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カルカッソンヌではホテルは駅前に取った。
Hotel Du Soleil Le Terminus、3つ星。ネット予約で2人1泊朝付き95ユーロ(12,430円。このホテルはシーズンによってずいぶん値段が違うよう)。
外観は旧き良き時代の貴族階級御用達ホテルといった風。今でこそ3つ星だが、昔は高級ホテルだったのかもしれない。
ロビーは広々。木材をふんだんに使い、壁や天井に丁寧に漆喰装飾が施されている。
アールヌーボー風の階段も豪華な石材を使っている。この広さといい、今どきではもう決して作れない贅沢な階段だ。今はもうほとんど誰も使わない階段がこれだけ広く、その左に2人で荷物をもって乗ったらいっぱいになるような、小さな小さなエレベーターがあるのが皮肉。
フランスのこうした古いホテルは、部屋がボロッちくて、水回りが悪い場合が多いのだが、このホテルは、まあまあだった。
部屋は昔風にそこそこ広く、バスルームは質素でそっけないが、一応シャワーはホース付きだった。水の出も悪くなかった。バスタブは長いのだが、とにかく古い。
フランス人客がこうした古い由緒あるホテルに泊まらず、安く近代的なホテルチェーン「ibis」などに流れる理由がわかる気がする。ibisは豪華なロビーはないが、ベッドもそこそこ新しく、水回りも悪くない。
このカルカッソンヌのHotel Du Soleil Le Terminusも、ロビーは確かに雰囲気はあるが、といって隅々までアンティークな魅力のあるホテルとも言いがたいし、値段も部屋のわりには高めだと思う。朝食もまずかった。
ただ、駅近なので、鉄道移動する個人外国人客には便利。ホテルの従業員もとてもフレンドリーだった。今回の旅で一番、観光客相手の人間の感じがよかったのがカルカッソンヌ。それだけ田舎だということかもしれない。
ストで思いがけずモンペリエ観光などしてしまい、カルカッソンヌには12時半に着く予定が、午後5時近くなってしまった。
ラ・シテの「伯爵の城」は午後6時半まで(10月から3月は午後5時まで)。ホテルでチェックインを済ませると、部屋には入らず、フロントに荷物を置いて、タクシーを呼んでもらい、ラ・シテへ向かった(徒歩だと20分ほどらしい、タクシーでは7~8ユーロ)。ホテルの目の前がタクシー乗り場になっていて、メーターを下ろさない状態ですぐ来てくれた。
ラ・シテのお土産物屋でMizumizu母の買ったニワトリさん。Mizumizu母はこうした素朴な手作り感のある人形や置物に目がない。
「レジン、レジン」と店のマダムが連呼していた。樹脂粘土製ということだろうか? まるっきり木製のように見えるが、言われて見れば、木にしては軽い。
カルカッソンヌでは是非カスレを食べたいと思っていたのだが、モンペリエで重いランチをレストランで取ってしまい、Mizumizu母はもうレストランは嫌だと言う。Mizumizuもかなり疲れてしまい、返って食欲がなかった。
それで、レストランはやめてホテルまで戻ったのだが、軽く食事のできそうな店がない。
「マクドナルドなら安いんじゃない?」と、Mizumizu母。「ハンバーガーにしようよ」とすっかり乗り気。Mizumizu母は基本的に、フランス料理が口に合わないタイプなのだ。イタリア料理は好きだが、それはつまり、炭水化物系のパスタやリゾットが美味しいから。
しかし・・・
フランスのマクドナルドは日本より高いのだ。
案の定、ホテルの前にあったマクドナルドに入って、ハンバーガー+ポテト+コーラのセットを2つ頼んだら、1600円ぐらいかかった。
おまけに肉が重い感じで、日本の味と違う。けっきょくポテトは、1つお持ち帰りに・・・
Mizumizu母は以来、マクドナルドと言わなくなった(ホッ)。
日本のマクドのセットメニューが800円だったら、競争力を失うと思うのだが、フランスのマクドナルドは案外人が入っている。いかにフランスにウマイ物屋が少ないかということだろう。ミシュランなんだとバカ高くて美味しい店も確かにあるが、そこそこの値段で満足できる味の軽食というのが、本当に少ない国だ。
やっぱりラ・シテのレストランでカスレを食べるべきだった。
ブロガー さんは、フォワグラともども非常に気に入ったらしい。このL'Ecu d'Orというレストラン、「伯爵の城」の手前の道を左手に下ったところで見つけていたのだが・・・
カルカッソンヌでレストランに入ろうと思っている皆様、ラ・シテのレストランにしましょう。駅前には美味しそうなレストランはないし、オード川沿いはもっと寂れています。名物はカスレとフォワグラです。
ラ・シテ内に泊まらず、夜になってから駅方面に戻る方は、レストランでタクシーを呼んでもらい、ラ・シテの入り口にあたるナルボネーズ門まで来てもらったほうがいいかもしれない(一般のタクシーはラ・シテ内には多分入れないので)。ラ・シテから下る道は夜は寂しいし、バスはなくなってしまう。おまけにナルボネーズ門から出てしまうと、タクシーを呼んでもらえるような場所はない。
今回の駅前ホテルは、特にお奨めというほどでもなし。鉄道での移動が便利で荷物の運搬もラクな駅前か、ちょっと周囲は寂れているが城壁を下から間近に見られるオード川沿いか、中世の雰囲気の漂うラ・シテか。目的に応じて選んでください。 こちら の意見もご参考に。
翌日は、午前中時間ができたので、カルカッソンヌのもう1つの見どころ、サン・ルイ地区をぶらぶらした。
ラ・シテは観光客向けの店が多かったが、サン・ルイ地区は地元民向けのショッピングストリートになっている。中世の古い教会や、18世紀に作られたという噴水などもあるのだが・・・
まあ、ハッキリ言って、ラ・シテだけに絞ってもいいと思う、カルカッソンヌ。
とはいえ、サン・ルイ地区のカルノ広場では朝市が立っていて、一般人の生活に触れることができたのが新鮮だった。
ここで、手作り風のジャムを売ってるお兄さんにひっかかり、試食させてもらったら相当美味しいので思わず買ってしまった。まったく、ひとことも英語の通じないお兄さんで、こちらがフランス語がわからないとわかると、なんと通行人をひっぱってきて、通訳させようとした。
のだが・・・そのひっぱって来られた通行人も、全然英語ができないのに、できるような顔してわけのわからないことを言うだけだったのだ。(苦笑)
「このジャムはどのくらいもつのか」と聞きたかったのだが、さっぱり通じない。まあいいや、そんなにすぐ腐るもんじゃないでしょ、ということで、お兄さんが特にお奨めだという3ユーロの苺のジャムを買った。
これがちょっとしたドラマを引き起こすことになる。
<続く>
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