味しさに、ついお代りをする。たっぷり水分を補い前進。

 ここで国道4号線から別れて、国道457号線へ入る。今までの広い国道と違って歩道は狭く、かつ未整備のため特に自転車は要注意の個所だ。間もなく仙台鉄人会のTさん発見。彼女はここまで18km走った由。ゴールまでの残りは多分まだ20kmはあるはずだ。その前方にT脇さんがいた。彼女は同じ走友会所属で、元気な姿が嬉しい。仲間の参加状況などを彼女から聞けた。

 緩やかな坂の途中に4人組を発見。同じ走友会のDさんは私の姿を観て「自転車で来たのか」とつぶやく。後の3人は住吉台の両S木さんとFさん。彼らは相当のスピードランナーだが、ここで会うとは意外。ランニングと自転車とではスピードが違うため、どうやら距離と時間に関する私の感覚が狂っているのだろう。

 ここから当分の間、走っている仲間はいなかった。坂を登って色麻町に入ると、要所に「薬師の湯」の看板が見え出す。看板に書かれた距離数がランナーの助けになる。自衛隊演習場方面に左折し、直ちに右折する。ここから約8kmは田圃の中の一本道。コンビニも自販機もないランナー泣かせの難所で、両手にペットボトルを持って走るのがこれまでの常だった。

 だがやはり自転車は楽。いつもならゴールまでに500ccのペットボトルが10本空になるのが、今日はまだ1本目。大汗かきの私ですら、さほど汗をかかないのだ。空は曇って栗駒山は見えないが、いつもより走りやすい気温。通行する車も少なく安全な道を、マウンテンバイクで快調に飛ばす。「風に吹かれて~♪」のあのメロディーが、ついつい口から飛び出る。

 加美町が近くなったころ、逆走して来たランナー発見。最初に会ったKさんのお母さん。自称「K野姉妹」の「お姉さん」だ。彼女からゴールまでの間にいる仲間の情報を聞き、逆にお嬢さんの状況を伝えた。間もなく歩道を悠々と走るS原さん発見。彼は同じ走友会所属で年齢も近い。存在感があり実力者の彼から、今後の参加予定レースなどを聞いた。

 さらに前進すると、2人のランナー発見。同じ走友会所属の「おんちゃん」ことT野さんと、先日結婚したばかりのHさん。2人ともフルマラソンを3時間以内で走るサブスリーランナーだが、雰囲気は実にゆったりしたもの。Hさんは奥様とランニングを通じて結ばれ、新婚旅行は「ホノルルマラソン」に行く予定とか。夢があって良いねえ若者は。<続く>





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Last updated  2012.08.15 05:11:15
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