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ランチにはコースメニューがあるというので、それにしたのだが・・・
前菜の肉は、切り方がザツでMizumizuを怒らせる。厚かったり、薄かったり、素人の切り方だわ、これ。どんな包丁を使ってるだろう?
前菜の魚。これまたカルパッチョなのに、このヘタクソな切り方とベチャッとした並べ方はなんぞや? おまけに生臭い。オリーブオイルで臭みを消して食べないといけない。
メインの牛肉。これは赤身の美味しさをバルサミコを使ったソースが引き立てていて、マル。
Minuty というシャトーワインを持ってきてくれた。知らないメーカーだったが、昨晩のワインと打って変わった軽やかでフルーティなワイン。これはこれでメインとよく合い、大満足。肉とワインで、いろいろなマリアージュが楽しめる。この多彩さがフランス料理の魅力だ。
しかし、この肉の塊で1人前・・・ 「とても軽いランチ」と言っていたのに・・・
メインの魚の品評会も、食べる前から量と盛り付けにウンザリ。
付け合わせのポンフリは、到底食べきれず、お持ち帰りにしてもらった(冷えたら、ひどい味になった)。
デザートは、生クリームと果物の使い方がどことなくイタリア風。この手のデザートはMizumizuは好み。ただし、特に感激するほどでもない。昨晩のマントンのレモンは衝撃だったのに、えらい違いだ。
これまた普通すぎるミニャルディーズ。フランスのガレットって、本来もっと美味しいと思うんだが・・・ エスプレッソも7ユーロも取るわりには、まったく何の感動もなかった。家庭で飲んでるものと変わらない。
ハーフボトルのガス入りの水、グラスワイン1杯、エスプレッソ1杯にコース2人前で143.5ユーロ。
味のわりには、ハッキリ言って高いと思う。ディナーとは味にえらい落差がある。眺望代と考えるべきだろう。というわけで、ここのランチ、コースはあまりオススメできないが、といってアラカルトなら美味しいかどうか・・・?
そして、もうひとつ。シェーブル・ドールはサービスがあまりよくない。全体に素人っぽく、スタッフには、お客をもてなす精神的余裕とフレキシビリティが足りない。決められたことならできるが、それ以上は望めない。夏だけ開くホテルだから、ほとんどが季節労働者(笑)なのか。
特にランチのサービスをしたオバさんウエトレスはひどかった。値段のないメニューを2つ持ってきて、フォークとナイフの場所を左右あべこべにし、デザートは置いたとたん、ガタッと倒れてしまった(もちろん、謝りもせず、さっさとばっくれていたが)。
フロントのオジさんは、フロントマンよりガードマンが似合うような目つきの悪さ(笑)。こちらが入っていくと、一瞬、ジロッとにらむ(本人は意識してないのかもしれないが)。宿泊客のほうが、先に挨拶するって、おかしくないですか? 別に不親切ということではなく、あまり客あしらいに慣れていない感じなのだ(それでいいのか? フロントだぞ)。
早めにチェックインして、部屋つきのベランダで座っていたら、下からバーのボーイに、「そこで何をしてるの?」なとど聞かれた(苦笑)。もちろん普通に、「私たちの部屋に座っているの」と答えたが。
宿泊客以外も入ってきてしまうような作りなので、警戒しているのかもしれないし、昨今の中国人・韓国人の度外れた厚かましさを見ると、ある程度無理もないと思わないでもないが、小さなホテルなんだから、不審に思ったのなら、いきなりぶしつけな質問などしなくても、ちょっとフロントに確認すればすむ話だ。
ディナーのときは、スタッフの数が余っているせいか、やたらとフロアをウロウロし、こちらを見る。なんとなく居心地が悪く感じて、「監視されてるみたいね~」と日本語でMizumizu母と話していたら、こちらの気分を察したのか、ジロジロ見るのはやめてくれたが。ここまでサービスが素人っぽいミシュラン星つきレストランは、初めて。
最高級ホテルなのに、スタッフの質はデニーズ並み・・・ お客が外国人ばかりというのは東南アジアのようだし、スタッフの働き方は旧共産圏の国のよう。
ド・ビルパンが、26歳以下の若者を2年以内の雇用なら理由なく解雇できるという法案を通そうとしたのは、労働者のヤル気をもう少し引き出そうとしたのだろう。だが、それも首を切られたくないボンクラな労働者の反対で引っ込めざるをえなくなった。働く人間がもう少し危機感をもって仕事を覚えようとしたら、もっとフランスのサービス業の質はよくなるはずだ。
歴史と伝統、それにロケーションと備品は最高なのに、今のフランスはサービス業に携わる労働者が全員それに胡坐をかき、変な権利意識と間違ったプライドを振り回している。
さらに、このシェーブル・ドールというホテルは、宿泊予約をしたとたん、1泊分をデボジットとして取ってしまう。レストランの予約をしたら、「予約したのにレストランに来ない場合は、100ユーロ申し受けます」などと注意書きを書いてよこした。いくらなんでも、100ユーロはちょっと酷すぎませんか?
予約したとたんに1泊分の料金取るというのは、アメリカの人気ホテルが始めたことではないかと思うが、ヨーロッパの高級ホテルは、ずいぶん長くそんなガツガツしたことはしなかったのだ。だが、今やアメリカ以上に、ガッチリしているフランス。
しかも、世界中の高級ホテルが、バトラーサービスのような「おもてなし」で、差別化を図っているというのに、フランスでは、まったくサービスという中身がともなわない。インテリアや食器の豪華さが、ますますフランスのホテルの「高級感」を虚ろなものにしている。
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