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いやあ2月が終わりましたね。 さて早速今月の成績ですが、対2017年末比で+2.9%となり、先月の+5.2%からは少し資産が減りました。今月はポートフォリオ上位銘柄に関して実に様々なことがあり、またそれに伴って大きな順位変動もあったのですが、ま、結果としては力及ばずこうなりました。 自分自身で現時点でのPF最上位銘柄の総合戦闘力に全く納得しておらず、ここからしばらくは色々なことを考えながら大きめの調整を続けていく予定です。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Feb 28, 2018
さて今日は2018PF概況シリーズです。 58位 3073 DDホールディングス (東1、2月優待) △ PF58位は、首都圏を軸に居酒屋を中心とするコンセプトレストランを展開するDDホールディングス(旧ダイヤモンドダイニング)です。 現在の株価は3690円、時価総額288億円、PBR5.78、自己資本比率は17.5%、今期予想PER26.17、配当利回り0.4%(15~16円)、総合利回り1.7%(15+48=63円、優待はヤフオク平均落札価格の額面の80%で換算)で、優待は100株保有でお食事券6000円分または「DDマイル」6000ポイント付与などです。 今日は、優待券を使って「美食 米門(まいもん)」で食事をした時の様子を少しだけ御覧頂きましょう。、、、ま、こんな食事ばっかりしていたら「糖尿病&痛風」まっしぐらに間違いないので、普段は節度ある食生活を徹底していますし、更に今年に入ってからは専用ルームを作って週に2~3回は筋トレをして心身のメンテナンスをしっかりしています。(汗) さて私にとってDDホールディングス(旧ダイヤモンドダイニング)はかつて2012年には 超主力の一角 として戦った懐かしい銘柄です。今はその時の恩株が僅かに残るのみなのですが、同業のゼットンの子会社化による成長や、株式分割&優待拡充のマジックなどにより、現在市場からは極めて高い評価を受けるに至っています。嬉しい限りですね。
Feb 27, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト第7位で永遠の名著である マーケットの魔術師 株式編 (ジャック・D・シュワッガー著、パンローリング社) の超久方ぶりの第2弾です。 今日はシリーズ中でも最高傑作の1つとされている、「ウォール街で最高のトレーダー」であるスティーブ・コーエン(1956~存命中)のインタビューを見ていきましょう。コーエンはその抜群に冴えた頭脳だけを持ってウォール街に手ぶらでやってきて、資産1兆円を達成した伝説の男です。 彼のインタビュー内容は「控えめに言って超最高」です。私は今までに文字通り何十回(たぶん25回くらい)も読み直していますし、もっと言うと「ほとんど内容を暗記」しているくらいです。そしてこの日記でもこれまでコーエンの言葉を何度も何度も取り上げてもいます。 それでは、「魂の震える炎の名言」に溢れた珠玉のインタビューの紹介をいよいよ始めましょう。 このゲームは完全なものではないから。僕は自社のトレーダーに関して統計を取っているけど、 最高のトレーダーでさえ、利益を上げるトレードは63%にすぎない。ほとんどのトレーダーの勝ちトレード比率は50~55%。つまり、間違いを犯す確率は非常に高い んだ。そうだとすれば、損失はできる限り小さく、利益を上げられるときはより確実にそれを大きなものにしなければならない。 そう、「損切りは早く、利喰いはゆっくりと。」ということですね。ほとんどの投資家はこの大切さを頭では分かっています。でも実際にマーケットと言う戦場に出ると、「言うは易し、横山やすし。」で真逆の行動になってしまうんですね。(笑) またこのコーエンの言葉に関連して、以前に 勝率は50% という超人気記事も書いていますので、良かったらこちらも御覧下さい。 僕はいつもトレーダーたちに「 自分が間違ったと思ったり、理由が分からなくても相場が思惑と逆行している場合は、ポジションを半分に切れ。いつでも積み増せる のだから」と言っている。 これを2回やると、ポジションは元の4分の1になる。するともう大きなトレードではない よね。 重要なのは行動を起こすこと。 手をこまねいて悲惨な目に遭うトレーダーがあまりにも多すぎる。 コーエンの言葉の中で、自分の血肉=重要な投資原則になっているのが上記の言葉です。そしてこの名言を基にして、 迷ったら半分 という大人気記事も以前に書いていますので、未読の方は是非ご覧下さい。 僕が求めているのは、リスクをとることを恐れない人。 欲しいのは、危険を恐れずリスクをとる度胸がある人。 コーエンは「トレードの最中に爬虫類の様に振る舞うことのできる、ほとんど遺伝子の異常ともいえる特異な能力」を持った人間 です。そして自分の周りに「ベイビー・コーエン」をたくさん並べることを好んだトレーダーでもありました。 そして私がコーエンに憧れ尊敬しているのは、自分には彼の様な「爬虫類的な攻撃性」が著しく欠けており、それを眩しく、羨ましく思っているからです。 マーケットの動きをコントロールすることはできないが、マーケットに対して自分がどう反応するかは自分でコントロールができる。 僕の基本理念とは、 自分の理論に従ってトレードしたら、自分が正しいかどうかは相場に聞く というやり方なんだ。 これらのコーエンの言葉を初めて読んだ時の、頭を鈍器で殴られたような精神的な巨大な衝撃を昨日の事の様に思い出します。 鋼鉄の意思と、それとは裏腹なふにゃふにゃの柔軟性。 超A級とC級のトレーダーを分つもの。それは「考え方」そのもの なのだ、ということが実に良く分かるとてつもない名言ですね。 インタビュワーのシュワッガーの質問 御社にはトレーダーたちと働く専門スタッフに精神科医がいるとお聞きしましたが? アリ・キエフ です。彼はここで週に3日働いている。 アリは以前オリンピック選手の精神科医として働いた経験がある。 オリンピック選手とトレーダーには共通点がある と思っている。 彼らはともに非常に競争の厳しい世界に身を置いて、結果が全て だよね。 トレーダーたちの中には、投資アイデアの良し悪しではなく、個人の性格的な欠陥が足かせとなっている者がいる と感じていた。 すべてのトレーダーには、何かしらの欠点がある ものなんだ。 アリ・キエフはコーエンが主催していた「世界最大級&人類最強&最狂のヘッジファンド」であったSACキャピタル・アドバイザーズ(現在は閉鎖されています)に「永久採用」されていた凄腕トレーディングコーチでしたが、2009年にその栄光の生涯を終えました。 キエフには複数の著作があるのですが、特に リスクの心理学 は傑作です。私はこの本を読んで初めて、「含み益が出ているポジションを買い増す」ことが苦手であるという自分の投資家としての大きな欠点 をはっきりと認識することが出来ました。そして日々、この弱点を矯正して「少しでも良い投資家」になることを目指しながら戦っています。ちなみにこのリスクの心理学は、「株式投資本オールタイムベストシリーズ」で入魂の全10部作として近日登場予定です。既に原稿は脱稿しており今は最終仕上げ中です。御期待下さい。 いやあ、改めて読み返したコーエンのインタビューでしたが、何十回読んでも魂が震えますね。 彼こそが世界でベストオブベスト、ナンバーワンのトレーダー です。これからも折に触れ復習していきたいと考えています。
Feb 26, 2018
さて今日は2018PF概況シリーズです。57位 6078 バリューHR (東1、12月優待) △ PF57位は、健保の保健事業や企業の健康に関連するサービスをネットで提供しているバリューHRです。 現在の株価は2207円、時価総額127億円、PBR5.67、自己資本比率は40.7%、今期予想PER87.23、配当利回り0.9%(20.5円)、総合利回り2.1%(20.5+25=45.5円)で、優待は100株保有で、6000円相当の自社カフェテリアプラン年会費無料+保有株数に応じた自社カフェテリアポイント付与(100株保有の場合は2500ポイント。1P=1円換算)などです。 私は前回は、カフェテリアポイントを新星堂の購入補助票に変えて使用しました。↑ クレイジージャーニー、面白いですよね。 さてバリューHRは、その成長力が市場で高く評価され、現在の株価は高原状態となっています。私としては、「モメンタムがある限り」はこのままホールド継続の予定です。
Feb 25, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト68位規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社) の最終回第10弾です。 今日も第10章 トレーディングシステム から。 今回は、勝ちトレードをいつ手仕舞うのか? という難題についてを見ていきましょう。 転換は起こった後でしか見つけられない。100人が100の異なる定義を持つことだってあり得る以上、支持線と抵抗線を定義することはできない。これらの考えはすべて不可能なことー予測ーを行おうとしている。トム・バッソは利益目標を立てるのは無意味だと指摘した。 そう、 利益目標を立てるのは、「ゲートに入った勝ち馬を殺すようなもの。」 でナンセンス極まりない考え方 なんですね。 トレンドフォロワーはトレンドのどこで利益を得ているのだろうか? 彼らはトレンドのいちばんおいしいところ、つまり中間をとらえている。彼らはけっして、底で仕掛けたり天井で手仕舞ったりしない。↑ これはトレンドフォローの考え方を示した、実に良いグラフですね。 「正しさ」、つまり勝率の高さとトレーディング全体での成功とはほとんど無関係だということを私は早いうちに学んだ。間違えずに高い勝率を維持しようとする人は、ある程度慎重にトレードを選んでいるつもりで、実は最高のトレーディングの機会をやり過ごしている。 トレーディングとはリスク・リワード・レシオを競うゲーム だ。 だれでもインターネット上で、精度90%をうたうシステムの広告を目にしたことがあるはずだ。それらのシステムの4分の3は間違いなく過去の基準を使っていて、将来の運用成績とほとんど関係ない。 ここ日本でも、高い勝率を誇示してお客さんを集めようとする投資顧問の宣伝が実にたくさんありますね。中級者以上の投資家であれば見た瞬間に「眉をひそめる」様なとんでもなく酷い広告ばかりですが、あれは「敢えて」初心者だけが釣れるように「意図的にバカっぽく作っている」んですね。(笑) さてこれでこの本の紹介は終わりです。評価の割れる本ですが、今現在の私には「超名著」として映りました。皆様の評価はいかがでしょうか?
Feb 24, 2018
さて今日も2018ポートフォリオ概況シリーズです。 56位 8123 川辺 (東JQS、3月優待) ◎ PF時価総額56位の上位銘柄は、ハンカチ、スカーフ、服飾雑貨等の専門商社の川辺です。 現在の株価は226円、時価総額42億円、PBR0.58、自己資本比率は48.1%、今期予想PER11.08、配当利回り2.7%(6円)、総合利回り3.1%(6+1=7円、優待品は額面の50%で換算)で、優待は1000株保有で2000円相当の自社製品などです。 川辺はあまり成長力はありませんが、指標的にも割安ですし、優待内容も実用的で使いやすいですし、個人的にはとってもよい銘柄であると考えています。
Feb 23, 2018
さて今日も 2018PF概況シリーズ です。 55位 4732 ユー・エス・エス (東1、3・9月優待) ◎ PF時価総額55位の上位銘柄は、中古車オークション運営首位のユー・エス・エスです。 ここのビジネスモデルは下記のとおりなのですが極めて優秀です。主力のオートオークションでは1台の成約に付き約23000円の手数料がUSSに入るようになっており、成約率も非常に高くなっています。 そしてUSSはこの美味しいビジネスモデルをフルに活かし、2017年3月期を見ても売上高671億円、営業利益323億円、純利益229億円と桁外れの高収益を誇っており、またこの鉄壁のビジネスモデルから生み出される果実を積極的に株主に還元してもいます。 なんと、今期で18期連続の増配予想 なんですね。まるで 日本の「ジョンソン&ジョンソン」 状態です。(笑) このUSSのビジネスモデルの秀逸さを見るといつも私は、 フレデリック・R・コブリック の名著 富者の集中投資 貧者の分散投資 の中でコブリックが勝ち組の会社となる条件として挙げている 「BASM」理論 を思い出します。USSはこのBASMの全てを兼ね備えた偉大な銘柄 です。ただ残念ながら今の水準は既にあまりにも指標的に高い。なので私はこのBASMを高いレベルで持っている、そして未だ投資家から見出されずに市場で燻って埋もれている、そんな銘柄を毎日毎日血眼で捜し求めているのです。。。。。。。 すいません、大幅に話が横道に逸れました。そんなエクセレントな銘柄であるUSSの現在の株価は2150円、時価総額6735億円、PBR3.33、自己資本比率は75.9%で鉄壁、今期予想PER28.07、配当利回り2.2%(47.2円)、総合利回り2.6%(47.2+10=57.2円)で、優待は年に2回100株保有で500円相当のクオカード、500株保有で2000円相当のVJAギフトカード、1000株保有で5000円相当のオリジナルグルメギフト、10000株保有で10000円相当のオリジナルグルメギフトです。私は毎回1000株優待品を戴いています。 USSの優待カタログはその超キャッシュリッチさを反映しているのでしょう、毎回上記のように素晴らしい内容です。またUSSの優待は30品目くらいからの選択制なのですが、その中には、 三井住友VJAギフトカードも入っているので、現金系の優待に強い拘りがある優待族の方でも安心(?)です。 以上をまとめると、USSは既に指標的には非常に割高なところまで評価されており、今の株価位置ではとても優待狙いで気軽に新規参戦できる感じではありません。しかしながらそのビジネスモデルは極めて秀逸であり実に偉大な銘柄であると思っています。これからも現行の優待制度が続く限りは楽しくホールドしながら応援していく予定です。
Feb 22, 2018
さて今日は 2018PF概況シリーズ です。 54位 7605 フジ・コーポレーション (東1、4月優待) ◎~◎◎ PF時価総額54位の上位銘柄は、宮城県地盤でタイヤ専門店「タイヤ&ホイール館フジ」を東北、関東中心に直営展開しているフジ・コーポレーションです。 ここは2011年4位、2012年1位、2014年4位、2016年4位と、長年私のポートフォリオを支え続けてくれた偉大な銘柄でしたが、株価上昇により静かに勝負を終え、2017年には「母なる優待株いけす」に一度は戻っていました。 ただ、その後も月次推移に素晴らしいものがあり、私は「うん、フジ・コーポは今の株価位置で0ベースでフレッシュな目で見ても、やっぱりポートフォリオ上位で余裕で戦えるだけの力がある。」と考え直し、今回久しぶりにPF上位に戻ってきました。 ちなみにフジ・コーポは近藤真彦さんを広告塔として知名度アップに注力していますが、マッチさんはタレントとしての高い知名度の割には「意外とギャラが安い」との事で、 「バリュータレント」 だと思います。実にスマートな選択肢ですね。(笑) 現在の株価は2541円、時価総額266億円、PBR2.15、自己資本比率は59.7%、今期予想PER16.45、配当利回り1.2%(30~35円)、総合利回り3.1%(30+50=80円)で、優待は「1年以上の継続保有を条件として」100株保有で5000円相当、1000株で10000円、5000株で20000円相当の三菱UFJニコスギフトカードです。 フジ・コーポは専門とするタイヤ・ホイール販売に関しては日本一の総合戦闘力を誇っています。社長さんも、 「勿論タイヤ・ホイールに関する品揃えは同業他社の追随を許さないでしょう。」 と絶対の自信を持っています。 そしてこの戦闘力の源泉は、 1. フジ・コーポレーションは全店舗が直営であり、本部マージンが不要なこと、迅速な経営判断が出来ること、通信販売が可能等の点でフランチャイズの多いオートバックスやイエローハットなどのライバルに対して圧倒的な価格優位に立っていること。 2. タイヤ販売はブリジストンのタイヤ館などのメーカー直営店が圧倒的なシェアを握っている世界だが、それらの直営店はメーカーの都合で存在するお店であり、客の方を向いていないので品揃えが劣る。そのためほぼ全てのメーカーのタイヤを扱っていて「客の欲しい商品が何かを考えて仕入れている」フジ・コーポには敵わないこと。 などですが、この10年間くらいの実際の業績推移が証明している通り、タイヤ販売業界においてはフジ・コーポに勝てる総合戦闘力を持ったライバルは存在しません。そしてフジ・コーポは利益率の高い美味しいビジネスであるタイヤ販売のみに特化しているという利点があるだけでなく、現在の店舗数は東日本中心に僅かに46に過ぎず、西日本には巨大な空白地帯が広がっており、これからまだいくらでも日本全国に出店余地があります。 ただ、実際の店舗展開を見ると「西日本を埋める」というよりは、「東日本のまだ出店余地のある隙間を深耕する」感じで出店しているようです。寒い地域の方がタイヤが売れやすくてビジネスに有利なのでしょう。ま、いずれにせよまだまだいくらでも出店はできるだろうと思います。 そのため、フジ・コーポは今の成長力を今後更に数年間は無理なく維持していける可能性が非常に高いと考えています。 そしてクレヨンでお子様にも簡単に説明できる分かりやすい業態、タイヤ業界の構造的な歪みに乗じたまだ今後も数年間は続きそうな恒常的な成長力、業績をチェックしやすい親切で詳細な月次発表、「もしも、 ピーター・リンチ が今でも現役のファンドマネージャーだったらきっとこういう銘柄を買うんだろうな。」と感じるフジ・コーポのフレンドリーな魅力は未だに色褪せていないと考えています。これから再び、PF上位の一角として楽しくホールドして応援していく予定です。
Feb 21, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト68位規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社) の絶好調第9弾です。 今日は実に良い出来である第10章 トレーディングシステム から。 トレンドを追いかけるシステムは同じトレンドをとらえようとするので、ほとんどが似たものになる。 計算されたリスクは富や国家や帝国を築き上げる。 。。頭を使い、可能性を見て論理的に事を進め、強さと確信を持って前進するところが、動物よりも人のほうが勝るところだ。 歴史の始まり以来、すべての偉業や偉人のなかには計算されたリスクがある。 トレンドフォロワーは計算されたリスクを取ることで成功している。 多くの凄腕トレンドフォロワーが「桁外れで規格外の、とてつもない経済的な豊かさ」を満喫しているのは、誰も語らない厳然たる事実 です。そしてだからこそ、私も自分の投資法にその力を何とかして取り込みたいと考えているんですね。 エド・スィコータはトレーディングの視点で基本的なリスク定義を行う。「リスクとは損をする可能性だ。」 株を持っている限り、私たちはリスクを抱えている。。。私たちにできることはリスクを管理することだけだ。 スィコータの言葉はいつでもシンプルで核心をついていますね。 資金管理はセックスに似ている。だれでも何らかの形でしているが、話したがる人は多くない。 これまた良い表現ですね。(笑) 私もPFの資金管理が投資家として最も大切なことであると考えています。 (以下は、天才トレーダー集団 タートルズ の生みの親であるリチャード・デニスの言葉。) ポジションを取ったあとで、相場がかなり上がるときはいつでも、そのポジションはおそらく買い増す価値がある。 私なら押し目は待たない だろう。 強いものを押し目で買うのは、皆が好む手 だ。私は統計的にそれが正当化できるとは思わない。。。 統計は、押し目を待たずに買ったほうが儲かることを示す だろう。 マーケットの魔術師でのスィコータの、「もし僕が強気だったら、押し目を買ったり、強くなるのを待つということはしない。その時点でもうすでに買っているんだ。。。強気なのに買っていないのは、非論理的だ。。。」との言葉に通ずる名言ですね。非常に心に残る表現です。そして、 私も自分に確信がある時には、押し目を待たずに予定数量まで多少強引にでも一気に買うことが多い ですし、デニスの言葉通りで概ねその方が結果もいいです。 スィコータは、ちゃぶつきを避けるただひとつの方法はトレーディングをやめることだと言った。ちゃぶつきはゲームの一部だ、と彼は言う。それを受け入れなさい。受け入れたくない? では、トレードをやってはならない。 この本が素晴らしいのは、その全編にスィコータの名言が散りばめられていることです。 彼の言葉は「読む覚せい剤」の様に、脳にダイレクトにガツンと効く んですね。(続く)
Feb 20, 2018
さて今日も 2018PF概況シリーズ です。 53位 5161 西川ゴム工業 (東2、3月優待) ◎~◎◎ PF時価総額53位の上位銘柄は、独立系で日本の全自動車メーカーに納入実績を持つドア用シール部品(ウエザーストリップ)のトップメーカーの西川ゴム工業です。ずいぶん昔には超主力の一角として戦ったこともあったのですが、今はその時の戦利品の恩株が1000株、PFの片隅に静かに眠るのみです。ただ、ここは依然として実に良い銘柄ですね。 現在の株価は2490円、PBR0.75、時価総額498億円、自己資本比率は53.1%、今期予想PER19.92、配当利回り1.5%(36円)、総合利回り1.9%(36+10=46円)で、優待は100株保有で500円相当の商品+クオカードなどです。 今日は私が今年2017年に戴いた1000株優待品を見ておきましょう。↑ 写真の右端に映っている「ボニカ」という歯ブラシは、まるで動物のカバさんの歯を磨く用の様に平べったくて面白い形をしていますが、実際に使ってみると結構磨きやすくて気に入っています。♬↑ 実に面白い形をしていますね。 西川ゴム工業は、指標的に安い(PERが高く見えますが、これは訴訟損失引当があるため)ですし、優待内容にも魅力がありますし、PF上位銘柄として全く不足の無い、高い総合戦闘力を持った銘柄であると評価しています。今後の株価推移によっては、むしろ買い増しを検討したいと思っています。
Feb 19, 2018
さて今日は 2018PF概況シリーズ です。 52位 5982 マルゼン (東2、2・8月優待) ◎ PF時価総額52位の上位銘柄は、業務用厨房大手のマルゼンです。業績は実に堅調です。 現在の株価は2506円、時価総額496億円、PBR1.33、自己資本比率は62.2%、今期予想PER15.99、配当利回り1.0%(24~25円)、総合利回り1.2%(24+6=30円)で、優待は1000株保有で年に2回3000円相当のジェフグルメカードです。 マルゼンはかなり株価は上昇しましたが、指標的に割高と言うほどではないですし、業績も高いレベルで安定していますし、 外食産業の人手不足感が強まる中、更に成長できそうですし、現時点では引き続き楽しくホールド継続の予定です。
Feb 18, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト68位規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社) の第8弾です。 今日は 第9章 聖杯 から。 (以下はタートルズの中で最も成功したトレーダーの1人のジェリー・パーカーの言葉) トレンドフォローは民主主義に似ている。 それがあまり良さそうに見えないときもある。しかし、 ほかの手法に比べればまし だ。 なかなか良い例えですね。(笑) トレーダーが 負け組をナンピンするのはちょっと恥ずかしいどころではなく、気分が悪くならないとおかしい。 あなたのポジションが含み損を抱えているなら、何か間違っているとあなたに伝えているはず だ。投資初心者には信じられないかもしれないが、 下げが長くなるほど、下げ続ける可能性が高くなる。 この「ナンピンをするのは恥ずかしいどころか、気分が悪くならないとおかしい。」という感覚はとても大切だと私も思います。 平気でナンピンを出来るというのは、「体に生じている痛みを自覚できていない。」のと同じ で、生物として非常に危険なことだからですね。(続く)
Feb 17, 2018
さて今日からは新装開店した 2018PF概況シリーズ をお送りします。 尚、今日紹介する銘柄は仕込みの関係&なかなか自分が納得できるクオリティの文章に仕上がらなかった為に何度も書き直したせいで登場が非常に遅くなってしまったのですが、実際には既に主力の一角として戦っています。子供の頃から探検しまくっていた大好きなお店なので、今回縁があって初めて主力として挑めることをとても嬉しく思っています。51位 2780 コメ兵 (東2、非優待株) ◎◎ PF51位は、名古屋・大須が本拠地で中古品販売がメインのコメ兵です。(写真はコメ兵の旗艦店舗である、名古屋本店 本館) 現在の株価は1877円、時価総額211億円、PBR1.09、自己資本比率は66.8%と良好で保守的な名古屋銘柄らしく財務は堅牢、今期予想PER20.16、配当利回り1.6%(30円)で、優待はありません。 コメ兵は私の専門外の非優待株ですが、私はもう何十年も「コメ兵ファン」であり、いつかチャンスがあれば主力で勝負したい、大きく買って戦いたい、と強く願ってきました。数年前にインバウンド関連で急騰したときには残念ながら出遅れて乗れなかったのですが、その後の極度の業績低迷と着実な回復をじーっと見守り続けてきました。 昨年平成29年にはラグジュアリー志向の強い大阪梅田店 名駅店 をオープンしたのですが、商品の充実度、接客態度の際立った良さ、店内の活気、どれを取ってもフルマークに素晴らしく、私は「コメ兵を主力として戦える日が再び来た。」と直感しました。 実際、このところのコメ兵は月次推移が絶好調です。直近の2018年1月では前年同期比の全社売上高が120.9%となっています。(既存店売上高については、コメ兵は秘密で非開示) ちなみに今期はつい先日通期業績の上方修正が出ましたが、IRの方が「固めに見ている。」と認めている通り、今期は更なる「上方修正のおかわり」がある可能性が高いと個人的には考えています。 またリユース業に特化しかつ長い歴史を持つコメ兵には、様々なノウハウが蓄積されておりそれが同業他社に対しての 「経済的な堀」 となっています。それは端的には、リユース業の「肝の中の肝」である買取に関して、 オリコン日本顧客満足度調査で第1位 となっている点に現れています。 この顧客満足度の高さの理由についてIRに質問したのですが、「何か特別なことをしているわけではないが、社内で常にバイヤー教育に力を入れていることの現れではないか?」ということでした。 このように、消費者としての自分の実感と業績数字がしっかりとリンクしていることから、私はアクセルを踏み込んで今回コメ兵を大きく買い増しました。仕込みの関係で紹介が遅くなりましたが、最新のPF順位はTOP10 前後に躍進しています。 幼少の頃から大好きなお店だったコメ兵を、初めて主力の一角として戦えることを嬉しく思っています。引き続き月次と店舗のリアルをしっかりとチェックしながら、最大限の緊張感を持って戦っていく所存です。
Feb 16, 2018
さて今日は 2017~18主力株概況シリーズの最終総括 として、ここまでで紹介したポートフォリオTOP50銘柄をまとめておきます。私はこれらの銘柄と共に、日々市場で戦っています。 尚、最初にお断りししておきますが、私は独自の「優待株いけす理論」を基として、常に総合戦闘力最強の頑健で強靭な銘柄のみでポートフォリオ最上位を組み上げることを目指しており、順位は常に変動しています。 ポートフォリオは年中無休で365日改築中 ということですね。またシリーズスタートから既に14か月が経過したため、今回紹介するTOP50銘柄の中には残念ながら状況の変化に伴って「力量不足」と判断され既にかなり順位を落とし、今は母なる「優待株いけす」に静かに戻った子もいます。つまり、順位はあくまでも「登場時」のものとなりますのでご了承ください。 まずは復習でTOP40銘柄です。 1~10位 11~20位 21~30位 31~40位 それではいよいよ、41~50位を見ていきましょう。 41位 9201 日本航空 JALは優待族的には超鉄板銘柄ですし、全く問題なくホールドしていけるレベルのファンダメンタルズでもあります。これからも現行の優待制度が続く限りは一定の株数は保有継続の予定です。 42位 9787 イオンディライト イオンディライトは現在12期連続増配中のピカピカの成長株です。イオングループの中ではピカイチの健康優良児ですね。このイオンディライトの良さを一言で言えば、「抜群に安定的な成長力の割にはまずまず安い。」ということです。PF上位にこういう銘柄があると頼もしいですね。 43位 5184 ニチリン 成長力と指標的な割安さを高いレベルで兼ね備えた最上級の銘柄ですね。 44位 2737 トーメンデバイス 従業員1人あたりの売上高は全上場企業中で常にトップクラスであり、非常に効率の良い経営をしている「いぶし銀」の実力派銘柄ですね。 45位 3091 ブロンコビリー 名古屋銘柄らしく、財務は堅牢で利益率も非常に高く、出店も地価の安いところばかりで固めている、極めて好ましい「ケチケチ渋チン銘柄」ですね。 46位 7581 サイゼリヤ 優待グロース株として見た場合には特に指標的な割高感もありませんし、なにしろ優待内容は最高ですし、これからもPF上位銘柄として楽しくホールドしながら応援していく予定です。 47位 2730 エディオン エディオンは現在は業績の最悪期は脱した印象で、優待族的には実に悪くない銘柄と評価しています。 48位 7516 コーナン商事 コーナン商事はあまり成長力はありませんが、指標的に割安で過去10年間で一度も赤字がなく、かつ常に営業キャッシュフローも+と業績推移が極めて安定しており、優待MAX分を保有していくのには全く問題の無い銘柄であると思います。 49位 9956 バロー バローはその規模の大きさと安定的な成長力も加味すると、今の株価位置なら依然として一定の魅力があるものと感じています。 50位 8043 スターゼン スターゼンは業績好調で指標的にも非常に安く、また2292SFOODS等の類似企業と比較した場合の相対的な魅力度も濃厚で、今の株価位置は優待族的には安心感があると思います。 以上、2017~18ポートフォリオTOP50銘柄の最終まとめでした。皆様ここまでお付き合い戴き有難う御座いました。 2017~18主力株概況 終わり
Feb 15, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト68位規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社) の第7弾です。 今日は、第5章 野球ーバッターボックスの外で考える から。 私は野球にずっと熱中してきた。。。また私は人に言えないほどたくさん野球を見てきた。野球とトレンドフォローに多くの共通点があることは、前から気付いていた。だが、ここ数年になって、スポーツ記者や金融関係の記者たちも類似性を認め始めた。驚くにはあたらないが、これはジョン・W・ヘンリーがボストン・レッドソックスを買ったころからだった。ヘンリーは名著「マネーボール」のなかで両者の関係を説明する。 両分野(株式市場と野球)とも、人々は信念と先入観で動いている。その2つを取り払ってデータに置き換えられる程度に応じて、他人よりもはっきり優位に立てる。 株式市場では、自分のほうが他人よりも賢いとか、市場自体が反応していてもそこに固有の情報はない、などと思っている人が多い。 。。(→みきまる注 我々バリュー投資家の事を指していますね。)だが、市場での実際のデータは個々の認識や信念以上の意味を持つ。 こうしてヘンリーの言葉を改めてみると、彼は成功すべくして成功したんだな、ということを感じますね。後、少し古いですが、日本のプロ野球でもかつて野村監督が「ID野球」を標榜してうまくいったことを思い出しました。 トレーディングは待ちのゲームだ。じっと座って待ち、一度に多くの利益を得る。利益は固まって出ることが多い。だから、ホームランとホームランの間は、あまり損を出さずに横ばいの利益でしのぐことがコツだ。 (以下は大成功したトレンドフォロワーのリチャード・ドライハウスの言葉。) おれはホームランを打つのが一番儲かると信じている。ただし、三振しないための規律も必要だ。。。 損は切って、利益が出ているものは放っておく ようにするんだ。 私も投資では常に「ホームラン」を狙っています。「自分がもしも正しければ得られる利益は巨大なものになる必要がある」 と考えていますし、ポートフォリオも常にその観点から組み上げています。 ヘンリーは、トレーディングで三振が多すぎると言われている。しかし、彼は7億ドルでボストン・レッドソックスを買えるくらい稼いでいるのだ。 彼はどこでお金を稼いだのだろうか? ヘンリーは、無数の機関投資家たちが彼を見張り、彼が失敗しないかと20年以上も待っていることを知っている。 ここで得られる教訓。自分と自分のやり方に自信があれば、一時的な失敗や三振は問題ではない。バットを振り続けていれば、結局は人より良い成績を残せるからだ。 はい、私も自分の能力と性格にジャストフィットし、かつ専門とする「優待バリュー株投資」に限りなく特化して、これからもバットを振り続けていこうと考えています。
Feb 14, 2018
最近は市場環境が軟調で 「これから株価はもっと下がるから、今は現金比率を高めるべきで急いで慌てて株を買うべきではない。」 と言う様な言説をツイッターで非常によく見かけるのですが、それらは、「自分はマーケットタイミングを計ることが出来る。」と言っているのと同義であり、決して参考にするべきではない と個人的には考えています。 ノーベル賞経済学者であるウィリアム・F・シャープは、「10回中7回以上正解できないのならば、マーケット・タイミング戦略は採用しない方が良い。」 と述べています。つまり「70%の正解率が必要」ということですね。 その一方で、「世界最高のトレーダー」として知られる「資産1兆円男」のスティーブ・コーエン(1956~存命中) は、「最高のトレーダーでさえ、利益を上げるトレードは63%に過ぎない。ほとんどのトレーダーの勝ちトレード比率は50~55%。」 と述べました。 皆様にも胸に手を当てて良く考えて頂きたいのですが、世界最高のトレーダーの勝率が63%なのに、70%の確率でマーケットタイミングを計ることが私達市井の街角投資家に果たして本当に出来るものでしょうか? 私は、 一切マーケットタイミングを計らずに、常に愚直に鼻血ギリギリまでフルインベストメント を貫く という投資方針をここまでずっと堅持し続けています。 何故なら、 高い確率(70%以上)でマーケットタイミングを計ることが出来ない以上、どんな市場環境下であっても単純(シンプル)に堅牢(ロバスト)にフルインベストメントを貫いた方が遥かに良い と考えているからです。 成功率が低くて複雑な戦略は市場では通用しません。つまり、長生きが出来ません。私はマーケットタイミングを計る投資はしない方がいい、と確信しています。
Feb 13, 2018
さて大変な好評シリーズとなり、最近は「書籍化できるんじゃないの?」と言う様な過分なお褒めの言葉を戴くこともある 「株式投資本オールタイムベストシリーズ」 ですが、今日はその ベスト65 をまとめておきます。 本当はベスト70まで書いてからまとめ記事を書きたかったのですが、今回紹介する61~65位には超名著が多く、気合が入り過ぎて記事が全部で31本にもなってしまい、70位まで書くとあまりにもビジーで長すぎて読みにくいと思ったので、半分で分割して記事建てしています。御了承下さい。 さて私が投資家としての生を受けて今年で18年が経ちました。今日紹介するのは、今までに数千時間以上をかけて読み倒してきた数百冊の投資本の中のまさに至高の「ベスト・オブ・ベスト」です。 今この日記を書いている机から6.5秒以内に手が届くところに全てがある、投資家として「全幅の信頼を寄せている」本たちです。私は資産を失っても、家を失っても、投資家として何度でもやり直せるという自信があります。でもその時にもしも、この子達が自らの傍にいなかったらそれは全然ダメです。つまり この記事は、私の投資家としての頭の中の全て ものの見方・考え方の全て ということです。 そして同時にこの記事は、私の投資家としての 「ある意味での集大成」 とも言える内容でもあります。このベスト65には私がどのような投資家であり、何を大切にしているのか、そしてどういうことを考えて毎日を戦っているのか、の全てが表出していると思っています。 全部読めば実力UP間違いなし、まさに「永久保存版」 絶対の自信を持って皆様にお届けする渾身の日記を、それでは始めましょう。 1~10位 11~20位 21~30位31~40位41~50位 51~60位 なお未読の方は「持てる筆力の全てを尽くした」完全燃焼の上記のベスト60を是非今すぐに御覧下さい。 それでは始めましょう。61位 ウォール街のモメンタムウォーカー 個別銘柄編 (原題:Quantitative Momentum: A Practitioner's Guide to Building a Momentum-Based Stock Selection System ウェスリー・R・グレイ、ジョン・R・ボーゲル著、パンローリング社) 最初に読んだ時、私は「モメンタム投資に関して残っていた疑問の霧が自分の中でみるみると晴れていく。」のを実感したと同時に、「この本は、現時点で私の投資家としての明白なエッジ(優位性)に繋がる神本だ。出来れば誰にも紹介したくない。秘密にしておきたい。」とも正直に言って感じました。 ま、結局はこうやって紹介したわけですが、世の中にこんなに素晴らしい本が存在することが2018年の今現在でも信じられないほどの名著です。これから改めて株式投資本オールタイムベストシリーズを書くとしたら、ベスト20は当確で、もしかするとトップ10に入るかもな?という珠玉の作品ですね。♬1. 総論2. モメンタムとバリューの出所は本来同じ3. バリュー投資とモメンタム投資はコインの表と裏の関係 お勧め4. バリュー投資と言う宗教5. 真のバリュー投資はほとんど不可能 お勧め6. モメンタム投資はパフォーマンスキング 超お勧め7. モメンタム投資は成長株投資ではない お勧め 8. モメンタム戦略は危険すぎる9. 中期モメンタムが最も堅牢10.スムーズなモメンタム経路を持つ銘柄が強い11. まとめ62位 オニールの相場師養成講座 (ウィリアム・J・オニール著、パンローリング社) この本は、永遠の名著で全米ベストセラーでもある、 オニールの成長株発掘法 の著者であるウィリアム・オニールが、初心者向けにその投資哲学を口述したものです。 語り言葉ならではの分かりやすさ があり、私のお気に入りの1冊です。リバモア唯一の自筆本である、 リバモアの株式投資術 などに通じる、「シンプルなんだけど奥が深い」魅力があるんですね。1. 総論2. 市場に一貫性が無いのだから、あなただけが一貫しているわけにはいかない お勧め3. 「良い」株とか「安全な」株というものは存在しない 超お勧め4. シンプルにやれ5. ポートフォリオの管理はガーデニングと似ている。 お勧め63位 マーケットのテクニカル分析 (ジョン・J・マーフィー著、パンローリング社) 世の中にはたくさんの「テクニカル分析、チャート解説本」がありますが、正直に言ってそれらのほとんどはこの本の「劣化コピー」に過ぎない と思いますし、逆に言うと、 本書の完成度の高さは突出 しています。何故なら、 テクニカル分析について網羅的に、かつ異次元に分かりやすく解説しており、更には表現が平易で非常に読みやすい からです。1. 総論2. テクニカル分析はアート お勧め3. トレンドの基本概念4. 移動平均 超お勧め5. オシレーター64位 ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること (苦瓜達郎著、幻冬舎新書) 著者の苦瓜(にがうり)さんは、大和住銀投信投資顧問のシニア・ファンドマネージャーであり、長年に渡って抜群の好成績を収めてきたことで知られています。 そして彼が運用している、東証2部・JASDAQ銘柄をメインとした「大和住銀日本小型株ファンド」と、時価総額1000億円以下の銘柄を投資対象とした「ニッポン中小型株ファンド」が、我々ジャンキー系のバリュー投資家にとって「主要なネタ元の1つ」となっていることは、 誰も語らない公然の秘密 なんですね。(笑)1. 総論2. なぜ中小型株が勝ちやすいのか? お勧め65位 ゾーン 最終章 (マーク・ダグラス ポーラ・T・ウェッブ著、パンローリング社) 「ゾーン 最終章」。 投資本の大豊作&当たり年となった2017年でも、トップ3に入る傑作 でしたね。これがダグラスの最期の作品という事が悲しいですが、本当に素晴らしい、後世に残る1冊です。1. 総論2. 株式投資はギャンブル お勧め3. 大衆は常に淘汰される4. 生あるものはすべてトレンドに従っている5. 私は分からない お勧め6. トレードの世界ではモノの見方・考え方が主要なスキル7. スロットマシンとトレードは一緒8. トレーダーはカジノの経営者と同じ 以上、みきまるの優待バリュー株日誌特別編 株式投資本オールタイムベスト65のまとめ でした。
Feb 12, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト68位規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社) の第6弾です。 今日も第2章から世界最高峰のトレンドフォロワーについて見ていきましょう。 今回登場するのはエド・スィコータです。ジャック・D・シュワッガーによる名著 マーケットの魔術師シリーズ全4作 の中で、「最高のインタビュー」 とされているのが、彼の記事ですね。このコベルの著作では、シュワッガー本では見たことのない彼の金言がたくさん紹介されており、このスィコータのパートだけでも楽に本の定価以上の価値があると思います。それでは始めましょう。 市場と投資の世界に入れば、やがてジャック・シュワッガーの「マーケットの魔術師」(パンローリング)に出会うだろう。この本のトレーダーたちへのインタビューで最も記憶に残るのは、エド・スィコータとのものだ。 スィコータの言葉。 占い師は未来に生きている。物事を先延ばしにしたい人も同じだ。そしてファンダメンタルズ派もそうだ。 ぐぐぐ、 我々バリュー投資家が市場の現実を見ずに、遠い未来を見て泰然とし過ぎているという欠点を明白に指摘 してくれていますね。スィコータ先生、言葉がキツ過ぎて私は涙が出そうです。(滝汗) スィコータの言葉。 トレンドフォローは、常に存在する今という瞬間を観察して、それに反応する運動だ。。。 私たちにあるのは現在だけだ。存在しない将来ではなく、現在の市場の動きという事実に反応するほうがはるかによい。 昔を思い出すと、市場は変わってトレンドフォローの方法はもううまくいかないと、みんな大変心配していた。今も昔も、疑い深い人は数多い。彼らはトレンドフォローの正体を暴露したいと繰り返す壊れたレコードのようだ。 正しいのはあなたのほうだと市場に納得させようとすると、非常に高くつく ことがある。 流れに乗りなさい。 雑誌の表紙が刺激的になったら、ポジションを手仕舞いなさい。 雑誌ではほかにうまく使えるところはないが、表紙はかなり役に立つ。これは雑誌編集者たちを非難しているのではない。ただ大きな動きが終わるときには、集団心理の発散が雑誌の表紙に現れるのだ。 スィコータの言葉というのは、ダイレクトに胸に刺さりますね。本当に勉強になります。(続く)
Feb 11, 2018
さて今日は 2017~18主力株概況シリーズ です。50位 8043 スターゼン(東1、3・9月優待) ◎~◎◎ PF時価総額50位の上位銘柄は、食肉卸首位で全国に販売網を持つスターゼンです。 現在の株価は4845円、時価総額462億円、PBR1.01、自己資本比率は36.5%、今期予想PER9.52、配当利回り2.1%(100円)、総合利回り2.7%(100+30=130円)で、優待は3月株主に100株保有で3000円相当、500株保有で5000円相当、1000株保有で10000円相当の自社製品です。それ以外にギフトやおせちの20%割引販売もありますが、これらは優待族的にはカウント外(0円換算)です。 スターゼンは業績好調で指標的にも非常に安く、また2292SFOODS等の類似企業と比較した場合の相対的な魅力度も濃厚で、私は2017年末に「1枚だけなら余裕で買えるな。」と思って参戦していました。ただその後株価がスルスルと上昇したので、私は「もう少し欲しかった気もするけど、縁が無かったな。」と感じていました。 2018年2月に入って全体相場が暴落したとき(つまり、つい最近)に、スターゼンがそれ以上に大きく下がったので、私はちょっと追加しました。そして今回初めてPF上位銘柄としてここで登場してきたという訳です。 今は私にとって初めてとなる優待権利獲得を楽しみにしています。。。。 さてこれで当ブログで一番人気を誇ってきた2017~18主力株概況シリーズは終了です。皆様、ここまでお付き合いいただき有難う御座いました。 2017~18主力株概況 完
Feb 10, 2018
いやあ今日も良く下がりましたね。 さて市場では年に数回はこういった暴落局面がある訳ですが、私はいつも以下のことを心掛けています。それは、 1. パニック売りをしない。 2. 感情的な取引をしない。 3. 絶対にナンピン買いをしない。 の 「暴落時の3原則」 です。 これは過去の自分の苦い経験から、この3つをしなければパフォーマンスを大きく落とすことはないということが分かっているからです。逆に言うと、精神的に動揺してしまってこの3つを守れないと、年間成績に甚大なダメージを与えることもあります。 とてもシンプルな原則ですので、是非皆様も頭の片隅に留めて置いて頂けたらなあ、と思います。
Feb 9, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト68位規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社) の好評第5弾です。 さて今日はまずは 世界を代表するトレンドフォロワーの ジョン・ヘンリー を見ていきましょう。 彼は僅か16000ドルの資金でファンドを始めて、しまいにはボストン・レッドソックスのオーナーにまで上り詰めた、まさにアメリカンドリームを体現した人物 です。トレンドフォローに力がなければ、200万円弱から出発した投資家が時が流れて大リーグ屈指の強豪を手に入れるなど「絶対にあり得ないこと」のはずですね。♬ ヘンリーはズバリと言った。「私だけが将来の価格を予測できないとは思わない。 一貫して何かを予測できる人はだれもいないし、投資家は特にダメ だ。。。 私たちは、ほかの投資家が将来を予測できると確信しているところを利用する。 」 トレンドフォローは主に価格というひとつのデータに基づいている。 相場の動きを予測できると考えて、負け組になるトレーダーは多い。 (以下はヘンリーの言葉) トレンドが現れるのは、将来の価格について徐々に合意ができるから。 簡単に合意できる変化もあれば、ひとつの相場の見方が出来上がるまでに時間がかかることもある。 そういう時間のかかることだからこそ、私たちの利益は生まれる。 この 「なぜトレンドが現れるのか?」に関するヘンリーの説明は分かりやすいし印象的 ですね。彼がほぼ無一文からレッドソックスを手に入れたという実績を考えると、猶更です。 ヘンリーの言葉。 私たちの哲学は、トレンドフォローにはもともとリターンを生む性質があるということ です。 この20年ないし30年以上もうまくやってきた人たちがいます。来る年も来る年も、それはただの運だったとは言えない でしょう。 何よりもその「事実」がトレンドフォローの有効性を証明している、ということですね。 ヘンリーの言葉。 私たちがファンドの運用を始めたのは1981年。。。そのころ私が設計していたものが、今ではトレンドフォローシステムと言われるものだ。その手法ー機械的で数学的なシステムーは、実際にはまったく変わっていない。しかし、 過去18年間で事実上何も変更していないのに、システムは今日でも引き続きうまく行っている。 (以下はコベルの言葉) ダンだけではなく、ヘンリーやほかの 数多くのトレンドフォロワーも異口同音に「システムは変更していない」という のに気づかざるを得ない。 つまり、繰り返しになりますが、「トレンドフォローは劣化しない最強戦略」 であるということですね。 ヘンリーが初めて運用したファンドは1981年に1万6000ドルの資金で立ち上げられた。彼は今ボストン・レッドソックスのオーナー だ。 ヘンリーは変化を理解している。この理解が彼を明らかに有利にしている。 事実はなによりも雄弁です。トレンドフォロー戦略に力があること、私たちバリュー投資家もそれを謙虚に学ばなくてはならないことは、残念ながら明白なんですね。(続く)
Feb 8, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト68位規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社) の第4弾です。 今日からは、素晴らしい出来である第2章 優れたトレンドフォロワーたち を見ていきましょう。 この章は「マーケットの魔術師 トレンドフォロワー編」と銘打っても良い、奇跡的な出色の仕上がり です。あらゆる投資家が一度は読むべきだと思いますね。 正しいトレーディングを学ぶには、手本をまねることが決定的に重要だと私は考えているので、本章では優れたトレンドフォロワーを簡単に紹介する。 トレンドフォローを研究して思うのだが、過去と現在のトレンドフォローの運用成績を真剣に検討すれば、選ばなければならないことがある。彼らのデータを事実と認め、自分と自分の運用法を素直に見直して、変わる決心をするのか。それとも、一流トレンドフォロワーの業績データなどないというふりをして、バイ・アンド・ホールドを続けるのか。 、、、コベルは我々バリュー投資家のバイ・アンド・ホールド戦略を強烈にこき下ろしてdisっています。そして彼の言葉にエヴィデンスがあることは、 ウォール街のモメンタムウォーカー個別銘柄編 で示されたとおり、 1927~2014年の長期パフォーマンスで見て、モメンタム(≒トレンドフォロー)株は16.85%と、私達が専門とするバリュー株の12.41%を遥かに上回る驚異的な成績を上げている ことが端的に証明しているんですね。(続く)
Feb 7, 2018
いやあ、今日は久々に痺れる下げでしたね。 私は元々自分としてはかなり潤沢なキャッシュポジションを持った、とても余裕のある、「ぼのぼのした」状態で2018年相場に入っていたのですが、昨日と今日の市場の暴落でそれをほとんど使い果たしてしまい、今日は値持ちの良かった銘柄を切って、いくつかの銘柄を買い増ししました。 具体的には、元々超主力だったところを大きく買い乗せしたのと、1つ飛び切り良いやつを見つけたので今日の市場の混沌のどさくさに紛れて緊急主力参戦しました。後、言えるところでは8043スターゼンは安いなあと思ってちょっと買い増ししました。 ちなみに優待族である私は本日現在で615銘柄を保有しているのですが、その内でプラスだったのはたったの9銘柄だけでした。見事な下げっぷりで、実に壮観でしたね。(滝汗)
Feb 6, 2018
さて今日は 2017~18主力株概況シリーズ です。 49位 9956 バロー (東1、3月優待) ◎~◎◎ PF時価総額49位の上位銘柄は、中部地区食品スーパー業界の雄のバローです。ここ数年PF上位の地位を保っていますが、今年もここで登場してきました。 現在の株価は2648円、時価総額1424億円、PBR1.22、自己資本比率は39.2%、今期予想PER13.67、配当利回り1.7%(45円)、総合利回り2.1%(45+10=55円)で、優待は100株保有で1000円相当、500株で1500円相当、1000株で3000円相当の自社電子マネーギフトカードです。以前は自社開発商品もしくは自社グループ商品券だったのですが今年から変更となりました。なお長期株主優遇優待制度も数年前から導入されています。 今日は復習として私が昨年2016年に頂いた、旧制度下での1000株優待品の内容を見ておきましょう。 圧倒的かつ暴力的な程のボリュームで毎年大満足でした。今日はこのバロー優待を実際に使った食卓の様子を1つだけ御覧戴きましょう。 バロー優待の鮭茶漬け さてバローは、競争の激烈な中部圏でのいわゆる「業界勝ち組」であり、非常に総合戦闘力の高い会社です。私が有価証券報告書で確認した範囲では平成11年度から一度も赤字はなくかつ売上高も常に伸び続けています。その結果、スーパー業界売上高ランキング(平成27~28年)でも第8位 とかなり大きな規模にまで成長しています。 しかし、最近のバローは激しくなる一方のスーパー界の「仁義なき抗争」でやや守勢に回り始めており、スーパー既存店月次推移が伸び悩み、また店舗にも往年の活気が乏しくなってきています。ただ、それでも傘下のVドラッグ が好調で、未だにマイルドながらも成長力を維持しているのは評価できると考えています。 スーパー業界下位には例えば 7520 エコス 7643 ダイイチ 8167 リテールパートナーズ などもっと指標的に割安な銘柄もありますが、バローはその規模の大きさと安定的な成長力も加味すると、今の株価位置なら依然として一定の魅力があるものと感じています。これからもしっかりと業績推移を注視しながら、PF上位銘柄として楽しくホールドしていく予定です。
Feb 5, 2018
さて今日は2017~18主力株概況シリーズです。 48位 7516 コーナン商事 (東1、2月優待) ◎◎ PF時価総額48位の上位銘柄は、ホームセンター業界4位で大阪地盤のコーナン商事です。 現在の株価は2728円、PBR0.92、自己資本比率は33.2%、今期予想PER9.86、配当利回り1.8%(50円)、総合利回り2.2%(50+9=59円、優待券はヤフオク平均落札価格の額面の90%で換算)で、優待は100株保有で1000円相当の自社商品券です。1000株保有までは戴ける商品券はどんどんと増えていきます。 実際の買い物例を御覧頂きましょう。 コーナン商事はあまり成長力はありませんが、指標的に割安で過去10年間で一度も赤字がなく、かつ常に営業キャッシュフローも+と業績推移が極めて安定しており、(上記データは四季報オンラインプレミアムより引用) 優待MAX分を保有していくのには全く問題の無い銘柄であると思います。 コーナン商事は、2012~2013年頃には予想PERが3~4倍台と驚異的に割安だったためにPF10~20位あたりの主力の一角として戦った銘柄ですが、今の市場環境下で改めて見直しても、その相対的な魅力度は依然として衰えていないと考えており、現時点ではPF上位の一角としての総合戦闘力を保ち続けていると考えています。
Feb 4, 2018
さて今日は 2017~18主力株概況シリーズ です。 47位 2730 エディオン (東1、3月優待) ◎ PF時価総額47位の上位銘柄は、家電量販店3位で店舗数では日本一(つまり非効率)のエディオンです。2012年は超不人気でPBR0.28だったのでそれを評価して22位と主力の一角でしたが、その後の株価回復で持ち株の一部を手放し2014年は60位、そして今年2018年にはこの位置での登場となりました。 現在の株価は1408円、時価総額1577億円、PBR0.87、自己資本比率は41.8%、今期予想PER15.77、配当利回り1.9%(26円)、総合利回り3.6%(26+24=50円、優待券はヤフオク平均落札価格の額面の80%で換算)で、優待は100株保有で2000円の買い物に付き1枚使用できる500円分の優待券を6枚、3000円分などです。 私はこれまでにエディオンの優待券を使って、 シャープの60インチTVのアクオス プリンターの替えインク などを楽しく購入しています。 エディオンは現在は業績の最悪期は脱した印象で、優待族的には実に悪くない銘柄と評価しています。これからも業績推移をしっかりと見ながら、PF上位の一角としてホールドしていく予定です。
Feb 3, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト68位規律とトレンドフォロー売買法 (マイケル・W・コベル著、パンローリング社) の第3弾です。尚 全10部の中で、ここが最重要回の1つ となります。 今日は本書中で最高の出来である第1章 トレンドフォロー から。 この章、凄いですよ。 自尊心が強すぎるわけではないので、新高値を付けている株でも買える。あなたにとって買い場は、たいていその銘柄が高値を更新したときだ。逆に自分の間違いに気づいたら、直ちに損切りをする。 恐れも遠慮もなく打席に入ってトレンドフォローを実行してほしい と思う。 ためらわずに、儲けたいと思わなければならない。成功したいと思わなくてはならない。 いきなり第1章からアツいですね。ただ私がこの本を再読していてふと思ったのは、「なんの先入観もない投資初心者の方がこの本を最初に読んで投資の世界に入ったら、とてつもない成功を収める人が一定の確率で出るんじゃないかな?」ということでした。 自分も、こんなに「考えの凝り固まった、不人気バリュー学派の偏屈なおっさん」になる前に、純真無垢な状態でこの本に出会いたかった ですね。(遠い目) トレンドフォロワーとは反応に基づいたテクニカル分析をするトレーダーだ。市場の方向性を予測しようとするのではなく、市場が動くときにはいつでも反応するというのが彼らの戦略だ。 トレンドフォローがうまく行く理由は、ひとつには市場を出し抜こうとしないから だ。われわれはトレンドの 予測をするのではなく、トレンドについていく のだ。 生き残るのは最も強い種でも最も知的な種でもなく、変化に最も素早く反応する種 だ。-チャールズ・ダーウィン。 トレンドフォローがうまく行く理由を分かりやすく説明してくれています。それにしても、 トレンドフォロー・モメンタム系の著述家にはダーウィンのこの1文が好きな方が実に多い ですね。(笑) 変わらないものはなんなのか? 変化だ。 市場は変わっただけではない。これからも変わり続ける だろう。昔からそうだったように、また私たちがこの19年間経験してきたように。 トレンドフォローは変化を前提としている。変化に支えられている のだ。 (以下は1981年に1万6000ドルの資金でファンドを始め、その後ボストン・レッドソックスのオーナーとなった伝説のトレンドフォロワーのジョン・ヘンリーの言葉) 私は、自分が予測なんてできないと分かっていた。だからトレンドについていくことにしたし、だからこそ大成功し続けているのだ。 マーケットの普遍的な法則は、「変化し続ける」ことです。そしてそのダイナミズムに 「ただ反応し続けるシンプルな投資法」だからこそ、「トレンドフォローは劣化しない」 んですね。 価格がニュースを生むのであって、その逆ではない。相場は進みたい方向に進む。 価格を取引シグナルとする考え方はあまりにも単純すぎて、人々は受け入れることができない。 損益通算書を信じるか信じないかなど重要ではない。こういう数字はどれも細工や調整やごまかしが利く。 しかし、 市場の取引価格だけはごまかしが利かない。それが信じるべきただひとつの数字 だ。 そう、 トレンドフォローは「価格」だけを見ている非常にシンプルな投資法 です。そして、 シンプルなものは堅牢(ロバスト)で強い。だからこそトレンドフォローはパフォーマンスキングであり続けている んですね。 我々バリュー投資家は持ち株がそのファンダメンタルズから見て割高になると、「もうこの株は騰がり過ぎだ。」と言って簡単に売ります。そしてまさにそのタイミングで「価格だけを見ている」モメンタム/トレンドフォロー系の投資家がわらわらと大量に参入してきてそこから株価が短期間で2倍3倍になることが非常に良くあります。私たちバリュー投資家はそれがどうしてか全くわからず自失呆然。一方のモメンタム投資家は涼しい顔で静かに爆益です。こんなことが市場では毎日のように続いているんですね。♬ 利益目標を設定する戦略は問題だ。最大の問題は、利益は伸ばせという金持ちになる法則に反することだ。 利を伸ばすのは心理的にはきつい。だが実は、小さな利益をすべて守ろうとすると、大きな利益は得られないということを理解すべきだ。 我々バリュー投資家は一般的に言って、含み損に対する耐性は非常に高いのですが、逆に含み益に対しては精神的に極めて脆い という一面があります。大きく値上がりしてファンダメンタルズ(価値)に対する株価が高くなりすぎると、居心地が悪くなるんですね。 ただ、パフォーマンスを伸ばすためには、「もう指標的には割高でも、トレンドが、モメンタムが続く限りは我慢してホールドする。」ことが致命的に大切です。つまり、 私たちバリュー投資家は、「含み益に耐える」ことこそが最も肝要 なんですね。 スィコータの言葉 「 利益が出るシステムはすべてトレンドフォロー だ。」 相場がどこまで上がるか、どこまで下がるかはだれにも分からない。相場がいつ動くかもだれにも分からない。 トレンドフォロワーは高値で買ったり、安値で空売りしたりする。これは大部分の人の直観に反する。 「常識」を使って相場を判断したりトレードをするのは、良いやり方ではない。 損失は仕事をするための必要経費である。常に正しいという人はいない。いつも利益を出せる人はいない。。。 損失がなければ、あなたはリスクをとっていない。リスクをとらなければ勝つ事は無い。 「損失がなければ、あなたはリスクをとっていない。」 いい言葉ですね。でも、私を含めて多くの日本人投資家は「失われた25年」のせいで、極端な「リスク恐怖症」に陥っているように感じています。(続く)
Feb 2, 2018
いやあ2月になりましたね。 「節分天井、彼岸底」 という格言もあるくらいで、2月は一般にパフォーマンスが優れないと言われていますが、過去のデータ上では特に2月が特別に悪いという事はないようです。 ま、いずれにせよ、今月も少しでも「リスク・リワード比」の優れた銘柄をポートフォリオ最上位に集結させられるように頑張ります。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Feb 1, 2018
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