うたのおけいこ 短歌の領分

うたのおけいこ 短歌の領分

2007.11.27
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月谷小夜子 女に酔わず酒に酔え

楽天ブログ仲間の 土壇場サヨコさん こと、月谷小夜子さんの著書である。
楽天ブックス で絶賛発売中!! 残部僅少!!!

実は、前回分を掲載した時、アクセスのあまりの少なさに、がっかりというよりはびっくりした。
僕のブログサイトの通常のアクセス数に比べても、ちょっと驚くほど少なかった。

やっぱり、ネット読者って若い人が多いから、オミズの世界ってなじみが薄いんだろうか。

皆さん、ぜひ買って読んで下さいねっ!!ハート
肩が凝らなくて、面白くて、それでいて深い、いい本ですから

ただ、サヨコさん、改めて気が付いたのだけれど、僕のブログの主要な客層は、“ほのぼのハートウォーミング家族愛”系みたいなので、どうもターゲットというか、マーケティングとして若干方向性が違うかも知れないですね(爆)

なにしろ、いわゆる「オミズ」の自伝的エッセイである。
女性にはもちろん、書き方によっては男にも反感を買いそうな書評になる恐れが高い。

何しろ、この水商売の世界には、独身時代の僕も客として大いにお世話になり、はっきり言って、そこそこモテて楽しかった思い出のあるクチだからだ。

なにしろ、若い頃は長身痩躯のイケメンで(自分で言うのも何ですが)、「黙っていればいい男」と呼ばれていたぐらいである。

喋ると、男磯野貴理みたいだったけど

ちなみに、178cm、68kgぐらいだったことを記憶している。
この水準は、妻と結婚するまではだいたい維持された。

結婚して、一気に緊張感がプッツンし、現在88kgである

金もずいぶん散財した。可処分所得に占める「飲み屋さんエンゲル係数」はきわめて高かった。

あのころ夜のちまたに投入したお金を預金しておけば、一財産になったのではないかと、かなり後悔している。

ところで、この本はタイトルで損をしていると、著者ご本人にコメントしたことがある。
「女に酔わず酒に酔え」というのは、内容を読めば真意は分かるのだが、印象としてはちょっと拒絶的であり、「酔え」の命令形も強すぎるのではないか、とかなんとか。

ところが、このタイトルは、お土産として渡したお客様の奥様筋には至って評判が良く、夢は売っても春は売らないママの心意気がよく分かり、安心して夫を預けられると、かえってお客様が増えたほどだという。

な~るほど、物事は聞いて見なければ分からないものである。

ただ、出版マーケティング的には、やっぱりちょっとキツいタイトルだと思う。

本書の中で著者は、オミズの使命は、バーチャルな恋愛を通じて脳内ホルモン・セロトニンを分泌させ、お客様の疲労回復、癒し、ひいては老化防止、若返りを図ることにあると言う。

著者は冗談半分にそう言うのだが、僕なんかけっこう本気でそう思うけどね。

実際、ひどく疲れて煮詰まって、屈託があってストレスの塊で鬱っぽい時なんかに、きれいで優しい女性のいる飲み屋さんで、一晩パ~っと騒いですっきりしたことは、数え切れないほどの覚えがある。

社会には絶対必要とされている立派な職業である。

・・・実は、僕も内心、恋愛至上主義なところがある。

人としてこの世に生まれて、恋愛以外にすることがあるのだろうか、なんて、けっこう内心思っている。

もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対。
もう年だから無理だなんて思ってても絶対

むろん、人生で、いろいろとするべきことはあるだろう。
ひとかどの男なら、たいていの場合仕事を通じての自己実現、社会貢献、そして妻子を養い、有為な子供を育てる責務を両肩に背負っている。

男女共同参画社会の理念に多様な意見はあるが、僕は女性の社会進出は大賛成、大歓迎である。

・・・が、まだまだ女性の社会的実力は、均(なら)せば男性の足元にも及ばず、現実の男性社会はほとんど小揺るぎもしていないと観測している。

むろん、男たちにはその分の重圧もある。
今や、経済は国際競争の時代である。早晩、中国にGDPで追い抜かれるのは必至であろう。
なにしろ相手は10数億人。どう足掻いても多勢に無勢。経済の総規模で太刀打ちできる訳がない。

その中で、日本経済は、どう生き残っていくのか、優れた技術の蓄積を頼みの綱に、青息吐息でサバイバルを模索しているのが現状であろう。
この国には資源もない。あるとすれば人的資源だけである。才覚、知識。要するに頭の中身だけである。

男たちはヘトヘトになりながら戦っている。
男はつらいよ、なのである。

そこで、オミズの天女たちの出番である。
男たちは、仕事の戦場からそのまま帰還するには、あまりにも殺気立っている。
家に帰れば、男たちの苦労と苦悩を理解しない妻の、愚にもつかないグチを聞かされる。
まあ年を経て慣れてくれば、これが夫婦というものの実体であり味わいだよと、笑って甘受する僕のような大人もいるわけだが、なかなかそうは問屋が卸さない。

「帰宅拒否症候群」は、男たちの魂の叫びである。・・・とはちょっと大げさか。


つづく





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最終更新日  2007.12.01 18:19:54
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