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さて今日は 「株式投資本オールタイムベスト」シリーズ をお送りします。第53位は、
完全なる投資家の頭の中(トレン・グリフィン著、パンローリング社)
です。世界一の投資家である ウォーレン・バフェット の投資参謀で、一心同体のパートナーとして知られるチャーリー・マンガーの極めて独特な考え方と、厳選した言葉で核心を突く能力に光を当てて紹介した興味深い1冊ですね。
マンガーの言葉と言うのは非常に面白い ことで知られています。 超一流の投資家の頭の中というのはとにかく「普通じゃない」 んだな、ということが良く分かります。今日は自分用のメモ書きとして彼の珠玉の言葉を書き出しておきます。
自分がバカなヤツだと認めている人が好き です。 間違いを犯して嫌な経験をしたほうが、良いパフォーマンスをあげられる ようになることは分かっています。是非覚えて置いて下さい。(P83)
これは本当に良い言葉でかつ真実だと思います。私も過去に沢山の愚かな間違いを犯し、更には同じようなミスを繰り返しても来たのですが、その度に市場から多くのことを学び、よりタフな投資家になって来れたと実感しています。
もし基本的な確率論が分かっていなければ、あなたの人生は、ケリを入れる大会に出場した片足の男のようなことになります。
マンガー節全開ですね。。。(笑)
バークシャーは、 チャンスが見つかると驚くほど素早く行動 します。 おじけづいていてはだめ です。ちなみにこれは人生の全てにおいて言える事です。(P150)
バフェットもそうですが、マンガーの言葉には、ただ投資だけではなく人生そのものに役立つ金言が多いなあと思います。
IQの高い多くの投資家がひどい結果に終わっているのは、ひどい気質の持ち主だから です。(P152)
これは物凄い名言と思います。初めて読んだときには目から鱗がポロポロと落ちました。本書でも触れられているし実際私も真実だと思うのですが、
「平均以上の知性を持っていることはアクティブ投資家として成功するための前提条件」
であり、バフェットも「最低でもIQが125は必要」だと言っています。ただ高い知性があっても自分の「心の中の猛獣」をうまくコントロール出来なければ投資では何の役にも立たない、IQ(頭の知能指数)だけではダメでEQ(心の知能指数)も大切、ということなんですね。
人生で出会ったさまざまな分野の人たちの中で、あまり本を読まないのに賢いという人に出会ったことがありません。ひとりもです。ウォーレンも私も驚くほどたくさんの本を読んでいます。(P163)
読書を通じて、生涯、自己学習を続けて下さい。 好奇心を育て、毎日少しずつ賢くなるために努力 するのです。(P163)
私も
「毎日1ページでもいいから投資本を読み進める」
ことを自己ルールとしています。執念深くいつまでもこの「株式投資本オールタイムベスト」シリーズを書き続けているのも、大量の投資本を常に読み続けるための自分への動機付けのためでもあります。
人生の成功者として知られた人で、信用して話ができる相手がいないという人には出会ったことがありません。。。たくさんはいりませんが、何人かは必要です。。。 ほかの人に説明する中で、自分の考えが整理されていく からです。。。このプロセスは不可欠です。 山の中で隠遁生活を送っていても、うまくはいきません。 (P166)
私は一番の親友を無理矢理株式投資の世界に引き込みました。そして常に彼と二人三脚で一緒に戦っています。
私は自分の能力のなさを見極め、それを避けるのが得意 です。。。ウォーレンと私は、自分達のコアコンピタンス領域にある業界や会社しか探しません。みんなそうすべきです。 時間も才能も限られているのだから、それを賢く使うべき です。(P189)
私も 極力自分が専門としている「優待バリュー株」の土俵内のみで戦う ように、 ブリザードの吹き荒れる「氷の非優待株の世界」に安易にはみ出さない ように日々気をつけています。
良い投資先を見つけるのが難しい中で、少ない投資先に集中するのは明らかに優れたアイデアだと思います。しかし、投資家の98%はそうは考えていません。(P198)
学者達は、分散という考えを賛美することで、知的な投資家にひどい損害をもたらしました。分散の概念自体が馬鹿げています。。。銃で脅されてもいないのに、わざわざそんなことをする意味があるのでしょうか。(P200)
愚者の分散投資、賢者の集中投資 というフレデリック・R・コブリックの名著のタイトルがすぐに想起されます。 私達は「正しく集中する」ことが勝ち残るためにどうしても必要 なんですね。
私達は、2回に1回しか勝たなくても、配当が3倍になるような馬を探しています。つまり、 有利なギャンブルをしたい のです。それが投資です。ただ、それが有利なギャンブルかどうかを知るためには、 十分な知識が必要 です。(P201)
世界中で有利な賭けを懸命に探す努力を続けていれば、ときどきは見つかる ものです。(P203)
賢い人たちは、チャンスが訪れたときに大きく賭けます。オッズが有利なときは大きく賭けるのです。しかし、そうでないときは賭けません。ただそれだけです。(P203)
名著
続 マーケットの魔術師
でコルム・オシアが述べていた、 「損失が限られているのに、大きな利益を得る可能性があるという、非対称のトレード」
を探し続け、実際に見つけたら大きく張る、ことが大切なんですね。
良い会社と悪い会社の違いは、 良い会社に関しては、いつも簡単に判断が下せる ということです。一方、悪い会社に関しては、次々と難しい判断を迫られます。(P213)
これは過去の自分の経験から本当にその通りと思います。 「自分の能力では分析しきれない」ような銘柄では結局勝てなかった ですね。
この本を読むと、マンガーというのは「全く常人の発想ではない」ということが実によく分かります。 完全なる投資家の頭の中を覗き見るのはとても楽しい ですね。未読の方は是非。
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