マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2021.06.03
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~わが国19番目の世界文化遺産~



 諸君。これが近く世界文化遺産に登録される予定の「北海道・北東北の縄文遺跡群」だよ。「三内丸山遺跡」や「大湯環状列石」(ストーンサークル)の名前は聞いたことあるけど、残りはほとんど初耳の人が多いだろうね。そして貝塚だの周堤墓だの〇〇遺跡だのって、考古学に興味がない人にとっては退屈だろうね。しかも地域が北海道と「北東北」に限定されてたらなおさら白けるよね。でも、次に行こうか。




 ちょっとぼやけているけど、これが日本の世界遺産のマップ。青枠の文化遺産が18か所。これに今度「北海道・北東北・・」が加わるんだよ。そして茶色の白抜きが自然遺産で4か所ある。ただし昨年登録された奄美と沖縄の(計4か所)はまだ載ってないね。結構日本って「世界遺産」が多いねえ。好きな人はぜひ詳しく調べてほしいね。



      UNESCOS ロゴマーク       ICOMOS ロゴマーク

 世界遺産に申請するには、先ずユネスコの「世界遺産条約」を締結する必要があるんだよ。国連加盟国・地域195のうち、190国で締結され、もちろん日本もその中の一つさ。「文化遺産」として申請したい物件があれば文化庁に申請して「作戦」を決める。

 それでOKとなったらユネスコに申請し、ユネスコはICOMOS(国際記念物遺跡会議)に現地調査を依頼するんだ。「自然遺産」の方はまた別だけどね。ユネスコは毎年開始される世界遺産委員会へ「世界遺産リスト」に登録すべきか否かを諮るのさ。なおICOMOSには「日本イコモス委員会」と言うのがあって、啓発などさまざまな活動をしてるんだよ。







 さて、おじさんは色んなポスターを探したよ。候補地となった各遺跡では、「ジュニアボランティアガイド」、「世界遺産推進フォーラム」。「啓発運動」、「講演会」、「賛助会員の募集」など、世界文化遺産申請と登録のために、さまざまな活動をしてることが分かるね。最近ではマスクをした土偶が「コロナ対策」をお願いしてるのまであるね。こんな熱心な活動が、イコモスの現地調査にも伝わり、きっとユネスコの「世界遺産委員会」での承認につながったんだろうね。

  三内丸山遺跡

 ずいぶん広い遺跡だねえ。きっと青森県青森市にある「三内丸山遺跡」だと思うよ。少し先には津軽海峡が見えるもの。ここで縄文人たちは500人ほどの大集落を作り、それが1500年くらいも続いたんだよ。そして昔は直ぐ近くまで海が迫り、黒曜石(北海道)、琥珀(岩手県)、アスファルト(秋田県)、ヒスイ(新潟県)などが丸木舟でここまで運ばれて来た。その頃から縄文人たちは海を通じて文化を交流し、物を交換していたんだね。なんだか「北海道・北東北」の謎が解けたような気がするね。ではまたあした。ぽっ<つづく>





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Last updated  2021.06.03 00:00:10
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