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2007.12.12
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カテゴリ: Travel
それはベネチア・メストレの安ホテルでのできごと。妙に中国人労働者の多いホテルだった。廊下でみかけた掃除婦はのこらず中国人、朝食をとるためにレストランに入ったら小柄な中国人のウエイターが近寄ってきた。

その中国人ウエイター、ニコニコしながら、「There…」とレストランの隅を指す。そっちへ行け、ということらしい。見ると、大きめのテーブルにすでに4人ぐらいのアメリカ人とおぼしき青年が数人並んで座っている。

はあ? 合い席しろってこと? 見回すとレストランのほかの席はガラガラだ。なんでだよ。当然納得できないMizumizuは英語で、「他に空いてるテーブルがたくさんある。なんでそっちへ座ってはいけないのか」と聞いた。向こうの席に詰めて座らされているアメリカ青年がこっちに視線を投げてきて、目が合った。

すると、中国人は「はあ~ん?」と首をかしげ、また「There…」と同じ席を指す。なんだ、英語が通じないのね。じゃ、最初からイタリア語で喋れよ、とさっそくイタリア語に切り替えて同じことを言った。ところが! 

中国人ウエイターは、またも「はあ~ん?」と首をかしげ、なおも「There…」と同じ席を指す! が~ん、イタリア語も出来ないワケ? イタリアで働いてるのに??

完全にアタマにきたMizumizuは再度、さらに大きな声で、「他のテーブルは空いている。どうして私たちが座ってはいけないのか、説明してほしい」とイタリア語で詰問した。場が一挙に険悪になる。

後ろの「典型的日本人」の連れがオロオロして、
「いいじゃない。向こうに座ろうよ」
などと言い出した。ジョウダンではない。別にワガママを言っているわけでも、無茶な要求をしてるワケでもない。ただ、ウエイターの理不尽な「指示」に説明を求めてるだけだ。

すると、キッチンからイタリア人の女の子がすっ飛んできた。「こちらへどうぞ」と空いてる席に案内する。当然だ。「どうもありがとう。ご親切に」と言って着席。女の子にカフェオレを頼んで、ゆったり食事をした。食事中に観察していたら、その中国人はいわゆる「(注文をうける)給仕役」ではないことに気づいた。お客が食べたあとの皿を片付け、テーブルクロスを替える係だったのだ。言葉がまったくできないことからして、イタリアで働き出してまだ日が浅いということだろう。

その「ボクはできるだけ働きたくない」風ノロノロの勤務態度は、呆れるばかりだった。テレビがついているのだが、それを見ながら、わざとか? というようなゆっくりのモーションで面倒くさげに後片付けをし、新しいクロスをかけるときも、シワになっていようが、ゆがんでいようがおかまいなし。はは~ん、つまり、客を合い席にさせてしまえば、自分がより動かなくてすむ、と計算したワケね。さすが中国人。目先の自分の利益にずいぶん聡いこと。

あとから恰幅のいいドイツ人の中年夫婦がやってきた。なんとかMizumizuを合い席にもっていこうとした中国人は、こちらのキツイ態度に凹んだのか、あるいは怖そうなドイツ人にビビったのか、何も言わなかった。ドイツ人夫婦は当然ながら、自分たちの好きな席に着き、注文を聞きに来た女の子にコーヒーを注文していた。

気の毒なのは、純朴なるアメリカの青少年たちだ。キッチンから近いテーブルに合い席でキツキツに座り、大人しく食事をしていた。Mizumizuたちのやり取りを見ていたから、なにも合い席を了承する合理的な理由などなかったことには気づいただろう。次からは、変なことを指示してくるウエイターには注意しようネ。イタリアでは珍しくないからネ。

イタリアのウエイターにはトサカに来ることが多い。今日はとりあえず、ベネチア・メストレで発見した中国人編だが、今後も不定期かつ唐突に性悪ウエイター列伝は連載の予定。
請 御期待! 再見!





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最終更新日  2007.12.12 13:09:16
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