日々草

日々草

2006.12.07
XML

ダンホセの花歳時記ー神宮外苑の公孫樹(イチョウ)並木

トウキョウのイチョウ

神宮外苑公孫並木
(神宮外苑のイチョウ並木)

トウキョウのイチョウは
初冬の穏やかな明るい陽光に赤く燃え立つ。

山里のイチョウは
晩秋の透明な柔らかな陽光に
透けてきらきらと金色に輝く。

大都会の喧騒と塵にまみれても、
強靭に生き続ける
トウキョウのイチョウは
そのいのちの証を天に向かって赤く燃え立たせて
その存在を強烈に主張している

夜も眠らぬ大都会のイルミネーションのきらめく街で
その夜の刺激的な、あくまでも人工的な街に
物欲しげな若者がたむろする。

働けど働けど貧困と孤独に打ちひしがれて暮す
老いたるものが群れをなす街に

自らのいのちをあらん限りのエネルギーで
燃やしている葉っぱたち、

そんな大都会で働く息子よ娘よ
頭を上げて見よ、
東京の赤く燃えるイチョウを。

神宮外苑公孫樹並木
(神宮外苑のイチョウ並木)

昼もなく、夜もなく、
いのちを削って働く
息子よ、娘たちよ、

トウキョウのイチョウは
赤く燃えているのを知っているか。

2億年前から、この大自然のなかで
全ての天変地異をくぐりぬけ
そのいのちを繋ぎつづけて今を生きている
トウキョウのイチョウの
その壮大ないのちのことを知っているか。

そして、山里のイチョウは、今、
夕日にひらひらと
金色に輝いて
大地に舞い散っている。

その明るさ、透明さを忘れてはいけない。

つかのまの休憩に
頭を上げて見よ。

赤く燃えるイチョウが東京にはあり、
山里には、明るい透明な空気に、
透けて輝くイチョウがあることを。

日比谷公園
(東京・日比谷公園のイチョウの黄葉:イチョウは東京都の木でもあり、
銀杏の葉のマークが都営バスなど色んな所に使われている

《花の名一口メモ》

イチョウ(公孫樹・銀杏)
イチョウ科イチョウ属、雌雄異株の落葉高木。
学名;Ginkgo biloba
裸子植物で、約2億年~200万年ころまでは多くの種が栄えた。
現存するのは、中国原産1属1種。
人類の歴史とともに、人間の暮らしと深く関り生き延びてきた樹である。
学名の属名Ginkgoは「銀杏」の誤音読ギンキョウに由来する。
「公孫樹」はイチョウの漢名。公は祖父の尊称で、イチョウの実は、
祖父が種を蒔いても、実がなるのは孫の代であることからきた漢名。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.12.07 12:56:10
コメント(3) | コメントを書く
[Mr.Danjoseの写真歳時記] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


外苑の銀杏並木で育った私  
外苑の銀杏並木、まさにデートコース。生まれ育った家から散歩しながらこの時期でかけました。結婚後は国際女子マラソンを見にいくころ、ちょうど色づいていたような記憶があります。赤いというよりオレンジ?確かにこのあたりの黄色とは違うし紅葉してから落ちるまでに時間がかかりますね。すっかり落ちた上を歩くのが好きでした。このあたりは落ちても飛んでしまいますから、一面のイチョウの絨毯にはなりません。
このあたり道路沿いのイチョウ並木はちっとも育たず、変な樹形です。大きくなって美しい並木になるにはかなりの年月がかかるのでしょう。
ダンホセさん懐かしいイチョウを見せてくださってありがとうございます。
例え赤くなろうとも、いつまでもあのイチョウ並木があそこにあることを祈ります。 (2006.12.07 16:40:16)

赤い公孫樹  
ダン・ホセ さん
1. 写した本人が予期しなかったような詩がついて嬉しい驚きです。実は私はこの公孫樹並木を見下ろすビルで長年仕事をしていました。現役時代、上から見下ろすことはあっても、並木道をゆっくり歩いて鑑賞したのは定年退職後です。その意味でFUJIKOさんの《昼もなく、夜もなく、いのちを削って働く息子よ、娘たちよ、トウキョウのイチョウは赤く燃えているのを知っているか。》という台詞は身につまされます。
2. ミーシャ1225さん: コメント、有難うございました。《変な樹形》は明らかに、こんな形に剪定していますね。それから遠近法を採りいれ絵画間方向に向かって木の高さをだんだん低くしているのだとも聞きます。 
《赤いというよりオレンジ?》
さすが鋭いご指摘ですね。その通りです。この写真は実物より赤みがかった色に写りましたので、FUJIKOさんにはその旨注釈していた次第です。 (2006.12.07 20:57:26)

Re:赤い公孫樹(12/07)  
冨士子婆  さん
ダン・ホセさん
>1. 現役時代、上から見下ろすことはあっても、並木道をゆっくり歩いて鑑賞したのは定年退職後です。
-----
そして、これは、我が息子へのメッセージでもあります。多分今日も紅葉していることも気付かず、大都会の大動脈のただなかで、埋没して働いているでしょう。本人は多いにやる気でやりがいを感じているようですが、原点を忘れないようにとのメッセージです。 
>《赤いというよりオレンジ?》
>さすが鋭いご指摘ですね。その通りです。この写真は実物より赤みがかった色に写りましたので、FUJIKOさんにはその旨注釈していた次第です。
-----
でも、きっとレンズは生きている。東京の空は、東京の空気は、複雑に化学変化を起して、イチョウを赤に映し出した。きっと、レンズは、その大都会を正直に写し取った。との思いで、この詩が生まれました。
(2006.12.08 10:25:51)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

冨士子婆

冨士子婆

バックナンバー

2026.06
2026.05
2026.04
2026.03
2026.02
2026.01
2025.12
2025.11
2025.10
2025.09

コメント新着

背番号のないエース0829 @ 松谷みよ子 「私のアンネ = フランク」に、上記の内…
冨士子婆 @ Re[1]:夜来の雨(03/28) ミーシャ1225さんへ ブログの年齢間違…
冨士子婆 @ Re[1]:夜来の雨(03/28) ミーシャ1225さんへ お久しぶりです。…
ミーシャ1225 @ Re:夜来の雨(03/28) お元気そうでなによりです。 変わりなくお…
背番号のないエース0829 @ 学童疎開 「外間邦子 ~ 対馬丸記念館 ~ カテゴ…
幸達 @ Re:2018年 明けましておめでとうございます(01/02) 今後ともブログでどうぞ宜しく(=^・^=)
修楽7036 @ Re:早春の絵手紙から(孫娘の祝中学入学)(04/07) こんにちは♪  ごぶさたです。 絵手紙 …

お気に入りブログ

バラ園 New! フォト安次郎さん

源氏物語〔34帖 若菜… New! USM1さん

バラも次々咲きました ミーシャ1225さん

ピカさんの夢のある… ピカさん65さん
親仁の意見-50男… 渚のバラードさん

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: