みきまるの優待バリュー株日誌

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Sep 21, 2020
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カテゴリ: 株式投資全般
 さて今日は株式投資本オールタイムベスト108位






 行動科学と投資 (ダニエル・クロスビー著、パンローリング、2020年)








 の第3弾です。












​​​








 ​
仏陀は紀元前五〇〇年ごろに生きたと言われているが、脳について正しく理解していた。  私たちは、お金に関してはけっして満足しない  ということだ。



​ ギャロップ社は、毎年アメリカで「四人家族がこの地域で生活していくには最低いくら必要か」という調査を行っているが、回答はその人の平均収入に合わせて上がっていくことが分かった。「十分」というのは、私たちの不完全な脳がうまくとらえることができない  動くゴール  なのである。  生き残るために必要なお金は、今持っているよりも少しだけ多い額  になっている。​
​​










 いやあ、このクロスビーの指摘は切れ味抜群ですし、自らの経験からも間違いのない真実ですね。何故か語られることはほとんどないですが、







​どんなに強く思い込ませようとしても、私たちの「心の真の奥底」はお金に関しては絶対に満足しない​







 のです。








 今日は思い出話と共に、自らの体験を少しだけお話ししましょう。








 私はずいぶん遠い昔に「資産1億円」を達成しました。当時は今の様に投資家業界の激しいインフレによって「億り人」がABCビスケットの様に大量生産される時代ではありませんでした。








 またツイッターで現在広く一般に流布しているような「3千万以下はそもそも発言権無し。1億以下は投資家見習いでただのチュートリアル。3億以下は三下(博打打ちの世界で下っ端を意味する言葉)だ!」みたいな、まるで「リアル北斗の拳の世界観」を現代に蘇らせたような、弱肉強食・焼肉定食な「滅茶苦茶に酷い言説」が大手を振ってまかり通ることもありませんでした。その数字には確固たる重みと意味がある牧歌的な時代でした。








 達成した瞬間が正確にいつかは分からなかったのですが、自分の資産総額を計算していて「億を超えた」のに気付いた時は本当に嬉しかったですし、「大人になって、こんなにも深い達成感が得られることなんてあるのか?」という、全身が天に昇っていくような感動を味わいました。








 その後、数日間は満足感と余韻に浸っていましたが、ほとぼりが冷めると「待てよ、資産1億円って言っても、まだ手に入る配当と優待だけで生活できるわけでもないし、そもそも毎日の資産総額は荒海に浮かぶ小舟の様に激しく増減するんだから、よく考えると特別な意味のある数字でもない。まずは何よりも安定して億を維持できるようにして、その次は2億円を目標にし、今日から気持ちをリセットしてまたゼロスタートで頑張ろう。」と思い直しました。。。。。。



















 、、、、、、、多くの月日が流れ、アベノミクス下での日本株市場の好調もあり、私の「投資家としてのゴール」は次々に変更されていきました。















 5年前くらいだったでしょうか、当時成績絶好調だった私が「いつまでもこんなところに留まっていられない。次は○○億円が目標だ。!」と言い放った時に、親友で同じく投資家のぷよさんに、「みきまるさん、でもそれって動くゴールみたいなもので、いつまで経ってもキリがないんじゃないの?」と静かに返答されたことがありました。








 私はその言葉の深さと鋭さに驚き、同時に際限のない自らの強欲を恥じ、「ぷよさん、ほんとにその通りだね。俺、一体どうしちゃったんだろう。」とポツリと言いました。そしてその時の鮮烈な記憶はずっと頭の片隅に残っていました。








 でもその後世界ナンバーワンのトレーディングコーチである ​ アリ・キエフ  の一連の著作を集中して読み直したときに、「そうか、世界には凄い投資家がまるで星屑みたいにたくさんいる。目標にリミットをかける必要なんてない。だから自分も、もっともっと上を目指していいんだ。迷うことなく、この世界のてっぺんを目指して戦い続ければそれでいいんだ。」と思いを新たにして日々市場で格闘してきました。








 そして今回、クロスビーによる本書を読んで、「あっ、そうか、いつまで経っても自分が現状の資産額に満足できないのは、それが人間としての、そして投資家としての本能だからなんだ。ゴールは動いて当然だし、それで全然いいんだ。」とようやく得心して、心がフワッと軽くなりました。そしてこの本を読んだ次の日から、これまで以上に更に上機嫌でマーケットで過ごすことが出来るようになりました。(笑)









 いやあ、本当にいい本ですね。(続く)​





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Last updated  Sep 22, 2020 11:45:16 AM


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